JPH08207810A - 車輌の操舵制御装置 - Google Patents

車輌の操舵制御装置

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JPH08207810A
JPH08207810A JP1932195A JP1932195A JPH08207810A JP H08207810 A JPH08207810 A JP H08207810A JP 1932195 A JP1932195 A JP 1932195A JP 1932195 A JP1932195 A JP 1932195A JP H08207810 A JPH08207810 A JP H08207810A
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JP
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steering angle
signal
steering
control means
abnormality
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Application number
JP1932195A
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English (en)
Inventor
Takehiko Fushimi
見 武 彦 伏
Hisayasu Mase
瀬 久 康 間
Takeshi Hatano
田 野 武 羽
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子制御ユニット9とサ−ボユニットSVU
間を接続する信号線の断線等によるクロック信号の異常
発生に対して、安全に動作する装置を提供する。 【構成】 クロックパルスの有無等を調べるクロック停
止検知回路SCKをサ−ボユニットSVUに設け、クロ
ックパルスの異常を検知した場合には、操舵制御を中止
してサ−ボ系にブレ−キをかける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に利用しうる操
舵制御装置に関し、特に故障に対する安全対策に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車においては、前輪の操舵
量に連動して、後輪の舵角調整機構を電気モ−タなどの
アクチュエ−タで操舵することが実施されている。
【0003】この種の操舵制御装置は、例えば前輪舵角
センサ,車速センサ,後輪舵角センサ,モ−タ速度セン
サ等々で構成される各種センサ群と、電気モ−タと歯車
などで構成されるアクチュエ−タと、マイクロコンピュ
−タとドライバを含み電気モ−タの付勢を制御する電子
制御ユニットとで構成される。
【0004】ところで、後輪操舵制御装置の場合、アク
チュエ−タの電気モ−タに比較的大きな電流を流す必要
があるので、電子制御ユニットとアクチュエ−タとを接
続するために太い電線を使用したり、電線の長さを短く
しないと電力の損失が大きくなる。従って、電子制御ユ
ニットをアクチュエ−タの近傍に設置することが望まれ
る。
【0005】しかしながら、電子制御ユニットは、例え
ばヨ−レ−トセンサ,前輪舵角センサ,車輪速センサ,
T/M(変速機)車速センサなど、後輪から離れた位置
に配置される多数のセンサと接続する必要があるため、
電子制御ユニットを後輪の近くに配置すると、多数のセ
ンサと電子制御ユニットとを接続する配線を、それぞれ
長い距離に渡って引きまわさなければならず、配線の量
が増えるし、センサか電子制御ユニットに入力される各
種の信号が電気ノイズの影響を受け易くなるため不具合
いが生じる。
【0006】このような不具合を回避するためには、独
立した電子制御ユニットを2つ設け、一方の電子制御ユ
ニットを各種センサの近傍に配置し、他方の電子制御ユ
ニットをアクチュエ−タの近傍に配置するように構成す
るのが望ましい。またその場合、2つの電子制御ユニッ
トを数本の信号線を含むシリアルインタ−フェ−スを介
して互いに接続し、目標舵角などの情報を、シリアル信
号の形で伝送するのが望ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、独立した2
つの電子制御ユニットの間で情報を伝送する場合には、
確実な情報伝送を実現するために、一般に、情報を通す
信号線の他に、信号の現われるタイミングを示す周期が
一定のクロックパルスを通す信号線が設けられる。即
ち、クロックパルスの立上り又は立下りに同期した制御
を実施することにより、送信側の信号出力のタイミング
と受信側の信号サンプリングのタイミングとを同期させ
ることができ、情報伝送エラ−の発生を低減しうる。
【0008】しかしながら、この種の装置においては次
のような故障や不具合が発生する可能性がある。
【0009】(1)信号線の断線や接続部の接触不良 (2)クロックパルスを発生する回路の故障 (3)信号線の周囲で発生するノイズの影響による信号
線上の情報の変形 上記のような不具合が発生すると、2つの電子制御ユニ
ットの間で正常な情報伝送ができなくなる。特に、後輪
操舵制御装置の場合には、クロックパルスが停止する
と、操舵機構を駆動する電気モ−タがオ−バ−ランした
後で停止するか、又は回り続ける可能性がある。このよ
うな現象が発生すると、運転者の期待しない自動舵角調
整が実施されるため、運転が極めて難しくなる。
【0010】また、上記のような操舵制御装置の異常な
動作に対して電気モ−タを停止させるためには、特別な
異常検出装置を設けなければならず、また電気モ−タを
停止させるために特別な信号線を格別に設ける必要があ
り、装置の製造コストが上昇するのは避けられない。
【0011】従って本発明は、操舵制御装置の信頼性を
高めるための安全装置を安価で提供することを課題とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の車輌の操舵制御装置は、車輌の少なくとも
前輪の実舵角に関する情報を検出する舵角センサ手段
(17,20);前記車輌の補助操舵機構に接続された
電気モ−タを含み、指示に応じて前記補助操舵機構の舵
角を調整する駆動手段(12);前記舵角センサ手段が
検出した情報に応じた制御情報を出力する第1の舵角制
御手段(9);該第1の舵角制御手段とは別の独立した
制御手段であって、第1の舵角制御手段が出力する制御
情報に従って、前記駆動手段に指示を与える第2の舵角
制御手段(SVU);前記第1の舵角制御手段と第2の
舵角制御手段との間に介在され、実質的に周期が一定の
クロックパルス信号を通す第1の信号線(CLK)と、
前記制御情報を通す第2の信号線(TXD,RXD)と
を含む情報伝送手段(IF2,IF3);該情報伝送手
段の前記第1の信号線に関する異常を検出するクロック
異常検出手段(SCK);および該クロック異常検出手
段が異常を検知した場合に、前記補助操舵機構の舵角調
整を中止するように前記第2の舵角制御手段の制御を切
