JPH0821487A - ダンパ付きフライホイールマグネット - Google Patents

ダンパ付きフライホイールマグネット

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Publication number
JPH0821487A
JPH0821487A JP17974994A JP17974994A JPH0821487A JP H0821487 A JPH0821487 A JP H0821487A JP 17974994 A JP17974994 A JP 17974994A JP 17974994 A JP17974994 A JP 17974994A JP H0821487 A JPH0821487 A JP H0821487A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
damper
case
crankshaft
stator coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17974994A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Ogishima
宏一 荻島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Megulastik Co Ltd
Original Assignee
Nok Megulastik Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nok Megulastik Co Ltd filed Critical Nok Megulastik Co Ltd
Priority to JP17974994A priority Critical patent/JPH0821487A/ja
Publication of JPH0821487A publication Critical patent/JPH0821487A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない部品数及び小さい装着スペースで、ク
ランクシャフトの捩り振動及びマグネット14からマグ
ネットケース11への伝達振動に対して有効な防振機能
を得る。 【構成】 クランクシャフトの軸端に設けられるマグネ
ットケース11の内周にエラストマ部材15を介してマ
グネット14を連結することによって、固定子コイル2
0に誘導起電力を励起させるマグネット14をダンパの
共振系における質量体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば小型船舶の船外
機エンジンのクランクシャフトからの駆動力によって発
電する発電装置に設けられるダンパ付きフライホイール
マグネットに関する。
【0002】
【従来の技術】船舶の船外機等のエンジンに設けられる
発電装置として、フライホイールマグネットを用いるも
のがある。図2は、このようなフライホイールマグネッ
トを概略的に示すもので、図中二点鎖線で示す固定子コ
イル8の外周側に近接配置したマグネット3が、外周に
リングギヤ2を有し図示されていないエンジンのクラン
クシャフトの軸端に固定されたマグネットケース(フラ
イホイール)1の外周筒部1aの内周面に、接着剤4を
介して接着されている。
【0003】このフライホイールマグネットは、非回転
である固定子コイル8の外周で、クランクシャフトと一
体のマグネットケース1と共にマグネット3を回転させ
ることによって、前記固定子コイル8に誘導起電力を励
起させるものである。マグネットケース11には、クラ
ンクシャフト側からの捩り振動が伝達されるが、このよ
うな捩り振動を低減するためには、例えばマグネットケ
ース1に一体に設けられたエンジン始動用のエマジェン
シープーリ5に環状のエラストマ部材6を介して環状の
質量体7を連結したダンパ機構を設け、このダンパ機構
の捩り方向の共振作用による動的吸振作用を得ることが
有効である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マグネットケ
ース1の外周に上述のようなダンパ機構を取り付ける場
合は、部品数が増大して価格の上昇を来すと共に、船外
機ケース内におけるエンジン周囲の他の部品スペースと
の取り合いのため、ダンパ機構の装着スペースを確保す
ることが困難であるといった問題が指摘される。また、
固定子コイル8の誘導起電力は、マグネット3の磁極の
回転移動による磁界の変化を妨げる方向、言い換えれば
回転を妨げる方向に励起されるから、回転に伴ってマグ
ネット3が固定子コイル8に対して近接したり離れたり
することによって回転方向の振動が発生するが、このよ
うなマグネット3の振動は、マグネットケース1の外側
のエラストマ部材6及び質量体7からなるダンパ機構で
は、有効に絶縁することができない。
【0005】したがって本発明が解決しようとする主な
技術的課題は、少ない部品数及び小さい装着スペース
で、所要の防振機能を奏し得るダンパ付きフライホイー
ルマグネットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るダンパ付き
フライホイールマグネットは、エンジンのクランクシャ
フトの軸端に設けられるマグネットケースと、このマグ
ネットケースの内周にあって固定子コイルの近傍に配置
されたマグネットとを、エラストマ部材を介して捩り変
位自在に連結することによって、前記マグネット自体を
ダンパの共振系における質量体としたものである。
【0007】
【作用】上記構成によると、発電用のマグネット自体が
ダンパの共振系の質量体として機能するから、このマグ
ネットの慣性質量と、これをマグネットケースに弾性的
に連結しているエラストマ部材の捩りばね定数とで決ま
る捩り方向の固有振動数を適切に設定することによっ
て、共振作用によりクランクシャフトの捩り振動を吸収
する動的吸振機能を有する。また、固定子コイルの誘導
起電力の発生に伴ってマグネットに生じる捩り振動は、
前記エラストマ部材の変形動作によって絶縁し、前記マ
グネットケースへの振動伝達を低減する。
【0008】
