JPH08208110A - 長尺紙記録装置の記録前処理方法 - Google Patents

長尺紙記録装置の記録前処理方法

Info

Publication number
JPH08208110A
JPH08208110A JP7013602A JP1360295A JPH08208110A JP H08208110 A JPH08208110 A JP H08208110A JP 7013602 A JP7013602 A JP 7013602A JP 1360295 A JP1360295 A JP 1360295A JP H08208110 A JPH08208110 A JP H08208110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
paper
time
recording paper
humidity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7013602A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3580882B2 (ja
Inventor
Masaaki Honma
雅明 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP01360295A priority Critical patent/JP3580882B2/ja
Publication of JPH08208110A publication Critical patent/JPH08208110A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3580882B2 publication Critical patent/JP3580882B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、待機状態の保持により発生する記録
紙の変形に基づく問題を解決するための長尺紙記録装置
の記録前処理方法を提供することを目的とする。 【構成】本発明は、記録終了から次の記録開始までの待
機時間及び測定した湿度を判定基準として、記録紙の変
形部分の皺を延ばす又は変形部分をカットする記録前処
理方法であって、待機時間と予め定めた時間Tと比較
し、待機時間が時間Tを越えた場合に、測定された湿度
が所定レベルH1(70%RH)以上ならば、送りを掛
けにより変形を矯正し、H1以下でH2(例えば30%
RH)以下ならば、記録紙の変形部分を含む先端部をカ
ットし、H1以下でH2以上ならば、そのまま記録動作
に移行する長尺紙記録装置の記録前処理方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺の記録紙を使用す
る画像記録装置に係り、特に待機状態で維持される記録
紙に対して記録開始前に行う前処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ファクシミリ装置やコピー装置
などに用いられる記録紙は、湿度等の環境変化により伸
縮し、そのまま使用すると皺になったり、印刷部分の欠
如が発生する場合がある。特に、ロール状に巻かれたロ
ールペーパーに代表される長尺紙ほど、その影響が大き
い。また、長尺紙は、長さのみならず、幅も広いタイプ
も多く、さらに伸縮の影響が大きくなる。
【0003】このような長尺紙を使用する装置に、静電
プロッタを例として、記録紙の伸縮について説明する。
この静電プロッタの一般的構造は周知であるため、ここ
での説明は省略する。
【0004】この静電プロッタでは、記録・現像等を行
う作像部と長尺用紙を搬送させる記録紙搬送部とさらに
記録部、余白等を裁断し排出する記録紙排出部を持つ。
この記録紙搬送部は、記録紙に掛かる作業部の負荷に抗
して記録紙を搬送する為、記録紙を搬送ローラに強力に
はさんで保持している。
【0005】この状態で、記録紙が環境による伸縮を受
けると、記録紙は変形を起こす。その変形の代表的な例
を図9に示す。
【0006】図9(a)に示すように、通常、記録紙は
スリップしづらいゴム等の弾性体等の材質で形成される
搬送ローラと堅い材質のピンチローラとで強力に押さえ
られており、記録紙の一部分が変形した状態で保持され
ている。
【0007】記録紙の変形は以下のような不都合を引き
起こす。
【0008】図9(b)に示すような変形状態は、一般
に高湿時に記録紙が伸びることにより発生する。この場
合、記録紙の変形箇所が作像部分に掛かると、その作像
部分が記録部から浮いてしまう為、部分的に電荷がのら
ず、この変形箇所の画像が消滅する。またこの変形箇所
