JPH08215876A - 基板の位置決め方法及びその装置 - Google Patents

基板の位置決め方法及びその装置

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JPH08215876A
JPH08215876A JP7049139A JP4913995A JPH08215876A JP H08215876 A JPH08215876 A JP H08215876A JP 7049139 A JP7049139 A JP 7049139A JP 4913995 A JP4913995 A JP 4913995A JP H08215876 A JPH08215876 A JP H08215876A
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JP
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substrate
wafer
positioning
notch
flat
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JP7049139A
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English (en)
Inventor
Hiromasa Shibata
浩匡 柴田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板上に所定の直交座標系の2つの軸の内い
ずれの軸方向に被加工物が多く並んでいてもその基板を
常に高効率で処理させる。 【構成】 XY座標軸上を移動するステージ36を備え
ている。このステージの移動速度はX方向がY方向によ
り速い。プリアライメント装置18では、ウエハWのフ
ラットに光ビームを照射してその一部を光電検出するこ
とにより、フラットとX又はY軸との回転方向の位置関
係を検出後、フラット平行方向に並んだ被加工物が多い
ウエハWはフラットがX軸平行となるように回転させ、
フラット直交方向に並んだ被加工物が多いウエハWはフ
ラット直交方向に回転させる。このようにしてウエハの
回転方向の位置決めがなされた後、図示しないレーザ光
に対してステージ36を相対走査しつつステージ36上
のウエハWを加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板の位置決め方法及
びその装置に係り、更に詳しくは、レーザ光に対してス
テージを直交2軸方向に相対走査しつつ、ステージ上に
載置される基板上に所定の直交座標系にほぼ沿って配列
されたれた被加工物を加工する装置、例えば、様々な品
種の半導体ウエハのパターン欠陥を冗長回路切換用ヒュ
ーズをカットすることにより良品化するレーザリペア装
置等におけるウエハのプリアライメントに用いて好適な
基板の位置決め方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、従来のレーザリペア装置等におけ
るウエハのプリアライメント装置の動作の流れについ
て、図10に基づいて説明する。
【0003】図10(A)に示されるように、プリアラ
イメント装置100のほぼ中央に設けられたウエハ回転
・上下動機構(以下、適宜「センターアップ」と称す
る)102上に図示しない搬送アームによってウエハW
が移載されると、このウエハWは、プリアライメント装
置100の本体上に放射状に配置された複数のガイド1
06、106、………に沿って摺動するウエハ中心出し
機構108、108、………によって中心出しされる。
この中心出し機構108は、図示しない制御手段により
制御されており、制御手段では、中心出し終了後、直ち
に中心出し機構108を退避させる(図10(B)参
照)。
【0004】次いで、図示しない制御手段によりセンタ
ーアップ102が回転駆動され、これにより、図10
(B)に示されるように、ウエハWが回転する。このウ
エハWの回転中、透過式又は反射式のフォトセンサから
成るフラット検出センサ110によってオリエンテーシ
ョンフラット(ウエハWの外周の一部に形成された直線
状の切欠き:以下、適宜「フラット」という)OFの位
置が検出される。図示しない制御手段では、フラット検
出センサ110の出力をモニタしており、このフラット
検出センサ110の出力に基づいてフラットOFを検出
したと判断すると、その時点から所定角度センターアッ
プ102を更に回転させた位置でウエハWの回転を停止
する。これは、ウエハWのフラットOFが、XY平面内
を2次元移動する図示しないウエハステージ(このステ
ージ上でウエハW上の冗長回路切換用ヒューズ(被加工
物)の加工が行なわれる)の移動方向であるX軸にフラ
ットOFが平行になる向きにウエハWを回転位置決めす
るためである。
【0005】このようにして、ウエハWの回転位置決め
を行なった後、制御手段では位置決めハンマ112をウ
エハWに押し付ける。これにより、図10(C)中に点
線で示される位置から実線で示される位置までウエハW
が移動して位置決め機構を構成する位置決め固定ピン1
14a、114b、114cに押し付けられてウエハW
の位置決めが、精度よく行なわれる。
【0006】この位置決め後、制御手段では、位置決め
ハンマ112を退避させると共にセンターアップ102
を上昇駆動して停止し、その位置で待機させて図示しな
い搬送アームがウエハWの下方に移動してくるのを待
つ。搬送アームがウエハWの下方に移動してくると、制
御手段ではセンターアップ102を下降させる。これに
よりウエハWが位置決めされた状態(プリアライメント
された状態)で搬送アームに移載され、当該搬送アーム
により図示しないウエハステージ上のウエハホルダに搭
載される。
【0007】次に、ウエハ内部の被加工物について図1
1ないし図12に基づいて説明する。
【0008】図11(A)に示されるように、ウエハW
内には、配線パターンが加工された複数のICチップ1
16が存在する。1つのICチップ116内には、図1
1(B)に拡大して示されるように、フラットOFに対
して平行及び直交方向の、1つ又は複数の被加工物の並
び118及び120が存在する。
【0009】図12には、図11(B)の楕円部Dの部
分が拡大して示されている。この図12に示されるよう
に、被加工物の並び118、120は、フラットOFに
対して直交又は平行方向の複数の被加工物122、12
4(例えば、冗長回路切換用ヒューズ)で構成されてい
る。なお。図12中の×印は、加工ポイントを示す。こ
の×印のついた被加工物だけが加工される。この被加工
物122、124の個数、ICチップ116内での配置
位置、及び並び方は、ウエハWの品種によって千差万別