換える、クロック異常制御手段(S2E,S2G,S2
H);を備える。
【0013】また請求項2においては、前記クロック異
常検出手段は、前記第1の信号線上の信号の有無を識別
し、前記クロック異常制御手段は、前記第1の信号線に
信号が現われていない場合に、前記補助操舵機構の舵角
調整を中止するように構成される。
【0014】また請求項3においては、前記クロック異
常検出手段は、前記第1の信号線上の信号の周期が所定
の範囲内か否かを識別し、前記クロック異常制御手段
は、前記第1の信号線上の信号の周期が所定の範囲を外
れている場合に、前記補助操舵機構の舵角調整を中止す
るように構成される。
【0015】また、請求項4においては、前記クロック
異常制御手段は、クロック異常検出手段が異常を検知し
た場合に、前記電気モ−タに制動をかけるように前記第
2の舵角制御手段の制御を切換える。
【0016】なお上記括弧内に示した記号は、後述する
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であるが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要
素のみに限定されるものではない。
【0017】
【作用】本発明においては、第1の舵角制御手段(9)
と第2の舵角制御手段(SVU)を備えており、第1の
舵角制御手段は、舵角センサ手段(17,20)が検出
した情報に応じた制御情報を出力し、第2の舵角制御手
段は、第1の舵角制御手段が出力する制御情報に従っ
て、補助操舵機構の舵角を調整する駆動手段(12)に
指示を与える。第1の舵角制御手段と第2の舵角制御手
段は、情報伝送のために、実質的に周期が一定のクロッ
クパルス信号を通す第1の信号線(CLK)と、前記制
御情報を通す第2の信号線(TXD,RXD)とを含む
情報伝送手段(IF2,IF3)によって接続されてい
る。クロック異常検出手段(SCK)は、情報伝送手段
の前記第1の信号線に関する異常を検出する。そして、
該クロック異常検出手段が異常を検知した場合には、ク
ロック異常制御手段(S2E,S2G,S2H)が、前
記補助操舵機構の舵角調整を中止するように前記第2の
舵角制御手段の制御を切換える。
【0018】例えば、信号線の断線や接続部の接触不
良,あるいはクロックパルスを発生する回路の故障によ
って、第2の舵角制御手段にクロックパルスが到達しな
くなると、第1の舵角制御手段の生成する制御情報が第
2の舵角制御手段に正しく伝達されなくなるので、異常
な自動操舵制御が実施される恐れがある。しかし本発明
によれば、クロック異常検出手段が異常を検知し、クロ
ック異常制御手段(S2E,S2G,S2H)が、前記
補助操舵機構の舵角調整を中止するように第2の舵角制
御手段の制御を切換えるので、異常な自動操舵制御は回
避される。従って極めて安全な装置を提供しうる。
【0019】
【実施例】本発明を実施する一形式の自動車の操舵系の
構成を図1に示す。図1において、13が左前輪、14
が右前輪、15が左後輪、16が右後輪をそれぞれ示し
ている。ステアリングホイ−ル19の操舵軸は、前輪操
舵機構10と連結されている。前輪操舵機構10には、
ラック&ピニオン機構が内蔵されており、ステアリング
ホイ−ル19の回動に連動してピニオンが回動すると、
それと噛み合うラックが形成されたラック軸10aが軸
方向(左右方向)に移動し、ラック軸10aが動くと、
それに連結された前輪13及び14の舵角が変わる。
【0020】この実施例では、前輪の舵角を検出するた
めに、2種類の舵角検出器17及び20が設置してあ
る。舵角検出器17は、ラック軸10aの軸方向の位置
を検出するポテンショメ−タであり、舵角検出器20
は、ステアリングホイ−ル19の操舵軸の回転に伴なっ
てパルスを発生するロ−タリ−エンコ−ダである。舵角
検出器17及び20が出力する信号は、各々、車室内に
設置された電子制御ユニット(ECU)9に入力され
る。
【0021】また、車速を検出するために、2種類の車
速検出器22及び23が設置してある。車速検出器22
は実際の車輪の回転速度に基づいて車速を検出し、車速
検出器23は、変速機の出力軸の回転速度に基づいて車
速を検出する。また、車体のヨ−レ−トを検出するため
に、ヨ−レ−ト検出器24が設置されている。車速検出
器22,23及びヨ−レ−ト検出器24が出力する信号
は、各々、電子制御ユニット9に入力される。
【0022】またこの実施例では、エンジンが回転して
いるか否かを識別するために、レギュレ−タREGの出
力(L端子)を、電子制御ユニット9およびサ−ボユニ
ットSVUに接続してある。レギュレ−タREGは、エ
ンジンの出力に連結された車載発電機の出力電圧を安定
化する装置である。
【0023】後輪15及び16は、ラック軸25に連結
されており、ラック軸25の軸方向(左右方向)の移動
に伴なって後輪15及び16の舵角が変わる。ラック軸
25は後輪操舵機構11に連結されている。後輪操舵機
構11は、駆動用の電気モ−タ(ブラシレスモ−タ)1
2,該電気モ−タ12の回転位置を検出する磁極センサ
18,サ−ボユニットSVU,及び図示しない減速機を
内蔵している。サ−ボユニットSVUは、電子制御ユニ
ット9から入力される目標舵角情報に基づいて、電気モ
−タ12を駆動する。電気モ−タ12を駆動すると、減
速機を介してそれに連結されたラック軸25が移動し、
後輪の舵角が変わる。ラック軸25には、後輪の舵角を
検出するために、舵角検出器21が設置されている。こ
の舵角検出器21はポテンショメ−タである。舵角検出
器21が出力する信号は、サ−ボユニットSVUに入力
される。
【0024】イグニッションスイッチIGを介してバッ
テリ−2と接続された第1の電源ラインDIGは、電子
制御ユニット9とサ−ボユニットSVUに接続されてい
る。この第1の電源ラインDIGは、流れる電流が比較
的小さいため、0.3mm(又は0.5mm)の径の電
線を使用して配線してある。一方、リレ−3を介してバ
ッテリ−2と接続された第2の電源ラインPIGが、サ
−ボユニットSVUに接続されている。この第2の電源
ラインPIGは、流れる電流が大きいので、3mmの径
の電線を使用して配線してある。
【0025】図1に示した装置の実際の後輪操舵機構1
1の構成を図2に示す。図2を参照すると、サ−ボユニ
ットSVU,電気モ−タ12,磁極センサ18,及び舵
角検出器21は、後輪操舵機構11の同一のハウジング
に内蔵されている。サ−ボユニットSVUは、コネクタ
CNを介して、電源ラインPIG,DIG及び電子制御
ユニット9と接続される。サ−ボユニットSVUと電気
モ−タ12は、ハウジングの内部で短い電線により接続
されている。
【0026】このような構造であるため、後輪操舵機構
11を電源ライン及び電子制御ユニット9と接続するた
めの配線の数が非常に少なく、特に、大電流を流す配線
が、電源ラインPIGとア−スだけであるため、電力の
損失を最小限に抑えることができる。サ−ボユニットS
VUと電気モ−タ12は、ハウジングの内部で短い電線
により接続されているので、この部分での電力の損失は
ほとんどない。
