JPH08214515A - 誘導電動機用かご形回転子の製造方法 - Google Patents
誘導電動機用かご形回転子の製造方法Info
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- JPH08214515A JPH08214515A JP1437795A JP1437795A JPH08214515A JP H08214515 A JPH08214515 A JP H08214515A JP 1437795 A JP1437795 A JP 1437795A JP 1437795 A JP1437795 A JP 1437795A JP H08214515 A JPH08214515 A JP H08214515A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、かご形回転子の製造方法に関する
ものであり、その目的とするところは、全開スロット部
及び環状エンドリング用溝部に純銅溶接棒を融接肉盛り
することで、接合不良やボイド等の欠陥を皆無とし電気
的特性を損なわずに疲労強度の高信頼性を得ることがで
き、且つ製作にかかる工数を大幅に低下し安価に製造す
ることである。 【構成】 鉄心1の全開スロット部14及び環状エンド
リング用溝部15に鉄心1の外径より純銅溶接棒6を突
き出すように設置し、このスロット部14及び溝部の形
状を半円形、広口円形、矩形状とすることで、純銅溶接
棒の導電性金属を融接、肉盛りさせる誘導電動機用かご
形回転子の製造方法。
ものであり、その目的とするところは、全開スロット部
及び環状エンドリング用溝部に純銅溶接棒を融接肉盛り
することで、接合不良やボイド等の欠陥を皆無とし電気
的特性を損なわずに疲労強度の高信頼性を得ることがで
き、且つ製作にかかる工数を大幅に低下し安価に製造す
ることである。 【構成】 鉄心1の全開スロット部14及び環状エンド
リング用溝部15に鉄心1の外径より純銅溶接棒6を突
き出すように設置し、このスロット部14及び溝部の形
状を半円形、広口円形、矩形状とすることで、純銅溶接
棒の導電性金属を融接、肉盛りさせる誘導電動機用かご
形回転子の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導電動機用かご形回
転子の製造方法に関するものである。
転子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ろう材を用いて短尺導体棒2’及び2分
割エンドリング3’を鉄心1にろう付けした誘導電動機
用かご形回転子13の斜視図を図7(a)に、ろう付け
した短尺導体棒2’を含む鉄心1の横断面拡大図を図7
(b)に示す。これらの図より軸方向外周に全開スロッ
ト部を設けたムク状の鉄心1を用いて、このスロット部
には銅またはアルミニウム等の導電性金属の短尺導体棒
2’を配置し、また鉄心の両端には2分割環状のエンド
リング3’を配置し、この短尺導体棒と両端2分割環状
エンドリングの接合、或いは鉄心と短尺導体棒及び2分
割エンドリングの接合には銀ろう材11を介してろう付
けされている。また軸方向にプレスなどで打ち抜きされ
たスロット部付きの金属製薄板を複数枚積層した鉄心を
用いた場合も同様である。鉄心のスロット部形状よりわ
ずかに小さくして短尺導体棒2’を機械加工し、これを
スロット部にろう材を介して設置する。また鉄心の両面
に環状エンドリングを設ける場合には、まず初めに環状
エンドリング素材を加工しその後、鉄心のエンドリング
用溝に抱き込まれるように2分割する。この2分割エン
ドリング3’をエンドリング用溝に合わせてろう材を介
して鉄心に精度良く接合し、これと同時に複数本の導体
棒とも精度良く接合する。この接合において導体棒及び
2分割エンドリングを仮固定するために高精度でしかも
ろう付け温度に耐える治具を使用していた。
割エンドリング3’を鉄心1にろう付けした誘導電動機
用かご形回転子13の斜視図を図7(a)に、ろう付け
した短尺導体棒2’を含む鉄心1の横断面拡大図を図7
(b)に示す。これらの図より軸方向外周に全開スロッ
ト部を設けたムク状の鉄心1を用いて、このスロット部
には銅またはアルミニウム等の導電性金属の短尺導体棒
2’を配置し、また鉄心の両端には2分割環状のエンド
リング3’を配置し、この短尺導体棒と両端2分割環状
エンドリングの接合、或いは鉄心と短尺導体棒及び2分
割エンドリングの接合には銀ろう材11を介してろう付
