JPH08214714A - 多機能性マルチングフィルム - Google Patents

多機能性マルチングフィルム

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JPH08214714A
JPH08214714A JP2074495A JP2074495A JPH08214714A JP H08214714 A JPH08214714 A JP H08214714A JP 2074495 A JP2074495 A JP 2074495A JP 2074495 A JP2074495 A JP 2074495A JP H08214714 A JPH08214714 A JP H08214714A
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良平 谷口
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】フィルム面内の一部に少なくとも雑草防止と作
物の成育促進効果に優れた部分を有し、さらに新たな機
能の付与された多機能性マルチングフィルムを提供す
る。 【構成】粒状マグネタイト粒子を1〜10wt%と、カ
ーボンブラックを0.5〜4.0wt%含有する熱可塑
性樹脂からなる部分21が、フィルム1の長さ方向に対
して帯状に形成されている多機能性マルチングフィル
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農作物の栽培効率を向
上させるために畝等に敷くマルチングフィルム、更に詳
しくはフィルムの所定位置に長手方向に対して帯状に、
異なる性能を有する多機能性マルチングフィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、農作物の栽培を効率よく行う
ためにさまざまな機能を有するマルチングフィルムが提
案されている。例えば、地温を上昇させる効果のある透
明のマルチングフィルム、雑草の繁茂を防止する黒色マ
ルチングフィルム、害虫忌避効果を有するシルバーのマ
ルチングフィルム、また夏場に地温を抑制する場合に用
いる白色のマルチングフィルムなどがある。
【0003】しかしながら、単一構成のマルチングフィ
ルムでは要求される多様な機能を充足するには限界があ
るため、一枚のフィルム中であっても部位によって機能
が異なる、いわゆる配色マルチングフィルムが注目され
つつある。例えば、フィルムを上面から見た場合、長手
方向に対して帯状に両側が乳白色に、中央が黒色又は銀
色に着色された農業用マルチングフィルム(実開平6−
38484号公報)や、配色がそれとは逆転して、両側
が黒色もしくは銀色で中央部が乳白色の農業用マルチフ
ィルム(実開平6−38485号公報)などが提案され
ている。
【0004】これらのフィルムは、播種又は植え付け時
から成長期にかけては、作物の毛根がマルチングフィル
ムの中央部で被覆している土中に位置し、作物がかなり
成育した時期にはマルチングフィルムの両側で被覆して
いる土中に位置するという点に着目して提案されたもの
で、前者は中央部が黒色の場合は成育初期に地温上昇が
必要でその後は地温抑制が必要な作物(例えば、春に植
え付けして夏に収穫する作物)に適しており、後者は同
じく両側が黒色の場合、前述したマルチングフィルムと
は逆の、成育初期に地温抑制が必要でその後は地温上昇
が必要な作物(例えば、夏に植え付けして秋から冬にか
けて収穫する作物)に適している。
【0005】このように地温上昇や雑草防止、害虫忌
避、地温抑制等の機能のうちいくつかを合わせ持つマル
チングフィルムはすでにいくつか報告されているが、こ
れらの機能と作物の成育促進機能を兼備するマルチング
フィルムは、未だ報告されていない。
【0006】又、本発明者らは先に特願平6−1940
96号として、雑草防止機能と作物の成育促進に優れ、
さらに耐候性に優れたマルチングフィルムとして、粒状
マグネタイト粒子とカーボンブラックを特定量含有する
熱可塑性樹脂からなるマルチングフィルムを提案した
が、単一構成のマルチングフィルムであるので作物の種
