JPH08211567A - レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法 - Google Patents
レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法Info
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- JPH08211567A JPH08211567A JP1725195A JP1725195A JPH08211567A JP H08211567 A JPH08211567 A JP H08211567A JP 1725195 A JP1725195 A JP 1725195A JP 1725195 A JP1725195 A JP 1725195A JP H08211567 A JPH08211567 A JP H08211567A
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- Japan
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- film
- rear cover
- unit
- chamber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本体部と後カバーとの溶着を行う際に、他の
部品同士が溶着されるのを防止する。 【構成】 本体部13のパトローネ室24とフイルムロ
ール室25とに、パトローネと写真フイルムとを装填
し、本体部13の背面側に後カバー18を組み付けて底
蓋34,35を閉じた後に、治具ユニット70と振動子
ユニット77及び超音波振動子76によって第1〜第5
溶着部53〜57を超音波溶着する。 【効果】 露光ユニット等の部品が溶着されることはな
いので、機能上の不具合が発生することはない。また、
レンズ付きフイルムユニットの回収後の各部品の再使用
適性も向上する。
部品同士が溶着されるのを防止する。 【構成】 本体部13のパトローネ室24とフイルムロ
ール室25とに、パトローネと写真フイルムとを装填
し、本体部13の背面側に後カバー18を組み付けて底
蓋34,35を閉じた後に、治具ユニット70と振動子
ユニット77及び超音波振動子76によって第1〜第5
溶着部53〜57を超音波溶着する。 【効果】 露光ユニット等の部品が溶着されることはな
いので、機能上の不具合が発生することはない。また、
レンズ付きフイルムユニットの回収後の各部品の再使用
適性も向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンズ付きフィルムユニ
ットに関し、更に詳しくは、本体部と後カバーとを効果
的に溶着できるレンズ付きフイルムユニット及びその製
造方法に関するものである。
ットに関し、更に詳しくは、本体部と後カバーとを効果
的に溶着できるレンズ付きフイルムユニット及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズやシャッタ機構等の簡単な撮
影機構が組み込まれ、予め写真フイルムが装填されたレ
ンズ付きフィルムユニット、例えば「写ルンですSuper8
00(商品名)」等が本出願人より製造販売されている。
このようなレンズ付きフィルムユニットは、気軽に購入
して写真撮影が楽しめるように、前記各機構やユニット
本体の各部をプラスチック部品にして、その製造コスト
を安価にしている。このようなレンズ付きフイルムユニ
ットは、使用後には回収され、可能な部品については再
使用し、その他の部品は原材料としてリサイクルされて
いる。
影機構が組み込まれ、予め写真フイルムが装填されたレ
ンズ付きフィルムユニット、例えば「写ルンですSuper8
00(商品名)」等が本出願人より製造販売されている。
このようなレンズ付きフィルムユニットは、気軽に購入
して写真撮影が楽しめるように、前記各機構やユニット
本体の各部をプラスチック部品にして、その製造コスト
を安価にしている。このようなレンズ付きフイルムユニ
ットは、使用後には回収され、可能な部品については再
使用し、その他の部品は原材料としてリサイクルされて
いる。
【0003】レンズ付きフイルムユニットは、各種撮影
機構が組み込まれたユニット本体と、このユニット本体
を各操作部を露出させるようにして覆う紙箱とから構成
されている。ユニット本体は、写真フイルムが収納され
るフイルムロール室とパトローネが収納されるパトロー
ネ室とが一体に形成され、前面に撮影レンズやシャッタ
機構等が一体化された露光ユニットが取り付けられる本
体部と、この本体部の背面側に組み付けられる後カバー
と、この後カバーと一体に形成され、フイルムロール室
とパトローネ室との底部をそれぞれ覆う底蓋と、パトロ
ーネ室の上部に組み付けられてパトローネのスプールに
係合する巻上げノブと、本体部の前面側に組み付けられ
る前カバーとから構成されている。また、ストロボ撮影
可能なレンズ付きフイルムユニットでは、本体部の前面
に発光部と回路基板とからなるストロボユニットが組み
付けられる。
機構が組み込まれたユニット本体と、このユニット本体
を各操作部を露出させるようにして覆う紙箱とから構成
されている。ユニット本体は、写真フイルムが収納され
るフイルムロール室とパトローネが収納されるパトロー
ネ室とが一体に形成され、前面に撮影レンズやシャッタ
機構等が一体化された露光ユニットが取り付けられる本
体部と、この本体部の背面側に組み付けられる後カバー
と、この後カバーと一体に形成され、フイルムロール室
とパトローネ室との底部をそれぞれ覆う底蓋と、パトロ
ーネ室の上部に組み付けられてパトローネのスプールに
係合する巻上げノブと、本体部の前面側に組み付けられ
る前カバーとから構成されている。また、ストロボ撮影
可能なレンズ付きフイルムユニットでは、本体部の前面
に発光部と回路基板とからなるストロボユニットが組み
付けられる。
