JPH0821130B2

JPH0821130B2 - 登録機能付き買物籠

Info

Publication number: JPH0821130B2
Application number: JP61298389A
Authority: JP
Inventors: 知久平尾島; 重孝荻原
Original assignee: Tec Corp
Current assignee: Tec Corp
Priority date: 1986-12-15
Filing date: 1986-12-15
Publication date: 1996-03-04
Anticipated expiration: 2011-03-04
Also published as: JPS63149791A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明はスーパーマーケット等に装備された買物篭に
販売商品の登録機能を付加した登録機能付き買物篭に関
する。

［従来の技術］一般にスーパーマーケットにおいて、客は入口近傍に
用意されたこのスーパーマーケット専用の買物篭を取上
げ、この買物篭を持参して各売場を回り、例えば棚等に
陳列されている販売商品を順次その買物篭に収納してい
く。そして、希望する全部の商品を買物篭に収納する
と、その買物篭を出口近傍の会計ゾーンにおける電子キ
ャッシュレジスタのサッカー台へ運ぶ。キャッシャーは
客が持参した買物篭に収納された各販売商品を一つづつ
取出して、キーボードに配設された販売登録用キーを用
いて部門登録処理するか、又はバーコードスキャナーを
用いて単品登録処理する。そして、最後に合計キーを押
して合計金額を算出し、算出された合計金額に基づいて
客との間で金銭の授受を行なう。

なお、近年各商品にバーコード化されて付された商品
コードをバーコードスキャナーで読取ることにより、販
売商品の登録操作の能率化および簡素化を図るようにし
ている。

［発明が解決しようとする問題点］しかしながら上記のような販売登録システムにおいて
いも、まだ次のような問題があった。すなわち、客にと
っては自分が購入した全商品の合計金額はキャッシャー
が合計キーを押して、合計金額が電子キャッシュレジス
タに表示さるまで不明である。したがって、多くの商品
を購入した場合は、合計金額がいくらになるか不安にな
る。そのため、予算オーバーを心配して、予め少な目に
商品を購入する場合がある。また、電子キャッシュレジ
スタに合計金額が表示されて始めて予算オーバーに気付
き、その時点でいくつかの商品を返品する場合がある。
このように一旦登録済みの商品を取消すことはキャッシ
ャーにとっても面倒であり、返品された商品を元の陳列
棚に戻す作業が必要となる。返品が生じると全体の販売
登録業務の作業能率が低下する。また、客にっても気ま
ずい思いをしなければならない。

本発明は、買物篭自体にこの買物篭に収納される各販
売商品の販売データを登録する機能を付加することによ
り、客が買物篭に購入商品を収納した時点で今までの合
計金額が確認でき、店側および客側にとって販売登録業
務を円滑に実行できる登録機能付き買物篭を提供するこ
とを目的とする。

［問題点を解決するための手段］本発明の登録機能付き買物篭は、売場内を可動自在に
設けられ、販売商品が収納される買物篭本体と、この買
物篭本体の入口近傍に取付けられ、この入口を通過する
販売商品に付されたバーコード化された商品コードを読
取るバーコードスキャナーと、少なくとも各販売商品の
販売金額を商品コード別に記憶する商品データメモリ
と、買物篭本体に投入する商品をバーコードスキャナー
で読取って商品の登録を行う登録業務と買物篭本体に投
入された商品をバーコードスキャナーで読取って正しく
登録されているか否かを確認する確認業務とを設定する
業務設定手段と、この業務設定手段の登録業務設定状態
において、バーコードスキャナーにて読取られた商品コ
ードとこの商品コードに対応する商品データメモリから
検索された販売金額とを記憶する販売データメモリと、
この販売データメモリに記憶された各商品の販売金額を
累積する合計器と、各販売金額および合計器に累積され
た合計金額を表示する表示部と、業務設定手段の確認業
務設定状態において、販売データメモリに記憶された商
品コードおよびこの商品コードに対応する販売金額から
なる全ての販売データを複写する確認データメモリと、
業務設定手段の確認業務設定状態において、バーコード
スキャナーで読取った商品コードに対応する販売データ
を確認データメモリから削除する確認手段と、この確認
手段により確認データメモリに記憶された販売データの
すべてが削除されたか否かを判断する削除判断手段と、
この削除判断手段が販売データのすべてが削除されたと
判断したときに、合計器に累積された合計金額を表示部
に再表示する表示制御手段とを備えたものである。

