JPH08216118A - ベニヤレース - Google Patents

ベニヤレース

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Publication number
JPH08216118A
JPH08216118A JP2171995A JP2171995A JPH08216118A JP H08216118 A JPH08216118 A JP H08216118A JP 2171995 A JP2171995 A JP 2171995A JP 2171995 A JP2171995 A JP 2171995A JP H08216118 A JPH08216118 A JP H08216118A
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JP
Japan
Prior art keywords
roll
spindle
drive roll
raw wood
drive
Prior art date
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Ceased
Application number
JP2171995A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Matsumoto
明 松本
Tadayoshi Kumano
忠嘉 熊野
Yoshihiko Minato
義彦 湊
Masaatsu Narumi
正惇 鳴海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uroko Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Uroko Seisakusho Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Uroko Seisakusho Co Ltd filed Critical Uroko Seisakusho Co Ltd
Priority to JP2171995A priority Critical patent/JPH08216118A/ja
Publication of JPH08216118A publication Critical patent/JPH08216118A/ja
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  • Manufacture Of Wood Veneers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原木から単板を切削するベニヤレースであっ
て、原木が小径となるまで確実に単板を切削し、良質な
単板を生産することができ、生産性の向上を図ることの
できるベニヤレースを提供することを目的とする。 【構成】原木の外周を回転駆動するスピンドル装置と原
木の外周を駆動回転する駆動ロールとを備え、駆動ロー
ル歩進装置の歩進量を駆動ロールの回転数と関連付けて
なるベニヤレースにおいて、駆動ロールを、金属製のロ
ール軸に複数の金属ロールとこの金属ロールよりわずか
に大径のゴムロールとを、金属ロール間に前記ゴムロー
ルが位置するように嵌合、キー着させスピンドル側から
の駆動伝達と外周駆動ロールからの駆動伝達との同調を
確実にとることができ、また、金属ロール表面には駆動
伝達を確実にするための小突起や小突条を形成する必要
がないから、切削された単板にロール痕が残るようなこ
とはなく、良質の単板を削成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原木の木口両端面を保
持するスピンドルによるセンター駆動回転と原木の外周
に圧接する駆動ロールによる駆動回転とを併用するベニ
ヤレースに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ロータリー式ベニヤレースは、
原木の両端木口面を保持して回転する左右一対のスピン
ドル装置と原木を切削する位置に配置された刃物を備え
た鉋台とを有し、原木をスピンドル装置により保持し回
