JPH08209199A - 石鹸組成物 - Google Patents

石鹸組成物

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JPH08209199A
JPH08209199A JP1729895A JP1729895A JPH08209199A JP H08209199 A JPH08209199 A JP H08209199A JP 1729895 A JP1729895 A JP 1729895A JP 1729895 A JP1729895 A JP 1729895A JP H08209199 A JPH08209199 A JP H08209199A
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JP
Japan
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soap
licorice
acid
fiber powder
powder
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Pending
Application number
JP1729895A
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English (en)
Inventor
Yoshiyasu Matsumura
吉庸 松村
Naomi Ban
尚美 伴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Max Co Ltd
Original Assignee
Max Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦を加える動作によって肌に沈着した汚れ
を、離脱促進させるスクラブ剤を配合した石鹸や洗浄剤
において、比較的硬くなく、化学的変化が起きにくい性
質を備えたスクラブ剤を配合した石鹸を提供する。 【構成】 抽出処理後のカンゾウ繊維末を石鹸全量に対
して0.1〜10%配合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カンゾウ(甘草)の根
及びストロン、またはカンゾウ末からグリチルリチン酸
等の薬効成分を抽出した後の繊維末を配合した石鹸に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、スクラブ洗顔料が注目を浴びるよ
うになってきている。スクラブ洗顔料は石鹸や洗浄剤に
スクラブ剤を加えたものであって、スクラブ剤とは、石
鹸や洗浄剤と共に、水を用い、摩擦を加える動作によっ
て肌に沈着した汚れを、離脱促進させる剥離作用をもっ
た固形状物とされている。このスクラブ洗顔料を使用す
ると、スクラブ剤が研磨剤的役割を果して、肌の表面上
の古い角質層に吸着又は沈着された、汗や皮脂等の汚れ
を、角質層と共に、垢として落とせるようになるもので
ある。このスクラブ剤となり得る素材は植物系や動物
系、その他のものがあり、植物系のスクラブ剤として
は、アプリコット(あんず)やクルミ、桃等の種子殻を
粉砕したものや、コーンの穂軸や稲ワラの粉砕物やヘチ
マ、ヒマワリ、スイカ等の種子の粉砕物等があり、動物
系のスクラブ剤としては、骨粉や鶏卵殻粉末や貝殻粉末
やエビ・カニ等の甲殻類の粉末等があり、その他として
各種ポリエチレン末や種々のマイクロカプセル等であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにスクラブ
効果を期待して様々な粉末や顆粒を石鹸に配合するよう
になってきているのであるが、熱やアルカリ、経時変化
等で、これらスクラブ剤が腐敗したり、分解したりする
ことがあり、また、皮膚にこすりつけることで刺激を与
えたり、傷付けることもある。また、接触によってアレ
ルギー等を引き起こすこともある。例えば、動物系のス
クラブ剤の鶏卵殻やエビやカニの殻の粉末に対してアレ
ルギーを起こしたり、種子殻を粉砕したものは比較的硬
いので、粒径が大きく表面を丸く処理していないと、肌
を傷付けることがあり、また、腐敗やカビが発生したり
することもあった。そこで、本発明は比較的硬くなく、
化学的変化が起きにくい性質を備え持つ物質として、抽
出後のカンゾウ繊維末をスクラブ剤として採用したもの
である。
【0004】また、カンゾウからはグリチルリチン酸等
を抽出して、薬品や甘味料として供給され、このグリチ
ルリチン酸を抽出するには、カンゾウ根及びストロンを
粉砕して、これを熱水または蒸気で処理して、更にこれ
から水溶性抽出物を回収することにより、他の抽出され
る物質と共に得られる。このカンゾウ根及びストロンか
ら水溶性物質を除去した後には、相当量の繊維末が残る
が、この抽出後の繊維末は通常廃棄されることになり、
この抽出後の繊維末の廃棄も問題となっていた。本発明
はこの廃棄問題も解決できるものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。カンゾウの根及びストロン、又はカ
