JPH08206815A - 減圧吸引鋳造方法及びその装置 - Google Patents

減圧吸引鋳造方法及びその装置

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JPH08206815A
JPH08206815A JP7042480A JP4248095A JPH08206815A JP H08206815 A JPH08206815 A JP H08206815A JP 7042480 A JP7042480 A JP 7042480A JP 4248095 A JP4248095 A JP 4248095A JP H08206815 A JPH08206815 A JP H08206815A
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昭 三上
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太一 池尻
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勝弘 黒瀬
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    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D18/00Pressure casting; Vacuum casting
    • B22D18/06Vacuum casting, i.e. making use of vacuum to fill the mould

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湯廻り不良やブローホール等の鋳造欠陥の発
生を防止するとともに、生産性の良好な、特に薄肉鋳物
の製造に最適な減圧吸引鋳造装置及び方法を提供する。 【構成】 (a) 上部及び底部にそれぞれ開口部を有する
鋳型収納室内に、湯道と、前記湯道に連通するキャビテ
ィとを有する鋳型を、前記湯道が前記鋳型収納室の底部
開口部に開口するように配置し、(b) 前記キャビティの
上端部の近傍に、優先吸引部を形成し、(c) 鋳型収納室
の上部開口部に配設された吸引ヘッドの開口端を、前記
優先吸引部を完全に覆うように前記鋳型の上面に密着さ
せ、(d) 前記鋳型を鋳型収納室内に拘束するように押圧
力をかけながら、優先吸引部に減圧を付与することによ
り、前記キャビティ内に前記溶融金属を注湯することを
特徴とする減圧吸引鋳造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、減圧吸引鋳造方法及び
装置に関し、特に複雑形状や薄肉のステンレス鋳鋼、耐
熱鋳鋼など、鋳造性に劣る鋳物の製造に適した減圧吸引
鋳造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来技術】一般に、5mm以下というような薄い部分を
有する薄肉鋳物を鋳造する場合、鋳型との接触によって
注湯された溶湯の冷却凝固が促進されるため、溶湯の流
動性が悪くなり、湯回り不良等の欠陥が発生しやすくな
る。また、複雑な形状をした薄肉鋳物では、鋳造時、空
気や鋳型から発生するガスを溶湯中に巻き込みやすく、
凝固後の鋳物にブローホール等のガス欠陥が発生して、
健全な鋳造製品を得ることが極めて困難である。
【0003】複雑な形状をした薄肉鋳物を製造する方法
の一つとして、ロストワックス鋳造法が知られている。
このロストワックス鋳造法においては、セラミックス鋳
型を用い、鋳造時に鋳型を700℃〜900℃に加熱す
ることにより充填時の溶湯の冷却速度を遅くし、溶湯の
流動性を良くするものである。しかしながら、高価なセ
ラミックス鋳型を使用するため、鋳型の造型に費用がか
かり、複雑形状で薄肉の鋳物を鋳造するには製造コスト
が相当に高くなる。
【0004】また、特開昭60−56439号には、キ
ャビティと湯道等が形成された石膏鋳型において、キャ
ビティにおける溶湯の最終充填部近傍から石膏鋳型の外
表面にかけて、石膏より通気性が良好な耐火性フィルタ
を設けてキャビティの排気能力を高め、溶湯の流動性の
向上とガス欠陥の防止を図る技術が開示されている。こ
の技術は、石膏の水和凝結作用を利用して、スラリーを
硬化、乾燥させて鋳型を製造するものであり、前記のロ
ストワックス鋳造法等と同様に、寸法精度の高い鋳造品
を得る精密鋳造方法の一つとして、金型類、一般機械部
品、美術工芸品等に適用される。
【0005】しかし、石膏鋳型を製作するための石膏混
練、流し込み、凝固硬化、脱型、乾燥等の工程に48時
間以上と長時間を必要とするために生産性が悪く、また
鋳型の通気度が非常に低いため、鋳込み時の加圧、減圧
に際しての鋳造方案が難しいという問題がある。さら
に、鋳型の冷却速度が遅いことにより、金属の凝固速度
が非常に遅く、複雑形状で薄肉の鋳物では、収縮欠陥が
発生しすくやく、鋳造歩留が悪くなり易い。
【0006】また、このような薄肉鋳物の鋳造方法とし
て、例えば、特公昭60−35227号で開示されるよ
うに、鋳型内キャビティを減圧して溶湯を鋳型空洞部に
吸引鋳造する減圧吸引鋳造方法が最近用いられるように
なった。しかしながら、この方法では、溶湯に浸漬され
ない鋳型部分から空気を巻き込み易く、減圧吸引効果が
不十分である。また、高さが小さく単純形状のものは鋳
造できるが、高さや肉厚部があり、複雑形状である場合
には適用するのが難しい。
【0007】特開平2−303649号には、鋳型と鋳
型周囲につき固めた粒状物とを減圧によりチャンバー内
に保持し、これを溶湯に浸漬して注湯する減圧吸引鋳造
方法の開示がある。しかし、この方法では、鋳型を粒状
物と共に吸引して保持し、そのまま浸漬するために、浸
漬前後に溶湯が乱れ、空気を巻き込み易く、更に、粒状
物と鋳型を減圧容器から突出させて保持するために、底
からの空気の巻き込みが問題となる。
【0008】特公平6−85990号には、減圧容器内
に、貫通流路を有する鋳型を配置し、この貫通流路の上
端を溶湯を通さない栓で閉じ、鋳型を取り巻く減圧容器
内圧力より貫通流路上端に作用する圧力を低く設定する
ことによって、鋳型のキャビティ及び湯道等に溶湯を充