【0027】一方、電子制御ユニット9は、後輪操舵機
構11から離れている代わりに、各種センサ(17,2
2,23,24)に比較的近い位置に設置されているの
で、これらのセンサと電子制御ユニット9とを接続する
電線は比較的長さが短く、この配線の扱いは容易であ
る。各々のセンサには、安定化した電圧を供給する必要
があるので、1つのセンサあたり少なくとも3本の電線
で電子制御ユニット9と接続する必要があり、電線が短
いと大きなメリットが生じる。また、電線の長さが短い
ので、外部からの電気ノイズの影響を受けにくい。また
電子制御ユニット9とサ−ボユニットSVUとを接続す
る部分については、後述するように、電線の数が少ない
ので、仮にこの部分の配線が長くなったとしても、外部
からの電気ノイズの影響を排除するのは容易である。例
えば、信号線路のインピ−ダンスを下げれば、外部から
の電気ノイズの影響は小さくなる。
【0028】図1の電子制御ユニット9の構成を図3に
示し、サ−ボユニットSVUの構成を図4に示す。まず
図3を参照し、電子制御ユニット9について説明する。
電子制御ユニット9は、マイクロコンピュ−タ1,電源
ユニット4,電圧監視回路6,アンドゲ−トG1,ドラ
イバDV1,インタ−フェ−スIF1およびIF2を備
えている。マイクロコンピュ−タ1は、A/D変換器,
タイマおよびシリアル通信回路を内蔵している。電源ユ
ニット4は、安定化された5Vの電圧を出力する安定化
電源と、パワ−オン時及び電源電圧低下時にリセット信
号を出力するリセット回路と、異常を検出するウオッチ
ドッグタイマ回路を備えている。インタ−フェ−スIF
1およびIF2は、信号の波形整形,増幅,レベル調整
等をする信号処理回路である。
【0029】マイクロコンピュ−タ1の入力ポ−トに
は、インタ−フェ−スIF1を介して、前記センサ2
4,17,20,22及び23から、それぞれヨ−レイ
ト,前輪舵角1,前輪舵角2,車輪速,及び変速機車速
に関する信号が入力される。また、レギュレ−タREG
からのエンジン回転信号と、電源ラインからのバッテリ
電圧信号も印加される。マイクロコンピュ−タ1の入力
ポ−トに印加される。ヨ−レイト,前輪舵角1,及びバ
ッテリ電圧の信号は各々アナログ電圧であるため、これ
らの電圧のレベルがマイクロコンピュ−タ1に内蔵され
たA/D変換器によって所定周期毎にサンプリングさ
れ、数値に変換されてメモリに保持される。また前輪舵
角2,車輪速,及び変速機車速は、パルス信号であるた
め、各々の信号のパルスの周期がマイクロコンピュ−タ
1に内蔵されたタイマによって所定周期毎に測定され、
測定結果が舵角又は車速に変換されてメモリに保持され
る。エンジン回転信号は、エンジン回転の有無を示す2
値信号である。
【0030】電子制御ユニット9とサ−ボユニットSV
Uとの間は、4本の信号線RLS,RXD,TXD及び
CLKで互いに接続されている。これらのうち、信号線
RXD,TXD及びCLKは、インタ−フェ−スIF2
を介して、マイクロコンピュ−タ1のシリアル通信回路
と接続されている。RXDは、サ−ボユニットSVUか
らマイクロコンピュ−タ1に向かって伝送する2値信号
(シリアルデ−タ)を通す信号線であり、TXDは、マ
イクロコンピュ−タ1からサ−ボユニットSVUに向か
って伝送する2値信号(シリアルデ−タ)を通す信号線
であり、CLKは通信デ−タのタイミングを定める周期
が一定のクロックパルスを通す信号線である。この実施
例では、信号線CLKに出力する信号は、マイクロコン
ピュ−タ1が生成し出力する。
【0031】RLSは、サ−ボユニットSVUが出力す
るパワ−電源遮断信号を通す信号線である。この例で
は、電圧監視回路6が異常に低い電源電圧を検出した場
合,マイクロコンピュ−タ1が出力ポ−トRLMにパワ
−電源遮断信号を出力した場合,及びサ−ボユニットS
VUが信号線RLSにパワ−電源遮断信号を出力した場
合、のいずれかの条件をアンドゲ−トG1が検出する
と、リレ−3が電力系の電源ラインPIGに対する電力
の供給を遮断する。
【0032】次に、図4を参照してサ−ボユニットSV
Uを説明する。この例では、サ−ボユニットSVUは、
マイクロコンピュ−タ8,電源ユニット71,インタ−
フェ−スIF3,抵抗器R1,ドライバDV2,DV3
及びクロック検知回路SCKを備えている。マイクロコ
ンピュ−タ8は、A/D変換器,タイマおよびシリアル
通信回路を内蔵している。電源ユニット71は、安定化
された5Vの電圧を出力する安定化電源と、パワ−オン
時及び電源電圧低下時にリセット信号を出力するリセッ
ト回路と、異常を検出するウオッチドッグタイマ回路を
備えている。インタ−フェ−スIF3は、信号の波形整
形,増幅,レベル調整等をする信号処理回路である。
【0033】クロック停止検知回路SCKは、信号線C
LKに所定周期のクロックパルスが現われているか否か
を識別する回路であり、この実施例では図9に示す構成
になっている。図9を参照すると、クロック停止検知回
路SCKは、抵抗器R1,R2,R3で構成される分圧
回路と、F/V(周波数/電圧)変換器FV1,アナロ
グ比較器CP1,CP2及びアンドゲ−トANDを備え
ている。F/V変換器FV1は、入力される信号(CL
K)の周波数に比例する電圧をVfとして出力する。ア
ナログ比較器CP1は、F/V変換器FV1の出力電圧
Vfを分圧回路が出力するしきい値電圧VLと比較し
て、その結果を2値信号として出力し、アナログ比較器
CP2は、F/V変換器FV1の出力電圧Vfを分圧回
路が出力するしきい値電圧VHと比較してその結果を2
値信号として出力する。
【0034】信号線CLKに所定周期のクロックパルス
が現われている場合には、VL<Vf<VHになるの
で、CP1,CP2の出力が共に高レベルHになり、ア
ンドゲ−トANDの出力もHになる。しかし、電子制御
ユニット9とサ−ボユニットSVUとを接続する信号線
CLKのトラブルによって信号線CLKにクロックパル
スが現われなくなったり、電子制御ユニット9の異常に
よって、信号線CLKに現われる信号の周波数が所定値
から大きくずれた場合、あるいはノイズの影響によって
信号に異常な波形が重畳された場合には、VL>Vf,
又はVf>VHになるので、CP1,CP2の少なくと
も一方の出力が低レベルLになり、アンドゲ−トAND
の出力もLになる。従って、クロック検知回路SCKか
ら出力される2値信号を監視することによって、信号線
CLKに関する様々な異常を検知しうる。
【0035】再び図4を参照する。電子制御ユニット9
とサ−ボユニットSVUとを接続する4本の信号線RL
S,RXD,TXD及びCLKのうち、信号線RXD,
TXD及びCLKは、インタ−フェ−スIF3を介し
て、マイクロコンピュ−タ8のシリアル通信回路と接続
されており、信号線RLSはマイクロコンピュ−タ8の
出力ポ−トRLSと接続されている。マイクロコンピュ
−タ8は、信号線TXDに現われる2値信号(シリアル
デ−タ)を入力し、信号線RXDに2値信号を出力す
る。これらの信号のタイミングは、信号線CLKの信号
によって決定される。信号線CLKの信号は、前述のク
ロック停止検知回路SCKにも印加される。クロック停
