JPH08206101A - 非侵襲血液分析装置 - Google Patents

非侵襲血液分析装置

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JPH08206101A
JPH08206101A JP7128420A JP12842095A JPH08206101A JP H08206101 A JPH08206101 A JP H08206101A JP 7128420 A JP7128420 A JP 7128420A JP 12842095 A JP12842095 A JP 12842095A JP H08206101 A JPH08206101 A JP H08206101A
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blood
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objective lens
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謙 石原
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Mitsuru Watanabe
充 渡辺
Kaoru Asano
薫 浅野
Akio Suzuki
明男 鈴木
Yasunori Maekawa
泰範 前川
Yasuhiro Takachi
泰浩 高地
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生体から血液を採取することなく、血管内の
所定の体積の血液を非侵襲的にコントラストよく撮像す
ることを目的とする。 【構成】 生体の一部に含まれる血管内の検出領域を照
明する光照射手段と、照明された検出領域を撮像する撮
像手段と、撮像手段によって撮像された画像を処理し、
前記検出領域中に含まれる血液成分を解析する解析手段
を備え、前記撮像手段が、検出領域からの光を集光する
対物レンズを備え、光照射手段は対物レンズの検出領域
に対する開口角よりも大きい角度で検出領域を照明する
よう構成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、非侵襲で血液の分析
を行う装置に関し、さらに詳しくは、生体の血管に流れ
る血液を光学的に計測し、血液検査に必要な血液成分を
分析する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】血液成分を分析することは、診断、治療
等のために極めて重要である。一般に血液検査は、生体
から血液を採取(採血)し、その試料を分析装置で分析
することにより行われている。しかし、この採血時には
生体に少なからぬ苦痛を与える上、採取された血液は、
分析装置が設置されている検査室に運ばれてから分析さ
れるため、診断中にリアルタイムで血液検査を行うこと
ができない。しかも、肝炎やエイズなどの感染症患者に
用いた採血用注射針での誤刺事故の懸念は常につきまと
うことである。
【0003】そこで、生体から血液を採取することな
く、全く非侵襲的に血液検査が行える装置の開発が長年
にわたって要望されていた。また、そのような装置を、
患者のベットサイドに持って行けば、病態をリアルタイ
ムで把握することに有用となる。
【0004】このような装置に関連する従来技術として
は、生体表面の観察部位に光を照射して千分の1秒程度
のシャッタ速度で周期的にビデオ撮像し、得られた各静
止画像から血流の不連続点を識別し、各静止画像上を順
次移動する血流不連続点の位置から血流速度を算出する
ようにしたビデオ顕微鏡や、眼球の結膜毛細血管の赤血
球を撮像する高速シャッタ付のビデオカメラを備えた分
析装置が知られている(例えば、特開平4−16191
5号公報および特表平1−502563号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】光を生体に照射した場合、皮膚表面で乱反
射される光が強い為、上記のような装置では、血管(血
液)をコントラストよく撮像することができず、得られ
る画像から定量的な解析を行うことが容易でない。
【0007】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、生体内の血管および血液を精度よくまた
コントラストよく撮像し、撮像した画像から血液成分を
解析することにより、非侵襲で血液を分析することが可
能な装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】この発明
は、生体の一部に含まれる血管内の検出領域を照明する
光照射手段と、照明された検出領域を撮像する撮像手段
と、撮像手段によって撮像された画像を処理し、前記検
出領域中に含まれる血液成分を解析する解析手段を備
え、前記撮像手段が、検出領域からの光を集光する対物
レンズを備え、前記光照射手段は、対物レンズの検出領
域に対する開口角よりも大きい角度で検出領域を照明す
ることを特徴とする非侵襲血液分析装置を提供するもの
である。
【0009】この分析装置は、非侵襲的に生体の血液を
分析することを特徴とし、また、生体とはヒトを含む哺
乳動物であるのが好ましい。またここでいう血液成分と
は、血液中の赤血球や白血球のような血球や、ヘモグロ
ビンやビリルビンやグルコースのような生体色素をい
う。
【0010】生体の一部とは、皮下に血管を有する部
分、例えば、口唇、指、耳たぶ、眼球などを含むが、で
きるだけ外部からの光や接触物によって損傷を受けにく
い部分、たとえば口唇、指、耳たぶなどが好ましい。ま
た、血管内の検出領域とは、生体にありのままに存在す
る血管内の所定領域を意味する。すなわち、この発明で
は、この所定領域を検出領域と称する。
【0011】この発明における光照射手段は、照明光を
撮像手段の対物レンズの外側から検出領域を照射する。
つまり、照明光は対物レンズの検出領域に対する開口角
よりも大きな角度で検出領域を照明する。従って、照明
光のうち生体の皮膚面で反射された光は、対物レンズの
開口角外に反射され、撮像手段には到達しないので、撮
像手段で撮像される画像のコントラストが向上する。
【0012】この発明の光照射手段には、光源として、
レーザやハロゲンランプ又はタングステンランプのよう
な連続的に光を照射する連続光源、又はパルスレーザ
(例えば、Spectra-Physics 社製、7000シリーズ)やマ
ルチストロボ(例えば、(株)菅原研究所製、DSXシ
リーズ)やXeフラッシュランプのような断続的に光を
照射する断続光源を用いることができる。