類やマルチングフィルムの使用時期に応じて新たな機能
を付与することが困難であり、またコスト高につながる
ことがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、フィルム面内の一部が雑草防止と作物の成
育促進効果に優れ、さらに目的に応じて異なる機能の付
与された多機能性マルチングフィルムを提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として本発明では、粒状マグネタイト粒子を1〜
10wt%と、カーボンブラックを0.5〜4.0wt
%含有する熱可塑性樹脂からなる部分が、フィルムの長
さ方向に対して帯状に形成されていることを特徴とする
多機能性マルチングフィルムが提供され、さらに、前記
多機能性マルチングフィルムが少なくとも一方の最外層
に透明層を有する多層フィルムであることを特徴とする
前記多機能性マルチングフィルムが提供され、さらにま
た、前記透明層に害虫忌避剤が混入されていることを特
徴とする前記多機能性マルチングフィルムが提供され、
さらにまた、粒状マグネタイト粒子を1〜10wt%
と、カーボンブラックを0.5〜4.0wt%含有する
熱可塑性樹脂から成る部分が、フィルムの中央にフィル
ム長手方向に帯状に設けられていることを特徴とする前
記多機能性マルチングフィルムが提供される。
【0009】すなわち、太陽光線の中の可視光線及び紫
外線を吸収して遠赤外線を放射するという特性を持つ
FeOx ・Fe23 、0<X≦1)なる化学式で表
される粒状マグネタイト粒子と、該粒状マグネタイト粒
子の強い酸化作用によって引き起こされる熱可塑性樹脂
の劣化を抑えることのできるカーボンブラックを含有す
る熱可塑性樹脂からなるフィルムが、成育促進効果及び
雑草防止効果を有することに着目し、これらの機能をよ
り効果的に発揮することのできるマルチングフィルムの
構成を検討し本発明に至った。
【0010】以下図面に基づいて詳細に説明する。図1
は、本発明による多機能性マルチングフィルムの一例を
表す断面図(A)と平面図(B)である。本発明の多機
能性マルチングフィルムは、そのフィルム構成中に配色
層2を有する。配色層2は、粒状マグネタイト粒子を1
〜10wt%と、カーボンブラックを0.5〜4.0w
t%含有する熱可塑性樹脂からなる部分(以下、成育促
進部と称す。)21とその他の部分(以下、他部と称す
る。)22からなる。配色層2中の成育促進部21の位
置は、マルチングフィルムを展張する場所や時期に応じ
て適宜決定すると良いが、後述する共押出法によって連
続的に多機能性マルチングフィルム1を製造する場合
は、製造上の都合により成育促進部21がフィルムの長
さ方向に帯状になる。特に図1に示すようにマルチング
フィルムの中央に成育促進部21を設けると、種子の近
辺で特に成育促進効果と雑草防止効果が高まるので良
い。なおこのときの成育促進部21の幅は作物の種類や
根の張り具合にもよるが、通常10〜50cm程度が好
ましく、これよりも狭い幅であると十分な効果が得られ
ず、又これより幅広になっても効果の向上がほとんどな
いばかりか、コスト高にもつながる。
【0011】また、配色層2の成育促進部21以外の部
分である他部22には、従来よりマルチングフィルムに
用いられてきた樹脂を適宜選択して用いることができ
る。これによって多機能性マルチングフィルム1に、目
的に応じた機能を付与するのである。例えば、他部22
をカーボンブラックのみを含有する黒色の熱可塑性樹脂
で形成すると、マルチングフィルム全体が被覆する広域
にわたって雑草の成育を防止することができ、又他部2
2を透明な樹脂で形成するとフィルム内の広域にわたっ
て地温を上昇させることができる。さらにまた、他部2
2をシルバー顔料を含有する熱可塑性樹脂で形成する
と、害虫忌避効果が高まる。
【0012】又、他部22を500nmにおける吸光度
(A500 )と800nmにおける吸光度(A800 )の比
500 /A800 が4.0以上である酸化鉄粒子、及び紫
色、青色、又は緑色から選ばれるいずれかの有機系顔料
をそれぞれ1.0〜5.0wt%含有する熱可塑性樹脂
で形成すると、広域にわたって雑草防止機能と地温上昇
