JPH08216070A - ロボット - Google Patents

ロボット

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Publication number
JPH08216070A
JPH08216070A JP7055159A JP5515995A JPH08216070A JP H08216070 A JPH08216070 A JP H08216070A JP 7055159 A JP7055159 A JP 7055159A JP 5515995 A JP5515995 A JP 5515995A JP H08216070 A JPH08216070 A JP H08216070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut
slider
screw shaft
robot
bearing
Prior art date
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Pending
Application number
JP7055159A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Ito
伊藤  裕康
Minoru Kikutani
稔 菊谷
Yuko Sakaguchi
祐幸 坂口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Seiki KK
Original Assignee
Seiko Seiki KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Seiki KK filed Critical Seiko Seiki KK
Priority to JP7055159A priority Critical patent/JPH08216070A/ja
Priority to KR1019960003961A priority patent/KR960031075A/ko
Publication of JPH08216070A publication Critical patent/JPH08216070A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J13/00Controls for manipulators

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Feeding Of Workpieces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置を小型化することができるロボットを提
供すること。 【構成】 両端が固定されたねじ軸30と螺合する回転
ナット40には、これより小径の小径部を有するナット
スリーブ41が取り付けられ、このナットスリーブ41
の小径部が、第1スライダ14のスライダフレーム39
に取り付けられたアンギュラ玉軸受38a、38bと玉
軸受43によって支持される。回転ナット40は、ナッ
トスリーブ41を介して取り付けられた従動プーリ42
にタイミングベルト50を介してモータの回転力が伝達
されることで回転する。そして、この回転により発生す
る軸方向の推進力がアンギュラ玉軸受38a、38bを
介してスライダフレーム39に伝達されることで、第1
スライダ14をX軸方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボットに係り、詳細
には、部品の組み立て等を行う直交座標型の産業用ロボ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】産業用のロボットは、目的とする作業や
軸形態によって、一般に直交座標型、円筒座標型、多関
節型等に分類される。直交座標型のロボットは、互いに
直交する2方向に直線運動する駆動部分を有し、この2
方向の直線運動の組み合わせによって各種作業を行うよ
うになっている。直線運動を行うための駆動機構として
は、ボールねじを使用したものがある。すなわち、ロボ
ットのフレーム内にねじ軸を配設し、直線運動を行わせ
る部分(スライダ)にボールねじのナット部分を取り付
ける。そして、ねじ軸を回転させることで、スライダを
往復動させるようにしていた。ねじ軸を回転させる場
合、イナーシャが大きいため、応答性を良くしたり、高