止検知回路SCKの出力信号は、マイクロコンピュ−タ
8の入力ポ−トP11及びドライバDV2に印加され
る。クロック停止検知回路SCKからドライバDV2に
印加される信号BRKによって、クロック停止検知回路
SCKが異常を検知した場合には、ドライバDV2はそ
れに内蔵されるハ−ドウェアの制御により、モ−タ制御
を停止し制動状態にする。なお後述するように、クロッ
ク停止検知回路SCKが異常を検知した場合には、マイ
クロコンピュ−タ8のソフトウェア処理によっても、モ
−タ制御が制動モ−ドになる。即ち、この実施例では、
クロック信号の停止に対して、ハ−ドウェア制御とソフ
トウェア制御によって2重の安全対策が施されている。
【0036】ドライバDV2は、単一の集積回路であ
り、増幅器74,電流レベル検出器MS,MOC,昇圧
回路75,論理回路72,PWM合成回路73,電流制
限回路CL1,CL2,ゲ−トドライバ76,77及び
過熱センサOHSを内蔵している。ドライバDV3は、
スイッチング素子(パワ−MOS FET)と保護用の
ダイオ−ドでなる6組のスイッチングユニットU11,
U12,U13,U21,U22,U23で構成されて
おり、その出力に電気モ−タ12のスタ−接続された3
相のコイルU,V,Wの各端子が接続されている。
【0037】抵抗器R0はドライバDV3に流れる電流
に応じた電圧を出力し、この電圧のレベルを増幅器74
が増幅する。電流レベル検出器MS及びMOCは、増幅
器74の出力電圧を、それぞれしきい値ref1及びr
ef2と比較して、電流が過大か否かを識別する。電流
レベル検出器MS及びMOCが出力する信号S1及びS
2は、マイクロコンピュ−タ8および電流制限回路CL
1,CL2に入力される。
【0038】電気モ−タ12を駆動するためには、U→
V,V→W,W→U,V→U,W→V,U→Wのいずれ
かの端子間に電流を流し、電流を流す端子を順次に切り
換える必要がある。6組のスイッチングユニットU1
1,U12,U13,U21,U22,U23の1対を
オンにすることで、電気モ−タ12の端子間に電流を流
すことができる。但し、スイッチングユニットU11と
U21,U12とU22,及びU13とU23の、対に
なったトランジスタが同時にオンすると、電源ラインP
IGとPGND間がショ−トするので、そのような状況
は避けなければならない。
【0039】通常、マイクロコンピュ−タ8は、その出
力ポ−トLA1,LB1,LC1,LA2,LB2,L
C2に適当な信号を出力して電気モ−タ12の端子間に
電流を流すので、電源ラインPIG−PGND間のショ
−トは生じない。しかし、論理回路72は、入力される
信号の状態の組合せを識別し、マイクロコンピュ−タ8
の動作に異常が生じた場合であっても、スイッチングユ
ニットU11とU21,U12とU22,及びU13と
U23の、対になったトランジスタが同時にオンしない
ように制御する。
【0040】電気モ−タ12の駆動トルクは、コイルに
流す電流をPWM(パルス幅変調)制御することによっ
て調整される。電流のパルス幅を決定するPWM信号
は、マイクロコンピュ−タ8の出力ポ−トPWMから出
力される。PWM合成回路73は、マイクロコンピュ−
タ8がポ−トPWMに出力するPWM信号と、ポ−トL
A2,LB2,LC2に出力する相切換信号とを合成
し、下側のスイッチングユニットU21,U22,U2
3のオン/オフを制御する2値信号を生成する。
【0041】マイクロコンピュ−タ8がポ−トLA1,
LB1及びLC1に出力する相切換信号は、論理回路7
2,電流制限回路CL1及びゲ−トドライバ76を介し
て、それぞれスイッチングユニットU11,U12及び
U13のゲ−ト端子に入力され、マイクロコンピュ−タ
8がポ−トLA2,LB2及びLC2に出力する相切換
信号は、PWM合成回路73,電流制限回路CL2及び
ゲ−トドライバ77を介して、それぞれスイッチングユ
ニットU21,U22及びU23のゲ−ト端子に入力さ
れる。スイッチングユニットU11,U12,U13,
U21,U22及びU23は、各々、ゲ−ト端子に入力
される2値信号のレベルの高低に応じてオン/オフす
る。
【0042】この実施例で使用している電気モ−タ12
は、ブラシレスモ−タであり、回転子が永久磁石で構成
され、固定子が電気コイルになっている。従って、電気
モ−タ12を希望するように回転させるためには、常に
回転子の磁極の位置を検出し、磁極の位置と動かす方向
に応じて電流を流すコイルを切換える必要がある。この
実施例では、電気モ−タ12の回転子の磁極の位置を検
出する磁極センサ18が、電気モ−タ12に内蔵されて
いる。この磁極センサ18は、検出した3相の信号を、
マイクロコンピュ−タ8の入力ポ−トHA,HB,HC
に印加する。マイクロコンピュ−タ8は、入力ポ−トH
A,HB,HCの信号を参照して磁極の位置を検出し、
検出した位置に基づいて生成した相切換信号を、ポ−ト
LA1,LB1,LC1,LA2,LB2及びLC2に
出力する。
【0043】後輪の舵角を検出する舵角検出器21は、
舵角に応じた電圧をマイクロコンピュ−タ8の入力ポ−
トVRSに印加する。マイクロコンピュ−タ8は、入力
ポ−トVRSの電圧のレベルを周期的にサンプリング
し、内蔵のA/D変換器で数値に変換し、その結果をメ
モリに保存する。なおこの実施例では、マイクロコンピ
ュ−タ8は、舵角検出器21によって最初に検出した舵
角初期値と、磁極センサ18が出力する信号を計数して
求められる舵角変化量とに基づいて、後輪の実舵角値を
得ている。
【0044】ドライバDV2に内蔵された過熱センサO
HSの構成を図8に示す。図8を参照すると、過熱セン
サOHSには、抵抗器R4,R5,R6でなる分圧回路
と、サ−ミスタTS,アナログ比較器CP3及びCP4
が備わっている。ドライバDV2は、ドライバDV3の
近傍に配置されているので、例えばドライバDV3内の
スイッチングユニットU11,U12,U13,U2
1,U22,U23が異常に発熱すると、ドライバDV
2の温度も上昇する。サ−ミスタTSはドライバDV2
に内蔵されているので、ドライバDV2自体の発熱や、
ドライバDV3の発熱による温度上昇を検出できる。即
ち、サ−ミスタTSから出力される信号Vtの電圧は、
ドライバDV2,DV3の温度変化に従って変化する。
【0045】アナログ比較器CP3は、サ−ミスタTS
から出力される信号Vtの電圧と分圧回路が出力するし
きい値電圧VL2とを比較し、その比較結果に応じた2
値信号を出力する。また、アナログ比較器CP4は、サ
−ミスタTSから出力される信号Vtの電圧と分圧回路
が出力するしきい値電圧VH2とを比較し、その比較結
果に応じた2値信号を出力する。即ち、サ−ミスタTS
の検出した温度と、しきい値電圧VL2に相当する第1
の温度との大小関係に応じてアナログ比較器CP3の出
力信号レベル(H/L)が定まり、サ−ミスタTSの検
出した温度と、しきい値電圧VH2に相当する第2の温
度との大小関係に応じてアナログ比較器CP4の出力信
号レベル(H/L)が定まる。アナログ比較器CP3,
CP4から出力される2ビットの2値信号は、マイクロ
コンピュ−タ8の入力ポ−トOHWに入力される。ま