機能を付加することができる。なお、他部22に顔料や
酸化鉄等を添加する場合、その量はフィルムの厚みや熱
可塑性樹脂の種類によっても異なるが、1.0〜5.0
wt%、特に1.5〜3.5wt%が、コストと機能及
び強度の兼ね合いから好ましい。
【0013】さらに、本発明の多機能性マルチングフィ
ルム1は配色層2のみからなる単層フィルムであっても
特に問題ないが、配色層2の少なくとも一方に透明層3
を設けると、配色層2の継ぎ目23の強度が向上するた
め好ましい。更に、この透明層3に害虫忌避剤を混入す
ると害虫の飛来を防止することができるので特に好まし
い。このとき混入する忌避剤としては、ピレトリン、ア
レスリン等のピレスロイド系や、ホキシム、ピリダフェ
ンチオン、テトラクロルビンホス等の有機リン系の殺虫
剤、また天然樹皮等から抽出されたオバクノン、ノミリ
ン、リモニン、デオキシリモニン、更には3,6−ジク
ロロピリタジンとパラクロロメタキシレノールの混合剤
等が例示される。
【0014】本発明の多機能性マルチングフィルムに用
いられる熱可塑性樹脂としては、通常の押出成形法やカ
レンダー成形に適する熱可塑性樹脂であれば特に制限な
く使用でき、例えば低密度ポリエチレン、直鎖状低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体
等のポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂あるい
はポリ塩化ビニル樹脂等が挙げられる。これらの中でも
使用後の焼却処分が可能であり、安価に入手できるポリ
エチレン系樹脂を使用することが好ましく、特に直鎖状
低密度ポリエチレンが好ましい。また、従来の黒色マル
チングフィルムに使用されていた再生原料ももちろん使
用可能である。
【0015】本発明の多機能性マルチングフィルム1の
成育促進部21に含有されるマグネタイト(FeOX
Fe23 、0<X≦1)粒子は、球形、八面体、多面
体、不定形等のほぼ等方形状を呈するいわゆる粒状マグ
ネタイト粒子であり、BET比表面積が2〜30m2
g、平均粒子径が0.03〜1.00μmのものが好ま
しい。BET比表面積が30m2 /gより大きいか、平
均粒子径が0.03μm未満では熱可塑性樹脂との混練
性が悪くなる。一方、BET比表面積が2m2/g未満
か、平均粒子径が1.00μmより大きい場合は遠赤外
線の放射効率が低下する。
【0016】なお、マグネタイト粒子は成育促進部21
を形成する熱可塑性樹脂中に1〜10wt%程度含有さ
せることが好ましく、特に2〜5wt%程度が好まし
い。1wt%未満では遠赤外線放射量が少なく作物の成
育促進効果が不十分であり、10wt%を越えると樹脂
の劣化が進みフィルムの強度が弱くなってマルチングフ
ィルムとしての使用に耐えられなくなってしまう。
【0017】一方、成育促進部21にマグネタイト粒子
と共に添加するカーボンブラックとは、従来公知の農業
用マルチングフィルムに用いられているカーボンブラッ
ク、例えばファーネスブラックやチャンネルブラック、
アセチレンブラックであり、その平均粒径は0.01〜
1.00μmのものが好ましい。
【0018】なお、カーボンブラックは成育促進部21
を形成する熱可塑性樹脂中に0.5〜4.0wt%程度
含有させることが好ましい。0.5wt%未満の場合
は、粒状マグネタイト粒子によって促進される熱可塑性
樹脂の劣化、すなわちフィルムの耐候性の悪化を抑える
効果が乏しくなるのに対し、カーボンブラックの含有量
が4.0wt%を越えるとフィルム中への紫外光、可視
光の入射量が少なくなるため、粒状マグネタイト粒子の
遠赤外線の放射量が少なくなり、作物の成育促進効果が
乏しくなる。
【0019】さらに、本発明においては粒状マグネタイ
ト粒子、有機顔料、害虫忌避剤の他に、従来公知の界面
活性剤、カップリング材、滑材、ブロッキング防止剤、
耐候剤、紫外線吸収剤、安定剤等を添加することももち
ろん可能である。
【0020】本発明の多機能性マルチングフィルム1の
製造方法であるが、例えば成育促進部21となるフィル
ムと他部22となるフィルムをあらかじめ別々に製膜し
