JPH0821296B2 - 操作パネル装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は家庭用電子機器の操作パ
ネルにおいて、良好な意匠性と組立て作業性に関する。

【０００２】

【従来の技術】操作パネルを構成する装置としては特開
昭６３−１７７３８９号公報，実公昭６２−１７４３７
６号公報等がある。前者の公報においては複数個の操作
釦が扉一体になっている。また後者の公報においては複
数個の操作釦は個々にホルダに取付けられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように従来技術で
は、複数の操作釦部を一体あるいは個々に構成したもの
があるが、意匠性に於いて充分な効率を上げているとは
いえない。本発明の目的は、操作釦部の高度な意匠性を
得ると共に、組み立て時の作業性を向上させた操作パネ
ルを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、操作釦部を操作面側と電子スイッチ押圧面側とに分
け、操作面側釦を透明あるいは半透明の部材で作成する
ことで、高度な意匠性を得ることができ、さらに、多数
の釦を配列した場合でも操作面側釦と電子スイッチの押
圧面側釦とが其々対向する様に等ピッチで且つ、適確に
嵌合し固定しうる形状に配置構成することで組立て作業
が一度でできる様にし、組立て時の作業を向上させたも
のである。

【０００５】

【作用】操作パネルの操作釦部を操作面側と電子スイッ
チの押圧面側に分割し、操作面側を透明あるいは半透明
の部材で作成することにより、高度な意匠性を得ること
ができ、効果の欄で後述する様に、様々なメリットをも
たらすことができた。

【０００６】又、操作面側釦と電子スイッチの操作面側
釦とを其々対向する様に等ピッチで且つ、適確に嵌合し
固定できる形状にすることにより、組立ての作業を１度
でできる様にし、作業性を向上させている。

【０００７】

【実施例】以下、図１乃至図３を用い、本発明の一実施
例を説明する。

【０００８】図１は本発明の一実施例を含むＶＴＲの操
作パネルの断面図、図２は本発明の一実施例の電子スイ
ッチ押圧面側釦１と操作面側釦２の側面図、図３は本発
明の一実施例の電子スイッチ押圧面側釦１と操作面側釦
２の正面図である。

【０００９】ＶＴＲ等の操作パネルは、図１に示す様
に、操作面側モールドケース３、外側モールドケース
４、鉄板フレーム５、電子スイッチ押圧面側釦１と操作
面側釦２等で構成されている。

【００１０】従来の装置では、操作釦を操作面側と電子
スイッチ押圧面側とに分割せず、一体で作成していた
が、同じ操作パネルを使用した機種展開の際には、この
操作釦部はフィーチャーの違いによる釦の有無、高級機
と低級機との意匠の差別化、仕向地による表示の違い
等、様々なバリエーションを要求される。

【００１１】そこで、本発明では、図１に示す様に操作
釦部を電子スイッチ押圧面側釦１と操作面側釦２に分割
し、操作面側釦２を透明若しくは半透明で作成すること
により意匠の高級化、多様に対応している。

【００１２】又、分割したことにより電子スイッチ押圧
面側釦１の形状を変えずに、操作面側釦２の形状を変え
ることで外観側の形状を変えられ、図３の右端の釦Ｂの
様に１つの釦のみ凹形状にし釦機能の差違を設けること
もできる。

【００１３】又、この分割した操作釦の組立ての際も図
２で示す様に、電子スイッチ押圧面側釦１の操作面側釦
２へ嵌合面側の形状と操作面側釦２の電子スイッチ押圧
面側釦１への嵌合面側の形状を、矢印方向に組み込んだ
場合に好適に嵌合する様に作成し、作業性を良くすると
共に、又、操作釦が複数ある場合も図３に示す様に電子
スイッチ押圧面側釦１と操作面側釦２の其々の釦が対応
する様な形状に配置できる様、連結アーム２ａ（ゲー
ト、ランナーを兼ねることもできる）を設け、継いでや
り、溶着ピン１ａ部で双方を溶着固定した後（本実施例
では電子スイッチ押圧面側釦１と操作面側釦２を溶着に
より固定しているが、接着剤、ネジ、超音波溶着、又は
はめ込みのみ等による固定も可能）、一点鎖線Ｃ−Ｃ部
で、連結アーム２ａを一度に切断し、釦が多数になる場
合も作業工程は増えずに行なえる様にしている。

【００１４】

【発明の効果】本発明によって操作パネルの操作釦部を
分割し操作面側を透明あるいは半透明にした利点として
は下記が挙げられる。

【００１５】（１）透明あるいは半透明にしたことによ
り、回りの部材との違いをはっきりさせ、材質感を変え
られる。

【００１６】（２）ウラ面に若しくは相手部品（電子ス
イッチ押圧面側操作釦）に印刷等の表示ができるので、
表示の奥行感が出せる。

【００１７】（３）ウラ面に印刷等の表示ができるの
で、印刷面が直接手にふれることがなくなり、印刷がは
げない。

【００１８】（４）表面とウラ面の２重表示ができる
（本実施例では、図３左端の操作面側釦で表面側に３ヶ
の正方形の凹を入れて２重表示にしている） （５）分割することにより、電子スイッチ押圧面側釦は
外観部に露出しなくなり、表面仕上げ、材料等を安価な
ものに変えられる。

【００１９】（６）発光表示ができる。

【００２０】（７）透明←→半透明のスモークの濃さを
変えることで表示のバリエーションが取れる。

【００２１】（８）電子スイッチ押圧面側釦は、皆同一
形状でも操作面側釦の形状を一部変えることで、その釦
の機能の差別化を図れる。

【００２２】又、電子スイッチ押圧面側釦と操作面側釦
が多数の釦を持つ場合も其々の釦が対向し、好適に嵌合
する様に構成してやることで、組立ての作業性を向上さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を含むＶＴＲの作業パネルの
断面図である。

【図２】本発明の一実施例の電子スイッチ押圧面側釦操
作面側釦の側面図である。

【図３】本発明の一実施例の電子スイッチ押圧面側釦と
操作面側釦の正面図である。

【符号の説明】 １…電子スイッチ押圧面側釦、 １ａ…溶着ピン、 ２…操作面側釦、 ２ａ…連結アーム、 ３…操作面側モールドケース、 ４…外側モールドケース、 ５…鉄板フレーム。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】家庭用電子機器の操作パネル装置におい
   て、操作釦部を２重構造とし、操作面側釦と電子スイッ
   チ押圧面側釦に分け、前記操作面側釦を透明あるいは半
   透明の部材で構成したことを特徴とする操作パネル装
   置。
2. 【請求項２】請求項１において、前記操作釦部を複数個
   配列し、前記操作面側釦と前記電子スイッチ押圧面側釦
   が其々が対向する様等ピッチで且つ其々が好適に嵌合し
   固定しうる形状に配置構成したことを特徴とする操作パ
   ネル装置。
3. 【請求項３】請求項１において、前記操作パネル内に発
   光素子を設け、前記操作面側釦を透光させ表示を行うこ
   とを特徴とする操作パネル装置。