JPH08209913A - 木質床材および木質床材の実部分への防湿剤の塗布方法 - Google Patents

木質床材および木質床材の実部分への防湿剤の塗布方法

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JPH08209913A
JPH08209913A JP3899095A JP3899095A JPH08209913A JP H08209913 A JPH08209913 A JP H08209913A JP 3899095 A JP3899095 A JP 3899095A JP 3899095 A JP3899095 A JP 3899095A JP H08209913 A JPH08209913 A JP H08209913A
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修 名越
Masataka Ando
正孝 安藤
Takashi Ito
伊藤  隆
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JIYUUKEN SANGYO KK
Juken Sangyo Co Ltd
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JIYUUKEN SANGYO KK
Juken Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木質床材の実部分から水等の水分が浸透しな
い木質床材を得ることであり、また、木質床材の実部分
への防湿剤の塗布方法であって「スプレー塗布」を用い
てり組んだ形状でも対応でき、必要な部分にだけ歩留り
良く塗布」でき、両者の長所のみを合わせ持つ塗布方法
を提供することにある。 【構成】 木質床材1において、該床材1の実部分全体
に、均一に防湿剤3を塗布したことを特徴とする木質床
材1であり、木質床材1の実部分への防湿剤3を塗布す
るにあたり、実部分に適合するフードXを当接し、該フ
ードX内へ噴霧することを特徴とする木質床材1の実部
分への防湿剤3の塗布方法からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅、文教施設その他
に用いられる木質床材および木質床材の実部分への防湿
剤の塗布方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に木質床材の施工において
は、釘を使用しており、この釘頭を隠し、更に目違い
(床材表面の凹凸)を防止するために『実』(さね)と
称する嵌合部分を形成している。(図3参照)
【0003】ところが、この実部分(凸実、凹実)は、
床材表面と異なり、通常は何も塗布されていない上、木
質単板の導管があるため、施工後、床材表面から水、ワ
ックス、その他の液状の物質が毛管現象によって浸透す
ると、塗料によって被覆されていない実の側面(木端、
木口)から水、ワックス、その他の液状の物質が浸透吸
収され、木質床材の含水率を上昇させ、木質床材の膨張
および黴や腐朽菌の増殖等を招き、外観並びに床材とし
ての耐久性を大幅に低下させるという問題点があった。
【0004】この対策としては、木口からの水、ワック
ス、その他の液状の物質の浸透を防止するために、木質
床材の木端、木口をシールしてしまうような塗料、はっ
水剤等を霧状に噴霧して付着させる「スプレー塗装」、
または、ゴム、スポンジ等のロールを使用して、塗料、
はっ水剤等を直接付着させる「ロール塗装」等の手段で
塗布するのが効果的であり、この手段は、既にパーティ
クルボード等では木端への防湿材としてのパラフィン塗
布という形で実施されている。
【0005】しかし、木質床材の場合、前記のように実
があるため、スプレー塗装では、 入り組んだ形状でも塗装が容易に対応できること。 床材の精度が比較的低くても良いこと。というメリ
ットは存するものの、 不必要な部分まで塗料が付着してしまい、床材の塗
装面に付着すると汚染すること。 必要部分以外にも飛散してしまい、塗料の歩留りが
悪いこと。 有機溶剤が大気中に噴霧されるため、火災の危険性
が高く、吸入すると有害な場合があること。 ラインスピードを上げると、風圧で飛ばされて付着
性が悪化する。 といった欠点があった。
【0006】また、ロール塗装では、 必要な部分にだけ塗布できること。 塗料の歩留りがよいこと。 有機溶剤は余り大気中に放出されないので、比較的
火災の危険性が低い。 製品ごとに専用のロール形状が必要で、消耗も早い
こと。 入り組んだ形状では対応しきれないこと。 ロールの精度が悪いと付着しない。 といった欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、上
記の欠点を除去するために発明されたものであって、第
一は、木質床材の実部分から水等の水分が浸透しない木
質床材を得ることであり、第二には、木質床材の実部分
への防湿剤の塗布方法であって「スプレー塗布」の「入
り組んだ形状でも対応できる」点を生かし、〜の欠
点、即ち、噴射によって不必要な部分にまで塗料が拡が
ってしまい、風圧で飛ばされ易いという欠点を解消する
ために、「ロール塗装」の特長である「必要な部分にだ
け歩留り良く塗布」でき、両者の長所のみを合わせ持つ
塗布方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段としては、木質床材において、該床材の実部分全
体に、均一に防湿剤を塗布するものであり、該防湿剤
は、水溶性または溶剤系の一般の塗料、溶融パラフィ
ン、シリコン、テフロン、その他はっ水性の物質、水や
界面活性材に接触すると凝固する物質等、水や界面活性
材の浸透を防止する性質を有している物質であり、しか
も、防湿剤は単独かあるいは、防腐剤、防虫剤、防黴
剤、その他の薬剤を混合して使用するものである。
【0009】さらに、木質床材の実部分への防湿剤を塗
布するにあたり、実部分に適合するフードを当接し、該
フード内へ噴霧することを特徴とする実部分の防湿剤の