速回転化を図るのが難しい。また、ねじ軸に付着したグ
リス等が回転時に周囲に飛散するため、クリーン度が要
求される場所、例えばクリーンルーム内で使用されるロ
ボット等では、発塵が問題となる。
【0003】そこで、従来では、ねじ軸の両端を固定し
てナット側を回転させることで、スライダを移動させる
ようにしてものがある。ナットはその外周部に配置され
た2つの軸受によって支持され、ナットの回転で発生し
た推進力は軸受を介してスライダに伝達される。このタ
イプの駆動方式では、回転系のイナーシャが小さくなる
ため、高速化や応答性能の向上を図ることができる。ま
た、ねじ軸が回転することよるグリスの飛散もないた
め、クリーンルーム内で使用する場合にも、発塵対策が
容易である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来では、ナ
ットの外周部に軸受が配置されていたため、軸受を含め
た回転系全体の径が大きくなり、装置の大型化を招いて
いた。また、ナット回転型のロボットでは、回転物であ
るナットとスライダとが軸受を介してのみ固定関係を持
つため、ナットの支持剛性を保つのが難しい。このた
め、ナットに大きな負荷がかかる高速回転化や応答性の
向上等を図ることが困難であった。また、ねじ軸が固定
されることで、ねじ軸周りの発塵はなくなるが、ナット
部分での発塵が起こるため、クリーンルーム等で使用す
る場合には、ナット部分での発塵対策が重要な技術的課
題であった。
【0005】そこで、本発明は、装置の小型化を図るこ
とができるロボットを提供することを第1の目的とす
る。また、スライダの運動性能を向上させることができ
るロボットを提供することを第2の目的とする。更に、
防塵性能を向上させることができるロボットを提供する
ことを第3の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、互いに直交する2方向にそれぞれ移動する複数のス
ライダを備えた直交座標型のロボットに、両端が固定さ
れたねじ軸と、このねじ軸に螺合したボールねじのナッ
トと、このナットの外径より小さい小径部が形成された
円筒形状を有し、前記ねじ軸が貫通した状態で前記ナッ
トに固定されたナットスリーブと、前記スライダに取り
付けられ、前記ナットスリーブの小径部を回転自在に支
持する軸受と、前記ナットを回転させる、例えば、モー
タや、プーリ、ベルト等で構成された回転力伝達機構等
の回転駆動手段とを具備させて前記第1の目的を達成す
る。
【0007】請求項2記載の発明では、互いに直交する
2方向にそれぞれ移動する複数のスライダを備えた直交
座標型のロボットに、両端が固定されたねじ軸と、この
ねじ軸に螺合したボールねじのナットと、前記スライダ
に取り付けられ前記ナットを少なくとも3か所で回転自
在に支持した軸受と、前記ナットを回転させる、例え
ば、モータや、プーリ、ベルト等で構成された回転力伝
達機構等の回転駆動手段とを具備させて前記第2の目的
を達成する。請求項3記載の発明では、請求項2記載の
ロボットにおいて、前記軸受が、2つのアンギュラ玉軸
受と、ラジアル軸受とを備えたことで前記第2の目的を
達成する。請求項4記載の発明では、互いに直交する2
方向にそれぞれ移動する複数のスライダを備えた直交座
標型のロボットに、両端が固定されたねじ軸と、このね
じ軸に螺合し、前記スライダに対して回転自在に支持さ
れたボールねじのナットと、このナットを回転させる、
例えば、モータや、プーリ、ベルト等で構成された回転
力伝達機構等の回転駆動手段と、この回転駆動手段と前
記ナットを収容した収容部材と、この収容部材内を吸引
する、例えば、真空ポンプやその配管等で構成された吸
引手段とを具備させて前記第3の目的を達成する。
【0008】
【作用】請求項1記載のロボットでは、回転駆動手段に
よってナットが、ナットスリーブの小径部で軸受に支持
されながら回転する。この回転力で、ナットには、軸方
向の推進力が発生し、この推進力が軸受を介してスライ
ダに伝達されることで、スライダが移動する。請求項2
記載のロボットでは、回転駆動手段によってナットが、
少なくとも3か所で軸受に支持されながら回転する。こ
の回転力で、ナットには、軸方向の推進力が発生し、こ
の推進力が軸受を介してスライダに伝達されることで、
スライダが移動する。請求項3記載のロボットでは、ナ
ットが、2つのアンギュラ玉軸受とラジアル軸受とによ
り支持されながら回転し、この時、アンギュラ玉軸受
は、ナットに対して軸方向に働く荷重を受け、ラジアル
軸受は、径方向に働く荷重を受ける。請求項4記載のロ