である。従って、フラットOFに対して平行方向の被加
工物の数が多いウエハもあれば、直交方向の被加工物の
数が多いウエハもある。
【0010】ウエハステージ上でのウエハWは、例えば
図13の矢印で示されるような流れで加工される。即
ち、図13の矢印で示されるように、加工用レーザ光が
チップ116上をフラットOFに対して平行方向の被加
工物の並び118、あるいはフラットOFに対して直交
方向の被加工物の並び120に沿って移動しつつこれを
構成する被加工物122あるいは124を加工する。こ
のようにして、ブロック間移動によりジグザグ状に相対
走査されるレーザ光によりウエハW上のICチップ11
6内の左端部分にある被加工物の並び118、120が
加工されると、チップ116内の次の被加工物の並びに
向かってレーザ光が移動(被加工物間移動)する。これ
を逐次繰り返して、ICチップ内の加工が完了すると、
レーザ光が次チップへ移動(チップ間移動)し、同様の
処理が繰り返される。
【0011】ここで、従来の装置では、上記の加工のた
めのレーザ光のウエハWに対する相対走査は、ウエハス
テージをX方向(フラットOFに平行な方向)及びY方
向(これに直交する方向)に移動させることにより行な
われていた。従って、フラットOFに対して平行方向の
被加工物の並び118を構成する被加工物122の加工
は、ウエハステージのX方向移動中になされ、フラット
OFに対して直交方向の被加工物の並び120を構成す
る被加工物124の加工は、ウエハステージのY方向移
動中になされていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ウエハステージのX方
向とY方向の移動速度は、通常相異なる。ここで、例え
ば、X方向の移動速度がY方向より大きい場合について
考えてみることにする。
【0013】図14には、2つのウエハ品種におけるウ
エハ処理の流れが示されている。この図において、上段
はウエハ品種を示し、中段はプリアライメント後のウエ
ハの状態を示し、下段はウエハステージ上に載置された
ウエハの状態を示す。図14(A)に示されるようなウ
エハ品種W1の場合は、フラットOFに対して平行方向
の被加工物の並びが多いため、処理効率が高いが、図1
4(B)のようなウエハ品種W2の場合は、フラットO
Fに対して直交方向の被加工物の並びが多いため、処理
効率が極端に低くなる。
【0014】このように、オリエンテーションフラット
に対して平行方向の被加工物の並びが多いか、オリエン
テーションフラットに対して直交方向の被加工物の並び
が多いかによって、処理効率が異なるという不都合があ
った。
【0015】本発明は、かかる従来技術の有する不都合
に鑑みてなされたもので、その目的は、基板上に所定の
直交座標系の2つの軸の内いずれの軸方向に被加工物が
多く並んでいてもその基板を常に高効率で処理させるこ
とが可能な基板の位置決め方法及びその装置を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
レーザ光に対してステージを直交する第1方向及び第2
方向に相異なる走査速度で相対走査しつつ、前記ステー
ジ上に載置される基板上に所定の直交座標系にほぼ沿っ
て配列された被加工物を加工する装置に用いられ、前記
レーザ光を前記被加工物に照射するのに先立って前記基
板の回転方向の位置決めを行なう基板の位置決め方法で
あって、前記基板の外周の一部に設けられた切欠きに光
ビームを照射してその一部を光電検出することにより、
前記切欠きと前記第1、又は第2方向との回転方向の位
置関係を検出する第1工程と;前記直交座標系の2つの
軸の内加工すべき被加工物の数が多い軸を、前記第1、
及び第2方向の内前記走査速度が速い方向とほぼ平行に
するように、前記検出された位置関係に基づいて前記基
板を回転させる第2工程とを含む。
【0017】請求項2記載の発明は、レーザ光に対して
ステージを直交する第1方向及び第2方向に相異なる走
査速度で相対走査しつつ、前記ステージ上に載置される
基板上に所定の直交座標系にほぼ沿って配列された被加
工物を加工する装置に用いられ、前記レーザ光を前記被
加工物に照射するのに先立って前記基板の回転方向の位
置決めを行なう基板の位置決め方法であって、前記基板
の外周の一部に設けられた切欠きに光ビームを照射して
その一部を光電検出することにより、前記切欠きと前記
第1、又は第2方向との回転方向の位置関係を検出する
第1工程と;前記切欠きが前記直交座標系の各軸方向に
並ぶ加工すべき被加工物の数に応じて選択される第1の
所定位置又は第2の所定位置に位置決めされるように、
前記検出された位置関係に基づいて前記基板を回転させ
る第2工程とを含む。
【0018】この場合、基板は、直交座標系の2つの軸
の内加工すべき被加工物の数が多い軸を、第1、及び第
2方向の内走査速度が速い方向とほぼ平行にするように
回転されてもよい。
【0019】請求項4記載の発明は、レーザ光に対して
ステージを直交する第1方向及び第2方向に相異なる走
査速度で相対走査しつつ、前記ステージ上に載置される
基板上に所定の直交座標系にほぼ沿って配列された被加
工物を加工する装置に用いられ、前記レーザ光を前記被
加工物に照射するのに先立って前記基板の回転方向の位
置決めを行なう基板の位置決め装置であって、前記基板
の外周の一部に設けられた切欠きに光ビームを照射して
その一部を光電検出することにより、前記切欠きと前記
第1、又は第2方向との回転方向の位置関係を検出する
検出手段と;前記基板を保持して前記第1、及び第2方
向と平行な面内で回転させる回転機構と;前記切欠きが
前記直交座標系の各軸方向に並ぶ加工すべき被加工物の
数に応じて選択される第1の所定位置又は第2の所定位
置に位置決めされるように、前記検出された位置関係に
基づいて前記回転機構を制御する制御手段とを有する。
【0020】この場合において、切欠きが第1の所定位
置に位置決めされた基板をそのままの回転角度で第1位
置に位置決めする第1の位置決め手段と、切欠きが第2
の所定位置に位置決めされた基板をそのままの回転角度
で第2位置に位置決めする第2の位置決め手段と、を更
に設けても良い。
【0021】あるいは、第1の位置決め手段、第2の位
置決め手段の代わりに、回転機構による基板の回転中に
非接触で基板の中心位置ずれ量を検出する中心ずれ検出
手段を設けてもよい。
【0022】第1の位置決め手段、第2の位置決め手段
を設けない場合には、切欠きが第1の所定位置に位置決
めされたか否かを検出する第1のチェック手段と、切欠
きが第2の所定位置に位置決めされたか否かを検出する
第2のチェック手段と、を更に設けてもよい。
【0023】
【作用】請求項1記載の発明によれば、基板の外周の一
部に設けられた切欠きに光ビームを照射してその一部を
光電検出することにより、切欠きと第1、又は第2方向