ておき、これらを所望の形状に貼り合わせることによっ
て得られる。又、連続的に大量生産できる工業的な製法
としては、複数の押出機を用いた押出成形法を例示する
ことができ、例えば配色層2のみからなる単層のフィル
ムを形成する場合は、二つの押出機に成育促進部21用
樹脂と他部22用樹脂を供給して、インフレーション押
出成形法もしくはTダイ押出成形法にて、これらの樹脂
を縞状に製膜し、所望の幅にカットすると良い。また、
耐候性向上や害虫忌避の目的で本発明の多機能性マルチ
ングフィルム1は少なくとも一方の層に透明層3を有す
る多層フィルムであることが好ましく、前記配色層2を
挟むように透明層3を両外層に有する多層フィルムであ
ることが更に好ましい。この場合少なくとも三つの押出
機を用い、上記樹脂以外に透明層3用の樹脂も供給して
共押出成形を行うと良い。なお、多機能性マルチングフ
ィルム1の厚みは利用用途によっても異なるが、概ね1
5〜60μm程度とするのが一般的である。
【0021】
【作用】次に、本発明の多機能性マルチングフィルム中
の成育促進部21が有する成育促進機能及びに雑草防止
機能について説明する。
【0022】成育促進部21に含有される粒状マグネタ
イト粒子は、その色味が黒色系で、紫外線はもちろん光
合成に必要な可視光線の多くを吸収するため、通常のカ
ーボンブラック同様雑草の繁茂を防止する機能に優れ
る。また、該粒状マグネタイトは光半導体としての特性
も有しており、紫外線及び可視光線領域の光線を吸収す
ると励起されて導体となり、その状態から基底状態に戻
る時に電磁波である遠赤外線を放射し、これが作物の成
育促進に有効に作用する。
【0023】なお、遠赤外線による作物の成育促進効果
については、土壌の温度上昇や浸透圧の向上作用、ある
いは酸素の溶解度や肥料の溶解度の向上作用によるもの
とみるのが一般的であるが、本発明者らはむしろ第3回
遠赤外線技術シンポジウム予稿集(平成5年3月2日社
団法人遠赤外線協会発行)第31〜34頁の「植物の成
長に対する遠赤外線による促進効果の予察」(東京理科
大学助教授井上康則著)に見られるように、遠赤外線の
吸収による作物の温度上昇作用が大きく働いているもの
と考えている。
【0024】また、該成育促進部21は、かかる粒状マ
グネタイト粒子に特定量のカーボンブラックを併用する
ことで、粒状マグネタイト粒子の強い酸化作用に基づく
熱可塑性樹脂の劣化が抑えられ、耐候性が大幅に改善さ
れた。このカーボンブラックの併用による耐候性の改善
効果はおそらく熱可塑性樹脂の劣化にかかわる光線の遮
蔽剤としての作用とラジカル補足剤としての作用の相乗
作用よるものと推察される。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例によって更
に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。なお、本発明において行った物性の測定方法
及び評価方法は次の通りである。 (1)耐候性(単位:%) サンシャインウエザーメーターを用い、200時間照射
後の引っ張り強度の維持率で耐候性の良否を判定した。 (2)作物の成育度(単位:cm) 熊本県鹿本地区の圃場で、タバコの栽培テストを行い評
価した。作期は、2月27日定植、4月2日にタバコの
苗丈を測定して成育度の判定基準とした。 (3)雑草防止効果 上記タバコの栽培テストにおいて、雑草の繁茂が見られ
なかったものを(○)、雑草が少し繁茂したものを
(×)とした。なお、フィルムによっては中央と両側で
効果が異なるので、それぞれ別に評価した。
【0026】実施例1〜4、比較例1〜7 表1に示すように配合した樹脂を押出機に供給し、イン
フレーション押出成形法により厚さ20μmのマルチン
グフィルムA〜Kを製造した。実施例1〜4、及び比較
例1〜5のフィルムA〜Iは、フィルムの中央部と両側
部では異なった原料樹脂を用いており、いわゆる配色マ
ルチングフィルムの構成をとる。また比較例6、7のフ
ィルムJ、Kは、フィルム全体が単一の原料樹脂から成
るマルチングフィルムである。さらにまた、実施例4の
フィルムDのみ配色層の上下に透明層を有する3層フィ