が現像部で現像液に付着しない為、画像が一部欠ける場
合もある。
【0009】さらに、この変形箇所が原因となって現像
液が正常に循環しないことがある。これを図10に示す
現像器の概略的な構成を参照して説明する。図10
(a)は、記録紙が正常な状態である場合に、記録紙の
紙面と現像器が密着しており、ポンプを動作させると、
現像器の構内は負圧となり、タンクの現像液が吸い上げ
られ、構内が現像液で満たされる。
【0010】しかし、図10(b)に示すように、記録
紙に変形が発生すると、記録紙の紙面と現像器とが密着
せず、変形した部分から空気が溝内に入り、ポンプを動
作させていても負圧が破れ、現像液は溝内を満たさず、
記録紙の画像が現像されない。 一方、図9(c)に示
す変形状態は記録紙が乾燥して縮んだ場合によく発生
し、図9(b)に示した変形状態と同様な不具合や記録
紙搬送中の各部で紙詰まりを引き起こす。
【0011】特に最近の高機能のカラープロッタでは、
長尺記録を可能にするため、中間巻き取り部を持つもの
が主流であるが、この中間巻き取り部は長尺紙の先端を
自動的にローラに巻きつかせる構造なので変形した記録
紙では巻きつきにくい。
【0012】このため図9(b),(c)のような変形
を起こした記録紙は、中間巻き取り部で紙詰まりを引き
起こし易い。しかし、この中間巻き取り部に比べると、
記録紙排出系はまっすぐに排出するだけなので紙詰まり
が起きにくい。
【0013】従来、これらの変形の悪影響を除去する為
に取られている代表的な2つの技術例を上げる。
【0014】第1の技術例は、装置内の湿度をコントロ
ールすることを目的として、加湿器や除湿器を装備する
ものである。これらの加湿器や除湿器により、装置内の
湿度を適正に維持する。
【0015】第2の技術例は、紙送り方式を改良して、
前述したような記録紙の変形を防ぐものである。図11
は、その動作を説明するためのフローチャートである。
【0016】一般に、搬送ローラは、記録紙を送る際
に、記録紙を両外側に向けてひっぱり、皺を延ばす作用
(矯正作用)をもっている。
【0017】そこで、記録装置の記録終了時から次の記
録開始時間までの待機時間が、予め定めた時間Tとを比
較し(ステップS1)、待機時間が時間Tを越えた場合
には(YES)、記録動作開始前に記録紙を所定量だけ
前後に数回、搬送部で送りを掛け(ステップS3)、生
じた変形を小さくするように矯正した後、リターンして
通常記録動作に移行する。前記ステップS1で待機時間
が時間T以下であれば(YES)、そのままリターンし
て通常の記録動作に移行する。
【0018】前記ステップS3の記録紙の変形矯正につ
いて図12のフローチャートに示し説明する。
【0019】まず、記録開始前に記録紙を所定量L(例
えば150mm)前進させ(ステップS4)、変形部分
を搬送ローラに掛け、さらに前記所定量Lを後退させ
(ステップS5)、再度、変形部分を搬送ローラに掛け
る。これらの前,後搬送動作を所定回数N回(例えば8
回)まで行う(ステップS6)。これにより搬送ローラ
の記録紙矯正能力を利用して記録紙の変形を矯正する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した第1
の従来の技術例は、湿度コントロールにおいて、特に乾
燥時に行う加湿に対して実際には効果が少ない。その理
由の1つは、プロッタ、プリンタは、記録紙を排出する
開口が設けられているため、この開口から空気が出入り
し、加湿の効果が薄くなる。また、除湿においても影響
して効果を下げている。もう1つの理由として、装置内
を加湿すると、外気温の変化により、内部側に露結が生
じる場合があり、その結露による錆等が発生したりして
不都合な点が多く、安全を見込んだ最低限の加湿しかで
きず、効果を下げている。
【0021】しかも、この湿度コントロールは図9
(b)のような記録紙の変形には大きな効果が期待でき
るが、図9(c)のような記録紙の変形に対する効果は
ほとんどない。これは、図9(b)のような変形は、記
録紙の伸びによる一時的な変形であるため、記録紙を両
外側にひっぱることによりこの変形が容易に消滅するの
に対し、図9(c)のような変形は、記録紙が乾燥によ
り縮む際に、ピンチローラに強力に押さえられていた部
分のみ縮まず周りが縮み、この差で記録紙そのものに起
きてしまった塑性変形のため、多少引っ張る程度では、
解消しない。
【0022】さらに図9(c)のような変形は、記録紙
先端部のわずかな範囲のみの変形であっても、記録紙の
先端部であるため、紙詰まりを起こし易い。
【0023】そこで本発明は、待機状態の保持により発
生する記録紙の変形に基づく問題を解決するための長尺