塗布方法であり、フード内が、中央部に、防湿剤を実部
分に向けて霧状に噴霧するための噴霧道を形成し、該噴
霧道は中途で拡がり、実部分の上・下端部に向けて拡が
るテーパ状の開口部を形成し、該開口部の両端部には実
部分を塗布した防湿剤が吸引されて排出されるよう排出
道を形成し、開口部より塗布された防湿剤が、実部分を
塗布し、残余の防湿剤を排出道より吸引装置により吸引
することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】つぎに、この発明の使用にあたっては、実部分
に防湿剤を塗布する際には、霧状の防湿剤が漏れること
のないよう、フードは、開口部と実部分との隙間が生じ
ないように密着させて行うことが必要である。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図に従って詳述すると、
木質床材(1)において、該床材(1)の実部分(2)
全体に、均一に防湿剤(3)を塗布したものより構成さ
れる。そして、防湿剤(3)が、水溶性または溶剤系の
一般の塗料、溶融パラフィン、シリコン、テフロン、そ
の他はっ水性の物質、水や界面活性材に接触すると凝固
する物質等、水や界面活性材の浸透を防止する性質を有
している物質であり、防湿剤(3)は単独か、あるい
は、防腐剤、防虫剤、防黴剤、その他の薬剤を混合して
使用するものである。
【0012】さらに、木質床材(1)の実部分(2)へ
の防湿剤(3)を塗布するにあたり、実部分に適合する
フード(X)を当接し、該フード(X)内へ噴霧するこ
とを特徴とする実部分の防湿剤の塗布方法からなる。
〔尚、図2は、木質床材(1)の実部分(2)は、凸実
とフード(X)との当接のみを図示し、凹実とを示して
いないが、当然、凹実も含むものである。〕
【0013】そして、フード(X)内が、中央部に、防
湿剤を実部分に向けて霧状に噴霧するための噴霧道
(A)を形成し、該噴霧道(A)は中途で拡がり、実部
分の上・下端部に向けて拡がるテーパ状の開口部(B)
を形成し、該開口部(B)の両端部には実部分を塗布し
た防湿剤が吸引されて排出されるよう排出道(Y)
(Y)を形成し、開口部(B)より塗布された防湿剤
が、実部分(2)を塗布し、残余の防湿剤を排出道より
吸引装置(Z)により吸引することを特徴とするもので
ある。
【0014】
【発明の効果】この発明は以上の構成よりなるものであ
り、この発明によれば、実部分にも万遍なく防湿剤が塗
布されているため、床材表面から実部分を通って水、ワ
ックス、その他の液状の物質が毛管現象によって浸透
し、これらが木質床材の浸透吸収されるのを防止でき、
また、防湿剤以外の薬剤も使用可能であり、床材として
の耐久性を大幅に向上させる等極めて有益なる効果を奏
するものである。
【0015】さらに、フードを設けて塗布するため、実
部分全体に均一に防湿剤が塗布され、しかも排出道より
吸引装置(Z)により吸引されるため、全体の流れとし
て霧状の防湿剤の流速が低下することなく、次々に新た
な防湿剤が供給され、そして吸引される結果、実以外の
部分に防湿剤が噴霧・塗布されることが防げる等極めて
有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す一部欠截側面図であ
る。
【図2】この発明に使用する塗布装置の一実施例を示す
断面図である。
【図3】従来例の塗布状態を示す説明図である。
【符合の説明】
1 木質床材 2 実部分 3 防湿剤 A 噴霧道 B 開口部 X フード Y 排出道 Z 吸引装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質床材において、該床材の実部分全体
    に、均一に防湿剤を塗布したことを特徴とする木質床
    材。
  2. 【請求項2】 防湿剤が、水溶性または溶剤系の一般の
    塗料、溶融パラフィン、シリコン、テフロン、その他は
    っ水性の物質、水や界面活性材に接触すると凝固する物
    質等、水や界面活性材の浸透を防止する性質を有してい
    る物質であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の実部分に防湿剤を塗布した木質床材。
  3. 【請求項3】 防湿剤は単独かあるいは、防腐剤、防虫
    剤、防黴剤、その他の薬剤を混合して使用することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の実部分に防湿剤を
    塗布した木質床材。
  4. 【請求項4】 木質床材の実部分への防湿剤を塗布する
    にあたり、実部分に適合するフードを当接し、該フード
    内へ噴霧することを特徴とする木質床材の実部分への防
    湿剤の塗布方法。
  5. 【請求項5】 フード内が、中央部に、防湿剤を実部分
    に向けて霧状に噴霧するための噴霧道を形成し、該噴霧
    道は中途で拡がり、実部分の上・下端部に向けて拡がる
    テーパ状の開口部を形成し、該開口部の両端部には実部
    分を塗布した防湿剤が吸引されて排出されるよう排出道
    を形成し、開口部より塗布された防湿剤が、実部分を塗
    布し、残余の防湿剤を排出道より吸引装置により吸引す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の木質床
    材の実部分への防湿剤の塗布方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010048057A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Daiken Corp 化粧板の防水処理方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0678476U (ja) * 1993-04-22 1994-11-04 段谷産業株式会社 耐久性床板

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