た、(第1の温度)<(第2の温度)であり、第1の温
度および第2の温度は、いずれも、ドライバDV2,D
V3が動作不能になる可能性の高い所定の上限温度より
も充分低い値に定められている。従って、マイクロコン
ピュ−タ8は、その入力ポ−トOHWの状態を監視する
ことによって、ドライバDV2,DV3が動作不能にな
る前に、過熱状態を検知しうる。
【0046】図3に示した電子制御ユニット9のマイク
ロコンピュ−タ1の動作を図5に示し、図4に示したサ
−ボユニットSVUのマイクロコンピュ−タ8の動作を
図6に示す。まず、図5を参照してマイクロコンピュ−
タ1の動作を説明する。
【0047】電源がオンすると、初期化を実行する。即
ち、CPU自体のチェック,メモリクリア,パラメ−タ
の初期化及び各種モ−ドセットを実行する。また、信号
線RXD,TXD,CLKを使用して、サ−ボユニット
SVUとの間でデ−タの送受信のテストを実施し、通信
系の異常の有無を調べる。更に、サ−ボユニットSVU
から電子制御ユニット9に伝送された情報の内容に基づ
いて、パワ−系の異常(リレ−の動作不良,スイッチン
グユニットU11〜U23のブリッジ,モ−タコイルオ
−プン,モ−タコイルショ−ト)の有無を調べる。
【0048】通信系が正常で、パワ−系も正常であれ
ば、ステップS12−S13を通ってS14に進むが、
通信系に異常があるとS12からS1Hに進み、パワ−
系に異常があるとS13からS1iに進む。S1Hで
は、通信系が異常であることを示す診断情報をそれ自身
のメモリに保存するとともに、信号線RXD,TXD,
CLKを使用して、サ−ボユニットSVUに、前記診断
情報を送信する。S1iでは、パワ−系が異常であるこ
とを示す診断情報をそれ自身のメモリに保存するととも
に、信号線RXD,TXD,CLKを使用して、サ−ボ
ユニットSVUに、前記診断情報を送信する。そして次
のS1Jで、出力ポ−トRLMの信号レベルを低レベル
に切換えて、リレ−3をオフする。これによってパワ−
系の電源ラインPIGへの電力供給は遮断される。
【0049】次のステップS14では、サ−ボ系のゲイ
ンを定めるパラメ−タの情報を、内部メモリ(ROM)
から読み出し、その情報を信号線RXD,TXD,CL
Kを使用して、サ−ボユニットSVUに送信する。
【0050】次のステップS15−S16−S17−S
18−S19−S1A−S1B−S1C−S1D−D1
E−S15−・・・は、通常のル−プ処理として繰り返
し実行される。またこのル−プ処理は、5msec に1回
の割合いで周期的に実行される。
【0051】ステップS15では、最新の目標舵角T1
およびその時間微分値dT1/dtを計算してそれぞれ
の値を所定のレジスタにストアする。なお実際の時間微
分値dT1/dtは、N×5msec 毎に求められる目標
舵角T1の変化量であり、ステップS15をN回(この
実施例では6回)実行する度に、1つの時間微分値dT
1/dtが求められる。
【0052】次のステップS16では、1計算周期(こ
の例では5msec )の間の目標舵角T1の変化分ΔTを
求める。具体的には、舵角差分累積値Tθを保持するレ
ジスタの内容を最新の目標舵角T1から減算した結果を
ΔTとする。舵角差分累積値Tθは、初期状態では0で
あり、1計算周期(この例では5msec )毎に、目標舵
角T1の値が加算され更新される。
【0053】ステップS17では、目標舵角の変化分Δ
Tを予め定めた上限値αと比較する。そして、ΔT>α
の場合には、ステップS18に進み、ΔTを上限値αで
置きかえる。従って、目標舵角の変化分ΔTは、α以下
に制限される。
【0054】次のステップS19では、最新の目標舵角
の変化分ΔTを加味した舵角差分累積値Tθを求める。
即ち、前回までのTθに最新のΔTを加算した結果を今
回までの舵角差分累積値Tθとする。
【0055】上記処理で求められる目標舵角の変化分Δ
Tと、時間微分値dT1/dtは、後輪操舵系の舵角に
対応付けられているが、サ−ボユニットSVUが後輪操
舵系を制御するためには、モ−タの駆動量(ラック軸の
移動ストロ−ク)及び駆動速度の情報が必要になる。従
って、舵角から駆動量への単位の変換が必要になる。と
ころが、一般に舵角とラック軸の移動ストロ−クとの関
係は、車種毎に異なっているので、舵角から駆動量への
単位の変換の計算内容も、車種毎に変更する必要があ
る。しかしながら、舵角から駆動量への単位の変換を、
電子制御ユニット9の内部で実施して、変換後の情報を
サ−ボユニットSVUに送信することにより、車種毎に
異なる計算は、サ−ボユニットSVUが実施する必要は
なくなり、サ−ボユニットSVUを全ての車種に共通に
使用可能になる。
【0056】この実施例では、電子制御ユニット9が実
行するステップS1A,S1Bにおいて、舵角から駆動
量への単位の変換を実施している。ステップS1Aで
は、予め定めた関数f1( ) にΔTをパラメ−タとして
代入することにより、モ−タの目標駆動量の変化分ΔT
2を求めている。また次のステップS1Bでは、予め定
めた関数f2( ) にdT1/dtをパラメ−タとして代
入することにより、モ−タの目標駆動速度VT1を求め
ている。
【0057】またこの実施例では、送信するデ−タ量を
減らすために、ステップS1Aで求められるΔT2の精
度を、ステップS1Bで求められるVT1の精度よりも
落してある。なお実際には、ステップS1Bは新しい微
分値dT1/dtが求められる毎に、即ち5msec 周期
のN周期に1回の割合いで実行される。
【0058】そして次のステップS1Cで、信号線RX
D,TXD,CLKを使用して、目標駆動量の変化分Δ
T2および目標駆動速度VT1の情報を、シリアル2値
デ−タの形でサ−ボユニットSVUに送信する。つま
り、電子制御ユニット9は、5msec に1回の割合い
で、目標駆動量の変化分ΔT2および目標駆動速度VT
1の情報を、サ−ボユニットSVUに送信する。但し、
比較的ビット数の多い目標駆動速度VT1の情報につい
ては、予めN個の情報に分割しておき、1/Nの部分情
報を5msec に1回の割合いで順次に送信するようにし
ている。
【0059】電子制御ユニット9と同様に、サ−ボユニ
ットSVUは5msec に1回の割合いで、情報を電子制
御ユニット9に送信する。ここでサ−ボユニットSVU
から電子制御ユニット9に入力される情報は、最新のサ
−ボユニットSVUの状態を示すステ−タス情報であ
る。マイクロコンピュ−タ1は、サ−ボユニットSVU
から送られるステ−タス情報を受信して、それをステッ
プS1Dで識別する。サ−ボユニットSVUが正常であ
れば、ステップS1DからS1Eに進むが、何らかの異
常が検出された場合には、ステップS1Fに進む。
【0060】通常はステップS1Fを実行することはな
いが、例えばサ−ボユニットSVUのマイクロコンピュ
−タが暴走したり、通信回路に故障が生じたり、ドライ
バの過熱が検知されたり、クロック信号(CLK)の異
常が検知されるとステップS1Fに進む。マイクロコン
ピュ−タの暴走,通信回路の故障などの場合には、ステ
ップS1Fから直ちにS1Gに進み、電源リレ−3を遮