［作用］このように構成された登録機能付き買物篭であれば、
この登録機能付き買物篭の業務設定手段の登録業務設定
状態において、客はこの登録機能付き買物篭を売場内を
移動させながせら、販売商品を棚から取出してこの買物
篭本体へ収納する。すると、この買物篭本体の入口近傍
に取付けられたバーコードスキャナーにて収納された商
品の商品コードが読取られる。そして、読取られた商品
コードでもって商品データメモリが検索されて商品コー
ドに該当する販売商品の販売金額（価格）が読出され
る。読出された販売金額および商品コードは販売データ
メモリに記憶される。同時に販売金額は合計器に加算さ
れる。そして、販売金額および現在までの合計金額が表
示部に表示される。したがって、客は現在までに購入し
た商品の合計金額を確認できる。また、この登録機能付
き買物篭の業務設定手段の確認業務設定状態において、
買物篭本体に投入された商品の確認動作を行うときに、
販売データメモリに記憶された商品コードおよびこの商
品コードに対応する販売金額からなる全ての販売データ
が確認データメモリに複写される。そして、買物篭本体
内の商品に付されたバーコードをバーコードスキャナー
で再度読取らせると、読取った商品コードに対応する販
売データが確認データメモリから削除され、確認データ
メモリの販売データがなくなったら、販売データメモリ
に記憶された販売データと実際に買物篭本体内に収納さ
れた商品の販売データとが一致したと判断され、商品の
合計金額が表示部に表示される。

［実施例］以下本発明の一実施例を図面を用いて説明する。

第１図は実施例の登録機能付き買物篭を示す斜視図で
ある。この登録機能付き買物篭は大きく別けて買物篭本
体１と、この買物篭本体１の一側面に取付けられた販売
登録処理を行なう制御装置２とで構成されている。

買物篭本体１はほぼ直方体状に形成されており、下面
の４隅にキャスター３が取付けられている。また、制御
装置２側の側面には手押用の取手４が取付けられてい
る。この買物篭本体１の上側の入口1a内の互いに対向す
る内壁の一部には一対の方向センサ5a,5bが互いに対向
するように取付けられている。

制御装置２上面の操作パネル上にはキーボード６、表
示部7,鍵にて操作する鍵スイッチ８が取付けられてい
る。さらに、制御装置２の中間部には固定式のバーコー
ドスキャナー９が組込まれており、このバーコードスキ
ャナー９の読取り用レーザ光線が出力される読取窓9aが
前記買物篭本体１の入口1a近傍の内壁面に露出してい
る。さらに、制御装置２の側面には、必要としたとき
に、この制御装置２の上位のコンピュータやレシート用
プリンタに接続するためのコネクタ10が接続ケーブルを
介して懸架されている。

キーボード６には、第２図に示すように、数字データ
をキー入力するための置数キー11,一旦置数した数字デ
ータを取消すためのクリアキー12,表示部７に合計金額
を表示させるか各商品の販売金額を表示させるかを選択
する合計／単品キー13,レシート発行を指示するレシー
トキー14等が配設されている。

また、鍵スイッチ８は、第３図に示すように、電源の
オン・オフ制御を行なうとともに、［登録］［確認］
［設定］の後述する３種類の業務を選択実行させる。な
お、この鍵スイッチ８は、通常［登録］業務位置に設定
された状態で鍵が抜取られており、［登録］業務位置に
設定された状態で客に貸し出しされる。