転させつつ刃物を原木周面に接触させて連続的に単板を
切削するように構成されている。
【0003】このようなベニヤレースのスピンドル装置
としては、原木の両端木口面を保持するスピンドルを、
中空の大スピンドルに小スピンドルを同軸的に嵌合させ
互いに進退できる構造のものとし、原木外径が太いうち
は大スピンドルで原木を駆動回転し、原木外径が細くな
ってきたときには小スピンドルに切り換えて原木を把持
するようにしたものも知られている。
【0004】また、木口端面が脆弱な原木や、小径の原
木でも切削できるようにするため、鉋台に対して原木を
挟んで反対側に、原木の外周に当接して駆動回転するゴ
ム製の駆動ロールを配置し、原木を押圧してその撓みを
防止するとともに、原木を外周から駆動させて原木の駆
動回転力の一部を負担して、木口端面にスピンドルによ
る過大な剪断力が作用しないようにすることも行われて
いる。この場合、原木が小径になるのに同調して駆動ロ
ールを原木側に歩進させる必要があるので、駆動ロール
の回転数と切削単板厚から必要な歩進量を求めて駆動ロ
ールの歩進を原木外周が切削によりの縮径するにあわせ
ようすることも行われている。
【0005】ところで、ゴム製の駆動ロールを用いたも
のでは、原木外周に圧接させたときその表面が弾性変形
し、回転時には周方向の伸びも加わって、回転数と周速
度との関係が不安定となり、このため駆動ロールの回転
数から歩進量を正確に算出することができなくなる。駆
動ロールの歩進量を正確に求められないと原木の押圧力
が過大あるいは過少となるおそれがあるうえに、スピン
ドル駆動を併用する場合には、スピンドル側からの駆動
伝達と外周からの駆動伝達との同調をとるのが難しくな
り、両者の駆動回転力が相違して、原木を保持する局部
に捩れが生じたり、芯ずれや芯ぶれが起こったり、切削
される単板の厚さが不同になったりするという問題があ
った。
【0006】一方、外周駆動ロールとして金属ロールの
表面に多数の小突起や小突条を形成したものも用いられ
ているが、このような外周駆動ロールを用いたもので
は、切削された単板にロール痕が残り、ベニヤ板の表と
なる単板としては使用できなくなるという問題があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、ゴム製の
駆動ロールを用いたものでは、駆動ロールの弾性変形の
ために回転数から歩進量を正確に算出することができな
くなってスピンドル駆動を併用する場合には、スピンド
ル側からの駆動伝達と外周駆動ロールからの駆動伝達と
の同調をとるのが難しくなるという問題があり、外周駆
動ロールとして金属ロールの表面に多数の小突起や小突
条を形成したものでは、切削された単板にロール痕が残
り、ベニヤ板の表となる単板としては使用できなくなる
という問題があった。
【0008】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、外周駆動ロールの歩進量を正確に求め
ることができ、これによって原木が小径となるまで円滑
に単板切削を行って、厚さが均一な良質単板を生産性よ
く製造することできるベニヤレースを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、原木の両端木口面を保持して回転駆動す
るスピンドル装置と、前記原木を切削する位置に配置さ
れた刃物を備えた鉋台と、前記鉋台に対し原木を挟んで
反対側の前記原木の外周に圧接する位置に配置された前
記原木に回転力を伝達する駆動ロールと、前記原木に対
する圧接状態を維持すべく原木の切削につれて前記駆動
ロールを原木側に歩進させる駆動ロール歩進装置とを備
え、前記駆動ロール歩進装置の歩進量を駆動ロールの回
転数と関連付けてなるベニヤレースにおいて、前記駆動
ロールが、金属製のロール軸に複数の金属ロールとこの
金属ロールよりわずかに大径のゴムロールとを、前記金
属ロール間に前記ゴムロールが位置するように嵌合、キ
ー着させてなり、前記駆動ロール歩進装置が前記駆動ロ
ールの回転数から適正歩進量を求めて駆動ロールを歩進
させるサーボ機構を備えてなることを特徴としている。
【0010】本発明のベニヤレースに用いられる駆動ロ
ールとしては、例えば、長手方向にキーを有するロール