けされている。また軸方向にプレスなどで打ち抜きされ
たスロット部付きの金属製薄板を複数枚積層した鉄心を
用いた場合も同様である。鉄心のスロット部形状よりわ
ずかに小さくして短尺導体棒2’を機械加工し、これを
スロット部にろう材を介して設置する。また鉄心の両面
に環状エンドリングを設ける場合には、まず初めに環状
エンドリング素材を加工しその後、鉄心のエンドリング
用溝に抱き込まれるように2分割する。この2分割エン
ドリング3’をエンドリング用溝に合わせてろう材を介
して鉄心に精度良く接合し、これと同時に複数本の導体
棒とも精度良く接合する。この接合において導体棒及び
2分割エンドリングを仮固定するために高精度でしかも
ろう付け温度に耐える治具を使用していた。
【0003】また軸方向外周に全開スロット部及び環状
エンドリング用溝部を設けた鉄心を鋳型に合わせて設置
し、外部から溶融させた導電性金属を流し込み、例えば
鋳造法或いは加圧鋳造法により導体棒と鉄心の上下に環
状エンドリングとを一体成形後、所定寸法に機械加工し
てかご形回転子を製作していた。
エンドリング用溝部を設けた鉄心を鋳型に合わせて設置
し、外部から溶融させた導電性金属を流し込み、例えば
鋳造法或いは加圧鋳造法により導体棒と鉄心の上下に環
状エンドリングとを一体成形後、所定寸法に機械加工し
てかご形回転子を製作していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
接合してもかご形回転子には、次のような問題点があっ
た。鉄心のスロット部形状及び環状エンドリング用溝形
状に合わせた導体棒及びエンドリングを機械加工する必
要があり、更にろう材を適量塗布して組み立てる必要が
あり部品の精度が特に大事である。このために部品の加
工時間及び組立て時間が多く作業性が劣り手間がかかっ
ていた。また接合する場合にはろう材の溶融点以上に加
熱するためと組立て精度を維持するために耐熱性の高い
治具を使用しているにもかかわらず使用回数が増すに従
い消耗し寸法精度が落ちることになり交換を余儀なくさ
れている。ろう付けする場合の鉄心の置く位置を横置き
または縦置きにするとろう材が下方にたれ落ちてしまう
のでろう材の塗布量、ろう付け条件を十分に管理する必
要がある。このために生産性があがらずコスト高を招い
ていた。ろう付けにはどうしてもろう材の流れ不足によ
るボイドが発生し疲労強度の面でかご形回転子の高速化
に十分に対処ができない。
接合してもかご形回転子には、次のような問題点があっ
た。鉄心のスロット部形状及び環状エンドリング用溝形
状に合わせた導体棒及びエンドリングを機械加工する必
要があり、更にろう材を適量塗布して組み立てる必要が
あり部品の精度が特に大事である。このために部品の加
工時間及び組立て時間が多く作業性が劣り手間がかかっ
ていた。また接合する場合にはろう材の溶融点以上に加
熱するためと組立て精度を維持するために耐熱性の高い
治具を使用しているにもかかわらず使用回数が増すに従
い消耗し寸法精度が落ちることになり交換を余儀なくさ
れている。ろう付けする場合の鉄心の置く位置を横置き
または縦置きにするとろう材が下方にたれ落ちてしまう
のでろう材の塗布量、ろう付け条件を十分に管理する必
要がある。このために生産性があがらずコスト高を招い
ていた。ろう付けにはどうしてもろう材の流れ不足によ
るボイドが発生し疲労強度の面でかご形回転子の高速化
に十分に対処ができない。
【0005】また軸方向に全開スロット部及び環状エン
ドリング用溝部を設けた鉄心に外部から溶融した導電性
金属を流し込む方法においては、空気、ガスを十分に排
出できるようにエアーベント、オーバーフロー等の鋳造
方案を工夫して対処しているが、完全に排出することは
困難であり、特に狭部、段差部などにボイドが発生する
こともあり、高い歩留りが得られない。また押場効果を
つけて狭部まで十分に溶融導電性金属を流れ込むため、
製品重量より押湯部、湯道部の製品以外の重量が非常に
多くなり、製品重量の歩留りが更に低下している。鉄心
の全開スロット部内面と導電性金属との接合性を高める
ため、酸化防止策として不活性ガス雰囲気で更に接合性
向上のためフラックスを全開スロット内面に塗布してい
るにもかかわらず接合部の疲労特性の信頼性が劣ること
になる。このために導電性金属をスロット内及びエンド
リング部に鋳造する方法としてスロット部が閉じている
全閉形に適しているので多く採用されている。
ドリング用溝部を設けた鉄心に外部から溶融した導電性