填する技術が開示されている。しかし、この技術では、
湯口の上方から減圧されるため、キャビティ、押湯や吐
かせ等の充填末端部の減圧度が不十分である。
【0009】また、特公平6−85990号には通気性
鋳型内に鋳型空隙部と連通している充填流路を形成し
て、充填流路の上部を、鋳型を取り巻く真空室内圧力よ
りも低い圧力に維持することにより、鋳型壁の移動、鋳
型面内への金属浸透、及び鋳型の破損の防止を可能にす
る吸引鋳造装置及び方法が開示されている。しかし、こ
の方法では、選択的に差圧発生手段を用いることによ
り、充填流路から、鋳型内空隙部へ溶融金属が充填する
際に、溶融金属の自由表面に重力方向と逆向きでない余
分な力が作用し、その結果、充填中の溶融金属は乱され
て、ブローホール欠陥及びピンホール欠陥が発生してし
まうという問題がある。また、溶融金属の充填中に鋳型
上部からの減圧と側部からの減圧とに所望の差が出るよ
うにコントロールすることは非常に難しい。その上、こ
の方法では、選択的に差圧発生手段を設けることによっ
て、減圧手段の構成が複雑になり、薄肉鋳物を鋳造する
ために必要な高い減圧速度が得られない。さらに、溶融
金属が充填流路を充填してから、鋳型空隙部に充填を始
めるので、溶融金属の温度低下が生じ、特に鋳型空隙部
が薄肉形状である場合には、不廻り、吹かれ、湯じわ等
の欠陥が生じるという問題がある。
【0010】本発明者らは、(a) 底部に少なくとも1つ
以上の開口部を有する減圧容器と、(b) 前記減圧容器内
に配設され、前記減圧容器の底部開口部に開口する湯道
と、前記湯道に連通するキャビティとを有する鋳型と、
(c) 前記減圧容器内に連通する減圧装置とを有し、前記
キャビティのうち前記湯道の開口部から最も遠くて前記
溶融金属が最後に充填される部分の近傍に、鋳型上面に
開口する凹部状の吸引口が形成されており、もって前記
吸引口における前記キャビティと鋳型上面との距離を鋳
型の他の部分より小さくなり、前記キャビティ内に前記
溶融金属の急速な湯回りが可能となる減圧吸引鋳造装置
を提案している。しかし、減圧鋳造品の生産性を向上す
るためには、減圧吸引鋳造装置の構造を改良することが
望まれる。
【0011】
【発明が解決しようとする問題点】従って、本発明の目
的は、湯廻り不良やブローホール等の鋳造欠陥の発生を
防止するとともに、生産性の良好な、特に薄肉鋳物の製
造に最適な減圧吸引鋳造装置及び方法を提供することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、鋳型収納室内に配置された鋳型
のキャビティの上端部の近傍に優先吸引部を設け、かつ
鋳型収納室の上部開口部に配設された吸引ヘッドを鋳型
の上面に密着させ、鋳型を鋳型収納室内に拘束するよう
に押圧力をかけながら減圧吸引することにより、鋳型サ
イズの公差にかかわらず常に吸引ヘッドと鋳型上面との
密着を十分に保持することができ、もって薄肉鋳物の量
産性が著しく向上することを発見し、本発明に想到し
た。
【0013】即ち、本発明の第1の減圧吸引鋳造方法
は、(a) 上部及び底部にそれぞれ開口部を有する鋳型収
納室内に、湯道と、湯道に連通するキャビティとを有す
る鋳型を、湯道が鋳型収納室の底部開口部に開口するよ
うに配置し、(b) キャビティの上端部の近傍に優先吸引
部を形成し、(c) 鋳型収納室の上部開口部に配設された
吸引ヘッドの開口端を、優先吸引部を完全に覆うように
鋳型の上面に密着させ、(d) 鋳型を鋳型収納室内に拘束
するように押圧力をかけながら、優先吸引部に減圧を付
与することにより、キャビティ内に溶融金属を注湯する
ことを特徴とする。
【0014】また、本発明の第1の減圧吸引鋳造装置
は、(a) 上部及び底部にそれぞれ開口部を有する鋳型収
納室と、(b) 湯道とそれに連通するキャビティとを有す
る鋳型であって、鋳型収納室の底部開口部に湯道が開口
するように鋳型収納室内に配設された鋳型と、(c) キャ
ビティの上端部の近傍に形成された優先吸引部と、(d)
鋳型収納室の上部開口部に配設され、優先吸引部を完全
に覆う前記鋳型の上面に密着する吸引ヘッドと、(e) 吸
引ヘッドに係合する押圧装置と、(f) 吸引ヘッドに連通
する減圧装置とを有し、鋳型を鋳型収納室内に拘束する
ように押圧力をかけながら、優先吸引部に減圧を付与す
ることにより、キャビティ内は急速に減圧され、もって
キャビティ内への溶融金属の湯回りが可能となることを
特徴とする。
【0015】更に、本発明の第2の減圧吸引鋳造方法
は、(a) 上部及び底部にそれぞれ開口部を有する鋳型収
納室内に、湯道と、複数の補給路を介して湯道に連通す
るキャビティとを有する鋳型を、湯道が鋳型収納室の底
部開口部に開口するように前記鋳型収納室内に設け、
(b) キャビティの上端部の近傍に優先吸引部を形成し、
(c) 鋳型収納室の上部開口部に配設された吸引ヘッドの
開口端を、優先吸引部を完全に覆うように鋳型の上面に
密着させ、(d) 鋳型を鋳型収納室内に拘束するように押
圧力をかけながら、優先吸引部に減圧を付与することに
より、前記キャビティ内に前記溶融金属を注湯すること
を特徴とする。
【0016】更に、本発明の第2の減圧吸引鋳造装置
は、(a) 上部及び底部にそれぞれ開口部を有する鋳型収
納室と、(b) 湯道と、複数の補給路を介して湯道に連通
するキャビティと、キャビティの上端部の近傍に優先吸
引部とを有する鋳型であって、鋳型収納室の底部開口部
に湯道が開口するように鋳型収納室内に配設された鋳型
と、(c) 鋳型収納室の上部開口部に配設され、優先吸引
部を完全に覆うように鋳型の上面に密着する吸引ヘッド
と、(d) 吸引ヘッドに係合する押圧装置と、(e) 吸引ヘ
ッドに連通する減圧装置とを有し、鋳型を鋳型収納室内
に拘束するように押圧力をかけながら、優先吸引部に減
圧を付与することにより、前記キャビティ内は減圧さ
れ、もって前記キャビティ内への前記溶融金属の湯回り
が可能となることを特徴とする。
【0017】本発明を以下詳細に説明する。 [1] 鋳鋼 本発明の減圧吸引鋳造方法及び装置は、溶湯温度が高
く、薄肉鋳物を製造するのが困難な鋳鋼等に利用するの
が好ましい。このような鋳鋼は、高い耐熱性及び耐酸化
性を有するが、その好ましい組成は以下の通りである。 C:0.05〜0.45重量% Si:2重量%以下、Mn:1重量%以下、Cr:16