軸に、キー溝のあるロール軸挿入孔を有する金属ロール
と、キー溝のあるロール軸挿入孔を有する芯金の外周に
ゴムを被覆したゴムロールとを、交互に嵌合キー着させ
た構造のものが適している。
【0011】ゴムロールの外径は、駆動時に弾性変形す
る分だけ金属ロールの外径より大きくされる。すなわ
ち、両ロールの外径差は、駆動のための摩擦力を得るの
に必要な押圧力で原木表面に圧接した際、ゴムロール表
面が弾性変形して金属ロール表面とともに原木に接する
ことができる範囲のものとする。このように、本発明に
おける金属ロールは、駆動ロールの外径を規制するため
のものであって原木の駆動には実質的に寄与しないか
ら、1個の幅を狭くしたり、ゴムロールの数個に対して
1個の割合でロール軸に嵌合させて駆動ロール全体の長
さに占める比率を小さくするようにしてもよい。
【0012】本発明のベニヤレースに用いられるスピン
ドル装置としては、原木の両端木口面を保持するスピン
ドルが、中空の大スピンドル、中空の中スピンドルおよ
び小スピンドルを同軸的に嵌合し、液圧シリンダにより
互いに進退可能とされた構造のものが適している。この
スピンドル装置は、大スピンドルおよび中スピンドルは
それぞれ独立に駆動回転される構造とし、小スピンドル
は自由回転可能とされたものが適している。このような
スピンドル装置を用いた場合には、例えば。原木径が大
きい間は大スピンドルだけで原木を保持して駆動回転さ
せ、原木径が大スピンドルの外径に近くなったところで
中スピンドルで保持して駆動回転を続けるとともに大ス
ピンドルを後退させ、さらに原木径が中スピンドルの外
径に近くなった場合には自由回転する小スピンドルで原
木を保持して外周駆動ロールだけで原木を駆動回転させ
るようにする。
【0013】このような駆動回転方式をとることによ
り、芯の脆弱な原木でも小径となるまでの単板切削を行
うことができる。勿論、上記の駆動方式の他に、例えば
大、中スピンドルによる回転と外周駆動ロールによる回
転とを併用して原木を駆動させるようにしたり任意の駆
動方式をとることができる。
【0014】
【作用】本発明のベニヤレースでは、原木を外周から駆
動回転させる駆動ロールを、金属製のロール軸に該ロー
ル軸に嵌合可能な複数の金属ロールとこの金属ロールよ
りわずかに大径のゴムロールとを嵌合、キー着させて構
成したから、この駆動ロールを原木外周に圧接してゴム
ロール部分が弾性変形させた場合、最大変形量は金属ロ
ールの外径で規制されることになる。このため、駆動ロ
ール一回転あたりの原木外周の移動量は一定したものと
なり、駆動ロールの回転数と原木の縮径する距離とが確
実に関連づけられて駆動ロール歩進装置に正確な送りデ
ータが供給される。
【0015】したがって、駆動ロール歩進装置は、原木
の木口端面にスピンドルから加えられる駆動力と、原木
外周に駆動ロールから加えられる駆動力との同調が容易
になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図1は本発明の一実施例のベニヤレースの
側断面図、図2は本発明の一実施例のベニヤレースのス
ピンドル装置及び駆動ロール進退機構の構成を示す図で
ある。 この実施例のベニヤレースは、原木Lの両端木
口端面を保持し回転するスピンドル装置1と、原木Lを
切削する位置に配置された刃物2を備えた鉋台3と、刃
物2の直上からやや前方の原木Lの外周を押圧するとと
もに単板を鉋台3との間隙から送り出すためのディスク
ロール4とプレッシャーバー5を備えたプレッシャーバ
ーボディー6と、鉋台3に対して原木Lを挟んで反対側
に配置され原木Lの外周に圧接されて原木Lを回転する
駆動ロール7,7と、原木に対する圧接状態が維持され
るように原木Lの切削につれて駆動ロール7を原木側に
歩進させる駆動ロール歩進装置8とから構成されてい
る。
【0018】スピンドル装置1は、ホーロー軸9の中空
部に各スピンドル1a、1b、1cを同軸的に配設しそ
の前後にブッシュ(図示せず)等を嵌着させて構成され
ている。ホーロー軸9は、左右フレームに跨がって配設
軸支された伝導軸10の一側軸端に、軸継手11を介し
て設けられた主電動機12によって駆動回転される。主
電動機12は、伝導軸10に固着されたチェーンホイー