との回転方向の位置関係を検出後、直交座標系の2つの
軸の内加工すべき被加工物の数が多い軸を、第1、及び
第2方向の内走査速度が速い方向とほぼ平行にするよう
に、検出された位置関係に基づいて基板を回転させる。
このようにして基板の回転方向の位置決めがなされた
後、レーザ光に対してステージを相対走査しつつステー
ジ上の基板が加工される場合、直交座標系の2つの軸の
内いずれの軸方向の被加物の数が多い基板であっても、
常に高効率で処理させることができる。
【0024】この場合、切欠きと所定の直交座標系の回
転方向の位置関係は任意に定めることができ、しかも回
転位置決め時には、既知であるから基板の外周部のどこ
に切欠きがあっても構わない。
【0025】請求項2記載の発明によれば、基板の外周
の一部に設けられた切欠きに光ビームを照射してその一
部を光電検出することにより、切欠きと第1、又は第2
方向との回転方向の位置関係を検出後、切欠きが直交座
標系の各軸方向に並ぶ加工すべき被加工物の数に応じて
選択される第1の所定位置又は第2の所定位置に位置決
めされるように、検出された位置関係に基づいて基板を
回転させる。従って、切欠きが第1の所定位置又は第2
の所定位置に位置決めされた場合に、所定の直交座標系
が第1、第2方向とほぼ一致し、しかも加工すべき被加
工物が多く並んでいる方の直交座標系の軸が第1、第2
方向の内の走査速度の速い方向と一致するように予め第
1の所定位置と第2の所定位置を定めておくことによ
り、請求項1記載の発明と同様、基板の回転方向の位置
決めがなされた後、レーザ光に対してステージを相対走
査しつつステージ上の基板が加工される場合、直交座標
系の2つの軸の内いずれの軸方向の被加物の数が多い基
板であっても、常に高効率で処理させることができる。
【0026】この場合において、切欠きを第1の所定位
置又は第2の所定位置に位置決めした後に、さらに基板
を回転させて基板が直交座標系の2つの軸の内加工すべ
き被加工物の数が多い軸を、第1、及び第2方向の内走
査速度が速い方向とほぼ平行にするように回転させるこ
とができる。従って、第1の所定位置、第2の所定位置
は任意に定めることができる。
【0027】請求項4記載の発明によれば、検出手段で
は基板の外周の一部に設けられた切欠きに光ビームを照
射してその一部を光電検出することにより、切欠きと第
1、又は第2方向との回転方向の位置関係を検出する。
制御手段では、切欠きが直交座標系の各軸方向に並ぶ加
工すべき被加工物の数に応じて選択される第1の所定位
置又は第2の所定位置に位置決めされるように、検出さ
れた位置関係に基づいて回転機構を制御する。回転機構
では基板を保持して第1、及び第2方向と平行な面内で
回転させ、これにより、切欠きが第1の所定位置又は第
2の所定位置に位置決めされる。
【0028】従って、切欠きが第1の所定位置又は第2
の所定位置に位置決めされた場合に、所定の直交座標系
が第1、第2方向とほぼ一致し、しかも加工すべき被加
工物が多く並んでいる方の直交座標系の軸が第1、第2
方向の内の走査速度の速い方向と一致するように予め第
1の所定位置と第2の所定位置を定めておくことによ
り、基板の回転方向の位置決めがなされた後、レーザ光
に対してステージを相対走査しつつステージ上の基板が
加工される場合、直交座標系の2つの軸の内いずれの軸
方向の被加物の数が多い基板であっても、常に高効率で
処理させることができる。
【0029】この場合において、切欠きが第1の所定位
置に位置決めされた基板をそのままの回転角度で第1位
置に位置決めする第1の位置決め手段と、切欠きが第2
の所定位置に位置決めされた基板をそのままの回転角度
で第2位置に位置決めする第2の位置決め手段とを併せ
て設けた場合には、基板の回転位置を確実に位置決めで
きる。
【0030】また、回転機構による基板の回転中に非接
触で基板の中心位置ずれ量を検出する中心ずれ検出手段
を設けた場合には、中心ずれの補正が可能となるので、
基板を正確に位置決めすることができる。
【0031】更に、切欠きが第1の所定位置に位置決め
されたか否かを検出する第1のチェック手段と、切欠き
が第2の所定位置に位置決めされたか否かを検出する第
2のチェック手段とを併せて設けた場合には、位置決め
が正確に行なわれていない場合には、これを再度やり直
すことができるので、基板の回転位置決めを確実に行な
うことができる。
【0032】
【実施例】
《第1実施例》以下、本発明に係る基板の位置決め装置
が適用された第1実施例のレーザリペア装置について、
図1ないし図4に基づいて説明する。なお、以下の説明
においては、基板としてのウエハWとしては、前述した
従来例の欄で説明した如く切欠きとしてのオリエンテー
ションフラット(以下、適宜「フラット」という)OF
が外周部の一部に設けられ、このフラットOFに対して
平行方向又は直交する方向に被加工物が並んだウエハが
用いられるものとする(第2、第3実施例において同
じ)。
【0033】図1には、第1実施例に係るレーザリペア
装置10の概略構成が示されている。このレーザリペア
装置10は、ウエハキャリア台14と、ウエハ搬送アー
ム機構16と、基板の位置決め装置としてのプリアライ
メント装置18と、XYステージ装置20と、を備えて
いる。
【0034】ウエハキャリア台14は基板としてのウエ
ハWが収納されたウエハキャリア12を載置するための
台である。
【0035】ウエハ搬送アーム機構16は、ウエハキャ
リア台14上に載置されたウエハキャリア12からウエ
ハWを抜き出してプリアライメント装置18へ搬送した
り、プリアライメント装置18により後述するようにし
てプリアライメントされたウエハWをそのままの回転方
向を保持しつつ後述するウエハホルダ40上へ搬送した
りする搬送手段である。このウエハ搬送アーム機構16
は、ウエハWを保持して搬送する搬送アーム22と、こ
の搬送アーム22を駆動するアーム駆動機構24とを有
する。このアーム駆動機構24は、後述するコントロー
ラ78によって制御されるようになっている(図3参
照)。
【0036】XYステージ装置20は、架台26と、こ
の架台26上に設けられたベースプレート28と、この
ベースプレート28上に移動ガイド30A,30Bに沿
って図1におけるY軸方向に往復移動可能に設けられた
Yテーブル32と、このYテーブル32上に移動ガイド
34A,34Bに沿ってY軸と直交するX軸方向に往復
移動可能に設けられたステージとしてのXテーブル36
とを含んで構成されている。ここで、Yテーブル32、
Xテーブル36は、図示しない送りねじ機構を介して図
示しないモータによりそれぞれY軸、X軸方向に駆動さ
れるが、これらの構成は公知であるので、その詳細な説
明は省略する。なお、本実施例の場合は、Xテーブル3
6の移動速度の方がYテーブル32の移動速度より速く
