JPH08207058A - 事務機器用ロール - Google Patents

事務機器用ロール

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JPH08207058A
JPH08207058A JP7328994A JP32899495A JPH08207058A JP H08207058 A JPH08207058 A JP H08207058A JP 7328994 A JP7328994 A JP 7328994A JP 32899495 A JP32899495 A JP 32899495A JP H08207058 A JPH08207058 A JP H08207058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
shaft
polyol
polyisocyanate
polyurethane resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP7328994A
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English (en)
Inventor
Takumi Ishiwaka
工 石若
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複写物が黒ずんだり、不鮮明になり易いとい
う欠点を解消することのできる事務機器用ロールを提供
する。 【解決手段】 シャフトと、このシャフトの周囲に設け
られたロール本体とからなり、ロール本体がポリオール
とポリイソシアネートを主原料として生成され、アセト
ンを溶剤として抽出される成分が樹脂重量比で5%以下
で、アスカー硬度Cが10〜70°であるポリウレタン
樹脂発泡体よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乾式複写機にお
ける感光ドラムの残存トナーを除去するために用いられ
るロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、乾式複写機における感光ドラムの
残存トナーを除去するロール(クリーニング・ロール)
としては、第2図に示すように、シャフト2の周囲にウ
レタン或いはシリコン発泡体を内層4として設け、その
外側に非発泡のウレタンゴム或いはシリコンゴムよりな
る表層3を設けたものが用いられている。しかしなが
ら、このようなウレタンゴム製或いはシリコンゴム製ロ
ールは、高価な材料を使用し又内層と表層とを別々に成
形しているので製造コストが非常に高いものになるとい
う問題があるため、第1図に示すように、シャフト2の
周囲に設けるロール本体1を、表層が微細フォーム層で
内層が表層より粗い層であるポリウレタン樹脂発泡1で
一体化構造としたものが提案されている。これはインテ
グラルスキン技術によるものであって、表層が微細フォ
ームで、シャフト側に近づくに従って粗くなっており、
表層と内層の判然とした区別はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなポリウレタン樹脂発泡体を一体成形したものをロー
ル本体として使用した場合、複写物が黒ずんだり、不鮮
明になり易いという欠点があることが見出された。本発
明は、このような欠点を解消し、クリーニングロールと
しての要求性能を充分発揮し、かつ安価に製造すること
のできる事務機器用ロールを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な現象を生ずる原因を究明した結果、ロール本体を形成
するポリウレタン樹脂発泡体における未反応モノマー、
或いはオリゴマーなどが感光ドラムに移行、汚染するこ
とが原因であることを見出し、本発明を完成した。即
ち、本発明の事務機器用ロールは、シャフトと、このシ
ャフトの周囲に設けられたロール本体とからなり、ロー
ル本体がポリオールとポリイソシアネートを主原料とし
て生成され、アセトンを溶剤として抽出される成分が樹
脂重量比で5%以下で、アスカー硬度Cが10〜70°
であるポリウレタン樹脂発泡体よりなることを特徴とす
る。
【0005】
【発明の実施の形態】形状は第1図に示すように、シャ
フト2の周囲に、表層が微細フォーム層で内層が表層よ
り粗い層である一体化構造を有するポリウレタン樹脂発
泡体よりなるロール本体1を設けたものである。ポリウ
レタン樹脂発泡体のアセトン抽出成分が5%を越える
と、モノマー成分或いは低分子量成分が感光ドラムに移
行し、鮮明な複写物が得られず好ましくない。
【0006】またポリウレタン樹脂発泡体よりなるロー
ル本体のアスカー硬度Cが10°未満の場合は軟らかす
ぎて圧縮永久歪が大となり使用に耐えないというような
現象が生じ、70°以上の場合は硬すぎて感光ドラムを
傷つけたりシャフト軸の軸受けが摩耗し易いというよう
な現象を生じるので好ましくない。
【0007】次にこのポリウレタン樹脂発泡体のロール
本体の製造方法について詳細に説明すると、ポリオール
成分としては平均分子量が1000〜10,000、好
ましくは2,000〜5,000の範囲で末端の1級ア
ルコール基濃度が80%以上のポリオキシアルキレンポ
リオールで、その平均官能基数が2〜3、好ましくは
2.8〜3.2のポリオール(A)と、同じく平均官能
基数が2〜3、好ましくは1.8〜2.2のポリオール
(B)とをA/B=100/0〜70/30の範囲であ
る混合ポリオールを使用し、該ポリオール成分にアミン
系、有機錫系などの触媒を少量添加し、ポリウレタン製
造において一般的に用いられているポリイソシアネート
と反応させる。ポリイソシアネートとしては、例えばト
リレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタン
ジイソシアネート(MDI)、MDIプレポリマー、カ
ルボジイミド変性MDIなどを使用することができる。
ポリオールに対するポリイソシアネートの使用量はイソ
シアネートインデックス(イソシアネート基と反応する
OH基をもつ原料成分の合計当量100に対するポリイ
ソシアネートの当量)として100〜130の範囲、好
ましくは105〜115の範囲とするのが適当である。
また鎖延長剤としてエチレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどを必要に応
じて使用しても良い。
【0008】これらの原料からポリウレタン発泡体を生
成させるには従来公知の技術的手段を用いることができ
る。即ち、高分子量ポリオールに鎖延長剤、触媒、発泡
剤、その他の助剤を必要量添加、混合して一成分とし、
これにポリイソシアネート成分を撹拌・混合、或いは衝
突混合させて反応硬化させるワンショット法が挙げられ
るが、プレポリマー法を用いても良い。また加温、加熱
によるアフターキュアーは実施することが好ましい。
【0009】触媒としては、アミン化合物、有機錫化合
物が代表的であり、アミン化合物としてトリエチレンジ
アミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリ
ン、N−メチル−ジエタノ−ルアミン、N−エチル−ジ
エタノールアミンを用いることができる。その配合量は
ポリオール成分100重量部に対して0.01〜1.5
重量部の範囲が好ましい。特に本発明で使用するに適し
たアミン触媒として、ジアザビシクロヘキサンジアミン
が挙げられる。また有機錫化合物としては、ジブチル錫
ジラウレート、ジブチル錫ジアセテートなどが使用でき
る。その配合量はポリオール成分100重量部に対して
0.001〜0.05重量部の範囲が最もよく、ジブチ
ル錫ジラウレートが代表的に挙げられる触媒である。な
おアミン触媒と有機錫触媒を併用することも出来る。
【0010】
【実施例1〜4】以下、本発明を実施例に基づいて説明
する。表1に示した配合処方に従って、まずポリオール
100grを紙コップ内に秤量し、これに所定量の鎖延
長剤、触媒及び発泡剤を加え、プロペラ式撹拌機により
約20秒撹拌した。この均一混合液に所定量のポリイソ
シアネートを加えて約10秒間撹拌混合して反応を開始
させ、これをシャフトがインサートされ、ワックス系離
型剤を塗布し40℃に加温した金属製の250×20m
mφのモールドに注いだ後蓋締めし、クランプで固定し
た。これを40℃のオーブン中で約5分間加温したのち
脱型し、得られた成形サンプルを100℃で10時間ア
フターキュアーしたのち表面研磨し離型剤を除去した。
得られたサンプルのアスカー硬度C、アセトン抽出率、
感光ドラム汚染性は表1に示したような結果であった。
【0011】
【比較例1〜3】比較例1はイソシアネートインデック
スを90とした配合処方、比較例2はジオクチルフタレ
ートを添加した配合処方、比較例3は2官能ポリオール
大量に用いた配合処方で、いずれも低硬度化のための処
方であるが、成形方法は実施例の場合と同様な方法で実
施してポリウレタン発泡成形品を作成し、表1に示すよ
うな評価結果を得た。
【0012】
【表1】
【0013】なお表1に示した評価方法の詳細は次の通
りである。 (a)アセトン抽出率 ロールから一定量の発泡体サンプル(この重量をAとす
る)を採取し、これをソックスレー抽出基を用いてアセ
トンを溶剤とし、6時間加熱還流して抽出を行なったの
ち、抽出残として残った発泡体を充分加熱、乾燥してそ
の重量を計り(これをBとする)、次式により抽出率を
求めた。
【0014】
【数1】
【0015】(b)感光ドラム汚染性 当該発泡フォームを感光ドラムに3日間押圧したのち白
紙を用いて複写し、複写された白紙の汚染度を官能的に
示したもので、○は全く影響なく白紙のままであったも
の、△はやや汚染され少し黒ずんだ程度、×は黒ずみの
程度が大或いはそれが激しく、複写に耐えられないこと
を示す。
【0016】
【発明の効果】この発明の低アセトン抽出率ウレタン樹
脂発泡体を用いたロールは、複写において感光ドラムを
汚染することなく、鮮明な複写像を得ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る事務機器用ロールの斜視図であ
る。
【図2】 従来の事務機器用ロールの斜視図である。
【符号の説明】
1 ロール本体 2 シャフト 3 表層 4 内層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シャフトと、このシャフトの周囲に設けられたロール本
    体とからなり、ロール本体がポリオールとポリイソシア
    ネートを主原料として生成され、アセトンを溶剤として
    抽出される成分が樹脂重量比で5%以下で、アスカー硬
    度Cが10〜70°であるポリウレタン樹脂発泡体より
    なることを特徴とする事務機器用ロール。
JP7328994A 1995-12-18 1995-12-18 事務機器用ロール Pending JPH08207058A (ja)

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JP7328994A JPH08207058A (ja) 1995-12-18 1995-12-18 事務機器用ロール

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JP61047375A Division JP2577884B2 (ja) 1986-03-06 1986-03-06 事務機器用ロ−ル

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