断し、通信用のクロック信号(CLK)の出力を停止す
る。但し、サ−ボユニットSVUにおいて、ドライバの
過熱が検知された場合には、SVUからのステ−タス情
報を参照してサ−ボユニットSVUが「中立復帰制御」
の実施を完了したか否かを調べ、完了してなければステ
ップS1FからS1Eに進み、サ−ボユニットSVUが
「中立復帰制御」の実施を完了するまで待った後、ステ
ップS1Gを実行する。
【0061】ステップS1Eでは、5msec 毎に発生す
るタイマ割込の情報を参照し、5msec が経過するまで
待機する。これによって、ステップS15〜S1Eのル
−プを1回実行するのに要する時間が5msec になる。
【0062】次に、図6を参照してサ−ボユニットSV
Uのマイクロコンピュ−タ8の動作を説明する。電源が
オンすると、マイクロコンピュ−タ8は、ステップS2
1で初期化を実行する。即ち、CPU自体のチェック,
メモリクリア,パラメ−タの初期化及び各種のモ−ドセ
ットを実行する。また、信号線RXD,TXD,CLK
を使用して、電子制御ユニット9との間で通信のテスト
を実施し、通信系の異常の有無を調べる。更に、パワ−
系の異常の有無を調べる。具体的には、出力ポ−トLA
1,LB1,LC1,LA2,LB2,LC2に出力す
る相切換信号を順次に切り換えながら、マイクロコンピ
ュ−タ8のポ−トMI及びPIGMに入力される電圧の
レベルをサンプリングしA/D変換して入力し、入力し
た値を予め定めたしきい値と比較することによって、リ
レ−3の状態,スイッチングユニットU11,U12,
U13,U21,U22及びU23の状態,及び電気モ
−タ12のコイルの状態(オ−プン,ショ−ト)のそれ
ぞれについて、異常の有無を検査する。
【0063】ステップS21の検査の結果、通信系の異
常が検出された時には、ステップS22からS26に進
み、パワ−系の異常が検出された時には、ステップS2
3からS26に進む。ステップS26では、出力ポ−ト
LA1,LB1,LC1,LA2,LB2,LC2に出
力する相切換信号を制御して、スイッチングユニットU
11,U12,U13,U21,U22及びU23を全
てオフ状態に制御するとともに、信号線RLSのレベル
を制御して、リレ−3をオフにする。
【0064】異常がない時には、ステップS21−S2
2−S23を通ってS24に進む。ステップS24で
は、信号線RXD,TXD,CLKを使用して電子制御
ユニット9から送信される情報(サ−ボ系のゲインを定
めるパラメ−タ)を入力し、この情報によってサ−ボ系
(図7参照)のゲインをセットする。
【0065】次のステップS25では、舵角検出器21
が検出した後輪の実舵角を、磁極カウンタ(図7参照)
87に初期値としてセットする。舵角検出器21の検出
値の分解能は比較的低いが、磁極センサ18が出力する
パルスを計数することにより、分解能の高い舵角情報が
得られる。しかし磁極センサ18によって得られる舵角
情報は相対的な変化であるので、最初に、舵角検出器2
1が検出した実舵角を初期値として採用し、この初期値
と舵角変化から求められる分解能の高い実舵角を、磁極
カウンタ87によって生成する。
【0066】続くステップS27,S28,S29,S
2A,S2B,S2C,S2D,S2E,S2F,S2
7,・・・は、何らかの異常が検出されるまで、ル−プ
処理として繰り返し実行される。またこのル−プ処理
は、5msec に1回の割合いで定期的に実行される。
【0067】ステップS27では、信号線RXD,TX
D,CLKを使用して電子制御ユニット9から送信され
る情報、即ち目標駆動量の変化分ΔT2および目標駆動
速度VT1(1/Nの部分情報)を、それぞれ受信し、
所定のレジスタにストアする。ステップS28では、情
報ΔT2及びVT1を、前回受信してから今回受信する
までの1周期の経過時間が予め定めたしきい値(5±1
msec )の範囲内か否かを調べる。時間が4〜6msec
の範囲内であれば次にステップS29に進むが、この時
間を外れた場合には、診断情報用のメモリに受信不良を
示す情報を保存し、次にステップS2Gに進む。
【0068】ステップS2Gでは、メモリに保持される
診断情報の内容を、信号線RXD,TXD,CLKを使
用して電子制御ユニット9に送信する。そして次のステ
ップS2Hでは、電気モ−タ12の駆動を停止し(制動
をかける)、後輪の操舵系の状態をその時の舵角に固定
して以後の動作を中止する。
【0069】ステップS29では、受信した情報ΔT2
を、予め定めたしきい値Tref と比較する。しきい値T
ref は上限値であり、ΔT2<Trefであれば次にステ
ップS2Aに進むが、ΔT2≧Trefの場合にはデ−タ
エラ−とみなして次にステップS2Gに進む。また、デ
−タエラ−を示す情報を診断情報としてメモリにストア
する。
【0070】この実施例では、目標舵角及び車速が一瞬
(5msec)のうちに大きく変化することはありえない
ので、受信する情報ΔT2は目標舵角の最大値と比べる
とはるかに小さい。従って、受信した舵角情報ΔT2が
しきい値Tref より大きい場合には、デ−タ伝送上のエ
ラ−などが生じている可能性が高い。ここでしきい値と
して定めるTrefは、目標駆動量の最大値よりもはるか
に小さくすることができる。従って、デ−タエラ−が生
じた場合には、それによって目標駆動量が本来の値から
大きくずれる前に、その異常を検出しうる。
【0071】ステップS2Aでは、サ−ボユニットSV
Uにおける目標駆動量Tθに、受信した最新の目標駆動
量の変化分ΔT2を加算して目標駆動量Tθを更新す
る。目標駆動量Tθの情報は、所定のレジスタに保持さ
れる。
【0072】ステップS2Bでは、更新された目標駆動
量Tθをしきい値(上限値)Tmaxと比較する。Tθ<
Tmax なら次にステップS2Cに進み、そうでなければ
「目標駆動量異常」を診断情報としてメモリにストアし
た後、S2Gに進む。
【0073】次のステップS2Cでは、電気モ−タ12
を駆動するサ−ボ系の制御を実施する。このサ−ボ系の
構成が図7に示されている。このサ−ボ系の詳細につい
ては後で説明する。
【0074】次のステップS2Dでは、前述の過熱セン
サOHSが出力する信号を参照し、ドライバが過熱状態
か否かを識別する。正常であれば次にステップS2Eに
進むが、過熱状態が検出されている場合には、その状態
を示す情報を診断情報としてメモリにストアし、次にス
テップS2iに進む。ステップS2iでは、診断情報、
即ち過熱状態を示す情報を電子制御ユニット9に送信
し、次のステップS2Jに進む。
【0075】モ−タドライバ(DV2,DV3)の温度
が異常に上昇すると、保護回路の作動や故障の発生によ
って、モ−タの駆動が突然停止し、それ以後の制御が不
可能になる場合がある。しかしながら、後輪操舵機構の
操舵位置が常に中立からずれた状態であると自動車の運
転が難しいので、何らかの手段を用いて操舵位置を中立
に戻す必要がある。但し、戻しスプリングのような機械
要素を用いると、装置の大型化や製造コストの上昇など
の不具合が生じる。
【0076】この実施例においては、モ−タの駆動が不
可能になる可能性のある所定温度まで、モ−タドライバ