【0013】連続光源には、通常、光シャッターを組合
せて断続光源として用いることが好ましい。そして、光
シャッターとしては、公知の音響光学効果素子(acouns
to-optic modulator)又は電気光学効果素子(electro-
optic modulator)などを用いることができる。なお、こ
れらの断続光源の光照射(閃光)時間は、1万分の1秒
〜10億分の1秒に設定することができる。
【0014】また、光照射手段は上記光源に加えて、光
ファイバー、各種反射鏡、偏光素子、各種レンズ、プリ
ズム、スリットおよびフィルターなどを選択的に備え、
それらの組合せによって、光源からの光を検出領域へ導
出するようにしてもよい。
【0015】さらに、光照射手段は、対物レンズの周り
に配置された複数の発光素子と、発光素子から出射され
る光を検出領域に導く光案内手段から構成することがで
きる。この場合、発光素子には、小型で安価であるとい
う点で、LED(発光ダイオード)、LD(レーザダイ
オード)やSLD(スーパールミネッセントダイオー
ド)などを用いることが好ましい。
【0016】また、光照射手段が対物レンズの周りに配
置された複数の発光波長の異なる発光素子と、発光素子
から出射される光を検出領域に導く光案内手段と、波長
の異なる発光素子を選択的に発光させる制御手段とによ
って構成してもよい。
【0017】この場合、発光波長の異なる発光素子に
は、撮像対象の光吸収特性に対応させて、例えば、青色
LED(ピーク発光波長:450nm)、緑色LED
(ピーク発光波長:560nm)や赤色LED(ピーク
発光波長:660nm)などを用いることが好ましい。
【0018】例えば、酸化ヘモグロビンは、450およ
び560nm付近で高い吸光度を有し、660nmでの
吸光度は低い。従って、酸化ヘモグロビンの濃度を求め
るには、青色又は緑色LEDと赤色LEDによって検出
領域を照明し、差画像を解析すればよい。
【0019】また、ビリルビンは、450nm付近で高
い吸光度を有し、560nmでの吸光度は低い。従っ
て、ビリルビンの撮像には、青色LEDと緑色LEDに
よって検出領域を照明し、差画像を解析すればよい。
【0020】なお、波長の異なる発光素子を選択的に発
光させる制御手段には、例えば、波長の異なる発光素子
へ選択的に給電可能なスイッチング機能付電源回路が用
いられる。
【0021】この発明の撮像手段には、一般的な可視光
用、赤外光用又は紫外光用のCCD撮像素子を用いるこ
とができるが、例えば、シャッタ速度が1万分の1秒以
上の電子シャッタ機能を備えたCCD撮像素子、例えば
ソニー(株)製のXC−73CE,又はXC−75/7
5CE型(最大シャッタ速度50万分の1秒の可変シャ
ッタ付)を用いることができる。
【0022】また、撮像手段は、上記CCD撮像素子に
加えて、光ファイバー、各種反射鏡、偏光素子、各種レ
ンズ、プリズム、スリット、フィルターおよびイメージ
インテンシファイアなどを選択的に備え、それらの組合
せによって検出領域からの反射光をCCD撮像素子に導
入するようにしてもよい。
【0023】この発明においては、必要に応じて光照射
手段又は撮像手段が1万分の1秒乃至10億分の1秒の
光照射又は撮像の時間で1画像を形成するように構成さ
れてもよい。例えば、生体を流れる赤血球を撮像するに
は、赤血球は、血管中を秒速10mmで移動するため、
1万分の1秒間に1ミクロンだけ移動し、撮像された赤
血球の画像ブレは赤血球の直径(10ミクロン)の10
%になる。
【0024】この程度の画像ブレであれば、血管内の血
球の形態の解析および血球数の計数が可能であること
は、実験的に確認した。さらに、これを、10万分の1
秒の時間で1画像を形成するようにすれば、画像ブレ
は、その10分の1(1%)に、100万分の1秒の時
間で形成すれば、100分の1(0.1%)に抑制さ
れ、1画像の形成時間が短いほど、血球の形態および数
の解析精度は向上する。
【0025】しかし、1画像の形成時間が短かくなるほ
ど、撮像手段の受光光量は少くなるため、光照射手段の
光量や撮像手段の受光感度を増大させる必要が生じる。
従って、1画像の形成時間は、1万分の1秒乃至10億
分の1秒であることが好ましく、5万分の1秒乃至20
万分の1秒であることがさらに好ましい。
【0026】そして、1万分の1秒乃至10億分の1秒
の光照射又は撮像の時間で1画像を形成するために、断
続光源を備えた光照射手段とCCD撮像素子を備えた撮
像手段とを組合せるか、又は連続光源を備えた光照射手
段と電子シャッタ付CCD撮像素子を備えた撮像手段と
を組合せることができる。
【0027】また、光照射手段と撮像手段は、解析手段
が複数の画像に基づいて血液成分を解析できるように、
複数の画像を所定の時間間隔で撮像するように構成され
ることが好ましい。
【0028】なお、撮像手段は、撮像した画像を記録す
るための記録手段、例えば画像メモリやビデオテープレ
コーダや光磁気ディスク装置などをさらに備えてもよ
い。
【0029】血液検査項目として、血液単位体積当たり
に存在する血球の個数を算出する場合には検出領域の体
積(容積)を知る必要がある。
【0030】その検出領域の体積(容積)の算出は、例
えば次のような方法で行う。 (1)撮像された画像面積、撮像手段の撮像可能深さ
(焦点深度)および撮像倍率から算出する。 (2)光照射手段により血管内の所定体積の領域のみを
照明し、照明された領域を撮像する。 (3)撮像された血管の検出領域での内径及び長さを計
測し、検出領域の体積を算出する。
【0031】この発明の解析手段は、撮像手段によって
撮像された画像の前処理を行うため、各種フィルタ、γ
補正、補間、ジッター補正、色調変換、カラーバランス
補正、ホワイトバランス、シェーディング補正などの機
能を選択的に有するアナログおよび/またはディジタル
方式の画像処理手段を備えることが好ましい。
【0032】さらに、解析手段は、血液成分を解析する
が、例えば赤血球および/又は白血球の数を算出する算
出手段、ヘマトクリット値を算出するヘマトクリット算
出手段、検出領域からの反射光強度を解析してヘモグロ
ビン量(HGB)を算出するヘモグロビン量算出手段、
血球の形態から平均赤血球体積(MCV)と平均血色素
量(MCH)と平均血色素濃度(MCHC)を算出する
手段、血球の形態を解析して分類する手段、および細動
静脈もしくは毛細血管から得られた血球情報を中大動静
脈に対応する血球情報に換算する手段などを備えること
ができる。
【0033】また、解析手段はヘモグロビン濃度を解析
する手段やビリルビン濃度を解析する手段やグルコース
濃度を解析する手段を備えていてもよい。なお、この解
析手段は、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)、
例えばテキサツインスツルメンツ社製のTMS320C
30を用いて構成してもよい。
【0034】この発明の非侵襲血液分析装置は、光照射
手段から照射する光を血管内の検出領域に照射し、か
つ、照明された検出領域からの反射光を正しく(撮像ブ
レなく)撮像するために、少くとも生体の一部と、撮像
手段とを、相対的に固定する固定手段と、撮影手段のピ
ントを検出領域に対して安定化する安定化手段を備える
ことが望ましい。このような目的に対して、この装置
は、それ自体に又は別体として固定手段と安定化手段を
備えることが好ましい。このような手段の構造は、分析
装置と検出領域との関係で適宜設計され、また、検出領
域の存在する生体部位の形状と大きさに対応して決定さ
れる。たとえば、検出領域が口唇部の毛細血管である場
合には、図17に示すような手段を用いることができ
る。また、検出領域が指の毛細血管である場合には図2
1に示すような手段を用いることができる。
【0035】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明
を詳述する。これによって、この発明が限定されるもの
ではない。実施例1 図1はこの発明の実施例1の構成を示す構成説明図であ
る。図1に示すように、生体の皮膚面16の内部に存在
する血管12の検出領域Vを照明するための光照射手段
は、レーザ光源22、光ファイバ24およびスリット6
0から構成される。また、照明された検出領域Vを撮像
するための撮像手段は、シャッタ速度が10万分の1秒
の電子シャッタ付のCCD40、レンズ38、偏光フィ
ルタ61およびビデオシステム44から構成される。
【0036】そして、撮像手段に備えられたCCD40
によって撮像された画像を処理し、検出領域V中に含ま
れる血球の形態および/又は数を解析する解析手段は、
画像処理回路46、赤血球数算出手段48、平均赤血球
容積算出手段50、ヘモグロビン量算出手段52、ヘマ
トクリット値算出手段54A、平均血色素量算出手段5
4B、平均血色素濃度算出手段54C、白血球数算出手
段56A、白血球分類手段56Bおよび血流速算出手段
57を備える。
【0037】そして、CCD40は、レーザ光によって
照明された検出領域Vを10万分の1秒の撮像時間(シ
ャッタ速度)で撮像する毎に1フレームの画像を形成す
る。この実施例では、図2に示されるように、光照射手
段により、血管12の血流方向14に対して斜め方向の
断面で輪切り状に断面積S、厚さTの薄片状の検出領域
Vを形成し、領域V中に存在する血球を撮像する。な
お、図1では、皮膚面16以下を便宜上、拡大して描い
ている。
【0038】光源22は分析装置本体20内に納められ
ている。また、光ファイバ24の先端部、スリット6
0、CCD40、レンズ38および偏光フィルタ61は
プローブ58に納められている。光源22の出射するレ
ーザ光は、光ファイバ24の先端を出てからスリット6
0で規制されて、厚さTの薄い帯状の光ビーム(スリッ
ト光)になって、生体を照射する。プラスチック又はガ
ラスの透明板66は、プローブ先端59を皮膚面16に
密着させることにより安定な画像を得るためのものであ
る。
【0039】上記光ビーム(スリット光)が血管12を
横切ると、血管の特定領域だけが照射され、検出領域V
が形成される。領域Vからの反射光は、偏光フィルタ6
1およびレンズ38を介してCCD40の受光面で受光
され、撮像された画像は伝送路42を介してビデオシス
テム44に記録される。ここでは、領域Vからの反射光
を輪切り状の断面62の方向から撮像するために、カメ
ラによる撮影技術として知られるアオリ撮影法を応用し
ている。すなわち、断面62と、レンズ38と、CCD
40の撮像面とを光軸に対してアオリ撮影のできる位置
関係にしているので断面62全体にピントの合った像が
撮像される。
【0040】断面積Sは、撮像された断面の画像面積を
撮像倍率の二乗で除算することにより求められる。厚さ
Tすなわち帯状光ビームの厚さは、スリット60のスリ
ット幅から既知であるから、領域Vの体積は計算で求め
られる。
【0041】また、撮像された断面の画像を所定面積の
ウインドウで切出し、そのウインドウ面積を撮像倍率の
二乗で除した値に厚さTを乗じて領域Vの体積としても
よい。
【0042】領域Vの厚さTは、例えば10ミクロン程
度に薄く形成されるので、CCDで撮像される平面画像
に血球が重なって写る確率は高くないが、仮に重なって
いても、2つの血球が完全に上下に重なっていない限
り、画像処理によって血球を一個ずつ画像上で識別して
いくことが容易である。
【0043】なお、一枚(1フレーム)の画像からだけ
でも上記のように血球数を算出することは可能である
が、この実施例では、解析精度を上げるために、十数枚
ないし数百フレームの画像を連続撮影するようにしてい
る。つまり、本来なら血管内の広い範囲の血球分布を求
め、それに基づいて各指数を算出すべきであるが、ここ
では、これに代り、血管内の同一検出領域を連続撮像し
た複数の画像から血球分布を求め、それに基づいて統計
的に信頼しうる各指数を算出している。
【0044】撮像手段に高速ゲート付イメージインテン
シファイヤを使用した場合には、血管への光照射量が少
なくても鮮明な画像が得られるので、生体への光照射に
よる熱傷等の心配がなく、光源も低いパワーのものでよ
い。
【0045】図1に示すように光学系を一体として一つ
のプローブ58中に納めることにより、コンパクトで取
り扱いが容易となり、プローブ先端59を透明板66を
介して皮膚面16に押し当てるだけで測定が可能とな
る。
【0046】図17はプローブ58を装着装置に装着し
て被験者に固定して口唇部の血管を測定する状態を示す
説明図であり、100aは被験者の前額部にプローブ装
着装置100を固定する額部固定部、100bは被験者
の顎部にプローブ装着装置100を固定する顎部固定部
である。図のようにプローブ装着装置を用いて、検出領
域としての口唇部にプローブ58を安定化手段、たとえ
ば、透明板66を介して密着させると、透明板66の摩
擦作用により、プローブ58の先端が被験者の皮膚面に
固着してプロープ58の先端と口唇部との相対的な微小
振動が抑制されるため、撮像系のピントが安定すると共
に、検出領域の機械的なブレが防止される。
【0047】また、受光系に偏光フィルタ61を備える
ようにすると、不要な散乱光成分が除去でき、さらにコ
ントラストのよい画像が得られる。この際、照射系には
偏光フィルタが無くても、受光系のフィルタだけでもコ
ントラストはかなり改善されるが、照射系にも偏光フィ
