JPH08207741A - 液圧式倍力装置 - Google Patents
液圧式倍力装置Info
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- JPH08207741A JPH08207741A JP7036131A JP3613195A JPH08207741A JP H08207741 A JPH08207741 A JP H08207741A JP 7036131 A JP7036131 A JP 7036131A JP 3613195 A JP3613195 A JP 3613195A JP H08207741 A JPH08207741 A JP H08207741A
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- piston
- sleeve
- chamber
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Abstract
(57)【要約】
[目的] 本体内孔に対してスリーブをいずれの方向で
組付けても正常な機能が得られるようにする。 [構成] シリンダ孔5を形成するスリーブの内周面に
摺動自在に嵌合するピストン10の外周とシリンダ孔5
との間に区画されるアキュムレータ圧室20に、アキュ
ムレータ33からの圧液を連通させる連通孔35をスリ
ーブ4の軸方向中央に形成することにより、スリーブ4
を本体2に対して逆方向に組付けても装置の正常な作用
が得られる。
組付けても正常な機能が得られるようにする。 [構成] シリンダ孔5を形成するスリーブの内周面に
摺動自在に嵌合するピストン10の外周とシリンダ孔5
との間に区画されるアキュムレータ圧室20に、アキュ
ムレータ33からの圧液を連通させる連通孔35をスリ
ーブ4の軸方向中央に形成することにより、スリーブ4
を本体2に対して逆方向に組付けても装置の正常な作用
が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のブレーキ等に使
用され、運転者のブレーキペダルへの踏力を助勢する液
圧式倍力装置に関する。
用され、運転者のブレーキペダルへの踏力を助勢する液
圧式倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】ピストン外周に、外部圧
力源に接続される環状空所が形成される場合、この環状
空所内には高圧が加わるので、シリンダ孔内面の精度を
高くする必要がある。すなわち、高圧が作用するシリン
ダ孔内をピストンが摺動するため、シリンダ孔内の表面
粗さが粗いとピストンに装着され環状空所を区画する密
封部材が損傷しやすくなる。これを解決するため、例え
ば特開平3−45459号公報に示されるように、シリ
ンダ孔を加工の容易なスリーブ(パイプ部材)に形成
し、このスリーブを本体内に挿入させている。
力源に接続される環状空所が形成される場合、この環状
空所内には高圧が加わるので、シリンダ孔内面の精度を
高くする必要がある。すなわち、高圧が作用するシリン
ダ孔内をピストンが摺動するため、シリンダ孔内の表面
粗さが粗いとピストンに装着され環状空所を区画する密
封部材が損傷しやすくなる。これを解決するため、例え
ば特開平3−45459号公報に示されるように、シリ
ンダ孔を加工の容易なスリーブ(パイプ部材)に形成
し、このスリーブを本体内に挿入させている。
【0003】しかしながら、このようにすると、本体に
対するスリーブの組付けが両方向より行えるため、スリ
ーブに方向性があると逆組付けのおそれがある。このよ
うな場合、スリーブの組付け性が低下する他、環状空所
を外部圧力源に連絡する連通孔の位置が異なってしま
い、正常な機能が得られなくなるといった問題を生じ
る。
対するスリーブの組付けが両方向より行えるため、スリ
ーブに方向性があると逆組付けのおそれがある。このよ
うな場合、スリーブの組付け性が低下する他、環状空所
を外部圧力源に連絡する連通孔の位置が異なってしま
い、正常な機能が得られなくなるといった問題を生じ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、本体内孔に対してスリーブをいずれの
方向からも組付け可能として、組付け性の向上を図ると
ともに、逆組付けによる機能の失陥を防止できる液圧式