金属を流し込む方法においては、空気、ガスを十分に排
出できるようにエアーベント、オーバーフロー等の鋳造
方案を工夫して対処しているが、完全に排出することは
困難であり、特に狭部、段差部などにボイドが発生する
こともあり、高い歩留りが得られない。また押場効果を
つけて狭部まで十分に溶融導電性金属を流れ込むため、
製品重量より押湯部、湯道部の製品以外の重量が非常に
多くなり、製品重量の歩留りが更に低下している。鉄心
の全開スロット部内面と導電性金属との接合性を高める
ため、酸化防止策として不活性ガス雰囲気で更に接合性
向上のためフラックスを全開スロット内面に塗布してい
るにもかかわらず接合部の疲労特性の信頼性が劣ること
になる。このために導電性金属をスロット内及びエンド
リング部に鋳造する方法としてスロット部が閉じている
全閉形に適しているので多く採用されている。
【0006】本発明の目的は、接合不良、ボイド等の欠
陥を皆無とし疲労強度が高信頼性でしかも生産性の高い
誘導電動機用かご形回転子を提供することである。
陥を皆無とし疲労強度が高信頼性でしかも生産性の高い
誘導電動機用かご形回転子を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来方法の欠点を解消するため、誘導電動機用かご形回転
子鉄心の外周部に等間隔に複数本の軸方向全開スロット
部を設け、このスロット部には鉄心外径より純銅溶接棒
を突き出すように設置し、鉄心両端の円周方向に環状エ
ンドリング用溝に鉄心外径より純銅溶接棒を突き出すよ
うに設置し、鉄心の全開スロット部外周面円周方向の長
さが全開スロット部の外周面と平行な断面最大長さと同
等以上で、且つ環状エンドリング用溝部の外周面軸方向
の長さがエンドリング部の外周面と平行な断面最大長さ
と同等以上とした半円形、広口円形或いは矩形状の全開
スロット部及びエンドリング部断面形状とし、更に全開
スロット部の断面形状の鉄心外周からの深さが鉄心の全
開スロット部外周面円周方向の長さ以下で、且つ環状エ
ンドリング用溝部の断面形状の鉄心外径からの深さが環
状エンドリング用溝部の外周面軸方向の長さ以下とし、
鉄心の全開スロット部及び環状エンドリング用溝部に純
銅溶接棒の導電性金属をタングステンイナートガスアー
ク溶接法、メタルイナートガスアーク溶接法により全開
スロット部或いは環状エンドリング用溝部の任意の位置
より順次融接、肉盛りし、導体棒及びエンドリングを連
結一体化後鉄心外周部を加工することで達成される。
来方法の欠点を解消するため、誘導電動機用かご形回転
子鉄心の外周部に等間隔に複数本の軸方向全開スロット
部を設け、このスロット部には鉄心外径より純銅溶接棒
を突き出すように設置し、鉄心両端の円周方向に環状エ
ンドリング用溝に鉄心外径より純銅溶接棒を突き出すよ
うに設置し、鉄心の全開スロット部外周面円周方向の長
さが全開スロット部の外周面と平行な断面最大長さと同
等以上で、且つ環状エンドリング用溝部の外周面軸方向
の長さがエンドリング部の外周面と平行な断面最大長さ
と同等以上とした半円形、広口円形或いは矩形状の全開
スロット部及びエンドリング部断面形状とし、更に全開
スロット部の断面形状の鉄心外周からの深さが鉄心の全
開スロット部外周面円周方向の長さ以下で、且つ環状エ
ンドリング用溝部の断面形状の鉄心外径からの深さが環
状エンドリング用溝部の外周面軸方向の長さ以下とし、
鉄心の全開スロット部及び環状エンドリング用溝部に純
銅溶接棒の導電性金属をタングステンイナートガスアー
ク溶接法、メタルイナートガスアーク溶接法により全開
スロット部或いは環状エンドリング用溝部の任意の位置
より順次融接、肉盛りし、導体棒及びエンドリングを連
結一体化後鉄心外周部を加工することで達成される。
【0008】
【作用】本発明によると、誘導電動機用かご形回転子鉄
心の外周部に等間隔に複数本の軸方向全開スロット部及
び鉄心の両端の円周方向に環状エンドリング用溝部の形
状について、鉄心の全開スロット部外周面円周方向の長
さが全開スロット部の外周面と平行な断面最大長さと同
等以上で、且つ環状エンドリング用溝部の外周面軸方向
の長さがエンドリング部の外周面と平行な断面最大長さ
を同等以上とした半円形、広口円形或いは矩形上の全開
スロット部及びエンドリング部の断面形状とし、更に全
開スロット部の断面形状の鉄心外径からの深さが鉄心の
全開スロット部外周面円周方向の長さ以下で、且つ環状
エンドリング用溝部の断面形状の鉄心外周からの深さが