〜25重量%、W:3重量%以下、Ni:2重量%以
下、Nb及び/又はV:0.01〜1重量%、Fe及び
不可避的不純物:残部、又はC:0.20〜0.60重
量%Si:2重量%以下、Mn:1重量%以下、Cr:
15〜30重量%、W:2〜6重量%、Ni:8〜20
重量%、Fe及び不可避的不純物:残部。上記組成の鋳
鋼は、通常のα相の他にγ相から転移した相(α相+炭
化物)でα’相と呼ばれる相を有する。α’相の(α相
+α’相)に対する面積率は20〜90%であるのが好
ましい。
【0018】[2] 第1の減圧吸引鋳造方法及び装置 図1を用いて、本発明の第1の減圧吸引鋳造装置を説明
する。図1の減圧吸引鋳造装置1は、底部に開口部3を
有する鋳型収納室2内に、キャビティ7と湯道6等を有
し、側面を覆う鋳型クランプ70によって保持された鋳型
4を配設し、鋳型収納室2に上方から減圧吸引力を作用
させて、鋳型4下端の湯口6aから溶湯を吸引して注湯
を行う方式のものである。具体的には、減圧吸引鋳造装
置1の鋳型収納室(例えば、内径600 mm、高さ800 mmを
有する鉄製の減圧容器)2は、底部に開口部3が設けら
ており、また上部フランジ21には蓋部材2aが密封手段
40により密封状態で係合しており、蓋部材2aの中央部
には吸引ヘッド18を摺動自在に受承する開口部52aが設
けられている。吸引ヘッド18はフレキシブル管9に接続
されており、フレキシブル管9は、減圧制御手段10を介
して真空ポンプ等の減圧装置11に接続されている。
【0019】鋳型収納室2内には、砂鋳型4が収容され
る。本発明では、造型性及び通気性の点から珪砂等を用
いた砂鋳型が好適である。例えば、珪砂7号を材料とし
て、縦方向2分割で造型したコールドボックス型が好ま
しい。砂鋳型4には、砂鋳型下面より下方に突出した溶
湯導入部5が設けられており、砂鋳型4は溶湯導入部5
が開口部3より下方に突出するように鋳型収納室2内に
配置される。
【0020】砂鋳型4内では、湯道6(例えば、縦10m
m、横100 mmの断面を有する)が溶湯導入部5から垂直
方向に延在し、湯道6にはキャビティ7が連通してい
る。キャビティ7としては、例えば外径60mm、長さ200
mm、肉厚2.5 mmのパイプ部7a、外径80mm、幅3mmのフ
ランジ部7b及びパイプ部より突き出た外径10mm、直径
20mmのボス部7cからなる形状の例が挙げられるが、勿
論これに限定されるものではない。キャビティ内面には
塗型剤を0.01〜4mm、例えば0.15mmの厚さに塗布するの
が好ましい。キャビティ7の上端には、押湯8a(吐か
せを兼ねる)及び堰8bが設けられている。なお、鋳型
収納室2と、蓋部材2a及び鋳型4との間にはそれぞれ
パッキン23a、23bが配置されており、鋳型収納室2の
密封状態の低下を防止するとともに、鋳型4内のキャビ
ティ7の減圧度が低下するのも防止している。
【0021】減圧側に臨む鋳型4の上面でキャビティ7
の押湯8a等の近傍には、優先吸引部が設けられてい
る。優先吸引部の一例としては、図1に示すように、キ
ャビティ7の押湯8a等に向かって凹部状に切り込まれ
た吸引口12がある。吸引口12は、押湯8aとの間に介在
する鋳砂が鋳造時の機械的、熱的衝撃によって破砕しな
い程度に、押湯8aに近接しているのが好ましい。具体
的には、吸引口12の底部から押湯8aまでの距離は約15
〜30mmとするのが好ましい。また、吸引口12の直径は鋳
型4の機械的強度が低下しない程度であれば特に限定さ
れず、キャビティ7及び押湯8a等のサイズに応じて適
宜設定することができる。具体例として、300 mm程度の
吸引口12の直径とすることができる。また、減圧吸引力
を吸引口12の限定部分、特に溶湯の最終充填部分に対向
する吸引口12の底部に作用させるために、吸引口12のの
位置に開口部を有するとともに、吸引口12の側面を覆う
下方突出部を有する仕切り部材を用いても良い。さらに
凹部状に切り込まれた吸引口12内に、後述するような鋳
型4本体よりも大きな通気度を有する多孔性部材や、ブ
ロック等を設けても良い。
【0022】図1に示す減圧吸引鋳造装置では、吸引口
12と溶湯最終充填部としての押湯8aとの間に、鋳型4
本体よりも大きな通気度を有する多孔性部材16が設けら
れている。多孔性部材16は、例えば鋳型4より粒度の粗
い鋳砂を円板状、平板状等につき固めて形成したものが
好ましい。この多孔性部材16は、造型時に、鋳型4に一
体的に埋設しても良いが、別体として形成し、鋳造時に
鋳型4に嵌め込んで使用することもできる。
【0023】鋳型4と多孔性部材16との通気度の関係
は、後者が前者よりも大きければ効果があるが、後者が
前者の約3〜30倍であるのが好ましい。この通気度の例
として、例えば鋳型4を珪砂6号として通気度を261 と
し、多孔性部材16を珪砂5号として通気度を785 から、
鋳型をジルコンとして通気度を48、多孔性部材16を珪砂
4号として通気度を1130とするのが好ましい。ただし、
通気度は JIS Z2603/1976 の「鋳物砂の通気度試験方
法」により測定したものである。
【0024】吸引ヘッド18は、フレキシブル管9に接続
するとともに蓋部材2aの開口部52a内を摺動する管状
部18aと、管状部18aの下端に接合された拡径部18bと
からなり、拡径部18bは、吸引口12を完全に覆うように
鋳型4上面に密着される。拡径部18bの下端面には、鋳
型4上面との密着性を確保するためのパッキン23cが設
けられている。このような構造により、吸引ヘッド18
は、減圧吸引力を主として吸引口12に作用させることが
できる。
【0025】図2に例示するように、吸引ヘッド18には
鋳型4を押圧する押圧手段30が係合している。押圧手段
30は、空気シリンダーのように常時一定圧力を吸引ヘッ
ド18にかける手段を有することが必要である。図2に示
す押圧手段30は、蓋部材2aに固定された一対のブラッ
ケト31と、ブラッケト31にシャフト32aを介して枢動自
在に支持されている一対のレバー32と、シャフト32bを
介して一対のレバー32に枢着されているリンク33と、リ
ンク33に枢着されている空気シリンダー34とを有する。
各レバー32は中央部分にスロット32cを有し、そのスロ
ット32cに吸引ヘッド18のピン35が遊嵌している。空気
