JP6003286B2 - 車載リレー制御装置及びこれを使用した電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
このとき、車載リレーには、制御ユニットの外側に接続する太いバスバーや太い銅線などの高熱伝導部材と接続されている関係で、これらバスバーや銅線を介して外気に放熱されることにより、温度下降速度が制御ユニット内の温度に比較して早くなる傾向にある。
このような車載リレーの接点部に結露や氷結の発生を防止するために、従来、スロットルアクチュエータの級でメインリレーの氷結防止機構で、イグニッションスイッチがオフ状態となった後にも車載リレーに外気温度に応じた通電時間で通電を継続して、露点温度への低下を抑制することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、イグニッションスイッチに接続された電源リレーの氷結を防止するために、接点温度が低い場合にはイグニッションスイッチのオフ後のシャットオフ時間を延長して接点の冷却温度を遅くすることも知られている(例えば特許文献5参照)。
また、特許文献2に記載された従来例にあっては、車載リレーの平均駆動電流を零度以下のときに小さくして発熱を抑えるようにして水分の蒸発を防いでいるが、接点の接触圧を確保するには一定の電流が必要となるため、氷結の防止には一定の限度があり、氷結の防止が不確実になるという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、車載リレーの遮断時に結露や氷結の発生を確実に防止することができる車載リレー制御装置及びこれを使用した電動パワーステアリング装置を提供することを目的としている。
また、本発明に係る車載リレー制御装置の第3の態様は、前記リレー結露防止部が、前記不動作電流を前記パッケージ温度に応じて減少制御するようにしている。
また、本発明に係る車載リレー制御装置の第4の態様は、前記リレー結露防止部が、前記不動作電流の出力が間欠的となるように制御するようにしている。
また、本発明に係る車載リレー制御装置の第6の態様は、前記不動作電流の間欠的制御が、間欠周期を徐々に広く制御し、不動作電流値を定電流制御するよう行われる。
また、本発明に係る車載リレー制御装置の第7の態様は、前記リレー結露防止部が、前記温度検出部で検出した温度が安定したときに前記不動作電流の供給を停止するようにしている。
また、本発明に係る車載リレー制御装置の第9の態様は、前記リレー結露防止部が、前記車載リレーに供給される車載電源の電源電圧を監視し、前記不動作電流供給時において前記電源電圧が所定値以下となったときに、異常と診断して前記不動作電流の供給を停止する異常制御部を備えている。
また、本発明に係る電動パワーステアリング装置の第2の態様は、前記リレー結露防止部が、不動作電流供給時において所定値以上の前記操舵トルクが入力されたときに、異常と診断して前記不動作電流の供給を停止する異常制御部を備えている。
また、上記効果を有する車載リレー制御装置を含んで電動パワーステアリング装置を構成するので、車載リレーの結露や氷結を確実に防止して電動パワーステアリング装置の信頼性を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施形態を示す全体構成図である。
図中、符号1は、ステアリングホイールであり、このステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力がステアリングシャフト2に伝達される。このステアリングシャフト2は、入力軸2aと出力軸2bとを有する。入力軸2aの一端はステアリングホイール1に連結され、他端は操舵トルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結されている。
操舵トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するもので、例えば、操舵トルクを入力軸2a及び出力軸2b間に介挿した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を抵抗変化や磁気変化に変換して検出するように構成されている。
さらに、マイクロコントロールユニット47には、制御ユニット20内のパッケージ温度を検出して温度検出値Ttを出力するサーミスタ等の温度検出素子を含む温度検出回路62が接続されている。
また、電源リレー44は、マイクロコントロールユニット47に接続された電源リレー駆動回路60によって駆動され、モータリレー59a及び59bは同様にマイクロコントロールユニット47に接続されたモータリレー駆動回路61によって駆動される。
このリレー制御処理は、図3に示すように、所定時間(例えば10μsec)毎にタイマ割込処理として実行される。
