JPH08213268A - 磁気異方性環状磁石の作製方法 - Google Patents

磁気異方性環状磁石の作製方法

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JPH08213268A
JPH08213268A JP7015610A JP1561095A JPH08213268A JP H08213268 A JPH08213268 A JP H08213268A JP 7015610 A JP7015610 A JP 7015610A JP 1561095 A JP1561095 A JP 1561095A JP H08213268 A JPH08213268 A JP H08213268A
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magnetic
sheet
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JP7015610A
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Yoshitaka Sato
義隆 佐藤
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/0253Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing permanent magnets
    • H01F41/0273Imparting anisotropy
    • H01F41/028Radial anisotropy

Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄肉化が容易であるとともに量産性にも優
れ、且つ極めて強い磁力を発揮する磁気異方性環状磁石
の作製方法を提案せんとする。 【構成】 常温で柔軟性を有するゴム系合成樹脂に磁気
異方性磁粉を分散配合した樹脂結合磁石材料をシート状
に成形しながら、成形途中又は成形直後の半硬化状態の
連続磁性シート体に対し、シート体の厚み方向に磁束を
通過させて磁場配向させた連続異方性磁性シート体を得
たのち、この連続異方性磁性シート体に対し脱磁、再着
磁を行うか、あるいは脱磁を行うことなく磁場配向時の
着磁状態を維持したまま、加工を行って短冊形状であっ
て且つ背面に粘着剤層を形成した単位シート磁石複合片
を作成し、この単位シート磁石複合片を背面の粘着剤層
を用いて被着体表面に環状に貼り付けてなる磁気異方性
環状磁石の作製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小型精密モータ等や磁気
センサー等の構成部品として用いられる環状磁石の作製
方法に関し、更に詳しくは磁気異方性磁粉を用いた高磁
力な環状磁石を高い生産性を有し且つ低コストに作製で
きる磁気異方性環状磁石の作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−ROM装置、MO(光磁気ディス
ク)装置、MD(光磁気ミニディスク)装置、LD(レ
ーザーディスク)装置、ハードディスク装置やフロッピ
ーディスク装置にはスピンドルモータ等の小型精密モー
タが内蔵されている。図21はハードディスク装置にお
いて、3枚のディスクa,a,aを回転可能に支持した
スピンドルモータを示し、図22はスピンドルモータの
断面図を示している。スピンドルモータM1はハブb、
ロータc、ブラケットdから主として構成されている。
ロータcはロータ外装体c1の内周面に環状磁石c2が
固着され、ロータ外装体c1の中心部には、前記ハブb
の内面中心部から延設されるとともにブラケットdを貫
通したシャフトc3の先端が固定されている。また図示
していないがブラケットdにはホール素子等の磁気検知
素子を配したプリント基板が固定され、このプリント基
板には界磁コイルeが取付けられ、且つこの界磁コイル
eの内周面に装着された軸受fを介して前記ロータcの
シャフトc3を回転可能に支持することにより、ロータ
c及びハブbを回転駆動できる構成となっている。この
ようなスピンドルモータM1の構造はボトムロータ構造
と呼ばれる。またスピンドルモータにはインハブ構造を
採用したものもある。図23及び図24で示すものがイ
ンハブ構造のスピンドルモータである。このスピンドル
モータM2はハブ内にロータ及びステータ(界磁コイ
ル)を内装することによりモータ高さを低くしたもので
ありハブb内面に環状磁石c2が直接固着されて、ハブ
b自体が実質上のロータとなり、他方、ブラケットdに
固定された界磁コイルeの内周面には軸受fが設けられ
て、この軸受fによりハブbを回転可能に支持したもの
である。スピンドルモータとしては図例のもの以外にも
環状磁石c2と界磁コイルeとの配置関係を逆転させた
ものなど、多くの種類がある。
【0003】このようなスピンドルモータに用いられる
環状磁石c2は図25(イ)で示すように内周面にN極
とS極が8極〜12極交互に配置されている。このよう
な環状磁石c2は図25(ロ)に示すように内周面の磁
極に対して外周面の磁極が反対磁極となっており、環状
体の肉厚方向、即ちラジアル方向に着磁されている。従
来、環状磁石としてはフェライト焼結体が用いられてい
たが、近年にいたって成形が容易なことから樹脂結合磁
石材料を圧縮成形したりあるいは射出成形して得られる
樹脂結合磁石が多用されだしている。しかしながら樹脂
結合磁石では焼結体に比べて磁粉充填率が低下するた
め、フェライト磁粉では充分な磁力が得られない問題が
ある。例えば従来の等倍速のCD−ROM装置では最大
磁気エネルギー積は1.5〜1.8MGOe程度で充分
であったが、近年のハードディスク装置やCD−ROM
装置等はアクセスタイムの高速化に伴ってモータ回転速
度の一層の向上が求められていることから5〜10MG
Oe程度の最大磁気エネルギー積が求められ出してお
り、しかも同時に小型化、薄肉化の要望も強まっている
ことから、より高磁力を発揮できる磁性粉の採用が必要
となってきており、これら要望に応えるために特にNd
FeB系磁性粉を用いた樹脂結合磁石(以下、NdFe
B系ボンド磁石と称す)を環状磁石の素材として採用す
ることが急増しつつある。NdFeB系ボンド磁石は、
従来のフェライト系ボンド磁石にない高磁力を発揮する
ことから、小型精密モータに適し、特に倍速から4倍速
へと加速度的にその速度向上が求められているCD−R
OM装置や高密度化や高速化が著しいハードディスク装
置に適している。このような傾向はCD−ROM装置や
ハードディスク装置以外にもMO装置、MD装置、FD