なるように設定さている。
【0037】架台26の一端部(図1における下端部)
上には、前述したウエハキャリア台14、ウエハ搬送ア
ーム機構16及びプリアライメント装置18が搭載され
た台38が固定されている。また、Xテーブル36上に
は、ウエハホルダ40が設けられている。
【0038】更に、図1においては図示は省略したが、
実際にはベースプレート28の中央部には、ウエハホル
ダ40上に載置されたウエハWを加工するための加工用
レーザ光の照射光学系を構成する対物レンズが図1の紙
面手前方向に所定間隔を隔てた位置に設けられている。
【0039】次に、本発明の主要部であるプリアライメ
ント装置18について図2に基づいて説明する。図2
(A)にはこのプリアライメント装置18の上部本体5
2を取り除いた状態の平面図が示されており、図2
(B)には同図(A)の底面図、即ちプリアライメント
装置18の正面図が概略的に示されている。
【0040】このプリアライメント装置18は、図2
(B)に示されるように、相互に対向して所定間隔を隔
てて配置された正方形板状の下部本体50と、同形状の
上部本体52とを有している。なお、下部本体50、上
部本体52はいかなる形状でもよく、さらに互いに異な
る形状でもよい。下部本体50の中央部には回転機構及
び上下動機構としてのセンターアップ54が設けられ、
更にこの下部本体50上には、ウエハWのフラットOF
に光ビームを照射して透過光(又は反射光)の一部を光
電検出することによりフラットOFの位置を検出する透
過式(又は反射式)のフォトセンサから成るフラット検
出センサ56と、ウエハ中心出し機構(これについては
後述する)とが設けられている。
【0041】センターアップ54は、円柱状(又は四角
柱状でも、いかなる形状でもよい)とされ、図2(B)
の矢印A、Bで示されるように上下動及び軸C周りの回
転が可能な構造となっている。このセンターアップ54
は、実際にはセンターアップ駆動機構(図2では図示せ
ず)84を介して後述するコントローラ78により駆動
制御されるようになっている(図3参照)。
【0042】ウエハ中心出し機構は、下部本体50上に
センターアップ54を中心として放射状に配置された複
数のガイド部材58と、各ガイド部材58に沿ってそれ
ぞれ往復移動する複数のピン60とから構成されてい
る。これらのピン60は、実際にはピン駆動機構(図2
では図示せず)86を介して後述するコントローラ78
により同時に同一距離だけ駆動される(図3参照)。
【0043】一方、上部本体52には、図2(B)に示
されるように、2つの固定ピンブロック62、64が下
方に突出して設けられている。一方の固定ピンブロック
62は、上部本体52の一端部近傍に一端面に平行に配
置されており、他方の固定ピンブロック64は上部本体
52の前記一端面に直交する他端面近傍に当該他端面に
平行に配置されている(図2(A)参照)。一方の固定
ピンブロック62にはその長手方向に沿って配置された
3つの位置決めピン66A、66B、66Cが下方に向
けて突設されており、他方の固定ピンブロック64には
その長手方向に沿って配置された3つの位置決めピン6
8A、68B、68Cが下方に向けて突設されている。
更に、上部本体52にはセンターアップ54に対して接
近・離間する方向に配置された位置決めハンマ用のガイ
ド部材70が下方に向けて突設されており、このガイド
部材70に沿って位置決めハンマ72が往復移動可能に
設けられている。この位置決めハンマ72も実際にはハ
ンマ駆動機構(図2では図示せず)90を介して後述す
るコントローラ78により駆動制御されるようになって
いる(図3参照)。
【0044】ここで、位置決めピン66A、66C、6
8Bは、センターアップ54によりフラットOFがX軸
に平行となる位置(第1の所定位置)に来るように回転
位置決めされた後のウエハWをそのままの角度で図2
(A)中に実線で示される位置(第1位置)へ位置決め
する第1の位置決め手段を、位置決めハンマ72と共に
構成するピンであり、位置決めピン66B、68A、6
8Cは、センターアップ54によりフラットOFがY軸
に平行となる位置(第2の所定位置)に来るように回転
位置決めされた後のウエハWをそのまま角度で図2
(A)中に二点鎖線で示される位置(第2位置)へ位置
決めする第2の位置決め手段を、位置決めハンマ72と
共に構成するピンである。
【0045】次に、装置10の制御系について説明す
る。図3には、この制御系の概略構成が示されている。
この図において、コントローラ78の入力端には、セン
ターアップ54の回転角度を検出するエンコーダ80、
前述したフラット検出センサ82、及びXテーブル36
の位置(XY座標位置)を検出するステージ位置検出セ
ンサ(通常は光波干渉計で構成される)92等が接続さ
れている。一方、このコントローラ78の出力端には、
センターアップ駆動機構84、ピン駆動機構86、アー
ム駆動機構88、ハンマ駆動機構90、及びXテーブル
36、Yテーブル32を駆動するステージ駆動系94が
接続されている。
【0046】コントローラ78は、CPU(中央処理装
置)、ROM、RAM、入力インタフェース、出力イン
タフェース等を含んで構成されたマイクロコンピュータ
等により構成さている。
【0047】次に、上述のようにして構成されたレーザ
リペア装置10の全体的な作用をコントローラ78の制
御機能を中心として説明する。
【0048】コントローラ78では、アーム駆動機構
88を制御して搬送アーム22を駆動し、ウエハキャリ
ア台14上に載置されたウエハキャリア12からウエハ
Wを抜き出し、このウエハWを保持した搬送アーム22
をプリアライメント装置18を構成する上部本体52と
下部本体50との間に移動させる。次に、コントローラ
78では、センターアップ駆動機構84を介してセンタ
ーアップ54を上昇駆動してウエハWを下方から保持さ
せると共に、アーム駆動機構88を制御して搬送アーム
22を退避させる。次いで、コントローラ78では、セ
ンターアップ54が所定量下降するようにセンターアッ
プ駆動機構84を制御する。これにより、図2(B)に
二点鎖線で示される位置にウエハWが移動する。次に、
コントローラ78では、ピン駆動機構86を介してウエ
ハ中心出し機構を構成する複数のピン60を同一速度で
センターアップ54に向けて駆動する。これにより、ピ
ン60がウエハWの外周に当接してウエハWの中心出し
が行なわれる。コントローラ78では、中心出し終了
後、直ちに各ピン60を元の位置に退避させる。
【0049】次に、コントローラ78では、センター
アップ駆動機構84を介してセンターアップ54を再び
所定量上昇駆動する。これにより、ウエハWが図2
(B)に実線で示される高さ位置に移動する。次いで、
コントローラ78では、センターアップ駆動機構84を