シリンダー34が下降すると、それに連動して、レバー32
とともに吸引ヘッド18が下がり、鋳型4上面に一定の押
圧力を及ぼす。この構造のため、鋳型4の高さに公差が
あっても鋳型4上面への押圧力が異なることはない。ま
た、異なる高さの鋳型4を使用する場合にも空気シリン
ダー34のストロークを変えるだけでよいという利点も得
られる。押圧力はレバー32からの力だけでなく、鋳型収
納室と鋳型上下面の断面積の差で発生する圧力も加わ
る。もし押圧力をスプリングで与えようとすると、異な
る高さの鋳型4を使用した場合に押圧力が異なるので、
押圧力を一定に保とうとすると鋳型4ごとにスプリング
も変えなければならない。さらに鋳型4の高さのばらつ
きによっては、吸引ヘッド18の固定位置を調節しなけれ
ばならないこともある。
【0026】また、蓋部材2aの密封手段40は、蓋部材
2aに取付け具を介して回転自在に固定された回転部材
41と、回転部材41に固定された固定治具42と、回転部材
41に枢動自在に取り付けられた空気シリンダー43とから
なる。空気シリンダー43が上昇すると、回転部材41は回
転し、固定治具42は鋳型収納室2のフランジから離脱す
る。一方、空気シリンダー43が下降すると、回転部材41
は逆に回転して固定治具42は鋳型収納室2のフランジを
蓋部材2aに対して押圧する。蓋部材2aと鋳型収納室
2との間にはシール部材(パッキン)23aが設けられて
いるので、両者は完全に密封される。
【0027】鋳型4の側面は鋳型クランプ70によって保
持されており、鋳型4の側面はほぼクランプ70によって
覆われている。鋳型クランプ70を設けることにより、鋳
型4が側面から減圧されることがなくなり、その結果鋳
型4内に過大な横方向の減圧度分布が生じるのを防止す
ることができる。
【0028】鋳型収納室2の外側面には、減圧吸引鋳造
装置1が溶湯保持炉14内の溶湯15に浸漬されたことを検
知する湯面センサー13が取り付けられている。また、鋳
型4の下面より下方に突設された溶湯導入部5の側面及
び鋳型下面を覆う保護枠24(例えば鋼製)が設けられて
いる。保護枠24の下部は鋳型収納室2の底部開口部3よ
り下方に突出しているので、減圧吸引時に溶湯導入部5
とともに溶湯保持炉14内の溶湯15に浸漬される。この保
護枠24によって、溶湯導入部5の強度が確保されるとと
もに、湯道6に作用する減圧の低下が防止され、更には
溶湯導入部5の側面等を通じての空気の巻き込みが防止
される。
【0029】図1の減圧吸引鋳造装置1により鋳造を行
う場合、まず鋳型4の溶湯導入部5を溶湯保持炉14内の
溶湯15に浸漬する。鋳型収納室2の側面に取り付けた湯
面センサー13により、溶湯導入部5の浸漬を感知する
と、鋳型収納室2の下降を停止し、同時に減圧装置11を
作動させて減圧を開始する。鋳型収納室2内を減圧する
と、吸引口12を介してキャビティ7内の空気は吸引され
るので、湯道6内に入った溶湯はキャビティ7内に急速
に充填される。キャビティ7内の減圧度は吸引口12と押
湯8aとの距離を適宜調節することにより制御すること
ができる。
【0030】また図1の減圧吸引鋳造装置1では、鋳型
収納室2に不活性ガス供給手段25が接続され、不活性ガ
スを鋳型収納室2内に圧入し、鋳型収納室2の空気をパ
ージして不活性ガスにより置換することができる。不活
性ガスとしては窒素ガス、アルゴンガス等が好ましい。
不活性ガス置換を行う場合には、不活性ガス供給手段25
を作動させて鋳型収納室2内の空気をパージし、不活性
ガスで充満する。その後、鋳型4を収納した鋳型収納室
2を下降させて、溶湯導入部5を溶湯保持炉14内の溶湯
15に浸漬し、減圧して溶湯の吸引を行う。
【0031】湯面センサー13の代わりに減圧吸引鋳造装
置1の鋳型収納室2内に圧力センサー(図示せず)を取
り付け、鋳型収納室2内の圧力変化を検知することによ
り、湯面を検知することもできる。図3は、鋳造時の減
圧パターンと注入した溶湯の重量の経時変化を示す図で
ある。Aは鋳造前、Bは湯面に達した時、Cは鋳造時の
減圧度を示す。鋳造前では、鋳型4の湯口6aは溶湯15
に達していず、微小な空気の流れがあるだけである(工
程A)。次に鋳型収納室2が下降して鋳型4の湯口6a
が溶湯15に達すると、鋳型収納室2内の減圧度は急激に
上昇する(工程B)。一定時間内に予定の浸漬深さにな
ったところで、減圧装置の減圧吸引力を上げる(工程
C)。鋳型4のキャビティ7内に溶融金属15が充満した
ら減圧度は一定になるので、減圧装置を停止し、一定時
間経過してキャビティの製品部が凝固した後、鋳型収納
室2を上昇させる。この方式では、溶湯に浸漬する湯面
センサー13を使用しないので、消耗品がなく、また設備
も簡単である。
【0032】図4は、第1の減圧吸引鋳造装置の別の例
を示す概略断面図であり、基本的な構成は図1で示すも
のと同様である。従って、同じ部分については説明を省
略する。図4においては、キャビティ7内に配置する中
子26を中空とする。中子26内の中空部は吸引口12に開口
する多孔性部材16の小孔27に連通しているので、減圧吸
引力は直接中子26内に及ぶ。また鋳型4内には、吸引口
12から、押湯8a以外のキャビティ末端部8d、8eの
近傍まで延在する小径の吸引孔28が設けられている。こ
の構成によって、中子26周縁部及びキャビティ末端部8
d、8eへの溶湯の急速な湯回りが可能となる。なお、
図4の減圧吸引鋳造装置の操作は、図1のものと全く同
じでよい。
【0033】[3] 第2の減圧吸引鋳造方法及び装置 図5を用いて、本発明の第2の減圧吸引鋳造装置を説明
する。図5においては、鋳型4に、溶湯導入部5の底面
からほぼキャビティ7に沿って吸引口12近傍まで延在す
る湯道60が設けられており、この湯道60は3本の溶湯補
給路61a、61b及び61cを介してキャビティ7と接続し
ている。各溶湯補給路61a、61b及び61cは、湯道60と
の接続位置よりキャビティ7との接続位置が上方にくる
ように、湯道60からキャビティ7にかけて上方に次第に
傾斜している。また、湯道60の上端は押湯8aより僅か
に上方に位置させるのが好ましい。これにより、湯道60
内の減圧度をキャビティ7内の減圧度より僅かに大きく
保つことができる。このような構成により、キャビティ