ルタを備えるか、直線偏光レーザーを偏波面保存ファイ
バーで導くなどの方法を用いることが好ましい。
【0048】なお、図1、図2では、血管12の血流方
向14に対して斜め方向の断面で輪切り状に、検出用体
積領域Vを形成したが、図3に示すように、血管12の
血流方向14に垂直な断面で輪切り状に、直径W、厚さ
Tの薄片円柱状に領域Vを形成してもよい。この場合に
も、図1と同様にアオリ撮影を行うと、血管の血流方向
に垂直な断面の画像が撮像される。直径Wは、血管径に
より決まり、厚さTは、照射系のビーム幅で決まる。血
管の輪切り状断面の画像の真円に近似している場合に
は、その断面積は直径Wから単純に計算される。断面形
状が真円から外れている場合には、図2の場合と同様に
断面積Sを、求めればよい。
【0049】図2、図3いずれの場合にも、領域V全体
が撮像画面中に納まらない場合もある。すなわち、図4
に示すように、領域V中の一部の領域V’のみが撮像画
面いっぱいに写し出される場合である。その場合には、
撮像画面いっぱいに写った全体を改めて検出領域Vの拡
大画像と考えればよい(V’を改めてVと考える)。
【0050】このようにして、血管中を流れる血球の動
態を血管の血流方向から撮像することが可能となる。
【0051】図1において、ビデオシステム44はCC
D40で撮像された画像を記録するためのビデオテープ
レコーダ(VTR)を備える。記録された画像は、画像
処理回路46で処理された後、赤血球数算出手段48、
平均赤血球容積算出手段50、ヘモグロビン量算出手段
52、ヘマトクリット値算出手段54A、平均血色素量
算出手段54B、平均血色素濃度算出手段54C、白血
球数算出手段56A、白血球分類手段56Bおよび血流
速度算出手段57に送られて、血球の色調を含む形態お
よび/又は数が解析され、血液検査項目の各値が算出さ
れる。
【0052】また、画像処理回路46は、各種フィル
タ、γ補正、補間、ジッター補正、色調変換、カラーバ
ランス補正、ホワイトバランス、シェーディング補正な
どの機能を選択的に備えて、画像の前処理を行う。
【0053】次に、赤血球数算出手段48について説明
する。この手段48では、領域Vの画像中の赤血球数を
計数することにより、単位体積中の赤血球数(RBC)
が算出される。その手順は図10のフローチャートに示
す通りである。つまり、領域Vを撮像した画像をビデオ
システム44から図8に示すように1フレームずつ読出
し(ステップS11)、読出した画像を図9に示すよう
に所定サイズのウインドウで切出して(ステップS1
2)、ウインドウ内の赤血球を認識し、ウインド内の赤
血球数aを求める(ステップS13)。
【0054】この操作を所定のフレーム数Fだけくり返
して、その都度得られた赤血球数aの累計nを求め(ス
テップS14、S15)、単位体積当りの平均赤血球数
o=ko・n/Fを算出する(ステップ16)。ここ
で、koは、ウインドウサイズと撮像倍率と領域Vの厚
さTから求められた、単位体積当りの赤血球数を算出す
るための変換係数である。そして、必要であれば、得ら
れたNoに補正計数k1を乗じて、細動静脈(毛細血管)
データから中大動静脈などに対応する赤血球数(RB
C)に換算する(ステップS17)。
【0055】なお、ステップS3における赤血球の画像
認識処理については公知の方法を用いる(例えば、橋詰
明英他著「赤血球自動識別アルゴリズムとその評価」医
用電子と生体工学、第28巻第1号(1990年3月)
参照)こともできるし、赤血球が0.1ミクロン程度移
動した2枚の連続撮像画像(毎秒10mmの血流で10
万分の1秒の時間差)どうしを減算処理して、動いてい
る赤血球の辺縁のみが抽出強調された2次元差分画像か
ら赤血球認識をより高速に行うこともできる。
【0056】次に、平均赤血球容積算出手段50につい
て説明する。この手段50では、画像から赤血球1個毎
の面積を求め、その平均値に所定の係数を乗じて体積値
を算出し、平均赤血球容積(MCV)を求めている。そ
の手順は図11のフローチャートに示す通りである。つ
まり、ビデオシステム44から1フレームずつ画像を読
出し(ステップS21)、読出した画像を所定サイズの
ウインドウで切出して(ステップS22)、ウインドウ
内の赤血球を認識し、各赤血球の直径diを求め、その
平均値bを算出する(ステップS23)。
【0057】この操作を所定のフレーム数Fだけくり返
して、その都度得られた平均値bの累計vを求め(ステ
ップS24、S25)、この累計vをフレーム数Fで除
して平均直径vaを算出し(ステップS26)、直径か
ら容積に換算する関数f(実験的に求めた関数)を用い
て、容積Voを求める(ステップS27)。そして、得
られたVoに補正係数α1を乗じて、細動静脈や毛細血管
のデータから、中大動静脈などに対応する平均赤血球容
積(MCV)を求める(ステップS18)。
【0058】次に、ヘモグロビン量算出手段52につい
て説明する。この手段では、領域Vへの入射光強度と領
域Vからの反射光強度から、次の原理により単位体積あ
たりの総ヘモグロビン量(HGB)を算出する。入射光
強度をIo(λ)、反射光強度I(λ)とすると、 I(λ)=Io(λ)・α(λ) ×exp((ε1(λ)Hgb02+ε2(λ)Hgb))……(1)
【0059】ここで、 α(λ):散乱項(波長依存性有り) ε1(λ):酸素化型Hgbの吸収係数(波長依存性有
り) ε2(λ):脱酸素化型Hgbの吸収係数(波長依存性
有り) HgbO2:酸素化型Hgbの濃度 Hgb:脱酸素化型Hgbの濃度 λ:波長 であり、単位体積あたりの総ヘモグロビン量HGBは、 HGB=HgbO2+Hgb で求められる。
【0060】(1)式の散乱項は、適当な波長λを選択
することにより、近似的に定数とみなせるので、これを
α0とおくと(1)式は log(I(λ)/Io(λ))=(ε1(λ)HbO2
+ε2(λ)Hg+logα0 となる。
【0061】ところで、I(λ)/Io(λ)は測定に
よって得られる値である。ε1(λ)、ε2(λ)は選択
された波長に対して定数となり、未知量はHgbO2
H、α0 の3つであるので、 (a)適当な3波長についてI(λ)/Io(λ)を計
測することにより、HgbO2、Hgbが求まる。 (b)α0 が生体によらず一定と仮定できれば、α0
予め実験的に求めておくことにより2波長について計測
すればHgbO2、Hgbが求まる(実用上、α0 を一
定としても問題はない)。
【0062】(c)さらに、吸光度が酸素化型および脱
酸素化型Hgbで等しい波長(例えば、525nm)を
選べば、ε1(λ)=ε2(λ)となるから、単位体積あ
たりの総ヘモグロビン量を波長で求めることができる。
なお血液分析の分野では単位体積あたりの総ヘモグロビ