紙記録装置の記録前処理方法を提供することを目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、第1に、長尺の記録紙を使用し、切断機構
を含む記録紙の排出部を備え、装置内で前記記録紙を記
録待機の状態で保持させる記録装置において、記録終了
時から前記記録紙が記録待機状態で保持される時間を待
機時間として積算し、前記記録装置が新たな記録を開始
するに先立ち、前記待機時間が前記記録待機状態の記録
紙に変形が生じないとされる所定時間を越えているか否
かを判断する待機時間判断工程と、前記待機時間が所定
時間を越えた場合に、前記記録紙の変形を含む部分を前
記切断機構で切断し装置外に排出する排出工程とを有す
る長尺紙記録装置の記録前処理方法を提供する。
【0025】第2に、長尺の記録紙を使用し、切断機構
を含む記録紙の排出部を備え、装置内で前記記録紙を記
録待機の状態で保持させる記録装置において、記録終了
時から前記記録紙が記録待機状態で保持される時間を待
機時間として積算し、前記記録装置が新たな記録を開始
するに先立ち、前記待機時間が前記記録待機状態の記録
紙に変形が生じないとされる所定時間を越えているか否
かを判断する待機時間判断工程と、前記記録装置内の湿
度が低湿であるか否かを判断する湿度判断工程と、前記
待機時間が所定時間を越え、且つ前記記録装置内の湿度
が低湿であると判断された場合に、前記記録紙の変形を
含む部分を前記切断機構で切断し装置外に排出する排出
工程とを有する長尺紙記録装置の記録前処理方法を提供
する。
【0026】
【作用】以上のような長尺紙記録装置の記録前処理方法
により、待機状態で保持される記録紙に生じる変形部分
を、記録終了時から次の記録開始時までの待機時間が記
録紙に変形が生じないとされる所定時間を越えた際に、
その記録紙の変形部分が次の記録開始前に切断され装置
外に排出される。
【0027】また、待機状態で保持される記録紙の前記
待機時間が前記所定時間を越え、且つ装置内の湿度が低
湿度ならば、前記記録紙の変形部分が切断され装置外に
排出される。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0029】本発明の記録前処理方法を実施するための
記録装置として、カラー静電プロッタを一例とし、その
概略構成を図1に示し説明する。このカラー静電プロッ
タには、ロール状に巻き取られた長尺の静電記録紙(以
下、記録紙と称する)1が使用される。
【0030】前記カラー静電プロッタにおいて、前記記
録紙1の装着位置近傍に、この記録紙1を送り出すため
の案内用ローラ2と配設され、その下流側に搬送ローラ
3が配設されており、前記記録紙1の端部が案内用ロー
ラ2を経て、例えば、パルスモータで回転する搬送ロー
ラ3へと導かれる。この搬送ローラ3は、記録紙1との
間で所定の摩擦力を得る為に、一般的には外周部がゴム
等で作られている。
【0031】そして図2に示すように前記搬送ローラ3
には、作像部での記録紙にかかる負荷に抗する為、該搬
送ローラ3の周面にばね等で十分に圧接されたピンチロ
ーラ4が配設される。このピンチローラ4は、通常、硬
質のプラスティックまたは金属で作られている。このピ
ンチローラ4と搬送ローラ3で記録紙1を挟持し、搬送
ローラ3の回転により記録紙1が紙送りされる。
【0032】そして、前記案内用ローラ2と搬送ローラ
3との間には、例えば、マルチスタイラス静電記録ヘッ
ド等からなる記録部5と、紙送り方向に並べられた4個
の現像ヘッド6,7,8,9とによる作像部が設けられ
ている。これらの現像ヘッド6〜9は記録色として、例
えばブラック,シアン,マジェンタ,イエローの液体現
像剤が供給されている。
【0033】前記搬送ローラ3の下流側には、繰り返し
現像を行うために一時的に記録紙を巻き取るための中間
巻き取り部10と、全色の記録を終了した後、記録紙を
切断託児するためのカッタを備えた記録紙排出部11と
が設けられている。また、装置内の湿度を測定する湿度
センサ12が備えられている。
【0034】このようなカラー静電プロッタは、記録紙
に1色毎に記録及び現像を施し、一時的に中間巻き取り
部に巻き取られる。この記録及び現像を1回から数回行
った後、記録紙排出部11から記録紙1を所定の大きさ
にカットし排出する。
【0035】図3には、本発明による第1実施例として
の記録前処理方法のフローチャートを示し説明する。こ
の第1実施例は、記録終了から次の記録開始までの待機
時間を基準として、記録紙の変形を判断するものであ
る。
【0036】まず、記録装置の記録終了時から、図示し
ないホストコンピュータから指示される次の記録の開始
までの待機時間がカウントされる(ステップS11)。