【0004】上記ユニット本体の組み立ては、本体部の
パトローネ室に写真フイルムパトローネが装填される。
パトローネから引き出されてロール状に巻かれた写真フ
イルムは、フイルムロール室に収納される。次に、巻上
げノブがパトローネ室の上部に組み付けられ、巻上げノ
ブとパトローネのスプールとが係合される。この巻上げ
ノブの組み付けが後カバーの組み付けよりも先に行われ
るのは、本体部に後カバーを組み付けた後では、巻上げ
ノブと後カバーとが干渉するので自動組み立てに適しな
いためである。次には、本体部の背面側に後カバーが組
み付けられ、本体部の前面には、露光ユニットとストロ
ボユニットが組み付けられる。そして、本体部の前面側
に前カバーが組み付けられ、後カバーに一体に形成され
た底蓋がそれぞれ閉じられ、前カバーにより係止され
る。ここまでの組立作業が暗室内で行われ、その後、明
室で乾電池が装填される。
パトローネ室に写真フイルムパトローネが装填される。
パトローネから引き出されてロール状に巻かれた写真フ
イルムは、フイルムロール室に収納される。次に、巻上
げノブがパトローネ室の上部に組み付けられ、巻上げノ
ブとパトローネのスプールとが係合される。この巻上げ
ノブの組み付けが後カバーの組み付けよりも先に行われ
るのは、本体部に後カバーを組み付けた後では、巻上げ
ノブと後カバーとが干渉するので自動組み立てに適しな
いためである。次には、本体部の背面側に後カバーが組
み付けられ、本体部の前面には、露光ユニットとストロ
ボユニットが組み付けられる。そして、本体部の前面側
に前カバーが組み付けられ、後カバーに一体に形成され
た底蓋がそれぞれ閉じられ、前カバーにより係止され
る。ここまでの組立作業が暗室内で行われ、その後、明
室で乾電池が装填される。
【0005】上記レンズ付きフイルムユニットでは、フ
イルムロール室及びパトローネ室内の遮光性の向上、ユ
ニット本体の組立て精度の向上、更に使用済みレンズ付
きフイルムユニットへの写真フイルムの詰め替え防止の
ために、本体部と後カバーとを超音波溶着により一体化
している。この超音波溶着が行われている部位は、露光
ユニットの組み付け位置の下方となっている。しかしな
がら、このように1ヶ所のみの溶着では、ユニット本体
に外力が加わって歪みが生じたとき等にフイルムロール
室及びパトローネ室に外光が入り込むおそれがあり、ま
た、無理に本体部と後カバーとを分離しても、破壊され
るのは溶着部分のみであるため比較的修復が容易であ
り、写真フイルムパトローネの詰替え防止に対する効力
が薄いという問題があった。
イルムロール室及びパトローネ室内の遮光性の向上、ユ
ニット本体の組立て精度の向上、更に使用済みレンズ付
きフイルムユニットへの写真フイルムの詰め替え防止の
ために、本体部と後カバーとを超音波溶着により一体化
している。この超音波溶着が行われている部位は、露光
ユニットの組み付け位置の下方となっている。しかしな
がら、このように1ヶ所のみの溶着では、ユニット本体
に外力が加わって歪みが生じたとき等にフイルムロール
室及びパトローネ室に外光が入り込むおそれがあり、ま
た、無理に本体部と後カバーとを分離しても、破壊され
るのは溶着部分のみであるため比較的修復が容易であ
り、写真フイルムパトローネの詰替え防止に対する効力
が薄いという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記問題を解決するた
めには、とうぜん溶着個所の増加が考えられる。しかし
ながら、本体部と後カバーとの超音波溶着は乾電池の装
填の前に行われているため、溶着個所を増加するとユニ
ット本体に加えられる振動が大きくなり、必要のない部
品同士までが溶着されることがある。これによると、回
収後に再使用される露光ユニット等の部品までが溶着さ
れてしまい、再使用が不可能になることがある。また、
シャッタ機構やフイルム巻止め機構等もプラスチック部
品で構成されているため、これらが溶着して機能上の不
具合が発生する場合もある。
めには、とうぜん溶着個所の増加が考えられる。しかし
ながら、本体部と後カバーとの超音波溶着は乾電池の装
填の前に行われているため、溶着個所を増加するとユニ
ット本体に加えられる振動が大きくなり、必要のない部
品同士までが溶着されることがある。これによると、回
収後に再使用される露光ユニット等の部品までが溶着さ
れてしまい、再使用が不可能になることがある。また、
シャッタ機構やフイルム巻止め機構等もプラスチック部
品で構成されているため、これらが溶着して機能上の不
具合が発生する場合もある。
【0007】また、従来では、ユニット本体の組み立て
のほとんどを暗室内で行っているが、組立て装置のメン
テナンスや、故障時の復旧作業等に時間が掛かるため、
作業の効率が悪いという問題もある。
のほとんどを暗室内で行っているが、組立て装置のメン
テナンスや、故障時の復旧作業等に時間が掛かるため、
作業の効率が悪いという問題もある。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、本体部と後カバーとのあいだ以外の溶着を防止す
るとともに、暗室内での組立て作業を減らしたレンズ付
きフイルムユニット及びその製造方法を提供することを
目的とする。
ので、本体部と後カバーとのあいだ以外の溶着を防止す
るとともに、暗室内での組立て作業を減らしたレンズ付
きフイルムユニット及びその製造方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載のレンズ付きフイルムユニットは、
底蓋を閉じた際に本体部に係止されるようにしたもので
ある。これによれば、前カバーを組み付けなくても底蓋
を閉じ位置に係止できるので、前カバーの組み付け作業
を明室で行うことができる。
めに、請求項1記載のレンズ付きフイルムユニットは、
底蓋を閉じた際に本体部に係止されるようにしたもので
ある。これによれば、前カバーを組み付けなくても底蓋
を閉じ位置に係止できるので、前カバーの組み付け作業
を明室で行うことができる。
【0010】また、請求項2記載のレンズ付きフイルム