ン量を単に(総)ヘモグロビン(量)と呼ぶので、以下
これに従う。
【0063】上記の原理に基づいて、ヘモグロビン量算
出手段52は総ヘモグロビン量(HGB)を算出する
が、それは図12〜図14のフローチャートに示す3つ
の手順のうち、いずれかの手順で行う。
【0064】まず、図12に示す手順は、画像の強度の
総和から反射光強度I(λ)を求めることを特徴とす
る。つまり、ビデオシステム44から1フレームずつ画
像を読GB)を算出するが、それは図12〜図14のフ
ローチャートに示す3つの手順のうち、いずれかの手順
で行う。
【0065】まず、図12に示す手順は、画像の強度の
総和から反射光強度I(λ)を求めることを特徴とす
る。つまり、ビデオシステム44から1フレームずつ画
像を読出し(ステップS31)、読出した画像を所定サ
イズのウインドウで切出して(ステップS32)、ウイ
ンドウ内の赤血球を認識し、その赤血球像の強度sを求
める(ステップS33)。そして、画像の背景(バック
グラウンド)の強度bを求める(ステップS34)。
【0066】以上の操作を所定のフレーム数Fだけくり
返して、その都度得られた強度s,bの各累計S,Bを
求める(ステップS35、S36)。そして、SとBと
の差から強度I(λ)を求める関数gによって、強度I
(λ)を算出する(ステップS37)。なお、関数gは
実験的に求めたものである。次に、Io(λ)は既知と
して、(1)式より総ヘモグロビン量、HGBを求める
(ステップ38)。
【0067】次に、図13に示す手順は、赤血球の平均
濃度から反射光強度I(λ)を求めることを特徴とす
る。つまり、ビデオシステム44から1フレームずつ画
像を読出し(ステップS41)、読出した画像を所定サ
イズのウインドウで切出して(ステップ42)、ウイン
ドウ内の赤血球を認識し、その赤血球像1つについての
平均散乱光強度cを求める(ステップS43)。
【0068】以上の操作を所定フレーム数Fだけくり返
して、その都度得られた強度cの累計Cを求め(ステッ
プS44、45)、赤血球1個の平均散乱光強度Caを
算出する(ステップS46)。そして、平均強度Caと
赤血球数RBCとからI(λ)を求める関数(実験的に
求めたもの)を用いて、I(λ)を求め(ステップS4
7),Io(λ)を既知として、(1)式より総ヘモグ
ロビン量HGBを算出する(ステップS48)。
【0069】なお、上記2つの手順(図12と図13)
の両方を実施して、フレーム間の差の少ない方を採用し
てもよい。また、光源2が2波長の光を照射する場合に
は、各波長につき図12の手順又は図13の手順を実施
し、(1)式に基づいてヘモグロビン量を求めるが、こ
の場合には、酸素化ヘモグロビン量および脱酸素化ヘモ
グロビン量を各々求めることができる。
【0070】次に、図14に示す手順は、光源22が3
波長あるいは、白色ないし広帯域スペクトルを有する光
を照射する場合に、画像の色調よりヘモグロビン量を求
めることを特徴とする。つまり、ビデオシステム44か
ら1フレームずつ画像を読出し、読出した画像を所定サ
イズのウインドウで切出して、ウインドウ内の赤血球を
認識すると共に、赤血球像のR(赤色)、G(緑色)、
B(青色)の各成分r、g、bを抽出する(ステップS
51、S52、S53)。
【0071】以上の操作を所定フレーム数Fだけくり返
して、その都度得られた成分r、g、bの各累計R、
G、Bを算出する(ステップS54、S55)。そし
て、平均の原色成分Ra、Ga、Baを求め(ステップ
S56)、予め実験的に求めた関数fを用いて、総ヘモ
グロビン量HGBを算出する(ステップS57)。
【0072】次に、ヘマトクリット値算出手段54Aに
ついて説明する。この手段は、次式を演算してヘマトク
リット値HCTを算出する。 HCT=α2×(MCV)×(RBC) ここで、MCVは平均赤血球容積算出手段50で、RB
Cは赤血球数算出手段48でそれぞれ求めた値であり、
α2は細動静脈から中大動静脈に対応して換算するため
の補正係数である。
【0073】次に、平均血色素量算出手段54Bについ
て説明する。この手段は、次式を演算して平均血色素量
MCHを算出する。 MCH=(HGB)/(RBC) ここで、HBCはヘモグロビン量算出手段52により、
RBCは赤血球数算出手段48により、それぞれ求めた
値である。
【0074】次に、平均血色素濃度算出手段54cにつ
いて説明する。この手段54cは、次式を演算して平均
血色素濃度MCHCを算出する MCHC=(HGB)/(HCT) ここで、HGBはヘモグロビン量算出手段52により、
HCTはヘマトクリット値算出手段54Aにより、それ
ぞれ求めた値である。
【0075】次に、白血球数算出手段56Aについて説
明する。この手段56Aでは、領域Vの画像中の白血球
を認識し、その数を計数することにより、単位体積中の
白血球数が算出される。その手順は、赤血球数(RB
C)の算出手順(図10)と同等であるので、説明を省
略するが、白血球は赤血球に比べて少ない(約千分の
一)ので、フレーム数Fを多くする必要がある。
【0076】次に、白血球分類手段56Bについて説明
する。この手段56Bでは、形態学的特徴から白血球を
リンパ球、単球、好中球、好酸球、好塩基球等に分類す
る。その手順は図15のフローチャートに示す通りであ
る。つまり、ビデオシステム44から1フレームずつ画
像を読出し(ステップS61)、読出した画像を所定サ
イズのウインドウで切出して(ステップS62)、ウイ
ンドウ内の白血球を、散乱光強度や色調などから認識す
る(ステップS63)。
【0077】そして、個々の白血球の特徴パラメータ
(大きさ、形状、核の大きさ、核の形状等)を求め(ス
テップS64)、求めた特徴パラメータにより分類を行
う(ステップS65)。以上の操作を所定フレーム数F
だけくり返し、各分類比率を算出する(ステップS6
5)。
【0078】次に、血流速度算出手段57について説明
する。この手段57は、図2、図3、図4に示すよう
に、血管の断面画像が得られるようになったことによっ
て、図16に示す原理(空間に拡張したゼロ・クロス
法)により血流速度を算出するものである。つまり、図
16の(a)に示すように間隔Tを有する平行な平面
A,Bで区画された検出領域Vを粒子が矢印M方向に通
過するとき、それを矢印N方向から観測するものとす
る。
【0079】同図(b)のように時刻tにおいて、10
個の粒子が観測され、時間△t後において、平面Aに近
い粒子(1)、(9)が領域Vから抜け出し、時刻tに
おいて領域Vの外側で平面Bに近接していた粒子(1
1)が領域Vに入ると、領域Vに対して時間△t内に新
しく出没した粒子は、図16の(b)と図16の(c)
との差をとれば、図16の(d)のように明瞭となる。
そこで、粒子の分布密度が一定であるとすると、粒子の
領域Vに対する出没の頻度は、粒子の速度に比例する。
つまり、速度が高いと出没数が多く、低いと少ない。
【0080】従って、観測される平均の粒子数をNa、
時刻tと、t+△tに観測される画像の差に現れる粒子
数の平均をAaとすると、△t時間にAa/2だけ領域
Vから出て行くことになる。Na個の粒子がすべて距離
Tだけ動くのに要する時間は2△t・Na/Aaである
から、粒子の平均速度Xaは Xa=T・Aa/(2△t・Na)……(2) で与えられる。ここで、△tは予め設定される値であ
り、Tは既知である。
【0081】この原理を用いて、手段57は、ビデオシ
ステム44から画像を読出して、撮像された赤血球につ
いて、Na、Aaを求め、(2)式により、血流速度を
算出する。
【0082】このようにして得られた各種血球情報(算
出値)は、いずれも、実験的に求めた補正係数を乗ずる
ことにより、従来臨床的に用いられてきた中大動静脈で
採用した血液情報に換算することができる。
【0083】実施例2 図5は、この発明の実施例2の要部を示す構成説明図で
あり、図6に示されるように、光照射手段により、血管
12の血流方向14と並行に、幅W、長さL、厚さTの
薄片状に検出領域Vを形成し、領域V中に存在する血球
数を計数した場合の実施例を示すものである。図5で
も、皮膚面16以下を便宜上、拡大して描いている。図
5では、血管12の血流方向は、紙面に垂直である。分
析装置本体20は、図1と同様であるから図示を省略す
る。
【0084】分析装置本体20中の光源22から発せら
れた光は、光ファイバ24を介してディフューザ26を
照射する。光はディフューザ26により拡散されプレー
ト28を一様に照らす。プレート28は実質的に面発光
体となり、レンズ30、32、ダイクロイックミラー3
4で形成される光学系を介して、プレート28の実像3
6が血管12を横切って形成される。なお、プレート2
8には光拡散板、例えば、シグマ光材(株)製のフロス
ト型拡散板を使用する。
【0085】プレート28の実像36の厚さはTであ
る。プレート28の実像36と血管12とが交わった領
域が、検出領域Vである。
【0086】実像36の明るさと実像36以外の明るさ
のコントラストを確保するためには、少なくとも皮膚面
16から実像36までの照射の光路が急峻に絞られるよ
うにすると良い。
【0087】領域Vの幅Wは、図5、図6の場合、血管
の径と一致している。図5の領域Vの紙面方向の長さは
Lである(図6参照)。長さLは、光照射系の絞りの程
度によって決まる。
【0088】領域Vからの反射光は、ダイクロイックミ
ラー34、レンズ38aを介してCCD40aで受光さ
れる。CCD40aで撮像された画像を解析し、図1、
図2の場合と同様に、領域Vの画像中の血球の形態およ
び/又は数から血液検査の各項目の値が求められる。
【0089】なお、図5、図6では、プレートの実像3
6と血管12とが交わった場合を描いているが、血管径
が太い場合には、図7に示すようにプレート28の実像
36が完全に血管12の内部に形成されることもある。
この場合には、プレートの実像36そのものが検出領域
Vとなる。
【0090】また、図6の場合でも、図7の場合でも、
撮像系の拡大倍率が高すぎて検出用体積領域Vの全体が
撮像画面内に納まらないこともある。その際には、撮像
画面いっぱいに写った全体を改めて検出領域Vの拡大画
像と考えればよい。その場合の、領域Vの幅Wと長さL
の実寸は、画面の横幅と縦幅をそれぞれ撮像系の拡大倍
率で割って求められる。領域Vの厚さTは、プレート2
8の実像36の厚さであることは変わらない。
【0091】なお、図5に示す実施例では、プレート2
8の実像36を生体内に結像することにより検出領域V
を生成したが、そのほかにも、レーザ光を集束レンズや
走査手段を介して異なる方向から生体に照射し、共に生
体内のある深さで焦点を結ぶようにする(共焦点)と、
図5と同じ領域Vを形成することができる。
【0092】何れにしても、生体内のある深さの領域だ
けが光照射されるので、生体の他の部位例えば測定対象
の血管がある位置よりもさらに深い部位からの散乱光の
影響は極めて少い。
【0093】実施例3 図18は、この発明の実施例3を示す構成説明図であ
る。図18の構成は、図1の構成のヘマトリット値算出
手段54Aと平均赤血球容積算出手段50をそれぞれヘ
マトクリット値算出手段100と平均赤血球容積算出手
段101に置換したものであり、その他は図1の構成と
同等である。
【0094】まず、この実施例におけるヘマトクリット
値算出手段100について説明する。このヘマトクリッ
ト値算出手段100では、ビデオシステム44で撮像さ
れ画像処理回路46で処理された画像における一定領域
内の赤血球像の占める面積の割合からヘマトクリット値
(HCT)が算出される。その手順は図19のフローチ
ャートに示す通りである。
【0095】つまり、領域Vを撮像した画像をビデオシ
ステム44から図8に示すように1フレームずつ画像を
読み出し(ステップS71)、読み出した画像を所定サ
イズのウィンドウで切出し(ステップS72)、そのウ
ィンドウ内の画像を適当なしきい値で赤血球の部分だけ
二値化し(ステップS73)、その赤血球像の占める面
積比AR(%)を求める(ステップS74)。
【0096】この操作を所定のフレーム数Fだけくり返
して(ステップS76)、その都度得られたARの累積
値hを求め、Fで除して平均値バーhを算出し(ステッ
プS77)、赤血球の重なりを補正する関数f(理論的
および実験的に求める)を用いてHを求める(ステップ
S78)。こうして得られたHに、補正係数のαを乗じ
て、細動静脈や毛細血管のデータから、中大動静脈など
に対応するヘマトクリット値HCTを求める(ステップ
S79)。
【0097】次に、平均赤血球容積算出手段101につ
いて説明する。この手段は、次式を演算して平均赤血球
容積(MCV)を算出する。 MCV=(HCT)/(RBC) ここで、HCTはヘマトクリット値算出手段100によ
り、RBCは赤血球数算出手段48により、それぞれ求
めた値である。
【0098】図1の実施例のヘマトクリット値算出手段
54Aでは、平均赤血球容積(MCV)と赤血球数(R
BC)からヘマトクリット値HCTを算出するようにし
ている。この場合、MCVを求めるために、赤血球1個
1個を認識し、その形状を分析する必要があるため、算
出時間が比較的長くなる。
【0099】しかし、図18に示す実施例のヘマトクリ
ット値算出手段100では、赤血球を個々に認識する必
要がなく、画像から直接HCTが得られるので、HCT