その待機時間と予め定めた時間T(例えば1時間)とを
比較し(ステップS12)、待機時間が時間Tを以下で
あれば(NO)、リターンして通常の記録動作に移行す
る。しかし、待機時間が時間Tを越えた場合には(YE
S)、記録動作開始前に記録紙の変形部分を含む先端部
を所定量だけカットし、その先端部を装置外に排出する
(ステップS13)。
【0037】前述したステップS13の記録紙の先端部
の所定量カットについて、図4のフローチャートを参照
して説明する。
【0038】まず、記録紙の先端部を記録紙排出部に送
り(ステップS14)、記録紙排出部にて所定量W(例
えば210mm)カットし装置外に排出する(ステップ
S15)。その排出後に記録紙の新たな先端部が所定の
待機位置までに来るように、後退させる(ステップS1
6)。これにより記録紙の記録に使用する部分には変形
部分が無い状態にする。
【0039】図5には、本発明による第2実施例として
の記録前処理方法のフローチャートを示し説明する。
【0040】前述した第1実施例では、待機時間が所定
時間以上であれば、記録紙の変形部を含む先端部分をカ
ットして取り除いていた。しかし実際には、記録装置内
の湿度が低湿の場合には、記録紙に変形が生じる可能性
は著しく低く、第1実施例のような処理では、変形が生
じていない記録紙もカット、排出されてしまう恐れがあ
り、無駄が多くなる場合がある。従って、この第2実施
例は、記録紙カットの判断基準として待機時間の他に湿
度をも考慮するものである。
【0041】まず、図3と同様に、記録終了時から次の
記録の開始時間までの待機時間がカウントされる(ステ
ップS21)。
【0042】その待機時間と予め定めた時間T(例えば
1時間)とを比較し(ステップS22)、待機時間が時
間T以下であれば(NO)、リターンして通常の記録動
作に移行する。しかし、待機時間が時間Tを越えた場合
には(YES)、図示しない湿度センサの湿度が所定の
レベルH(例えば、30%RH)以上か否かを判断する
(ステップS23)。
【0043】この判定で、計測した湿度が前記レベルH
以上であれば(YES)、すなわち、湿度が30%RH
以上であれば記録紙に変形が生じないものと判断して、
リターンし、通常の記録動作に移行する。また、計測し
た湿度が前記レベルH以下であれば(NO)、第1実施
例と同様にして記録紙の先端部をカットして排出し(ス
テップS24)、その後、リターンして通常記録動作に
移行する。
【0044】図6には、本発明による第3実施例として
の記録前処理方法のフローチャートを示し説明する。
【0045】前述した第2実施例では、待機時間が所定
時間以上で且つ、記録装置内の湿度が低湿度であれば、
記録紙の変形部を含む先端部分をカットして取り除いた
が、矯正可能な変形でもカットし排出してしまう恐れが
あり、無駄が多くなる可能性があった。この第3実施例
は、装置内の湿度に基づき記録紙の変形が矯正可能だと
判断された場合には記録紙をカットせず、変形矯正を行
うものである。
【0046】まず、図3と同様に記録装置の記録終了時
から次の記録の開始時間までの待機時間がカウントされ
る(ステップS31)。
【0047】その待機時間と予め定めた時間T(例えば
1時間)とを比較し(ステップS32)、待機時間が時
間T以下であれば(NO)、リターンして通常の記録動
作に移行する。しかし、待機時間が時間Tを越えた場合
には(YES)、図示しない湿度センサの湿度が所定の
第1レベルH1(例えば70%RH)以上か否か判定す
る(ステップS33)。
【0048】この判定で、測定した湿度が前記第1レベ
ルH1以上であれば(YES)、図11に示したよう
に、記録動作開始前に搬送部で記録紙を所定量だけ前後
に数回、送りを掛け皺を伸ばして矯正し(ステップS3
4)、その後リターンして通常記録動作に移行する。こ
の処理により図9(b)に示したような変形が矯正され
る。しかし、測定した湿度が前記第1レベルH1以下で
あれば(NO)、次に、湿度センサによる湿度が所定の
第2レベルH2(例えば30%RH)以下か否か判定す
る(ステップS35)。
【0049】第2レベルH2以下であれば(YES)、
第1実施例と同様にして、記録紙の先端部をカットして
排出し(ステップS36)、リターンして通常記録動作
に移行する。また、第2レベルH2以上であれば(N
O)、すなわち、湿度が30%RH〜70%RHの範囲
にあり、記録紙に変形が生じていないものと判断して、
そのままリターンして通常記録動作に移行する。
【0050】図7には、第4実施例としての記録前処理
方法のフローチャートを示し説明する。前述した第3実
施例では湿度センサによる湿度判定を用いたが、この第
4実施例は、外部より入力された湿度データ、例えば、