ボットでは、吸引手段によって収容部材内が負圧とな
り、ナットや回転駆動手段から発生した塵等が、吸引手
段に吸引される。
【0009】
【実施例】以下、本発明のロボットにおける一実施例を
図1ないし図6を参照して詳細に説明する。図1は、本
実施例によるロボットの外観を表したものである。な
お、図においては、互いに直交するX軸とY軸を水平方
向に取り、Z軸を鉛直方向に取っている。本実施例のロ
ボット10は、略直方体形状を有する第1スライダ支持
部12と、この第1スライダ支持部12に対してX軸方
向に移動する第1スライダ14と、この第1スライダ1
4に固定された略直方体形状の第2スライダ支持部16
と、この第2スライダ支持部16に対してY軸方向に移
動する第2スライダ18と、この第2スライダ18に取
り付けられた作業ユニット20とを備えている。本実施
例では、作業ユニット20が、第1スライダ14や第2
スライダ18等の移動によって、XY平面内で移動可能
となっている。また、作業ユニット20は、図示しない
モータによって上下動や回動を行う作業ピン20aを有
しており、この作業ピン20aに所定の工具等が取り付
けられ、各スライダ14、18等が駆動されることで、
部品組み立て等の各種作業を行うようになっている。
【0010】図2及び図3は、第1スライダ支持部12
の内部構造を表したものであり、図2は側断面を、図3
は平断面をそれぞれ示している。図2及び図3に示すよ
うに、第1スライダ支持部12は、その底部と側部を構
成する支持フレーム24を備えている。この支持フレー
ム24の、図2及び図3において右端には、端部カバー
25が取り付けられ、支持フレーム24の上部には、第
1スライダ支持部12の上面を構成する上面カバー26
が配設されている。この上面カバー26と支持フレーム
24との間には、一定の隙間が設けられている。また、
支持フレーム24の内側底面には、ガイドレール28が
X軸方向に沿って取り付けられている。
【0011】本実施例では、第1スライダ支持部12の
内部に、ボールねじのねじ軸30がX軸方向に配設され
ており、このねじ軸30は、図2及び図3において左端
が、支持フレーム24の底面に取り付けられた固定部材
32に固定され、右端は端部カバー25に固定されてい
る。第1スライダ14は、支持フレーム24と上面カバ
ー26との隙間によって構成された窓Wを介して、図3
に示すように第1スライダ支持部12の内部をY軸方向
に貫通しており、第1スライダ支持部12の外部に配設
されたモータ部34と、第1スライダ支持部12の内部
に配設された推進機構部36とで主に構成されている。
【0012】図4は、推進機構部36の詳細構造を表し
たものである。この図に示すように、推進機構部36
は、第1スライダ14の骨格部分を構成するスライダフ
レーム39と、このスライダフレーム39に形成された
円筒孔39a内に収容され、ねじ軸30が貫通すること
でこれと螺合したボールねじの回転ナット40とを有し
ている。回転ナット40には、段付きの円筒形状を有す
るナットスリーブ41が取り付けられている。ナットス
リーブ41は、回転ナット40の一部が収容された大径
部41aと回転ナット40よりも小径の小径部41bを
有している。ナットスリーブ41の小径部41bは、そ
の大径部41a側の端部において、背面組み合わせをさ
れた2つのアンギュラ玉軸受38a、38bにより支持
されている。これらアンギュラ玉軸受38a、38b
は、外輪側がフランジ部39bに取り付けられている。
フランジ部39bは、図3に示すようにスライダフレー
ム39に固定されている。また、小径部41bの、図4
においてアンギュラ玉軸受38a、38bの右側には、
歯付きの従動プーリ42が取り付けられている。
【0013】本実施例では、この従動プーリ42の更に
右側に、従動プーリ42よりも外径が小さい玉軸受43
が配設されており、この玉軸受43によってナットスリ
ーブ41の端部が回転自在に支持されている。また、ス
ライダフレーム39の端面には、図示しないボルトによ
って軸受保持プレート45が固定されており、玉軸受4
3は、この軸受保持プレート45によって保持されてい
る。ナットスリーブ41の先端部分には、雄ねじが形成
され、これには、玉軸受43より小径の予圧用ナット4
7が螺合されている。玉軸受43は、その内輪側で、こ
の予圧用ナット47により図4において左方に押圧され
ている。本実施例では、以上の回転ナット40、ナット
スリーブ41、従動プーリ42、及び予圧用ナット47
