JPH10132029A - 動振動吸振器 - Google Patents

動振動吸振器

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Publication number
JPH10132029A
JPH10132029A JP30375796A JP30375796A JPH10132029A JP H10132029 A JPH10132029 A JP H10132029A JP 30375796 A JP30375796 A JP 30375796A JP 30375796 A JP30375796 A JP 30375796A JP H10132029 A JPH10132029 A JP H10132029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
weight ring
vibration
ring
coil spring
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP30375796A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Fukuzawa
清 福澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP30375796A priority Critical patent/JPH10132029A/ja
Publication of JPH10132029A publication Critical patent/JPH10132029A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、クランク軸の捩り振動及び縦振動
のいずれをも吸収可能にして大幅な振動低減効果を図る
ことの出来る動振動吸振器を提供する事。 【解決手段】 図1、図2に示すように、ケーシング1
1内に設けた重錘リング13を、支持板16及びケーシ
ング11より複数の円周方向コイルばね14及び軸方向
コイルばね15でもって、円周方向及び軸方向に支持
し、振動系を構成すると共に、シリコンオイル等のダン
ピングオイル17の中に封入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダンピングオイルが
封入されたケーシング内に重錘リングを収納した動振動
吸振器に係り、特に円周方向及び軸方向に夫々固有振動
数でもって振動する振動源の回転軸に取り付けられる動
振動吸振器に関し、更に具体的にはディーゼル機関のク
ランク軸の捩り振動及び縦振動に適用される動振動吸振
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりディーゼル機関のクランク軸の
捩り振動を吸収するために、例えば前記クランク軸の反
出力軸端側に取り付けられる従来の捩り粘性ダンパは、
図4に示すように、クランク軸その他のエンジン軸1の
軸端に螺子1aにより螺着された略リング円状のケーシ
ング2とふた3との空間内にドーナツ状の慣性リング4
を収納するとともに、該ケーシング2と慣性リング4の
間にダンピングオイル5が封入されている。かかる捩り
粘性ダンパはエンジン軸1に直結されているケーシング
2が捩り振動によって振動変位を受けると、振動変位を
受けない慣性リング4との間にあるダンピングオイル5
がせん断変形を受け、熱エネルギーになって振動エネル
ギーが消散される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の捩りダンパの慣性リング4は、ケーシング2より何ら
支持されていないため、振動系を構成し得ず、粘性力は
ケーシング2と慣性リング4の相対変位、すなわちエン
ジン軸1の振動変位のみ依存し、そのために図5に示す
ように、振動低減効果には限度がある。また、一般にデ
ィーゼルエンジンのクランク軸振動においては、捩り振
動と共に、縦振動が問題になるが、捩り振動に対しては
図4に示す捩り振動用ダンパが用いられるが、縦振動に
対しては縦振動用ダンパを更に取り付ける必要がある。
従ってクランク軸の反出力軸端側に捩り振動用ダンパと
縦振動用ダンパを夫々独立して設ける事は省スペース化
に反するのみならず、部品点数の増大につながる。
【0004】本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、ク
ランク軸の捩り振動及び縦振動のいずれをも吸収可能に
して大幅な振動低減効果を図ることの出来る動振動吸振
器を提供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は例えば図1、図
2に示すように、ケーシング11内に設けた重錘リング
13を、支持板16及びケーシング11より複数の円周
方向コイルばね14及び軸方向コイルばね15でもっ
て、円周方向及び軸方向に支持し、振動系を構成すると
共に、シリコンオイル等のダンピングオイル17の中に
封入して構成するものである。従って重錘リング13は
ケーシング11より弾性的に支持されて振動系を構成す
れば必ずしもコイルバネに限定される事なく、弾性ゴ
ム、弾性樹脂、積層弾性板バネ等を用いる事が出来る。
【0006】そこで請求項1記載の発明は、ダンピング
オイルが封入されたケーシング内に重錘リングを収納し