装置等の記憶装置に用いるスピンドルモータ全般につい
てもいえることであり、更にはスピンドルモータに限ら
ず、環状磁石を用いる小型精密モータ全般についても共
通していえることである。また薄肉化、小型化の要望と
いう観点においては磁気センサー等においても同様の要
望がある。尚、磁気センサー用の環状磁石には内周面全
体がN極又はS極であり、外周面全体がその反対極であ
るといった単純な磁極構造のものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにNdFeB
系ボンド磁石の使用により環状磁石の高磁力化が可能と
なったが、以下列記するような未だ解決されるべき課題
が残されていた。 環状磁石はNdFeB系ボンド磁石材料を圧縮成形法
や射出成形法によって直接、環状体に成形されるが、こ
のような成形法では、環状磁石の薄肉化に限界があり、
環状磁石の更なる薄肉化の要望に応えられない。また圧
縮成形法や射出成形法は生産性が低く、低コスト化をは
かりにくい。 NdFeB系ボンド磁石はフェライト系ボンド磁石に
比べると高磁力が発揮できるが、より一層の装置部品の
小型化、薄肉化に応えて高磁力化をはかるためには、磁
気異方性磁粉を使用して磁場配向成形したうえ着磁する
ことが必要となる。しかしながら圧縮成形金型は勿論の
こと射出成形金型内にラジアル方向の多極着磁が可能な
磁気回路を組み込むことは極めて困難である。特に小型
精密モータや磁気センサに用いられる環状磁石は極めて
小さくこのような小型部品成形用の圧縮成形金型や射出
成形金型に前記磁気回路を組み込むことはほとんど不可
能であり、また仮に可能であったとしても極めて高額な
ものとなって製造コストの大幅な上昇をもたらす。しか
もNdFeB系ボンド磁石はフェライト系ボンド磁石よ
り高磁力が得られるものの、これを磁場配向したり着磁
するには多くの磁気エネルギーが必要となるため、磁気
回路の大型化は避けられず、金型内への磁気回路の組み
込みは一層困難となる。 環状磁石のハブ内面やプリント基板の取付けは接着剤
によって行っているが、接着剤塗布作業は煩雑であるば
かりか、接着箇所以外への接着剤の漏出の問題がある。
【0005】本発明はかかる現況に鑑みてなされたもの
で、環状磁石の薄肉化が容易であるとともに量産性にも
優れ、しかも磁気異方性磁粉を使用した磁場配向成形を
容易に実施できることにより一層の高磁力化がはかれる
磁気異方性環状磁石の作製方法を提案するものであり、
加えてモータ内部への組み込みに際して接着剤も不要と
なし得る磁気異方性環状磁石の作製方法を提案せんとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意検討した結果、環状磁石を最初から環状体
に成形するのではなく、先ず柔軟性を有する平板シート
状の永久磁石を成形しておき、これをモータに組み込む
際に環状になすようにすれば、薄肉化、量産性の課題に
応えられるのではないかとの着想を得た。ここでいう柔
軟性とは平板シート状に成形したものを環状になしうる
柔らかさであることが最低限の条件であり、これは平板
シート体の肉厚によっても変化する。また樹脂結合磁石
材料を平板シート状に成形するときあるいは成形直後の
半硬化状態のときに、シート体の厚み方向の一方から他
方に向けて磁束を通過させて磁気異方性磁粉の磁化容易
軸をシート体の厚み方向に整列させるようにすれば、簡
単な磁気回路で磁場配向成形が可能となることにも思い
至った。更にこれら構成に加えてシート状に形成した柔
軟性を有する永久磁石の背面に粘着剤層を予め形成して
おけば、モータへの組み込みに際して接着剤も不要とな
せることも着想した。ところで従来、例えば平板磁石等
のフェライト系ボンド磁石製製品を作製する際にも、配
向成形は行われているが、これはフェライト磁粉の偏平
形状を利用した機械配向であってこの種の平板形状を有
する製品の製造工程で磁場配向が試みられたことはな
い。一方、NdFeB系ボンド磁石は磁粉形状が機械配
向に適していないことから磁場配向に頼らざるを得な
い。NdFeB系ボンド磁石の磁場配向には多くの磁気
エネルギーを必要とし、磁気回路の大型化が避けられな
いことは前述したとおりであるが、上記着想のように成
形途上にある平板シート体に対して厚み方向に磁束を通
過させて磁場配向するのであれば、磁気回路も単純化で
きるし、またシート体の上下空間にはゆとりがあるから
大型の着磁装置であっても余裕をもって配置することが
できる。このような着想を基礎として完成させた本発明
は次の構成を有する。常温で柔軟性を有するゴム系合成
樹脂に磁気異方性磁粉を分散配合した樹脂結合磁石材料
をシート状に成形しながら、成形途中又は成形直後の半
硬化状態の連続磁性シート体に対し、シート体の厚み方
向に磁束を通過させて磁場配向させた連続異方性磁性シ
ート体を得たのち、この連続異方性磁性シート体に対し
脱磁、再着磁を行うか、あるいは脱磁を行うことなく磁
場配向時の着磁状態を維持したまま、加工を行って短冊
形状であって且つ背面に粘着剤層を形成した単位シート
磁石複合片を作製し、この単位シート磁石複合片を背面
の粘着剤層を用いて被着体表面に環状に貼り付けること
を要旨としている。
【0007】このような請求項1の構成を基礎として、
以下記述する請求項2〜5記載の発明と、請求項1記載
の構成の一部を変更した請求項6記載の発明を提案す
る。これら請求項1〜6記載の発明の関係は図1で示さ
れる。請求項2記載の発明は図1において(A)で示さ
れるラインに沿って、シート加工工程→磁場配向着磁工
程→脱磁工程→多極着磁工程→積層工程→ハーフカット
工程→切断工程→剥離工程→環状化貼付工程の各工程か
ら構成されている。その内容は次のとおりである。
【0008】<シート加工工程>常温で柔軟性を有する
ゴム系合成樹脂に磁気異方性磁粉を分散配合した樹脂結
合磁石材料をシート状に成形する。 <磁場配向工程>成形直後の半硬化状態の連続磁性シー
ト体に対し、シート体の厚み方向の一方から他方に向け
て磁束を通過させ、磁気異方性磁粉の磁化容易軸をシー
ト体の厚み方向に整列させる。 <脱磁工程>磁場配向された連続磁性シート体における
磁気異方性磁粉の磁化容易軸の整列状態を維持しつつ磁
気を消去する。 <多極着磁工程>脱磁された連続磁性シート体に対し、
シート体が幅方向に磁気的に複数区分されて複数磁極を
有するようにするために隣接する区画を通過する磁束の
向きを反転させてシート体の厚み方向の一方から他方に
向かって磁束を通過させてシート体の両面にそれぞれ複
数磁極を形成する。 <積層工程>着磁された連続磁性シート体の片面に粘着
剤層を介して離型紙を積層し、連続磁性シート複合体を
作製する。 <ハーフカット工程>連続磁性シート複合体に少なくと
