JPH08209355A - 耐赤錆性に優れたステンレス化成処理鋼板 - Google Patents
耐赤錆性に優れたステンレス化成処理鋼板Info
- Publication number
- JPH08209355A JPH08209355A JP1622395A JP1622395A JPH08209355A JP H08209355 A JPH08209355 A JP H08209355A JP 1622395 A JP1622395 A JP 1622395A JP 1622395 A JP1622395 A JP 1622395A JP H08209355 A JPH08209355 A JP H08209355A
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- JP
- Japan
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- stainless steel
- red rust
- steel sheet
- rust resistance
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は海浜近くに施工したときにも赤錆の
発生することの無い耐赤錆性に優れたステンレス鋼板を
提供する。 【構成】 Cr:15〜26%,Mo:0.3〜2%を
含有するステンレス鋼板表面に、片面当たりCr量:5
〜50mg/m2 の塗布型クロメート皮膜を有する。あ
るいは上記ステンレス鋼板表面に金属Crとして片面当
たり50〜150mg/m2 の電解クロメート皮膜を有
する。 【効果】 このステンレス化成処理鋼板は厳しい塩害環
境下においても赤錆を発生しにくく、外観を損なう事が
無い。
発生することの無い耐赤錆性に優れたステンレス鋼板を
提供する。 【構成】 Cr:15〜26%,Mo:0.3〜2%を
含有するステンレス鋼板表面に、片面当たりCr量:5
〜50mg/m2 の塗布型クロメート皮膜を有する。あ
るいは上記ステンレス鋼板表面に金属Crとして片面当
たり50〜150mg/m2 の電解クロメート皮膜を有
する。 【効果】 このステンレス化成処理鋼板は厳しい塩害環
境下においても赤錆を発生しにくく、外観を損なう事が
無い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩害環境に対して優れ
た耐赤錆性を有するステンレス鋼板に関するものであ
る。
た耐赤錆性を有するステンレス鋼板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼は表面に安定な不動態皮膜
を生成して優れた耐食性を示すために、建材、車両、厨
房用品、化学プラント等広範に使用されている。中でも
ステンレスの持つ美麗な外観を生かした建材としてホテ
ル、マンションの玄関、大型建築物の屋根壁材等への用
途が広がりつつある。しかし、ステンレス鋼は塩素分の
存在する環境下では赤錆乃至赤変を生じやすく、裸のま
まで使用する場合には外観を損ねるという欠点を有す
る。この赤錆、赤変は軒下、軒裏などの雨で腐食性成分
が洗い流されない環境で特に顕著で、最近では海浜まで
建造物が建設されている事から更にこの赤錆が問題視さ
れている。これを防止するための方法として鋼中C
r,Ni量を増大する、塗装、めっきを行う、化成
処理を行う等の提示がなされている。
を生成して優れた耐食性を示すために、建材、車両、厨
房用品、化学プラント等広範に使用されている。中でも
ステンレスの持つ美麗な外観を生かした建材としてホテ
ル、マンションの玄関、大型建築物の屋根壁材等への用
途が広がりつつある。しかし、ステンレス鋼は塩素分の
存在する環境下では赤錆乃至赤変を生じやすく、裸のま
まで使用する場合には外観を損ねるという欠点を有す
る。この赤錆、赤変は軒下、軒裏などの雨で腐食性成分
が洗い流されない環境で特に顕著で、最近では海浜まで
建造物が建設されている事から更にこの赤錆が問題視さ
れている。これを防止するための方法として鋼中C
r,Ni量を増大する、塗装、めっきを行う、化成
処理を行う等の提示がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】鋼中Cr,Ni量を増