倍力装置を提供することを目的とする。
に鑑みてなされ、本体内孔に対してスリーブをいずれの
方向からも組付け可能として、組付け性の向上を図ると
ともに、逆組付けによる機能の失陥を防止できる液圧式
倍力装置を提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、内孔を
形成した本体と、前記内孔内に挿入されシリンダ孔が形
成されるスリーブと、前記シリンダ孔に摺動自在に嵌合
するピストンと、該ピストンの外周と前記シリンダ孔と
の間に区画される環状空所と、前記スリーブに形成され
前記環状空所を外部圧力源に連絡する連通孔と、前記ピ
ストンの一端側に区画されるサーボ室と、前記ピストン
に形成される弁室と、該弁室に前記サーボ室を貫通して
前記弁室内に延びる入力部材と、前記弁室内に配置され
前記入力部材の移動に応じて前記サーボ室と圧力解放源
との連通を遮断し前記環状空所と前記サーボ室とを連通
させる弁装置とを備えた液圧式倍力装置において、前記
連通孔を前記スリーブの軸方向中央に形成した液圧式倍
力装置、によって達成される。
形成した本体と、前記内孔内に挿入されシリンダ孔が形
成されるスリーブと、前記シリンダ孔に摺動自在に嵌合
するピストンと、該ピストンの外周と前記シリンダ孔と
の間に区画される環状空所と、前記スリーブに形成され
前記環状空所を外部圧力源に連絡する連通孔と、前記ピ
ストンの一端側に区画されるサーボ室と、前記ピストン
に形成される弁室と、該弁室に前記サーボ室を貫通して
前記弁室内に延びる入力部材と、前記弁室内に配置され
前記入力部材の移動に応じて前記サーボ室と圧力解放源
との連通を遮断し前記環状空所と前記サーボ室とを連通
させる弁装置とを備えた液圧式倍力装置において、前記
連通孔を前記スリーブの軸方向中央に形成した液圧式倍
力装置、によって達成される。
【0006】
【作用】連通孔をスリーブの軸方向中央に形成している
ことから、本体内孔に対してスリーブをいずれの方向で
組付けても、常に所定の位置に連通孔が位置するように
なる。したがって、スリーブをいずれの方向で組付けて
も、装置を正常に機能させる。また、スリーブに方向性
がなくなるため、組付け性も向上する。
ことから、本体内孔に対してスリーブをいずれの方向で
組付けても、常に所定の位置に連通孔が位置するように
なる。したがって、スリーブをいずれの方向で組付けて
も、装置を正常に機能させる。また、スリーブに方向性
がなくなるため、組付け性も向上する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0008】図1および図2において、本実施例におけ
る液圧式倍力装置は全体として1で示され、その本体2
には大径内孔部3aおよび小径内孔部3bを有する内孔
3が形成されており、後端(なお、本実施例において前
方とは図において左方を、後方とは右方を意味するもの
とする。)は外周にO−リング7を装着した蓋部材6に
より閉塞されている。大径内孔部3aと小径内孔部3b
との間の段部3cと蓋部材6との間には、本発明に係わ
るパイプ状のスリーブ4がその両端にO−リング8、9
を装着して挿入されている。このスリーブ4の内周面は
シリンダ孔5を形成し、その表面は高精度に仕上げられ
ている。
る液圧式倍力装置は全体として1で示され、その本体2
には大径内孔部3aおよび小径内孔部3bを有する内孔
3が形成されており、後端(なお、本実施例において前
方とは図において左方を、後方とは右方を意味するもの
とする。)は外周にO−リング7を装着した蓋部材6に
より閉塞されている。大径内孔部3aと小径内孔部3b
との間の段部3cと蓋部材6との間には、本発明に係わ
るパイプ状のスリーブ4がその両端にO−リング8、9
を装着して挿入されている。このスリーブ4の内周面は
シリンダ孔5を形成し、その表面は高精度に仕上げられ
ている。
【0009】シリンダ孔5に対し摺動自在に嵌合するピ
ストン10の後端部および前端部には第1大径部18、
第2大径部19を有し、それぞれシールリング11、1
2が装着されている。これらシールリング11、12の
外周にはテフロン等の合成樹脂からなるリング13、1
4が装着され、ピストン10のシリンダ孔5に対する摺
動抵抗が小さくされている。第1大径部18と第2大径
部19との間に位置し、ピストン10の外周とシリンダ
孔5との間に区画される環状空所はアキュムレータ圧室