も離型紙を残存させた深さのハーフカットを施して連続
磁性シート複合体を短冊状の単位シート磁石複合片の連
設体となし、且つそれぞれの単位シート磁石複合片の大
きさを被着体に環状状態で取りつけたときの環状長さに
一致させる。 <切断工程>単位シート磁石複合片の連設体となった連
続磁性シート複合体を一定長さ間隔で切断し一定長さの
磁性シート複合体を得る。 <剥離工程>磁性シート複合体から単位シート磁石複合
片を1枚単位あるいは複数枚単位で離型紙から剥がす。 <環状化貼付工程>剥がした単位シート磁石複合片の片
面に露出した粘着剤層を被着体表面に接着させ単位シー
ト磁石複合片を被着体に添わせて環状に貼り付ける。
【0009】請求項3記載の発明は脱磁を行うことな
く、成形時に行う磁場配向着磁によって付与された磁力
をそのまま環状磁石の製品磁力として使用するものであ
り、その構成は請求項1記載の発明における「磁場配向
工程→脱磁工程→多極着磁工程」を図中(B)で示され
る「磁場配向着磁工程」と入れ換えた構成を有してい
る。そして、その磁場配向着磁工程は次の内容を有して
いる。
【0010】<磁場配向着磁工程>成形直後の半硬化状
態の連続磁性シート体に対し、シート体の幅方向の全体
にわたってシート体の厚み方向の一方から他方に向かっ
て一方向の磁束を通過させてシート体の両面にそれぞれ
単一磁極を形成するか、あるいはシート体が幅方向に磁
気的に複数区分されて複数磁極を有するようにするため
に隣接する区画を通過する磁束の向きを反転させてシー
ト体の厚み方向の一方から他方に向かって磁束を通過さ
せて磁気異方性磁粉の磁化容易軸をシート体の厚み方向
に整列させながらシート体の両面にそれぞれ複数磁極を
形成する。
【0011】請求項4記載の発明は、ハーフカットと切
断を同時に行うものであり、その構成は請求項2記載の
発明における「ハーフカット工程→切断工程」を図中
(C)で示される「ハーフカット及び切断工程」と入れ
換えた構成を有している。そして、そのハーフカット及
び切断工程は次の内容を有している。
【0012】<ハーフカット及び切断工程>連続磁性シ
ート複合体に少なくとも離型紙を残存させた深さのハー
フカットを施して連続磁性シート複合体を短冊状の単位
シート磁石複合片の連設体となし、且つそれぞれの単位
シート磁石複合片の大きさを被着体に環状状態で取りつ
けたときの環状長さに一致させるとともに連続磁性シー
ト複合体を所定長さ単位で切断する。
【0013】請求項5記載の発明は、多極着磁工程と積
層工程の順序を逆にしたものであり、その構成は請求項
2記載の発明における「多極着磁工程→積層工程」を図
中(D)で示される「積層工程→多極着磁工程」と入れ
換えた構成を有している。そして、その積層工程と多極
着磁工程はそれぞれ次の内容を有している。
【0014】<積層工程>脱磁された連続磁性シート体
の片面に粘着剤層を介して離型紙を積層し、連続磁性シ
ート複合体を作製する。 <多極着磁工程>積層された連続磁性シート複合体に対
し、シート体が幅方向に磁気的に複数区分されて複数磁
極を有するようにするために隣接する区画を通過する磁
束の向きを反転させてシート体の厚み方向の一方から他
方に向かって磁束を通過させてシート体の両面にそれぞ
れ複数磁極を形成する。
【0015】請求項6記載の発明は、多極着磁された連
続磁性シート体から直接、短冊状の単位シート磁石片を
切り出し、この単位シート磁石片を接着剤を用いて被着
体に貼り付けるのであり、その構成は請求項2記載の発
明における「積層工程→ハーフカット工程→切断工程→
剥離工程→環状化貼付工程」を図中(E)で示される
「短冊体切断工程→環状にして接着剤により貼付する工
程」と入れ換えた構成を有している。そして、その短冊
体切断工程と環状にして接着剤により貼付する工程はそ
れぞれ次の内容を有している。
【0016】<短冊体切断工程>連続磁性シート複合体
を、その大きさが被着体に環状状態で取りつけたときの
環状長さに一致した長さを有する短冊状の単位シート磁
石片に順次切断する。 <環状にして接着剤により貼付する工程>単位シート磁
石片の片面又は被着体の被着面のいずれか一方又は両方
に接着剤を塗布し、単位シート磁石片を被着体に添わせ
て環状に貼り付ける。
【0017】このように本発明は様々な態様をとりうる
が、常温で柔軟性を有するゴム系合成樹脂に磁気異方性
磁粉を分散配合した樹脂結合磁石材料をシート状に成形
するとともに、この成形時にシート体の厚み方向の一方
から他方に向けて磁束を通過させて磁気異方性磁粉の磁
化容易軸をシート体の厚み方向に整列させ、続いて各段
階を経て得た短冊状のシート磁石片を被着体に添わせて
環状に貼り付ける点において共通している。
【0018】磁気異方性磁粉としては種々のものが利用
可能であるが、高磁力が得られる観点から、R−T−B
(但し、RはNd及び/又はPr、あるいはこれらの一
部を1種又は2種以上の他の希土類元素で置換したも
の:TはFeを主体とする3d族遷移金属元素:Bはホ
ウ素)を主成分とする金属間化合物磁性粉体を用いるこ
とが好ましい。
【0019】常温で柔軟性を有するゴム系合成樹脂とし
ては、ポリ塩化ビニル、ニトリルゴム、ポリスルフォン
化ポリエチレン、ポリブタジエンのうちから選択される
一種又は複数種を用いることができる。
【0020】樹脂結合磁石材料をシート状に成形する方
法としてはTダイ等を用いた押出し成形法を採用するこ
ともできるが、カレンダーロール成形法を用いることが
より好ましい。
【0021】
【作用】本発明によれば、先ず平板状シート体がカレン
ダーロール成形や押出し成形によって成形され、このシ
ート状成形体の成形途上あるいは成形直後であってシー
ト体が半硬化状態にある間に当該シート体の厚み方向の
一方から他方に向かって磁束を通過させて連続した異方
性磁性シート体を得る。次いでこの連続異方性磁性シー
ト体に対しては脱磁及び再着磁を行う場合と行わない場
合とがある。また連続異方性磁性シート体の裏面に粘着
剤層と離型紙を積層する場合と積層しない場合とがあ
る。いずれにせよ中間工程を経て、最終的には短冊状の
単位シート磁石片又は単位シート磁石複合片が得られ
る。単位シート磁石片は樹脂磁石のみの構成であり、こ
れに対して単位シート磁石複合片は前記単位シート磁石
片の背面に粘着剤層が積層された構成となっている。こ
のようにして得られた単位シート磁石片は別途塗布した
接着剤によってモータ外装筒の内周面等に環状にして貼
り付けられる。また単位シート磁石複合片の場合は背面
の粘着剤層によってモータ外装筒の内周面等に環状にし
て貼り付けられる。単位シート磁石片及び単位シート磁
石複合片はその大きさを被着体に環状状態で取りつけた
ときの環状長さに一致させているから、磁石片の長手方
向両端面を完全に接合させることが可能であり、磁気特