ル13aに回転を伝達し、他方のチェーンホイール13
bをチェーン14を介して駆動回転させる。チェーンホ
イール13bはホーロー軸9中央部の外周に挿着固定さ
れている。大スピンドル1a及び中スピンドル1bは、
ホーロー軸9とキー15を介して楔合されホーロー軸9
の駆動回転によって共に回転するようになっている。ま
た、小スピンドル1cは、大中スピンドル1a、1bの
構成と異なり、中スピンドル1bの中空部において、回
転フリー且つ摺動可能に構成されている。小スピンドル
1cの径は従来の小径用スピンドル径に嵌挿できる程度
の小径のものとする。大中小スピンドル1a、1b、1
cの先端には、原木Lを保持するための爪を植設した小
チャック16a、16b、16cが螺着されている。
【0019】スピンドル装置1の各スピンドル1a、1
b、1cは、それぞれ流体シリンダ17a、17b、1
7cによって、矢印C、Dのそれぞれの方向に進退する
ようになっている。
【0020】スピンドル装置1は、原木Lの太さの減少
変化に応じて切り替えられ、原木Lが大径のうちは全て
のスピンドルが前進状態とされその先端で原木Lを保持
しており、単板切削により原木Lの径が細くなって大ス
ピンドル1aの径に近くなると大スピンドル1aのみが
後退し、原木Lの径が中スピンドル1bの径に近くなる
と中スピンドル1bが後退して小スピンドル1cのみで
原木Lを保持するようになる。
【0021】鉋台3は、十分な肉厚で箱形枠状に構成さ
れており、上部先端部には、原木Lの長手方向に沿って
原木Lの切削を行うための刃物2が、予め機外でその高
さをセットされ、その後刃物押え18によって、鉋台3
に圧着して設置される。また鉋台3の歩送り及び進退
は、駆動ロール用エンコーダ19、原木Lの太さの変化
を検知するディスクロール用エンコーダ20、小スピン
ドル1cの左右後端に設置した回転用エンコーダ(図示
せず)等からの検出信号を受けたコンピュータによって
制御される。
【0022】プレッシャーバーボディー6は、鉋台3の
上部付近に配置されており、先端部の刃物2の刃先と相
対峙してプレッシャーバー5の先端を所定寸法間隔に保
持して取り付けられている。ディスクロール4は、薄肉
円板状(図示せず)で複数個をディスクロール用軸受1
5に支えられたディスクロール用軸16に直接または取
り付けフランジ等を介して間接的に嵌挿し、プレッシャ
ーバー5と係合させる。ディスクロール4を適宜位置で
固着した後、ディスクロール用電動機22から駆動力が
ディスクロール4へ伝達されディスクロール4が原木L
の外周を駆動回転する。またディスクロール用エンコー
ダ20と、これより得られた原木の太さの変化量に応じ
てディスクロール4を移動させるためのサーボモータ2
3と送りネジ軸24がプレッシャーバーボディー6内に
配設されている。また、プレッシャーバー押え21は、
プレッシャーバーボディー6に、プレッシャーバー5と
ディスクロール4とを適宜係合させて圧着している。
【0023】なお、原木Lより切削された単板Pは、鉋
台3の上部傾斜面を通り矢印B方向に送出される。
【0024】駆動ロール7は、長手方向にキー25aを
有する金属製のロール軸25に、軸方向にキー溝を形成
した金属ロール26と、軸方向にキー溝を形成したロー
ル軸挿入孔を有する芯金にゴムを被着させたゴムロール
27とを、交互に嵌合、キー着させるとともに、両端部
を軸受28に軸支させている。この駆動ロール7の金属
ロール26とゴムロール27の外径は、例えば金属ロー
ル26が 150mm、ゴムロール27が 152mmのよう
に、原木に圧接して駆動回転させる際、弾性変形により
押圧部が等高となる範囲で、ゴムロールの外径が金属ロ
ールの外径よりも、わずかに大きくされている。駆動ロ
ール7は、従電動機29の各駆動回転をチェーン29a
によって伝達され、それぞれ駆動回転する。
【0025】駆動ロール歩進装置8は、駆動ロール7を
原木径の減少につれて歩進させるためのもので、原木L
の太さの変化を検知する駆動ロール用エンコーダ19
と、これによって求められた原木の太さの変化量に応じ
て駆動ロール7を移動させるためのサーボモータ30
と、送りネジ軸31とから構成され、駆動ロール7を原
木Lの軸芯方向に原木Lの太さの変化に応じてマイクロ