介してセンターアップ54を回転駆動する。これによ
り、センターアップ54に保持された状態でウエハWが
回転する。このウエハWの回転中、フラット検出センサ
56によってフラットOFの位置が検出される。コント
ローラ78では、フラット検出センサ56の出力をモニ
タしており、このフラット検出センサ56の出力に基づ
いてフラットOFを検出したと判断すると、予め内部メ
モリに記憶されているウエハW上の被加工物の並びがフ
ラットOFに平行及び直交方向のいずれで多いかの情報
に基づいてフラットOFがX軸に平行又はY軸に平行と
なる向きにウエハWが回転位置決めされるように、その
時点から所定角度センターアップ54を更に回転させて
停止する。
【0050】即ち、本実施例では、フラット検出センサ
56とコントローラ78とによって、ウエハのフラット
OFに光ビームを照射してその一部を光電検出すること
により、フラットOFとX軸又はY軸方向との回転方向
の位置関係を検出する検出手段が構成され、また、コン
トローラ78によってフラットOFが所定の直交座標系
の各軸方向に並ぶ加工すべき被加工物の数に応じて選択
される第1の所定位置又は第2の所定位置に位置決めさ
れるように、検出された位置関係に基づいて回転機構と
してのセンターアップ54を制御する制御手段が構成さ
れている。
【0051】上述のようにして、ウエハWの回転位置
決めを行なった後、コントローラ78ではハンマ駆動機
構90を介して位置決めハンマ72をウエハWに押し付
ける。これにより、フラットOFに平行な方向の被加工
物の並びが多いウエハWは、図2(A)に実線で示され
る位置に位置位置決めされ、フラットOFに直交する方
向の被加工物の並びが多いウエハWは、図2(A)に二
点鎖線で示される位置に位置決めされる。
【0052】この位置決め後、コントローラ78で
は、位置決めハンマ72を退避させると共にセンターア
ップ54を上昇駆動して停止し、その位置で待機させて
アーム駆動機構88を制御して搬送アーム22をウエハ
Wの下方に移動させる。次に、コントローラ78ではセ
ンターアップ駆動機構84を介してセンターアップ54
を下降させる。これによりウエハWが位置決めされた状
態(プリアライメントされた状態)で搬送アーム22に
移載される。次に、コントローラ78では、アーム駆動
機構88を制御してウエハWの回転方向の向きを保持し
た状態でXテーブル36上のウエハホルダ40上に移載
させる。
【0053】この後、ウエハホルダ40によりウエハ
Wが吸着され、前述した従来例と同様にしてウエハWの
処理、ウエハW上の被加工物の加工が行なわれる。この
処理は、ステージ駆動系94を加工位置データ及びステ
ージ位置検出センサ92の出力に基づいて制御すること
により、図示しない対物レンズの下方でXテーブル36
をX、Y両方向に移動させ、レーザ光をXテーブル36
に対して相対走査することにより行なわれる。
【0054】図4には、本第1実施例において、図14
と同じ2種類のウエハ品種を流した場合の処理の流れが
示されている。
【0055】この図において、上段はウエハ品種を示
し、中段はプリアライメント後のウエハの状態を示し、
下段はXテーブル36上に載置されたウエハの状態を示
す。
【0056】図4(A)のようなウエハ品種W1の場合
は、フラットOFに対して平行方向の被加工物の並び1
18が多いため、プリアライメント装置18において、
フラットOFがX軸に平行方向になるように位置決めを
行った上でXテーブル36上に移載する。一方、図4
(B)のようなウエハ品種W2の場合は、フラットOF
に対して直交方向の被加工物の並び120が多いため、
プリアライメント装置18において、フラットOFがY
軸に平行方向になるように位置決めを行った上でXテー
ブル36上に移載する。
【0057】このようにすることにより、ウエハW内の
被加工物の並びがフラットOFに対して水平方向、垂直
方向のどちらが多くても、処理速度が速くなる方向に位
置決めされることになる。
【0058】《第2実施例》次に、本発明の第2実施例
を図5ないし図6に基づいて説明する。この第2実施例
では、前述した第1実施例のプリアライメント装置18
に代えて基板の位置決め装置としてのプリアライメント
装置74が設けられている点のみが、第1実施例と異な
るのみで、その他の部分は第1実施例と同一である。従
って、プリアライメント装置74の構成のみを説明し、
その他の部分の構成についてはその説明を省略する。ま
た、前述した第1実施例のプリアライメント装置18と
同一又は同等の構成部分については、同一の符号を付す
と共に、その説明を簡略にし若しくは省略するものとす
る。
【0059】図5には、第2実施例に係るプリアライメ
ント装置74の構成が示されている。図5(A)には、
このプリアライメント装置74の上部本体52を取り除
いた状態の平面図が示されており、図5(B)には、図
5(A)の底面図、即ちプリアライメント装置74の正
面図が示されている。
【0060】このプリアライメント装置74は下部本体
50側の構成は第1実施例と同一であり、上部本体側5
2側の構成のみが異なる。上部本体52には、固定ピン
ブロック62、64に代えてコ字状の第1、第2の移動
ピンブロック76A、76Bと、これらの移動ピンブロ
ック76A、76Bのそれぞれの中央の凹部に位置して
配置された第3、第4の移動ピンブロック77A、77
Bとが設けられている。
【0061】これを更に詳述すると、第1の移動ピンブ
ロック76Aは、上部本体52の一端面近傍に当該一端
面に平行に配置され、Y軸方向に沿ってセンターアップ
54に接近・離間する方向に往復移動可能な構成とされ
ている。また、第2の移動ピンブロック76Bは、上部
本体52の前記一端面に直交する他端面近傍に当該他端
面に平行に配置され、X軸方向に沿ってセンターアップ
54に接近・離間する方向に往復移動可能な構成とされ
ている(図5(A)参照)。また、第3の移動ピンブロ
ック77Aは、第1の移動ピンブロック76Aの中央の
凹部間でY軸方向に沿って往復移動可能とされ、同様に
第4の移動ピンブロック77Bは、第2の移動ピンブロ
ック76Bの中央の凹部間でX軸方向に沿って往復移動
可能とされている。これらの移動ピンブロック76A、
76B、77A、77Bは、前述したコントローラ78
により図示しないピンブロック駆動機構を介して駆動制
御されるようになっている。
【0062】第1の移動ピンブロック76Aにはウエハ
位置決めピン66A、66Cが下方に向けて突設されて
おり、第2の移動ピンブロック76Bにはウエハ位置決
めピン68A、68Cが下方に向けて突設されている。
また、第3の移動ピンブロック77Aには、ウエハ位置
決めピン66Bが、第4の移動ピンブロック77Aに
は、ウエハ位置決めピン68Bが、それぞれ下方に向け
て突設されている。