環状エンドリング用溝部の外周面軸方向の長さ以下と
し、全開スロット部及び環状エンドリング用溝部に鉄心
との濡れ性が高く、しかも融接しやすい純銅溶接棒の導
電性金属を局部的に高温加熱でき、純銅溶接棒を溶融す
ることができるタングステンイナ−トガスア−ク溶接法
或いはメタルイナ−クガスア−ク溶接法により全開スロ
ット部或いは環状エンドリング用溝部の任意位置より順
次融接、肉盛りできるので、接合不良やボイドなどの欠
陥が皆無となり疲労強度の信頼性が高く、電気的にもか
ご形回転子の特性を低下することなく製作することが可
能となる。
心の外周部に等間隔に複数本の軸方向全開スロット部及
び鉄心の両端の円周方向に環状エンドリング用溝部の形
状について、鉄心の全開スロット部外周面円周方向の長
さが全開スロット部の外周面と平行な断面最大長さと同
等以上で、且つ環状エンドリング用溝部の外周面軸方向
の長さがエンドリング部の外周面と平行な断面最大長さ
を同等以上とした半円形、広口円形或いは矩形上の全開
スロット部及びエンドリング部の断面形状とし、更に全
開スロット部の断面形状の鉄心外径からの深さが鉄心の
全開スロット部外周面円周方向の長さ以下で、且つ環状
エンドリング用溝部の断面形状の鉄心外周からの深さが
環状エンドリング用溝部の外周面軸方向の長さ以下と
し、全開スロット部及び環状エンドリング用溝部に鉄心
との濡れ性が高く、しかも融接しやすい純銅溶接棒の導
電性金属を局部的に高温加熱でき、純銅溶接棒を溶融す
ることができるタングステンイナ−トガスア−ク溶接法
或いはメタルイナ−クガスア−ク溶接法により全開スロ
ット部或いは環状エンドリング用溝部の任意位置より順
次融接、肉盛りできるので、接合不良やボイドなどの欠
陥が皆無となり疲労強度の信頼性が高く、電気的にもか
ご形回転子の特性を低下することなく製作することが可
能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図1乃至図6に基づいて詳細
に説明する。図1(a)は本発明の一実施例を示す誘導
電動機用かご形回転子にする前の鉄心構成を示す斜視
図、図1(b)は(a)の鉄心を用いて純銅溶接棒を融
接、肉盛りした誘導電動機用かご形回転子の斜視図、図
2は図1(b)の半円形スロット部に形成された導体棒
を含む鉄心の横断面拡大図、図3は同様に図1(b)の
矩形スロット部に形成された導体棒を含む鉄心の横断面
拡大図である。本発明のかご形回転子13は図1(a)
に示すように鉄心1の外周部に等間隔に複数本の軸方向
全開スロット部14を設け、鉄心1の両端の円周方向に
環状エンドリング用溝部15を設け、この鉄心1にはシ
ャフト16が圧入されている。図1(b)において、こ
の鉄心1の全開スロット部14には導電性金属からなる
導体棒2を設置し、鉄心1の両端の円周方向の環状エン
ドリング用溝部15には同じく導電性金属からなるエン
ドリング3を設置する。なお鉄心のスロット部および環
状エンドリング用溝部に純銅溶接棒を融接肉盛りする方
法として各種の溶接法が上げられるが、レーザービーム
法、電子ビーム法はエネルギー密度の高いビームを用い
溶接条件管理を厳しく抑えてもビームが照射した部分の
みの溶解或いはビームが照射した部分を貫通して鉄心ま
で溶融しスロット部全面を溶接することは困難である。
そこでビームを走査させながら溶接棒全面を溶融しても
溶融部に時間差が生じるので均一な融接部が得られず接
合強度は低い。そこで比較的熱源の広いタングステンイ
ナートガス或いはメタルイナートガス方式であるアーク
溶接法を用いることで本発明を見出したのである。
に説明する。図1(a)は本発明の一実施例を示す誘導
電動機用かご形回転子にする前の鉄心構成を示す斜視
図、図1(b)は(a)の鉄心を用いて純銅溶接棒を融
接、肉盛りした誘導電動機用かご形回転子の斜視図、図
2は図1(b)の半円形スロット部に形成された導体棒
を含む鉄心の横断面拡大図、図3は同様に図1(b)の
矩形スロット部に形成された導体棒を含む鉄心の横断面
拡大図である。本発明のかご形回転子13は図1(a)
に示すように鉄心1の外周部に等間隔に複数本の軸方向
全開スロット部14を設け、鉄心1の両端の円周方向に
環状エンドリング用溝部15を設け、この鉄心1にはシ
ャフト16が圧入されている。図1(b)において、こ
の鉄心1の全開スロット部14には導電性金属からなる
導体棒2を設置し、鉄心1の両端の円周方向の環状エン
ドリング用溝部15には同じく導電性金属からなるエン