ユニットは、規制片の一端を後カバーに対して切り欠い
て自由端とし、巻上げノブの組付け時に、パトローネ室
の上面に対して垂直な方向から組み付けられる巻上げノ
ブに干渉しないように変形させ、巻上げノブの組付け後
に自身の弾性により元の位置に復帰させるようにしたも
のである。これによれば、本体部に後カバーを組み付け
た後でも、巻上げノブを自動組み込みすることができ
る。
ユニットは、規制片の一端を後カバーに対して切り欠い
て自由端とし、巻上げノブの組付け時に、パトローネ室
の上面に対して垂直な方向から組み付けられる巻上げノ
ブに干渉しないように変形させ、巻上げノブの組付け後
に自身の弾性により元の位置に復帰させるようにしたも
のである。これによれば、本体部に後カバーを組み付け
た後でも、巻上げノブを自動組み込みすることができ
る。
【0011】更に、請求項3記載のレンズ付きフイルム
ユニットの製造方法は、本体部に写真フイルムとパトロ
ーネとを装填してから後カバーを組み付け、底蓋を閉じ
て本体部に係止させた後に、本体部と後カバーとの間の
溶着を行い、しかる後に本体部の前面に露光ユニットと
前カバーとを組み付けるようにしたものである。これに
よれば、本体部と後カバー以外の部品を溶着してしまう
ことはない。
ユニットの製造方法は、本体部に写真フイルムとパトロ
ーネとを装填してから後カバーを組み付け、底蓋を閉じ
て本体部に係止させた後に、本体部と後カバーとの間の
溶着を行い、しかる後に本体部の前面に露光ユニットと
前カバーとを組み付けるようにしたものである。これに
よれば、本体部と後カバー以外の部品を溶着してしまう
ことはない。
【0012】
【実施例】図2は、本発明のレンズ付きフイルムユニッ
トの外観を示すものである。レンズ付きフイルムユニッ
ト2は、薄型化の向上を図ったタイプのものであり、撮
影機構等が内蔵されたユニット本体3とこれを収納する
紙箱4とから構成されている。紙箱4は、ユニット本体
3に組み込まれた巻上げノブ5,ストロボ発光部6,シ
ャッタボタン7等を露呈させるような輪郭となってお
り、また、撮影レンズ8,ファインダ9及び撮影枚数表
示窓10等を露出させるための穴が設けられている。ま
た、ストロボ発光部6の下部には、ストロボ充電スイッ
チ11が設けられている。
トの外観を示すものである。レンズ付きフイルムユニッ
ト2は、薄型化の向上を図ったタイプのものであり、撮
影機構等が内蔵されたユニット本体3とこれを収納する
紙箱4とから構成されている。紙箱4は、ユニット本体
3に組み込まれた巻上げノブ5,ストロボ発光部6,シ
ャッタボタン7等を露呈させるような輪郭となってお
り、また、撮影レンズ8,ファインダ9及び撮影枚数表
示窓10等を露出させるための穴が設けられている。ま
た、ストロボ発光部6の下部には、ストロボ充電スイッ
チ11が設けられている。
【0013】ユニット本体3の構成を示す図3におい
て、ユニット本体3は、本体部13と、この本体部13
に装填されるパトローネ14及び写真フイルム15(図
4参照)からなる写真フイルムパトローネ20と、本体
部13の前面に取り付けられる露光ユニット16と、ス
トロボユニット17と、本体部13の背面側及び前面側
に組み付けられる後カバー18及び前カバー19とから
構成されている。
て、ユニット本体3は、本体部13と、この本体部13
に装填されるパトローネ14及び写真フイルム15(図
4参照)からなる写真フイルムパトローネ20と、本体
部13の前面に取り付けられる露光ユニット16と、ス
トロボユニット17と、本体部13の背面側及び前面側
に組み付けられる後カバー18及び前カバー19とから
構成されている。
【0014】本体部13は、不透明なプラスチックで形
成されており、光軸21上に遮光筒22が一体に設けら
れている。この遮光筒22の裏側には、写真フイルム1
5への露光範囲を決定するアパーチャー23(図4参
照)が形成されている。遮光筒22の両側には、パトロ
ーネ14を収納するパトローネ室24と、写真フイルム
15をロール状にして収納するフイルムロール室25と
が形成されている。パトローネ室24の外壁前面は、フ
イルムロール室25の外壁前面よりも前方に突出した形
状となっている。
成されており、光軸21上に遮光筒22が一体に設けら
れている。この遮光筒22の裏側には、写真フイルム1
5への露光範囲を決定するアパーチャー23(図4参
照)が形成されている。遮光筒22の両側には、パトロ
ーネ14を収納するパトローネ室24と、写真フイルム
15をロール状にして収納するフイルムロール室25と
が形成されている。パトローネ室24の外壁前面は、フ
イルムロール室25の外壁前面よりも前方に突出した形
状となっている。
【0015】また、パトローネ室24とフイルムロール
室25との外壁側面には、本体部13と後カバー18と
が超音波溶着される際に治具によって支持される支持部
26,27がそれぞれ一体に形成されている。これらの
支持部26,27には、治具が当接される支持面26
a,27aが前面側に向かってそれぞれ形成されてい
る。
室25との外壁側面には、本体部13と後カバー18と
が超音波溶着される際に治具によって支持される支持部
26,27がそれぞれ一体に形成されている。これらの
支持部26,27には、治具が当接される支持面26
a,27aが前面側に向かってそれぞれ形成されてい
る。
【0016】後カバー18は、不透明なプラスチックで
形成されており、本体部13の背面側に組み付けられた
際に、パトローネ室24とフイルムロール室25との背
面側内壁となる内壁面29,30がそれぞれ一体に形成
されている。また、本体部13のアパーチャー23に対
面する部分には、フイルム支持面18aが形成されてい
る。図6に示すように、パトローネ室24用の内壁面2
9の上部には、巻上げノブ5の一部をユニット本体3の
背面側に露出させるための開口31が形成されており、
その上部には、開口31の上縁を規制するための規制片
32が形成されている。この規制片32の一端32a