第４図は前記一対の方向センサ5a,5bを取出して示す
模式図である。一方の方向センサ5bの上辺および下辺近
傍にそれぞれ複数の発光素子14a,14bが配列されてお
り、この方向センサ5bに対向する他方の方向センサ5aの
上辺および下辺近傍にそれぞれ前記発光素子14a,14bに
対向するように複数の受光素子15a,15bが配設されてい
る。なお、前記バーコードスキャナー９の読取窓9aの上
下方向位置は方向センサ5a,5bの縦方向の中央に位置し
ている。

そして、商品16を買物篭本体１へ収納する場合に、商
品16をこの一対の方向センサ5a.5b間を上から下方向へ
移動させると、受光素子15aが先に遮光され、受光素子1
5bが後に遮光される。従って、商品16が買物篭本体１に
収納されたこと（登録）が検出される。逆に受光素子15
bが先に遮光され、受光素子15aが後に遮光されると、商
品16が買物篭本体１内から取出されること（返品）を示
す。

そして、各商品16が一対の方向センサ5a.5b間を通過
する過程で、この商品16にバーコード化されて付された
商品コード17が前記バーコードスキャナー９にて読取ら
れる。

第５図は制御装置２の概略構成を示すブロック図であ
る。各種演算処理を実行するCPU（中央処理装置）18
は、バスライン19を介して前述した［登録］［確認］
［設定］の各種業務の制御プログラムを記憶するROM20
とバーコードスキャナー９にて読取られた商品コードに
対応する商品の販売データ等を一時記憶するRAM21とを
制御する。また、CPU18にはバスライン19を介して、キ
ーボード６からのキー信号が入力されるキーボード入力
回路22,鍵スイッチ８からの制御指令が入力される鍵ス
イッチ入力回路23,表示部７へ表示データを送出する表
示制御回路24,方向センサ5a,5bから方向信号が入力され
る方向センサ・インターフェース25,バーコードスキャ
ナー９で読取られた商品コードが入力されるスキャナー
入力回路26,コネクタ10に接続されたコンピュータ又は
レシート用プリンタとの間でデータ伝送を実行するため
の伝送インターフェース27が接続されている。

なお、上記各電子構成部材には電源回路28から直流駆
動電圧V_Dが供給される。この電源回路28にはバッテリ29
が接続されている。

前記RAM21内には、第６図に示すように、この売場で
販売される全部の商品に対して、品名，単価（販売金
額），この登録機能付き買物篭にて販売した売上点数，
売上金額を商品コード別に記憶する商品データメモリR
1,一人の客に販売した販売商品の商品コード，販売金
額，販売点数等の販売データを順次記憶する販売データ
メモリR2,一人の客に販売した販売商品の販売金額を累
積する合計器R3,買物篭本体１に収納された各販売商品
をキャッシャーが確認するときに使用する確認データメ
モリR4等が形成されている。

次に、客が実際に商品16を手にとり買物篭本体１に収
納する場合の前記方向センサ5a,5bの動作を第７図
（ａ）〜（ｇ）を用いて説明する。まず、購入希望の商
品16を手にとり、入口1aの方向センサ5a,5b間を通過さ
せる準備をする（ａ）。商品16が上側の発光素子14aか
ら受光素子15aへ送出させる光を遮光すると、バーコー
ドスキャナー９において、商品16に付されたバーコード
化された商品コード17の読取り機能が有効になる
（ｂ）。商品16に付されたバーコードがバーコードスキ
ャナー９の読取窓9a位置に来ると、バーコード化された
商品コード17を読取る（ｃ）。次に下側の発光素子14b
から受光素子15bへの光も遮光される（ｄ）。商品16を
買物篭本体１の底に置く。この状態においても、上側と
下側との両方の光が遮光されている（ｅ）。手を引き上
げることにより、下側の光の遮光状態は解除される
（ｆ）。続いて上側の光の遮光状態も解除され、バーコ
ードスキャナー９の読取り機能が無効状態となり、初期
状態に戻る（ｇ）。