た動振動吸振器において、前記重錘リングが、円周方向
と軸方向に夫々個別の固有振動数を有する弾性体を介し
て、前記ケーシングに揺動自在に支持されていることを
特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は前記発明を更に特定
したもので、円周方向及び軸方向に夫々固有振動数でも
って振動する振動源の回転軸に取り付けられる動振動吸
振器において、ダンピングオイルが封入されたケーシン
グ内に重錘リングを収納するとともに、該重錘リング
を、円周方向と軸方向に夫々駆動源側の固有振動数とほ
ぼ一致するように調整されたコイルバネにより、前記ケ
ーシングに揺動自在に支持させたことを特徴とするもの
である。
【0008】
【作用】次にかかる発明の作用、特に前記動振動吸振器
をディーゼル機関のクランク軸端に取り付けた場合の作
用について説明すると、エンジンのクランク軸が捩り方
向(円周方向)及び縦方向(軸方向)にそれぞれの固有
振動数でもって振動すると、これらの固有振動数に一致
するように調整された円周方向コイルばね14及び軸方
向コイルばね15でもって、支持されている重錘リング
(以下カウンタリングという)13も各々円周方向と軸
方向に振動し、結果的に各々の方向にて自由度系の振動
系を構成する。
【0009】この時、カウンタリング13の質量及び慣
性能率は、クランク軸の等価質量及び等価慣性能率に比
べて小さいため、カウンタリング13はクランク軸より
大きく振動し、まわりのダンピングオイル17との間
に、大きな相対変位が生じ、より大きな振動エネルギー
が熱エネルギーになって消散する。従って、図3に示す
ように、振幅の最も大きい固有振動数付近の振幅が大幅
に低減し、図5に示す従来のダンパよりクランク軸の振
動が大幅に低減することが理解される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例
に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相
対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発
明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例
にすぎない。図1乃至図2は本発明の実施形態に係る回
転軸捩り振動及び縦振動用動振動吸振器を示し、図1は
その正面断面図、図2は図1のA−A断面図である。図
1において、本動吸振器は、エンジン軸1の端面に螺子
1aにより動吸振器のケーシング11が固設されてい
る。ケーシング11は、エンジン軸1端面に当接し中央
円部に螺子1a取り付け用の螺子穴が穿設された円板状
側壁11aと、前記中央円部周囲に立設する円筒状の内
周板11bと、前記側壁11a外周囲に立設する円筒状
の外周板11cからなるケーシング本体11A及び前記
内周板11bと外周板11c間の断面方形状のリング円
空間11Bを隠蔽するふた12から構成され、前記リン
グ円空間11B内にカウンタリング13を収納した状態
で、シリコンオイル等のダンピングオイル17を封入す
る。
【0011】そしてケーシング本体11Aの内周板11
bの外周面上(リング円空間11B側)には、8枚の支
持板16が円周方向に所定角度(45°)ずつずらした
位置より放射状に固設されており、該支持板16の左右
両側に円周方向コイルばね14を介してカウンタリング
13が円周方向に揺動自在に支持されている。カウンタ
リング13は、ケーシング11内のリング円空間11B
内に収納され、円周方向コイルばね14と軸方向コイル
ばね15を介して、前記ケーシング11に円周方向と軸
方向に夫々揺動自在に支持されている。
【0012】即ち、前記カウンタリング13は、断面方
形リング円状をなし、その内径を内周板11b外径より
僅かに大に、その外径を外周板11c内径より僅かに小
に設定するとともに、カウンタリング13の内周側に、
ケーシング内周板11bに固設された支持板16を挿入
するための切り込み18が設けられ、該切り込み18側
壁に凹設したばね収納穴18aに設置した円周方向コイ
ルばね14を、支持板16とカウンタリング13の間に
介装することにより、カウンタリング13は、円周方向
コイルばね14を介して前記ケーシング11に円周方向
に揺動自在に支持されることとなる。
【0013】更にカウンタリング13の幅はリング円空
間11Bより狭幅に設定し、ケーシング側壁11a及び
ふた12と対面する両側にばね収納穴13aを凹設し、
該ばね収納穴13aに設置した軸方向コイルばね15を
介してケーシング11側壁11a及びふた12間にカウ
ンタリングが揺動自在、軸方向に揺動自在に支持されて
いる。
【0014】そして前記円周方向コイルばね14と軸方
向コイルばね15は、該動振動吸振器が取り付けられた
エンジン軸1の捩り方向(円周方向)及び縦方向(軸方
向)それぞれの固有振動数に一致するように調整する。
この結果エンジン軸の回転により、該エンジン軸1が捩
り方向(円周方向)及び縦方向(軸方向)にそれぞれ固
有振動数でもって振動すると、これらの固有振動数に一
致するように調整された円周方向コイルばね14及び軸
方向コイルばね15でもって支持されているカウンタリ
ング13も各々円周方向と軸方向に振動し、結果的に各
々の方向にて自由度系の振動系を構成する。
【0015】この時、カウンタリング13の質量及び慣
