JPH08215887A - 溶接用定盤および溶接方法 - Google Patents

溶接用定盤および溶接方法

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JPH08215887A
JPH08215887A JP2497795A JP2497795A JPH08215887A JP H08215887 A JPH08215887 A JP H08215887A JP 2497795 A JP2497795 A JP 2497795A JP 2497795 A JP2497795 A JP 2497795A JP H08215887 A JPH08215887 A JP H08215887A
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JP
Japan
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welding
surface plate
base materials
weld metal
notch
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Pending
Application number
JP2497795A
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English (en)
Inventor
Kotaro Nagai
高太郎 永井
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接後の溶融金属除去作業を軽減することの
できる溶接用定盤および溶接方法を提供する。 【構成】 溶接を施す二つの母材(柱1、梁2)を載置
させる溶接用定盤11において、柱1と梁2との接合部
12の下方に位置する部分に、溶接によって溶融された
溶接金属14を下方に落下させるための切欠13を設け
た。前記溶接を2回おこなうこととし、その2回目の溶
接の終了箇所Fを溶接用定盤11の盤面よりも上方に設
定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、溶接用定盤および溶
接方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、二つの母材としての
柱1と梁2同士を接合する方法の一つに、それらの柱1
と梁2とを定盤3上に載置させ、鉛直方向に延びるそれ
らの接合部4を、上方から下方に向けて溶接トーチ5を
用いて接合する溶接方法がある。このような溶接は、ね
じやリベットによる接合に比べて、他の材料が不要であ
り、接合部4における強度や気密性なども良好である。
なお、この種の溶接技術としては、たとえば特開平3−
142069号公報に示されるようなものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の溶接の場合には、溶融された溶接金属6がその重みに
よって接合部に沿ってたれるため、定盤上にたまった余
計な溶接金属6や、所望のビードB1以外に接合部に過
剰に盛り上がった溶接金属6を溶接後に除去する作業が
余計にかかるという不具合があった。
【0004】この発明は、このような実情を背景として
創作されたもので、溶接後の溶接金属除去作業を軽減す
ることのできる溶接用定盤および溶接方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の溶接用定盤は、溶接を施す二つの
母材を載置させる溶接用定盤において、前記二つの母材
の接合部の下方に位置する部分に、前記溶接によって溶
融された溶接金属を下方に落下させるための切欠を設け
たことを特徴としている。
【0006】また、請求項2に記載の溶接方法は、二つ
の母材を定盤上に載置させ、鉛直方向に延びる前記二つ
の母材の接合部を、上方から下方に向けて前記二つの母
材同士を接合する溶接方法において、前記溶接を2回お
こなうこととし、その2回目の溶接の終了箇所を前記定
盤の盤面よりも上方に設定したことを特徴としている。
【0007】
【作用】請求項1に記載の溶接用定盤によれば、二つの
母材の接合部の下方に位置する部分に、前記溶接によっ
て溶融された溶接金属を下方に落下させるための切欠が
設けられているので、溶接によって溶融された溶接金属
は定盤上に溜まることなく作業場の床に向かって落下す
る。
【0008】また、請求項2に記載の溶接方法によれ
ば、二つの母材を定盤上に載置させ、鉛直方向に延びる
前記二つの母材の接合部を、上方から下方に向けて前記
二つの母材同士を接合する溶接方法において、前記溶接
を2回おこなうこととし、その2回目の溶接の終了箇所
を前記定盤の盤面よりも上方に設定したので、肉を盛り
上げてビードの形状を整えるための2回目の溶接におい
て余分な溶接金属が生じない。
【0009】
【実施例】以下、この発明を、図示する実施例にもとづ
いて説明する。
【0010】まず、この実施例で示す溶接は、図3に示
すように、溶接を施す二つの母材としての柱1と梁2
(ともに、型鋼である)とを溶接用定盤11上に載置さ
せ、溶接トーチ5を用いておこなうガス溶接である。ま
た、溶接トーチ5は溶接ロボットによって制御されるも
のである。
【0011】溶接用定盤11の盤面は水平を保ってお