は、切欠部32bによって後カバー18に対して分離さ
れており、巻上げノブ5をパトローネ室24の上部に組
み込む際に、巻上げノブ5と干渉しないように、図7に
二点鎖線で示す位置まで変形される。そして規制片32
は、巻上げノブ5の組み込み後に変形が解除され、自身
の弾性によって元の位置に復帰し、巻上げノブ5の上部
に配置される。
形成されており、本体部13の背面側に組み付けられた
際に、パトローネ室24とフイルムロール室25との背
面側内壁となる内壁面29,30がそれぞれ一体に形成
されている。また、本体部13のアパーチャー23に対
面する部分には、フイルム支持面18aが形成されてい
る。図6に示すように、パトローネ室24用の内壁面2
9の上部には、巻上げノブ5の一部をユニット本体3の
背面側に露出させるための開口31が形成されており、
その上部には、開口31の上縁を規制するための規制片
32が形成されている。この規制片32の一端32a
は、切欠部32bによって後カバー18に対して分離さ
れており、巻上げノブ5をパトローネ室24の上部に組
み込む際に、巻上げノブ5と干渉しないように、図7に
二点鎖線で示す位置まで変形される。そして規制片32
は、巻上げノブ5の組み込み後に変形が解除され、自身
の弾性によって元の位置に復帰し、巻上げノブ5の上部
に配置される。
【0017】後カバー18の下部には、パトローネ室2
4とフイルムロール室25との底面を覆うプルトップ式
の底蓋34,35がそれぞれ一体に設けられている。こ
れらの底蓋34,35には、パトローネ室24及びフイ
ルムロール室25の下端に形成された凸条部が嵌め込ま
れる凹条部34a,35aが形成されており、閉じられ
たときにパトローネ室24とフイルムロール室25とを
光密に維持するようになっている。また、底蓋34と底
蓋35とには、それぞれ係合爪34b,35bが形成さ
れており、パトローネ室24とフイルムロール室25と
の外壁前面にそれぞれ形成された被係合爪24a,25
aに係合される。底蓋34は露光済みの写真フイルム1
5を収納したパトローネ14を取り出すときの取り出し
蓋となる。また、底蓋35は、本体部13に写真フイル
ム15を装填した後には開放する必要がなく、また写真
フイルム15の詰替え防止のためにフイルムロール室2
5に対して超音波溶着される。
4とフイルムロール室25との底面を覆うプルトップ式
の底蓋34,35がそれぞれ一体に設けられている。こ
れらの底蓋34,35には、パトローネ室24及びフイ
ルムロール室25の下端に形成された凸条部が嵌め込ま
れる凹条部34a,35aが形成されており、閉じられ
たときにパトローネ室24とフイルムロール室25とを
光密に維持するようになっている。また、底蓋34と底
蓋35とには、それぞれ係合爪34b,35bが形成さ
れており、パトローネ室24とフイルムロール室25と
の外壁前面にそれぞれ形成された被係合爪24a,25
aに係合される。底蓋34は露光済みの写真フイルム1
5を収納したパトローネ14を取り出すときの取り出し
蓋となる。また、底蓋35は、本体部13に写真フイル
ム15を装填した後には開放する必要がなく、また写真
フイルム15の詰替え防止のためにフイルムロール室2
5に対して超音波溶着される。
【0018】本体部13と後カバー18とは、それぞれ
に適当な位置に形成された複数の爪によって結合され
る。そして、このときには、図4及び図5に示すよう
に、後カバー18の両側端縁に形成された凹条部37,
38、及びフイルム支持面18aの上下部に形成された
凸条部39,凹条部40と、本体部13のパトローネ室
24及びフイルムロール室25の側面端縁に形成された
凸条部41,42、及びアパーチャー23の上下部に形
成された凹条部43,凸条部44とが、それぞれ嵌め合
わされる。また、底蓋35では、凹条部35aにフイル
ムロール室25の下面端縁に形成された凸条部25bが
嵌め込まれる。これにより、パトローネ室24とフイル
ムロール室25及び、これらの室内の間を写真フイルム
15が移動する際に通過するフイルム通路45とが光密
に維持される。
に適当な位置に形成された複数の爪によって結合され
る。そして、このときには、図4及び図5に示すよう
に、後カバー18の両側端縁に形成された凹条部37,
38、及びフイルム支持面18aの上下部に形成された
凸条部39,凹条部40と、本体部13のパトローネ室
24及びフイルムロール室25の側面端縁に形成された
凸条部41,42、及びアパーチャー23の上下部に形
成された凹条部43,凸条部44とが、それぞれ嵌め合
わされる。また、底蓋35では、凹条部35aにフイル
ムロール室25の下面端縁に形成された凸条部25bが
嵌め込まれる。これにより、パトローネ室24とフイル
ムロール室25及び、これらの室内の間を写真フイルム
15が移動する際に通過するフイルム通路45とが光密
に維持される。
【0019】露光ユニット16は、不透明なプラスチッ
クで形成されたベース部47に、フイルム巻止め機構,
フイルムカウンタ機構,シャッタ機構等が組み込まれて
いる。また、ベース部47の前面側には撮影レンズ8が
組み込まれており、ベース部47の上部にはファインダ
9が組み込まれている。ストロボユニット17は、プリ
ント基板48と発光部6とから構成されている。プリン
ト基板48には、ストロボ回路を構成する電気部品48
aと露光ユニット16のシャッタ機構によってオンされ
る発光スイッチ48bとが取り付けられている。そし
て、露光ユニット16とストロボユニット17とは、本
体部13の前面に着脱自在に取り付けられる。また、遮
光筒22の下方には、ストロボユニット17の電源とな
る乾電池49が収納される。
クで形成されたベース部47に、フイルム巻止め機構,
フイルムカウンタ機構,シャッタ機構等が組み込まれて
いる。また、ベース部47の前面側には撮影レンズ8が
組み込まれており、ベース部47の上部にはファインダ
9が組み込まれている。ストロボユニット17は、プリ
ント基板48と発光部6とから構成されている。プリン
ト基板48には、ストロボ回路を構成する電気部品48