20と成っており、また、第1大径部18と蓋部材6と
の間にはサーボ室21が形成される。
ストン10の後端部および前端部には第1大径部18、
第2大径部19を有し、それぞれシールリング11、1
2が装着されている。これらシールリング11、12の
外周にはテフロン等の合成樹脂からなるリング13、1
4が装着され、ピストン10のシリンダ孔5に対する摺
動抵抗が小さくされている。第1大径部18と第2大径
部19との間に位置し、ピストン10の外周とシリンダ
孔5との間に区画される環状空所はアキュムレータ圧室
20と成っており、また、第1大径部18と蓋部材6と
の間にはサーボ室21が形成される。
【0010】また、図1に示すように本体2前方の底壁
部2bに形成された孔2cにカップシール15を介して
摺動自在に嵌合する軸部材16の後端面がピストン10
の前端面に嵌合している。軸部材16の頭部にはボルト
17が螺着され、このボルト17は図示されていないマ
スタシリンダの第1ピストンに当接している。このよう
にして、ピストン10の第2大径部19と本体2の底壁
部2bとの間には無圧室22が形成され、ピストン10
の前端部と本体2の底壁部2bの底面にはハット状およ
びリング状のばね受け23、24が配設され、これらば
ね受け23、24間にばね25、26が圧縮状態で張設
されている。
部2bに形成された孔2cにカップシール15を介して
摺動自在に嵌合する軸部材16の後端面がピストン10
の前端面に嵌合している。軸部材16の頭部にはボルト
17が螺着され、このボルト17は図示されていないマ
スタシリンダの第1ピストンに当接している。このよう
にして、ピストン10の第2大径部19と本体2の底壁
部2bとの間には無圧室22が形成され、ピストン10
の前端部と本体2の底壁部2bの底面にはハット状およ
びリング状のばね受け23、24が配設され、これらば
ね受け23、24間にばね25、26が圧縮状態で張設
されている。
【0011】本体2の前端部分の上壁部にはボス部27
が形成され、その液接続孔28はドレン孔29を介して
無圧室22と常時連通している。また、液接続孔28に
はシールリング30を介してリザーバ63と連絡する接
続部材31が接続されている。また、本体2はボルト6
0、61により図示しない車体の一部に取り付けられ
る。
が形成され、その液接続孔28はドレン孔29を介して
無圧室22と常時連通している。また、液接続孔28に
はシールリング30を介してリザーバ63と連絡する接
続部材31が接続されている。また、本体2はボルト6
0、61により図示しない車体の一部に取り付けられ
る。
【0012】ピストン10の側周部に形成される上述の
アキュムレータ圧室20の上方に位置して本体2にはボ
ス部32が形成され、これに圧力源であるアキュムレー
タ33に一端が接続された管路66の他端が接続され
る。アキュムレータ33には、駆動モータ64の駆動に
よる液圧ポンプ34の作動により、リザーバ63からの
圧液が常時所定圧力範囲で蓄圧されている。
アキュムレータ圧室20の上方に位置して本体2にはボ
ス部32が形成され、これに圧力源であるアキュムレー
タ33に一端が接続された管路66の他端が接続され
る。アキュムレータ33には、駆動モータ64の駆動に
よる液圧ポンプ34の作動により、リザーバ63からの
圧液が常時所定圧力範囲で蓄圧されている。
【0013】シリンダ孔5を形成するスリーブ4には、
アキュムレータ33からの圧液をアキュムレータ圧室2
0に連絡する連通孔35がスリーブ4の軸方向中央に形
成されており、このスリーブ4は連通孔35を中心とし
て軸方向に対称な形状となっている。また、この連通孔
35がピストン10の摺動範囲で第1大径部18と第2
大径部19との間に位置するように形成されている。
アキュムレータ33からの圧液をアキュムレータ圧室2
0に連絡する連通孔35がスリーブ4の軸方向中央に形
成されており、このスリーブ4は連通孔35を中心とし
て軸方向に対称な形状となっている。また、この連通孔
35がピストン10の摺動範囲で第1大径部18と第2
大径部19との間に位置するように形成されている。
【0014】ピストン10により形成される弁室50
は、ピストン10に形成される軸方向通路37により無
圧室22と連通するように構成されるが、弁室50に収
容される弁装置55の各構成部材の詳細について図2を
参照して以下に説明する。