一方、買物篭本体１内に一旦収納した商品を取出して
棚に返品する場合は、収納する場合と全く逆の手順で行
われる。すなわち、第７図の（ｇ）→（ｆ）→（ｅ）→
……→（ｂ）→（ａ）となる。

このように、バーコードスキャナー９にて読取られた
商品コードの商品15が買物篭本体１に収納されたか又は
取出されたかの判断が、方向センサ5a,5bの遮光状態お
よび遮光順序から決定できる。

しかして、前記制御装置２のCPU18は第８図の流れ図
に従って登録処理業務を実行するようにプログラム構成
されている。すなわち、流れ図が開始されると、鍵スイ
ッチ８が［登録］業務位置に設定されていることを確認
し、P1にてバーコードスキャナー９から商品コードが入
力されるのを待つ。P1にて商品コードが入力されると、
この商品コードが例えばJAN規格に合った正しい商品コ
ードであることを確認する。

その後、P2にて登録操作又は取消操作かを判断する。
すなわち、前述したように、方向センサ5a,5bの状態よ
り商品16が買物篭本体１に収納された場合は登録操作と
なり、逆に買物篭本体１から取出された場合は返品操作
となる。

P2にて登録操作であれば、RAM21の商品データメモリR
1から該当商品コードの単価（販売金額）を読出して販
売データとして該当商品コードとともに販売データメモ
リR2へ格納する。同時に販売金額（単価）を合計器R3へ
累積する。P3にてキーボード６の合計／単品キー13の状
態を調べる。押し下げられていた場合は、合計表示モー
ドであると判断して、第11図（ｃ）に示すように合計器
R3に累積された現在までの合計金額および販売点数を
［ゴウケイ］のメッセージとともに表示部７に表示す
る。一方、押し下げられていなければ、単品データ表示
モードであると判断して、同図（ａ）に示すように、先
に販売データメモリR2へ格納した登録商品の販売金額を
「オカイアゲ」のメッセージとともに表示部７に表示す
る。

以上で一つの商品16に対する入力処理が終了したの
で、P4にて鍵スイッチ８がまだ［登録］位置に設定され
たままであれば、P1へ戻り、次の商品16の商品コード入
力を待つ。

また、P2にて返品操作であれば、販売データメモリR2
内の入力された商品コードに対応する販売金額（単価）
と商品コードとからなる販売データを削除する。同時に
合計器R3から販売金額を減額する。そして、P5にて合計
／単品キー13の状態を調べ、合計表示モードであれば、
第７図（ｃ）に示すように減算後の合計器R3の合計金額
を表示する。単品表示モードであれば、同図（ｂ）に示
すように先に販売データメモリR2から削除した返品商品
の販売金額を「ゴヘンピン」のメッセージとともに表示
部７に表示する。そして、P4へ進む。

P4にて鍵スイッチ８が［登録］業務位置から外される
とこの登録処理の流れ図を終了して次の処理へ進む。

第９図は、客が希望する全部の商品を買物篭本体１へ
収納する状態で会計ゾーンへこの登録機能付き買物篭を
運んで、キャッシャーに購入商品を確認してもらうため
の確認処理の流れ図である。すなわち流れ図が開始さ
れ、P6にて鍵スイッチ８が［確認］業務位置に設定され
ると、確認処理が開始されたと判断する。そして、RAM2
1の販売データメモリR2に記憶された全部の販売データ
を確認データメモリR4へ複写する。その後P7にてバーコ
ードスキャナー９から一つの商品コードが入力されるの
を待つ。一つの商品コードが入力されると、一つの販売
商品がキャッシャーによって買物篭本体１から取出され
たと判断して、その商品コードが規格に合った正しい商
品コードであることを確認する。

そしてP8にて、入力された商品コードが確認データメ
モリR4に格納されていることを確認する。そして、その
商品コードに該当する販売データを削除するとともに、
その商品の販売金額を表示部７に表示する。そして、P9
にて合計／単品キー13がキー操作されなければ、P7へ戻
り、次の商品が買物篭本体１内から取出されるのを待
つ。

P9にて合計／単品キー13がキー操作されると、買物篭
本体１内の全部の商品が取出されたと判断して、P10に
て確認データメモリR4の記憶内容を調べる。そして、確
認データメモリR4の記憶内容が０であれば、販売データ
メモリR2に記憶された販売データと実際にこの買物篭本
体１内に収納されている商品とが一致したので、P11に
て合計器R3の合計金額を表示部７に表示する。なお、P1
0にて確認データメモリR4の値が０でなければ、販売デ
ータメモリR2の販売データと実際の商品との間に食違い
が生じているので、エラー処理として、販売データメモ
リR2および合計器R3をクリアして、鍵スイッチ８を［登
録］業務に設定して最初から登録をやり直す。

P11にて合計金額表示開始してから例えば５秒等の所
定時間経過前にP12にてキーボード６のレシートキー14
がキー入力されると、コネクタ10が外部のレシート用プ
リンタに接続されたことを確認の後、販売データメモリ
R2の各販売データおよび合計器R3の合計金額を伝送イン
ターフェース27を介してレシート用プリンタへ送信す
る。その結果、各販売商品の販売金額および合計金額が
印字されたレシートが発行される。

レシート用プリンタへの各データの送信が終了した場
合と、P12にて所定時間内にレシートキー14がキー入力
されなかった場合は、販売データメモリR2に記憶された
各販売データの販売金額を商品データメモリR1の該当商
品コードの売上金額に加算するとともに売上点数を更新
する。その後、販売データメモリR2,確認データメモリR
4,合計器R3をクリアする。また、キャッシャーは客との
間で表示された合計金額に対する金銭の授受を行なう。
以上で一人の客に対する一連の販売登録処理を終了す
る。

また、RAM21の商品データメモリR1に対する新規商品
の商品コード，品名，単価（販売金額）等の設定処理は
第10図に示す流れ図に従って実行する。すなわちコネク
タ10を上位のコンピュータに接続し、鍵スイッチ８を
［設定］業務に設定してコンピュータから送信される設
定データを待つ。設定データを受信すると、その設定デ
ータを商品データメモリR1の該当領域へ格納する。鍵ス
イッチ８が［設定］業務から外されると、全部の設定デ
ータの設定処理が終了したと判断する。

このように構成された登録機能付き買物篭であれば、
鍵スイッチ８が［登録］業務に設定された状態でこの登
録機能付き買物篭を客に貸し出す。客はこの登録機能付
き買物篭を取手４を持って押しながら、各売場を巡回し
て購入希望の商品を順次棚から取出して方向センサ5a,5
b間を通過させて買物篭本体１へ収納する。そして、キ
ーボード６の合計／単品キー13を押し下げると現在まで
の合計金額が表示部７に表示され、合計／単品キー13の
押し下げを解除すると、今買物篭本体１に収納した商品
の販売金額が表示される。さらに、一旦買物篭本体１内
へ収納した商品を返品する場合は、その商品を方向セン
サ5a,5bの間を介して買物篭本体１外へ取出して棚へ戻
す。すると、合計／単品キー13が押し下げられていると
減算後の合計金額が表示部７に表示され、合計／単品キ
ー13の押し下げを解除すると、今買物篭本体１から取出
した返品商品の販売金額が表示される。

このように客にとっては現在までの購入商品の合計金
額を確認しながら購入商品を決めることができるので、
予算に応じた適切な買物を実行できる。その結果、従来
の販売登録システムのように、会計ゾーンでキャッシャ
ーに代金を支払う段階になって予算オーバや，予算が大
量に残ることが防止される。したがって、会計する時点
で返品とか追加購入等の面倒な要求が客から発せられる
確率が大幅に低減するので、店側とっても販売登録業務
を円滑に実行でき、全体の作業能率を向上できる。ま
た、客に代金の支払を要求し、登録された販売データを
売上データとして記録するときに、販売データメモリに
記憶された販売データと実際に買物篭本体内に収納され
た商品の販売データとが一致したか否かを確認動作を行
うことによって、客が誤って登録動作を行わずに買物篭
本体に収納した場合等でも、代金支払要求時にそれを発
見することが可能となり、代金の要求を正確に行うこと
ができる。

［発明の効果］以上説明したように本発明によれば、買物篭自体に、
この買物篭に商品が収納されると自動的にその商品の販
売データを登録する機能を付加している。したがって、
客が買物篭に購入商品を収納した時点で今までの合計金
額が確認でき、店側および客側にとってまた、確認デー
タメモリに記憶された販売データのすべてが削除された
か否かを判断することによって、販売データメモリに記
憶された販売データと実際に買物篭本体内に収納された
商品の販売データとが一致したか否かを確認するため、
客が誤って登録動作を行わずに買物篭本体に収納した場
合等でも、代金支払要求時にそれを発見することが可能
となり、代金支払の要求や売上データの登録を正確に行
うことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例に係わる登録機能付き買物篭を示
すものであり、第１図は全体を示す斜視図、第２図はキ
ーボードのキー配置図、第３図は鍵スイッチを示す図、
第４図は方向センサを取出して示す模式図、第５図は制
御装置を示すブロック図、第６図は記憶部の主なメモリ
を示す図、第７図は方向センサの動作を説明するための
図、第８図乃至第10図は動作を示す流れ図、第11図は表
示部における表示内容を示す図である。１……買物篭本体、1a……入口、２……制御装置、5a,5
b……方向センサ、６……キーボード、７……表示部、
８……鍵スイッチ、９……バーコードスキャナー、10…
…コネクタ、11……置数キー、13……合計／単品キー、
14……レシートキー、16……商品、17……商品コード、
18……CPU、20……ROM、21……RAM、R1……商品データ
メモリ、R2……販売データメモリ、R3……合計器、R4…
…確認データメモリ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】売場内を可動自在に設けられ、販売商品が
収納される買物篭本体と、この買物篭本体の入口近傍に
取付けられ、この入口を通過する販売商品に付されたバ
ーコード化された商品コードを読取るバーコードスキャ
ナーと、少なくとも各販売商品の販売金額を商品コード
別に記憶する商品データメモリと、前記買物篭本体に投
入する商品を前記バーコードスキャナーで読取って商品
の登録を行う登録業務と前記買物篭本体に投入された商
品を前記バーコードスキャナーで読取って正しく登録さ
れているか否かを確認する確認業務とを設定する業務設
定手段と、この業務設定手段の登録業務設定状態におい
て、前記バーコードスキャナーにて読取られた商品コー
ドとこの商品コードに対応する前記商品データメモリか
ら検索された販売金額とを記憶する販売データメモリ
と、この販売データメモリに記憶された各商品の販売金
額を累積する合計器と、前記各販売金額および合計器に
累積された合計金額を表示する表示部と、前記業務設定
手段の確認業務設定状態において、前記販売データメモ
リに記憶された商品コードおよびこの商品コードに対応
する販売金額からなる全ての販売データを複写する確認
データメモリと、前記業務設定手段の確認業務設定状態
において、前記バーコードスキャナーで読取った商品コ
ードに対応する販売データを前記確認データメモリから
削除する確認手段と、この確認手段により確認データメ
モリに記憶された販売データのすべてが削除されたか否
かを判断する削除判断手段と、この削除判断手段が販売
データのすべてが削除されたと判断したときに、前記合
計器に累積された合計金額を前記表示部に再表示する表
示制御手段とを備えたことを特徴とする登録機能付き買
物篭。