大する事により当然耐食性は向上するが、これは同時に
コストの増大になる。この方法による赤錆防止は非常に
高いCr,Ni含有量を必要とするため、非常に高価な
材料となる欠点がある。また、塗装、めっきを行う方法
は多数開示されている。例えば特開平5−106057
号公報にはステンレス鋼にクロメートを施した後に弗素
系透明樹脂塗装をする方法が、また特開平2−4996
号公報にはステンレス鋼に亜鉛系の電気めっきを施した
高耐食ステンレス鋼板がそれぞれ開示されている。しか
しステンレス鋼に欠陥の無く、密着性の良い塗装あるい
はめっきをする事は、通常普通鋼に処理する事よりも困
難である。更にめっきの場合にはステンレス鋼は電気抵
抗が大きいためめっき中の発熱が大きく、ラインスピー
ドを上げる事は困難である。仮に良好に処理できたとし
ても塗装、めっき共にやはりコスト増につながる。
大する事により当然耐食性は向上するが、これは同時に
コストの増大になる。この方法による赤錆防止は非常に
高いCr,Ni含有量を必要とするため、非常に高価な
材料となる欠点がある。また、塗装、めっきを行う方法
は多数開示されている。例えば特開平5−106057
号公報にはステンレス鋼にクロメートを施した後に弗素
系透明樹脂塗装をする方法が、また特開平2−4996
号公報にはステンレス鋼に亜鉛系の電気めっきを施した
高耐食ステンレス鋼板がそれぞれ開示されている。しか
しステンレス鋼に欠陥の無く、密着性の良い塗装あるい
はめっきをする事は、通常普通鋼に処理する事よりも困
難である。更にめっきの場合にはステンレス鋼は電気抵
抗が大きいためめっき中の発熱が大きく、ラインスピー
ドを上げる事は困難である。仮に良好に処理できたとし
ても塗装、めっき共にやはりコスト増につながる。
【0004】これに対して安価な化成処理で耐食性を付
与しようとする例が特公昭55−23917号公報に開
示されている。しかし開示されている試験方法はフェロ
キシル試験というめっきピンホール試験であって耐赤錆
性という観点からは何等試験されていない。ここにはS
US430級のステンレス鋼に電解クロメートを施す事
によりこのフェロキシル試験においてSUS304並の
耐食性が得られる旨が記述されている。しかし仮にこの
試験方法が耐赤錆性を試験することができるものであっ
たとしても、SUS304でも裸のままでは海浜部のよ
うな塩害環境に対して赤錆を防止するものでは無く、当
該方法は建材用鋼板の赤錆防止方法としては甚だ不十分
なものであると言わざるを得ない。
与しようとする例が特公昭55−23917号公報に開
示されている。しかし開示されている試験方法はフェロ
キシル試験というめっきピンホール試験であって耐赤錆
性という観点からは何等試験されていない。ここにはS
US430級のステンレス鋼に電解クロメートを施す事
によりこのフェロキシル試験においてSUS304並の
耐食性が得られる旨が記述されている。しかし仮にこの
試験方法が耐赤錆性を試験することができるものであっ
たとしても、SUS304でも裸のままでは海浜部のよ
うな塩害環境に対して赤錆を防止するものでは無く、当
該方法は建材用鋼板の赤錆防止方法としては甚だ不十分
なものであると言わざるを得ない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を安
価な方法で解決するものである。本発明者らは塩害環境
における発錆に影響を及ぼす鋼板、表面処理の影響につ
いて種々の実験を行った結果、クロメートの効果は鋼成
分の影響が大きく、鋼中にある量以上のCrとMoを複
合添加する事によりクロメートの効果を十分発揮させ、
赤錆を防止できるという知見を見いだし本発明に至っ
た。以下、本発明を更に詳細に説明する。本発明によれ
ば、Cr:15〜26%,Mo:0.3〜2%を含有す
るステンレス鋼の上に全Cr量が5〜50mg/m2 の
クロメート皮膜を形成させるクロメート処理鋼板が提供
される。また本発明によれば上記ステンレス鋼に金属C
rとして50〜150g/m2 の電解クロメート皮膜を
形成させるクロメート処理鋼板が提供される。
価な方法で解決するものである。本発明者らは塩害環境
における発錆に影響を及ぼす鋼板、表面処理の影響につ
いて種々の実験を行った結果、クロメートの効果は鋼成
分の影響が大きく、鋼中にある量以上のCrとMoを複