7内に入る溶湯の先端面に乱れが少なく、かつ急速な充
填が可能となる。
【0034】図5に示す第2の減圧吸引鋳造装置の操作
は基本的に図1に示すものと同じであるが、湯道60から
溶湯補給路61a、61b及び61cを介してキャビティ7に
溶湯が急速に入る点が異なる。また、湯道60内の減圧度
はキャビティ7内の減圧度より、減圧過程の中間点で約
20mmHg大きくするのが好ましい。
【0035】図6は、第2の減圧吸引鋳造装置の別の例
を示す概略断面図である。この減圧吸引鋳造装置におけ
る基本的な構成は、図5の実施例と同様であるので、同
一符号を付した部分については、その説明を省略する。
図6の減圧吸引鋳造装置においては、キャビティ7内に
中空の中子62を有する鋳型4を使用する。中子62内の中
空部は吸引口12内に開口する多孔性部材16の小孔63と連
通しているので、減圧吸引力が直接中子62内に及ぶ。ま
た鋳型4内には、吸引口12から押湯8a以外のキャビテ
ィ末端部65の近傍まで延在する小孔64が設けられてい
る。キャビティ末端部65と小孔64との間に多孔性部材が
設けられていてもよい。この構成によって、キャビティ
7内への均一な注湯が促進される。図6の減圧吸引鋳造
装置の操作は図5のものと同じでよい。
【0036】図7は、複数個の鋳造製品を同時に作製す
ることができる所謂複数個取りの鋳型4を有する減圧吸
引鋳造装置を示す概略断面図であり、図8はそのA−A
断面図である。図8から明らかなように、鋳型4は4個
の分割鋳型からなるが、勿論それ以外の分割数の組立鋳
型としてもよい。分割鋳型を用いると、造型から鋳造ま
で一貫して行うことができ、かつハンドリングが容易で
ある。図7では、吸引口12に円錐状の凹部12aが形成さ
れており、その底部に鋳型4本体よりも大きな通気度を
有する多孔性部材16が設けられている。
【0037】多孔性部材16の直ぐ下まで湯道60が延在し
ており、湯道60に複数のキャビティ7が3本の溶湯補給
路61a〜61cを介して連通している。なお、各々のキャ
ビティ7及び押湯8aは、図5に示したものと同一形状
を有してもよい。見切り面90は、湯道60内の垂直中心線
を通って各キャビティを2分割する垂直面と一致してい
る。図8から分かるように、組立鋳型4は、直交する2
つの垂直面と一致する見切り面90によって4つの同一形
状の鋳型片92に分割される。同様の原理によって、n個
取り鋳型をn個の分割鋳型よりなる組立鋳型として形成
することができる。上記構成により、模型製作、造型等
のコストを低減することができる。なお、図7の減圧吸
引鋳造装置の操作は、図5のものと同じでよい。
【0038】図9は、図7の減圧吸引鋳造装置の変更例
を示す概略断面図であり、図10はそのB−B断面図であ
る。この実施例における基本的な構成は、図7に示した
ものと同様であるので、同一符号を付した部分について
は、その説明を省略する。この減圧吸引鋳造装置におい
て、鋳型4は4つのU字型状の鋳型クランプ80によって
側面から保持されている。鋳型クランプ80は、上方が下
方よりも厚くなるようにテーパーを有する。また鋳型収
納室2は下方が上方よりも厚くなるようにテーパーを有
する。この構成を有する減圧吸引鋳造装置の場合、吸引
ヘッド18を押圧すると、図10に示す矢印の方向に分割鋳
型片92が締まる。なお、図9の減圧吸引鋳造装置の操作
は、図7のものと同じでよい。
【0039】
【実施例】本発明を以下の実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
【0040】実施例1 下記表1及び表2に示す組成の鋳鋼の溶湯(1550℃)を
用いて、図1に示す減圧吸引鋳造装置により鋳造実験を
行ったところ、肉厚2.5 mmまで不廻りや欠肉等の鋳造欠
陥のない鋳造品が得られた。 表1重量% Ni Cr Fe他 0.08 8.0 18.0 残部 表2重量% Ni Cr Fe他 0.32 16.0 22.0 残部
【0041】実施例2 上記表1及び表2に示す組成の鋳鋼の溶湯(1580℃)を
用いて、図4に示す減圧吸引鋳造装置により鋳造実験を
行ったところ、肉厚2.0 mmまで不廻りや欠肉等の鋳造欠
陥のない鋳造品が得られた。
【0042】実施例3 上記表1及び表2に示す組成の鋳鋼の溶湯(1610℃)を
用いて、図5に示す減圧吸引鋳造装置により鋳造実験を
行ったところ、肉厚1.5 mmまで不廻りや欠肉等の鋳造欠
陥のない鋳造品が得られた。
【0043】実施例4 図5の減圧吸引鋳造装置における湯流れ状態を調べるた
めに、図11に示すマニホールド鋳造用キャビティ7と湯
道60を接続する6本の溶湯補給路66a〜66fを有する鋳
型を用いて、コンピューター・シミュレーション及び実
際の湯流れの測定を行った。結果を図11に併せて示す。
図中の数値は、充填開始からの経過時間(単位は秒)を
表す。図11から分かるように、溶湯はまず湯道60から第
1の溶湯補給路66aを通りキャビティ7の下部に充填さ
れる。キャビティ7の下部に充填された溶湯の湯先か第
2の溶湯補給路66bの上端部と同じ高さに達する直前
に、溶湯補給路66bから溶湯のキャビティ7への注入が
開始される。その後順次キャビティ7に充填された溶湯
の湯先が各溶湯補給路の高さに達する直前にその溶湯補
給路から溶湯の注入が開始される。このような溶湯の湯
先の進行状態は図11に点線で示されている。このよう
に、キャビティ7内に充填された溶湯の湯先に、温度低
下の少ない溶湯が注湯されていくため、湯廻り不良、リ
ーク発生、空気の巻き込み、ブローホール発生等の鋳造
欠陥を防止するのに極めて有効である。
【0044】図11の溶湯充填方式を達成するための減圧
吸引鋳造装置の各部の減圧度は図12に示す通りである。
図11から明らかなように、キャビティ7への溶湯の充填
は約1秒以内に完了する。この時間内では吸引口12の減
圧吸引力はキャビティ7よりも湯道60に対し強く作用し
ていることが分かる。つまり、湯道60の減圧度がキャビ
ティ7の減圧度よりも大きくなっている。湯道60内にこ
のような大きな減圧吸引力を発生させるために、キャビ
ティ7に沿って延在する湯道60の上端は吸引口12の近傍
にまで達するのが好ましい。
【0045】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の減圧吸引鋳
造方法及びその装置によれば、鋳型収納室の上部開口部
に摺動可能に配設された吸引ヘッドを鋳型の上面に密着
させ、かつ吸引ヘッドに一定の押圧力をかけることによ
って、鋳型サイズにバラツキがあっても、また異なるサ
イズの鋳型を用いても吸引ヘッドと鋳型上面との密着性
を良好にし、かつ所定の押圧力を付与することができ
る。このため、使用する鋳型のサイズにあわせて吸引ヘ
ッドを交換したり、その固定位置を調節したりする必要
がなく、鋳物の生産性が著しく向上する。さらに、本発
明の構成により、極めて薄い鋳物でも湯廻り不良等の欠
陥をなくすことができる。このような利点を有する本発
明の減圧吸引鋳造装置及び方法は、著しく肉薄な鋳鋼製
の鋳造品を作製するのに好適であり、特にマニホールド
等の排気系機器等を鋳造するのに適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の減圧吸引鋳造装置の一例を示す
部分断面図である。
【図2】吸引ヘッドの押圧手段を示す部分断面図であ
る。
【図3】鋳造時の減圧パターン及び注入溶湯重量の経時
変化を示すグラフである。
【図4】第1の減圧吸引鋳造装置の別の例を示す部分断
面図である。
【図5】本発明の第2の減圧吸引鋳造装置の一例を示す
部分断面図である。
【図6】第2の減圧吸引鋳造装置の別の例を示す部分断
面図である。
【図7】複数の鋳型片からなる組立鋳型を有する減圧吸
引鋳造装置を示す部分断面図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】図7の減圧吸引鋳造装置の変更例を示す部分断
面図である。
【図10】図9のB−B断面図である。
【図11】図5の減圧吸引鋳造装置における注湯時の湯流
れの実測値とコンピューター・シミュレーションの結果
を示す図である。
【図12】図5の減圧吸引鋳造装置における注湯時の各部
の減圧度を示すグラフである。
【符号の説明】
1:減圧吸引鋳造装置 2:鋳型収納室 3:開口部 4:鋳型 5:溶湯導入部 6:湯道 7:キャビティ 9:フレキシブル管 10:減圧制御手段 11:減圧装置 12:吸引口 13:湯面センサー 14:溶湯保持炉 15:溶湯 16:多孔性部材 18:吸引ヘッド 23:パッキン 24:保護枠 25:不活性ガス供給手段 26:中子 30:押圧手段 31:ブラケット 32:レバー 33:リンク 34:空気シリンダー 35:ピン 60:湯道 61:溶湯補給路 66:溶湯補給路 70:鋳型クランプ 90:見切り面 92:分割鋳型片
フロントページの続き (72)発明者 池尻 太一 埼玉県熊谷市三ケ尻6010番地 生産システ ム研究所内 (72)発明者 黒瀬 勝弘 埼玉県熊谷市三ケ尻6010番地 生産システ ム研究所内 (72)発明者 萩原 弘之 埼玉県熊谷市三ケ尻6010番地 生産システ ム研究所内

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属を減圧吸引により鋳型に注湯す
    る減圧吸引鋳造方法であって、(a) 上部及び底部にそれ
    ぞれ開口部を有する鋳型収納室内に、湯道と、前記湯道
    に連通するキャビティとを有する鋳型を、前記湯道が前
    記鋳型収納室の底部開口部に開口するように配置し、
    (b) 前記キャビティの上端部の近傍に優先吸引部を形成
    し、(c) 鋳型収納室の上部開口部に配設された吸引ヘッ
    ドの開口端を、前記優先吸引部を完全に覆うように前記
    鋳型の上面に密着させ、(d) 前記鋳型を鋳型収納室内に
    拘束するように押圧力をかけながら、前記優先吸引部に
    減圧を付与することにより、前記キャビティ内に前記溶
    融金属を注湯することを特徴とする減圧吸引鋳造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の減圧吸引鋳造方法にお
    いて、前記優先吸引部は前記キャビティの上端部と鋳型
    上面との距離が小さくなるように鋳型上面に凹部状に形
    成された吸引口であることを特徴とする減圧吸引鋳造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の減圧吸引鋳造方
    法において、前記鋳型は側面を覆う鋳型クランプによっ
    て保持されていることを特徴とする減圧吸引鋳造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造方法において、前記優先吸引部のうち前記キャ
    ビティに近接する部分に、鋳型の他の部分より通気性が
    良い材料からなる多孔性部材を設け、もって前記キャビ
    ティ内に前記溶融金属をより急速に注湯することを特徴
    とする減圧吸引鋳造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造方法において、前記キャビティ内に通気性の中
    空中子を配置し、前記中空中子の開口端を前記優先吸引
    部の近傍に位置することにより、前記キャビティ内を前
    記中空中子を介して急速に減圧することを特徴とする減
    圧吸引鋳造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造方法において、前記キャビティのうち湯廻りの
    悪い部分の近傍まで、前記優先吸引部に開口する少なく
    とも1つの穴を延在させ、もって前記優先吸引部近傍以
    外からも減圧することを特徴とする減圧吸引鋳造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造方法において、前記鋳型収納室に不活性ガスを
    供給し、減圧前に前記鋳型収納室内を不活性ガスで置換
    することを特徴とする減圧吸引鋳造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造方法において、まず低い減圧度で吸引しながら
    鋳型収納室内の圧力変化を計測し、次いで圧力が所定の
    レベルに到達したら減圧度を上げて溶融金属を前記キャ
    ビティ内に吸引することを特徴とする減圧吸引鋳造方
    法。
  9. 【請求項9】 溶融金属を減圧吸引により鋳型に注湯す