すなわち、先ず、ステップS1で、電動モータ12の操舵補助力を制御する操舵補助制御処理が終了したか否かを判定し、操舵制御処理が実行されているときには、そのままタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰し、操舵補助制御処理が終了したときには、ステップS2に移行する。
このステップS4では、制御ユニット20の温度変化を監視する周期を計数する変数Nを“0”に設定してから後述するステップS7に移行する。
ステップS7では、変数Nが“0”であるか否かを判定し、N=0であるときにはステップS8に移行して、温度検出回路62で検出した温度検出値Ttを読込み、次いでステップS9に移行して、読込んだ温度検出値Ttが氷点温度Tfp以下(Tt≦Tfp)であるか否かを判定する。
一方、前述したステップS9の判定結果がTt>Tfpであるときには露点を通過して氷点を通過するものと判断してステップS15へ移行し、温度検出値Ttに基づいて電源リレー44及びモータリレー59a,59bの温度降下速度が制御ユニット20内の温度降下速度より遅くなる電流減少量ΔIを算出してからステップS17へ移行する。
このステップS17では、電流制限回路43へ不動作電流指令値Inoを出力し、次いでステップS18に移行して、FET駆動回路57に対して電動モータ12を低速回転させる制御信号を出力してからステップS19へ移行する。
この図3の処理がリレー結露防止部に対応し、このうちステップS19及びS22の処理が異常制御部に対応している。
このため、電源リレー44及びモータリレー59a,59bは、パッケージ50aの外部に延長する電源ワイヤハーネス71及びモータハーネス72に物理的に接続されているので、パッケージ20a内の他の回路部品に比較して放熱効果が高く、温度降下速度が速くなる。
イグニッションスイッチ46がオフ状態であって車両が停止していると共に、操舵補助制御処理も停止している作動停止状態であるときには、制御ユニット20のマイクロコントロールユニット47が非作動状態となっている。このため、マイクロコントロールユニット47で実行される操舵補助制御処理及びリレー制御処理は停止されている。したがって、電動モータ12は作動を停止しており、ステアリング機構10への操舵補助力の出力を停止している。
このように、操舵補助制御処理が実行されている状態では、図3に示すリレー制御処理では、ステップS1からそのままタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰することを繰り返すので、電源リレー44及びモータリレー59a,59bに対する電流維持制御処理は実行されることがない。
ところが、操舵補助制御処理をしばらく継続することにより、インバータ回路58の電界効果トランジスタQ1〜Q6や電源リレー44、モータリレー59a,59bで大きな発熱を生じると共に、その他の回路部品でも発熱を生じて温度が上昇すると共に、制御ユニット20内の温度も上昇する。
このようにして、順次電源リレー44及びモータリレー59a,59bに流れる電流が制御ユニット20内の温度の低下に合わせて減少されるので、図6(a)に示すように、電源リレー44及びモータリレー59a,59bの温度低下速度が制御ユニット20内の温度降下速度よりも遅くなるように制御される。
このため、そのまま制御ユニット20内の温度が氷点温度Tfp以下に達し、同様に電源リレー44及びモータリレー59a,59bの温度が氷点温度Tfp以下に達しても電源リレー44及びモータリレー59a,59bの接点部に氷結が生じることを確実に防止することができる。
そして、温度検出値Ttが氷点温度Tfp以下になると、ステップS9からステップS10を経てステップS11に移行することにより、電流制限回路43への不動作電流指令値Inoの出力が停止されると共に、ステップS12に移行してFET駆動回路57の制御が停止される。
また、電源リレー44及びモータリレー59a,59bへの不動作電流の供給状態で、操舵トルクTsの絶対値|Ts|が“0”近傍の設定値Tssを超えると異常状態と判断して電源リレー44及びモータリレー59a,59bがオフ状態となるので、システム異常が発生して電源リレー44及びモータリレー59a,59bに不動作電流を流している状態で、電動モータ12のロータが回転した場合には、直ちに電動モータ12への通電を遮断することができる。これによってフェールセーフ動作を確保することができる。
さらに、電源リレー44及びモータリレー59a,59bへの不動作電流の供給状態で、バッテリー41から供給される電源電圧Vbが低下して電源電圧検出回路63から入力される電源電圧Vbが閾値電圧Vbs未満となると、電源電圧低下異常が発生したものと判断して電源リレー44及びモータリレー59a,59bがオフ状態に制御されて、これらリレーへの通電処理が終了される。
しかも、この場合の電源リレー44及びモータリレー59a,59bの不動作電流を逐次制御ユニット20内の温度検出値Ttで更新するようにしているので、制御ユニット20内の温度降下率が変化した場合でも正確に追従することができ、電源リレー44及びモータリレー59a,59bに結露や氷結が生じることを確実に防止することができる。
また、電源電圧Vbが閾値電圧Vbs未満に低下したときにも電源リレー44及びモータリレー59a,59bがオフ状態となる。このため、電源電圧Vbの低下による誤動作を防止することができる。
また、上記リレー制御装置を電動パワーステアリング装置に適用することにより、電源リレー44及びモータリレー59a,59bの結露や氷結を防止することができ、電動パワーステアリング装置の信頼性を向上させることができる。
さらには、図8(d)に示すように、不動作電流指令値Inoを減少させずに初期不動作電流Inoに維持し、制御ユニット20内の温度検出値Ttが氷結温度Tfp以下に低下したとき、又は制御ユニット20内の温度降下が停止して温度検出値Ttが安定したときに電源リレー44及びモータリレー59a、59bをオフ状態にするようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、本発明の車載リレー制御装置を電動パワーステアリング装置に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、電動ブレーキ装置、エンジン制御装置、トランスミッション制御装置等の他の任意の車載制御装置に本は爪のリレー制御装置を適用することができる。
Claims (10)
- 車載アクチュエータを駆動するアクチュエータ駆動回路と、該アクチュエータ駆動回路への電力供給路及び前記車載アクチュエータへの電力出力路の少なくとも一方に介挿された車載リレーと、該車載リレーを駆動するリレー駆動回路とをパッケージに内装した車載リレー装置であって、
前記パッケージ内の温度を検出する温度検出部と、
前記アクチュエータ駆動回路による車載アクチュエータの駆動を停止したときに、前記車載リレーの温度の下降速度を前記温度検出部で検出したパッケージ温度の下降速度以下となるように前記リレー駆動回路による前記車載リレーの駆動を継続するリレー結露防止部とを備え、
前記リレー結露防止部は、前記車載リレーが前記電力出力路に介挿された電力出力用リレーである場合に、当該電力出力用リレーに前記車載アクチュエータが動作しない不動作電流を供給するように制御することを特徴とする車載リレー制御装置。 - 前記リレー結露防止部は、前記不動作電流を前記パッケージ温度に応じて減少制御することを特徴とする請求項1に記載の車載リレー制御装置。
- 前記リレー結露防止部は、前記不動作電流の出力が間欠的となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の車載リレー制御装置。
- 前記不動作電流の間欠的制御は、間欠周期を定周期とし、不動作電流値を徐々に減少させることを特徴とする請求項3に記載の車載リレー制御装置。
- 前記不動作電流の間欠的制御は、間欠周期を徐々に広く制御し、不動作電流値を定電流制御することを特徴とする請求項3に記載の車載リレー制御装置。
- 前記リレー結露防止部は、前記温度検出部で検出した温度が安定したときに前記不動作電流の供給を停止することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の車載リレー制御装置。
- 前記リレー結露防止部は、前記温度検出部で検出した温度が氷点温度以下となったときに前記不動作電流の供給を停止することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の車載リレー制御装置。
- 前記リレー結露防止部は、前記車載リレーに供給される車載電源の電源電圧を監視し、前記不動作電流供給時において前記電源電圧が所定値以下となったときに、異常と診断して前記不動作電流の供給を停止する異常制御部を備えていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の車載リレー制御装置。
- ステアリング機構に対して操舵補助力を発生する電動モータと、前記ステアリング機構の操舵トルクを検出し、当該操舵トルクに基づいて前記電動モータを駆動制御するモータ制御部とを備え、前記請求項1乃至8の何れか1項に記載の車載リレー制御装置の車載リレーを、前記モータ駆動回路に接続したことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
- 前記リレー結露防止部は、不動作電流供給時において所定値以上の前記操舵トルクが入力されたときに、異常と診断して前記不動作電流の供給を停止する異常制御部を備えていることを特徴とする請求項9に記載の電動パワーステアリング装置。
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