は、ピストン10に形成される軸方向通路37により無
圧室22と連通するように構成されるが、弁室50に収
容される弁装置55の各構成部材の詳細について図2を
参照して以下に説明する。
【0015】大径孔部40a、中径孔部40bおよび小
径孔部40cの段付孔を有する円筒部材40が、シール
リング38、39を装着して弁孔36に嵌合している。
円筒部材40の小径孔部40cには、内孔44が形成さ
れた弁部材41が摺動自在に挿入されており、円筒部材
40の中径孔部40bにおいて、弁ばね45のばね力を
弁部材41に固定されるばね受け51が受けることによ
り後方に付勢されている。弁部材41の後端面はカップ
シール49を介して蓋部材6を貫通し、大径孔部40a
に摺動自在に嵌合する入力部材42のフランジ部42a
の前端面に当接している。また、入力部材42のフラン
ジ部42aはピストン10の後端に螺着固定されるねじ
部材46により後退を制限され、ねじ部材46はさらに
ロックねじ47により緩みを防止されている。
径孔部40cの段付孔を有する円筒部材40が、シール
リング38、39を装着して弁孔36に嵌合している。
円筒部材40の小径孔部40cには、内孔44が形成さ
れた弁部材41が摺動自在に挿入されており、円筒部材
40の中径孔部40bにおいて、弁ばね45のばね力を
弁部材41に固定されるばね受け51が受けることによ
り後方に付勢されている。弁部材41の後端面はカップ
シール49を介して蓋部材6を貫通し、大径孔部40a
に摺動自在に嵌合する入力部材42のフランジ部42a
の前端面に当接している。また、入力部材42のフラン
ジ部42aはピストン10の後端に螺着固定されるねじ
部材46により後退を制限され、ねじ部材46はさらに
ロックねじ47により緩みを防止されている。
【0016】ピストン10には無圧室22と弁室50と
を連通させる軸方向通路37が形成されており、この軸
方向通路37は、ピストン10の弁孔段部10aと円筒
部材40との間の間隙52を介して、円筒部材40の前
方の突起部40dに径方向に形成された第1通路43と
常時連通している。弁部材41は、円筒部材40の小径
孔部40cに対する軸方向の移動により、弁部材41内
部に形成された内孔44と先の第1通路43との連通お
よび遮断を行う弁としての機能を果たすように構成され
る。また、入力部材42のフランジ部42aには軸方向
に通孔48が形成されており、弁室50とサーボ室21
とは常時連通している。よって、通常状態、すなわちブ
レーキ非作動状態では弁部材41は弁ばね45のばね力
により右方へと付勢されることにより、第1通路43と
内孔44は連通状態となり、したがって、サーボ室21
は無圧の状態となっている。
を連通させる軸方向通路37が形成されており、この軸
方向通路37は、ピストン10の弁孔段部10aと円筒
部材40との間の間隙52を介して、円筒部材40の前
方の突起部40dに径方向に形成された第1通路43と
常時連通している。弁部材41は、円筒部材40の小径
孔部40cに対する軸方向の移動により、弁部材41内
部に形成された内孔44と先の第1通路43との連通お
よび遮断を行う弁としての機能を果たすように構成され
る。また、入力部材42のフランジ部42aには軸方向
に通孔48が形成されており、弁室50とサーボ室21
とは常時連通している。よって、通常状態、すなわちブ
レーキ非作動状態では弁部材41は弁ばね45のばね力
により右方へと付勢されることにより、第1通路43と
内孔44は連通状態となり、したがって、サーボ室21
は無圧の状態となっている。
【0017】アキュムレータ33からの圧液は、上述し
たスリーブ4に形成された連通孔35を介してアキュム
レータ圧室20に蓄えられている。このアキュムレータ
圧はシールリング11、12および樹脂製のリング1
3、14とシリンダ孔5との密封作用により、サーボ室
21および無圧室22への漏洩が防止されている。ピス
トン10にはアキュムレータ圧室20と弁室50とを連
通させる径方向通路53が形成されており、また、円筒
部材40には、この径方向通路53と常時連通する第2
通路54が第1通路43と平行して形成されている。通
常状態では、第2通路54は弁部材41によりサーボ室
21との連通が遮断されている。
たスリーブ4に形成された連通孔35を介してアキュム
レータ圧室20に蓄えられている。このアキュムレータ
圧はシールリング11、12および樹脂製のリング1