【実施例】図1は、本発明に係るダンパ付きフライホイ
ールマグネットの好ましい一実施例を示すもので、参照
符号11は船外機エンジンのクランクシャフト(図示省
略)の軸端に固定されたマグネットケース、20はこの
マグネットケース11の外周筒部11aの内周空間に配
置されエンジンのクランクケース側にボルト21を介し
て固定された固定子コイルである。マグネットケース1
1の外周筒部11aの外周には、リングギヤ12及びエ
マジェンシープーリ13が一体的に取り付けられてい
る。
【0009】固定子コイル20の外周近傍には発電用の
マグネット14が配置されており、このマグネット14
と、その外周側に位置するマグネットケース11の外周
筒部11aの内周面に嵌着されたスリーブ16との間に
は、エラストマ部材15が加硫接着されている。
【0010】上記構成のダンパ付きフライホイールマグ
ネットは、クランクシャフトの駆動力によって、マグネ
ットケース11と共にマグネット14が回転され、その
内周に配置された固定子コイル20に誘導起電力を励起
させるものである。マグネット14とこれをマグネット
ケース11の外周筒部11aに弾性的に連結しているエ
ラストマ部材15は、マグネット14の慣性質量及びエ
ラストマ部材15のばね定数によって所定の固有振動数
を与えられ、一種のトーショナルダンパとして機能す
る。すなわち、所定の回転数域において、この共振系が
クランクシャフトに生じる捩り振動と逆の位相で共振す
ることによって、クランクシャフトの捩り振動に対する
制振を行う。また、固定子コイル20における誘導起電
力は、外周をマグネット14の磁極が回転方向へ通過す
る際の磁界の変化を妨げる方向に発生するから、回転に
伴ってこのマグネット14には回転方向の振動が発生す
るが、マグネット14はエラストマ部材15を介してマ
グネットケース11に連結されているので、発電作用に
伴うマグネット14の振動は、エラストマ部材15の変
形性によって有効に絶縁され、マグネットケース11へ
の伝達振動が低減される。
【0011】すなわち、この実施例によれば、発電用の
マグネット14が共振による制振手段の質量体を兼ねて
いるから、捩りダンパ機構をマグネット14と別にマグ
ネットケース11の外側に設ける必要がない。また、図
2に示すようなダンパ機構では、発電作用に伴ってマグ
ネット14に生じる振動をマグネットケース11に対し
て絶縁することはできないが、上記実施例においては、
マグネット14とマグネットケース11の間に介在する
エラストマ部材15が有効な振動絶縁機能を有する。
【0012】
【発明の効果】本発明のダンパ付きフライホイールマグ
ネットによれば、次のような効果が実現される。 (1) マグネットケースの外周に発電用マグネットと別体
のダンパ機構を設けなくてもクランクシャフトの振動を
有効に吸収することができるから、装着スペースの増大
を抑えることができる。 (2) 発電用のマグネットがダンパの質量体を兼ねるの
で、発電用マグネットと別体のダンパ機構を設ける場合
に比較して部品数や製造工程を少なくして価格の上昇を
抑えることができる。 (3) 固定子コイルの近傍をマグネットが回転することに
より発生する振動がマグネットケースへ伝達されるの
を、有効に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダンパ付きフライホイールマグネ
ットの一実施例を軸心を通る平面で切断して示す半断面
図である。
【図2】従来例に係るダンパ付きフライホイールマグネ
ットを軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
【符号の説明】
11 マグネットケース 11a 外周筒部 12 リングギヤ 13 エマジェンシープーリ 14 マグネット 15 エラストマ部材 16 スリーブ 20 固定子コイル 21 ボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランクシャフトの軸端に設
    けられるマグネットケース(11)と、このマグネット
    ケース(11)の内周にあって固定子コイル(20)の
    近傍に配置されたマグネット(14)とを、エラストマ
    部材(15)を介して捩り変位自在に連結したことを特
    徴とするダンパ付きフライホイールマグネット。
JP17974994A 1994-07-08 1994-07-08 ダンパ付きフライホイールマグネット Pending JPH0821487A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17974994A JPH0821487A (ja) 1994-07-08 1994-07-08 ダンパ付きフライホイールマグネット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17974994A JPH0821487A (ja) 1994-07-08 1994-07-08 ダンパ付きフライホイールマグネット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0821487A true JPH0821487A (ja) 1996-01-23

Family

ID=16071206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17974994A Pending JPH0821487A (ja) 1994-07-08 1994-07-08 ダンパ付きフライホイールマグネット

Country Status (1)

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JP (1) JPH0821487A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018034659A1 (en) * 2016-08-17 2018-02-22 Borgwarner Inc. Active variable stiffness absorber

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040212