近傍の温度が上昇する前に、過熱センサOHSによりド
ライバの過熱を検知し、ステップS2Jで、通常の操舵
制御を中止するとともに、後輪操舵機構の操舵位置が中
立位置に戻るように、モ−タ12の駆動を制御する。即
ち、目標位置を操舵機構の中立位置に変更し、その目標
位置に近づくようにモ−タ12を駆動する。
【0077】また、この実施例では図8に示すように、
過熱センサOHSは2種類のしきい値VL2,VH2に
よって識別された2種類の信号を出力するので、それら
を参照することによって2種類の過熱状態を識別するこ
とができる。ステップS2Jの中立復帰制御において
は、過熱状態に応じてモ−タ制御系の制御ゲインを切換
えるようにしている。即ち、比較的温度の低い過熱状態
の場合には、モ−タの駆動ができなくなるまでに時間の
余裕があるので、ゆっくりとモ−タを駆動して操舵位置
を中立に戻すが、比較的温度の高い過熱状態の場合に
は、モ−タの駆動ができなくなるまでの時間の余裕が少
ないので、比較的速くモ−タを駆動して操舵位置を中立
に戻す。
【0078】ステップS2Eでは、クロック停止検知回
路SCKが出力する信号を参照する。そして、信号線C
LKに所定周期のクロックパルスが現われている場合に
は次にステップS2Fに進むが、信号線CLKのクロッ
クパルスが途断えている場合や、クロックパルスの周波
数が異常である場合には、その異常を診断情報としてメ
モリにストアし、ステップS2Gに進む。そして、ステ
ップS2Gで、メモリに保持される診断情報の内容を、
信号線RXD,TXD,CLKを使用して電子制御ユニ
ット9に送信する。更に次のステップS2Hでは、電気
モ−タ12の駆動を停止する(制動をかける)ようにド
ライバDV2に出力する信号を制御し、後輪の操舵系の
状態をその時の舵角に固定して以後の動作を中止する。
【0079】ステップS2Fでは、5msec 毎に発生す
るタイマ割込の情報を参照し、5msec が経過するまで
待機してからステップS27に戻る。これによって、ス
テップS27〜S2Fのル−プを1回実行するのに要す
る時間が5msec になる。
【0080】電子制御ユニット9の処理の一部分と、サ
−ボユニットSVUのサ−ボ系の主要部の構成を図7に
示す。図7を参照して説明する。なお実際には、図7に
示す制御系は、モ−タドライバ5,電気モ−タ12及び
磁極センサ18の部分を除き、全てマイクロコンピュ−
タ1又はマイクロコンピュ−タ8のソフトウェア処理に
よって実現される。図7のモ−タドライバ5は、図4の
ドライバDV2及びDV3に対応している。またこの制
御系のゲインは、図6のステップS24でセットされ
る。
【0081】電子制御ユニット9において生成される目
標舵角T1は、前述のステップS16に相当する減算部
101と、S15の一部に相当する微分部102に入力
される。減算部101では、目標舵角T1と舵角差分累
積値Tθとの差分との差分、即ち目標舵角T1の変化分
ΔTを求めて出力する。舵角差分累積値Tθは、メモリ
103に保持される前回までの累積値に、最新の変化分
ΔTを加算部104で加算した結果をメモリ103に書
込むことにより得られる。微分部102では、目標舵角
T1の時間微分値、即ちdT1/dtを求め出力する。
前述のステップS1Aに相当する変換部105では、入
力される目標舵角T1の変化分ΔTの単位を、舵角から
モ−タ駆動量(ラック軸の移動ストロ−ク)に変換する
計算処理を実施して計算の結果ΔT2を出力する。ま
た、前述のステップS1Bに相当する変換部106で
は、入力される目標舵角の時間微分値dT1/dtの単
位を、舵角からモ−タ駆動量(ラック軸の移動ストロ−
ク)に変換する計算処理を実施して計算の結果VT1を
出力する。
【0082】電子制御ユニット9が出力する情報ΔT2
及びVT1がサ−ボユニットSVUに入力される。モ−
タ駆動量の差分であるΔT2は、加算部111とメモリ
112で累積され、モ−タ駆動量Tθ2に変換される。
即ち、メモリ112に保持される前回までの累積値に最
新の差分ΔT2を加算部111で加算した結果をメモリ
112に書込むことにより、目標舵角T1に相当するモ
−タ駆動量Tθ2が得られる。なお以下の説明において
は、便宜上、モ−タ駆動量Tθ2を目標舵角と呼ぶこと
にする。
【0083】目標舵角Tθ2は減算部92に入力され、
目標舵角Tθ2の時間微分値であるVT1は微分ゲイン
設定部91に入力される。微分ゲイン設定部91は、V
T1の絶対値から微分ゲインYTDIFGAINを求め
る。なお、微分ゲイン設定部91等の各ブロック中に示
したグラフは、入力値と出力値との関係を示し、横軸が
入力値、縦軸が出力値を示している。この例では、微分
値VT1の絶対値が4deg/sec以下の場合には微
分ゲインは0に、微分値SAGLAの絶対値が12de
g/sec以上の場合には微分ゲインは4にセットさ
れ、それ以外の場合には微分ゲインは0〜4の範囲の値
になる。
【0084】減算部92は、目標舵角Tθ2と実舵角
(モ−タ回転角に相当する)RAGLとの偏差、即ち舵
角偏差ΔAGLを計算する。実舵角RAGLは、磁極カ
ウンタ87から出力される。磁極カウンタ87は、磁極
センサ18が出力する3相のパルス信号間の位相差から
電気モ−タ12の回転方向を識別し、パルス信号のパル
ス数をそれまでの計数値に加算又は減算して舵角値を検
出する。磁極センサ18からのパルス信号によって得ら
れる舵角値は相対値(回転角度)であるが、この例では
図6のステップS25で最初に(駆動を開始する前に)
舵角検出器21が検出した実舵角値を磁極カウンタ87
にプリセットしてあるので、磁極カウンタ87が出力す
る値RAGLは実舵角になる。
【0085】舵角偏差ΔAGLは、舵角偏差不感帯付与
部93で処理され、舵角偏差値ETH2になる。舵角偏
差不感帯付与部93は、入力値(舵角偏差ΔAGL)の
絶対値が所定値E2PMAX以下の場合には舵角偏差値
ETH2を0にするものであり、舵角偏差ΔAGLが小
さい時に制御を停止させるものである。舵角偏差不感帯
付与部93が出力する舵角偏差値ETH2は、比例部9
6及び微分部94に入力される。
【0086】比例部96は、予めセットされた比例ゲイ
ンの値を舵角偏差値ETH2に掛けた値を比例制御値P
AGLAとして出力する。微分部94は、舵角偏差値E
TH2を時間微分して舵角偏差微分値SETH2を求め
る。更に、掛算部95で、舵角偏差微分値SETH2に
前述の微分ゲインYTDIFGAINを掛けた結果が微
分制御値DAGLAとして求められる。加算部97で
は、比例制御値PAGLAと微分制御値DAGLAとを
加算した結果を、制御舵角値HPIDとして出力する。
【0087】制御舵角値HPIDは、舵角偏差リミッタ
98を通り、制御量ANGになる。舵角偏差リミッタ9
8は、入力値に比例した出力を生成するとともに、制御
量ANGが1.5deg以上、又は−1.5deg以下
にならないように出力値の範囲を制限する。制御量AN
Gは、パルス幅変調変換部99に入力され、パルス幅変
調信号PWM1に変換される。即ち、周期が一定で制御
量ANGに比例したパルス幅のパルス信号PWM1が生