合添加する事によりクロメートの効果を十分発揮させ、
赤錆を防止できるという知見を見いだし本発明に至っ
た。以下、本発明を更に詳細に説明する。本発明によれ
ば、Cr:15〜26%,Mo:0.3〜2%を含有す
るステンレス鋼の上に全Cr量が5〜50mg/m2 の
クロメート皮膜を形成させるクロメート処理鋼板が提供
される。また本発明によれば上記ステンレス鋼に金属C
rとして50〜150g/m2 の電解クロメート皮膜を
形成させるクロメート処理鋼板が提供される。
【0006】次に本発明の限定理由に付いて説明する。
ステンレス鋼の鋼成分はCr:15〜26%,Mo:
0.3〜2%に限定する。各元素の限定理由であるが、
まずCrについては鋼板の耐食性向上に必須の元素であ
り、安定な不動態皮膜を形成するためには13%は必要
であるといわれているが、本発明の目的を果たすために
はこの量では不十分で下限を15%とする。Cr量の増
加と共に耐食性は向上するが、その効果は飽和してい
く。同時に硬質になるため加工性を損なう事になり、ま
た熱延、酸洗等の工程における生産性も低下する。従っ
て本発明では上限を26%に規定した。次にMoである
が、この元素も耐食性、特に耐孔食性に効果のある元素
であることが知られている。本発明では鋼中のMoが表
面クロメートとの複合により表面錆の発生に対して極め
て効果がある事を見いだしたもので、その効果は0.3
%以上で効力を発揮する。その効果が飽和していく事、
素材の機械的性質が劣化する事、及びMoは比較的高価
な元素である事から上限を2%とする。
ステンレス鋼の鋼成分はCr:15〜26%,Mo:
0.3〜2%に限定する。各元素の限定理由であるが、
まずCrについては鋼板の耐食性向上に必須の元素であ
り、安定な不動態皮膜を形成するためには13%は必要
であるといわれているが、本発明の目的を果たすために
はこの量では不十分で下限を15%とする。Cr量の増
加と共に耐食性は向上するが、その効果は飽和してい
く。同時に硬質になるため加工性を損なう事になり、ま
た熱延、酸洗等の工程における生産性も低下する。従っ
て本発明では上限を26%に規定した。次にMoである
が、この元素も耐食性、特に耐孔食性に効果のある元素
であることが知られている。本発明では鋼中のMoが表
面クロメートとの複合により表面錆の発生に対して極め
て効果がある事を見いだしたもので、その効果は0.3
%以上で効力を発揮する。その効果が飽和していく事、
素材の機械的性質が劣化する事、及びMoは比較的高価
な元素である事から上限を2%とする。
【0007】通常ステンレス鋼板にはNiを含有するオ
ーステナイト系とフェライト系が存在する。本発明にお
いてはNi含有量を特に規定するものではなく、どちら
の成分系に対しても適用可能である。またステンレス鋼
板には様々な表面仕上げがあり、通常2B,2D,H
L,BA等の仕上げがなされているが、表面仕上げ状態
はクロメート処理後の耐食性に特に影響を及ぼすもので
は無く、いかなる仕上げであってもかまわない。
ーステナイト系とフェライト系が存在する。本発明にお
いてはNi含有量を特に規定するものではなく、どちら
の成分系に対しても適用可能である。またステンレス鋼
板には様々な表面仕上げがあり、通常2B,2D,H
L,BA等の仕上げがなされているが、表面仕上げ状態
はクロメート処理後の耐食性に特に影響を及ぼすもので
は無く、いかなる仕上げであってもかまわない。
【0008】次にクロメートの限定理由について記述す
る。クロメートは通常初期防錆、塗料密着性を目的とし
て行われる。本発明におけるクロメート処理は通常の亜
鉛めっき鋼板やアルミめっき鋼板に対して行われる処理
をそのまま使用することが可能で、現在主流となってい
る塗布型クロメート、電解クロメート等の処理設備をそ
のまま使用することができる。塗布クロメートは通常基
本的に六価クロム及び三価クロムを含有する。六価クロ
ムはCrO3 として10〜200g/l,三価Crは全
クロム量の20〜60%含有し、更にSiO2 ,H3 P
O4 あるいは各種有機物を含有している。一方電解クロ
メートは六価クロムすなわちCrO3 を50〜250g
/l及び硫酸、弗素化合物等を含有する液中で電流密度
10〜60A/dm2 で電解処理を行って金属Crを1
00mg/m2 程度、Cr水酸化物10〜25mg/m
2 を付着させる処理である。