ンゾウ末より薬効成分を抽出した後に、詳しくはグリチ
ルリチン酸が0.1%以下となるまで抽出処理した後の
カンゾウ繊維末を石鹸全量に対して0.1〜10%、好
ましくは0.1〜3.0%配合し、グリチルリチン酸が
全量に対して0.01%以下となるように配合したもの
である。
【0006】
【作用】本発明の石鹸を用いて洗顔等を行ったときに
は、石鹸に配合された抽出処理した後のカンゾウ繊維末
がスクラブ剤の役目を果たし、このカンゾウ繊維末は適
度な硬さのため、手や肌に対する感触が良く、擦られる
圧力によって、表皮の角質層が剥離されると共に、カン
ゾウ繊維末自体が有する多孔質空間に包含されたり、或
いは吸着されて、垢等となって表皮上から落とす。
【0007】
【実施例】次に本発明を具体的に説明する。カンゾウ末
は根やストロンを乾燥させて粉砕して粉末としたもので
あるが、カンゾウにはグリチルリチン酸を相当量含んで
おり、その他、リクイリチン等のフラボノイド、ブドウ
糖、ショ糖等を含み、甘味料や、胃潰瘍、カゼ等に有効
であることが知られている。
【0008】このカンゾウ根には6〜14%のグリチル
リチン酸を含み、カンゾウ末には2〜6%のグリチルリ
チン酸を含んでいる。このカンゾウ末をそのまま化粧石
鹸に配合すると、化粧石鹸の種別許可基準に規定されて
いるグリチルリチン酸の配合上限(0.8%)を越えて
しまう恐れがある。そこで、カンゾウ根及びストロンを
粉砕した粉末またはカンゾウ末からグリチルリチン酸を
抽出して取り除く、この抽出後のカンゾウ繊維末にはグ
リチルリチン酸が0.1%以下しか含まれておらず、ま
た、この抽出後のカンゾウ繊維末の粒径は1mm〜80
μの大きさとなる。このように処理した処理後のカンゾ
ウ繊維末を石鹸に、高含量配合した場合でもグリチルリ
チン酸の量が問題となることはない。つまり、カンゾウ
抽出後繊維末を石鹸に10%配合しても、石鹸中にはグ
リチルリチン酸は0.01%以下であり、非常にわずか
な量としかならないのである。
【0009】この抽出後のカンゾウ繊維末配合石鹸の製
造の手順は、次の如くである。石けんベースは、従来公
知の方法に従って製造することができる。例えば、牛脂
・豚脂・鯨脂・魚脂などに代表される動物油脂、ヤシ油
・パーム油・パーム核油・大豆油・オリーブ油・綿実油
等に代表される植物油脂等の各単独ないし混合物をアル
カリ等でけん化するか、あるいは種々の脂肪酸や樹脂酸
をアルカリ等で中和することによって製造することがで
きる。また、この石けんベースには本発明のカンゾウ抽
出後繊維末と、種々の成分が配合される。このような成
分としては、香料,EDTA,ヒドロキシエタンジホス
ホン酸またはこれらのアルカリ金属塩等の安定剤が挙げ
られる。
【0010】また、洗浄力を更に高めるために石けんベ
ース以外に他の界面活性剤を添加することもできる。そ
のような界面活性剤としては、例えばα−スルホ脂肪酸
エステル、イセチオン酸エステル、アルキルアリールス
ルホン酸、アルコール硫酸エステル、アルコールエトキ
シレートの硫酸エステル、オレフィンスルホン酸、パラ
フィンスルホン酸、N−アシルグルタミン酸およびそれ
らエステルや塩の塩類、さらにはアルキルベタイン、ア
ルキルスルホベタインなどを挙げることができる。
【0011】更に、皮膚への残油効果を調整するため
に、一般に知られている過脂肪剤や種々の皮膚保護剤を
併用することもできる。そられの具体例としては、スク
ワレン、スクワラン、オレフィンオリゴマー、ワック
ス、ワセリン、その他の鉱油などの炭化水素、ステアリ
ン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リシノール酸、
パルミチン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸などの脂肪酸、
各種グリセライド、シュガーエステル、ラノリン、イソ
プロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、イ
ソブチルステアレートなどの脂肪酸エステル、セチルア
ルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール
などの脂肪族アルコール、グリセリン、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等のポリオール
類、アルコールや脂肪酸のエトキシレート、ジメチルシ
リコーン等のシリコーン類、その他各種の蛋白および蛋
白誘導体、ビタミン類などを挙げることができる。
【0012】また更に、石けん組成物には、その使用目
的に応じて色素,アラントインやグリチルリチン酸ジカ
リウム等の消炎剤、2,4,4’−トリクロロ−2’−
ヒドロキシジフェニルエーテルや3,4,4’−トリク
ロロカルバニリド(TCC)、安息香酸等の殺菌剤等の
添加剤を添加することができる。
【0013】上述した成分を用いて石けん組成物を製造
する方法として、公知の方法を採用することができ、通