別途図示しないSELECT入力により湿度判定を行う
ものである。
【0051】まず、図3と同様に記録装置の記録終了時
から次の記録の開始時間までの待機時間がカウントされ
る(ステップS41)。その待機時間と予め定めた時間
T(例えば1時間)とを比較し(ステップS42)、待
機時間が時間Tを以下であれば(NO)、リターンして
通常の記録動作に移行する。しかし、待機時間が時間T
を越えた場合には(YES)、湿度SELECTからの
入力が予め定めた湿度(低湿)か否か判定し(ステップ
S43)、低湿でなければ(NO)、図12に示すよう
に、記録動作開始前に搬送部で記録紙を所定量だけ前後
に数回送りを掛け、皺を伸ばして矯正し(ステップS4
4)、その後リターンして通常記録動作に移行する。
【0052】また、前記ステップS43の判定で、低湿
であれば(YES)、図4に示すように記録紙の先端部
を所定量カットし(ステップS45)、リターンして通
常記録動作に移行する。
【0053】SELECT入力方法としては、図示しな
いパネルからの入力等の既知の方法があり、例えば、東
京地区では冬期に低湿を入力しておけば実用上十分な効
果が得られる。
【0054】次に図8は、第5実施例としての記録前処
理方法のフローチャートを示し説明する。通常、静電記
録紙には、紙をベースとしたものと、樹脂をベースにし
たものとがある。樹脂をベースにした記録紙は、温度変
化や湿度変化による伸び縮みが少なく、特定の用途に用
いられている。但し、樹脂をベースにした記録紙は、紙
ベースのものより高額となる。
【0055】従って、紙ベースの記録紙と同じ判定基準
では、実際には変形がない若しくは問題がない程度の変
形であっても、記録紙の先端部が除去されてしまう場合
があり、無駄となる。この第5実施例は、紙ベースの記
録紙の判定基準と異なる樹脂ベースの判定基準を設けた
ものである。ここで、湿度判定基準レベルは、紙ベース
をH1,H2とし、樹脂ベースをH3,H4とする。本
実施例では、湿度センサの湿度を例えば、H1が70%
RH、H2が30%RHの時に、H3が80%RH、H
4が25%RHとする。
【0056】まず、記録装置の記録終了時から次の記録
の開始までの待機時間がカウントされる(ステップS5
1)。その待機時間と予め定めた時間T(例えば1時
間)とを比較し(ステップS52)、待機時間が時間T
を以下であれば(NO)、リターンして通常の記録動作
に移行する。しかし、待機時間が時間Tを越えた場合に
は(YES)、「紙SELECT」が紙ベースか樹脂ベ
ースかを判定する(ステップS53)。
【0057】この判定で紙ベースであった場合には、ま
ず湿度センサの湿度が所定の第1レベルH1以上か否か
判定する(ステップS54)。この判定で、H1以上で
あれば(YES)、図12に示すような矯正し(ステッ
プS55)、その後リターンして通常記録動作に移行す
る。しかし、H1以下であれば(NO)、湿度がH2以
下か否か判定する(ステップS56)。
【0058】この判定でH2以下であれば(YES)、
図4に示すように記録紙の先端部をカットして排出し
(ステップS57)、湿度がH2以上であれば、そのま
まリターンして通常記録動作に移行する。
【0059】また、前記ステップS53の判定で記録紙
が樹脂ベースであれば、湿度センサの湿度が所定のH3
以上か否か判定する(ステップS58)。この判定で、
H3以上であれば(YES)、ステップS45による送
りを掛けで矯正し、その後リターンして通常記録動作に
移行する。しかし、H3以下であれば(NO)、湿度が
H4以下か否か判定する(ステップS59)。
【0060】この判定でH4以下であれば(YES)、
ステップS57による記録紙の先端部をカットして排出
する。しかし、湿度がH4以上であれば(NO)、その
ままリターンして通常記録動作に移行する。
【0061】この様にすれば、比較的高価な樹脂ベース
の記録紙の記録紙先端部カットによ.る無駄が少なくな
る。
【0062】以上説明したように、待機状態が所定時間
以上経過した時に、この時間経過が原因で発生した記録
紙の変形を自動的に解消しまたは自動的に変形部を装置
外に排出し記録紙の記録に使用する部分を正常な状態に
するのでこの変形が原因で発生する画の抜け、紙詰まり
等を未然に防ぐことができる。
【0063】また本実施例としては、待機時間及び湿度
がともに所定範囲を越えた場合を説明したが、簡易的に
どちらか片方のみを判断基準として実施しても、発明の
効果は損なわれない。
【0064】さらに、本発明による記録前処理方法につ
いて、中間巻き取り部を持つカラー静電プロッタに適用
した例で説明したが、発明の効果が待機時の紙の変形に
よる障害を取り除くものであるから、長尺紙を使用する