ドリング3を設置する。なお鉄心のスロット部および環
状エンドリング用溝部に純銅溶接棒を融接肉盛りする方
法として各種の溶接法が上げられるが、レーザービーム
法、電子ビーム法はエネルギー密度の高いビームを用い
溶接条件管理を厳しく抑えてもビームが照射した部分の
みの溶解或いはビームが照射した部分を貫通して鉄心ま
で溶融しスロット部全面を溶接することは困難である。
そこでビームを走査させながら溶接棒全面を溶融しても
溶融部に時間差が生じるので均一な融接部が得られず接
合強度は低い。そこで比較的熱源の広いタングステンイ
ナートガス或いはメタルイナートガス方式であるアーク
溶接法を用いることで本発明を見出したのである。
【0010】ここで、重要な役割を果たすべくアーク溶
接法及び純銅溶接棒について説明する。まず始めにアー
ク溶接法において、導体棒及びエンドリングを成形する
ための局部的に導電性金属を溶融させ、しかも鉄心の全
開スロット部及び環状エンドリング用溝部に融接、肉盛
りすることのできる加熱源の一例としてタングステンイ
ナートガスアーク溶接法について、図4の工程図に基づ
いて説明する。図4(a)は鉄心1の外周部(直径20
mm、長さ80mm)の略中間位置に等間隔に9本の軸
方向全開スロット部14を設けた一部断面斜視図であ
る。鉄心の材料は積層珪素鋼板、純鉄、機械構造用炭素
鋼、構造用合金鋼、工具鋼等の鉄系材料が良い。例とし
て、鉄心材に構造用合金鋼ニッケルクロム鋼SNC41
5を用いる。全開スロット部14の断面形状は略半円形
(直径2.5mm)とし外周面円周方向の長さL 2(約
2.8mm)が全開スロット部の外周面と平行な断面最
大長さL 1(2.5mm)より長くし、且つ図示してい
ないが同様に環状エンドリング用溝部15の外周面軸方
向の長さ(約2.8mm)がエンドリング部3の外周面
と平行な断面最大長さ(2.5mm)より長くしてあ
る。この全開スロット部14と環状エンドリング用溝部
15に導電性金属の導体棒2とエンドリング3となる純
銅溶接棒(直径2.7mm)の素材を設置し仮組立を行
う。ろう付けのような仮止め用治具は不要となる。図4
(b)に示すようにこれらの上方からタングステンイナ
ートガス溶接装置のトーチ8により、溶接電流70〜8
0A、図中の矢印のようにトーチ移動速度150〜25
0mm/分、イナートガス4のAr流量5リットル/
分、タングステン棒7の直径φ2mmの条件下で鉄心外
径より突出している純銅溶接棒を溶融させると同時に融
接させ全開スロット部形状になって全面に肉盛りしてい
く。この場合、1本目の全開スロット部の一端から順次
融接肉盛りする。続いて純銅溶接部の肉盛り後、熱変形
により鉄心の曲がりを防止するために中心軸に対して反
対側の全開スロット部の肉盛りを行い、順次中心軸に対
して対面の2ヶ所ずつ実施すると良い。更に続いて環状
エンドリング用溝部にも同様にして純銅溶接棒を融接、
肉盛りしていくが、既に全開スロット部に肉盛りした部
分との融接は同材質なので容易に互いに溶融し合うの
で、この境目にはボイド等の欠陥の発生はほとんどな
い。ここで、鉄心外径より純銅溶接棒を外周に突き出す
理由としてアーク放電による局部加熱を利用するので、
トーチと被溶接部とは最短距離でアークが発生し被溶接
部が溶けるためである。比較的純銅は熱伝達が良く純銅
被溶接棒のみが溶け出し、鉄心もやや高温に加熱されて
いるので境界部で固溶されて凝固する。図4(c)は純
銅溶接棒の融接、肉盛り後の断面接合状況を示すが、鉄
系材料の鉄心と純銅溶接棒とが融接した領域である融接
部10が見られ、これは鉄心の鉄中に7〜8%Cuが固
溶しているので融合は十分に行われており欠陥はなく、
このかご形回転子を高速で回転させても強度的に信頼性
は高い。ここで局部的な高熱による残留熱応力を除去す
るために200℃の焼鈍を実施することが好ましい。図
4(d)は最終工程である鉄心の外径を所定寸法に機械
加工した一部断面図である。
接法及び純銅溶接棒について説明する。まず始めにアー
ク溶接法において、導体棒及びエンドリングを成形する
ための局部的に導電性金属を溶融させ、しかも鉄心の全
開スロット部及び環状エンドリング用溝部に融接、肉盛
りすることのできる加熱源の一例としてタングステンイ
ナートガスアーク溶接法について、図4の工程図に基づ
いて説明する。図4(a)は鉄心1の外周部(直径20
mm、長さ80mm)の略中間位置に等間隔に9本の軸
方向全開スロット部14を設けた一部断面斜視図であ