る。クロメートは通常初期防錆、塗料密着性を目的とし
て行われる。本発明におけるクロメート処理は通常の亜
鉛めっき鋼板やアルミめっき鋼板に対して行われる処理
をそのまま使用することが可能で、現在主流となってい
る塗布型クロメート、電解クロメート等の処理設備をそ
のまま使用することができる。塗布クロメートは通常基
本的に六価クロム及び三価クロムを含有する。六価クロ
ムはCrO3 として10〜200g/l,三価Crは全
クロム量の20〜60%含有し、更にSiO2 ,H3 P
O4 あるいは各種有機物を含有している。一方電解クロ
メートは六価クロムすなわちCrO3 を50〜250g
/l及び硫酸、弗素化合物等を含有する液中で電流密度
10〜60A/dm2 で電解処理を行って金属Crを1
00mg/m2 程度、Cr水酸化物10〜25mg/m
2 を付着させる処理である。
【0009】本発明の目的を達成するために必要なクロ
メート付着量は塗布型クロメートと電解クロメートで異
なる。塗布型クロメートの場合には赤錆を防止するため
に金属クロム換算で最低5mg/m2 の付着量が必要
で、この量を下限とする。付着量が多すぎると独特の黄
色を呈して外観を損なうという問題点があり、また効果
も飽和する事から上限を50mg/m2 とする。一般に
塗布型クロメート処理液中にSiO2 が含有されると耐
食性が向上することが知られ、本発明においてもSiO
2 を適宜含有する液で処理する事ができる。また黄色の
外観を改善する目的でH3 PO4 等を添加する事も本発
明の主旨を損なうものではない。
メート付着量は塗布型クロメートと電解クロメートで異
なる。塗布型クロメートの場合には赤錆を防止するため
に金属クロム換算で最低5mg/m2 の付着量が必要
で、この量を下限とする。付着量が多すぎると独特の黄
色を呈して外観を損なうという問題点があり、また効果
も飽和する事から上限を50mg/m2 とする。一般に
塗布型クロメート処理液中にSiO2 が含有されると耐
食性が向上することが知られ、本発明においてもSiO
2 を適宜含有する液で処理する事ができる。また黄色の
外観を改善する目的でH3 PO4 等を添加する事も本発
明の主旨を損なうものではない。
【0010】電解クロメート処理においてCr水酸化物
は全て三価クロムであるため耐食性向上の効果は殆ど無
く、金属クロム付着量で耐食性は律される。やはり赤錆
防止という本発明の目的のためには金属Crは最低50
mg/m2 必要である。その効果は次第に飽和してい
き、電解クロメートの場合、電気的にCrを付着させて
いる事から付着量増大はコストの増大を意味し、この点
から付着量の上限は150mg/m2 とした。Cr水酸
化物の付着量については特に限定しないが、前述したよ
うに通常は10〜25mg/m2 である。次に実施例で
もって更に詳細に本発明を説明する。
は全て三価クロムであるため耐食性向上の効果は殆ど無
く、金属クロム付着量で耐食性は律される。やはり赤錆
防止という本発明の目的のためには金属Crは最低50
mg/m2 必要である。その効果は次第に飽和してい
き、電解クロメートの場合、電気的にCrを付着させて
いる事から付着量増大はコストの増大を意味し、この点
から付着量の上限は150mg/m2 とした。Cr水酸
化物の付着量については特に限定しないが、前述したよ
うに通常は10〜25mg/m2 である。次に実施例で
もって更に詳細に本発明を説明する。
【0011】
実施例1 ステンレス鋼の通常の工程で表1に示す様々な組成のス
テンレス鋼板(幅:100mm、長さ:200mm、板
厚:0.8mm)を作成した。これらの鋼板を表2に示
す様々な条件で塗布型クロメート処理を行い、その耐赤
錆性を評価した。塗布型クロメートの処理液は全Crイ
オン:50g/l、三価Crイオン比率40%、全Cr
イオン量に対するSiO2 比率:100%、その他H3
PO4 、有機物等を含有するものである。これらの鋼板
の耐赤錆性の評価は、海岸のすぐ脇の暴露試験場にて6
ケ月の屋外暴露試験を行い、試験後試料を100のエリ
アに分割して考え、赤錆乃至赤変の発生しているエリア
の数を調査した。その評価基準を表3に示す。またその
評価結果も併せて表2に示す。表に明らかなように本発
明による化成処理ステンレス鋼は塩害環境下で良好な耐
赤錆性を示す。