性上は切れ目のない環状磁石として取り扱うことができ
る。このように作製された環状磁石はラジアル方向の配
向を有する磁気異方性磁石となっており、従来の環状磁
石では実現不可能であった強力な磁力を発揮することが
できる。また、本磁気異方性環状磁石は平板シート体を
貼り付け工程で環状にするものであるから、平板シート
体の薄肉化をはかることで環状磁石の薄肉化を容易に実
現することができる。また、磁場配向成形は平板シート
体に対して行うものであり、しかも磁束は平板シート体
の厚み方向の一方から他方に通過させるだけであるか
ら、磁気回路の構成が極めて単純である。またシート体
の上下空間には比較的余裕があるから、希土類系磁性粉
体を磁化するための強力な磁気エネルギーを出力できる
大型着磁装置の設置も容易である。
【0022】
【実施例】次に本発明の詳細を実施例に基づき説明す
る。本発明方法によって作製される磁気異方性環状磁石
は例えば図2及び図3に示すようなスピンドルモータに
使用される。磁気異方性環状磁石はスピンドルモータ以
外の他の小型精密モータやその他、磁気センサー等にも
使用される。図例のものはインハブ構造のスピンドルモ
ータを示し、その構成はシャフト1を有するハブ2の内
周面に磁気異方性環状磁石10が取りつけられ、他方、
前記磁気異方性環状磁石10に対面してステータとして
の環状の界磁コイル4がブラケット5に固定されてい
る。また界磁コイル4の内周部には軸受6が固定され、
この軸受6を介して前記シャフト1を回転可能に支持す
ることにより、ハブ2を回転駆動できるように構成され
ている。尚、図では界磁コイル4に関係づけて設けられ
るホール素子やプリント基板は省略している。
【0023】図3は磁気異方性環状磁石10をシャフト
1の外周面に取付け、界磁コイル4とハブ2との間に軸
受6を介在させてハブ2を回転可能に支持した場合であ
る。本発明はこのような態様のスピンドルモータにも適
用される。
【0024】図4は図1で示したスピンドルモータに使
用される磁気異方性環状磁石10を示している。磁気異
方性環状磁石10は外周面側の粘着剤層12aによって
ハブ2の内周面に添わせて固着される。磁気異方性環状
磁石10はハブ2内周面に添わせることによって初めて
環状体となるものであり、添わせる前は図5に示すよう
な短冊状のシート体(以下、単位シート磁石複合片20
と称す)である。
【0025】単位シート磁石複合片20(環状にしたと
きは環状磁石10となる)は単位シート磁石片11aの
背面に粘着剤層12aを積層した複合体であり、その長
さは前記環状磁石10の外径Rに対してπRの関係に設
定されている。そして単位シート磁石片11aには長手
方向にわたってN極とS極が交互に多極着磁されてい
る。尚、環状磁石が磁気センサー用途である場合などに
おいては、片面に形成される磁極が単極である場合もあ
る。このような単位シート磁石複合片20は図6に示す
ように共通の離型紙7の上に連設した状態で供給され、
離型紙7から各単位シート磁石複合片20を一枚ずつ剥
がし、これをハブ内周面に貼り付けて使用する。単位シ
ート磁石複合片20の剥離は人手で行うことも、あるい
は離型紙7上に単位シート磁石複合片20が連設された
テープ体をロボットへの供給カートリッジに装填したう
え、ロボットによって貼り付け作業を行うこともでき
る。図6として示すものは単位シート磁石複合片20を
離型紙7の長手方向のみに連設した場合であったが、図
7に示すように長手方向及び幅方向の両方向に連設して
もよい。また図中仮想線で示すように単位シート磁石複
合片20の連設体よりも離型紙7の幅を大きくして、単
位シート磁石複合片20を剥がしやすくすることも好ま
しい。
【0026】図8は離型紙7上に単位シート磁石複合片
20を連設させたテープ体(以下、連続磁性シート複合
体9と称す)の側面図である。各単位シート磁石複合片
20,20……間には破断用溝部としてのハーフカット
8,8……が形成されている。ハーフカット8は離型紙
7を残して磁性シート体11と粘着剤層12の両方を切
断する深さに設定されている。図8では粘着剤層12は
単層で表現されているが、実際には図9に示すように不
織布等の基材12Aに粘着剤を含浸又は塗布した形態で
あり、基材12Aの表裏両面に粘着剤12B,12Bが
積層されている。ここで述べた粘着剤層12の構成は一
例に過ぎず、基材を除去した粘着剤層を用いることもで
きる。粘着剤としてはアクリル系粘着剤やゴム系粘着
剤、また溶剤を含むものや含まないものが適宜使用でき
る。
【0027】このような単位シート磁石複合片20の連
設体としての連続磁性シート複合体9の作製手順として
は、例えば図10に示すように、粘着剤層12と離型紙
7との積層体が巻かれた原反ロール30から積層体を引
き出し、これに別の原反ロール40から引き出した連続
磁性シート体11を積層して連続磁性シート複合体9を
作製し、そののち切り込み装置60によりハーフカット
を形成すること等が採用可能である。そして作製された
連続磁性シート複合体9は原反ロール50の形態で保管
したり、図示しないがハーフカット形成時に同時に所定
長さ単位に切断して、これらを積段して保管すること等
が考えられる。
【0028】連続磁性シート体11の成形方法として
は、例えばカレンダーロール成形や押出し成形が採用で
きる。カレンダーロール成形や押出し成形は連続的生産
が可能で、圧縮成形や射出成形に比べて格段に量産性に
優れている。連続磁性シート体11は磁気異方性磁粉を
合成樹脂に分散配合した樹脂結合磁石材料を素材として
いる。磁気異方性磁粉としてはR−T−Bを主成分とす
る金属間化合物磁性粉体、フェライト磁性粉、アルニコ
磁性粉等が用いられバインダーとしては常温で柔軟性を
有するゴム系合成樹脂が用いられる。RはNd及び/又
はPr、あるいはこれらの一部を1種又は2種以上の他
の希土類元素で置換したものであり、TはFeを主体と
する3d族遷移金属元素である。希土類元素(R)とし
てはイットリウム(Y)を含む希土類元素の1種以上で
あって、ネオジウム(Nd)、プラセオジウム(P
r)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、サマリウ
ム(Sm)、ガドリニウム(Gd)、プロメシウム(P
m)、ユーロピウム(Eu)、ルテチウム(Lu)、ジ
スプロシウム(Dy)、テルビウム(Tb)、ホルミウ
ム(Ho)などが例示出来る。イットリウム(Y)は希
土類元素ではないが本発明では他の希土類元素と同様に
扱える。本発明において好ましい希土類元素(R)はN
dもしくはPrを主体とするものであるが、複合希土類
であるミッシュメタルやジジムあるいは他の希土類元素
を含んでもかまわない。