り、柱1と梁2との接合部12は、図3中(A)に示す
すき間Xおよび図3中(B)に示す段差Yを設定するこ
とによってあらかじめ特定されるものである。
【0012】定盤11は、溶融点が柱1、梁2よりもは
るかに高い剛健な鋼からできているもので、図1に示す
ように、柱1と梁2との接合部12の下方に位置する部
分に切欠13が形成されている。この切欠13は、溶接
トーチ5によって生じる溶接金属14を溶接用定盤11
の下方(作業場床)に落下させるためのものである。な
お、溶接トーチ5には、図示省略のワイヤ(溶接棒)を
溶接中に連続的に出すための機構が設けられている。
【0013】この溶接用定盤11を用いることによっ
て、二つの母材、すなわち柱1と梁2との接合部12に
は、整ったビードB2のみが形成され、溶接によって溶
融された溶接金属14は溶接用定盤11の盤面に溜まる
ことなくそのまま作業場の床に向かって落下する。
【0014】図2は、前記定盤11を用いるガス溶接方
法を示すもので、まず、図2中(A)に示すように、柱
1と梁2とを溶接用定盤11上に水平を保って載置させ
る。そして、接合部12の上端部Cを1回目の溶接の開
始箇所とし、接合部12の下端部Dをその1回目の溶接
の終了箇所として1回目の溶接をおこなう。
【0015】この1回目の溶接は、柱1と梁2とを接合
する本溶接で、このとき前述したように、余計な溶接金
属は溶接用定盤11の切欠13からそのまま落下する。
【0016】ついで、図2中(B)に示すように、1回
目の本溶接によって形成されたビードB2の上端部Eを
2回目の溶接の開始箇所とし、溶接用定盤11の盤面よ
りも上方に位置するビードB2の箇所Fをその2回目の
溶接の終了箇所として2回目の溶接をおこなう。
【0017】この2回目の溶接は、ビードB2の肉を盛
り上げてビードB2の形状を整える仕上げ溶接で、この
ときも前述したように、余計な溶接金属は溶接用定盤1
1の切欠13からそのまま落下する。
【0018】この溶接方法によれば、柱1および梁2の
接合部12の溶接が2回おこなわれ、その2回目の溶接
の終了箇所Fが溶接用定盤11の盤面よりも上方に設定
されているので、肉を盛り上げてビードB2の形状を整
えるための2回目の溶接において余分な溶接金属が生じ
ない。また、たとえ溶接金属のたれが生じても、その余
計な溶接金属は溶接用定盤11の切欠13を通過して下
方に落下するので、ビードB2の形状は整えられたもの
となる。
【0019】なお、この実施例はこの発明を限定するも
のではない。たとえば、この実施例では、ガス溶接を例
に挙げているが、電気的エネルギーを用いるアーク溶接
や電気抵抗溶接などにも応用することができるものであ
る。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
溶接用定盤によれば、二つの母材の接合部の下方に位置
する部分に、前記溶接によって溶融された溶接金属を下
方に落下させるための切欠が設けられているので、溶接
によって生じた溶接金属は定盤上に溜まることなく作業
場の床に向かって落下する。
【0021】また、請求項2に記載の溶接方法によれ
ば、二つの母材を定盤上に載置させ、鉛直方向に延びる
前記二つの母材の接合部を、上方から下方に向けて前記
二つの母材同士を接合する溶接方法において、前記溶接
を2回おこなうこととし、その2回目の溶接の終了箇所
を前記定盤の盤面よりも上方に設定したので、肉を盛り
上げてビードの形状を整えるための2回目の溶接におい
て余分な溶接金属が生じない。
【0022】したがって、溶接後の溶接金属除去作業を
軽減することができるという優れた効果があるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の溶接用定盤を示す斜視図である。
【図2】この発明の溶接方法を示すもので、(A)は1
回目の溶接方法の説明図、(B)は2回目の溶接方法の
説明図である。
【図3】この発明の溶接方法における接合部を示すもの
で、(A)は正面図、(B)は平面図である。
【図4】従来の溶接用定盤および溶接方法を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 柱(母材)、 2 梁(母材)、 11 溶接用定盤、 12 母材の接合部、 13 切欠、 14 溶接金属、 F 2回目の溶接の終了箇所。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接を施す二つの母材を載置させる溶接
    用定盤において、 前記二つの母材の接合部の下方に位置する部分に、前記
    溶接によって溶融された溶接金属を下方に落下させるた
    めの切欠を設けたことを特徴とする溶接用定盤。
  2. 【請求項2】 二つの母材を定盤上に載置させ、鉛直方
    向に延びる前記二つの母材の接合部を、上方から下方に
    向けて前記二つの母材同士を接合する溶接方法におい
    て、 前記溶接を2回おこなうこととし、その2回目の溶接の
    終了箇所を前記定盤の盤面よりも上方に設定したことを
    特徴とする溶接方法。
JP2497795A 1995-02-14 1995-02-14 溶接用定盤および溶接方法 Pending JPH08215887A (ja)

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