JPH08206599A - 振動による信号報知装置 - Google Patents

振動による信号報知装置

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JPH08206599A
JPH08206599A JP1957595A JP1957595A JPH08206599A JP H08206599 A JPH08206599 A JP H08206599A JP 1957595 A JP1957595 A JP 1957595A JP 1957595 A JP1957595 A JP 1957595A JP H08206599 A JPH08206599 A JP H08206599A
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signal
vibration
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JP1957595A
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Shinichi Hayashizaki
伸一 林崎
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動による信号報知装置を効率よく、安定に
駆動するために、ヒステリシスが生じる低周波側の周波
数よりも低い周波数で振動モジュールを駆動する。 【構成】 信号発生部と増幅部よりなる駆動部と、加振
力または、加振力の代替信号を検出する検出部と、制御
目標とする信号を発生する設定部と、前記設定部の信号
と検出部よりの信号を比較する比較部と、比較された信
号により信号発生部の周波数を制御する信号を生成する
信号処理部により構成される駆動回路によって、ヒステ
リシスが発生する周波数より低い周波数で、振動モジュ
ールを駆動する。 【効果】 ヒステリシスが生じる低周波側の周波数より
も低い周波数で振動モジュールを駆動することにより、
非線形性、ヒステリシスの影響を受けない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポケットベル、腕時
計、携帯電話あるいは盲人用信号受信機等の携帯機器を
携帯する者に対して、電子ブザーの音による発呼の代わ
りに振動による報知信号を発生する振動モジュールの駆
動方法に関するものである。
【0002】
【発明の概要】本発明は、携帯機器の報知信号を発生す
る振動モジュールとして、バネと加振重量として磁石、
付加質量を使用し、コイルに流す電流により磁石を直線
的な往復運動で振動させて小型、薄型、低コストで消費
電力が少なく、耐衝撃性のある振動モジュールをヒステ
リシスが生じる周波数より低い周波数で駆動する手段を
構成するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、携帯機器を代表するポケットベル
は、発信者からの呼出信号に応じて、特定の受信者が携
帯するポケットベル内部に備えられた報知装置が、アラ
ーム音を発生し、報知するシステムがある。このアラー
ム音は、使用者本人以外の周囲の者に対して、不快感を
与える欠点があった。
【0004】このために、アラーム音を発生せず装置自
体を振動させて、使用者本人だけに直接アラームを報知
する無音報知信号発生装置として、振動モジュールが提
供されている。図9に従来のモータを使用した振動モジ
ュールの外観図を示し、モータ900のシャフトに偏重
心加重120をつけ、モータの回転によって報知信号と
しての振動を発生させていた。
【0005】また、バネと加振重量として永久磁石、付
加質量を使用し、コイルに流す電流により磁石を直線的
な往復運動で振動させる振動モジュールとして特開平2
−71298号、特開平5−500022号公報があ
る。またラジアル方向に着磁された振動モジュールの例
として、例えばアメリカ特許5,327,120号があ
る。
【0006】前述した従来の振動モジュールの例では、
構成、構造については前記の従来例があるが、駆動方法
についての従来例は見あたらない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
於いて、モータによる振動モジュールは、円筒モータま
たは偏平モータが使用されるが、円筒モータは薄型化が
困難なため薄型のカード型携帯機器には使用できず、偏
平モータを使用する場合は、厚み方向の振動を得ること
が困難である。またモータによる振動モジュールは、シ