コンピュータ等(図示せず)により適宜速度と回転によ
って歩進させ、切削後には駆動ロール7を後退させる。
つぎに、図1及び図2に基づいて本発明の実施例のベ
ニヤレースを用いて原木Lを切削する方法について説明
する。
【0026】この実施例では、スピンドル装置1のチャ
ック16a、16b、16cで原木Lを保持した後、駆
動ロール7を原木Lの外周部に接触させずにスピンドル
装置1とディスクロール4で原木Lを駆動回転して原木
L外周部の上剥単板を切削する。原木Lの外周部が略円
柱状になった後、駆動ロール7を原木Lの外周部に圧着
させて、スピンドル装置1によるセンター駆動と駆動ロ
ールによる外周駆動とを併用する。その後、原木Lが切
削されてさらに細径となるにつれて大スピンドル1a、
中スピンドル1bとを順に後退させる。大、中スピンド
ル1a、1bの後退後は、小スピンドル1cが原木Lの
軸芯位置を保つとともに原木Lを保持し続け、駆動ロー
ル7による駆動回転に従動しながら、回転フリーに回転
を続ける。そして、小スピンドル1cの外周の径方向僅
か手前で駆動ロール7の回転を停止させ、駆動ロール
7、小スピンドル1c、鉋台3等が運転前の状態まで後
退復帰して切削作業が終了する。
【0027】このように本実施例のベニヤレースによれ
ば、スピンドル装置1の大スピンドル1a及び中スピン
ドル1bは、ともに進退自在で駆動回転可能であり、中
スピンドル1bの中空部に、進退自在で回転フリーに軸
支される小スピンドル1cが嵌挿され、駆動ロール歩進
装置8は、駆動ロール7と原木Lとの位置を検知し、駆
動ロール7が原木Lと当接して駆動回転するように原木
Lの径方向に進退させ、駆動ロール7は金属製ロール2
6と金属製ロール26よりわずかに径の大きいゴムロー
ル27を交互に駆動ロール用軸25に嵌挿されることに
よって、駆動ロールの歩進量が正確に計測可能となり厚
薄の少ない単板を切削することができ、単板表面がなめ
らかで原木L外周からの駆動力の伝達効率がよくなる。
【0028】なお、以上の実施例では、駆動ロールは原
木を回転している間はスピンドル装置の回転とは関係な
く常に駆動回転するようにした例について説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
必要に応じて、スピンドル装置が駆動回転している状態
では自由回転となるように構成することも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、原木の外
周を回転駆動するスピンドル装置と原木の外周を駆動回
転する駆動ロールとを備え、駆動ロール歩進装置の歩進
量を駆動ロールの回転数と関連付けてなるベニヤレース
において、駆動ロールを、金属製のロール軸に複数の金
属ロールとこの金属ロールよりわずかに大径のゴムロー
ルとを、金属ロール間に前記ゴムロールが位置するよう
に嵌合、キー着させて構成したから、スピンドル側から
の駆動伝達と外周駆動ロールからの駆動伝達との同調を
確実にとることができ、また、金属ロール表面には駆動
伝達を確実にするための小突起や小突条を形成する必要
がないから、切削された単板にロール痕が残るようなこ
とはなく、良質の単板を削成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のベニヤレースを示す側断面
図である。
【図2】本発明の一実施例のベニヤレースのスピンドル
進退機構及び駆動ロール進退機構の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
L…原木、1…スピンドル装置、1a…大スピンドル、
1b…中スピンドル、1c…小スピンドル、2…刃物、
3…鉋台、4…ディスクロール、5…プレッシャーバ
ー、6…プレッシャーバーボディー、7…駆動ロール、
8…駆動ロール歩進装置、9…ホーロー軸、10…伝導
軸、11…軸継手、12…主電動機、13a、13b…
チェーンホイール、14…チェーン、15キー、16
a、16b、16c…チャック、17a、17b、17
c…流体シリンダ、18…刃物押え、19…駆動ロール
用エンコーダ、20…ディスクロール用エンコーダ、2
1…プレッシャーバー押さえ、22…ディスクロール用
電動機、23…サーボモータ、24…送りネジ軸、25