の算出時間がきわめて短縮される。そして、算出時間が
短縮されると多画面についての解析が可能となりHCT
の算出精度も向上する。
【0100】実施例4 図20は、この発明の実施例4を示す構成説明図であ
る。図1と同じ要素については、同じ参照番号を付して
いる。図20において、分析装置本体20中の光源から
発せられた光は、光ファイバ24を介してプローブ58
内へ導びかれディフューザ26を照射する。光はディフ
ューザ26により拡散されコリメートレンズ30によっ
て平行光に変換される。
【0101】平行光の中央部は円盤状の遮光板67によ
って遮光され、平行光の周縁部はリング状ミラー34a
と34bを介してプローブ先端59から出射される。プ
ローブ先端59から出射した光は透明板66および皮膚
面16を介して血管12の中の検出領域Vを照射する。
領域Vからの光は、透明板66および対物レンズ38b
を介してCCD40aで受光される。CCD40aで撮
像された画像は分析装置本体20で解析される。解析装
置20では、撮像された検出領域の画像を解析し、血液
成分を算出する(例えば、透過光あるいは反射光強度を
画像より求め、ヘモグロビンを解析する)。
【0102】実施例4の特徴は、検出領域を限外照明つ
まり暗視野照明(dark field illumination )によって
照明し、撮像される画像のコントラストを向上させる点
である。ここにおける暗視野照明とは、図23に示すよ
うに、照明光を対物レンズ38bの外側から検出領域V
に照射する照明方式である。つまり、照明光は対物レン
ズ38bの検出領域Vに対する開口角θよりも大きな角
度ψ1,ψ2で領域Vを照明する。
【0103】従って、照明光のうち皮膚面16で反射さ
れた光は、対物レンズ38bの開口角θ外に反射され、
CCD40aには到達しないので、CCD40aで撮像
される画像のコントラストが向上する。なお、各血液成
分はそれぞれ吸光特性を持っている。よって、Aという
血液成分を対象とする画像を得る場合にはその血液成分
の吸光度が大きい波長の光を用いればコントラストのよ
いA画像を得ることができる。
【0104】図21は図20に示すプローブ58と被験
者の1部(ここでは指の爪郭部)とを相対的に固定する
状態を示す説明図であり、L字状の支持台71がプロー
ブ58に取付けられている。プローブ先端59は、プロ
ーブ58から延出する筒59aと、筒59aのに先端外
周に矢印aおよびb方向に摺動可能に装着された摺動筒
59bを備える。摺動筒体59bの先端には透明板66
が固定されている。
【0105】筒59aの先端には摺動筒体59bを矢印
b方向に付勢するスプリング72a,72bが設けられ
ている。内筒73aは対物レンズ38bとリングミラー
34bを内蔵し、微動素子74を介してプローブ58に
固定されている。ここで、支持台71は筒59a,摺動
筒59a,スプリング72a,72bおよび透明板66
と共に固定手段を構成し、摺動筒59b,スプリング7
2a,72bおよび透明板66は安定化手段をも構成す
る。
【0106】被験者の指75が図21のように支持台7
1と透明板66との間に挿入されると、スプリング72
a,72bは、適度な圧力で透明板66を指75の爪郭
部に押圧する。それによって爪郭部の血管内の検出領域
がCCD40aの視野の中に固定され、指75の微小振
動による検出領域のブレが防止される。
【0107】また、CCD40aのピントの調整は、微
動素子74によりレンズ38bを光軸方向(矢印a又は
b方向)に移動させることにより行うことができる。な
お、微動素子74には、例えば、ピエゾ素子を用いた素
子P−720/P−721(Physik instrumente製)超
音波モータを用いた素子などを適用することができる。
【0108】なお、透明板66は被験者ごとに取り換え
が可能なようにプローブ先端59に着脱可能に取り付け
られる。このように透明板66が取り換え可能であるの
は衛生上の理由からである(被験者を病気の感染等から
守るため)。透明板66としてはガラス板、樹脂製の可
撓性フィルムなどが使用可能である。あるいは、透明板
66自体は交換せず、指75に交換可能なフィルムを密
着させるようにしてもよい。
【0109】さらに、皮膚面16の乱反射を防止し、よ
り鮮明な画像を得るため、図22に示すように液状ある
いはゲル状の、生体に安全な光媒体76を皮膚面16と
透明板66との間に介在させることが、より好ましい。
光媒体76としてはオイルやクリームが使用できる。本
実施例では生体に透明板66を接触させたが、中央部分
に光が通過できる孔(光路)を有していれば、不透明板
であっても検出領域のブレを防止することができるので
使用可能である。
【0110】実施例5 図24は、この発明の実施例5を示す構成説明図であ
る。実施例5は、図21に示す装置を部分的に変形した
ものであり、図21に示す装置の分析装置本20および
プローブ58内に設置された光源22、光ファイバ2
4、ディフューザ26、コリメートレンズ30、遮光板
67およびリング状ミラー34aの代りに、電源回路8
1、LED82および接続ケーブル83を備え、その他
は図21の装置と同等であり、図21と同じ要素につい
ては、同じ参照番号を付し説明を省略している。
【0111】図25は、図24の装置のプローブ先端5
9から見た要部断面図であり、レンズ38bの周りに
は、LED82として、緑色LED(ピーク発光波長5
60nm)82g、青色LED(ピーク発光波長450
nm)82bおよび赤色LED(ピーク発光波長660
nm)82rが4個ずつ円周状に配列されている。
【0112】図26は、電源回路81とLED82との
接続を示す電気回路図であり、電源PSからの電流がス
イッチS1によって4個の緑色LED82gへ、スイッ
チS2によって4個の青色LED82bへ、スイッチS
3によって4個の赤色LED82rへ、それぞれ供給さ
れ、各色のLEDが選択的に点灯および消灯されるよう
になっている。
【0113】LED82が点灯すると、その出射光は、
リングミラー34bを介してプローブ先端から出射さ
れ、透明板66および皮膚面16を介して血管12の中
の検出領域Vを照射する。領域Vからの光は、透明板6
6および対物レンズ38bを介してCCD40aで受光
される。解析装置本体20では、前述の実施例と同様
に、撮像した検出領域の画像を解析し、血液成分を算出
する。
【0114】そこで、酸化ヘモグロビン計測する場合に
は、スイッチS1とS3をON、又はスイッチS2とS
3をONにする。それによって検出領域Vは450又は
460nmの波長の光と660nmの波長の光とで照明
される。酸化ヘモグロビンは450および560nm付
近で高い吸光度を有し、660nmでの吸光度は低いの