ルムで、残りのフィルムは単層フィルムである。
【0027】なお、実施例及び比較例で使用した粒状マ
グネタイト粒子はBET比表面積が5.4m2 /gのも
のである。また表中のLDPEとは低密度ポリエチレン
を意味する。
【0028】
【表1】
【0029】これらのフィルムA〜Kの耐候性、作物の
成育度、雑草防止効果について測定を行った結果を表2
に示す。
【0030】
【表2】
【0031】実施例1、2及び比較例1、2より明らか
なように粒状マグネタイト粒子の添加量が少ないと、成
育促進効果ならびに雑草防止効果が悪化し、また多すぎ
るとフィルムの耐候性が悪くなる。さらに実施例3、及
び比較例3、4から、カーボンブラックの添加によって
フィルムの耐候性が向上すること、また多量に添加しす
ぎると作物の成育促進効果を妨げることが分かる。
【0032】また、実施例1〜4、及び比較例1〜7よ
り本発明による多機能性マルチングフィルムは、耐候
性、作物の成育促進効果、雑草防止効果、すべてを兼ね
備えていることがわかる。
【0033】
【効果】本発明の多機能性マルチングフィルムは、特定
量の粒状マグネタイト粒子とカーボンブラック粒子を含
有した熱可塑性樹脂からなる部分を有しているので、該
部分は雑草防止効果に優れるほか、作物の成育促進効果
を有している。
【0034】また、フィルム全体が単一の樹脂からなる
のではなく、フィルムの長手方向に対して帯状に一部が
成育促進効果と雑草防止効果に優れる部分で、残る部分
が他の機能を有する部分であるので、更に複雑な機能を
フィルムに付加することができる。
【0035】更に、フィルムの少なくとも一方の最外層
に害虫忌避剤が添加された透明層を設けると害虫の飛来
を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多機能性マルチングフィルムの一
実施例を表す(A)断面図と、(B)平面図である。
【符号の簡単な説明】
1 多機能性マルチングフィルム 2 配色層 21 成育促進層 22 他部 23 継ぎ目部 3 透明層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒状マグネタイト粒子を1〜10wt%
    と、カーボンブラックを0.5〜4.0wt%含有する
    熱可塑性樹脂からなる部分が、フィルムの長手方向に対
    して帯状に形成されていることを特徴とする多機能性マ
    ルチングフィルム。
  2. 【請求項2】前記多機能性マルチングフィルムが少なく
    とも一方の最外層に透明層を有する多層フィルムである
    ことを特徴とする請求項1記載の多機能性マルチングフ
    ィルム。
  3. 【請求項3】前記透明層に害虫忌避剤が混入されている
    ことを特徴とする請求項2記載の多機能性マルチングフ
    ィルム。
  4. 【請求項4】粒状マグネタイト粒子を1〜10wt%
    と、カーボンブラックを0.5〜4.0wt%含有する
    熱可塑性樹脂から成る部分が、フィルムの中央にフィル
    ムの長手方向に対して帯状に設けられていることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の多機能性マル
    チングフィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1014321A5 (nl) * 2001-07-31 2003-08-05 Wilfried Huyghe Grondbedekkingsmateriaal en methode en inrichting voor het recupereren van dergelijk materiaal.
JP2009196910A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 West Nippon Expressway Engineering Shikoku Co Ltd 植物成長抑制組成物並びにそれからなるシート及び充填材

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