【0063】本実施例では、位置決めハンマ72と、第
1、第4の移動ピンブロック76A、77Bにそれぞれ
設けられたウエハ位置決めピン66A,66C、68B
とによって、ウエハWを図5(A)に示される第1位置
に位置決めする第1の位置決め手段が構成されている。
また、位置決めハンマ72と第2、第3の移動ピンブロ
ック76B、77Aにそれぞれ設けられたウエハ位置決
めピン68A、68C、66Bとによって、ウエハWを
図6に示される第2位置に位置決めする第2の位置決め
手段が構成されている。
【0064】プリアライメント装置74のその他の構成
部分は、第1実施例と同一である。
【0065】次に、このようにして構成された第2実施
例の装置の動作を説明する。この第2実施例において
も、コントローラ78により第1実施例の、で説明
したのと同様の各部の制御が行なわれ、第1実施例と同
様にしてフラットOFがX軸と平行となる位置(第1の
所定位置)又は Y軸と平行となる位置(第2の所定位
置)に来るようにウエハWの回転位置決めがなされる。
【0066】このようにして、ウエハWの回転位置決め
を行なった後、コントローラ78では、ウエハWのフラ
ットOFの向きに応じて第1の位置決め手段又は第2の
位置決め手段を駆動してウエハWの位置決めを行なう。
【0067】即ち、フラットOFの向きがX軸に平行と
なる第1の所定位置にウエハWを回転位置決めした場合
には、位置決めハンマ72と共に第1、第4の移動ピン
ブロック76A、77Bをそれぞれの駆動機構を介して
図5(A)に示される位置まで駆動して、ウエハ位置決
めピン66A、66C、68Bにより位置決めを行う。
この場合、第2、第3の移動ピンブロック76B、77
Aは、退避している。
【0068】一方、フラットOFの向きがY軸に平行と
なる第2の所定位置にウエハWを回転位置決めした場合
には、位置決めハンマ72と共に第2、第3の移動ピン
ブロック76B、77Aをそれぞれの駆動機構を介して
図6に示される位置まで駆動して、ウエハ位置決めピン
68A、68C、66Bにより位置決めを行う。この場
合、第1、第3の移動ピンブロック76A、77Bは、
退避している。
【0069】この位置決め後、コントローラ78では、
位置決めハンマ72と共にウエハWの位置決めに使用さ
れた位置決めピンが搭載された移動ピンブロックを退避
させると共にセンターアップ54を上昇駆動して停止
し、その位置で待機させてアーム駆動機構88を制御し
てウエハ搬送アーム22をウエハWの下方に移動させ
る。その後、コントローラ78では第1実施例と同様の
各部の制御を行なって回転方向の向きを保持した状態で
ウエハWをXテーブル36上のウエハホルダ40上に移
載する。
【0070】この後、ウエハホルダ40によりウエハW
が吸着され、第1実施例と同様にしてウエハWの処理、
ウエハW上の被加工物の加工が行なわれる。
【0071】以上説明したように、本第2実施例による
と第1実施例と同等の効果を得られる他、プリアライメ
ント装置74において、ウエハ品種に合せて適当な位置
決めピンがセットされ、不要な位置決めピンが退避する
構造となっているので、位置決め時の各移動ピンブロッ
クの移動量を適当に設定することにより、中心出しされ
た位置でウエハWを位置決めすることも可能となり、よ
り高精度なウエハWのプリアライメントを実現すること
ができるという効果もある。
【0072】《第3実施例》次に、本発明の第3実施例
を図7ないし図9に基づいて説明する。この第3実施例
では、前述した第1実施例のプリアライメント装置18
に代えて基板の位置決め装置としてのプリアライメント
装置96が設けられている点のみが、第1実施例と異な
るのみで、その他の部分は第1実施例と同一である。従
って、プリアライメント装置96の構成のみを説明し、
その他の部分の構成についてはその説明を省略する。ま
た、前述した第1実施例のプリアライメント装置18と
同一若しくは同等の構成部分については、同一の符号を
付すと共に、その説明を簡略にし若しくは省略するもの
とする。
【0073】図7には、第3実施例に係るプリアライメ
ント装置96の構成が示されている。
【0074】このプリアライメント装置96は下部本体
50のみを備えている。この下部本体50の中央部に
は、回転機構としてのセンターアップ54が設けられて
いる。ここで、本第3実施例の場合は、回転機構は必ず
しも上下動する必要はなく、回転可能に構成されていれ
ば良い。
【0075】また、下部本体50のセンターアップ54
から所定距離離れた位置には、センターアップ54の半
径方向に沿って細長い透過型又は反射型の光電センサか
らなるフラット検出センサ97が配置されている。
【0076】更に、センターアップ54の回転中心から
ウエハWの半径とほぼ同一距離だけY軸方向に離れた下
部本体50上の位置には、第1のチェック手段としての
第1の位置決めチェックセンサ98Aが配置され、セン
ターアップ54の回転中心からウエハWの半径とほぼ同
一距離だけX軸方向に離れた下部本体50上の位置に
は、第2のチェック手段としての第2の位置決めチェッ
クセンサ98Bが配置されている。第1の位置決めチェ
ックセンサ98Aは、フラットOFがX軸に平行となる
第1の所定位置にウエハWが回転位置決めされたか否か
を検出するためのセンサで、第2の位置決めチェックセ
ンサ98Bは、フラットOFがY軸に平行となる第2の
所定位置にウエハWが回転位置決めされたか否かを検出
するためのセンサである。これらのセンサ98A、98
Bは、円形の透過型又は反射型の光電センサにより構成
されている。
【0077】図8には、本第3実施例の制御系の概略構
成が示されている。この図において、制御手段としての
コントローラ78の入力端には、センターアップ54の
回転角度を検出するエンコーダ80、フラット検出セン
サ97、及びXテーブルの位置(XY座標位置)を検出
するステージ位置検出センサ(通常は光波干渉計で構成
される)92、及び第1、第2の位置決めチェックセン
サ98A、98B等が接続されている。一方、このコン
トローラ78の出力端には、センターアップ駆動機構8
4、アーム駆動機構88、及びXテーブル36、Yテー
ブル32を駆動するステージ駆動系94が接続されてい
る。
【0078】次に、このようにして構成された本第3実
施例の装置の作用をコントローラ78の制御機能を中心
として説明する。
【0079】コントローラ78では、アーム駆動機構
88を制御してウエハキャリア台14上に載置されたウ
エハキャリア12から、ウエハWを抜き出し、センター
アップ54上に移動する。次に、コントローラ78で
は、センターアップ84を上昇駆動してウエハWを下方
から保持させると共に、ウエハ搬送アーム22を退避さ
せる。なお、この場合において、回転機構が上下動機能
を持たない場合は、搬送アーム22が上下動するように