記録装置であればカラー静電プロッタ以外であっても。
本発明を適用して効果をあげることができるのは言うま
でもない。
【0065】以上の実施例に基づいて説明したが、本明
細書には、以下のような発明も含まれる。
【0066】(1) 長尺の記録紙を使用し、切断機構
を含む記録紙の排出部を備え、装置内で前記記録紙を記
録待機の状態で保持させる記録装置において、記録終了
時から前記記録紙が記録待機状態で保持される時間を待
機時間として積算し、前記記録装置が新たな記録を開始
するに先立ち、前記待機時間が前記記録待機状態の記録
紙に変形が生じないとされる所定時間を越えているか否
か判断する待機時間判断工程と、記録装置内の湿度が低
湿であるか否かを判断する湿度判断工程と、前記待機時
間が所定時間を越え、且つ前記記録装置内の湿度が低湿
であると判断された場合に、前記記録紙の変形を含む部
分を前記切断機構で切断し装置外に排出する排出工程
と、を有することを特徴とする長尺紙記録装置の記録前
処理方法。
【0067】(2) 前記湿度判断工程は、外部より入
力された湿度データを判断する工程を含むことを特徴と
する前記(1)記載の長尺紙記録装置の記録前処理方
法。 (3) 長尺の紙ベースの記録紙若しくは樹脂ベースの
記録紙のいずれかを使用し、切断機構を含む記録紙の排
出部を備え、装置内で前記記録紙を記録待機の状態で保
持させる記録装置において、前記記録装置内の湿度を検
知する湿度センサと、紙ベースの記録紙若しくは樹脂ベ
ースの記録紙のいずれかを判断する記録紙ベース判断手
段とを具備し、記録終了時から前記記録紙が記録待機状
態で保持される時間を待機時間として積算し、前記記録
装置が新たな記録を開始するに先立ち、前記待機時間と
前記記録待機状態の記録紙に変形が生じないとされる所
定時間とを比較し、前記待機時間が所定時間を越え、前
記記録紙ベース判断手段により記録紙が紙ベースと判断
された場合には、前記湿度センサによる湿度が任意の第
1の設定上限値以上の際に、記録紙の変形部分を圧延矯
正し、前記湿度センサによる湿度が任意の第1の設定下
限値以下の際に、前記記録紙の変形を含む部分を前記切
断機構で切断し装置外に排出した後、新たな記録を開始
開始し、前記待機時間が所定時間を越え、前記記録紙ベ
ース判断手段により記録紙が樹脂ベースと判断された場
合には、前記湿度センサによる湿度が前記第1の設定上
限値より高湿度に設定される第2の設定上限値以上の際
に、前記記録紙の変形部分を圧延矯正し、前記湿度セン
サによる湿度が前記第1の設定下限値より低湿度に設定
される第2の設定下限値以下の際に、前記記録紙の変形
を含む部分を前記切断機構で切断し装置外に排出した
後、新たな記録を開始することを特徴とする長尺紙記録
装置の記録前処理方法。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、待
機状態の保持により発生する記録紙の変形を記録開始前
にその変形状態に応じて好適に矯正する長尺紙記録装置
の記録前処理方法を提供することができる。
【0069】よって、湿度により待機状態での記録紙の
保持が原因で発生する記録紙先端の変形部分を記録前に
除去排出し若しくは矯正し、記録紙の変形により発生す
る紙詰まり、印字画抜け等が確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録前処理方法を実施するための記録
装置例として、カラー静電プロッタの概略構成を示す図
である。
【図2】図1に示した搬送系において、待機時の記録紙
が搬送ローラとピンチローラにはさまれた状態を示す図
である。
【図3】本発明による第1実施例としての記録前処理方
法を説明するためのフローチャートである。
【図4】図3の記録紙の先端部の所定量カットについて
説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明による第2実施例としての記録前処理方
法を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明による第3実施例としての記録前処理方
法を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明による第4実施例としての記録前処理方
法を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明による第5実施例としての記録前処理方
法を説明するためのフローチャートである。
【図9】図9(a)は記録紙が搬送ローラとピンチロー
ラとで挟持される状態を示す図、図9(b),(c)
は、記録紙の変形の例を示す図である。
【図10】現像器(記録部)の概略的な構成を示す図で