…ロール軸、25a…キー、26…金属ロール、27…
ゴムロール、28…軸受、29…従電動機、30…サー
ボモータ、31…送りネジ軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】また、木口端面が脆弱な原木や、小径の原
木でも切削できるようにするため、鉋台に対して原木を
挟んで反対側に、原木の外周に当接して駆動回転するゴ
ム製の駆動ロールを配置し、原木の撓みを防止するとと
もに、原木を外周から駆動させて原木の駆動回転力の一
部を負担して、木口端面にスピンドルによる過大な剪断
力が作用しないようにすることも行われている。この場
合、原木が小径になるのに同調して駆動ロールを原木側
に歩進させる必要がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】ところで、ゴム製の駆動ロールを用いたも
のでは、原木外周に圧接させたときその表面が弾性変形
し、回転時には周方向の伸びも加わって、回転数と周速
度との関係が不安定となり、このため駆動ロールの回転
数から歩進量を正確に算出することができなくなる。駆
動ロールの歩進量を正確に求められないと原木の押圧力
が過大あるいは過少となるおそれがあるという問題があ
った。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、原木の両端木口面を保持して回転駆動す
るスピンドル装置と、前記原木を切削する位置に配置さ
れた刃物を備えた鉋台と、前記鉋台に対し原木を挟んで
反対側の位置に配置された前記原木に回転力を伝達する
駆動ロールと、前記原木に対する圧接状態を維持すべく
原木の切削につれて前記駆動ロールを原木側に歩進させ
る駆動ロール歩進装置とを備え、前記駆動ロール歩進装
置の歩進量を関連付けてなるベニヤレースにおいて、前
記駆動ロールが、金属製のロール軸に複数の金属ロール
とこの金属ロールよりわずかに大径のゴムロールとを、
前記金属ロール間に前記ゴムロールが位置するように嵌
合、キー着させてなり、前記駆動ロール歩進装置が適
歩進量を求めて駆動ロールを歩進させるサーボ機構を備
えてなることを特徴としている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明のベニヤレースに用いられる駆動ロ
ールとしては、例えば、長手方向にキーを有するロール
軸に、キー溝又は、スプライン等のあるロール軸挿入孔
を有する金属ロールと、キー溝のあるロール軸挿入孔を
有する芯金の外周にゴムを被覆したゴムロールとを、交
互に嵌合キー着させた構造のものが適している。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】鉋台3は、十分な肉厚で箱形枠状に構成さ
れており、上部先端部には、原木Lの長手方向に沿って
原木Lの切削を行うための刃物2が、予め機外でその高
さをセットされ、その後刃物押え18によって、鉋台3
に圧着して設置される。また鉋台3の歩送り及び進退
は、小スピンドル1cの左右後端に設置した回転用エン
コーダ(図示せず)等からの検出信号を受けたコンピュ
ータによって制御される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】プレッシャーバーボディー6は、鉋台3の
上部付近に配置されており、先端部の刃物2の刃先と相
対峙してプレッシャーバー5の先端を所定寸法間隔に保
持して取り付けられている。ディスクロール4は、薄肉
円板状(図示せず)で複数個をディスクロール用軸受1
5に支えられたディスクロール用軸16に直接または取
り付けフランジ等を介して間接的に嵌挿しディスクロー
ル4を適宜位置で固着した後、ディスクロール用電動機
22から駆動力がディスクロール4へ伝達されディスク
ロール4が原木Lの外周を駆動回転する。また、プレッ
シャーバー押え21は、プレッシャーバーボディー6
に、プレッシャーバー5とディスクロール4とを適宜係
合させて圧着している。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】駆動ロール7は、長手方向にキー25aを
有する金属製のロール軸25に、軸方向にキー溝を形成