る。鉄心の材料は積層珪素鋼板、純鉄、機械構造用炭素
鋼、構造用合金鋼、工具鋼等の鉄系材料が良い。例とし
て、鉄心材に構造用合金鋼ニッケルクロム鋼SNC41
5を用いる。全開スロット部14の断面形状は略半円形
(直径2.5mm)とし外周面円周方向の長さL 2(約
2.8mm)が全開スロット部の外周面と平行な断面最
大長さL 1(2.5mm)より長くし、且つ図示してい
ないが同様に環状エンドリング用溝部15の外周面軸方
向の長さ(約2.8mm)がエンドリング部3の外周面
と平行な断面最大長さ(2.5mm)より長くしてあ
る。この全開スロット部14と環状エンドリング用溝部
15に導電性金属の導体棒2とエンドリング3となる純
銅溶接棒(直径2.7mm)の素材を設置し仮組立を行
う。ろう付けのような仮止め用治具は不要となる。図4
(b)に示すようにこれらの上方からタングステンイナ
ートガス溶接装置のトーチ8により、溶接電流70〜8
0A、図中の矢印のようにトーチ移動速度150〜25
0mm/分、イナートガス4のAr流量5リットル/
分、タングステン棒7の直径φ2mmの条件下で鉄心外
径より突出している純銅溶接棒を溶融させると同時に融
接させ全開スロット部形状になって全面に肉盛りしてい
く。この場合、1本目の全開スロット部の一端から順次
融接肉盛りする。続いて純銅溶接部の肉盛り後、熱変形
により鉄心の曲がりを防止するために中心軸に対して反
対側の全開スロット部の肉盛りを行い、順次中心軸に対
して対面の2ヶ所ずつ実施すると良い。更に続いて環状
エンドリング用溝部にも同様にして純銅溶接棒を融接、
肉盛りしていくが、既に全開スロット部に肉盛りした部
分との融接は同材質なので容易に互いに溶融し合うの
で、この境目にはボイド等の欠陥の発生はほとんどな
い。ここで、鉄心外径より純銅溶接棒を外周に突き出す
理由としてアーク放電による局部加熱を利用するので、
トーチと被溶接部とは最短距離でアークが発生し被溶接
部が溶けるためである。比較的純銅は熱伝達が良く純銅
被溶接棒のみが溶け出し、鉄心もやや高温に加熱されて
いるので境界部で固溶されて凝固する。図4(c)は純
銅溶接棒の融接、肉盛り後の断面接合状況を示すが、鉄
系材料の鉄心と純銅溶接棒とが融接した領域である融接
部10が見られ、これは鉄心の鉄中に7〜8%Cuが固
溶しているので融合は十分に行われており欠陥はなく、
このかご形回転子を高速で回転させても強度的に信頼性
は高い。ここで局部的な高熱による残留熱応力を除去す
るために200℃の焼鈍を実施することが好ましい。図
4(d)は最終工程である鉄心の外径を所定寸法に機械
加工した一部断面図である。
【0011】次に溶接棒の特徴として導体棒及びエンド
リングを形成し、電気良導体となることはもちろんのこ
と鉄心との接合性も重要である。電気良導体の目安とし
電気伝導率が96%以上必要としているので、通常は電
線用純銅(99.98%)を用いるべきであるが、これ
を用いてタングステンイナートガスアーク溶接しても濡
れ性がないため粒状に融接され均一な融接部を形成でき
なく、また接合性を高めるためフラックスを塗布して溶
接を試みてもいくらか接合は良くなるが、逆にフラック
スからのガスが発生しボイド欠陥となる。純銅粉末を用
いた場合でも肉盛りにムラが生じガスが内在するので好
ましくない。そこで電気伝導率が99%と高い純銅溶接
棒が良い。例えば、Cu−0.1〜0.4重量%Si−
0.2〜0.5重量%Mnの組成の純銅溶接棒が適して
おり、この中でも特に、電気的特性、機械的特性、溶接
性などを考え合わせるとCu−0.2重量%Si−0.
3重量%Mnが好ましい。
リングを形成し、電気良導体となることはもちろんのこ
と鉄心との接合性も重要である。電気良導体の目安とし
電気伝導率が96%以上必要としているので、通常は電
線用純銅(99.98%)を用いるべきであるが、これ
を用いてタングステンイナートガスアーク溶接しても濡
れ性がないため粒状に融接され均一な融接部を形成でき
なく、また接合性を高めるためフラックスを塗布して溶
接を試みてもいくらか接合は良くなるが、逆にフラック
スからのガスが発生しボイド欠陥となる。純銅粉末を用
いた場合でも肉盛りにムラが生じガスが内在するので好
ましくない。そこで電気伝導率が99%と高い純銅溶接
棒が良い。例えば、Cu−0.1〜0.4重量%Si−
0.2〜0.5重量%Mnの組成の純銅溶接棒が適して
おり、この中でも特に、電気的特性、機械的特性、溶接
性などを考え合わせるとCu−0.2重量%Si−0.