aと露光ユニット16のシャッタ機構によってオンされ
る発光スイッチ48bとが取り付けられている。そし
て、露光ユニット16とストロボユニット17とは、本
体部13の前面に着脱自在に取り付けられる。また、遮
光筒22の下方には、ストロボユニット17の電源とな
る乾電池49が収納される。
【0020】前カバー19は、不透明なプラスチックで
形成されており、シャッタボタン7,撮影枚数表示窓1
0,ストロボ充電スイッチ11等が形成されている。そ
して前カバー16には、パトローネ室24の突出に合わ
せた突出部51が形成されており、この突出部51は撮
影時にグリップとなる。前カバー19は、本体部13及
び後カバー18に対して爪係合により組み付けられる。
形成されており、シャッタボタン7,撮影枚数表示窓1
0,ストロボ充電スイッチ11等が形成されている。そ
して前カバー16には、パトローネ室24の突出に合わ
せた突出部51が形成されており、この突出部51は撮
影時にグリップとなる。前カバー19は、本体部13及
び後カバー18に対して爪係合により組み付けられる。
【0021】本体部13と後カバー18との間で超音波
溶着が行われる個所は、図1に示すように、本体部13
のパトローネ室24の側端縁に形成された凸条部41と
後カバー18の凹条部37とが溶着される第1溶着部5
3と、同じく本体部13のフイルムロール室25の側端
縁に形成された凸条部42と後カバー18の凹条部38
とが溶着される第2溶着部54と、本体部13のアパー
チャー23の上部に形成された凹条部43と後カバー1
8の凸条部39とが溶着される第3溶着部55と、アパ
ーチャー23の下部に形成された突条部44と後カバー
18の凹条部40とが溶着される第4溶着部56と、フ
イルムロール室25の底面端縁に形成された突条部25
bと底蓋35の凹条部35aとが溶着される第5溶着部
57となっている。
溶着が行われる個所は、図1に示すように、本体部13
のパトローネ室24の側端縁に形成された凸条部41と
後カバー18の凹条部37とが溶着される第1溶着部5
3と、同じく本体部13のフイルムロール室25の側端
縁に形成された凸条部42と後カバー18の凹条部38
とが溶着される第2溶着部54と、本体部13のアパー
チャー23の上部に形成された凹条部43と後カバー1
8の凸条部39とが溶着される第3溶着部55と、アパ
ーチャー23の下部に形成された突条部44と後カバー
18の凹条部40とが溶着される第4溶着部56と、フ
イルムロール室25の底面端縁に形成された突条部25
bと底蓋35の凹条部35aとが溶着される第5溶着部
57となっている。
【0022】図4及び図5中に部分拡大して示すよう
に、各溶着部53〜57の後カバー18側には、超音波
振動によって溶解される突条状のエネルギーダイレクタ
58,59,60,61,62がそれぞれ設けられてい
る。なお、本体部13と後カバー18との超音波溶着
は、本体部13及び後カバー18以外の部品の溶着を防
止するために、本体部13に写真フイルムパトローネ2
0が装填され、背面側に後カバー18が組み付けられた
後に実施される。
に、各溶着部53〜57の後カバー18側には、超音波
振動によって溶解される突条状のエネルギーダイレクタ
58,59,60,61,62がそれぞれ設けられてい
る。なお、本体部13と後カバー18との超音波溶着
は、本体部13及び後カバー18以外の部品の溶着を防
止するために、本体部13に写真フイルムパトローネ2
0が装填され、背面側に後カバー18が組み付けられた
後に実施される。
【0023】写真フイルムパトローネ20が装填され、
後カバー18が組み付けられた本体部13は、支持部2
6を支持する第1治具64と、支持部27を支持する第
2治具65と、遮光筒22の上部13aを支持する第3
治具66と、遮光筒22の下部13bを支持する第4治
具67と、これらの治具64〜67が一体に形成された
プレート69とからなる治具ユニット69によって前面
側から支持される。また、第2治具65には、フイルム
ロール室25の外壁上面25cを支持する第5治具68
が一体に設けられている。
後カバー18が組み付けられた本体部13は、支持部2
6を支持する第1治具64と、支持部27を支持する第
2治具65と、遮光筒22の上部13aを支持する第3
治具66と、遮光筒22の下部13bを支持する第4治
具67と、これらの治具64〜67が一体に形成された
プレート69とからなる治具ユニット69によって前面
側から支持される。また、第2治具65には、フイルム
ロール室25の外壁上面25cを支持する第5治具68
が一体に設けられている。
【0024】各治具64〜68に対面する後カバー18
の背面18b及び底蓋35には、超音波振動子72,7
3,74,75,76が当接される。各超音波振動子7
2〜75は一体化されて振動子ユニット77とされてお
り、各超音波振動子72〜75が後カバー18の背面1
8bに当接する溶着位置と、後カバー18から離れる退
避位置との間で昇降される。また、超音波振動子76
も、底蓋35に当接する溶着位置と、底蓋35から離れ
る退避位置との間で平行移動される。
の背面18b及び底蓋35には、超音波振動子72,7
3,74,75,76が当接される。各超音波振動子7
2〜75は一体化されて振動子ユニット77とされてお
り、各超音波振動子72〜75が後カバー18の背面1
8bに当接する溶着位置と、後カバー18から離れる退
避位置との間で昇降される。また、超音波振動子76
も、底蓋35に当接する溶着位置と、底蓋35から離れ
る退避位置との間で平行移動される。
【0025】振動子ユニット77及び超音波振動子76
が溶着位置に移動されると各超音波振動子72〜76
は、同時に高周波で振動される。これにより、5か所の
溶着が同時に行われるので、1か所に溶着するときと変
わらない時間で超音波溶着が終了する。また、後カバー
18の背面18bの各超音波振動子72〜75が当接さ
れる面は同一平面とされているので、各超音波振動子7
2〜75の当接部も同一の高さとなっている。そのた