テンレス鋼板(幅:100mm、長さ:200mm、板
厚:0.8mm)を作成した。これらの鋼板を表2に示
す様々な条件で塗布型クロメート処理を行い、その耐赤
錆性を評価した。塗布型クロメートの処理液は全Crイ
オン:50g/l、三価Crイオン比率40%、全Cr
イオン量に対するSiO2 比率:100%、その他H3
PO4 、有機物等を含有するものである。これらの鋼板
の耐赤錆性の評価は、海岸のすぐ脇の暴露試験場にて6
ケ月の屋外暴露試験を行い、試験後試料を100のエリ
アに分割して考え、赤錆乃至赤変の発生しているエリア
の数を調査した。その評価基準を表3に示す。またその
評価結果も併せて表2に示す。表に明らかなように本発
明による化成処理ステンレス鋼は塩害環境下で良好な耐
赤錆性を示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】実施例2 実施例1の種々のステンレス鋼を表4に示す条件で電解
クロメート処理を行い、その耐赤錆性を評価した。この
際電解時間で金属Crの付着量を調整した。耐赤錆性の
評価方法も実施例1と同じものを用いた。その評価結果
を表5に示す。表5で明らかなように本発明による化成
処理ステンレス鋼は塩害環境下で良好な耐赤錆性を示
す。
クロメート処理を行い、その耐赤錆性を評価した。この
際電解時間で金属Crの付着量を調整した。耐赤錆性の
評価方法も実施例1と同じものを用いた。その評価結果
を表5に示す。表5で明らかなように本発明による化成
処理ステンレス鋼は塩害環境下で良好な耐赤錆性を示
す。
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
【発明の効果】本発明の処理を行ったステンレス鋼は塩
害環境下において優れた耐赤錆性を有し、建材用ステン
レス鋼板として広範な用途が期待できる。
害環境下において優れた耐赤錆性を有し、建材用ステン
レス鋼板として広範な用途が期待できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 Cr:15〜26%,Mo:0.3〜2
%を含有するステンレス鋼板の表面に全Cr量が片面当
たり5〜50mg/m2 の塗布型クロメート皮膜を有す
る事を特徴とする耐赤錆性に優れたステンレス鋼板。 - 【請求項2】 Cr:15〜26%,Mo:0.3〜2
%を含有するステンレス鋼板の表面に金属Crとして片
面当たり50〜150mg/m2 の電解クロメート皮膜
を有する事を特徴とする耐赤錆性に優れたステンレス鋼
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1622395A JPH08209355A (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | 耐赤錆性に優れたステンレス化成処理鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1622395A JPH08209355A (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | 耐赤錆性に優れたステンレス化成処理鋼板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08209355A true JPH08209355A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=11910545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1622395A Withdrawn JPH08209355A (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | 耐赤錆性に優れたステンレス化成処理鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08209355A (ja) |
-
1995
- 1995-02-02 JP JP1622395A patent/JPH08209355A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020402 |