ャフトに偏重心加重を取り付けて高速で回転させるた
め、軸受けに大きな負担が掛かり、寿命が短いだけでな
く、落下等による衝撃によってシャフトが変形するとい
う欠点があった。
【0008】また、バネと加振重量として永久磁石、付
加質量を使用し、コイルに流す電流により、磁石を直線
的な往復運動で共振周波数近辺で振動させる振動モジュ
ールでは、振動モジュールとして必要な加振力を得るた
めに、振動振幅を大きくとる必要がある。
【0009】振動モジュールは、一種の機械振動子であ
り、振動振幅を大きく取ると非線形となり、周波数を低
周波から高周波へ変化させた場合と、周波数を高周波か
ら低周波へ変化させた場合とでは、振動特性が変化する
いわゆるヒステリシス現象が生じる。
【0010】振動モジュールは、特に振幅を大きく取る
ことを目的としているため、周波数を低周波から高周波
へ変化させた場合と、周波数を高周波から低周波へ変化
させた場合とでは、加振力の周波数特性が非可逆性変化
を示すヒステリシスの生じる範囲が広く、ヒステリシス
が生じる範囲内の周波数では、駆動信号をONにして
も、正常な振幅が得られないという欠点がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ヒステリシスが生じる低周波側の周波数
より低い周波数で駆動する回路構成とした。
【0012】
【作用】上記のように構成された本発明では、ヒステリ
シスが生じる低周波側の周波数より低い周波数で駆動す
る回路構成としたために、駆動信号が印加されたときに
必要とされる振幅が発生しないという問題が解決され
る。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例の構成を図に基づい
て説明する。なお実施例の各図において、同様の部位に
は同一の符号を付し、重複した説明は省略する。図1
は、本発明の構成を示すブロック図である。図1に示す
ように、本発明の振動による信号報知装置は、振動モジ
ュール10と,駆動回路60で構成される。本発明の振
動モジュール10の外観は、ほぼ円盤状であり、図2は
その中心部の縦断面図であり、図3は本発明の他の実施
例の振動モジュールの中心部の縦断面図である。
【0014】図2,図3において、バネ310は、加振
重量100とカシメ等により接合され、コイルブロック
200に溶着等の接合により固着される。コイルブロッ
ク200は、コイル220を樹脂製のコイル枠210で
保持して構成される。また、加振重量100を構成して
いる磁石110と、コイルブロック200のコイル22
0は、微小な間隙を有して、各々の径方向で対向してお
り、コイル220に端子510を通して供給される電流
と磁石により電磁力を発生し、加振重量100の重量と
バネ310により決定される周波数で、振動モジュール
の縦軸方向に振動する。上ケース410、下ケース42
0は、前記バネと加振重量を接合されたコイルブロック
200を収納する。端子510はコイルブロック200
に設けられ、コイル220の端末と接続されて、外部よ
りコイルに電流を供給する。
【0015】加振重量100は、単一の磁石110に、
重り120を接着剤等で接合されている。磁石110は
フェライトまたは、サマリウムコバルト、ネオジ鉄ボロ
ン等の希土類磁石材料を焼結したもの、または、磁石材
料粉末に樹脂を混合して射出成型等により成型した、い
わゆるプラスチックマグネット(ボンド磁石)を一体成
型して使用される。焼結型の希土類磁石は表面が欠け易
い、錆びる等の問題があるために、メッキ等の表面処理
が施されて使用されるのが好ましい。また磁石の端部の
欠けを防ぎ、重り120への挿入を容易にするために、
磁石端部には適当な面取りを施す。また、成型時にはラ
ジアル方向に配向するように磁場中で成型され、成型後
必要な場合には、表面処理を施し、ラジアル方向に着磁
される。以上により一体成型されたラジアル異方性、ラ
ジアル方向着磁のラジアル磁石が製造される。たとえ
ば、本発明の振動モジュールに使用されるラジアル磁石
は、本出願人が別に出願している特願平5−52473
の応用に関するものである。また、着磁の場合には、図
2、図3に示すように単一磁極対になるように着磁し
た。
【0016】振動モジュールの共振周波数は、バネ31
0と加振重量100の重量により決定されるので、重り
120は磁石110を支持し、加振重量の重量を調整す
る目的を有し、小型、薄型の振動モジュールを構成する
ために、体積が小になっても必要な重量を確保できるよ
うにするため、タングステン合金、鉛合金等の比重が大
きな金属材料により構成される。本発明の振動モジュー