が、1つの回転物としてアンギュラ玉軸受38a、38
bや玉軸受43による3点支持を受けながら回転するよ
うになっている。
【0014】一方、回転ナット40よりも、図4におい
て左側に位置する円筒孔39a内には、ねじ軸30より
若干大径の内孔49aが形成されたナットカバー49が
取り付けられており、これにより、回転ナット40の左
側は、ねじ軸30の貫通部分を除いて閉塞されている。
また、スライダフレーム39の、図4において右側端部
には、軸受保持プレート45や予圧用ナット47を包囲
するようにベルトカバー51が取り付けられている。こ
のベルトカバー51は、ねじ軸30より若干径の大きい
内孔51aを有しており、ねじ軸30は、この内孔51
aを貫通している。以上のベルトカバー51、ナットカ
バー49、及びスライダフレーム39の一部等によっ
て、回転ナット40や従動プーリ42等の回転系の周囲
が外部と隔離されている。
【0015】また、本実施例では、スライダフレーム3
9の、図4において上部に、吸気チューブ53が取り付
けられている。この吸気チューブ53は、図示しない真
空ポンプ等の吸引装置に接続されており、この吸気チュ
ーブ53を介して回転ナット40や従動プーリ42を収
容した空間、すなわち、ナットカバー49やベルトカバ
ー51、及びスライダフレーム39の一部によって包囲
された空間が、吸引されるようになっている。なお、図
2や図4に示すように、推進機構部36の下端部分に
は、ガイドレール28による案内を受けるガイド部44
が設けられている。一方、モータ部34は、図3に示す
ように、モータ本体46と、このモータ本体46の出力
軸に取り付けられた歯付きの駆動プーリ48と、この駆
動プーリ48及びモータ本体46を収容したモータカバ
ー57とを有している。
【0016】図5は、図3におけるA−A線方向の断面
を表したものである。この図に示すように、駆動プーリ
48と推進機構部36の従動プーリ42との間には、タ
イミングベルト50が巻きかけられている。このタイミ
ングベルト50は、推進機構部36のスライダフレーム
39に取り付けられたアイドラ55によってガイドさ
れ、窓Wを貫通する部分で、ベルトの間隔を狭くしてい
る。図3に示すように、ベルトカバー51は、第1スラ
イダ14内に位置するタイミングベルト50の周囲やア
イドラ55も包囲しており、このベルトカバー51とモ
ータカバー57により、タイミングベルト50は、その
全周にわたりほぼ外部から隔離されている。
【0017】本実施例では、推進機構部36に対し水平
方向に並んで配置されたモータ本体46の駆動力が、駆
動プーリ48やタイミングベルト50を介して従動プー
リ42に伝達されることで、回転ナット40が回転され
るようになっている。そして、回転ナット40の回転に
より発生した軸方向(X軸方向)への推進力が、アンギ
ュラ玉軸受38a、38bを介してスライダフレーム3
9に伝達されることで、第1スライダ14をX軸方向に
移動させるようになっている。なお、このモータ本体4
6の駆動は、図示しない制御装置によって制御され、こ
の駆動制御によって第1スライダ14の位置制御が行わ
れるようになっている。
【0018】また、図2では、点線で輪郭のみが示され
ているが、第1スライダ14上には、第2スライダ18
や作業ピン20aが設けられた第2スライダ支持部16
が固定され、第1スライダ14と一体的にX軸方向に移
動するようになっている。また、詳細な説明は省略する
が、第2スライダ支持部16も第1スライダ支持部12
と同様な構造を有している。すなわち、ねじ軸30や回
転ナット40と同様にナット回転型のボールねじ機構が
設けられ、回転系が、ナットカバー49、ベルトカバー
51及びモータカバー57等と同様の部材でカバーさ
れ、且つ、その内部が吸引されるようになっている。
【0019】次に、このように構成された実施例の動作
について説明する。第1スライダ支持部12において
は、モータ本体46によって駆動プーリ48が回転する
ことで、そのトルクがタイミングベルト50を介して従
動プーリ42に伝達される。これにより、回転ナット4
0は、アンギュラ玉軸受38a、38b及び玉軸受43
によって支持されながら回転し、軸方向への推進力を発
生させる。この軸方向への推進力は、回転ナット40か
らアンギュラ玉軸受38a、38bを介してスライダフ
レーム39に伝達される。すなわち、図4において右方
向への推進力が発生した場合には、アンギュラ玉軸受3
8aを介して、左方向への推進力が発生した場合には、
アンギュラ玉軸受38bを介してスライダフレーム39