ある。
【図11】従来の待機時間を基準とする記録紙の変形矯
正について説明するためのフローチャートである。
【図12】記録紙の変形を矯正するための手順を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】 1…長尺の静電記録紙(記録紙)、2…案内用ローラ、
3…搬送ローラ、4…ピンチローラ、5…記録部、6,
7,8,9…現像ヘッド、10…中間巻き取り部、11
…記録紙排出部、12…湿度センサ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の記録紙を使用し、切断機構を含む
    記録紙の排出部を備え、装置内で前記記録紙を記録待機
    の状態で保持させる記録装置において、 記録終了時から前記記録紙が記録待機状態で保持される
    時間を待機時間として積算し、前記記録装置が新たな記
    録を開始するに先立ち、前記待機時間が前記記録待機状
    態の記録紙に変形が生じないとされる所定時間を越えて
    いるか否かを判断する待機時間判断工程と、 前記待機時間が所定時間を越えた場合に、前記記録紙の
    変形を含む部分を前記切断機構で切断し装置外に排出す
    る排出工程と、を有することを特徴とする長尺紙記録装
    置の記録前処理方法。
  2. 【請求項2】 長尺の記録紙を使用し、切断機構を含む
    記録紙の排出部を備え、装置内で前記記録紙を記録待機
    の状態で保持させる記録装置において、 記録終了時から前記記録紙が記録待機状態で保持される
    時間を待機時間として積算し、前記記録装置が新たな記
    録を開始するに先立ち、前記待機時間が前記記録待機状
    態の記録紙に変形が生じないとされる所定時間を越えて
    いるか否かを判断する待機時間判断工程と、 前記記録装置内の湿度が低湿であるか否かを判断する湿
    度判断工程と、 前記待機時間が所定時間を越え、且つ前記記録装置内の
    湿度が低湿であると判断された場合に、前記記録紙の変
    形を含む部分を前記切断機構で切断し装置外に排出する
    排出工程と、を有することを特徴とする長尺紙記録装置
    の記録前処理方法。
  3. 【請求項3】 前記湿度判断工程は、記録装置内の湿度
    計測値と基準湿度との比較を行う工程を含むことを特徴
    とする請求項2記載の長尺紙記録装置の記録前処理方
    法。
JP01360295A 1995-01-31 1995-01-31 長尺紙記録装置の記録前処理方法 Expired - Fee Related JP3580882B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01360295A JP3580882B2 (ja) 1995-01-31 1995-01-31 長尺紙記録装置の記録前処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01360295A JP3580882B2 (ja) 1995-01-31 1995-01-31 長尺紙記録装置の記録前処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08208110A true JPH08208110A (ja) 1996-08-13
JP3580882B2 JP3580882B2 (ja) 2004-10-27

Family

ID=11837774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01360295A Expired - Fee Related JP3580882B2 (ja) 1995-01-31 1995-01-31 長尺紙記録装置の記録前処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3580882B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008018539A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Noritsu Koki Co Ltd 写真プリント装置
JP2016224355A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、画像形成システム、及びプログラム
US11376865B2 (en) 2019-11-01 2022-07-05 Citizen Watch Co., Ltd. Printer

