JPH0821294A - 内燃機関の失火検出装置 - Google Patents

内燃機関の失火検出装置

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JPH0821294A
JPH0821294A JP6154008A JP15400894A JPH0821294A JP H0821294 A JPH0821294 A JP H0821294A JP 6154008 A JP6154008 A JP 6154008A JP 15400894 A JP15400894 A JP 15400894A JP H0821294 A JPH0821294 A JP H0821294A
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JP
Japan
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misfire
misfire detection
internal combustion
combustion engine
steady
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Application number
JP6154008A
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English (en)
Inventor
Keiji Wakahara
啓二 若原
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の失火検出の頻度を高めると共に、
誤検出を防止して信頼性を向上すること。 【構成】 ステップS101で回転角センサからの機関
回転数NE、負荷センサからの吸気管圧力PM、スロッ
トルセンサからのスロットル開度TA、水温センサから
の冷却水温THWがそれぞれ読込まれる。ステップS1
02で所定運転領域内でないときには、このルーチンは
終了され計測カウンタCINの値がホールドされるた
め、失火検出の頻度が低下することがない。一方、ステ
ップS104で定常運転状態でないときには、ステップ
S114で計測カウンタCINの値がクリアされ、過渡
運転状態の判定遅れから発生する失火カウンタCMFの
値の誤検出分を含めてクリアされるため、失火検出の信
頼性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の機関回転数
の変化量に基づき失火を検出する失火検出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関にあっては、点火制御系または
燃料噴射弁等の燃料供給系の故障、更に、シリンダ圧縮
漏れ等によって失火が発生することがある。この失火発
生時には、気筒内に供給された燃料が燃焼しないまま排
気系に排出されることとなる。すると、未燃焼ガスが排
気浄化用に設けられた触媒装置内で燃焼しその触媒装置
を焼損させることがあり、触媒装置の焼損による排気浄
化能力の低下によって排気中の有害成分濃度を増大させ
てしまうという不具合が発生する。
【0003】そこで、従来、内燃機関の機関回転数や吸
気管圧力の変動に基づいて失火検出が実施されている。
ここで、加減速、シフトチェンジ及びエアコンON時等
の過渡運転時には、機関回転数の変動が発生し、失火時
の機関回転数変動と差異がなくなって誤検出となる。
【0004】これに対処する先行技術文献としては、特
開平3−194154号公報及び特開平4−20334
1号公報にて開示されたものが知られている。これらの
ものでは、過渡運転時を検出し、その過渡運転時及びそ
ののちの所定期間は失火検出を禁止して誤検出を防止す
る技術が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
コストダウンのためシフトポジション信号やクラッチ信
号の発生機構を装備しない内燃機関制御システムがあ
る。この場合には、過渡運転時が直接に検出できないた
め、吸気管圧力変動等を代用させて失火検出している
が、過渡運転検出が遅れることで的確に失火判定できな
い場合がある。
【0006】ここで、失火を判定する頻度が低くいと、
加減速の繰返し走行等では失火検出が実質的に実行され
ないこととなる。また、失火検出の禁止期間だけ単に失
火計測期間を延長することは失火誤検出に対する信頼性
が低下するという不具合があった。
【0007】そこで、この発明は、かかる不具合を解決
するためになされたもので、内燃機関の失火検出の頻度