した金属ロール26と、軸方向にキー溝を形成したロー
ル軸挿入孔を有する芯金にゴムを被着させたゴムロール
27とを、交互に嵌合、キー着させるとともに、両端部
を軸受28に軸支させている。この駆動ロール7の金属
ロール26とゴムロール27の外径は、例えば金属ロー
ル26が150mm、ゴムロール27が156mmのよ
うに、原木に圧接して駆動回転させる際、弾性変形によ
り押圧部が等高となる範囲で、ゴムロールの外径が金属
ロールの外径よりも、わずかに大きくされている。駆動
ロール7は、従電動機29の各駆動回転をチェーン29
aによって伝達され、それぞれ駆動回転する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】この実施例では、スピンドル装置1のチャ
ック16a、16b、16cで原木Lを保持した後、駆
動ロール7を原木Lの外周部に接触させずにスピンドル
装置1とディスクロール4で原木Lを駆動回転して原木
L外周部の上剥単板を切削する。原木Lの外周部が略円
柱状になった後、駆動ロール7を原木Lの外周部に圧着
させて、スピンドル装置1によるセンター駆動と駆動ロ
ールによる外周駆動とを併用する。その後、原木Lが切
削されてさらに細径となるにつれて大スピンドル1a、
中スピンドル1bとを順に後退させる。大、中スピンド
ル1a、1bの後退後は、小スピンドル1cが原木Lの
軸芯位置を保つとともに原木Lを保持し続け、駆動ロー
ル7による駆動回転に従動しながら回転を続ける。そし
て、小スピンドル1cの外周の径方向僅か手前で駆動ロ
ール7の回転を停止させ、駆動ロール7、小スピンドル
1c、鉋台3等が運転前の状態まで後退復帰して切削作
業が終了する。
フロントページの続き (72)発明者 鳴海 正惇 北海道函館市追分町6番12号 株式会社ウ ロコ製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原木の両端木口面を保持して回転駆動す
    るスピンドル装置と、前記原木を切削する位置に配置さ
    れた刃物を備えた鉋台と、前記鉋台に対し原木を挟んで
    反対側の前記原木の外周に圧接する位置に配置された前
    記原木に回転力を伝達する駆動ロールと、前記原木に対
    する圧接状態を維持すべく原木の切削につれて前記駆動
    ロールを原木側に歩進させる駆動ロール歩進装置とを備
    え、前記駆動ロール歩進装置の歩進量を駆動ロールの回
    転数と関連付けてなるベニヤレースにおいて、 前記駆動ロールが、金属製のロール軸に複数の金属ロー
    ルとこの金属ロールよりわずかに大径のゴムロールと
    を、前記金属ロール間に前記ゴムロールが位置するよう
    に嵌合、キー着させてなり、前記駆動ロール歩進装置が
    前記駆動ロールの回転数から適正歩進量を求めて駆動ロ
    ールを歩進させるサーボ機構を備えてなることを特徴と
    するベニヤレース。
  2. 【請求項2】 スピンドル装置の原木の両端木口面を保
    持するスピンドルが、同軸的に嵌合され、かつ互いに進
    退可能とされた中空の大スピンドル、中空の中スピンド
    ルおよび小スピンドルからなり、前記大スピンドルおよ
    び前記中スピンドルは駆動回転され、前記小スピンドル
    は自由回転可能とされていることを特徴とする請求項1
    記載のベニヤレース。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109747004A (zh) * 2019-03-13 2019-05-14 山东久和木业有限公司 一种用于旋切机的平滑切口压紧机构
CN115464736A (zh) * 2022-09-09 2022-12-13 福州三木三森机械有限公司 Osb板无卡打坯、破碎一体机及其工作方法

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CN109747004A (zh) * 2019-03-13 2019-05-14 山东久和木业有限公司 一种用于旋切机的平滑切口压紧机构
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