JPH08205930A - 衣料の着用時又は脱衣時に使用する顔面等の被覆材 - Google Patents

衣料の着用時又は脱衣時に使用する顔面等の被覆材

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JPH08205930A
JPH08205930A JP4351995A JP4351995A JPH08205930A JP H08205930 A JPH08205930 A JP H08205930A JP 4351995 A JP4351995 A JP 4351995A JP 4351995 A JP4351995 A JP 4351995A JP H08205930 A JPH08205930 A JP H08205930A
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sec
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JP4351995A
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Chieko Inoue
千恵子 井上
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Shinwa Co Ltd
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Shinwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衣料の着用時や脱衣時に、顔面に付着してい
る口紅等の化粧料や毛髪に付着している毛髪料等が、衣
料に付着するのを防止するための被覆材を提供する。 【構成】 この被覆材は、不透明度が70.0%以下、
好ましくは35.0%以下で、且つ通気性が20cm3
/cm2・sec以上、好ましくは200cm3/cm2
・sec以上である、不織布,紙,編織物,ネット及び
有孔フィルムよりなる群から選ばれたシート類で構成さ
れている。被覆材は、例えば、このシート類が袋又は筒
となって構成されている。袋や筒の口には、紐やゴム紐
等の固定具が設けられていてもよい。また、顔面を被覆
するのに十分な大きさのシート類に、紐やゴム紐等の固
定具が設けられていてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣料の着用時又は脱衣
時に使用する顔面等の被覆材に関し、衣料の着用時や脱
衣時に、顔面に付着している口紅等の化粧料や毛髪に付
着している毛髪料等が、衣料に付着するのを防止するた
めの被覆材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種衣料を購入する際には、一般的に、
試着することが行われている。例えば、セーターを購入
する場合には、そのセーターを頭部に通して実際に着用
し、自分に似合うか否かを確かめて購入することが行わ
れている。しかしながら、女性の場合には、顔面に口紅
や化粧水或いは化粧粉末等の化粧料が付着しており、ま
た毛髪にも各種の毛髪料が付着している。更に、首部に
も各種化粧料が付着していることもある。従って、セー
ターを頭部に通す際に、セーターの襟に化粧料や毛髪料
が付着し、セーターを汚すということがあった。また、
男性の場合には、顔面に化粧料が付着していることは少
ないが、毛髪には各種毛髪料が付着しており、これがセ
ーターの襟に付着し、セーターを汚すということがあっ
た。
【0003】従来より、衣料の着用時又は脱衣時に、衣
料の襟が、顔面に付着している化粧料等によって汚され
るという事実は知られていた。例えば、ファッションシ
ョーに出演するモデルは、着用する衣料が汚れると、そ
の衣料の価値が低下する恐れがあるので、衣料の着用時
にハンカチ等の布帛を頭部にかぶり、着用後にその布帛
を取り去って、ステージに上がるのである。そして、ス
テージから降りて、その衣料を脱衣する際には、使用後