を高めると共に、誤検出を防止して信頼性を向上した内
燃機関の失火検出装置の提供を課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる内燃機
関の失火検出装置は、内燃機関の運転状態に伴って遷移
する物理量の大きさが失火検出を行うための失火検出実
行条件としての所定運転領域内にあることを判定する運
転領域判定手段と、前記内燃機関の運転状態に伴って遷
移する物理量の変化量の大きさが前記失火検出実行条件
としての定常運転状態にあることを判定する定常運転判
定手段と、前記運転領域判定手段及び前記定常運転判定
手段における前記失火検出実行条件を共に満足するとき
の所定期間における機関回転数の変化量の大きさが所定
値を越えた失火回数に基づいて失火発生を検出する失火
検出手段とを具備し、前記運転領域判定手段または前記
定常運転判定手段における前記失火検出実行条件の成立
状況に基づいて前記所定期間の設定を変更するものであ
る。
【0009】請求項2にかかる内燃機関の失火検出装置
は、内燃機関の運転状態に伴って遷移する物理量の大き
さが失火検出を行うための失火検出実行条件としての所
定運転領域内にあることを判定する運転領域判定手段
と、前記内燃機関の運転状態に伴って遷移する物理量の
変化量の大きさが前記失火検出実行条件としての定常運
転状態にあることを判定する定常運転判定手段と、前記
運転領域判定手段及び前記定常運転判定手段における前
記失火検出実行条件を共に満足するときの所定期間にお
ける機関回転数の変化量の大きさが所定値を越えた失火
回数に基づいて失火発生を検出する失火検出手段とを具
備し、前記運転領域判定手段における前記失火検出実行
条件不成立時と前記定常運転判定手段における前記失火
検出実行条件不成立時とで前記所定期間の設定を変更す
るものである。
【0010】請求項3にかかる内燃機関の失火検出装置
は、内燃機関の運転状態に伴って遷移する物理量の大き
さが失火検出を行うための失火検出実行条件としての所
定運転領域内にあることを判定する運転領域判定手段
と、前記内燃機関の運転状態に伴って遷移する物理量の
変化量の大きさが前記失火検出実行条件としての定常運
転状態にあることを判定する定常運転判定手段と、前記
運転領域判定手段及び前記定常運転判定手段における前
記失火検出実行条件を共に満足するときの所定期間にお
ける機関回転数の変化量の大きさが所定値を越えた失火
回数に基づいて失火発生を検出する失火検出手段とを具
備し、前記所定期間を計測する計測カウンタの値を前記
運転領域判定手段における前記失火検出実行条件不成立
時にはホールドし、前記定常運転判定手段における前記
失火検出実行条件不成立時にはクリアするものである。
【0011】
【作用】請求項1においては、運転領域判定手段で内燃
機関の運転状態に伴って遷移する物理量の大きさが失火
検出を行うための失火検出実行条件としての所定運転領
域内にあることが判定され、また、定常運転判定手段で
内燃機関の運転状態に伴って遷移する物理量の変化量の
大きさが前記失火検出実行条件としての定常運転状態に
あることが判定される。そして、運転領域判定手段及び
定常運転判定手段における失火検出実行条件を共に満足
すると所定期間における機関回転数の変化量の大きさが
所定値を越えた失火回数に基づいて失火検出手段で失火
発生が検出される。この一連の失火検出において、上記
所定期間の設定が運転領域判定手段または定常運転判定
手段における失火検出実行条件の成立状況に基づいて変
更される。
【0012】請求項2においては、運転領域判定手段で
内燃機関の運転状態に伴って遷移する物理量の大きさが
失火検出を行うための失火検出実行条件としての所定運
転領域内にあることが判定され、また、定常運転判定手
段で内燃機関の運転状態に伴って遷移する物理量の変化
量の大きさが前記失火検出実行条件としての定常運転状
態にあることが判定される。そして、運転領域判定手段
及び定常運転判定手段における失火検出実行条件を共に
満足すると所定期間における機関回転数の変化量の大き
さが所定値を越えた失火回数に基づいて失火検出手段で
失火発生が検出される。この一連の失火検出において、
上記所定期間の設定が運転領域判定手段における失火検
出実行条件不成立時と定常運転判定手段における失火検
出実行条件不成立時とで変更される。
【0013】請求項3においては、運転領域判定手段で
内燃機関の運転状態に伴って遷移する物理量の大きさが
失火検出を行うための失火検出実行条件としての所定運
転領域内にあることが判定され、また、定常運転判定手
段で内燃機関の運転状態に伴って遷移する物理量の変化