性能率は、クランク軸の等価質量及び等価慣性能率に比
べて小さいため、カウンタリング13はクランク軸より
大きく振動し、まわりのダンピングオイル17との間
に、大きな相対変位が生じ、より大きな振動エネルギー
が熱エネルギーになって消散する。従って、図3に示す
ように、振幅の最も大きい固有振動数付近の振幅が大幅
に低減し、図5に示す従来のダンパよりクランク軸の振
動が大幅に低減することが出来る。
【0016】
【発明の効果】従って本発明によれば例えば前記動振動
吸振器をディーゼル機関のクランク軸の軸端に取り付け
て、その振動を低減することにより、ディーゼル機関を
主機とする船舶及び発電プラントへの加振力すなわち振
動を低減することができ、これらの構造部品の振動疲労
クラックを防止することができる。また、ディーゼル機
関を船舶の主機として使用する場合には、乗客及び乗組
員への乗り心地を改善することができる。又ディーゼル
機関のクランク軸のダンパの設置場所は限られており、
本発明により、1個のダンパでもって捩り振動ばかりで
なく、縦振動も低減することが可能となり、クランク軸
の振動を大幅に改善することが出来る。また、部品点数
等の削減によりダンパの製作コスト及び取付コストを削
減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る回転軸捩り振動及び縦
振動用動振動吸振器の正面断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の動振動吸振器による振動低減効果の説明
図である。
【図4】従来技術にかかる捩り粘性ダンパの断面図であ
る。
【図5】図4の捩り粘性ダンパの振動低減効果の説明図
である。
【符号の説明】
1 エンジン軸 11 ケーシング 11A ケーシング本体 12 ふた 13 カウンタリング(重錘リング) 14 円周方向コイルばね 15 軸方向コイルばね 16 支持板 17 ダンピングオイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンピングオイルが封入されたケーシン
    グ内に重錘リングを収納した動振動吸振器において、 前記重錘リングを、円周方向と軸方向に夫々個別の固有
    振動数を有する弾性体を介して、前記ケーシングに揺動
    自在に支持させたことを特徴とする動振動吸振器。
  2. 【請求項2】 円周方向及び軸方向に夫々固有振動数で
    もって振動する振動源の回転軸に取り付けられる動振動
    吸振器において、 ダンピングオイルが封入されたケーシング内に重錘リン
    グを収納するとともに、該重錘リングを、円周方向と軸
    方向に夫々駆動源側の固有振動数とほぼ一致するように
    調整されたコイルバネにより、前記ケーシングに揺動自
    在に支持させたことを特徴とする回転軸の動振動吸振
    器。
JP30375796A 1996-10-29 1996-10-29 動振動吸振器 Withdrawn JPH10132029A (ja)

Priority Applications (1)

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JP30375796A JPH10132029A (ja) 1996-10-29 1996-10-29 動振動吸振器

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JP30375796A JPH10132029A (ja) 1996-10-29 1996-10-29 動振動吸振器

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JPH10132029A true JPH10132029A (ja) 1998-05-22

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ID=17924914

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JP30375796A Withdrawn JPH10132029A (ja) 1996-10-29 1996-10-29 動振動吸振器

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JP (1) JPH10132029A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010048047B4 (de) * 2010-10-12 2015-04-09 Carl Freudenberg Kg Schwingungstilger
CN110541909A (zh) * 2018-05-28 2019-12-06 株式会社大兴R&T 用于车辆的动态阻尼器
CN115182965A (zh) * 2022-06-24 2022-10-14 山东交通学院 一种阻尼扭转减振器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102010048047B4 (de) * 2010-10-12 2015-04-09 Carl Freudenberg Kg Schwingungstilger
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040106