の衣料で汚れてもかまわないため、一般的に、頭部を布
帛で被覆することなく脱衣するのである。
【0004】一方、衣料の購入時における試着の際に
は、衣料の襟が汚れることは知っていながら、何らの処
置も施していないのが現状である。この理由は、以下の
ように考えられる。即ち、ファッションショーの場合と
同様に、衣料の試着時にハンカチやスカーフを頭部に被
ると、衣料の試着時に外部が見えにくくなり、試着する
者(購入者)に、足元の確認や鏡の位置等の状況の確認
ができずに、不安感を与えるということがある。また、
ハンカチやスカーフで口が覆われると、息苦しくなると
いうこともある。つまり、衣料の購入時において、外部
が見えにくくなるという不安感や、息苦しさ等の不快感
を購入者に与えることになり、購入者が気軽に試着しに
くくなって、衣料の販売促進を図ることができないから
である。換言すれば、衣料の販売促進のために、衣料の
襟が化粧料や毛髪料等で汚されることを放置しているの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、あ
る特定の透明性と通気性とを兼備した材料で、衣料の購
入時における試着の際に、顔面等を覆うことによって、
衣料の販売促進に悪影響を及ぼさずに、衣料の襟が化粧
料や毛髪料で汚されるのを防止しようというものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の基本的な技術思
想は、顔面等を被覆しても、不安感を与えない程度に外
部を十分見ることができる透明性と、息苦しさを感じさ
せない程度の通気性とを兼ね備えた材料で被覆材を構成
することにある。
【0007】本発明において、被覆材を構成している材
料は、不透明度が70.0%以下、好ましくは35.0
%以下、より好ましくは20.0%以下である。不透明
度が70.0%を超えると、透明性が低くなって、外部
が見えにくくなる。従って、購入しようという衣料を着
用又は脱衣する際、試着する者に不安感を与えるため、
好ましくない。なお、この不透明度の測定方法は、JI
S P 8138に記載されたB法に準拠して行ったも
のである。
【0008】また、被覆材を構成している材料は、通気
性が20cm3/cm2・sec以上、好ましくは200
cm3/cm2・sec以上、より好ましくは2000c
3/cm2・sec以上である。通気性が20cm3
cm2・sec未満であると、被覆材で顔面を被覆した
際、息苦しくなってくるため、好ましくない。通気性の
測定方法は、カトーテック株式会社製の通気性試験機K
ES−F8−APIを使用して通気抵抗(KPa・se
c/m)を測定し、それを通気性(cm3/cm2・se
c)に換算したものである。
【0009】本発明に係る被覆材を構成している材料
は、上記した不透明度と通気性とを兼備したものであ
り、不透明度が70.0%以下で通気性が20cm3
cm2・sec以上のものであればよく、好ましくは不
透明度が35.0%以下で且つ通気性が200cm3
cm2・sec以上のものがよい。また、不透明度が7
0.0%以下で通気性が200cm3/cm2・sec以
上のものであってもよいし、不透明度が35.0%以下
で通気性が20cm3/cm2・sec以上のものであっ
てもよい。
【0010】このような不透明度と通気性とを兼備した
材料の素材としては、不織布,紙,編織物,ネット及び
有孔フィルムよりなる群から選ばれたシート類の1種又
は2種以上のものが選択される。例えば、不織布単体よ
りなるもの、紙単体よりなるもの、編織物単体よりなる
もの、ネット単体よりなるもの、有孔フィルム単体より
なるものが用いられる。また、上記素材の二つ以上が積
層貼合されたものも用いられる。不織布等のシート類が
選択される理由は、これらは剛性が比較的小さく、柔軟
性に富み、顔面等に沿いやすいからである。また、安価
であり、且つ製袋加工性や貼合加工性に富むからであ
る。
【0011】不織布としては、乾式不織布,湿式不織
布,スリットヤーン又はスプリットヤーンを経及び緯に
交叉させて接着させた不織布(例えば、「ワリフ」とい
う商標で市販されている不織布),バーストファイバー
法による不織布等を使用することができる。紙として
は、洋紙や和紙等を使用することができる。編物として
は、比較的編目の大きいメッシュ状のもの等を使用する
ことができる。また、織物としては、比較的織目の大き
いメッシュ織物等を使用することができる。ネットとし
ては、溶融押出成形法によって得られたもの(ミカンの
袋等として使用されているもの)等を使用することがで
きる。有孔フィルムとしては、無孔の合成樹脂製フィル
ム等に、機械的又は化学的に孔を設けたもの等を使用す
ることができる。また、これらのシート類は、一般的に
は白色であるが、青色,緑色,赤色等の任意の色彩が着
色されていてもよい。更に、不織布や編織物の構成繊維
として伸縮性繊維を採用し、伸縮性を持たせてもよい。
またネットや有孔フィルムについても、孔の設け方を工
夫することによって、伸縮性を持たせてもよい。伸縮性
素材を使用した被覆材の場合には、顔面等にフィットし
やすくなる。
【0012】本発明に係る被覆材は、特定の不透明度及
び通気性を持つシート類を、袋又は筒の形態として使用
する。袋の具体的形態としては、円筒状,封筒状,ドー
ム状,三角錐状,円錐状,球状,直方体状等の任意の具
体的形態のものを使用することができる。一方、筒の具
体的形態としては、円筒状,截頭円筒状,四角柱体状,
三角柱体状等の任意の形態のものを使用することができ
る。また、袋の底辺や横辺に、或いは筒の横辺には折り
込み(ガゼット又はマチとも言う。)を設けて、頭部を
被覆しやすくしてもよい。更には、袋や筒の長さを長め
にして、頭部と共に首部まで被覆できるようにしておけ
ば、首部の化粧料等が衣料に付着しにくくなるので好ま
しい。
【0013】袋の口又は筒の一方の口には、紐体や手提
げ体等の帯状体が連設されていてもよいし、このような
帯状体が設けられていなくてもよい。帯状体が連設され
ていると、袋で顔面等を被覆した後、この帯状体を顎の
下で縛れば、衣料を脱衣する際等に被覆材が、衣料と共
に顔面等から除去されないため、好ましいものである。
また、袋の口又は筒の一方の口に、ゴム環を取り付けて
おいて、このゴム環を顎の下に掛けておいても、衣料を
脱衣する際等に被覆材が除去されないため、好ましい。
また、袋の口縁又は筒の一方の口縁に、紐を挿入してお
き、この紐の両端を顎の下で縛ることにより、衣料の脱
衣の際に被覆材が除去されないようにしてもよい。ま
た、袋の口縁又は筒の一方の口縁に、ゴム紐等の伸縮性
紐を挿入しておけば、顎の下で被覆材が係止されるの
で、同様に被覆材が除去されにくくなる。また、袋の口
又は筒の一方の口に面ファスナー,両面又は片面接着テ
ープ等の固定具を取り付けておいても、同様の効果があ
る。また、筒の場合には、筒の両方の口に帯状体を連設
させておいてもよく、或いは各種の固定具を取り付けて
おいてもよいし、更に筒の両方の口縁に紐や伸縮性紐を
挿入しておいてもよい。この場合には、顎の下と頭の上
とで被覆材を固定することができ、衣料の着用時及び脱
衣時のいずれの場合にも、被覆材が除去されにくいとい
う効果がある。なお、袋の口や筒の口に連設される帯状
体、又は取り付けられる紐,ゴム紐等の伸縮性紐,ゴム
環,面ファスナー,接着テープ等は、いずれも被覆材を
頭部に固定するためのものであるから、全て固定具の概
念に包含されるものである。
【0014】袋や筒を作成するには、シート類を所定の
形態に裁断した後、折り畳んで或いは丸めて、重合端部
を縫製,ヒートシール或いは接着等の手段で縫着すれば
よい。例えば、袋を作成するには、シート類を二つ折り
し、二方端部を縫着すればよい。また、筒を作成するに
は、シート類を丸めて、その重合端部を縫着すればよ
い。特に、筒のうちでも截頭円筒体を作成するには、シ
ート類を丸めた後、重合端部の全部を縫着するのではな
く、例えば、重合端部の上方のみを縫着すれば、縫着し
ていない下方が広がり、自動的に截頭円筒体を作成する