め、あまり高い加工精度を必要とせずに各超音波振動子
72〜75を一体化することができる。
が溶着位置に移動されると各超音波振動子72〜76
は、同時に高周波で振動される。これにより、5か所の
溶着が同時に行われるので、1か所に溶着するときと変
わらない時間で超音波溶着が終了する。また、後カバー
18の背面18bの各超音波振動子72〜75が当接さ
れる面は同一平面とされているので、各超音波振動子7
2〜75の当接部も同一の高さとなっている。そのた
め、あまり高い加工精度を必要とせずに各超音波振動子
72〜75を一体化することができる。
【0026】次に、以上説明したレンズ付きフイルムユ
ニットの組み立てについて、図8を参照して説明する。
まず本体部13は暗室内に送られ、パトローネ室24に
パトローネ14が装填される。そして、このパトローネ
14から引き出されてロール状に巻かれた写真フイルム
15がフイルムロール室25に装填される。次に、本体
部13の背面側に後カバー18が爪係合によって組み付
けられる。これにより、本体部13の凸条部41,4
2,44及び凹条部43と、後カバー18の凹条部3
7,38,40及び凸条部39とが嵌め合わされる。
ニットの組み立てについて、図8を参照して説明する。
まず本体部13は暗室内に送られ、パトローネ室24に
パトローネ14が装填される。そして、このパトローネ
14から引き出されてロール状に巻かれた写真フイルム
15がフイルムロール室25に装填される。次に、本体
部13の背面側に後カバー18が爪係合によって組み付
けられる。これにより、本体部13の凸条部41,4
2,44及び凹条部43と、後カバー18の凹条部3
7,38,40及び凸条部39とが嵌め合わされる。
【0027】本体部13への後カバー18の組み付け
後、底蓋34,35がそれぞれ閉じられる。各底蓋3
4,35は、各々の係合爪34b,35bがパトローネ
室24とフイルムロール室25との外壁前面に形成され
た被係合爪24a,25aに係合され、閉じ位置に係止
される。
後、底蓋34,35がそれぞれ閉じられる。各底蓋3
4,35は、各々の係合爪34b,35bがパトローネ
室24とフイルムロール室25との外壁前面に形成され
た被係合爪24a,25aに係合され、閉じ位置に係止
される。
【0028】写真フイルムパトローネ20が装填され、
後カバー18が組み付けられた本体部13は、暗室内で
治具ユニット70に載置される。本体部13は前面側か
ら、支持部26が治具64に、支持部27が治具65
に、遮光筒22の上部13aが治具66に、遮光筒22
の下部13bが治具67に、フイルムロール室25の外
壁上面25cが治具68によってそれぞれ支持される。
後カバー18が組み付けられた本体部13は、暗室内で
治具ユニット70に載置される。本体部13は前面側か
ら、支持部26が治具64に、支持部27が治具65
に、遮光筒22の上部13aが治具66に、遮光筒22
の下部13bが治具67に、フイルムロール室25の外
壁上面25cが治具68によってそれぞれ支持される。
【0029】本体部13の治具ユニット70への載置
後、振動子ユニット77と超音波振動子76とが、それ
ぞれ溶着位置に下降及び前進され、各超音波振動子7
2,73,74,75,76が後カバー18及び底蓋3
5に同時に当接される。次いで振動子ユニット77と超
音波振動子76とは、高周波の超音波振動を開始し、こ
の振動が後カバー18の各溶着部53,54,55,5
6,57に印加される。これにより、後カバー18の各
溶着部53〜57に形成されたエネルギーダイレクタ5
8,59,60,61,62が溶解する。そして、一定
時間後に振動子ユニット77及び超音波振動子76の超
音波振動が停止され、それぞれ退避位置に移動される
と、エネルギーダイレクタ58〜62は再び固化するの
で、後カバー18と本体部13の両側端縁及び上下方端
縁と、フイルムロール室25と底蓋35とがそれぞれ溶
着される。このように、5ヶ所の溶着が同時に行われる
ので、1ヶ所の溶着を行う際と比べても時間的な増加は
ない。
後、振動子ユニット77と超音波振動子76とが、それ
ぞれ溶着位置に下降及び前進され、各超音波振動子7
2,73,74,75,76が後カバー18及び底蓋3
5に同時に当接される。次いで振動子ユニット77と超
音波振動子76とは、高周波の超音波振動を開始し、こ
の振動が後カバー18の各溶着部53,54,55,5
6,57に印加される。これにより、後カバー18の各
溶着部53〜57に形成されたエネルギーダイレクタ5
8,59,60,61,62が溶解する。そして、一定
時間後に振動子ユニット77及び超音波振動子76の超
音波振動が停止され、それぞれ退避位置に移動される
と、エネルギーダイレクタ58〜62は再び固化するの
で、後カバー18と本体部13の両側端縁及び上下方端
縁と、フイルムロール室25と底蓋35とがそれぞれ溶
着される。このように、5ヶ所の溶着が同時に行われる
ので、1ヶ所の溶着を行う際と比べても時間的な増加は
ない。
【0030】超音波溶着が終了した本体部13は、後カ
バー18の規制片32が図7中に二点鎖線で示す位置ま
で変形される。そして、巻上げノブ5がパトローネ室2
4の上面に垂直な方向から自動組付けされる。巻上げノ
ブ5の組み付け後、規制片32の変形が解除され、規制
片32は自身の弾性により元の巻上げノブ5の上方を保
護する位置に復帰される。
バー18の規制片32が図7中に二点鎖線で示す位置ま
で変形される。そして、巻上げノブ5がパトローネ室2
4の上面に垂直な方向から自動組付けされる。巻上げノ
ブ5の組み付け後、規制片32の変形が解除され、規制
片32は自身の弾性により元の巻上げノブ5の上方を保
護する位置に復帰される。
【0031】次に、本体部13の前面に形成された遮光
筒22に露光ユニット16が爪係合される。これによ
り、本体部13と後カバー18との間は完全に遮光され
るので、本体部13は暗室外に送出される。
筒22に露光ユニット16が爪係合される。これによ
り、本体部13と後カバー18との間は完全に遮光され