    る減圧吸引鋳造装置であって、(a) 上部及び底部にそれ
    ぞれ開口部を有する鋳型収納室と、(b) 湯道と、前記湯
    道に連通するキャビティとを有する鋳型であって、前記
    鋳型収納室の底部開口部に前記湯道が開口するように前
    記鋳型収納室内に配設された鋳型と、(c) 前記キャビテ
    ィの上端部の近傍に形成された優先吸引部と、(d) 鋳型
    収納室の上部開口部に配設され、前記優先吸引部を完全
    に覆う前記鋳型の上面に密着する吸引ヘッドと、(e) 前
    記吸引ヘッドに係合する押圧装置と、(f) 前記吸引ヘッ
    ドに連通する減圧装置とを有し、前記鋳型を鋳型収納室
    内に拘束するように押圧力をかけながら、前記優先吸引
    部に減圧を付与することにより、前記キャビティ内は減
    圧され、もって前記キャビティ内への前記溶融金属の湯
    回りが可能となることを特徴とする減圧吸引鋳造装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の減圧吸引鋳造装置にお
    いて、前記優先吸引部は前記キャビティの上端部と鋳型
    上面との距離が小さくなるように、鋳型上面に凹部状に
    形成された吸引口であることを特徴とする減圧吸引鋳造
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10に記載の減圧吸引鋳造装
    置において、前記鋳型は側面を覆う鋳型クランプによっ
    て保持されていることを特徴とする減圧吸引鋳造装置。
  12. 【請求項12】 請求項9乃至11のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造装置において、前記優先吸引部のうち前記キャ
    ビティに近接する部分に、鋳型の他の部分より通気性が
    良い材料からなる多孔性部材を設けたことを特徴とする
    減圧吸引鋳造装置。
  13. 【請求項13】 請求項9乃至12のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造装置において、前記キャビティ内に通気性の中
    空中子が配置されており、前記中空中子は前記優先吸引
    部に開口する小径の第2の吸引口に連通していることを
    特徴とする減圧吸引鋳造装置。
  14. 【請求項14】 請求項9乃至13のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造装置において、前記優先吸引部に開口する少な
    くとも1つの穴が前記キャビティのうち湯廻りの悪い部
    分の近傍まで延在し、もって前記優先吸引部近傍以外か
    らも減圧することを特徴とする減圧吸引鋳造装置。
  15. 【請求項15】 請求項9乃至14のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造装置において、前記鋳型収納室に不活性ガスを
    供給するガス源が連通し、減圧前に前記鋳型収納室内を
    不活性ガスで置換することを特徴とする減圧吸引鋳造装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項9乃至15のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造装置において、前記鋳型収納室内に圧力センサ
    ーを有し、前記鋳型収納室内の圧力変化により前記溶融
    金属の湯面を検知することを特徴とする減圧吸引鋳造装
    置。
  17. 【請求項17】 溶融金属を減圧吸引により鋳型に注湯す
    る減圧吸引鋳造方法であって、(a) 上部及び底部にそれ
    ぞれ開口部を有する鋳型収納室内に、湯道と、複数の補
    給路を介して前記湯道に連通するキャビティとを有する
    鋳型を、前記湯道が前記鋳型収納室の底部開口部に開口
    するように前記鋳型収納室内に設け、(b) 前記キャビテ
    ィの上端部の近傍に優先吸引部を形成し、(c) 鋳型収納
    室の上部開口部に配設された吸引ヘッドの開口端を、前
    記優先吸引部を完全に覆うように前記鋳型の上面に密着
    させ、(d) 前記鋳型を鋳型収納室内に拘束するように押
    圧力をかけながら、優先吸引部に減圧を付与することに
    より、前記キャビティ内に前記溶融金属を注湯すること
    を特徴とする減圧吸引鋳造方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の減圧吸引鋳造方法にお
    いて、前記優先吸引部は前記キャビティの上端部と鋳型
    上面との距離が小さくなるように、鋳型上面に凹部状に
    形成された吸引口であることを特徴とする減圧吸引鋳造
    方法。
  19. 【請求項19】 請求項17又は18に記載の減圧吸引鋳造方
    法において、前記鋳型は側面を覆う鋳型クランプによっ
    て保持されていることを特徴とする減圧吸引鋳造方法。
  20. 【請求項20】 請求項17乃至19のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造方法において、前記優先吸引部のうち前記キャ
    ビティに近接する部分に、鋳型の他の部分より通気性の
    良い材料からなる多孔性部材を設け、もって前記キャビ
    ティ内に前記溶融金属をより急速に注湯することを特徴
    とする減圧吸引鋳造方法。
  21. 【請求項21】 請求項17乃至20のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造方法において、前記キャビティ内に通気性の中
    空中子を配置し、前記中空中子を前記優先吸引部に開口
    する小径の第2の吸引口に連通させることにより、前記
    キャビティ内を前記中空中子を介して急速に減圧するこ
    とを特徴とする減圧吸引鋳造方法。
  22. 【請求項22】 請求項17乃至21のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造方法において、前記キャビティのうち湯廻りの