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012189722A (ja) 2011-03-09 2012-10-04 Ricoh Co Ltd 定着装置、画像形成装置及び画像形成方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008018539A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Noritsu Koki Co Ltd 写真プリント装置
JP2016224355A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、画像形成システム、及びプログラム
US11376865B2 (en) 2019-11-01 2022-07-05 Citizen Watch Co., Ltd. Printer

Also Published As

Publication number Publication date
JP3580882B2 (ja) 2004-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3481139B2 (ja) プリント媒体のタイプを識別する方法及び装置
US8714541B2 (en) Image recording apparatus and control method thereof
US9358812B2 (en) Printing apparatus for detecting and avoiding unprintable regions on recording mediums
JP2018130898A (ja) 印刷装置
JPH08208110A (ja) 長尺紙記録装置の記録前処理方法
JP2010215375A (ja) 紙葉類センサの調整方法
US10137709B2 (en) Recording device and medium feeding method for recording device
JPH02100066A (ja) ロール紙セッティング装置
JP7226022B2 (ja) プリンタ
JP2003335010A (ja) 印刷システム、プリンタホスト、プリンタドライバおよび印刷方法
US5557369A (en) Recording apparatus with detection of manually inserted recording sheet
JPH09104559A (ja) 記録装置
US8500227B2 (en) Printing apparatus to control a printing unit
GB2340792A (en) Thermosensitive recording method wherein a substrate is rolled back from a wait position to a print start position during a warm up operation of a printhead
JP2008094555A (ja) シート収納装置及び記録装置
JP2020121534A (ja) プリント装置
JP7236026B2 (ja) 印刷装置
JP2005037946A (ja) 画像形成システムにおける転写ローラの汚染防止方法及びその装置
EP4043376A2 (en) Sheet stacking apparatus, printing apparatus, control method, and program
US20210370693A1 (en) Sheet feeding device and image forming apparatus incorporating same
JP7363087B2 (ja) プリンタ
JP2010100391A (ja) カール検出装置および記録装置
JP2003248560A (ja) 印刷システム、プリンタホストおよびプリンタドライバ
JPH1148572A (ja) 画像形成装置
JP2002113847A (ja) インクジェット記録装置及び該記録装置の電源負荷低減方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040721

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100730

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100730

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees