JP2018175707A - 検出装置、生体情報測定装置および検出方法 - Google Patents

検出装置、生体情報測定装置および検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】爪の下の組織における特定の部位をより多く通過した光を反映した検出信号を生成する。【解決手段】爪の表面に対して光を出射するための発光部と、前記発光部から出射して前記爪の下の組織を通過した前記光の受光レベルに応じた検出信号を生成する受光部とを具備し、前記発光部の光軸は、前記爪の表面における重心を通る垂線に対して傾斜している検出装置。【選択図】図2

Description

本発明は、被験者の生体情報を測定するための技術に関する。
被験者の生体情報を測定するための技術が従来から提案されている。例えば特許文献1には、近赤外光を爪の下の皮下組織に照射し、皮下組織からの拡散反射光に応じた信号を利用して血糖値を測定する構成が開示されている。
特開2005−80710号公報
特許文献1の技術では、血糖値測定用のピックアップの先端面に照射用光ファイバーの端面と受光用光ファイバーの端面とが位置している。つまり、ピックアップを爪表面に装着すると、爪の表面に対して垂直に光が入射する。しかし、爪の表面に対して垂直に光が入射すると、生体情報の測定に適した信号が生成されない場合がある。例えば、非常に狭い範囲に局所的に光が照射されて、外光および正反射光の影響が大きい検出信号が生成される、または、過度に深い位置まで光が到達して、本来の測定対象となる爪直下の組織とは異なる組織の影響を含む検出信号が生成される等の問題がある。以上の事情を考慮して、本発明は、爪の下の組織における特定の部位をより多く通過した光を反映した検出信号を生成することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の第1態様に係る検出装置は、爪の表面に対して光を出射するための発光部と、発光部から出射して爪の下の組織を通過した光の受光レベルに応じた検出信号を生成する受光部とを具備し、発光部の光軸は、爪の表面における重心を通る垂線に対して傾斜している。以上の構成では、爪の表面に対して光を出射するための発光部の光軸が、爪の表面における重心を通る垂線に対して傾斜している。したがって、発光部の光軸が爪の表面における重心を通る垂線に対して平行な構成と比較して、発光部から出射された光は、爪の下の組織内において深度が浅い部分(例えば爪床)に広範囲にわたり伝搬する。ひいては、爪の下の組織における特定の部位をより多く通過した光を反映した検出信号の生成が可能になる。また、爪の下の組織内において深度が浅い部分に広範囲にわたり伝播するので、爪表面に対して検出装置の位置がずれた場合でも、高精度に検出信号を生成することができる。
本発明の第2態様に係る検出装置は、爪の表面に対して光を出射するための発光部と、発光部から出射して爪の下の組織を通過した光の受光レベルに応じた検出信号を生成する受光部と、爪の表面に対向する対向面とを具備し、発光部の光軸は、対向面の垂線に対して傾斜している。以上の構成では、爪の表面に対して光を出射するための発光部の光軸が、爪の表面に対向する対向面の垂線に対して傾斜している。したがって、発光部の光軸が爪の表面に対抗する対向面の垂線に対して平行な構成と比較して、発光部から出射された光は、爪の下の組織内において深度が浅い部分(例えば爪床)に広範囲にわたり伝搬する。ひいては、爪の下の組織における特定の部位をより多く通過した光を反映した検出信号の生成が可能になる。また、爪の下の組織内において深度が浅い部分に広範囲にわたり伝播するので、爪表面に対して検出装置の位置がずれた場合でも、高精度に検出信号を生成することができる。
本発明の第1態様と第2態様の好適例において、発光部および受光部は、爪の表面側に位置する。以上の構成では、発光部および受光部が爪の表面側に位置する。したがって、爪を挟んで発光部とは反対側に受光部がある構成と比較して小型化が可能である。また、爪の下の組織における特定の部位を通過した光の影響を検出信号において大きくするという観点からも、発光部および受光部が爪の表面側に位置する構成が有効である。
本発明の第1態様と第2態様の好適例において、受光部の光軸は、垂線に沿う。以上の構成では、受光部の光軸は、垂線(爪の表面における重心を通る垂線、または、爪の表面に対向する対向面の垂線)に沿う。
本発明の第1態様と第2態様の好適例において、複数の発光部を具備する。以上の構成では、複数の発光部を具備するので、発光部の個数が1個の構成と比較して、爪の下の組織の内部を通過する光の光量が多い。したがって、SN比が高い検出信号を生成することができる。
本発明の第1態様と第2態様の好適例において、複数の発光部の各々の光軸は、組織の内部で交わる。以上の構成では、複数の発光部の各々の光軸は、爪の下の組織の内部で交わるので、各発光部が出射した光が爪の下の組織を伝播する範囲が相互に重複し得る。したがって、複数の発光部の各々の光軸が爪の下の組織の内部で交わらない構成と比較して、充分な光量で爪の下の組織を均一に照射することが可能である。したがって、爪の下の組織の状態を高度に反映したSN比の高い検出信号を生成できるという利点がある。
本発明の第1態様と第2態様の好適例において、発光部の光軸と受光部の光軸とがなす角度は、30度以上60度以下である。以上の構成では、発光部の光軸と受光部の光軸とがなす角度は、30度以上60度以下である。爪の下の組織における特定の部位を通過した光の影響を大きくするという観点からは、以上の構成が特に有効である。
本発明の第1態様と第2態様の好適例において、発光部が出射する光は、近赤外光を含む。発光部が出射する光に近赤外光が含まれる構成は、特定の生体情報(例えば血糖値)を特定する場合に特に有効である。
本発明の第1態様と第2態様の好適例において、受光部は、発光部から出射して組織を通過した光を分光する分光器と、分光器で分光された光の受光レベルに応じた検出信号を生成する受光素子とを含む。以上の構成では、発光部から出射して組織を通過した光を分光する分光器と、分光器で分光された光の受光レベルに応じた検出信号を生成する受光素子とを受光部が含むので、爪の下の組織を通過した光のうち特定の波長帯域の光を反映した検出信号を生成することが可能である。
本発明の第1態様と第2態様の好適例において、受光素子は、InGaAsで形成される。以上の構成では、近赤外領域に高い感度を示すInGaAsにより受光素子が形成されるので、爪の下の組織を通過した光のうち近赤外光を反映した検出信号を生成することができる。
以上の各態様の検出装置は、検出装置が生成した検出信号から生体情報を特定する生体情報測定装置に利用される。
本発明の好適な態様に係る検出方法は、爪の表面における重心を通る垂線に対して傾斜した方向から、発光部により爪の表面に対して光を照射し、爪の下の組織を通過した光を受光し、受光したレベルに応じた検出信号を生成する。以上の方法では、爪の表面における重心を通る垂線に対して傾斜した方向から、発光部により爪の表面に対して照射した光のうち、爪の下の組織を通過した光の受光レベルに応じた検出信号が生成される。したがって、爪の表面における重心を通る垂線と平行な方向から、発光部により爪の表面に対して光を照射する方法と比較して、発光部から出射された光は、爪の下の組織内において深度が浅い部分(例えば爪床)に広範囲にわたり伝搬する。ひいては、爪の下の組織における特定の部位をより多く通過した光を反映した検出信号の生成が可能になる。また、爪の下の組織内において深度が浅い部分に広範囲にわたり伝播するので、爪表面に対して受光部の位置がずれた場合でも、高精度に検出信号を生成することができる。
本発明の実施形態に係る生体情報測定装置の構成図である。 生体情報測定装置が使用される状態における検出装置の断面図である。 爪の表面における重心を通る垂線の説明図である。 発光部から出射した光が伝播する範囲の模式図である。 対比例における発光部から出射した光が伝播する範囲の模式図である。
図1は、本発明の実施形態に係る生体情報測定装置1の側面図である。生体情報測定装置1は、被験者の生体情報を測定する測定機器である。具体的には、生体情報測定装置1は、被験者の指Fの爪Nの下の組織(以下「爪下組織」という)から生体情報を測定する。本実施形態では、爪下組織に存在する毛細血管から血糖値を生体情報として測定する。
本実施形態の生体情報測定装置1は、図1に例示される通り、検出装置20と特定部40と表示部60とを具備する。図2は、生体情報測定装置1が使用される状態における検出装置20を指Fの長手方向から見た断面図である。検出装置20は、血糖値の特定に使用される検出信号を生成する機器であり、被験者の身体のうち指Fの爪Nの表面に配置される。
検出装置20は、図2に例示される通り、筐体21と複数(例えば2個)の発光部23と受光部25とを具備する。筐体21は、例えば略円柱状の中空の構造体であり、発光部23と受光部25とを収容する。具体的には、筐体21は、爪Nの表面に対向する面(以下「対向面」という)13と、対向面13から受光部25に向って筒状に形成された検出経路部15とを具備する。対向面13は、実際の使用状態では爪Nに接触する。本実施形態では、筐体21に収容される発光部23と受光部25とは、対向面13を挟んで爪Nの反対側に位置する。つまり、発光部23と受光部25とは、爪Nの表面側に位置する。発光部23と受光部25とが爪Nの表面に対向するとも換言され得る。
各発光部23は、爪Nの表面に対して光Lを出射する。具体的には、各発光部23は、支持部31と発光素子33とレンズ35とを具備する。支持部31は、例えば円柱状の中空の構造体である。図2に例示される通り、支持部31の一方の端面に発光素子33が設置され、他方の端面にレンズ35が設置される。発光素子33は、光Lを出射する素子である。例えば、LED(Light Emitting Diode),ハロゲンランプまたは面発光レーザー(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)等を発光素子33として利用するこができる。レンズ35は、発光素子33から出射された光Lを平行光にする凸レンズである。レンズ35により集光された光Lは、爪Nに対して照射される。本実施形態の発光素子33(発光部23)は、近赤外光(約800nm〜1300nm)を含む光Lを出射する。各発光素子33は、同時に光Lを出射する。
発光部23からの出射光Lは、検出経路部15の側壁に形成された貫通孔70を通過して爪Nの表面に入射する。爪Nの表面に入射した光Lは、爪Nを透過して爪下組織NPに到達する。爪下組織NPに到達した光Lは、爪下組織NPで反射および散乱を繰り返したうえで一部が爪Nを再び透過して検出装置20側に出射する。すなわち、爪Nの表面側に位置する発光部23と受光部25とで反射型の光学センサーモジュールとして機能する。本実施形態では、爪Nの表面に入射した光Lは、爪Nの内部で拡散してから爪下組織NPに到達する。つまり、爪Nが導光板として機能する。したがって、例えば表皮に対して光を出射する構成と比較して、発光部23から爪Nに対して出射した光Lを生体(爪下組織NP)内において広範囲にわたり到達させることができる。
受光部25は、発光部23から出射して爪下組織NPを通過した光Lの受光レベルに応じた検出信号を生成する。本実施形態の受光部25は、分光器51と受光素子53とを具備する。爪Nの表面に対向するように分光器51が設置され、分光器51を挟んで爪Nとは反対側に受光素子53が設置される。具体的には、分光器51は、発光部23から出射して爪下組織NPを通過した光Lを分光する光学機器である。例えばファブリ・ペロー型干渉計(エタロン)が分光器51として好適に利用される。
爪下組織NPから爪Nを透過して検出装置20側に出射した光Lは、検出経路部15の内部空間を通過し、分光器51において爪Nの表面に対向する入射面57に入射する。本実施形態では、分光器51に入射した光のうち近赤外領域の光が分光される。受光素子53は、分光器51で分光された光の受光レベルに応じた検出信号を生成する。例えば、爪Nに対向する受光面59で光を受光するフォトダイオード(PD:Photo Diode)等の光電変換素子が受光素子53として好適に利用される。本実施形態の受光素子53は、近赤外領域に高い感度を示すInGaAs(インジウム・ガリウム・ヒ素)で形成される。なお、検出装置20は、例えば、駆動電流の供給により発光部23を駆動する駆動回路と、受光部25の出力信号を増幅およびA/D変換する出力回路(例えば増幅回路とA/D変換器)を包含するが、図2では各回路の図示を省略した。
以下、発光部23と受光部25との位置関係を説明する。各発光部23は、発光部23の光軸OEが筐体21の対向面13の垂線P1に対して傾斜するように筐体21に設置される。発光部23の光軸OEは、発光部23が出射する光束の代表となる仮想的な軸線である。例えば、発光素子33の発光面37の中心を通過し発光面37に垂直な軸線、または、レンズ35の光軸が発光部23の光軸OEとして例示される。本実施形態において、対向面13の垂線P1と爪Nの表面における重心Cを通る垂線P2とは一致する。すなわち、発光部23の光軸OEが爪Nの表面における重心Cを通る垂線P2に対して傾斜している、とも換言され得る。爪Nの表面における重心Cとは、図3に例示される通り、爪Nの表面における爪甲(爪Nの根元から黄線までの範囲)部分NQの重心Cである。なお、実際には、垂線P1と垂線P2とが一致しない場合も想定され得る。
また、受光部25は、受光部25の光軸ORが垂線P(P1およびP2)に沿うように筐体21に設置される。受光部25の光軸ORは、受光部25が受光する光束の代表となる仮想的な軸線である。例えば、分光器51の入射面57の中心を通過し当該入射面57に垂直な軸線、または、受光素子53の受光面59の中心を通過し当該受光面59に垂直な軸線が受光部25の光軸ORとして例示される。受光部25の光軸ORが垂線Pに沿う状態とは、典型的には、受光部25の光軸ORと垂線Pとが平行である状態を意味する。光軸ORと垂線Pとが平行である状態とは、光軸ORと垂線Pとが厳密に平行である状態のほか、光軸ORと垂線Pとが実質的に平行である状態を含む。光軸ORと垂線Pとが実質的に平行である状態とは、例えば、光軸ORと垂線Pとがなす角度が0度以上10度以下(理想的には0度)の状態をいう。
図2に例示される通り、本実施形態において2個の発光部23の各々の光軸OEは、爪下組織NPの内部で交わる。受光部25は、例えば発光部23同士の光軸OEの交点Sを受光部25の光軸ORが通過するように設置される。つまり、平面視において2個の発光部23の間に受光部25が位置する。発光部23の光軸OEと受光部25の光軸OR(あるいは対向面13の垂線P1)とがなす角度θは、30度以上60度以下(例えば45度)である。
図1の特定部40は、検出装置20で生成された検出信号から血糖値を特定する。具体的には、特定部40は、検出信号から吸光スペクトルを生成し、当該吸光スペクトルから血糖値(グルコース濃度)を特定する。吸光スペクトルを利用した血糖値の特定には、例えば重回帰分析法等の公知の技術が任意に利用され得る。PLS(Partial Least Squares)回帰分析法および独立成分分析法等が重回帰分析法として例示される。表示部(例えば液晶表示パネル)60は、特定部40が特定した血糖値を表示する。
図4は、本実施形態における発光部23から出射した光Lが伝播する範囲Hの模式図である。図5は、発光部23の光軸OEが対向面13の垂線P1(あるいは垂線P2)に対して平行な構成(以下「対比例」という)における発光部23から出射した光Lが伝播する範囲Hの模式図である。発光部23の光軸OEが筐体21の対向面13の垂線P1(あるいは垂線P2)に対して傾斜する本実施形態の構成によれば、対比例と比較して、発光部23から出射された光Lは、爪下組織NP内において深度が浅い部分(例えば爪床)に広範囲にわたり伝播する。ここで、爪下組織NPには、毛細血管が存在する。特に、図4および図5の断面図において爪Nに近い部分の(つまり深度が浅い位置にある)組織に多数の毛細血管が存在する。つまり、本実施形態の構成によれば、対比例と比較して、爪下組織NPにおける特定の部位(つまり毛細血管)をより多く通過した光を反映した検出信号の生成が可能になる。ひいては、血糖値の測定により適した検出信号を生成することができる。また、本実施形態では、爪下組織NP内において深度が浅い部分に広範囲にわたり伝播するので、爪表面に対して検出装置20の位置がずれた場合(例えば検出装置20の対向面13の一部が爪Nの表面からはみ出ている場合)でも、高精度に検出信号を生成することができる。
本実施形態では、爪Nの表面に検出装置20が配置されるので、表皮に検出装置20を配置する構成と比較して、測定環境(例えば温度および圧力)の影響、または、生体内部以外の組織(例えば汗腺および体毛)の影響を低減した検出信号を生成できるという利点がある。したがって、高精度に検出信号を生成することが可能である。
<変形例>
以上に例示した形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を適宜に併合することも可能である。
(1)前述の形態では、検出装置20は2個の発光部23を具備したが、発光部23の個数を3個以上または1個とすることも可能である。ただし、複数(2個以上)の発光部23を具備する構成によれば、発光部23の個数が1個の構成と比較して、爪下組織NP内を通過する光の光量が多い。したがって、SN比が高い検出信号を生成することができる。また、発光部23の個数が1個の構成と比較して、検出装置20の位置が爪の表面に対してずれた場合でも、爪下組織NPを通過した検出信号を生成できるという利点がある。
(2)前述の形態では、2個の発光部23の各々の光軸OEが爪下組織NPの内部で交わる構成を例示したが、2個の発光部23の各々の光軸OEが爪下組織NPの内部で交わらない構成も採用され得る。ただし、2個の発光部23の各々の光軸OEが爪下組織NPの内部で交わる前述の実施形態の構成によれば、図4に例示される通り、各発光部23が出射した光が爪下組織NPを伝播する範囲が相互に重複し得る。したがって、2個の発光部23の各々の光軸OEが爪下組織NPの内部で交わらない構成と比較して、充分な光量で爪下組織NPを均一に照射することが可能である。したがって、爪下組織NPの状態を高度に反映したSN比の高い検出信号を生成できるという利点がある。
(3)前述の形態では、発光部23の光軸OEと受光部25の光軸ORとがなす角度θは30度以上60度以下であったが、角度θは以上の例示に限定されない。例えば角度θを30度より小さくすること、または、60度より大きくすることも可能である。ただし、爪下組織NPにおける特定の部位(例えば爪床に存在する毛細血管)を通過した光の影響を大きくするという観点からは、角度θが30度以上60度以下である構成が特に有効である。なお、2個の発光部23の各々の角度θを相違させることも可能である。
(4)前述の形態では、発光部23が出射する光Lに近赤外光が含まれたが、発光部23が出射する光Lの波長帯域は任意である。ただし、発光部23が出射する光Lに近赤外光が含まれる構成は、血糖値を生体情報として特定する場合に特に有効である。つまり、特定する生体情報の種類によって、発光部23が出射する光の波長帯域は任意に変更し得る。
(5)前述の形態では、受光部25が分光器51と受光素子53とを含んだが、発光部23から出射して爪下組織NPを通過した光の受光レベルに応じた検出信号を生成することができれば受光部25の構成は任意である。例えば受光部25が受光素子53のみを含む構成、または、分光器51にファブリ・ペロー型干渉計を利用した場合には受光部25が分光器51と受光素子53との間にバンドパスフィルターを具備する構成も採用され得る。ただし、受光部25が分光器51と受光素子53とを含む前述の実施形態の構成によれば、爪下組織NPを通過した光のうち特定の波長帯域の光を反映した検出信号を生成することが可能である。
(6)前述の形態では、受光素子53はInGaAsで形成されたが、受光素子53の材料は任意である。例えばシリコン(Si)で受光素子53を形成することも可能である。ただし、近赤外領域に高い感度を示すInGaAsで受光素子53を形成する前述の実施形態の構成によれば、爪下組織NPを通過した光のうち近赤外光を反映した検出信号を生成することができる。
(7)前述の形態では、受光部25の光軸ORが垂線P(P1およびP2)に沿う構成を例示したが、受光部25の光軸ORの態様は以上の例示に限定されない。例えば受光部25の光軸ORが垂線Pに沿わない構成(例えば受光部25の光軸ORが発光部23の光軸OEに沿う構成)も採用され得る。以上の構成においても、爪下組織NPにおける特定の部位(例えば爪床に存在する毛細血管)をより通過した光を反映した検出信号の生成が可能になる、という効果は実現できる。
(8)前述の形態では、発光部23および受光部25が爪Nの表面側に位置したが、爪Nの表面に対する発光部23と受光部25との位置は以上の例示に限定されない。例えば爪Nを挟んで発光部23とは反対側に受光部25がある構成も採用され得る。ただし、発光部23および受光部25が爪Nの表面側に位置する構成によれば、爪Nを挟んで発光部23とは反対側に受光部25がある構成と比較して小型化が可能である。また、爪下組織NPにおける特定の部位を通過した光の影響を検出信号において大きくするという観点からも、発光部23および受光部25が爪Nの表面側に位置する構成が有効である。
(9)前述の形態では、発光部23同士の光軸OEの交点Sを受光部25の光軸ORが通過する構成を例示したが、発光部23同士の光軸OEの交点Sを受光部25の光軸ORが通過しないように受光部25を設置することも可能である。ただし、発光部23同士の光軸OEの交点Sを受光部25の光軸ORが通過するように受光部25が設置される前述の実施形態の構成によれば、爪下組織NPの状態を高度に反映したSN比の高い検出信号を生成できるという利点がある。
(10)前述の形態では、分光器51に入射した光のうち近赤外領域の光が分光されたが、分光器51が分光する光の波長帯域は任意である。例えば、近赤外領域の一部の領域を含む光、または、近赤外領域に加えて可視領域の光を分光する構成も採用され得る。
(11)前述の形態では、生体情報として血糖値を特定したが、特定する生体情報の種類は血糖値に特定されない。爪下組織NPから特定できる生体情報であれば任意である。例えばコレステロール等の血液中の成分を示す指標または血流量等を生体情報として特定することも可能である。ただし、発光部23の光軸OEが筐体21の対向面13の垂線P1(爪Nの表面における重心Cを通る垂線P2に対して)に対して傾斜する前述の実施形態の構成は、爪Nに近い部分の組織(例えば爪床に存在する毛細血管)から特定できる生体情報を特定する場合に特に有効である。
(12)前述の形態では、特定した血糖値を表示する表示部60を具備したが、生体情報測定装置1と通信可能(有線/無線)な端末装置に表示部60を設けることも可能である。生体情報測定装置1は特定した血糖値を端末装置に送信して、当該端末装置が血糖値を表示する。つまり、生体情報測定装置1において表示部60は必須ではない。
(13)特定部40および表示部60のうち一方または双方を端末装置に設けた構成(例えば端末装置で実行されるアプリケーションで実現される構成)であってもよい。つまり、生体情報測定装置1は、相互に別体で構成された複数の装置でも実現される。
(14)本発明は、前述の形態に係る検出装置20の動作方法(検出方法)としても特定され得る。具体的には、本発明の好適な態様の検出方法は、爪Nの表面における重心Cを通る垂線P2(もしくは対向面13の垂線P1)に対して傾斜した方向から、発光部23により爪Nの表面に対して光Lを照射し、爪下組織NPを通過した光Lを受光し、受光したレベルに応じた検出信号を生成する。
1…生体情報測定装置、13…対向面、15…検出経路部、20…検出装置、40…特定部、60…表示部、21…筐体、23…発光部、25…受光部、31…支持部、33…発光素子、35…レンズ、37…発光面、51…分光器、53…受光素子、57…入射面、59…受光面、70…貫通孔。

Claims (12)

  1. 爪の表面に対して光を出射するための発光部と、
    前記発光部から出射して前記爪の下の組織を通過した前記光の受光レベルに応じた検出信号を生成する受光部とを具備し、
    前記発光部の光軸は、前記爪の表面における重心を通る垂線に対して傾斜している
    検出装置。
  2. 爪の表面に対して光を出射するための発光部と、
    前記発光部から出射して前記爪の下の組織を通過した前記光の受光レベルに応じた検出信号を生成する受光部と、
    前記爪の表面に対向する対向面とを具備し、
    前記発光部の光軸は、前記対向面の垂線に対して傾斜している
    検出装置。
  3. 前記発光部および前記受光部は、前記爪の表面側に位置する
    請求項1または請求項2の検出装置。
  4. 前記受光部の光軸は、前記垂線に沿う
    請求項1から請求項3の検出装置。
  5. 複数の前記発光部を具備する
    請求項1から請求項4の検出装置。
  6. 前記複数の発光部の各々の光軸は、前記組織の内部で交わる
    請求項5の検出装置。
  7. 前記発光部の光軸と前記受光部の光軸とがなす角度は、30度以上60度以下である
    請求項1から請求項6の何れかの検出装置。
  8. 前記発光部が出射する前記光は、近赤外光を含む
    請求項1から請求項7の何れかの検出装置。
  9. 前記受光部は、前記発光部から出射して前記組織を通過した前記光を分光する分光器と、前記分光器で分光された光の受光レベルに応じた検出信号を生成する受光素子とを含む
    請求項1から請求項8の何れかの検出装置。
  10. 前記受光素子は、InGaAsで形成される
    請求項9の検出装置。
  11. 請求項1から請求項10の何れかの検出装置と、
    前記検出装置が生成した前記検出信号から生体情報を特定する特定部と
    を具備する生体情報測定装置。
  12. 爪の表面における重心を通る垂線に対して傾斜した方向から、発光部により前記爪の表面に対して光を照射し、
    前記爪の下の組織を通過した前記光を受光し、
    前記受光したレベルに応じた検出信号を生成する
    検出方法。
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