で、これらの差画像により、酸化ヘモグロビンを求める
ことができる。
【0115】また、ビリルビンを計測する場合には、ス
イッチS1とS2をONにする。それによって検出領域
Vは450nmの波長の光と560nmの波長の光とで
照明される。ビリルビンは、450nm付近で高い吸光
度を有し、560nmでの吸光度は低いので、これらの
差画像によりビリルビンを求めることができる。光は、
必要に応じて連続照射としたり、パルス照射とすること
ができる。また、LEDの前面に拡散板を配置して照明
むらをなくすことも必要に応じて行うことができる。
【0116】実施例5によれば、実施例4と同様、限外
照明つまり暗視野照明(図23参照)を行うことができ
ることは勿論であるが、その他に、照明用ランプを対物
レンズ周辺に配置しているので、装置のコンパクト化が
可能となる。また、光源から出射した光を直接的に対象
物に照射できるので実施例4に比べると出射光の利用効
率が高く、小型の光源が使用可能となる。さらに、撮像
対象、例えばヘモグロビンやビリルビンなどの吸収度に
応じた発光波長の光を選択して照明することにより、限
外照明の効果と相俟って、定量的な計測を行なうことが
できる。
【0117】
【発明の効果】本発明によれば、生体に照射された光の
うち皮膚表面で反射された不要な光は撮像手段にとどか
ないようにし、目的とする血管(血液)からの光はとど
くようにしているので、コントラストのよい血液像を得
ることができる。さらに、本発明によれば、生体から血
液を採取することなく、血管内の所定体積の血液を非侵
襲的に血液像を撮像することができ、その像を解析する
ことにより血液成分を分析することができる。一例とし
て単位体積当たりの血球数を計数することができ、ヘマ
トクリット値、ヘモグロビン量、赤血球恒数も算出する
ことができる。さらに、生体外からの撮像であるにもか
かわらず得られる画像が鮮明であるため白血球分類も可
能である。対物レンズの周りに複数の発光素子を配置し
光照射する場合には、装置をコンパクト化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す構成説明図である。
【図2】検出領域の例を示す説明図である。
【図3】検出領域の例を示す説明図である。
【図4】検出領域の例を示す説明図である。
【図5】この発明の実施例2の要部を示す構成説明図で
ある。
【図6】検出領域の例の示す説明図である。
【図7】検出領域の例の示す説明図である。
【図8】撮像された画像を示す説明図である。
【図9】画像をウインドウで切出した状況を示す説明図
である。
【図10】赤血球数算出手順を示すフローチャートであ
る。
【図11】平均赤血球容積算出手順を示すフローチャー
トである。
【図12】ヘモグロビン算出手順を示すフローチャート
である。
【図13】ヘモグロビン算出手順を示すフローチャート
である。
【図14】ヘモグロビン算出手順を示すフローチャート
である。
【図15】白血球分類手順を示すフローチャートであ
る。
【図16】血流速算出原理を示す説明図である。
【図17】実施例におけるプローブの装着例を示す説明
図である。
【図18】この発明の実施例3を示す構成説明図であ
る。
【図19】図18に示す実施例のヘマトクリット値算出
手順を示すフローチャートである。
【図20】この発明の実施例4を示す構成説明図であ
る。
【図21】図20に示す実施例の変形例を示す説明図で
ある。
【図22】図21の要部を示す説明図である。
【図23】図20の部分拡大図である。
【図24】この発明の実施例5を示す構成説明図であ
る。
【図25】実施例5の要部断面図である。
【図26】実施例5の要部電気回路図である。
【符号の説明】
12 血管 14 血流方向 16 皮膚面 20 分析装置本体 22 光源 24 光ファイバ 38 レンズ 40 CCD 42 伝送路 44 ビデオシステム 46 画像処理回路 48 赤血球数算出手段 50 平均赤血球容積算出手段 52 ヘモグロビン量算出手段 54A ヘマトクリット値算出手段 54B 平均血色素量算出手段 54C 平均血色素濃度算出手段 56A 白血球数算出手段 56B 白血球分類手段 57 血流速度算出手段 58 プローブ 60 スリット 61 偏光フィルタ 66 透明板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 充 神戸市中央区港島中町7丁目2番1号 東 亜医用電子株式会社内 (72)発明者 浅野 薫 神戸市中央区港島中町7丁目2番1号 東 亜医用電子株式会社内 (72)発明者 鈴木 明男 神戸市中央区港島中町7丁目2番1号 東 亜医用電子株式会社内 (72)発明者 前川 泰範 神戸市中央区港島中町7丁目2番1号 東 亜医用電子株式会社内 (72)発明者 高地 泰浩 神戸市中央区港島中町7丁目2番1号 東 亜医用電子株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の一部に含まれる血管内の検出領域
    を照明する光照射手段と、照明された検出領域を撮像す
    る撮像手段と、撮像手段によって撮像された画像を処理
    し、前記検出領域中に含まれる血液成分を解析する解析
    手段を備え、 前記撮像手段が、検出領域からの光を集光する対物レン
    ズを備え、前記光照射手段は、対物レンズの検出領域に
    対する開口角よりも大きい角度で検出領域を照明するこ
    とを特徴とする非侵襲血液分析装置。
  2. 【請求項2】 解析手段が、血液中の血球成分を解析す
    ることを特徴とする請求項1の非侵襲血液分析装置。
  3. 【請求項3】 解析手段が、ビリルビン濃度を解析する
    ことを特徴とする請求項1の非侵襲血液分析装置。
  4. 【請求項4】 解析手段が、血液中のグルコース濃度を
    解析することを特徴とする請求項1の非侵襲血液分析装
    置。
  5. 【請求項5】 光照射手段が、対物レンズの周りに配置
    された複数の発光素子と、発光素子から出射される光を
    検出領域に導く光案内手段からなることを特徴とする請
    求項1記載の非侵襲血液分析装置。
  6. 【請求項6】 光照射手段が、対物レンズの周りに配置
    された複数の発光波長の異なる発光素子と、発光素子か
    ら出射される光を検出領域に導く光案内手段と、波長の
    異なる発光素子を選択的に発光させる制御手段からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の非侵襲血液分析装置。
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