に伝達される。そして、この推進力により第1スライダ
14が、ガイドレール28による案内を受けながら、そ
の上に固定された第2スライダ支持部16と共にX軸方
向に移動する。
【0020】一方、第2スライダ18も同様の機構によ
って、第2スライダ支持部16に対しY軸方向に移動
し、第1スライダ14や第2スライダ18の移動方向や
移動量が、図示しない制御装置によって制御されること
で、作業ユニット20はXY平面上の所定の位置に移動
され、各種作業を行う。以上のような駆動時には、各部
で塵等が発生する。例えば、第1スライダ支持部12に
おいては、ねじ軸30と回転ナット40とが接触する部
分や、アンギュラ玉軸受38a、38b、玉軸受43、
及びタイミングベルト50等から発塵が起こる。本実施
例では、ロボット10の駆動中、図示しない吸引装置に
より、第1スライダ支持部12と第2スライダ支持部1
6における各駆動部のエア吸引が行われる。すなわち、
第1スライダ支持部12においては、吸気チューブ53
を介してナットカバー49やベルトカバー51等によっ
て包囲されたスライダフレーム39内が吸引され、発生
した塵等が吸気チューブ53に吸引される。これによ
り、ロボット10をクリーンルーム等で使用する場合
も、発生した塵等が外部に漏れることなく、クリーン度
の悪化が防止される。
【0021】以上説明したように、本実施例では、ナッ
トスリーブ41の小径部41bにアンギュラ玉軸受38
a、38bや玉軸受43が配置されることで、回転ナッ
ト40が、軸方向にずれた位置で軸受による支持を受け
る。このため、軸受が回転ナットの外周部に配置されて
いた従来のロボットよりも回転系の径を小さくすること
ができ、スライダを小型化することができる。また、本
実施例では、回転ナットが、2つのアンギュラ玉軸受と
1つの玉軸受によって支持される構造であるので、回転
ナットの支持剛性が高い。従って、2つの軸受によって
ナットを支持していた従来に比べ、より高い負荷がかか
る駆動を行うことができる。すなわち、高速化や応答性
の向上を図ることができる。
【0022】更に、本実施例では、図5に示すように、
アイドラ55によってタイミングベルト50の幅が狭く
なっているので、より防塵効果の高い構造を有すること
ができる。すなわち、タイミングベルト50が貫通する
第1スライダ支持部12の窓Wを小さくすることができ
るので、推進機構部36以外の場所、例えば、ガイドレ
ール28とガイド部44との接触部分等で発塵があった
場合でも、外部への飛散が起こりにくい。本実施例で
は、モータ本体46の駆動力が、回転ナット40に対し
て水平方向から伝達される構造であったので、第1スラ
イダ支持部12の開口部は、その側部に設けられた窓W
のみであり、上面には開口部は設けられていない。従っ
て、落下物が第1スライダ支持部12内に入ることがな
く、異物混入による駆動部分の破損等を防止することが
できる。
【0023】また、本実施例では、従動プーリ42より
も玉軸受43や予圧用ナット47の直径が小さいので、
タイミングベルト50の交換を容易に行うことができ
る。すなわち、ベルトカバー51と軸受保持プレート4
5をはずすのみで、予圧用ナット47をはずすことな
く、タイミングベルト50を従動プーリ42から取り外
すことができる。なお、従動プーリ42からはずしたタ
イミングベルト50は、端部カバー25(図2、3参
照)をはずすことでねじ軸30の端部から取り外し可能
である。本実施例では、モータが第1スライダ支持部や
第2スライダ支持部16の外部に配設されているので、
モータの組み込みや交換が容易である。
【0024】なお、以上の実施例では、モータ本体46
の駆動力はプーリ48、42やタイミングベルト50を
介して回転ナット40側に伝達されるようになっていた
が、他の伝達手段を用いてもよい。例えば、チェーン駆
動で回転力を与えてもよい。以上の実施例では、第1ス
ライダ支持部12に対して、1つの第1スライダ14が
設けられていたが、スライダを複数第1スライダ支持部
12に設けてもよい。例えば、第1スライダ支持部12
におけるガイドレール28やねじ軸30等の駆動機構を
共有するスライダを付加することで双腕とし、これらの
運動を協調制御することで、より複雑な作業を行うよう
にしてもよい。
【0025】また、回転ナットを支持する軸受は、3つ
以上あってもよく、また、2つであってもよい。図6
は、軸受の他の配置例を表したものである。図6の例で
は、ナットスリーブ41′が、ねじ軸30′に螺合した
回転ナット40′と従動プーリ42′との間に配置され