ことができる。また、重合端部の上方端縁のみを縫着す
れば、円錐体状の袋も容易に作成することができる。な
お、縫着方法としては、シート類を構成する繊維やパル
プとして、熱可塑性繊維や熱可塑性パルプを採用し、そ
の熱可塑性を利用してヒートシールによって縫着するの
が合理的である。また、シート類として編物を採用した
場合には、靴下等の編成法によって、直接袋又は筒の形
態に編成することもできる。
【0015】最も好ましい被覆材は、材料が不織布1,
1’で構成されており、封筒状又はドーム状に製袋され
ている図1又は図2に示した如きものである。不織布
1,1’は、ポリエステル,ポリオレフィン,ポリアミ
ド等の熱可塑性樹脂よりなる短繊維又は長繊維を構成繊
維とし、この構成繊維相互間が自己融着によって結合し
てなるものである。この不織布1,1’の目付は、10
〜50g/m2程度であり、好ましくは20〜45g/
2である。また、不織布1,1’の厚み(20g/c
2の荷重下における厚み)は、1mm以下、好ましく
は0.5mm以下である。このような不織布1,1’
は、不透明度が20.0%以下で通気性が2000cm
3/cm2・sec以上であり、透明性及び通気性の点で
格段に優れている。従って、不織布1,1’よりなる被
覆材を顔面等に被覆すれば、衣料の着用又は脱衣を、何
ら不安感なく且つ息苦しくなく行うことができる。ま
た、このような不織布を使用した製袋方法は、同一の大
きさの不織布1,1’を重合し、封筒状の場合はその三
方端部2を、ドーム状の場合は対向する二方端部と円弧
端部2をヒートシールすることによって行う。このヒー
トシールによって、不織布1,1’を構成している熱可
塑性繊維が軟化又は溶融して、ヒートシールした三方端
部2又は二方端部及び円弧端部2が溶着して封筒状の袋
となるのである。また、封筒状の被覆材の場合、一枚の
不織布を二つ折りし、その二方端部をヒートシールして
製袋することもできる。また、ドーム状の被覆材の場合
であっても、一枚の不織布を二つ折りし、折り目に対向
する一方端部及び円弧端部をヒートシールして製袋する
ことができる。
【0016】本発明に係る被覆材を構成する材料とし
て、ネットや有孔フィルムを使用する場合、そこに設け
られている孔の大きさは、0.1mm2〜1cm2程度の
大きさのものが好ましい。孔の大きさが0.1mm2
満であると、通気性が20cm3/cm2・sec以下と
なる恐れがある。また、1cm2より大きいと、衣料の
試着時等において、顔面に付着している化粧料等が衣料
の襟に付着する恐れがある。ネットは、回転ダイ構造を
有するプラスチックネット用押出成形装置にて、回転ダ
イにある複数のノズル口から合成樹脂を溶融押出して製
造することができる。また、有孔フィルムは、スリット
ダイから溶融した合成樹脂を押出して、無孔の合成樹脂
製フィルムを得た後、針を貫通させる方法或いは真空で
吸引する方法等の機械的方法で製造することができる。
また、スリットダイから押出した溶融合成樹脂を、凹凸
ロール上に流延させて、凸部に対応する箇所を孔とする
有孔フィルムの製造方法も採用することができる。更
に、溶融した合成樹脂中に、何らかの溶媒に溶解する物
質(無機塩等)を混入させた状態で、スリットダイから
押出して、無孔の合成樹脂製フィルムを得た後、溶媒中
に浸漬し無機塩等の物質を抽出して、その抽出部分が孔
となる化学的な方法で有孔フィルムを得ることもでき
る。
【0017】ネットを作成する際、一般的なプラスチッ
クネット用押出成形装置を採用すれば、そのまま筒状の
ネットとなる。また、この筒の一端をヒートシール等で
縫着するか又は縛れば、直ちに袋となる。従って、平板
状のネットを丸めて筒としたり、二つ折りして袋とした
りしなくても、容易に袋や筒の形態とすることができ
る。また、有孔フィルムを作成する際にも、スリットダ
イから合成樹脂を押出しながら、直ちに金型に注入し
て、袋又は筒の形態にすることもできる。また、平板状
の有孔フィルムを加熱又は加圧成形して、或いは一般の
プラスチック成形加工法によって、袋とすることもでき
る。なお、ネットや有孔フィルムは、一般的に熱可塑性
樹脂を素材としているため、縫着して袋や筒を作成する
場合には、ヒートシールによって縫着するのが一般的で
ある。
【0018】また、本発明においては、特定の不透明度
及び通気性を持つシート類を、顔面を被覆するのに十分
な程度の大きさに裁断し、紐,ゴム紐,面ファスナー,
両面又は片面接着テープ等の固定具を設けたものを被覆
材としてもよい(図2参照)。なお、紐については、シ
ート類に別途取り付けることなく、シート類と連設して
おいてもよい。即ち、紐とシート類とが同一素材となっ
ていてもよい。このような被覆材は、シート類で構成さ
れた面3を顔面に当てて、固定具4で固定し、面3を顔
面上に被覆すればよい。固定具4として、紐を使用した
場合には、頭部の後ろで紐を縛ればよい。また、面ファ
スナーや両面又は片面接着テープを使用した場合も、頭
部の後ろで固定すればよい。固定具4として、ゴム紐を
使用した場合には、一本のゴム紐を面3に取り付けて環
状とし、このゴム紐の伸縮力によって、面3を顔面上に
被覆すればよい。更に、従来のマスクで採用されている
ように、紐やゴム紐等の固定具4を耳に掛けて、面3を
顔面上に被覆してもよい。
【0019】本発明において、被覆材を構成している材
料や素材は単体であってもよいし、異なる材料や素材を
組み合わせた複合体であってもよい。例えば、図3に示
すように、顔面の目に対応する箇所5が、不透明度7
0.0%以下である不織布,紙,編織物,ネット又は有
孔フィルムであるシート類で構成されており、顔面の鼻
又は口に対応する箇所6が通気性20cm3/cm2・s
ec以上の材料で形成されていてもよい。特に、好まし
くは、顔面の目に対応する箇所5が、不透明度35.0
%以下、より好ましくは20.0%以下である不織布,
紙,編織物,ネット又は有孔フィルムであるシート類で
形成されており、顔面の鼻又は口に対応する箇所6が通
気性200cm3/cm2・sec以上、より好ましくは
2000cm3/cm2・sec以上の材料で形成するの
がよい。顔面の鼻又は口に対応する箇所6に使用する材
料は、ある特定値以上の通気性を持つものであればどの
ようなものでも使用でき、例えば、不織布,紙,編織
物,ネット,有孔フィルム,有孔金属箔等の任意の材料
を用いることができる。また、その他の箇所7について
は、顔面の目に対応する箇所5で使用したシート類と同
一のものであってもよいし、顔面の鼻又は口に対応する
箇所6に使用した材料と同一のものであってもよい。ま
た、箇所5及び6で使用した材料とは全く異なった材料
であってもよい。例えば、不透明な不織布,紙,編織物
等であってもよいし、不通気性の合成樹脂フィルム,金
属箔等であってもよく、更には不透明で且つ不通気性の
不透明合成樹脂フィルムや金属箔等を使用してもよい。
【0020】また、本発明においては、透明フィルム
(有孔であっても無孔であってもよい。)を使用して、
次のような被覆材を形成することもできる。即ち、顔面
の目に対応する箇所5が透明フィルムで形成されてお
り、顔面の鼻又は口に対応する箇所6が通気性20cm
3/cm2・sec以上の材料で形成されていてもよい。
特に、好ましくは、顔面の鼻又は口に対応する箇所6が
通気性200cm3/cm2・sec以上、より好ましく
は2000cm3/cm2・sec以上の材料で形成され
ているのがよい。顔面の鼻又は口に対応する箇所6に使
用する材料は、ある特定値以上の通気性を持つものであ
ればどのようなものでも使用でき、例えば、不織布,
紙,編織物,有孔フィルム,有孔金属箔等の任意の材料
を用いることができる。また、その他の箇所7について
は、顔面の目に対応する箇所5で使用した透明フィルム
と同一のものであってもよいし、顔面の鼻又は口に対応
する箇所6に使用した材料と同一のものであってもよ
い。また、箇所5及び6で使用した材料とは全く異なっ
た材料であってもよい。
【0021】本発明に係る被覆材の主たる使用方法は、
衣料の購入時における試着の際に、顔面をこの被覆材で
被覆した後、衣料を着用する。この被覆材は、少なくと
も目に対応する箇所が又は全部が、比較的透明な材料で
構成されているため、被覆材で顔面を被覆したまま、外
部を十分見ることができる。従って、被覆材で顔面を被
覆したまま、衣料を着用しても、不安感を感じることが
少ない。そして、被覆材で顔面等を被覆したまま、又は
被覆材を取り去って、購入しようという衣料が自分に似
合うか否かを確認することができる。そして、被覆材で
顔面等を被覆したまま、或いは改めて被覆材で顔面等を
被覆した後、衣料を脱衣する。このような使用方法を採
用すれば、購入しようとする衣料の襟が、顔面に付着し
ている口紅等の化粧料や、毛髪に付着している毛髪料に
よって汚されるのを防止できる。
【0022】また、本発明に係る被覆材は、衣料を購入
する際だけでなく、化粧等をした後に衣料を着用する場
合にも、例えば、家庭において外出時に衣料を着用する
際、又はファッションショーにおいてモデルが衣料を着
用する際にも、好適に使用することができる。更に、こ
の場合において、衣料を脱衣する際にも好適に使用でき
る。なお、本発明に係る被覆材は、衣料の着用時のみに
使用してもよいし、衣料の脱衣時のみに使用してもよい
ことは、言うまでもない。
【0023】
【作用及び発明の効果】衣料の着用時又は脱衣時に、本
発明に係る被覆材を顔面等に被覆しておけば、衣料の襟
が直接顔面に当ることがない。従って、衣料の襟が汚れ
るのを防止しうるという効果を奏する。
【0024】また、本発明に係る被覆材は、その全部が
又は少なくとも顔面の目に対応する箇所が、特定値以下
の不透明度を持つ材料で形成されているので、被覆材で
顔面を被覆したまま、外部を見ることができる。従っ
て、衣料の購入時等における試着の際に、被覆材で顔面
等を被覆しても、足元や周囲の状況(例えば鏡の意味
等)の確認を行うことができ、不安感を覚えることが少
ないという効果を奏する。更には、被覆材で顔面等を被
覆したままで、購入しようとする衣料が自分に似合うか
否かを確認することができるという効果をも奏する。
【0025】更に、本発明に係る被覆材は、その全部が
又は少なくとも顔面の鼻又は口に対応する箇所が、特定
値以上の通気性を持つ材料で形成されているので、被覆
材で顔面を被覆したまま、呼吸することが可能である。
従って、衣料の購入時等における試着時に、被覆材で顔
面等を被覆しても、息苦しさを覚えることが少ないとい
う効果を奏する。更には、ある程度長い時間、被覆材で
顔面等を被覆したままで居ることができるので、そのま
まの状態で、購入しようとする衣料が自分に似合うか否
かを確認することができるという効果をも奏する。な
お、本発明に係る被覆材を使用する場合、衣料を着用し
た後に、顔面等から被覆材を除去し、更に衣料の脱衣時
に再び顔面等を被覆材で被覆してもよいことは勿論であ
る。
【0026】以上のように、本発明に係る被覆材は、百
貨店やブティック等の衣料の販売店で、不安感や息苦し
さを覚えることなく使用しうるものであるため、衣料の
販売促進に悪影響を及ぼすことなく使用でき、且つ商品
である衣料の襟が汚されるのを防止することができる。
また、試着する際の衣料の襟に、他人の化粧料や毛髪料
が付着していることが少ないので、衛生的であり、却っ
て販売促進を図れるという効果もある。更には、顔面等
と共に頭部をも、本発明に係る被覆材で被覆すれば、試
着時に髪型の乱れをも防止しうるという効果を奏する。
従って、本発明に係る被覆材は、百貨店やブティック等
の衣料の販売店で、家庭で、或いはファッションショー
等で、好適に使用することのできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る被覆材の正面図である。
【図2】本発明の他の例に係る被覆材の正面図である。
【図3】本発明の更に他の例に係る被覆材の正面図であ
る。
【図4】本発明の更に他の例に係る被覆材の正面図であ
る。
【符号の説明】