量の大きさが前記失火検出実行条件としての定常運転状
態にあることが判定される。そして、運転領域判定手段
及び定常運転判定手段における失火検出実行条件を共に
満足すると所定期間における機関回転数の変化量の大き
さが所定値を越えた失火回数に基づいて失火検出手段で
失火発生が検出される。この一連の失火検出において、
上記所定期間を計測する計測カウンタの値が運転領域判
定手段における失火検出実行条件不成立時、即ち、所定
運転領域外であるときにはホールドされ、定常運転判定
手段における失火検出実行条件不成立時、即ち、過渡運
転状態のときにはクリアされる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。
【0015】図1は本発明の一実施例にかかる内燃機関
の失火検出装置の概略構成を示すブロック図である。
【0016】図1において、10はECU(Electronic
Control Unit:電子制御装置)であり、ECU10は主
として、I/O(入出力)ポート10a、CPU10
b、ROM10c、RAM10d及びバックアップRA
M10eからなる。1は内燃機関のクランクシャフトに
取付けられその回転位置信号に基づき機関回転数NEを
検出する回転角センサ、2は内燃機関の吸気管圧力PM
を検出する圧力センサからなる負荷センサ、3はスロッ
トルバルブのスロットル開度TAを検出するポテンショ
メータからなるスロットルセンサ、4は内燃機関の冷却
水温THWを検出する水温センサ、5は内燃機関に対し
て電気的な負荷となるエアコンをONとするためのエア
コンスイッチである。これらの検出信号はECU10に
入力されている。20は点火装置であり、点火装置20
はECU10の演算結果に基づいてイグナイタ、ディス
トリビュータ等を介して内燃機関の点火プラグを点火さ
せる。30はインジェクタであり、インジェクタ30は
ECU10の演算結果に基づいて内燃機関に燃料を噴射
する。40はメータ内等に配設される警告灯であり、警
告灯40はECU10の演算により異常検出されたとき
に点灯させ運転者等に機関異常を知らせる。
【0017】次に、本発明の一実施例にかかる内燃機関
の失火検出装置で使用されているECU10のCPU1
0bの処理手順を図2のフローチャートに基づき、図3
のタイミングチャートを参照して説明する。なお、図3
のタイミングチャートは、失火検出の途中において、時
刻t1 でクラッチがON、時刻t2 でクラッチがOFF
とされ時刻t3 で過渡運転状態であると判定(過渡判
定)され、計測カウンタCINの値が400点火に達す
る以前に失火カウンタCMF及び計測カウンタCINの
値がクリアされる場合を示している。
【0018】図2は本発明の一実施例にかかる内燃機関
の失火検出装置の失火検出ルーチンを示すフローチャー
トである。なお、本プログラムは各気筒の点火毎、例え
ば、4サイクル4気筒であれば180°CA(クランク
アングル)〔=720°CA/4〕毎に実行される。
【0019】まず、ステップS101で、各センサから
の入力信号に基づき算出された機関回転数NE、吸気管
圧力PM、スロットル開度TA、冷却水温THWが読込
まれる。次にステップS102に移行して、失火検出可
能な運転領域内を判定するための失火検出実行条件とし
て、機関回転数NEに関しては500rpm <NE<60
00rpm 、吸気管圧力PMに関しては300mmHg-abs<
PM、冷却水温THWに関しては60℃<THWとされ
る各判定条件が所定範囲内にあるかが判定される。ステ
ップS102の失火検出実行条件が成立しないときに
は、後述の計測カウンタCINがホールドされたままで
何も処理することなく、本プログラムを終了する。即
ち、この場合には、失火検出実行条件を外れているた
め、計測カウンタCINの値がそのままで次回の失火検
出ルーチンの実行タイミングまで保持されるのである。
【0020】一方、ステップS102の失火検出実行条
件が成立するときには、ステップS103に移行し、今
回と前回との点火タイミングにおける吸気管圧力PMに
関する変化量ΔPM(=PMi-1 −PMi )及びスロッ
トル開度TAに関する変化量ΔTA(=TAi-1 −TA
i )が算出される。次にステップS104に移行して、
失火検出可能な定常運転状態を判定するための失火検出
実行条件として、ステップS103で求められた変化量
ΔPMが予め設定された所定値KDPM未満であるか
(ΔPM<KDPM)、変化量ΔTAが予め設定された
所定値KDTA未満であるか(ΔTA<KDTA)が判
定される。なお、この場合の失火検出実行条件として
は、片方の条件だけを採用してもよく、また、これらの
条件に限定されることなく図1に示すエアコンスイッチ
5がONとされ電気的な負荷の発生時等にも過渡運転状
態であるとして、ステップS104から後述のステップ
S113に移行してもよい。ステップS104の両失火
検出実行条件が成立、即ち、両変化量ΔPM,ΔTAが
小さく定常運転状態と判定されると、ステップS105
に移行し、今回と前回との点火タイミングにおける機関
回転数NEに関する変化量ΔNE(=NEi-1 −NEi
)が算出される。次にステップS106に移行して、
ステップS105で求められた変化量ΔNEが予め設定
された閾値KDNEを越えているか(ΔNE>KDN
E)が判定される。なお、閾値KDNEは機関回転数N
Eと吸気管圧力PMとの二次元マップ(図示略)から求
められる。
【0021】ステップS106の失火検出の判定条件が
成立するときにはステップS107に移行し、失火があ
ったとして失火カウンタCMFがインクリメントされ
る。なお、ステップS106の判定条件が成立しないと
き,即ち、ΔNE≦KDNEのときには内燃機関に失火
はなく正常であるとして、ステップS107がスキップ
される。そして、ステップS108に移行し、計測期間
の設定として、本ルーチンの処理タイミング毎(各気筒
の点火毎)に計測カウンタCINがインクリメントされ
る。次にステップS109に移行して、計測カウンタC
INが予め設定された所定値KCIN以上であるか(C
IN≧KCIN)が判定される。なお、所定値KCIN
は例えば、400点火相当値とされる。ステップS10
9の判定条件が成立しないときには、計測カウンタCI
Nの値が400点火相当値に達していないため、本プロ
グラムを終了する。
【0022】一方、ステップS109の判定条件が成立
するときには、ステップS110に移行し、失火カウン
タCMFが予め設定された所定値KCMF以上であるか
(CMF≧KCMF)が判定される。ステップS110
の判定条件が成立、即ち、計測カウンタCINの値が4
00点火に達した時点で失火カウンタCMFが所定値K
CMF以上であると失火と判定され、異常発生時の処理
として、ステップS111に移行し、異常と判定したと
きのデータ(例えば、失火カウンタCMFの値(失火回
数)、失火気筒、失火発生時の機関回転数NE、吸気管
圧力PM、冷却水温THW等)がECU10のバックア
ップRAM10e内に記憶される。なお、ここで記憶さ
れた種々のデータは、故障修理する際に専用のデータ通
信ツール等を用いて読出すことができる。次にステップ
S112に移行して、触媒溶損等を防止するため、即、
車両のメータ内等に配設された警告灯を点灯し運転者等
に知らせたのち、ステップS113に移行する。ステッ
プS113では、失火カウンタCMFがクリアされ、ま
た、ステップS114で計測カウンタCINがクリアさ
れたのち、本プログラムを終了する。
【0023】ここで、ステップS104の失火検出実行
条件が成立しないときには、過渡運転状態であり失火カ
ウンタCMFに失火検出の誤検出分が含まれる可能性が
あるためステップS113に移行し、失火カウンタCM
Fがクリアされたのち、ステップS114で計測カウン
タCINがクリアされ失火検出が更新される(図3の時
刻t3 )。これにより、失火検出における誤検出が防止
されることとなる。また、ステップS110の判定条件
が成立しないときには、即ち、計測カウンタCINが所
定値KCINに達しても失火カウンタCMFが所定値K
CMF未満であるため失火検出における判定は正常とな
り、ステップS113に移行し、同様の処理が実行され
る。
【0024】このように、本実施例の内燃機関の失火検
出装置は、内燃機関の運転状態に伴って遷移する物理量
の大きさが失火検出を行うための失火検出実行条件とし
ての所定運転領域内にあることを判定するCPU10b
の処理ルーチンのステップS101及びステップS10
2にて達成される運転領域判定手段と、前記内燃機関の
運転状態に伴って遷移する物理量の変化量の大きさが前
記失火検出実行条件としての定常運転状態にあることを
判定するCPU10bの処理ルーチンのステップS10
1、ステップS103及びステップS104にて達成さ
れる定常運転判定手段と、前記運転領域判定手段及び前
記定常運転判定手段における前記失火検出実行条件を共
に満足するときの所定期間における機関回転数の変化量
ΔNEの大きさが閾値KDNEを越えた失火回数に基づ
いて失火発生を検出するCPU10bの処理ルーチンの
ステップS101、ステップS105及びステップS1
06にて達成される失火検出手段とを具備し、前記所定