常石けんベースに0.1〜10%のカンゾウ抽出後繊維
末を混合し、好ましくは0.1〜3.0%のカンゾウ抽
出後繊維末を混合し、更に前記所要成分をミキサーで均
一に混合し、ロールまたはプロッダーを用いて押し出
し、型打する方法、あるいは石けんに糖類、多価アルコ
ール、エタノールおよび水に本発明の成分を加え、70
〜80℃に加熱して均一な透明石けん液とした後、固化
枠に流し込み、冷却固化させて切断し、乾燥したのち型
打する方法が採用される。
【0014】次に、石鹸素地(牛脂/パーム油/ヤシ油
=65/15/20)100重量部に対して、EDTA
を0.2重量%、EHDPを0.2重量%、グリセリン
を1.0重量%、PEG6000を0.7重量%、香料
を1.0重量%と、表1に示すように、カンゾウ繊維末
の配合を変化させ、或いは、小麦胚芽末、アプリコット
核粒を配合して、石鹸の仕上がり、泡立ち、使用感を評
価した。 テスト方法 被験者10名により本品で洗顔を行い下記の評価を行
う。 1.石鹸の仕上がり評価 製造直後の色に比べて退色が認められるか。有り ×、 なし ○ スクラブ剤が表面にどの程度現れるか。 顕著に現れる 5、 適度に現れる 3、 わずかに現れる 1 異臭はないか。 有り ×、 なし ○ 2.泡立ち評価 脂肪酸Na石鹸の泡立ちを5とし、泡立たない場合を0とする。 3.使用感 カンゾウ繊維末が手や肌に残り、感触・肌触りが悪い 評価 5 適度な肌触りがあり、擦り取る感じがある 評価 3 まったくカンゾウ繊維末の感触がない 評価 1
【0015】
【表1】
【0016】また、洗顔石鹸として固形石鹸の他に液体
石鹸としても利用され、同様にカンゾウ繊維末も配合す
ることができる。液体石鹸は高級脂肪酸を水酸化カリウ
ム、トリエタノールアミンなどを用い中和した後、脂肪
酸アルカノールアミド、多価アルコール等及び精製水を
加え混合攪拌し均一な液体石鹸ができる。例えば、ラウ
リン酸7.7重量%、ミリスチン酸5.2重量%、パル
ミチン酸3.1重量%、オレイン酸3.0重量%、ヤシ
油脂肪酸ジエタノールアミド4.0重量%、EDTA
0.2重量%、メチルパラベン0.1重量%、水酸化カ
リウム5.4重量%、香料0.5重量%、残りを精製水
とした液体石鹸に、カンゾウ繊維末を表2の如く配合し
て、前記同様に泡立ち、使用感を評価した。
【0017】
【表2】
【0018】
【発明の効果】本発明は以上の如く石鹸に抽出後のカン
ゾウ繊維末を配合することによって、洗顔を行うと、比
較的軟らかいカンゾウ繊維末がスクラブ剤となって、古
い表皮角質層を剥離し、地肌を傷付けることなく、表皮
面に沈着した汚れを落とすことができ、手でこすりつけ
ることによって皮膚をマッサージすることもでき、適度
な刺激を与えて細胞活動を活発にし、ニキビを防いだ
り、表皮表面を新鮮なみずみずしい状態にして、皮膚の
色つやを向上することができた。しかも、抽出後のカン
ゾウ繊維末に残る薬効成分が肌に有効に働くことも見出
せた。また、通常廃棄される抽出後の繊維末を利用でき
るので、安価に原料が得られ、資源を有効に利用でき
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抽出処理後のカンゾウ繊維末を石鹸全量
    に対して0.1〜10%配合したことを特徴とする石鹸
    組成物。
JP1729895A 1995-02-03 1995-02-03 石鹸組成物 Pending JPH08209199A (ja)

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JP1729895A JPH08209199A (ja) 1995-02-03 1995-02-03 石鹸組成物

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JPH08209199A true JPH08209199A (ja) 1996-08-13

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ID=11940102

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JP1729895A Pending JPH08209199A (ja) 1995-02-03 1995-02-03 石鹸組成物

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007091717A (ja) * 2005-08-31 2007-04-12 Toyo Shinyaku:Kk スクラブ剤
JP2008255019A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Sansho Kaken Kk 皮膚洗浄剤
CN114794252A (zh) * 2022-04-08 2022-07-29 广汉市迈德乐食品有限公司 一种面向牛油硬度调整的凝胶牛油制作方法

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