るので、本体部13は暗室外に送出される。
【0032】明室に送り出された本体部13には、前面
にストロボユニット17が組み付けられる。また、本体
部13の前面側には、ストロボユニット17と露光ユニ
ット16とを覆うように前カバー19が組み付けられ
る。そして、遮光筒22の下方に乾電池49が装填さ
れ、ユニット本体3が完成する。ユニット本体3は、次
工程であるシャッタ機構やストロボユニット等の検査を
行う検査ラインに搬送されて各種検査が実施され、合格
したユニット本体3は紙箱4に覆われてレンズ付きフイ
ルムユニット2となる。
にストロボユニット17が組み付けられる。また、本体
部13の前面側には、ストロボユニット17と露光ユニ
ット16とを覆うように前カバー19が組み付けられ
る。そして、遮光筒22の下方に乾電池49が装填さ
れ、ユニット本体3が完成する。ユニット本体3は、次
工程であるシャッタ機構やストロボユニット等の検査を
行う検査ラインに搬送されて各種検査が実施され、合格
したユニット本体3は紙箱4に覆われてレンズ付きフイ
ルムユニット2となる。
【0033】完成したレンズ付きフイルムユニット2
は、衝撃や捩れ等の外力が加えられても本体部13と後
カバー18との間に隙間等が発生することがなく、パト
ローネ室24及びフイルムロール室25内を常に光密に
維持することができる。また、使用後のレンズ付きフイ
ルムユニット2の後カバー18を本体部13から外そう
としても、本体部13と後カバー18とは背面側で4ヵ
所、更にフイルムロール室25と底蓋35とが溶着され
ているので、後カバー18は破壊されてしまいパトロー
ネ室24とフイルムロール室25内とを光密に保てなく
なるので、写真フイルムパトローネ20の詰め替えはで
きない。
は、衝撃や捩れ等の外力が加えられても本体部13と後
カバー18との間に隙間等が発生することがなく、パト
ローネ室24及びフイルムロール室25内を常に光密に
維持することができる。また、使用後のレンズ付きフイ
ルムユニット2の後カバー18を本体部13から外そう
としても、本体部13と後カバー18とは背面側で4ヵ
所、更にフイルムロール室25と底蓋35とが溶着され
ているので、後カバー18は破壊されてしまいパトロー
ネ室24とフイルムロール室25内とを光密に保てなく
なるので、写真フイルムパトローネ20の詰め替えはで
きない。
【0034】なお、上記実施例では溶着個所を5ヶ所と
したが、本発明はこれに限定されるものではない。ま
た、治具と超音波振動子とをそれぞれ一体化させたが、
これらは個々に設けてもよい。更に、ユニット本体が載
置された治具ユニットをパレットのようにコンベア等で
搬送して、ユニット本体への溶着を連続的に行うように
してもよい。
したが、本発明はこれに限定されるものではない。ま
た、治具と超音波振動子とをそれぞれ一体化させたが、
これらは個々に設けてもよい。更に、ユニット本体が載
置された治具ユニットをパレットのようにコンベア等で
搬送して、ユニット本体への溶着を連続的に行うように
してもよい。
【0035】また、パトローネから僅かに引き出された
写真フイルムの先端をスプールに係止し、このスプール
をフイルムロール室に、パトローネをパトローネ室に収
納して、全ての組立て作業の終了後にスプールを回転さ
せて写真フイルムをフイルムロール室に巻き上げるタイ
プのレンズ付きフイルムユニットでは、本体部に写真フ
イルムパトローネとスプールとを収納し、後カバーを組
み付けた後に本体部と後カバーとの間の超音波溶着を行
う。この場合には、上記実施例中の第1〜第4溶着部に
あたる個所だけに超音波溶着を行う。これにより、他の
部品同士が溶着されることはない。この超音波溶着後、
上記実施例と同様に規制片を変形させて巻上げノブを組
み付け、本体部の前面に露光ユニットとストロボユニッ
トとを組み付け、最後に前カバーを組み付ける。そし
て、フイルムロール室の底面に露出されたスプールを回
転させて写真フイルムをフイルムロール室に巻き上げ、
必要に応じてフイルムロール室の底面を遮光する遮光蓋
を組み付ける。なお、このようなタイプのレンズ付きフ
イルムユニットは、全ての組み立て作業を明室内で行う
ことができる。
写真フイルムの先端をスプールに係止し、このスプール
をフイルムロール室に、パトローネをパトローネ室に収
納して、全ての組立て作業の終了後にスプールを回転さ
せて写真フイルムをフイルムロール室に巻き上げるタイ
プのレンズ付きフイルムユニットでは、本体部に写真フ
イルムパトローネとスプールとを収納し、後カバーを組
み付けた後に本体部と後カバーとの間の超音波溶着を行
う。この場合には、上記実施例中の第1〜第4溶着部に
あたる個所だけに超音波溶着を行う。これにより、他の
部品同士が溶着されることはない。この超音波溶着後、
上記実施例と同様に規制片を変形させて巻上げノブを組
み付け、本体部の前面に露光ユニットとストロボユニッ
トとを組み付け、最後に前カバーを組み付ける。そし
て、フイルムロール室の底面に露出されたスプールを回
転させて写真フイルムをフイルムロール室に巻き上げ、
必要に応じてフイルムロール室の底面を遮光する遮光蓋
を組み付ける。なお、このようなタイプのレンズ付きフ
イルムユニットは、全ての組み立て作業を明室内で行う
ことができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレンズ付
きフイルムユニットは、パトローネ室とフイルムロール
室との底部をそれぞれ覆う底蓋を閉じた時に、本体部に
係止させるようにしたので、前カバーを組み付けなくて
もパトローネ室内とフイルムロール室内を光密に保つこ
とができ、前カバーの組み付け作業を明室内で行うこと
ができ、組み立て作業の効率が向上する。また、巻上げ
ノブをユニット本体外に露出させるための規制片を弾性
変形可能としたので、本体部に後カバーを組み付けた後
でも巻上げノブを自動組み込みすることができ、組み立
て作業の効率が向上する。
きフイルムユニットは、パトローネ室とフイルムロール
室との底部をそれぞれ覆う底蓋を閉じた時に、本体部に