構成するか、搬送アーム22の移動面の高さ位置に回転
機構の先端面が一致するように設定されている必要があ
る。
【0080】次に、コントローラ78では、センター
アップ駆動機構84を介してセンターアップ54を回転
駆動する。これにより、センターアップ54に保持され
た状態でウエハWが回転する。このウエハWの回転中、
コントローラ78では、フラット検出センサ97の出力
をモニタしており、受光量の変動をセンターアップの1
回転分検出することにより、フラットOFの位置とウエ
ハWの中心ずれ量(XY位置ずれ量)とを検出する。即
ち、本第3実施例では、フラット検出センサが中心ずれ
検出手段を兼ねている。
【0081】これと共に、コントローラ78では、予め
内部メモリに記憶されているウエハW上の被加工物の並
びがフラットOFに平行及び直交方向のいずれで多いか
の情報に基づいてフラットOFがX軸に平行又はY軸に
平行となる向きにウエハWが回転位置決めされるよう
に、フラットOFの検出位置から所定角度センターアッ
プ54を更に回転させて停止する。
【0082】なお、ウエハWの中心ずれ検出を先に行な
い、その後にフラット位置の検出を行なってもよい。
【0083】これにより、フラットOFに平行な方向
の被加工物の並びが多いウエハWは、図9(A)に示さ
れる第1の所定位置に回転位置決めされ、フラットOF
に直交する方向の被加工物の並びが多いウエハWは、図
9(B)に示される第2の所定位置に回転位置決めされ
る。ここで、本第3実施例では、コントローラ78は、
位置決めチェックセンサ98Aあるいは98Bの出力に
基づいて、フラットOFが正しい方向を向いているかを
チェックする。そして、フラットOFが正しい方向を向
いていれば、次の処理へ移行するが、正しい方向を向い
ていない場合は、再度フラット検出→回転位置決め→位
置決めチェックを行なう。
【0084】このようにしてフラットOFが正しい方
向を向くようにウエハWが位置決めされた後、コントロ
ーラ78では、センターアップ54を上昇駆動して停止
し、その位置で待機させてアーム駆動機構88を制御し
てウエハ搬送アーム22をウエハWの下方に移動させ
る。次に、コントローラ78ではセンターアップ54を
下降させる。これによりウエハWが位置決めされた状態
(プリアライメントされた状態)で搬送アーム22に移
載される。次に、コントローラ78では、アーム駆動機
構88を制御してウエハWの回転方向の向きを保持した
状態でXテーブル36上のウエハホルダ40上に移載す
る。この際に、コントローラ78ではアーム駆動機構8
8を制御して中心ずれを補正する。なお、ステージ駆動
系94を介してXテーブル36、Yテーブル32を微動
させて中心ずれ補正をしてもよい。
【0085】この後、ウエハホルダ40によりウエハ
Wが吸着され、前述した従来例と同様にしてウエハWの
処理、ウエハW上の被加工物の加工が行なわれる。
【0086】以上説明した本第3実施例によっても第1
実施例と同等の効果を得られる他、フラット検出センサ
97によりウエハWの中心ずれを検出することができ、
ウエハWをプリアライメント後にXテーブル36へ移際
する際に中心ずれの補正が可能となることから、ウエハ
Wの中心出し機構及び位置決めハンマ等の位置決め機構
が不要となり、その分プリアライメント装置の構成を簡
略化できるという効果もある。
【0087】なお、上記第3実施例では、フラット検出
センサ97が中心ずれ検出手段を兼ねる場合を例示した
が、フラット検出センサ97とは別に中心ずれ検出手段
を設けても良い。
【0088】なお、上記第1ないし第3実施例では、ウ
エハWの回転中にフラット位置を検出する単一のフラッ
ト検出センサと、このフラット検出センサの出力をモニ
タするコントローラとにより、フラットとX軸又はY軸
方向との回転方向の位置関係を検出する検出手段が構成
される場合を例示したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、基板(ウエハ)の停止中に切欠き(フラッ
ト)に光ビームを照射してその切欠きの2箇所以上でそ
のエッジ位置を検出する光電センサを設け、この光電セ
ンサの出力に基づいて基板の回転量を演算する手段を設
ければ、これらによって上記検出手段を構成しても良
い。
【0089】また、上記第1ないし第3実施例では、基
板としてフラットと平行又は直交する方向に沿って被加
工物が配列されたウエハを使用する場合を例示したが、
本発明はこのような基板の位置決めにのみ適用されるも
のではなく、要は被加工物が所定の直交座標系に沿って
配列されている基板であれば良い。その理由は、その直
交座標系と切欠きとの回転方向の位置関係は予め知るこ
とができ、これに基づいてレーザ光に対するステージの
相対走査方向に所定の直交座標系の各軸をほぼ一致させ
ることができるからである。
【0090】なお、上記第1ないし第3実施例では、ウ
エハWとしてフラットOFが設けられたものを位置決め
する場合を例示したが、ノッチ(V字状の切欠き)がつ
いたタイプのウエハにも本発明は同様に適用できるもの
である。
【0091】また、上記第1ないし第3実施例では、ス
テージとしてのXテーブル36の移動によりレーザ光が
Xテーブル36上のウエハWを相対走査する場合を例示
したが、ステージは固定であって対物レンズを含むレー
ザ光の照射光学系の方が2次元移動するような構成であ
っても良い。あるいは、ステージ及びレーザ光の照射光
学系の双方が2次元移動する構成であってもよい。
【0092】また、上記第1ないし第3実施例では、ス
テージとしてのXテーブルとは別にプリアライメント装
置を設ける場合を例示したが、本発明に係る位置決め装
置をステージ上に設けても良い。この場合には、基板の
回転方向のみでなく中心位置決めも可能な点で中心位置
ずれ検出手段を備える位置決め装置を設けることが望ま
しい。
【0093】さらには、上記第1ないし第3実施例で
は、基板として半導体ウエハWを例示したが、本発明の
適用範囲はこれに限定されるものではなく、例えば液晶
基板、配線基板等の位置決めにも同様に適用ないし応用
できる。
【0094】同様に、上記実施例では、レーザリペア装
置に本発明を適用する場合を例示したが、本発明の適用
範囲はこれに限定されるものではなく、本発明は、ステ
ッパー等の半導体素子製造装置や、液晶基板製造装置、
検査装置等に広く適用できるものである。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明の基板の位置
決め方法及び装置によれば、基板上に所定の直交座標系
の2つの軸の内いずれの軸方向に被加工物が多く並んで
いてもその基板を常に高効率で処理させることができる
という従来にない優れた効果がある。
【0096】特に、レーザ光に対するステージの相対走
査速度が第1の方向と第2の方向とでその差が大きいほ
ど基板をより高効率で処理させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るレーザリペア装置の構成を示
す概略平面図である。
【図2】図1のアライメント装置の概略構成を示す図で
ある。
【図3】図1の装置の制御系の概略構成を示すブロック
図である。
【図4】第1実施例の作用を説明するための図であっ
て、2種類のウエハの処理の流れを示す図である。
【図5】第2実施例に係るアライメント装置の構成を示
す図である。
【図6】図5の装置の動作説明図である。
【図7】第3実施例に係るアライメント装置の構成を示
す図である。
【図8】第3実施例の装置の制御系の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図9】第3実施例の装置の作用を説明するための図で
ある。
【図10】従来のレーザリペア装置等におけるウエハの
プリアライメント装置の動作の流れを示す図である。
【図11】ウエハ内部の被加工物について説明するため
の図であって、(A)はウエハW内のICチップの配列
を示す図、(B)はICチップ内の被加工物の並びを示
す図である。
【図12】図11(B)の楕円部Dの部分を拡大して示
す図である。
【図13】ICチップ内の被加工物の加工(処理)の流
れを示す図である。
【図14】発明が解決しようとする課題を説明するため
の図であって、従来装置における2種類のウエハの処理
の流れを示す図である。
【符号の説明】
10 レーザリペア装置 18 位置決め装置(プリアライメント装置) 36 Xテーブル(ステージ) 54 センターアップ(回転機構) 56 フラット検出センサ(検出手段の一部) 66A、66C、68B 位置決めピン(第1の位置
決め手段の一部) 66B、68A、68C 位置決めピン(第2の位置
決め手段の一部) 72 位置決めハンマ(第1及び第2の位置決め手段
の一部) 78 コントローラ(制御手段、検出手段の一部) 97 フラット検出センサ(検出手段の一部、中心ず
れ検出手段) 98A 第1の位置決めチェックセンサ(第1のチェ
ック手段) 98B 第2の位置決めチェックセンサ(第2のチェ
ック手段) W ウエハ(基板) OF オリエンテーションフラット(切欠き)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光に対してステージを直交する第
    1方向及び第2方向に相異なる走査速度で相対走査しつ
    つ、前記ステージ上に載置される基板上に所定の直交座
    標系にほぼ沿って配列された被加工物を加工する装置に
    用いられ、前記レーザ光を前記被加工物に照射するのに
    先立って前記基板の回転方向の位置決めを行なう基板の
    位置決め方法であって、 前記基板の外周の一部に設けられた切欠きに光ビームを
    照射してその一部を光電検出することにより、前記切欠
    きと前記第1、又は第2方向との回転方向の位置関係を
    検出する第1工程と;前記直交座標系の2つの軸の内加
    工すべき被加工物の数が多い軸を、前記第1、及び第2
    方向の内前記走査速度が速い方向とほぼ平行にするよう
    に、前記検出された位置関係に基づいて前記基板を回転
    させる第2工程とを含む基板の位置決め方法。
  2. 【請求項2】 レーザ光に対してステージを直交する第
    1方向及び第2方向に相異なる走査速度で相対走査しつ
    つ、前記ステージ上に載置される基板上に所定の直交座
    標系にほぼ沿って配列された被加工物を加工する装置に
    用いられ、前記レーザ光を前記被加工物に照射するのに
    先立って前記基板の回転方向の位置決めを行なう基板の
    位置決め方法であって、 前記基板の外周の一部に設けられた切欠きに光ビームを
    照射してその一部を光電検出することにより、前記切欠
    きと前記第1、又は第2方向との回転方向の位置関係を
    検出する第1工程と;前記切欠きが前記直交座標系の各
    軸方向に並ぶ加工すべき被加工物の数に応じて選択され
    る第1の所定位置又は第2の所定位置に位置決めされる
    ように、前記検出された位置関係に基づいて前記基板を
    回転させる第2工程とを含む基板の位置決め方法。
  3. 【請求項3】 前記基板は、直交座標系の2つの軸の内
    加工すべき被加工物の数が多い軸を、前記第1、及び第
    2方向の内前記走査速度が速い方向とほぼ平行にするよ
    うに回転されることを特徴とする請求項2記載の基板の
    位置決め方法。
  4. 【請求項4】 レーザ光に対してステージを直交する第
    1方向及び第2方向に相異なる走査速度で相対走査しつ
    つ、前記ステージ上に載置される基板上に所定の直交座
    標系にほぼ沿って配列された被加工物を加工する装置に
    用いられ、前記レーザ光を前記被加工物に照射するのに
    先立って前記基板の回転方向の位置決めを行なう基板の
    位置決め装置であって、 前記基板の外周の一部に設けられた切欠きに光ビームを
    照射してその一部を光電検出することにより、前記切欠
    きと前記第1、又は第2方向との回転方向の位置関係を
    検出する検出手段と;前記基板を保持して前記第1、及
    び第2方向と平行な面内で回転させる回転機構と;前記
    切欠きが前記直交座標系の各軸方向に並ぶ加工すべき被
    加工物の数に応じて選択される第1の所定位置又は第2
    の所定位置に位置決めされるように、前記検出された位
    置関係に基づいて前記回転機構を制御する制御手段とを
    有する基板の位置決め装置。
  5. 【請求項5】 前記切欠きが第1の所定位置に位置決め
    された前記基板をそのままの回転角度で第1位置に位置
    決めする第1の位置決め手段と、 前記切欠きが第2の所定位置に位置決めされた前記基板
    をそのままの回転角度で第2位置に位置決めする第2の
    位置決め手段と、 を更に有する請求項4記載の基板の位置決め装置。
  6. 【請求項6】 前記回転機構による基板の回転中に非接
    触で前記基板の中心位置ずれ量を検出する中心ずれ検出
    手段を更に有する請求項4記載の基板の位置決め装置。
  7. 【請求項7】 前記切欠きが第1の所定位置に位置決め
    されたか否かを検出する第1のチェック手段と、前記切
    欠きが第2の所定位置に位置決めされたか否かを検出す
    る第2のチェック手段と、を更に有する請求項4又は6
    記載の基板の位置決め装置。
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