JPH08207796A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
電動パワーステアリング装置Info
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- JPH08207796A JPH08207796A JP1800795A JP1800795A JPH08207796A JP H08207796 A JPH08207796 A JP H08207796A JP 1800795 A JP1800795 A JP 1800795A JP 1800795 A JP1800795 A JP 1800795A JP H08207796 A JPH08207796 A JP H08207796A
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Abstract
ールネジ機構との減速比を増大したり、ボールネジ溝の
リードを小さくすることなくして、電動モータにより大
きな補助操舵力を得ることのできる電動パワーステアリ
ング装置を提供すること。 【構成】 転舵輪を転舵すべく軸方向に移動可能とされ
たラック軸20と同軸的にボールネジ機構が配置され、
ラック軸に嵌合されたボールナット30を電動モータ5
0で回転することによりラック軸を移動させて手動操舵
力を補助する車両用の電動パワーステアリング装置にお
いて、ラック軸及び電動モータを、ラック軸の軸線と電
動モータの軸線とが所定の鋭角をなすように配置した。
Description
する補助操舵力を発生する電動パワーステアリング装
置、特に電動モータの駆動力をラック軸に伝達する動力
伝達機構の改良に関する。
舵輪は運転者がステアリングホイール(ハンドル)を操
舵することにより転舵されるが、据切り時等には大きい
くなるハンドルの操舵力を軽減するために電動パワース
テアリング装置が付加される。電動パワーステアリング
装置でラック軸に補助操舵力を加えるためには、ラック
軸と電動モータとを動力伝達機構で連結しなければなら
ない。電動モータとラック軸との連結機構については、
車両の種類、大きさなどに応じてこれまでにも種々の発
明がなされている。例えば、特開昭60−25854号
ではボールネジ式の動力伝達機構を電動モータをラック
軸と同軸(共軸)的に配置しており、一方特開昭60−
25853号では電動モータをラック軸と平行に配置し
ている。何れの場合にも、電動パワーステアリング装置
に大きな操舵補助力が要求される場合には、より大きい
大型の電動モータを使用したり、電動モータとボールネ
ジ機構との間の減速比を大きくしたり、ボールネジ溝の
リードを小さくするなどの工夫が必要となる。
リング本体が大型化し、電動モータとボールネジ機構と
の減速比を大きくすれば減速機構が大きくなり、何れの
場合も製造コストが上昇する。また、ボールネジ機構と
電動モータとが平行になっている場合には、アイドルギ
ヤーやベルト等を両者間に配置することが必要となり、
構造が複雑になるとともに製造コストが上昇する。さら
にボールネジ溝のリードを小さくした場合には、必然的
にボールの直径も小さくなり、ボールにかかる大きな負
荷に耐えるためにはボールネジ溝の巻数を増やす必要が
生じ、結局ボールネジ機構の全長が長くなるとともに製
造コストが上昇する。
決すること、すなわち電動モータを大型化したり、電動
モータとボールネジ機構との減速比を増大したり、ボー
ルネジ溝のリードを小さくすることなくして、電動モー
タにより大きな補助操舵力を得ることのできる電動パワ
ーステアリング装置を提供することを目的としてなされ
たものである。
るために、本発明においては電動モータ50の出力軸54と
ボールネジ機構35のボールナット30とを、同軸でも平行
でもなく、所定の鋭角で交差させることとした。そのた
めに、電動モータの出力軸及びボールナットに傘歯車5
8、31 を固定して互いに噛合させた。しかして、ラック
軸に対して斜め方向に配置された電動モータの駆動力を
一対の傘歯車を介してボールナットに伝達して、ボール
ナットの回転によりラック軸を移動させることとした。
明する。図1において、車両の左右方向に延びる円筒状
のハウジング10内には長手形状のラック軸20が移動
可能に収容され、その各端部はボールジョイント22を
介して転舵輪(不図示)に連結されている。ジョイント
22はブーツ24で覆われている。ラック軸20に対し
て斜め方向にステアリング軸16が配置され、その上端
にはステアリングホイール(図示せず)が取り付けられ
ている。ステアリング軸26の下端はラックピニオン機
構18によりラック軸20に連結されており、ステアリ
ングホイールを回転することによりラックピニオン機構
18で運動方向が変換されてラック軸20が左右方向に
移動する。上記ハウジング10は左寄りの部分に円筒状
のボールネジ機構収容部12と、これからピニオンラッ
ク機構18側に所定の鋭角をなして斜め方向に突出した
受け皿状の電動モータ取付け部14とを有し、収容部内
12にはボールネジ機構35が配置され、取付け部14
には電動モータ50が取付けられている。
及び電動モータ50の関係について説明する。ラック軸
22の左半分の外周面にはボールネジ溝26が螺旋状に
形成されており、その外側に遊嵌された円筒状のボール
ナット30は一対の軸受38によって収容部12に対し
て回転可能に支持されている。ボールナット30の内側
には、内周面にボールネジ溝34が螺旋状に形成されて
いる。ラック軸22のボールネジ溝26とボールナット
30のボールネジ溝34とにより形成される螺旋状の環
状空間内には多数のボール40が充填されている。ボー
ルナット30の外側には回転につれて軸方向に進行した
ボール40を後方に戻すためのボール戻し管42が配置
されている。ボールネジ溝26、ボールナット30及び
ボール40等によって上記ボールネジ機構35が構成さ
れる。ボールナット30は収容部12内に挿入された蓋
部材44及び締付部材46により所定状態に保持されて
いる。
2によって取り付けられ、ラックピニオン機構18のす
ぐ近傍に位置している。電動モータ50の出力軸56は
一対の軸受56によって回転可能に支持され、その先端
には半径の小さな傘歯車58が固定されている。ボール
ナット30の一端には半径の大きい傘歯車31が取り付
けられ、傘歯車58と噛み合っている。ラック軸22即
ちボールナット30の軸線と電動モータ50の軸線とは