3重量%Mnが好ましい。
【0012】全開スロット部及び環状エンドリング用溝
部の形状において、純銅溶接棒が溶けて鉄心の所定位置
に融接、肉盛りができるような形状にする必要がある。
タングステンイナートガスアーク溶接を行う場合鉄心外
径から突き出した純銅溶接棒のみが溶融する必要がある
ので中心から外周方向にスロツト部および溝部ともほぼ
広角度なるようにする。即ち図2及び図3に示すように
鉄心の全開スロット部外周面円周方向の長さL2が全開
スロツト部の外周面と平行な断面最大長さL1と同等以
上で、且つ環状エンドリング用溝部の外周面軸方向の長
さL 4がエンドリング部の外周面と平行名断面最大長さ
L 5と同等以上とした半円形、広口円形或いは矩形状の
断面形状が適している。一方、図5及び図6に示すよう
にL2がL1より小さい場合には、溶融合金部12が形成
され電気的特性上好ましくない。またスロット部及び溝
部の全面に純銅溶接棒を均一に融接するために鉄心外径
からの深さが重要であり、スロット部の鉄心外径からの
深さL 3がスロット部外周面円周方向の長さL 2以下
で、且つ環状エンドリング用溝部の断面刑事用の鉄心か
らの深さL6が環状エンドリング用溝部の外周面軸方向
の長さL4以下とする必要がある。図6にL3がL2より
大きい、例えばU字形とした全開スロット部の断面図を
示すが、スロット部が深いためにアーク溶接時の熱が届
かず未融接部5が形成されることになる。
部の形状において、純銅溶接棒が溶けて鉄心の所定位置
に融接、肉盛りができるような形状にする必要がある。
タングステンイナートガスアーク溶接を行う場合鉄心外
径から突き出した純銅溶接棒のみが溶融する必要がある
ので中心から外周方向にスロツト部および溝部ともほぼ
広角度なるようにする。即ち図2及び図3に示すように
鉄心の全開スロット部外周面円周方向の長さL2が全開
スロツト部の外周面と平行な断面最大長さL1と同等以
上で、且つ環状エンドリング用溝部の外周面軸方向の長
さL 4がエンドリング部の外周面と平行名断面最大長さ
L 5と同等以上とした半円形、広口円形或いは矩形状の
断面形状が適している。一方、図5及び図6に示すよう
にL2がL1より小さい場合には、溶融合金部12が形成
され電気的特性上好ましくない。またスロット部及び溝
部の全面に純銅溶接棒を均一に融接するために鉄心外径
からの深さが重要であり、スロット部の鉄心外径からの
深さL 3がスロット部外周面円周方向の長さL 2以下
で、且つ環状エンドリング用溝部の断面刑事用の鉄心か
らの深さL6が環状エンドリング用溝部の外周面軸方向
の長さL4以下とする必要がある。図6にL3がL2より
大きい、例えばU字形とした全開スロット部の断面図を
示すが、スロット部が深いためにアーク溶接時の熱が届
かず未融接部5が形成されることになる。
【0013】タングステン棒のかわりに純銅溶接棒を消
耗電極としたメタルイナートガスアーク溶接法において
も上記の方法を用いて融接、肉盛りを行うことができ
る。
耗電極としたメタルイナートガスアーク溶接法において
も上記の方法を用いて融接、肉盛りを行うことができ
る。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、ろう付法のように導体
棒及びエンドリングの仮止め用治具が必要なくなるた
め、寸法を高精度にする必要がなくなり接合不良やボイ
ド等の欠陥をほぼ皆無とすることができ、且つ疲労強度
に対する信頼性を高めることができると共に製作にかか
る工数をおお巾に少なくし安価に製作することができる
ため、大がかりな装置にせず生産性の向上を図ることが
できる。
棒及びエンドリングの仮止め用治具が必要なくなるた
め、寸法を高精度にする必要がなくなり接合不良やボイ
ド等の欠陥をほぼ皆無とすることができ、且つ疲労強度
に対する信頼性を高めることができると共に製作にかか
る工数をおお巾に少なくし安価に製作することができる
ため、大がかりな装置にせず生産性の向上を図ることが
できる。
【図1】 本発明になる誘導電動機用かご形回転子を示
しており、(a)は回転子鉄心を示す外観斜視図、
(b)は回転子鉄心を用いて純銅溶接棒を融接肉盛りし
た状態を示すかご形回転子の外観斜視図である。
しており、(a)は回転子鉄心を示す外観斜視図、
(b)は回転子鉄心を用いて純銅溶接棒を融接肉盛りし
た状態を示すかご形回転子の外観斜視図である。
【図2】 本発明になる半円形スロット部に形成された
導体棒を含む鉄心を示す横断面拡大図である。
導体棒を含む鉄心を示す横断面拡大図である。
【図3】 本発明になる矩形スロット部に形成された導
体棒を含む鉄心を示す横断面拡大図である。
体棒を含む鉄心を示す横断面拡大図である。
【図4】 本発明になるかご形回転子鉄心の全開スロッ
ト部及び環状エンドリング用溝部に融接肉盛りするため
タングステンイナートガスアーク溶接法を用いての加熱
工程を示しており、(a)は融接肉盛りする前のかご形
回転子を示す斜視図、(b)はかご形回転子に融接肉盛
りを行っている作業状態を示す斜視図である。
ト部及び環状エンドリング用溝部に融接肉盛りするため
タングステンイナートガスアーク溶接法を用いての加熱
工程を示しており、(a)は融接肉盛りする前のかご形
回転子を示す斜視図、(b)はかご形回転子に融接肉盛
りを行っている作業状態を示す斜視図である。
【図5】 かご形回転子の全開スロット部を示してお
り、(a)は全開スロット部外周面円周方向の長さL 2
が全開スロット部外周面と平行な断面最大長さL 1より
小さくした場合を示す断面図であり、(b)は導電性金
属の融接肉盛り状態を示す断面図である。
り、(a)は全開スロット部外周面円周方向の長さL 2
が全開スロット部外周面と平行な断面最大長さL 1より
小さくした場合を示す断面図であり、(b)は導電性金
属の融接肉盛り状態を示す断面図である。
【図6】 かご形回転子の全開スロット部を示してお
り、(a)は全開スロット部の断面形状の鉄心外径から
の深さL 3が全開スロット部外周面円周方向の長さL 2
より大きい、例えばU字形の場合を示す全開スロット部
の断面図であり、(b)は導電性金属の融接肉盛り状態
を示す断面図である。
り、(a)は全開スロット部の断面形状の鉄心外径から
の深さL 3が全開スロット部外周面円周方向の長さL 2
より大きい、例えばU字形の場合を示す全開スロット部
の断面図であり、(b)は導電性金属の融接肉盛り状態
を示す断面図である。
【図7】従来におけるろう材を用いて短尺導体棒及び2
分割エンドリングを鉄心にろう付けしたかご形回転子を
示しており、(a)はかご形回転子の外観斜視図であ
り、(b)はろう付けされた短尺導体棒を含むかご形回
転子鉄心を示す横断面拡大図である。
分割エンドリングを鉄心にろう付けしたかご形回転子を
示しており、(a)はかご形回転子の外観斜視図であ
り、(b)はろう付けされた短尺導体棒を含むかご形回
転子鉄心を示す横断面拡大図である。
1は鉄心、2は導体棒、2’は短尺導体棒、3はエンド
リング、3’は2分割エンドリング、6は純銅溶接棒、
8はトーチ、10は融接部、13はかご形回転子、14
は全開スロット部、15は環状エンドリング用溝部であ
る。
リング、3’は2分割エンドリング、6は純銅溶接棒、
8はトーチ、10は融接部、13はかご形回転子、14
は全開スロット部、15は環状エンドリング用溝部であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 真典 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 かご形回転子鉄心と、該かご形回転子鉄
心に形成された全開スロット部と、該全開スロット部内
に設けられた導体棒と、該導体棒の両端に設けられたエ
ンドリング部とを備えた誘導電動機用かご形回転子の製
造方法において、前記かご形回転子鉄心の外周部軸方向
に延びる前記全開スロット部を等間隔に複数設けると共
に、前記全開スロット部には前記かご形回転子鉄心外径
より純銅溶接棒を突き出すように設置し、且つ前記かご
形回転子鉄心両端の環状エンドリング用溝に前記かご形
回転子鉄心外径より純銅溶接棒を突き出すように設置
し、前記全開スロット部の外周面円周方向の長さが前記
全開スロット部の該外周面と平行な断面最大長さと同等
以上であり、且つ該環状エンドリング用溝部の外周面軸
方向の長さが前記エンドリング部の該外周面と平行な断
面最大長さと同等以上である半円形、広口円形或いは矩
形状の前記全開スロット部及び前記エンドリング部断面
形状とし、更に前記全開スロット部の断面形状の前記か
ご形回転子鉄心外径からの深さが前記全開スロット部の
外周面円周方向の長さ以下であり、且つ該環状エンドリ
ング用溝部の断面形状の鉄心外径からの深さが該環状エ
ンドリング用溝部の外周面軸方向の長さ以下とし、前記
全開スロット部及び該環状エンドリング用溝部に該純銅
溶接棒の導電性金属をタングステンイナートガスアーク
溶接法、メタルイナートガスアーク溶接法により前記全
開スロット部或いは該環状エンドリング用溝部の任意の
位置より順次融接、肉盛りし、前記導体棒及び前記エン
ドリングを連結一体化後、前記かご形回転子鉄心の外周
部を加工することを特徴とした誘導電動機用かご形回転
子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1437795A JPH08214515A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 誘導電動機用かご形回転子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1437795A JPH08214515A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 誘導電動機用かご形回転子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08214515A true JPH08214515A (ja) | 1996-08-20 |
Family
ID=11859367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1437795A Withdrawn JPH08214515A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 誘導電動機用かご形回転子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08214515A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008503197A (ja) * | 2004-06-15 | 2008-01-31 | シーメンス インダストリアル ターボマシナリー ベーヴェー | 電動機用の回転子とその製造方法 |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP1437795A patent/JPH08214515A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008503197A (ja) * | 2004-06-15 | 2008-01-31 | シーメンス インダストリアル ターボマシナリー ベーヴェー | 電動機用の回転子とその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020402 |