た2つのアンギュラ玉軸受38a′、38b′によって
のみ支持されている。また、従動プーリ42′やタイミ
ングベルト50′を包囲するカバー61は、アンギュラ
玉軸受38a′、38b′が取り付けられたスライダフ
レーム39′のフランジ部39b′と一体化されてい
る。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、軸受がナ
ットスリーブの小径部を支持するように配置されるの
で、装置の小型化を図ることができる。請求項2及び3
記載の発明によれば、ナットが軸受により3か所で支持
されるので、ナットに高い負荷がかかる高速回転等を行
うことができる。従って、スライダの運動性能を向上さ
せることができる。請求項4記載の発明によれば、ナッ
トや回転駆動手段が収容部材に収容され、その内部が吸
引手段によって吸引されるので、発生した塵等が外部に
もれず、防塵機能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるロボットの外観を示し
た斜視図である。
【図2】同ロボットの側断面図である。
【図3】同ロボットの平断面図である。
【図4】図2の一部を拡大した側断面図である。
【図5】図3におけるA−A線方向断面を示した図であ
る。
【図6】駆動部の変形例を示した側断面図である。
【符号の説明】
10 ロボット 12 第1スライダ支持部 14 第1スライダ 16 第2スライダ支持部 18 第2スライダ 20 作業ユニット 20a 作業ピン 24 支持フレーム 25 端部カバー 26 上面カバー 28 ガイドレール 30 ねじ軸 34 モータ部 36 推進機構部 38a、38b アンギュラ玉軸受 40 回転ナット 41 ナットスリーブ 42 従動プーリ 43 玉軸受 44 ガイド部 45 軸受保持プレート 46 モータ本体 47 予圧用ナット 48 駆動プーリ 49 ナットカバー 50 タイミングベルト 51 ベルトカバー 53 吸気チューブ 55 アイドラ 57 モータカバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する2方向にそれぞれ移動す
    る複数のスライダを備えた直交座標型のロボットにおい
    て、 両端が固定されたねじ軸と、 このねじ軸に螺合したボールねじのナットと、 このナットの外径より小さい小径部が形成された円筒形
    状を有し、前記ねじ軸が貫通した状態で前記ナットに固
    定されたナットスリーブと、 前記スライダに取り付けられ、前記ナットスリーブの小
    径部を回転自在に支持する軸受と、 前記ナットを回転させる回転駆動手段とを具備すること
    を特徴とするロボット。
  2. 【請求項2】 互いに直交する2方向にそれぞれ移動す
    る複数のスライダを備えた直交座標型のロボットにおい
    て、 両端が固定されたねじ軸と、 このねじ軸に螺合したボールねじのナットと、 前記スライダに取り付けられ、前記ナットを少なくとも
    3か所で回転自在に支持した軸受と、 前記ナットを回転させる回転駆動手段とを具備すること
    を特徴とするロボット。
  3. 【請求項3】 前記軸受は、2つのアンギュラ玉軸受
    と、ラジアル軸受とを備えたことを特徴とする請求項2
    記載のロボット。
  4. 【請求項4】 互いに直交する2方向にそれぞれ移動す
    る複数のスライダを備えた直交座標型のロボットにおい
    て、 両端が固定されたねじ軸と、 このねじ軸に螺合し、前記スライダに対して回転自在に
    支持されたボールねじのナットと、 このナットを回転させる回転駆動手段と、 この回転駆動手段と前記ナットを収容した収容部材と、 この収容部材内を吸引する吸引手段とを具備することを
    特徴とするロボット。 【0001】
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6044288A (ja) * 1983-08-16 1985-03-09 株式会社東芝 工業用ロボツトの手首装置
JPS62157788A (ja) * 1985-12-27 1987-07-13 松下電器産業株式会社 工業用ロボツト
JPS63162186A (ja) * 1986-12-26 1988-07-05 松下電器産業株式会社 工業用ロボツト

Patent Citations (3)

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