1,1’ 不織布 2 ヒートシールした三方端部 3 顔面に当接する面 4 固定具 5 顔面の目に対応する箇所 6 顔面の口又は鼻に対応する箇所 7 顔面の目,口及び鼻以外の箇所に対応する箇

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不透明度が70.0%以下で且つ通気性
    が20cm3/cm2・sec以上である、不織布,紙,
    編織物,ネット及び有孔フィルムよりなる群から選ばれ
    たシート類で構成されていることを特徴とする衣料の着
    用時又は脱衣時に使用する顔面等の被覆材。
  2. 【請求項2】 不透明度が35.0%以下で且つ通気性
    が200cm3/cm2・sec以上である、不織布,
    紙,編織物,ネット及び有孔フィルムよりなる群から選
    ばれたシート類で構成されていることを特徴とする衣料
    の着用時又は脱衣時に使用する顔面等の被覆材。
  3. 【請求項3】 シート類が袋又は筒となっている請求項
    1又は2記載の衣料の着用時又は脱衣時に使用する顔面
    等の被覆材。
  4. 【請求項4】 袋又は筒の口に固定具が設けられている
    請求項3記載の衣料の着用時又は脱衣時に使用する顔面
    等の被覆材。
  5. 【請求項5】 顔面を被覆するのに十分な大きさのシー
    ト類に、紐やゴム紐等の固定具が設けられている請求項
    1又は2記載の衣料の着用時又は脱衣時に使用する顔面
    等の被覆材。
  6. 【請求項6】 顔面の目に対応する箇所が不透明度7
    0.0%以下である不織布,紙,編織物,ネット及び有
    孔フィルムよりなる群から選ばれたシート類で形成され
    ており且つ、少なくとも、顔面の鼻又は口に対応する箇
    所が通気性20cm3/cm2・sec以上の材料で構成
    されていることを特徴とする衣料の着用時又は脱衣時に
    使用する顔面等の被覆材。
  7. 【請求項7】 顔面の目に対応する箇所が不透明度3
    5.0%以下である不織布,紙,編織物,ネット及び有
    孔フィルムよりなる群から選ばれたシート類で形成され
    ており且つ、少なくとも、顔面の鼻又は口に対応する箇
    所が通気性200cm3/cm2・sec以上の材料で構
    成されていることを特徴とする衣料の着用時又は脱衣時
    に使用する顔面等の被覆材。
  8. 【請求項8】 顔面の目に対応する箇所が透明フィルム
    で形成されており且つ、少なくとも顔面の鼻又は口に対
    応する箇所が通気性20cm3/cm2・sec以上の材
    料で構成されていることを特徴とする衣料の着用時又は
    脱衣時に使用する顔面等の被覆材。
  9. 【請求項9】 顔面の鼻又は口に対応する箇所が通気性
    200cm3/cm2・sec以上の材料で構成されてい
    る請求項7記載の衣料の着用時又は脱衣時に使用する顔
    面等の被覆材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3037986U (ja) * 1996-10-08 1997-06-06 株式会社テクセット フェースカバー
EP0968840A1 (de) * 1998-07-02 2000-01-05 Blockfabrik Lichtensteig AG Block bestehend aus mehreren aufeinanderliegenden blattförmigen Erzeugnissen und Verwendung des Blocks
JP2004073886A (ja) * 2003-10-28 2004-03-11 Daifuku Paper Mfg Co Ltd 化粧用あぶら取り紙及びその製造方法
GB2404135A (en) * 2003-07-03 2005-01-26 Lydia Montoute Face and garment protector

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