    悪い部分の近傍まで、前記優先吸引部に開口する少なく
    とも1つの穴を延在させ、もって前記優先吸引部近傍以
    外からも減圧することを特徴とする減圧吸引鋳造方法。
  23. 【請求項23】 請求項17乃至22のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造方法において、前記鋳型収納室に不活性ガスを
    供給し、減圧前に前記鋳型収納室内を不活性ガスで置換
    することを特徴とする減圧吸引鋳造方法。
  24. 【請求項24】 請求項17乃至23のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造方法において、まず低い減圧度で吸引しながら
    鋳型収納室内の圧力変化を計測し、次いで圧力が所定の
    レベルに到達したら減圧度を上げて溶融金属を前記キャ
    ビティ内に吸引することを特徴とする減圧吸引鋳造方
    法。
  25. 【請求項25】 溶融金属を減圧吸引により鋳型に注湯す
    る減圧吸引鋳造装置であって、(a) 上部及び底部にそれ
    ぞれ開口部を有する鋳型収納室と、(b) 湯道と、複数の
    補給路を介して前記湯道に連通するキャビティと、前記
    キャビティの上端部の近傍に優先吸引部とを有する鋳型
    であって、前記鋳型収納室の底部開口部に前記湯道が開
    口するように前記鋳型収納室内に配設された鋳型と、
    (c) 鋳型収納室の上部開口部に配設され、前記優先吸引
    部を完全に覆うように前記鋳型の上面に密着する吸引ヘ
    ッドと、(d) 前記吸引ヘッドに係合する押圧装置と、
    (e) 前記吸引ヘッドに連通する減圧装置とを有し、前記
    鋳型を鋳型収納室内に拘束するように押圧力をかけなが
    ら、優先吸引部に減圧を付与することにより、前記キャ
    ビティ内は減圧され、もって前記キャビティ内への前記
    溶融金属の湯回りが可能となることを特徴とする減圧吸
    引鋳造装置。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の減圧吸引鋳造装置にお
    いて、前記優先吸引部は前記キャビティの上端部と鋳型
    上面との距離が小さくなるように、鋳型上面に凹部状に
    形成された吸引口であることを特徴とする減圧吸引鋳造
    装置。
  27. 【請求項27】 請求項25又は26に記載の減圧吸引鋳造装
    置において、前記鋳型は側面を覆う鋳型クランプによっ
    て保持されていることを特徴とする減圧吸引鋳造装置。
  28. 【請求項28】 請求項25乃至27のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造装置において、前記補給路は前記湯道に沿って
    複数設けられているとともに、前記湯道から前記キャビ
    ティにかけて次第に傾斜しており、先の補給路から前記
    キャビティ内に入ってキャビティ内を上昇する溶融金属
    の液面と、後の補給路から前記キャビティ内に入る溶融
    金属の液面とがほぼ一致するように、各補給路の位置及
    び形状が定められていることを特徴とする減圧吸引鋳造
    装置。
  29. 【請求項29】 請求項25乃至28のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造装置において、前記湯道の上端は前記優先吸引
    部に近接する位置まで延在し、もって溶融金属がキャビ
    ティ内のみならず湯道内も急速に上昇することを特徴と
    する減圧吸引鋳造装置。
  30. 【請求項30】 請求項25乃至29のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造装置において、前記鋳型は、前記優先吸引部の
    うち前記キャビティに近接する部分に、鋳型の他の部分
    より通気性が良い材料からなる多孔性部材を有すること
    を特徴とする減圧吸引鋳造装置。
  31. 【請求項31】 請求項25乃至30のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造装置において、前記鋳型の下面に逆円錐台状又
    は円筒状に形成された下方突出部は前記鋳型収納室の底
    部開口部から突出しており、前記突出部の底部に前記湯
    道の開口部があるとともに、前記突出部が底部を除いて
    保護枠で覆われていることを特徴とする減圧吸引鋳造装
    置。
  32. 【請求項32】 請求項25乃至31のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造装置において、前記キャビティ内に通気性の中
    空中子が配置されており、前記中空中子は前記優先吸引
    部に開口する小径の第2の吸引口に連通していることを
    特徴とする減圧吸引鋳造装置。
  33. 【請求項33】 請求項25乃至32のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造装置において、前記優先吸引部に開口する少な
    くとも1つの穴が前記キャビティのうち湯廻りの悪い部
    分の近傍まで延在し、もって前記優先吸引部近傍以外か
    らも減圧することを特徴とする減圧吸引鋳造装置。
  34. 【請求項34】 請求項25乃至33のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造装置において、前記鋳型収納室に不活性ガスを
    供給するガス源が連通し、減圧前に前記鋳型収納室内を
    不活性ガスで置換することを特徴とする減圧吸引鋳造装
    置。
  35. 【請求項35】 請求項25乃至34のいずれかに記載の減圧
    吸引鋳造装置において、前記鋳型収納室内に圧力センサ
    ーを有し、前記鋳型収納室内の圧力変化により前記溶融
    金属の湯面を検知することを特徴とする減圧吸引鋳造装
    置。
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