期間を計測する計測カウンタCINの値を前記運転領域
判定手段における前記失火検出実行条件不成立時にはC
PU10bの処理ルーチンをそのまま終了することでホ
ールドし、前記定常運転判定手段における前記失火検出
実行条件不成立時にはCPU10bの処理ルーチンのス
テップS114でクリアするものであり、これを請求項
3の実施例とすることができる。
【0025】したがって、運転領域内にあるかの失火検
出実行条件が不成立のときには計測カウンタCINがホ
ールドされ失火検出が続行され、定常運転状態にあるか
の失火検出実行条件が不成立のときには計測カウンタC
INがリセットされ失火検出が新たに開始される。
【0026】ここで、CPU10bの処理ルーチンのス
テップS101及びステップS102にて達成される運
転領域判定手段における失火検出実行条件不成立時とC
PU10bの処理ルーチンのステップS101、ステッ
プS103及びステップS104にて達成される定常運
転判定手段における失火検出実行条件不成立時とで所定
期間の設定を変更するものを請求項2の実施例とするこ
とができる。
【0027】更に、CPU10bの処理ルーチンのステ
ップS101及びステップS102にて達成される運転
領域判定手段またはCPU10bの処理ルーチンのステ
ップS101、ステップS103及びステップS104
にて達成される定常運転判定手段における失火検出実行
条件の成立状況に基づいて所定期間の設定を変更するも
のを請求項1の実施例とすることができる。
【0028】このように、運転領域内にないときには所
定期間が保持され失火検出のための待機状態となるため
失火検出の頻度が低下することなく、また、過渡運転時
と判定すると計測カウンタ及び失火カウンタが共にクリ
アされ、機関回転数の大きな変動があっても失火として
カウントされないため誤検出がなくなり失火検出の信頼
性が向上する。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の内燃機
関の失火検出装置によれば、運転領域判定手段で内燃機
関の運転状態に伴って遷移する物理量の大きさが所定運
転領域内にあるか、定常運転判定手段で内燃機関の運転
状態に伴って遷移する物理量の変化量の大きさが定常運
転状態にあるかがそれぞれ判定され、これらの失火検出
実行条件を共に満足し、失火検出手段で所定期間におけ
る機関回転数の変化量の大きさが所定値を越えた失火回
数が予め設定された回数に達すると失火発生とされる。
この失火検出時の所定期間の設定が運転領域判定手段ま
たは定常運転判定手段で判定された結果に応じて変更さ
れる。これにより、内燃機関の失火検出の頻度を低下す
ることなく、誤検出が発生するようなときには所定期間
を更新することで信頼性を向上することができる。
【0030】請求項2の内燃機関の失火検出装置によれ
ば、運転領域判定手段で内燃機関の運転状態に伴って遷
移する物理量の大きさが所定運転領域内にあるか、定常
運転判定手段で内燃機関の運転状態に伴って遷移する物
理量の変化量の大きさが定常運転状態にあるかがそれぞ
れ判定され、これらの失火検出実行条件を共に満足し、
失火検出手段で所定期間における機関回転数の変化量の
大きさが所定値を越えた失火回数が予め設定された回数
に達すると失火発生とされる。この失火検出時の所定期
間の設定が運転領域判定手段における失火検出実行条件
不成立時と定常運転判定手段における失火検出実行条件
不成立時とで変更される。これにより、内燃機関の失火
検出の頻度を低下することなく、誤検出が発生するよう
なときには所定期間を更新することで信頼性を向上する
ことができる。
【0031】請求項3の内燃機関の失火検出装置によれ
ば、運転領域判定手段で内燃機関の運転状態に伴って遷
移する物理量の大きさが所定運転領域内にあるか、定常
運転判定手段で内燃機関の運転状態に伴って遷移する物
理量の変化量の大きさが定常運転状態にあるかがそれぞ
れ判定され、これらの失火検出実行条件を共に満足し、
失火検出手段で所定期間における機関回転数の変化量の
大きさが所定値を越えた失火回数が予め設定された回数
に達すると失火発生とされる。この失火検出時の所定期
間を計測する計測カウンタの値が運転領域判定手段にお
ける失火検出実行条件不成立となる所定運転領域外であ
るときにはホールドされ、定常運転判定手段における失
火検出実行条件不成立となる過渡運転状態のときにはク
リアされる。これにより、内燃機関の失火検出の頻度を
低下することなく、誤検出が発生するようなときには所
定期間を更新することで信頼性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例にかかる内燃機関の