成される。このパルス幅変調信号PWM1が、モ−タド
ライバ5に入力される。モ−タドライバ5は、パルス幅
変調信号PWM1に応じて、電気モ−タ12の通電のオ
ン/オフのタイミング、即ち電流を決定する。従ってパ
ルス幅変調信号PWM1によって、電気モ−タ12の駆
動トルクが変化する。電気モ−タ12が回転すると、磁
極センサ18がパルスを発生するので、磁極カウンタ8
7の計数値、即ち実舵角値RAGLが変わり、舵角偏差
ΔAGLが変わる。このサ−ボ系は、舵角偏差ΔAGL
が0に近づくように、電気モ−タ12を制御する。
【0088】但し、信号線CLKのクロック信号が遮断
された場合のように、ブレ−キモ−ドになると、電気モ
−タ12の駆動が早く停止するような制御が実施され
る。即ち、電気モ−タ12の回転に対して制動をかける
ように、ドライバDV2に制御信号が印加される。
【0089】クロック停止検知回路SCKの変形例を図
10に示す。図10を参照するとこの回路には、抵抗器
122とコンデンサ123でなる積分回路と、抵抗器1
24,125でなる分圧回路とアナログ比較器CPAが
含まれている。積分回路の出力電圧Vcは、正常時は入
力されるクロックパルスのデュ−ティに応じた中間的な
電圧になり、Vc<Vthになるので、アナログ比較器
CPAの出力電圧は高レベルHになる。しかし、例えば
電子制御ユニット9とサ−ボユニットSVUとを接続す
る信号線の断線によって、信号線CLKにクロックパル
スが現われなくなると、積分回路の出力電圧Vcが約5
Vの高レベルになるので、Vc>Vthになり、アナロ
グ比較器CPAの出力電圧が低レベルLになる。従っ
て、アナログ比較器CPAの出力レベルを監視すること
によって、信号線CLKの断線等の異常を検知しうる。
【0090】以上説明した実施例によれば、次のような
効果が得られる。
【0091】例えば、信号線の断線や接続部の接触不
良,あるいはクロックパルスを発生する回路の故障によ
って、第2の舵角制御手段であるサ−ボユニットSVU
にクロックパルスが到達しなくなり、第1の舵角制御手
段である電子制御ユニット9の生成する制御情報が第2
の舵角制御手段に正しく伝達されなくなったとしても、
クロック異常検出手段(SCK)が異常を検知し、クロ
ック異常制御手段(S2E,S2G,S2H)が、補助
操舵機構の舵角調整を中止するように第2の舵角制御手
段の制御を切換えるので、異常な自動操舵制御は回避さ
れる。従って極めて安全な装置を提供しうる。
【0092】また、図9に示すような構成のクロック停
止検知回路を採用することにより、信号線CLKの断線
だけでなく、クロックパルスを発生する回路の故障によ
るクロックパルスの周波数の大幅な変化や、周囲のノイ
ズの影響によって生じる誤動作も防止しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の自動車の操舵系の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 図1の後輪操舵機構11の外観を示す一部切
欠平面図である。
【図3】 図1の電子制御ユニット9の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】 図1のサ−ボユニットSVUの構成を示すブ
ロック図である。
【図5】 図3のマイクロコンピュ−タ1の動作を示す
フロ−チャ−トである。
【図6】 図4のマイクロコンピュ−タ8の動作を示す
フロ−チャ−トである。
【図7】 実施例のサ−ボ系の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】 実施例の過熱センサの構成を示すブロック図
である。
【図9】 実施例のクロック停止検知回路の構成を示す
ブロック図である。
【図10】 クロック停止検知回路の変形例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1:マイクロコンピュ−タ 2:バッテリ− 3:リレ− 4:電源ユニット 6:電圧監視回路 8:マイクロコンピ
ュ−タ 9:電子制御ユニット 10:前輪操舵機構 10a:ラック軸 11:後輪操舵機構 12:電気モ−タ(ブラシレスモ−タ) 13:左前輪 14:右前輪 15:左後輪 16:右後輪 17,20:舵角検出器 18:磁極センサ 19:ステアリングホイ−ル 21:舵角検出器 22,23:車速検出器 24:ヨ−レ−ト検
出器 25:ラック軸 71:電源ユニット 87:磁極カウンタ G1:アンドゲ−ト DV1,DV2,DV3:ドライバ IF1,IF2,IF3:インタ−フェ−ス IG:イグニッションスイッチ DIG,PIG:電
源ライン SVU:サ−ボユニット OHS:過熱センサ TS:サ−ミスタ SCK:クロック停
止検知回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌の少なくとも前輪の実舵角に関する
    情報を検出する舵角センサ手段;前記車輌の補助操舵機
    構に接続された電気モ−タを含み、指示に応じて前記補
    助操舵機構の舵角を調整する駆動手段;前記舵角センサ
    手段が検出した情報に応じた制御情報を出力する第1の
    舵角制御手段;該第1の舵角制御手段とは別の独立した
    制御手段であって、第1の舵角制御手段が出力する制御
    情報に従って、前記駆動手段に指示を与える第2の舵角
    制御手段;前記第1の舵角制御手段と第2の舵角制御手
    段との間に介在され、実質的に周期が一定のクロックパ
    ルス信号を通す第1の信号線と、前記制御情報を通す第
    2の信号線とを含む情報伝送手段;該情報伝送手段の前
    記第1の信号線に関する異常を検出するクロック異常検
    出手段;および該クロック異常検出手段が異常を検知し
    た場合に、前記補助操舵機構の舵角調整を中止するよう
    に前記第2の舵角制御手段の制御を切換える、クロック
    異常制御手段;を備える車輌の操舵制御装置。
  2. 【請求項2】 前記クロック異常検出手段は、前記第1
    の信号線上の信号の有無を識別し、前記クロック異常制
    御手段は、前記第1の信号線に信号が現われていない場
    合に、前記補助操舵機構の舵角調整を中止する、前記請
    求項1記載の車輌の操舵制御装置。
  3. 【請求項3】 前記クロック異常検出手段は、前記第1
    の信号線上の信号の周期が所定の範囲内か否かを識別
    し、前記クロック異常制御手段は、前記第1の信号線上
    の信号の周期が所定の範囲を外れている場合に、前記補
    助操舵機構の舵角調整を中止する、前記請求項1記載の
    車輌の操舵制御装置。
  4. 【請求項4】 前記クロック異常制御手段は、クロック
    異常検出手段が異常を検知した場合に、前記電気モ−タ
    に制動をかけるように前記第2の舵角制御手段の制御を
    切換える、前記請求項1,請求項2,又は請求項3記載
    の車輌の操舵制御装置。
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