【0029】金属間化合物磁性粉体はその粒子径が50
0mesh〜32meshの範囲に設定することが好ま
しい。500meshより小さいと磁粉の表面酸化によ
る影響のために所望の磁気特性が得られず、また32m
eshより大きいと成形が困難となるとともに磁粉の合
成樹脂への分散性が低下するため、磁粉の充填率が下が
る。また磁粉が粗いため成形品の表面の平滑性が劣り、
粉落ちの原因となる。
【0030】磁粉の含率は40重量%〜95重量%の範
囲に設定することが好ましい。40重量%未満であると
モータ用磁石として使用するのに充分な磁気特性が得ら
れず、また95重量%を超えるとカレンダーロール成形
が不可能となる。表面磁束密度を増加させる目的で、R
−T−Bを主成分とする金属間化合物磁性粉体のTの一
部をコバルトで置換することも適宜採用される。
【0031】バインダーとしては常温で柔軟性を有する
ゴム系合成樹脂が用いられ、例えばポリ塩化ビニル、ニ
トリルゴム、ポリスルフォン化ポリエチレン、ポリブタ
ジエンのうちから選択される一種又は複数種を用いるこ
とができる。
【0032】次に本発明の磁気異方性環状磁石の作製方
法の実施例について述べるが、その前に用語を次のよう
に定義する。 連続磁性シート体:成形途中あるいは成形機から繰り出
されてくる連続したシート状成形物であり、ハーフカッ
トも切断も未だ施されていず、また粘着剤層や離型紙も
積層されていないものを指す。 連続磁性シート複合体:前記連続磁性シート体に粘着剤
層及び離型紙を積層して複合構造としたものを指す。 磁性シート複合体:前記連続磁性シート複合体にハーフ
カットを施したうえ、一定長さに切断したものを指す。 単位シート磁石複合片:ハーフカットによって区切られ
た短冊状のシート体を指し、これが環状磁石となる。
【0033】図11として示すものは本発明の磁気異方
性環状磁石の作製方法の第1実施例であり、請求項2に
対応している。本実施例は、シート加工工程→磁場配向
工程→脱磁工程→多極着磁工程→積層工程→ハーフカッ
ト工程→切断工程→剥離工程→環状化貼付工程の各工程
から構成されている。各工程の内容は以下の通りであ
る。 <シート加工工程>常温で柔軟性を有するゴム系合成樹
脂に磁気異方性磁粉を分散配合した樹脂結合磁石材料を
シート状に成形する工程であり、成形方法としてはTダ
イを用いた押出し成形法やカレンダーロール成形法が採
用できる。これら成形法はいずれもシート体を量産する
ことが可能であり、しかもシート体の薄肉化も容易であ
ることから薄肉環状磁石を使用するのに適する。特にカ
レンダーロール成形法は多様な幅と厚みを設定すること
が可能であることから押出し成形法より優れている。
【0034】<磁場配向工程>成形直後の半硬化状態の
連続磁性シート体11に対し、シート体の厚み方向の一
方から他方に向けて磁束を通過させ、磁気異方性磁粉の
磁化容易軸をシート体の厚み方向に整列させる工程であ
る。磁束発生源としては電磁石や永久磁石が利用可能で
ある。図12に示すように磁束Gは連続磁性シート体1
1の厚み方向の一方から他方に向けて通過させられ、そ
の方向は連続磁性シート体11の幅全体にわたって同方
向である。この工程を経ることによってシート体内部に
含まれる磁気異方性磁粉の磁化容易軸は連続磁性シート
体11の厚み方向に整列することになる。
【0035】<脱磁工程>磁場配向された連続磁性シー
ト体における磁気異方性磁粉の磁化容易軸の整列状態を
維持しつつ磁気を消去する工程である。これは、次工程
でシート体の幅方向にわたって多極着磁をするための前
処理工程である。
【0036】<多極着磁工程>脱磁された連続磁性シー
ト体11に対し、シート体が幅方向又は長手方向に磁気
的に複数区分されて複数磁極を有するようにするための
工程であり、その方法としては例えば図13及び図14
に示すように隣接磁極が異極となるようにN極とS極を
交互に配した着磁装置Pを連続磁性シート体11の上下
にそれぞれ配し、連続磁性シート体11を挟んで対面す
る磁極を異極となして、隣接する区画を通過する磁束G
の向きを反転させて連続磁性シート体11の厚み方向の
一方から他方に向かって磁束Gを通過させている。着磁
装置Pとしては電磁石や永久磁石が採用できる。図例の
ものは連続磁性シート体11の幅方向に異極を交互に配
した着磁装置を用いているが、異極の配置方向は連続磁
性シート体11の長手方向とすることもできる。また図
15に示すように縦横に異極を配した構造の多数の電磁
石によって構成された着磁装置P1を用いることも考え
られる。この場合連続磁性シート体11は所定ピッチで
間欠移送し、この間欠移送とタイミングを合わせて着磁
装置P1への通電を制御するようにする。また図16に
示すように軸方向に複数磁極を形成した円筒ロール状の
着磁装置P2を用い、この着磁装置P2を回転させて加
圧しながら連続磁性シート体11を着磁することも考え
られる。
【0037】<積層工程>着磁された連続磁性シート体
11の片面に粘着剤層を介して離型紙を積層し、連続磁
性シート複合体9を作製する工程であり、図例のもので
は図10で説明したように、原反ロール30から引き出
した粘着剤層12と離型紙7の積層体に原反40から引
き出した連続磁性シート体11を積層している。
【0038】<ハーフカット工程>連続磁性シート複合
体9にハーフカットを施して、連続磁性シート複合体9
を短冊状の単位シート磁石複合片20の連設体となす工
程である。離型紙7を台紙として使うことからハーフカ
ットの深さは少なくとも離型紙7を残存させた深さに調
整する必要がある。またハーフカットによって分離され
たそれぞれの単位シート磁石複合片20の長さは、被着
体に環状状態で取りつけたときの環状長さに一致させて
いる。例えば被着体がモータの外装筒である場合は外装
筒の内周面の周長に一致させる。図例のものでは連続磁
性シート複合体9の幅方向において単位シート磁石複合
片20は1列だけ設けていることから幅調整は幅方向一
側あるいは両側の切断によって行うが、図7に示すよう
に磁性シート複合体9の幅方向に複数列の単位シート磁
石複合片20を形成する場合は、ハーフカットの形成位
置そのものが単位シート磁石複合片20の長さを規定す
ることになる。
【0039】<切断工程>ハーフカットの刻設によって
単位シート磁石複合片20の連設体となった連続磁性シ
ート複合体9を所定長さ単位で切断し、数十枚〜数百枚
の単位シート磁石複合片20が連設された磁性シート複
合体13を作製する。磁性シート複合体13の長さは様
々であり、手貼り用とロボットによる自動貼り用とでは
長さが異なってくる。通常、ロボット用としては数m〜
数十mの長尺の磁性シート複合体13を作製し、これを
ロール状に巻いたうえ順次繰り出しながら単位シート磁
石複合片20を1枚ずつあるいは複数枚ずつ剥がすよう
な使用態様をとる。
【0040】<剥離工程>単位シート磁石複合片20が
連設状態となった所定長さのシート製品から単位シート
磁石複合片を1枚単位あるいは複数枚単位で剥がす工程
であり、前述のように作業者の手作業で行う場合とロボ
ットによって行う場合とがある。
【0041】<環状化貼付工程>単位シート磁石複合片
20の片面に露出した粘着剤層12aを被着体表面に接
着させるとともに単位シート磁石複合片20を、例えば
モータ外装筒70の内周面等に添わせて環状に貼り付け
る工程である。この工程も前記剥離工程と同様に作業者
が手作業で行う場合とロボットが行う場合とがある。こ
のように請求項2記載の発明は以上のような各工程を辿
るが、必要に応じて前記ハーフカット工程と切断工程と
の間に巻取り工程を介在させて、この巻き取った原反ロ
ールを一時保管したり、別工場に移送したりする場合も
ある。また前記切断工程と剥離工程との間には、一定長
さに統一された磁性シート複合体13を積段させて保管
したり、積段状態で別工場に移送したりする工程が入る
場合もある。
【0042】図17として示すものは本発明の磁気異方
性環状磁石の作製方法の第2実施例であり、請求項3に
対応している。本実施例は、シート加工工程→磁場配向
着磁工程→積層工程→ハーフカット工程→切断工程→剥
離工程→環状化貼付工程の各工程から構成されている。
この実施例では脱磁を行うことなく、成形時に行う磁場
配向着磁によって付与された磁力をそのまま環状磁石の
製品磁力として使用している。したがって、成形直後の
半硬化状態の連続磁性シート体に対する配向着磁が、環
状磁石の着磁態様を決定するため、最終的に得ようとす
る環状磁石の着磁態様が多極着磁である場合には、隣接
する区画を通過する磁束の向きを反転させてシート体の
厚み方向の一方から他方に向かって磁束を通過させるよ
うにし、他方、環状磁石の着磁態様が内周面全体がN極
又はS極であり、他方、外周面全体に反対極を形成した
ものである場合はシート体の幅方向の全体にわたってシ
ート体の厚み方向の一方から他方に向かって一方向の磁
束を通過させるようにする。
【0043】図18として示すものは本発明の磁気異方
性環状磁石の作製方法の第3実施例であり、請求項4に
対応している。本実施例は、シート加工工程→磁場配向
工程→脱磁工程→多極着磁工程→積層工程→ハーフカッ
ト及び切断工程→剥離工程→環状化貼付工程の各工程か
ら構成されている。この実施例はハーフカットと切断を
同時に行うものであり、例えば切り込み装置60にハー
フカット用刃61と切断用刃62の二種類の刃を植える
ことが考えられる。
【0044】図19として示すものは本発明の磁気異方
性環状磁石の作製方法の第4実施例であり、請求項5に
対応している。本実施例は、シート加工工程→磁場配向
工程→脱磁工程→積層工程→多極着磁工程→ハーフカッ
ト工程→切断工程→剥離工程→環状化貼付工程の各工程
から構成されている。この実施例は前記第1実施例にお
いて多極着磁工程と積層工程の順序を逆にしたものであ
る。
【0045】図20として示すものは本発明の磁気異方
性環状磁石の作製方法の第5実施例であり、請求項6に
対応している。本実施例は、シート加工工程→磁場配向
工程→脱磁工程→多極着磁工程→短冊体切断工程→環状
にして接着剤により貼付する工程の各工程から構成され
ている。この実施例は多極着磁された連続磁性シート体
から直接、短冊状の単位シート磁石片11aを切り出
し、この単位シート磁石片を接着剤Tを用いてモータ外
装体70の内周面等に添わせて環状に貼り付けるもので
ある。
【0046】
【発明の効果】本発明は、小型精密モータや磁気センサ
ーに組み込まれる磁気異方性環状磁石を柔軟性を有する
短冊状の平板磁性シート体の形態で供給し、この平板磁
性シート体を小型精密モータや磁気センサーに組み込む
ときにその柔軟性を利用して被着体に添わせて環状にす
ることにした。そして、成形途中あるいは成形直後の半
硬化状態の平板磁性シート体に対して磁場を印加して磁
場配向成形することとしたので以下列記する効果を奏す
る。 本磁気異方性環状磁石は平板シート体を被着体に貼り
付けるときに環状にするものであるから、環状磁石の薄
肉化を平板シート体の薄肉化をはかることで実現でき、
環状磁石の薄肉化が極めて容易である。またカレンダー
ロール成形を採用することができるので薄肉平板シート
体の作製は容易であり、モータの小型化及び薄型化に柔
軟に対応することができる。またカレンダーロール成形
を採用できるから量産性にも優れ、環状磁石を安価に提
供できる。 磁場配向成形は平板シート体に対して行うものであ
り、しかも磁束は平板シート体の厚み方向の一方から他
方に通過させるだけであるから、磁気回路の構成が極め
て単純であり、また平板磁性シート体の形態で供給する
ため多極着磁が容易である。更にシート体の上下空間に
は比較的余裕があるから、希土類系磁性粉体を磁化する
ための強力な磁気エネルギーを出力できる大型着磁装置
の設置も容易である。また磁性シート体の背面に粘着剤
層を一体的に設けた場合には、小型精密モータへの組み
込みに際して接着剤等を必要とせず、組み立ての作業性
が向上し、且つ接着剤の漏出等の問題も発生しない。更
に磁性粉としてR−T−Bを主成分とする希土類系磁性
粉を用いた場合は、希土類系の磁気異方性環状磁石が得
られるので、極めて強い磁力を有する環状磁石が得ら
れ、近年、高密度化や高速化が著しいハードディスク装
置やCD−ROM装置の高性能記憶媒体に対応すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本製造方法の全体概要を示す工程図
【図2】 本製造方法により作製された環状磁石を組み
込んだインハブ構造のスピンドルモータの一例を示す断
面説明図
【図3】 本製造方法により作製された環状磁石を組み
込んだインハブ構造のスピンドルモータの他の例を示す
断面説明図
【図4】 本製造方法により作製された環状磁石を示す
説明図
【図5】 本製造方法の途中で作製される単位シート磁
石複合片の一例を示す斜視図
【図6】 本製造方法の途中で作製される単位シート磁
石複合片連設体の一例を示す斜視図
【図7】 本製造方法の途中で作製される単位シート磁
石複合片連設体の他の例を示す平面図
【図8】 本製造方法の途中で作製される単位シート磁
石複合片連設体の側面図
【図9】 本製造方法の途中で作製される単位シート磁
石複合片連設体における粘着剤層の詳細を示す要部拡大
説明図
【図10】 本製造方法における積層工程を示す説明図
【図11】 本発明方法の第1実施例を示す工程説明図
【図12】 磁場配向させている様子を示す説明図
【図13】 多極着磁している様子を示す説明図
【図14】 多極着磁している様子を示す説明図
【図15】 多極着磁している様子を示す説明図
【図16】 多極着磁している様子を示す説明図
【図17】 本発明方法の第2実施例を示す工程説明図
【図18】 本発明方法の第3実施例を示す工程説明図
【図19】 本発明方法の第4実施例を示す工程説明図
【図20】 本発明方法の第5実施例を示す工程説明図
【図21】 ハードディスク装置に組み込まれたボトム
ロータ構造のスピンドルモータを示す説明図
【図22】 同ボトムロータ構造のスピンドルモータの
断面説明図
【図23】 ハードディスク装置に組み込まれたインハ
ブ構造のスピンドルモータを示す説明図
【図24】 同インハブ構造のスピンドルモータの断面
説明図
【図25】 従来の小型精密モータに使用されている環
状磁石を示し、(イ)は斜視図、(ロ)は平面図
【符号の説明】
G 磁束 P,P1,P2 着
磁装置 T 接着剤 1 シャフト 2 ハブ 4 界磁コイル 5 ブラケット 6 軸受 7 離型紙 8 ハーフカット 9 磁性シート複合
体 10 環状磁石 11 磁性シート体 11a 単位シート磁石片 12 粘着剤層 12a 粘着剤層 12A 基材 12B 粘着剤 13 磁性シート複合体 20 単位シート磁石複合片 30,40,50 原
反ロール 60 切り込み装置 61 ハーフカット
用刃 62 切断用刃 70 モータ外装筒

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面又は外周面を被着体に添わせて使
    用されるラジアル方向に着磁された環状磁石の作製方法
    であって、その作製方法が、 常温で柔軟性を有するゴム系合成樹脂に磁気異方性磁粉
    を分散配合した樹脂結合磁石材料をシート状に成形しな
    がら、成形途中又は成形直後の半硬化状態の連続磁性シ
    ート体に対し、シート体の厚み方向に磁束を通過させて
    磁場配向させた連続異方性磁性シート体を得たのち、こ
    の連続異方性磁性シート体に対し脱磁、再着磁を行う
    か、あるいは脱磁を行うことなく磁場配向時の着磁状態
    を維持したまま、加工を行って短冊形状であって且つ背
    面に粘着剤層を形成した単位シート磁石複合片を作製
    し、この単位シート磁石複合片を背面の粘着剤層を用い
    て被着体表面に環状に貼り付けてなる磁気異方性環状磁
    石の作製方法。
  2. 【請求項2】 内周面又は外周面を被着体に添わせて使
    用されるラジアル方向に着磁された環状磁石の作製方法
    であって、その作製方法が、 常温で柔軟性を有するゴム系合成樹脂に磁気異方性磁粉
    を分散配合した樹脂結合磁石材料をシート状に成形する
    シート加工工程と、 成形直後の半硬化状態の連続磁性シート体に対し、シー
    ト体の厚み方向の一方から他方に向けて磁束を通過さ
    せ、磁気異方性磁粉の磁化容易軸をシート体の厚み方向
    に整列させる磁場配向工程と、 磁場配向された連続磁性シート体における磁気異方性磁
    粉の磁化容易軸の整列状態を維持しつつ磁気を消去する
    脱磁工程と、 脱磁された連続磁性シート体に対し、シート体が幅方向
    に磁気的に複数区分されて複数磁極を有するようにする
    ために隣接する区画を通過する磁束の向きを反転させて
    シート体の厚み方向の一方から他方に向かって磁束を通
    過させてシート体の両面にそれぞれ複数磁極を形成する
    多極着磁工程と、 着磁された連続磁性シート体の片面に粘着剤層を介して
    離型紙を積層し、連続磁性シート複合体を作製する積層
    工程と、 連続磁性シート複合体に少なくとも離型紙を残存させた
    深さのハーフカットを施して連続磁性シート複合体を短
    冊状の単位シート磁石複合片の連設体となし、且つそれ
    ぞれの単位シート磁石複合片の大きさを被着体に環状状
    態で取りつけたときの環状長さに一致させるハーフカッ
    ト工程と、 単位シート磁石複合片の連設体となった連続磁性シート
    複合体を一定長さ間隔で切断して一定長さの磁性シート
    複合体を得る切断工程と、 磁性シート複合体から単位シート磁石複合片を1枚単位
    あるいは複数枚単位で離型紙から剥がす剥離工程と、 剥がした単位シート磁石複合片の片面に露出した粘着剤
    層を被着体表面に接着させ単位シート磁石複合片を被着
    体に添わせて環状に貼り付ける環状化貼付工程と、 よりなる磁気異方性環状磁石の作製方法。
  3. 【請求項3】 内周面又は外周面を被着体に添わせて使
    用されるラジアル方向に着磁された環状磁石の作製方法
    であって、その作製方法が、 常温で柔軟性を有するゴム系合成樹脂に磁気異方性磁粉
    を分散配合した樹脂結合磁石材料をシート状に成形する
    シート加工工程と、 成形直後の半硬化状態の連続磁性シート体に対し、シー
    ト体の幅方向の全体にわたってシート体の厚み方向の一
    方から他方に向かって一方向の磁束を通過させてシート
    体の両面にそれぞれ単一磁極を形成するか、あるいはシ
    ート体が幅方向に磁気的に複数区分されて複数磁極を有
    するようにするために隣接する区画を通過する磁束の向
    きを反転させてシート体の厚み方向の一方から他方に向
    かって磁束を通過させて磁気異方性磁粉の磁化容易軸を
    シート体の厚み方向に整列させながらシート体の両面に
    それぞれ複数磁極を形成する磁場配向着磁工程と、 配向着磁された連続磁性シート体の片面に粘着剤層を介
    して離型紙を積層し、連続磁性シート複合体を作製する
    積層工程と、 連続磁性シート複合体に少なくとも離型紙を残存させた
    深さのハーフカットを施して連続磁性シート複合体を短
    冊状の単位シート磁石複合片の連設体となし、且つそれ
    ぞれの単位シート磁石複合片の大きさを被着体に環状状
    態で取りつけたときの環状長さに一致させるハーフカッ
    ト工程と、 単位シート磁石複合片の連設体となった連続磁性シート
    複合体を一定長さ間隔で切断して一定長さの磁性シート
    複合体を得る切断工程と、 磁性シート複合体から単位シート磁石複合片を1枚単位
    あるいは複数枚単位で離型紙から剥がす剥離工程と、 剥がした単位シート磁石複合片の片面に露出した粘着剤
    層を被着体表面に接着させ単位シート磁石複合片を被着
    体に添わせて環状に貼り付ける環状化貼付工程と、 よりなる磁気異方性環状磁石の作製方法。
  4. 【請求項4】 内周面又は外周面を被着体に添わせて使
    用されるラジアル方向に着磁された環状磁石の作製方法
    であって、その作製方法が、 常温で柔軟性を有するゴム系合成樹脂に磁気異方性磁粉
    を分散配合した樹脂結合磁石材料をシート状に成形する
    シート加工工程と、 成形直後の半硬化状態の連続磁性シート体に対し、シー
    ト体の厚み方向の一方から他方に向けて磁束を通過さ
    せ、磁気異方性磁粉の磁化容易軸をシート体の厚み方向
    に整列させる磁場配向工程と、 磁場配向された連続磁性シート体における磁気異方性磁
    粉の磁化容易軸の整列状態を維持しつつ磁気を消去する
    脱磁工程と、 脱磁された連続磁性シート体に対し、シート体が幅方向
    に磁気的に複数区分されて複数磁極を有するようにする
    ために隣接する区画を通過する磁束の向きを反転させて
    シート体の厚み方向の一方から他方に向かって磁束を通
    過させてシート体の両面にそれぞれ複数磁極を形成する
    多極着磁工程と、 着磁された連続磁性シート体の片面に粘着剤層を介して
    離型紙を積層し、連続磁性シート複合体を作製する積層
    工程と、 連続磁性シート複合体に少なくとも離型紙を残存させた
    深さのハーフカットを施して連続磁性シート複合体を短
    冊状の単位シート磁石複合片の連設体となし、且つそれ
    ぞれの単位シート磁石複合片の大きさを被着体に環状状
    態で取りつけたときの環状長さに一致させるとともに連
    続磁性シート複合体を一定長さ間隔で切断して一定長さ
    の磁性シート複合体を得るハーフカット及び切断工程
    と、 磁性シート複合体から単位シート磁石複合片を1枚単位
    あるいは複数枚単位で離型紙から剥がす剥離工程と、 剥がした単位シート磁石複合片の片面に露出した粘着剤
    層を被着体表面に接着させ単位シート磁石複合片を被着
    体に添わせて環状に貼り付ける環状化貼付工程と、 よりなる磁気異方性環状磁石の作製方法。
  5. 【請求項5】 内周面又は外周面を被着体に添わせて使
    用されるラジアル方向に着磁された環状磁石の作製方法
    であって、その作製方法が、 常温で柔軟性を有するゴム系合成樹脂に磁気異方性磁粉
    を分散配合した樹脂結合磁石材料をシート状に成形する
    シート加工工程と、 成形直後の半硬化状態の連続磁性シート体に対し、シー
    ト体の厚み方向の一方から他方に向けて磁束を通過さ
    せ、磁気異方性磁粉の磁化容易軸をシート体の厚み方向
    に整列させる磁場配向工程と、 磁場配向された連続磁性シート体における磁気異方性磁
    粉の磁化容易軸の整列状態を維持しつつ磁気を消去する
    脱磁工程と、 脱磁された連続磁性シート体の片面に粘着剤層を介して
    離型紙を積層し、連続磁性シート複合体を作製する積層
    工程と、 積層された連続磁性シート複合体に対し、シート体が幅
    方向に磁気的に複数区分されて複数磁極を有するように
    するために隣接する区画を通過する磁束の向きを反転さ
    せてシート体の厚み方向の一方から他方に向かって磁束
    を通過させてシート体の両面にそれぞれ複数磁極を形成
    する多極着磁工程と、 連続磁性シート複合体に少なくとも離型紙を残存させた
    深さのハーフカットを施して連続磁性シート複合体を短
    冊状の単位シート磁石複合片の連設体となし、且つそれ
    ぞれの単位シート磁石複合片の大きさを被着体に環状状
    態で取りつけたときの環状長さに一致させるハーフカッ
    ト工程と、 単位シート磁石複合片の連設体となった連続磁性シート
    複合体を一定長さ間隔で切断して一定長さの磁性シート
    複合体を得る切断工程と、 磁性シート複合体から単位シート磁石複合片を1枚単位
    あるいは複数枚単位で離型紙から剥がす剥離工程と、 剥がした単位シート磁石複合片の片面に露出した粘着剤
    層を被着体表面に接着させ単位シート磁石複合片を被着
    体に添わせて環状に貼り付ける環状化貼付工程と、 よりなる磁気異方性環状磁石の作製方法。
  6. 【請求項6】 内周面又は外周面を被着体に添わせて使
    用されるラジアル方向に着磁された環状磁石の作製方法
    であって、その作製方法が、 常温で柔軟性を有するゴム系合成樹脂に磁気異方性磁粉
    を分散配合した樹脂結合磁石材料をシート状に成形する
    シート加工工程と、 成形直後の半硬化状態の連続磁性シート体に対し、シー
    ト体の厚み方向の一方から他方に向けて磁束を通過さ
    せ、磁気異方性磁粉の磁化容易軸をシート体の厚み方向
    に整列させる磁場配向工程と、 磁場配向された連続磁性シート体における磁気異方性磁
    粉の磁化容易軸の整列状態を維持しつつ磁気を消去する
    脱磁工程と、 脱磁された連続磁性シート体に対し、シート体が幅方向
    に磁気的に複数区分されて複数磁極を有するようにする
    ために隣接する区画を通過する磁束の向きを反転させて
    シート体の厚み方向の一方から他方に向かって磁束を通
    過させてシート体の両面にそれぞれ複数磁極を形成する
    多極着磁工程と、 連続磁性シート複合体を、その大きさが被着体に環状状
    態で取りつけたときの環状長さに一致した長さを有する
    短冊状の単位シート磁石片に順次切断する短冊体切断工
    程と、 単位シート磁石片の片面又は被着体の被着面のいずれか
    一方又は両方に接着剤を塗布し、単位シート磁石片を被
    着体に添わせて環状に貼り付ける工程と、 よりなる磁気異方性環状磁石の作製方法。
  7. 【請求項7】 磁気異方性磁粉がR−T−B(但し、R
    はNd及び/又はPr、あるいはこれらの一部を1種又
    は2種以上の他の希土類元素で置換したもの:TはFe
    を主体とする3d族遷移金属元素:Bはホウ素)を主成
    分とする金属間化合物磁性粉体である請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載の磁気異方性環状磁石の作製方法。
  8. 【請求項8】 常温で柔軟性を有するゴム系合成樹脂と
    して、ポリ塩化ビニル、ニトリルゴム、ポリスルフォン
    化ポリエチレン、ポリブタジエンのうちから選択される
    一種又は複数種を用いてなる請求項1〜7のいずれか1
    項に記載の磁気異方性環状磁石の作製方法。
  9. 【請求項9】 樹脂結合磁石材料をシート状に成形する
    方法がカレンダーロール成形である請求項1〜8のいず
    れか1項に記載の磁気異方性環状磁石の作製方法。
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