失火検出装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 図2は本発明の一実施例にかかる内燃機関の
失火検出装置の失火検出ルーチンを示すフローチャート
である。
【図3】 図3は本発明の一実施例にかかる内燃機関の
失火検出装置のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 回転角センサ 2 負荷センサ 3 スロットルセンサ 4 水温センサ 5 エアコンスイッチ 10 ECU(電子制御装置) 10b CPU 10e バックアップRAM 20 点火装置 30 インジェクタ 40 警告灯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の運転状態に伴って遷移する物
    理量の大きさが失火検出を行うための失火検出実行条件
    としての所定運転領域内にあることを判定する運転領域
    判定手段と、 前記内燃機関の運転状態に伴って遷移する物理量の変化
    量の大きさが前記失火検出実行条件としての定常運転状
    態にあることを判定する定常運転判定手段と、 前記運転領域判定手段及び前記定常運転判定手段におけ
    る前記失火検出実行条件を共に満足するときの所定期間
    における機関回転数の変化量の大きさが所定値を越えた
    失火回数に基づいて失火発生を検出する失火検出手段と
    を具備し、 前記運転領域判定手段または前記定常運転判定手段にお
    ける前記失火検出実行条件の成立状況に基づいて前記所
    定期間の設定を変更することを特徴とする内燃機関の失
    火検出装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の運転状態に伴って遷移する物
    理量の大きさが失火検出を行うための失火検出実行条件
    としての所定運転領域内にあることを判定する運転領域
    判定手段と、 前記内燃機関の運転状態に伴って遷移する物理量の変化
    量の大きさが前記失火検出実行条件としての定常運転状
    態にあることを判定する定常運転判定手段と、 前記運転領域判定手段及び前記定常運転判定手段におけ
    る前記失火検出実行条件を共に満足するときの所定期間
    における機関回転数の変化量の大きさが所定値を越えた
    失火回数に基づいて失火発生を検出する失火検出手段と
    を具備し、 前記運転領域判定手段における前記失火検出実行条件不
    成立時と前記定常運転判定手段における前記失火検出実
    行条件不成立時とで前記所定期間の設定を変更すること
    を特徴とする内燃機関の失火検出装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の運転状態に伴って遷移する物
    理量の大きさが失火検出を行うための失火検出実行条件
    としての所定運転領域内にあることを判定する運転領域
    判定手段と、 前記内燃機関の運転状態に伴って遷移する物理量の変化
    量の大きさが前記失火検出実行条件としての定常運転状
    態にあることを判定する定常運転判定手段と、 前記運転領域判定手段及び前記定常運転判定手段におけ
    る前記失火検出実行条件を共に満足するときの所定期間
    における機関回転数の変化量の大きさが所定値を越えた
    失火回数に基づいて失火発生を検出する失火検出手段と
    を具備し、 前記所定期間を計測する計測カウンタの値を前記運転領
    域判定手段における前記失火検出実行条件不成立時には
    ホールドし、前記定常運転判定手段における前記失火検
    出実行条件不成立時にはクリアすることを特徴とする内
    燃機関の失火検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020159338A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 トヨタ自動車株式会社 エンジン制御装置

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JP2020159338A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 トヨタ自動車株式会社 エンジン制御装置

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