ルの共振周波数は、前記のバネ310と加振重量100
により、約80Hz〜150Hzに調整した。
【0017】また、前記タングステン合金では、比重1
9程度にすることも可能であるが、経済性をも加味し
て、比重が10以上になるように調整される。タングス
テン合金の場合にはタングステン、ニッケル、銅より成
る合金を焼結して製造される。しかし、焼結による製造
方法では、焼結時の収縮等により精度を確保することが
困難である。従って、精度を確保するために、サイジン
グにより仕上げ加工をを行う。また、経済性、加工性を
加味してタングステンの重量比を40%〜97%にし
た。
【0018】重りの形状は図2、図3に示すように、バ
ネ310との接触部121を一段高くしてバネとの接触
面積を最適に設定できるようにした。加振重量100と
バネ310との接合は、図2の場合は、バネ2枚で重り
をはさみ、重りの中心に設けた穴125にピン130を
差し込み、図4に示すバネ310の中心穴311にピン
130を通し、カシメ等によりピンの先端を変形させて
接合する。図3の場合は、重り120に凸部122を設
け、図4に示すバネ310の中心穴311に重り120
を通し、カシメ等により凸部の先端を変形させて接合す
る。
【0019】重りとバネの接合方法は前述のカシメだけ
ではなく、接着剤、ブッシュ打ち込み、ワッシャ打ち込
み等の方法も可能である。バネと加振重量による周波数
の設計は、梁の中央に荷重を加えた両端固定梁〜両端支
持のモデルにより設計できる。従って、加振重量の重量
が軽い場合には、バネの厚みは薄くなり、強度的な問題
も生じる。またバネ形状によっても、疲労による寿命を
考慮しなければならない。
【0020】図4に本発明のバネ310の平面図を示
す。前述のようにバネ310の中心穴は、バネを加振重
量に接合するためのものであり、止め穴312は、コイ
ル枠にバネを接合するためのものである。梁部313は
前記計算モデルの梁であり、この部分がバネ本来の働き
をする。
【0021】バネの平面図としては、図2に示す本発明
の実施例と図3に示す本発明の実施例ではほぼ同一であ
るが、最大の相違点は、バネ310の立体的な形状であ
る。図2に示す本発明の実施例では、バネ310の中央
部が狭くなるように、立体形状としている。図3に示す
本発明の別の実施例では、バネ310は同一平面上にあ
る。 振動モジュールの加振力は、加振重量の重量と振
幅、振動周波数の2乗に比例する。
【0022】図3の実施例では、加振重量100とバネ
310、バネ310とケース410およびケース420
との間隔は、設計された振動振幅以上の間隔を取らねば
ならない。従って振動モジュールの加振力を大きくする
ためには、前記間隔を大きく取らねばならず、結果的に
振動モジュールの厚みが厚くなる。
【0023】図2の実施例では、バネ310の中央部が
狭くなるように、立体形状としているため、バネとケー
ス間隔を狭くすることが可能となり、薄型の振動モジュ
ールが構成できる。特にバネの加振重量との接合部とバ
ネとコイルブロックとの接合部との高さの差が振動モジ
ュールの設計振幅より大きくなるように、中央部を狭く
した場合には、理論的にはケース410とバネ310、
ケース420とバネ310との間隔はゼロでも可能とな
る。従って図2の実施例では振動モジュールの厚みを薄
くすることが可能となる。
【0024】コイルブロック200は前述したように、
コイル220を樹脂製のコイル枠210で保持する構成
である。図2では、コイル220は、端子510ととも
にコイル枠210になるように一体成型されているが、
図3では、コイル220は2個のコイル枠211、21
2挟まれて、機械的はめあいまたは接着等により接合さ
れ、接合されたコイル枠2枚が一体となってコイル枠2
10となる。さらに、コイル枠212には、端子510
が設けられる。端子510とコイル220とは電気的に
接続され、外部よりの駆動電流によりコイル220には
磁束が発生する。
【0025】コイルへの電流供給経路として図2、図3
では端子としたが、他の方法としては、リード線、フレ
キシブル基板も使用可能である。なお、図2、図3の実
施例では、端子は3本であるが、1本は基板等への固定
用であり、電気的には不要である。
【0026】コイルブロック200には、バネ310が
2枚接合される。接合の方法としては、コイル枠210
に、バネの止め穴312に合わせて突起部を設け、前記
突起部にバネの止め穴312を挿入して、突起部を熱溶
着または超音波溶着等によりバネとコイル枠を接合す
る。接合の方法は、前記の方法だけでなく、接着、機械
的な方法等の他の方法でも可能である。
【0027】基本的には、前記端子510付きコイルブ
ロック200、加振重量100、バネ310だけで、本
発明の目的である直線的な往復運動で振動する振動モジ
ュールを構成できるが、電磁気的効率を向上するため
に、磁石110とコイル220とのギャップは可能な限
り狭くする。従って、前記ギャップの中にゴミ等の異物
が進入する場合と、バネ310に外部の物体が接触する
場合には、振動が制限されたり、停止したりするので、
これを防ぐためにケース410、420が設けられる。
【0028】また、本発明の振動モジュールは、薄型の
携帯機器に使用することを目的としているので、ケース
410、ケース420と磁石110のギャップも当然小
となり、ケース410、420が磁性体の場合には、磁
石とケースとの間に磁気的な吸引力が働き、振動体であ
る加振重量の振動が制限されるので、ケース410、ケ
ース420の材質は非磁性のものでなければならない。
ケースの材質としては例えば、金属の場合には非磁性の
SUS材(SUS304,SUS316等)か、アルミ
等が適している。また、プラスチック製のケースも使用
可能である。
【0029】金属ケースの場合にはカシメ、クリンプ等
の機械的接合が有利であるが、接着等の方法も可能であ
る。プラスチック製のケースの場合でも溶着等の機械的
接合および接着剤等の接合も可能である。次ぎに、駆動
回路について説明する前に、振動モジュールのヒステリ
シスと、非線形性について予め説明をする。
【0030】前述した如く、振動モジュールは、一種の
機械振動子であるが、一般の機械振動子を線形領域とな
る低駆動レベルで駆動した場合の振幅特性は、共振周波
数に対してほぼ対称になり、大きな振動振幅を発生させ
ても、対称性がやや崩れる程度である。
【0031】振動モジュールは、振動力を外部に取り出
すことを目的としているため、過大な振動振幅を発生さ
せる機構としており、振動モジュールの振幅の周波数特
性は、非線形性と、ヒステリシス現象が生じる。この特
性を図5、図6に示す。図5は、本発明の振動モジュー
ルを、図1に示す駆動回路60の駆動部610の信号発
生部620を外部より制御して、一定の駆動電圧で駆動
した場合の加振力の周波数特性を示すグラフであり、図
6は、その時の駆動回路の電流の周波数特性を示すグラ
フである。
【0032】前述の如く、本発明の振動モジュールは、
大きな振幅を発生させる機構としているため、図5に示
すように、振動モジュールの振幅の周波数特性は、低周
波側では周波数を高周波側に変化させたとき、振幅は線
形に増大するが、高周波側では急に振幅が激減する非線
形特性となる。
【0033】また、周波数を低周波から高周波へ変化さ
せた場合と、周波数を高周波から低周波へ変化させた場
合とでは、加振力の周波数特性において、振幅が激変す
る周波数が異なるという、非可逆性変化を示すヒステリ
シスの生じる範囲が、一般の機械振動子とは、比較にな
らないほど広い。
【0034】また、図6の駆動回路の電流の周波数特性
も、加振力の周波数特性と同様に、非線形性とヒステリ
シス特性があることがわかる。前述したヒステリシス特
性と周波数の非線形性は、振動モジュールとしては、問
題がある。ヒステリシスは、ヒステリシスが生じる範囲
内の周波数では、駆動信号をONにしても、図5に示す
周波数を高周波から低周波へ変化させた場合の周波数特
性における加振力と同一レベルの低い加振力しか得られ
ない。また、周波数の非線形性は、高周波側では特性が
不安定となることを示す。
【0035】振動モジュールは、大きな振幅を発生させ
ることを目的としているため、前記ヒステリシスおよ
び、非線形性が生じることを防ぐのは困難である。従っ
て、前記ヒステリシスと、非線形性に影響されない対策
が必要となる。本発明では、この対策として、前記ヒス
テリシスと非線形性に影響されない周波数領域である、
ヒステリシスが生じる低周波側の周波数(図5の実施例
の場合、約90Hzより低い周波数で駆動する。
【0036】本発明の駆動回路の実施例を、図1により
説明する。図1の駆動回路60は、ヒステリシスが生じ
る周波数を検知し、ヒステリシスが発生する周波数より
駆動周波数が低くなるよう、駆動周波数を制御して駆動
する駆動回路である。駆動回路60の基本形は、信号発
生部620と、増幅部630よりなる駆動部610であ
る。信号発生部620は、それ自体で、駆動周波数の発
生と、正弦波、矩形波等の波形成形機能を有し、さら
に、外部信号による周波数制御、矩形波のduty制
御、信号出力のON,OFF機能をも有す。増幅部63
0は信号発生部620で生成された駆動信号を増幅し、
インピーダンス変換を行う機能を有す。
【0037】振動モジュール10は、駆動部610のみ
でも、駆動可能である。振動モジュール10は、駆動の
初期には、駆動部610により、ヒステリシスが発生す
る周波数より十分低い周波数で駆動され、振動を開始す
ると、そのときの駆動周波数により、図6に示す特性に
従って、回路に流れる電流が変化し、その回路電流を検
出部640が検出し、検出された電流は、設定部650
で設定されている設定電流値と、比較部660で比較さ
れ、比較された結果としての比較信号が、信号処理部6
70に伝達される。
【0038】設定部650の電流の設定は、図6に示す
駆動電流の周波数特性によりヒステリシスが発生する周
波数の電流よりもやや高く設定される。信号処理部67
0では、設定電流値より検出電流が大の時には、駆動周
波数が高くなるように、設定電流より検出電流が小の時
には、駆動周波数を低くするように、比較信号に応じ
て、信号発生部620の駆動周波数を設定するための信
号を発生する。この駆動周波数により、振動モジュール
は駆動され、振幅が変化する。
【0039】前記、制御ループにより振動モジュール
は、電流が設定部650で設定された電流に限りなく近
ずくように周波数が制御され、制御された周波数はヒス
テリシスが発生する周波数を越えることがない。本実施
例では、検出部640で検出するヒステリシスの発生す
る周波数を検出する手段として、駆動電流を検出する手
段としたが、加振力を直接測定する手段、振動振幅を測
定する手段等も可能である。
【0040】次に、本発明の電流検知の手段について、
図7、図8により説明する。図7は、直流電源700よ
り駆動回路60に流れる駆動電流を検出する手段を示す
ブロック図であり、図8は、駆動回路60から振動モジ
ュール10へ流れる電流を検出する手段を示すブロック
図である。
【0041】電流を検出する手段は種々考えられるが、
最も容易で安価な手段は、測定すべき電流の流れる回路
に直列に低抵抗を挿入し、前記低抵抗の両端の電圧値を
測定することである。本発明では電流そのものを測定す
ることが目的ではなく、検出した電流値より、ヒステリ
シスの発生する周波数を検出することが目的であるの
で、前記の手段として、回路に直列に低抵抗を挿入し、
電流を検出する手段で十分である。
【0042】図7に示す本発明の実施例では、直流電源
700と駆動回路60に低抵抗値の電流検出抵抗641
を挿入し、前記電流検出抵抗641の両端の電圧を測定
して、駆動電流を検出する。図8は、駆動回路60と振
動モジュール10の間に低抵抗値の電流検出抵抗641
を挿入し、前記電流検出抵抗641の両端の電圧を測定
して、電流を検出する。
【0043】電流検出抵抗641は、チップ抵抗等の小
型の抵抗として、振動モジュールに内蔵することも可能
である。また、本発明の別の単純な実施例としては、ロ
ット毎の周波数特性を測定し、信号発生部620の周波
数設定部を調整して、製造ロット毎に、ヒステリシスの
発生する周波数より低い一定周波数で駆動する。さら
に、ロット内の周波数特性のばらつきが大きい場合に
は、ヒステリシスの発生する周波数より低い一定周波数
に、個別調整をする方法も可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、リング
形のラジアル異方性永久磁石を備えた加振重量を、往復
運動させて振動を発生させるようにした振動モジュール
とすることにより、部品点数が少なく、部品費、加工費
が削減され、薄型となり、前記本発明の振動モジュール
をヒステリシスが生じる低周波側の周波数よりやや低い
周波数で駆動することにより、振動モジュールの非線形
性、およびヒステリシスの影響を避け、安定に駆動する
ことができる信号報知装置を提供可能とした効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動モジュールの駆動手段を示したブ
ロック図である。
【図2】本発明の振動モジュールの構造の実施例を示し
た断面図である。
【図3】本発明の振動モジュールの構造の他の実施例を
示した断面図である。
【図4】本発明の振動モジュールに使用されるバネの構
造の実施例を示した平面図である。
【図5】本発明の振動モジュールの加振力の周波数特性
を示したグラフである。
【図6】本発明の振動モジュールの駆動電流の周波数特
性を示したグラフである。
【図7】本発明の振動モジュールの電流検出手段を示し
たブロック図である。
【図8】本発明の振動モジュールの別の電流検出手段を
示したブロック図である。
【図9】従来モータを使用した振動モジュールの外観図
である。
【符号の説明】
10 振動モジュール 60 駆動回路 100 加振重量 110 磁石 120 重り 130 ピン 200 コイルブロック 210 コイル枠 220 コイル 310 バネ 312 バネの止め穴 410 上ケース 420 下ケース 510 端子 610 駆動部 620 信号発生部 630 増幅部 640 検出部 641 電流検出抵抗 650 設定部 660 比較部 670 信号処理部 700 直流電源 900 モータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持部を固定されたバネで保持された永
    久磁石を備えた加振重量と、前記加振重量をバネと共動
    して往復運動させる駆動コイルと、駆動コイルに電気信
    号を供給する手段と、加振重量の振動をバネを介して外
    部に伝達する手段とを備えた報知信号を発生する信号報
    知装置において、加振力の周波数特性におけるヒステリ
    シスが生じる周波数より低い周波数で駆動する手段を備
    えたことを特徴とする報知信号を発生する振動による信
    号報知装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、駆動信号発生部と、駆
    動信号発生部の信号を増幅する増幅部を備えた駆動回路
    により駆動することを特徴とする請求項1記載の振動に
    よる信号報知装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、ヒステリシスが発生す
    る周波数を検知する手段を備え、ヒステリシスが発生す
    る周波数を越えないように駆動周波数を制御する手段を
    備えたことを特徴とする請求項1乃至2記載の振動によ
    る信号報知装置。
  4. 【請求項4】 前記ヒステリシスが発生する周波数を検
    知する手段が、駆動電流を検出する手段であることを特
    徴とする請求項1乃至3記載の振動による信号報知装
    置。
  5. 【請求項5】 前記駆動電流を検出する手段が、直流電
    源より駆動回路に供給される電流を検出する手段を備え
    ることを特徴とする請求項4記載の振動による信号報知
    装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動回路の電流を検出する手段が、
    直流電源と駆動回路の間に抵抗を設け、抵抗の両端の電
    圧を検出することを特徴とする請求項5記載の振動によ
    る信号報知装置。
  7. 【請求項7】 前記電流を検出する抵抗を振動モジュー
    ルに内臓したことを特徴とする請求項6記載の振動によ
    る信号報知装置。
  8. 【請求項8】 前記ヒステリシスが発生する周波数を検
    知する手段が、振動モジュールを駆動する電流を検出す
    る手段を備えることを特徴とする請求項4記載の振動に
    よる信号報知装置。
  9. 【請求項9】 前記振動モジュールを駆動する電流を検
    出する手段が、振動モジュールに直列に抵抗を設け、抵
    抗の両端の電圧を検出することを特徴とする請求項8記
    載の振動による信号報知装置。
  10. 【請求項10】 前記電流を検出する抵抗を振動モジュ
    ールに内臓したことを特徴とする請求項9記載の振動に
    よる信号報知装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6208237B1 (en) 1996-11-29 2001-03-27 Matsushita Electric Industrial Co. Ltd. Electro-mechanical and acoustic transducer for portable terminal unit
JP2002186080A (ja) * 2000-12-19 2002-06-28 Citizen Electronics Co Ltd 多機能型音響装置
JP2012503969A (ja) * 2008-09-24 2012-02-09 ヤング バック シーエム カンパニー リミテッド コイン型振動モータ
JP2019155346A (ja) * 2018-03-08 2019-09-19 有限会社Uwave 超音波発振回路

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