係止させるようにしたので、前カバーを組み付けなくて
もパトローネ室内とフイルムロール室内を光密に保つこ
とができ、前カバーの組み付け作業を明室内で行うこと
ができ、組み立て作業の効率が向上する。また、巻上げ
ノブをユニット本体外に露出させるための規制片を弾性
変形可能としたので、本体部に後カバーを組み付けた後
でも巻上げノブを自動組み込みすることができ、組み立
て作業の効率が向上する。
【0037】また、レンズ付きフイルムユニットの製造
方法としては、本体部に写真フイルムとパトローネとを
装填し、後カバーを組み付けた後に超音波溶着を行うよ
うにしたので、本体部及び後カバー以外の部品が溶着さ
れることはないので、不要な溶着による不具合品の発生
が減少し、回収後のレンズ付きフイルムユニットのリユ
ース適性も向上する。
方法としては、本体部に写真フイルムとパトローネとを
装填し、後カバーを組み付けた後に超音波溶着を行うよ
うにしたので、本体部及び後カバー以外の部品が溶着さ
れることはないので、不要な溶着による不具合品の発生
が減少し、回収後のレンズ付きフイルムユニットのリユ
ース適性も向上する。
【図1】本体部と後カバーとの溶着工程を示す説明図で
ある。
ある。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
図である。
【図3】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】本体部と後カバーとの水平方向の要部断面図で
ある。
ある。
【図5】本体部と後カバーとの垂直方向の要部断面図で
ある。
ある。
【図6】後カバーの規制片を示す部分拡大図である。
【図7】パトローネ室の平面図である。
【図8】ユニット本体の組立て工程を示すフローチャー
トである。
トである。
2 レンズ付きフイルムユニット 3 ユニット本体 5 巻上げノブ 13 本体部 18 後カバー 20 写真フイルムパトローネ 24 パトローネ室 25 フイルムロール室 32 規制片 34,35 底蓋
Claims (3)
- 【請求項1】 未露光の写真フイルムが収納されるフイ
ルムロール室と、露光済みの写真フイルムを巻き取るパ
トローネが収納されるパトローネ室とが一体に形成され
た本体部と、この本体部の背面側に組み付けられる後カ
バーと、この後カバーと一体に形成され、フイルムロー
ル室とパトローネ室との底部をそれぞれ覆う底蓋とを備
えたレンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記底蓋は、閉じられた際に本体部に係止されることを
特徴とするレンズ付きフイルムユニット。 - 【請求項2】 未露光の写真フイルムが収納されるフイ
ルムロール室と、露光済みの写真フイルムを巻き取るパ
トローネが収納されるパトローネ室とが一体に形成され
た本体部と、この本体部の背面側に組み付けられる後カ
バーと、パトローネ室の上面に形成された穴に挿入され
てパトローネのスプール軸に係合される係合軸が下面に
形成された巻上げノブとを備え、この巻上げノブの一部
分を外部に露出させるために後カバーに開口が形成され
たレンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記開口の上縁を規制する規制片は、一端が後カバーに
対して切り欠かれて自由端とされ、巻上げノブの組付け
時に、パトローネ室の上面に対して垂直な方向から組み
付けられる巻上げノブに干渉しないように変形され、巻
上げノブの組付け後に自身の弾性により元の位置に復帰
することを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。 - 【請求項3】 未露光の写真フイルムが収納されるフイ
ルムロール室と、露光済みの写真フイルムを巻き取るパ
トローネが収納されるパトローネ室とが一体に形成され
た本体部と、この本体部の背面側に組み付けられる後カ
バーと、この後カバーと一体に形成され、閉じられたと
きにフイルムロール室とパトローネ室との底部をそれぞ
れ覆うとともに、本体部に係止される底蓋と、撮影レン
ズやシャッタ機構等の撮影機構が一体化され本体部の前
面に着脱自在に組み付けられる露光ユニットと、露光ユ
ニットを覆うように本体部の前面側に組み付けられる前
カバーとから構成されたレンズ付きフイルムユニットの
製造方法において、 前記本体部に写真フイルム及びパトローネを装填して後
カバーを組み付け、底蓋を閉じて本体部に係止させた
後、本体部と後カバーとの間の溶着を行い、しかる後に
本体部の前面に露光ユニットと前カバーとを順次に組み
付けるようにしたことを特徴とするレンズ付きフイルム
ユニットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1725195A JPH08211567A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1725195A JPH08211567A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08211567A true JPH08211567A (ja) | 1996-08-20 |
Family
ID=11938740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1725195A Pending JPH08211567A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08211567A (ja) |
-
1995
- 1995-02-03 JP JP1725195A patent/JPH08211567A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20031224 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |