JPH0821037B2 - 画像ファイル装置における画像登録方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、画像ファイル装置における画像登録方法に
関し、特に、同一書類において、線密度の異なる読み取
りが可能な画像ファイル装置における画像登録方法に関
する。

〔従来技術〕

光ディスクを媒体とする画像ファイル装置において、
その光ディスクに登録できる文書の枚数は、書類の密
度，あるいは、読み取り精度によって大幅に異なる。ま
た、例えば、写真と文字とでは、利用者が要求する鮮明
度も異なる。これらの多様な要望に応え、利用者が必要
とする読み取り精度，および鮮明度に従って効率よく大
量の登録を行うため、書類の種類に従って、オペレータ
が読み取りの精度を変える方法，ポインタを用いて読み
取る領域を指定する方法，あるいは、文字と写真とを区
別して入力する部分中間読み取り方式等が提案されてい
る。

例えば、特開昭60−581号公報に記載されている装置
では、キーボードの指定により、イメージデータを文字
データと画像データとに振り分け、文字情報と画像情報
とを、そのまま同時に入力する部分中間調読み取り方式
を用いている。また、特開昭60−93572号公報に記載さ
れている装置では、図形を構成するラン番号をキーボー
ドから入力してその図形を指定し、その図形のみのデー
タをハードウェアで抽出し直すことにより、複雑な図形
を効率的に抽出する方法を用いている。

このような従来技術において、読み取り精度の指定は
画像入力装置のパネルによりオペレータが行い、その読
み取り精度の切り換え単位は各書類毎に行っていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術においては、読み取り精度の切り換えは
各書類毎に行われるため、その書類の中の一部分のみに
高い読み取り精度が必要な場合、その書類全体に高い読
み取り精度を用いることになり、光ディスクへの登録枚
数は減少するという問題があった。

本発明の目的は、このような問題点を改善し、同一書
類において、線密度の異なる読み取りを行い、光ディス
クに登録する書類枚数を増大することが可能な画像ファ
イル装置における画像登録方法を提供することにある。

〔問題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明の画像ファイル装置
における画像登録方法は、画像情報を入力する入力手段
（第１図の２等）と、画像情報を表示する表示手段と、
入力された画像情報を登録する第１の記憶手段（第１図
の７）とを有する画像ファイル装置において、入力、登
録された画像情報の１部の領域が指定済みであれば、そ
の画像情報の全体を間引くステップと、間引いた後の全
体の画像情報を第２の記憶手段（第１図の８）に登録す
るステップと、上記指定された１部の領域に対応する、
間引いた画像情報そのものを第３の記憶手段（第１図の
９）に登録するステップと、上記第２の記憶手段に登録
された画像情報と上記第３の記憶手段に登録された画像
情報とを合成して上記表示手段に表示するステップとを
有することに特徴がある。

〔作用〕

本発明においては、読み取り精度の切り換えは、画像
入力装置の読み取り部で行わず、画像全体メモリ内で行
う。すなわち、画像入力部で読み取った情報で、画像全
体メモリに格納され、ポインタで指定された位置は画像
プロセッサで管理し、全体画像の間引きデータとエリア
内の間引きデータとは、それぞれ別のメモリで管理する
ため、誤動作することはない。また、イメージ取得の際
の線密度を維持しつつ、指定した部分領域以外の画像情
報を間引くことができる。

〔実施例〕

本発明の一実施例を図面により説明する。

第１図は、本発明の一実施例における画像ファイル装
置の構成図，第２図は本発明の一実施例における画像抽
出例図，第３図は本発明の一実施例における線密度切り
換え例図，第４図は本発明の一実施例における画像抽出
部の記録例図である。

本実施例の画像ファイル装置は、第１図のように、キ
ーボード1,キーボード制御回路，スキャナ2,スキャナ制
御回路，ディスプレイ3,ディスプレイ制御回路，画像プ
ロセッサ4,光ディスク5,光ディスク制御回路，ポインタ
6,ポインタ制御回路，画像全体メモリ7,間引きメモリ8,
抽出部分メモリ9,抽出部分アドレスメモリ10,および表
示メモリ11を備える。

キーボード１はキーボード制御回路を備え、オペレー
タは、キーボード１からファイルを所望する書類のタイ
トルを入力する。

スキャナ２はスキャナ制御回路を備え、キーボード１
から入力された書類タイトルに従って書類を読み取る。

画像全体メモリ７は、こうして読み取られた書類を一
時格納し、表示メモリ11に送る。

ディスプレイ３は、ディスプレイ制御回路を備え、表
示メモリ11を介して受け取った画像を表示する。

その画像はオペレータにより目視確認され、第２図の
ように、ポインタ制御回路，およびポインタ６により画
像抽出部29を指定し、そのエリアが枠で囲まれると、画
像プロセッサ４の制御により、その画像抽出部29の指定
アドレスを抽出部分アドレスメモリ10に記憶する。次
に、第３図のように、画像全体メモリ７に格納されたそ
の全体画像27の画像データを一定間隔で間引きして、間
引き後のデータを間引きメモリ８に格納し、間引きデー
タは廃棄する。但し、その画像抽出部29の画像データ
は、抽出部分メモリ９に格納され、さらに、間引きメモ
リ８と抽出部分メモリ９とのデータに分けて、光ディス
ク５に記憶される。

また、その分割の方法は、第４図のように、間引きを
１ドットずつ行う場合、画像全体メモリ７における画像
抽出部29の横方向アドレスX1,X2,X3,X4,……，および、
縦方向アドレスY1,Y2,Y3,Y4,……は、間引きされ、横方
向アドレスX1,X3,……，縦方向アドレスY1,Y3,……で示
される部分は、間引きメモリ８に移し、横方向アドレス
X2,X4,……，縦方向アドレスY2,Y4,……で示される部分
は、抽出メモリ９に移して、それぞれ光ディスク制御回
路の制御により、光ディスク５に記録される。

第５図は、本発明の一実施例の画像ファイル装置にお
ける画像記録のフローチャートである。

第１図〜第４図のように、オペレータがキーボード１
から記録対象の書類のタイトルを入力すると、スキャナ
２は、その画像を読み取り（500）、一時、その全体画
像27を画像全体メモリ７に格納する（501）。その全体
画像27は表示メモリ11を介してディスプレイ３に表示さ
れ（502）、オペレータは、その全体画像27を目視確認
し（503）、鮮明に記録する部分が指定済みか否か確め
る（504）。

抽出する部分が指定済みであれば、画像プロセッサ４
の制御により、その全体画像27のデータを間引く（50
7）。

抽出する部分が指定されていなければ、ポインタ６に
より、画像抽出部29を指定し（505）、その部分の指定
アドレスを抽出部分アドレスメモリ10に格納する（50
6）。

次に、その全体画像27のデータを一定間隔で間引き
（507）、その画像抽出部29を除く部分の間引かれた不
必要データを廃棄し、間引き後の必要データのみを間引
きメモリ８に移す（508）。

さらに、その画像抽出部29の間引きデータのみを抽出
部分メモリ９に移す（509）。

このように、光ディスク５において、ポインタ６で指
定された画像抽出部分29のみを間引きせず高い精度で記
録し、その他の部分は間引き後の低い精度で記録する
（510）。

第６図は、本発明の一実施例の画像ファイル装置にお
ける画像読み出しのフローチャートである。

まず、第１図〜第５図のように、光ディスク５に記憶
された画像データを、光ディスク５から読み出して（60
0）、全体画像27の間引きデータは間引きメモリ８に取
り出し（601）、画像抽出部29の間引きデータは抽出部
分メモリ９に取り出す（602）。

次に、間引きメモリ８内の全体画像27の間引き後のデ
ータを、その間引き値に合せて倍数化し、画像全体メモ
リ７に展開する（603）。

さらに、抽出部分アドレスメモリ10に格納された画像
抽出部29の指定アドレスにより、間引きメモリ8,および
抽出部分メモリ９における画像抽出部29の間引き後のデ
ータ，および間引きデータをそれぞれチェックして、画
像プロセッサ４の制御により、それらのデータを合成し
て画像全体メモリ７に展開し（604,605）、ディスプレ
イ３に表示する（606）。

このように、同一書類において、任意に抽出した部分
以外の画像データを間引きすることにより、異なる精度
の読み取りを行うことができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、光ディスクにおける書類の登録を効
率化し、登録枚数を大幅に増加することができる。特
に、大量の定型文書を登録する場合、印鑑部分，自筆サ
イン部分，写真部分等のみを高精度で格納することによ
り、省力化，および効率化を促進することが可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における画像ファイル装置の
構成図、第２図は本発明の一実施例における画像抽出例
図，第３図は本発明の一実施例における線密度切り換え
例図，第４図は本発明の一実施例における画像抽出部の
記録例図，第５図は本発明の一実施例の画像ファイル装
置における画像記録のフローチャート，第６図は本発明
の一実施例の画像ファイル装置における画像読み出しの
フローチャートである。 1:キーボード,2:スキャナ,3:ディスプレイ,4:画像プロ
セッサ,5:光ディスク,6:ポインタ,7:画像全体メモリ,8:
間引きメモリ,9:抽出部分メモリ,10:抽出部分アドレス
メモリ,11:表示メモリ,27:全体画像,29:画像抽出部。

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０６Ｆ 15/66 ３５５ Ｄ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像情報を入力する入力手段と、画像情報
   を表示する表示手段と、入力された画像情報を登録する
   第１の記憶手段とを有する画像ファイル装置において、 入力、登録された画像情報の１部の領域が指定済みでな
   ければ、それを指定するステップと、 入力、登録された画像情報の１部の領域が指定済みであ
   れば、該画像情報の全体を間引くステップと、 間引いた後の全体の画像情報を第２の記憶手段に登録す
   るステップと、 上記指定された１部の領域に対応する、間引いた画像情
   報そのものを第３の記憶手段に登録するステップと、 上記第２の記憶手段に登録された画像情報と上記第３の
   記憶手段に登録された画像情報とを合成して上記表示手
   段に表示するステップとを有する画像ファイル装置にお
   ける画像登録方法。