比較的小さな鋭角(例えば30゜前後)をなしている。
た通り、手動操舵は運転者がステアリングホイールを回
転することによりステアリング軸26が回転し、ラック
ピニオン機構18によりこの回転がラック軸20の軸方
向の移動に変換されることにより達成される。これに対
して、電動モータ50による操舵力補助は以下の通り行
われる。電動モータ50の出力軸54の回転により一対
の傘歯車58、31 を介してボールナット30がラック軸2
0のまわりに回転する。その結果、公知のボールナット
機構の作用によりラック軸20が軸方向に移動され、転
舵輪(不図示)が転舵される。
と電動モータ50の軸線とは30度前後の比較的小さな
鋭角で、しかも電動モータ50がラックピニオン機構2
8側に傾斜して配置されている。上記交角を小さくした
結果、電動モータ50全体がよりラック軸20及びラッ
クピニオン機構18に近接することとなり、ステアリン
グ装置の寸法、特にラック軸20の軸線と直交する方向
(図1において上下方向)の幅を極力小さくすることが
できた。また、ボールナット30と電動モータ50の出
力軸54との間には半径の異なる一対の傘歯車58、31 が
配置されているのみであり、ベルトやアイドルギヤー等
の動力伝達部材は一切配置されていない。これにより、
極めて簡単な構造で比較的大きな減速比を得ることがで
きるとともに、動力伝達部周辺の構造を極めてコンパク
トにできる。また、ラック軸20と電動モータ50との
間に余計な動力伝達部材が不要であるため、ハウジング
10の収容部12と取付け部14とを一体構造とするこ
とができる。
0の軸線とがなす交角は、傘歯車31、58の半径や円
錐角を変更することにより簡単に変更することができ
る。
説明する。この第2実施例が上記第1実施例と異なる点
は、電動モータ60の軸線とラック軸20の軸線との交
角の大きさ、及びラックピニオン機構18に対する電動
モータ60の配置位置、及びモータ出力軸の第2傘歯車
の支持方法である。すなわち、電動モータ60の軸線は
ラック軸20の軸線に対して比較的大きな鋭角(例えば
50゜前後)をなしてラックピニオン機構18とは反対
側に配置されている。これに関連して、ハウジング10
には円筒状のボールネジ機構収容部11及び受け皿状の
電動モータ取付け部13が形成され、またボールナット
30の軸方向長さは比較的長くされてその左端及び中間
部が軸受38により支持されている。ボールナット30
の右端部にはフランジ部15aと円錐部15bとから成
る傘歯車15が取り付けられている。また、モータ60
の出力軸54は傘歯車64の両側の軸受61、63 により支
承されている。
果に加えて、電動モータ60は上記第1実施例よりも若
干上方に突出するものの、ボールナット30の半径方向
外側の空間がより有効に利用される効果がある。
ば、ラック軸の軸線と電動モータの軸線とは所定の鋭角
をなすように配置されている。両者を同軸でも平行でも
なく鋭角で交差させたことにより、電動モータがラック
軸20に近接した。その結果、ステアリング装置の寸法
(特にラック軸の軸線と直交する方向)の寸法を小さく
できた。また、ボールナットと電動モータの出力軸との
間にはベルトやアイドルギヤー等の動力伝達部材は一切
配置されていないので、極めて簡単な構造で比較的大き
な減速比を得ることができ、動力伝達部周辺の構造を極
めてコンパクトにできる。これに関連して、ハウジング
のボールナット機構収容部と電動モータ取付け部とを一
体構造とすることができる等の効果が得られる。
である。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】車両において、転舵輪を転舵すべく軸方向
に移動可能とされたラック軸と同軸的にボールネジ機構
が配置され、前記ラック軸に嵌合されたボールナットを
電動モータで回転することによりラック軸を移動させて
手動操舵力を補助する電動パワーステアリング装置にお
いて、 前記ラック軸及び前記電動モータが、該ラック軸の軸線
と該電動モータの軸線とが所定の鋭角をなすように配置
されていることを特徴とする電動パワーステアリング装
置。 - 【請求項2】前記ボールナットと前記電動モータとは、
該ボールナットに固定された第1の傘歯車と、前記電動
モータの出力軸に固定された第2の傘歯車とを噛合させ
ることにより互いに連結されている請求項1の電動パワ
ーステアリング装置。 - 【請求項3】前記ラック軸、前記ボールナット及び電動
モータは共通のハウジング内に収容されている請求項1
の電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1800795A JP3779743B2 (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 電動パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1800795A JP3779743B2 (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 電動パワーステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08207796A true JPH08207796A (ja) | 1996-08-13 |
JP3779743B2 JP3779743B2 (ja) | 2006-05-31 |
Family
ID=11959631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1800795A Expired - Lifetime JP3779743B2 (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 電動パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3779743B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1995
- 1995-02-06 JP JP1800795A patent/JP3779743B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP3779743B2 (ja) | 2006-05-31 |
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