3、14とシリンダ孔5との密封作用により、サーボ室
21および無圧室22への漏洩が防止されている。ピス
トン10にはアキュムレータ圧室20と弁室50とを連
通させる径方向通路53が形成されており、また、円筒
部材40には、この径方向通路53と常時連通する第2
通路54が第1通路43と平行して形成されている。通
常状態では、第2通路54は弁部材41によりサーボ室
21との連通が遮断されている。
【0018】本実施例の液圧式倍力装置1は以上のよう
に構成されるが、次にこの作用について説明する。
に構成されるが、次にこの作用について説明する。
【0019】液圧式倍力装置1が非作動時には図示する
ように、弁部材41により第1通路43は連通状態であ
り、第2通路54は遮断状態である。よって、サーボ室
21は無圧状態となっている。図示しないブレーキペダ
ルを踏み込むことにより液圧式倍力装置1を作動させる
と、入力部材42が図示の状態から前方に押動されるこ
とにより、弁部材41が前方に移動する。これにより、
第1通路43は弁部材41により遮断され、無圧室22
とサーボ室21との連通が断たれる。さらに弁部材41
が前方に移動すると、第2通路54とサーボ室21が連
通し、アキュムレータ圧室20からの圧液がサーボ室2
1内に導入され始め、サーボ室21内の圧力が上昇す
る。入力部材42はさらに前方に移動すると、円筒部材
40の中系孔部40bと大径孔部40cとの間の段部に
当接し、ピストン10が前方に押動され始める。このと
き、サーボ室21内と無圧室22内の液圧差がブレーキ
ペダルの踏力を助勢する。ピストン10の前方への移動
により、軸部材16およびボルト17を介して図示しな
いマスタシリンダの第1ピストンを押動させる。
ように、弁部材41により第1通路43は連通状態であ
り、第2通路54は遮断状態である。よって、サーボ室
21は無圧状態となっている。図示しないブレーキペダ
ルを踏み込むことにより液圧式倍力装置1を作動させる
と、入力部材42が図示の状態から前方に押動されるこ
とにより、弁部材41が前方に移動する。これにより、
第1通路43は弁部材41により遮断され、無圧室22
とサーボ室21との連通が断たれる。さらに弁部材41
が前方に移動すると、第2通路54とサーボ室21が連
通し、アキュムレータ圧室20からの圧液がサーボ室2
1内に導入され始め、サーボ室21内の圧力が上昇す
る。入力部材42はさらに前方に移動すると、円筒部材
40の中系孔部40bと大径孔部40cとの間の段部に
当接し、ピストン10が前方に押動され始める。このと
き、サーボ室21内と無圧室22内の液圧差がブレーキ
ペダルの踏力を助勢する。ピストン10の前方への移動
により、軸部材16およびボルト17を介して図示しな
いマスタシリンダの第1ピストンを押動させる。
【0020】ブレーキ操作を止めるために運転者がブレ
ーキペダルを戻すと、マスタシリンダ側からの反発力、
ばね25、26および弁ばね45のばね力により入力部
材42は後方へと移動する。すると、先ず、円筒部材4
0に形成される第2通路54が弁部材41の後方への移
動により遮断され、次いで弁部材41のさらなる後方へ
の移動により第1通路43が開弁され、サーボ室21と
無圧室22とが連通し、サーボ室21内の圧液は無圧室
22およびドレン孔29を介してリザーバ63に戻され
る。このようにして、弁装置55は図示の状態に戻り、
再びアキュムレータ圧室20にアキュムレータ圧が蓄え
られ、サーボ室21は無圧状態となる。
ーキペダルを戻すと、マスタシリンダ側からの反発力、
ばね25、26および弁ばね45のばね力により入力部
材42は後方へと移動する。すると、先ず、円筒部材4
0に形成される第2通路54が弁部材41の後方への移
動により遮断され、次いで弁部材41のさらなる後方へ
の移動により第1通路43が開弁され、サーボ室21と
無圧室22とが連通し、サーボ室21内の圧液は無圧室
22およびドレン孔29を介してリザーバ63に戻され
る。このようにして、弁装置55は図示の状態に戻り、
再びアキュムレータ圧室20にアキュムレータ圧が蓄え
られ、サーボ室21は無圧状態となる。
【0021】本実施例の液圧式倍力装置1は以上のよう
に作用するのであるが、本発明に係るスリーブ4に形成
された連通孔35が、スリーブ4の軸方向中央に形成さ
れているので、本体内孔3に対してスリーブ4をいずれ
の方向で組付けても連通孔35が所定の場所に位置する
ことになり、上述したような本装置1の正常な作用を得
ることができる。また、スリーブ4が連通孔35を中心
として軸方向に対称な形状となっていることから、本体
内孔3に対するスリーブ4の組付け工程における作業の
負担を軽減することができる。
に作用するのであるが、本発明に係るスリーブ4に形成
された連通孔35が、スリーブ4の軸方向中央に形成さ
れているので、本体内孔3に対してスリーブ4をいずれ
の方向で組付けても連通孔35が所定の場所に位置する
ことになり、上述したような本装置1の正常な作用を得
ることができる。また、スリーブ4が連通孔35を中心
として軸方向に対称な形状となっていることから、本体
内孔3に対するスリーブ4の組付け工程における作業の
負担を軽減することができる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の液圧式倍力
装置によれば、本体内孔に対してスリーブをいずれの方
向で組付けても、液圧式倍力装置装置の正常な機能を得
ることができる。
装置によれば、本体内孔に対してスリーブをいずれの方
向で組付けても、液圧式倍力装置装置の正常な機能を得
ることができる。
【図1】本実施例の液圧式倍力装置を示す断面図であ
る。
る。
【図2】図1における要部の拡大断面図である。
1 液圧式倍力装置 2 本体 4 スリーブ 5 シリンダ孔 10 ピストン20 アキュムレータ圧室21 サーボ室22 無圧室 35 連通孔 42 入力部材 50 弁室 55 弁装置
Claims (3)
- 【請求項1】 内孔を形成した本体と、前記内孔内に挿
入されシリンダ孔が形成されるスリーブと、前記シリン
ダ孔に摺動自在に嵌合するピストンと、該ピストンの外
周と前記シリンダ孔との間に区画される環状空所と、前
記スリーブに形成され前記環状空所を外部圧力源に連絡
する連通孔と、前記ピストンの一端側に区画されるサー
ボ室と、前記ピストンに形成される弁室と、該弁室に前
記サーボ室を貫通して前記弁室内に延びる入力部材と、
前記弁室内に配置され前記入力部材の移動に応じて前記
サーボ室と圧力解放源との連通を遮断し前記環状空所と
前記サーボ室とを連通させる弁装置とを備えた液圧式倍
力装置において、前記連通孔を前記スリーブの軸方向中
央に形成した液圧式倍力装置。 - 【請求項2】 前記スリーブが、前記連通孔を中心とし
て軸方向に対称形状をなす請求項1に記載の液圧式倍力
装置。 - 【請求項3】 前記環状空所が、前記ピストンの両端外
周に装着される一対の密封部材により区画され、前記連
通孔が前記ピストンの摺動範囲で前記一対の密封部材間
に位置するようにした請求項1または請求項2に記載の
液圧式倍力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7036131A JPH08207741A (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | 液圧式倍力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7036131A JPH08207741A (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | 液圧式倍力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08207741A true JPH08207741A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=12461237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7036131A Pending JPH08207741A (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | 液圧式倍力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08207741A (ja) |
-
1995
- 1995-02-01 JP JP7036131A patent/JPH08207741A/ja active Pending
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