JPH10117843A - 試着用フェースカバー - Google Patents

試着用フェースカバー

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JPH10117843A
JPH10117843A JP27320596A JP27320596A JPH10117843A JP H10117843 A JPH10117843 A JP H10117843A JP 27320596 A JP27320596 A JP 27320596A JP 27320596 A JP27320596 A JP 27320596A JP H10117843 A JPH10117843 A JP H10117843A
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JP
Japan
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piece
face cover
fitting
string
pieces
Prior art date
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Pending
Application number
JP27320596A
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English (en)
Inventor
Sakuji Tetsura
作司 鉄羅
Hirobumi Iwasaki
岩崎  博文
Yoshiharu Endo
芳春 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Sankei Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Sankei Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd, Sankei Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使い捨て可能な安価な試着用フェースカバー
を提供する。 【解決手段】 前面構成片2と、後面構成片3とで下端
が開口する袋状に形成する。前面構成片2の下端両側部
に紐片2b,2cを、中央部には止片2dを、夫々前面
構成片2の素材を延長して一体に垂設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は試着用フェースカバ
ーに関するもので、より詳しくは、衣服販売店におい
て、商品である衣服を試着するために、頭部から着用、
脱衣する場合に、試着者の顔面、頭部及び首部を被覆す
る試着用フェースカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、衣服販売店において衣服を購入す
る場合には、その衣服が自分に似合うかどうか試着して
から購入したい要望が高い。
【0003】しかし、セーター等試着者の顔面及び頭部
を通して着用及び脱衣する衣類においては、その試着時
における着用、脱衣時に、試着者の口紅や頭部、顔面に
施した化粧品、香水の臭い、汚れ、更には毛髪等が試着
衣服に付着するおそれがある。
【0004】このような化粧品等が付着した衣服は商品
価値が低下するため、販売店側としては試着の要望に応
え難い場合があり、購入者は試着することなく購入しな
ければならない。
【0005】このような問題の解決策として、販売店
が、試着者の要望により試着室内でスカーフ等の布を頭
部に被るように使用させているのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
使用されるスカーフ等の布は、その同一の布を不特定多
数の試着者が使用することになり、試着時に他人の使用
した布を被るには衛生上に抵抗感があり、使用し難い。
【0007】更に、単に布を頭部に被せて試着すると、
その布がずれやすく、更に通常のスカーフでは透視性が
悪いため被ったままでは試着状態が見ずらく、更に通気
性が悪いため息苦しい感じがある。
【0008】そのため、現実にはこのようなスカーフ等
の布が使用されない場合が多い。このような現状から、
試着時に頭部及び顔面をカバーするものも提案されてい
るが、使い捨てとして使用するには高価で実現性に乏し
い問題がある。すなわち、上記のような試着者の衛生上
の抵抗感を取り除くには、試着者毎に使い捨てとするこ
とが最良であるが、反面そのカバーは衣服販売店側とし
てはサービス品であるため、使い捨てに見合う低価格の
カバーでないと採用できないからである。
【0009】そこで本発明は、使い捨てが可能な低価格
に製造でき、更に使用に適する等、上記の問題を解決
し、実現性の高い試着用フェースカバーを提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、前面構成片(2)と、後
面構成片(3)とで下端が開口する袋状に形成し、前面
構成片(2)の下端両側部に紐片(2b)(2c)を、
中央部には止片(2d)を、夫々前面構成片(2)の素
材を延長して一体に垂設したことを特徴とするものであ
る。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前面構成片(2)と後面構成片(3)が、
夫々の上縁で折り返された1枚の素材で形成されている
ものである。
【0012】請求項記載3の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前面構成片(2)と後面構成片
(3)の上部両角部(7)(8)を欠除して該欠除部を
閉塞したものである。請求項4記載の発明は、請求項1
又は2又は3記載の発明において、上部に断面V状のま
ちを設けたものである。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の発明において、前面構成片(2)の下端
を延長した延長片(2a)の両側部に逆U字状のミシン
目(10)(11)を刻設し、該ミシン目(10)(1
1)に沿って切断することにより紐片(2b)(2c)
と止片(2d)が形成されるようにしたものである。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、多数の試着用フェースカバーを重合し、こ
の重合状態において各試着用フェースカバーのミシン目
(10)(11)で囲まれた部分(5a)(6a)を一
括して綴ってヘッダー(12)で吊り下げるようにした
ものである。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかに記載の発明において、前面構成片(2)と後面
構成片(3)と紐片(2b)(2c)と止片(2d)
を、不織布又はフィルム又は紙で形成したものである。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかに記載の発明において、前面構成片(2)と後面
構成片(3)と紐片(2b)(2c)と止片(2d)
を、通気性が10cm3 /cm2 /sec以上を有する
材料で形成したものである。
【0017】請求項9記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかに記載の発明において、前面構成片(2)と後面
構成片(3)と紐片(2b)(2c)と止片(2d)
を、目付が5〜50g/m2 の不織布で形成したもので
ある。
【0018】請求項10記載の発明は、請求項1〜6の
いずれかに記載の発明において、前面構成片(2)と後
面構成片(3)と紐片(2b)(2c)と止片(2d)
を、部分熱圧着を有する合繊長繊維不織布で形成したも
のである。
【0019】請求項11記載の発明は、請求項1〜6の
いずれかに記載の発明において、前面構成片(2)と後
面構成片(3)と紐片(2b)(2c)と止片(2d)
を、捲縮繊維からなる嵩高性長繊維不織布で形成したも
のである。
【0020】そして、請求項12記載の発明は、請求項
1〜6のいずれかに記載の発明において、前面構成片
(2)と後面構成片(3)と紐片(2b)(2c)と止
片(2d)を、引張強力が0.1kg/5cm以上の不
織布で形成したものである。
【0021】
【発明の実施の形態】図に示す実施例に基づいて本発明
の実施の形態について説明する。図1乃至図5は第1実
施例を示す。
【0022】本第1実施例に示す試着用フェースカバー
1は前面構成片2と後面構成片3とからなり、これら両
構成片2,3の上縁4は連結されている。該上縁4は、
両構成片2,3相互をヒート接着で連結してもよいが、
図の実施例のように素材を上縁4となる側で折り返して
両構成片2,3を一連に形成するとよい。
【0023】前面構成片2は、使用者の頭部の前半部、
すなわち顔面と首部の前半部を被覆するに必要な面積に
形成されている。該前面構成片2の下端両側部にはその
前面構成片2と一体に垂設した紐片2b,2cと、前面
構成片2の下端でかつ上記両紐片2bと2c間において
前面構成片2と一体に垂設した舌片状の止片2dとから
なり、これらは単一素材で一体に形成されている。5,
6は上記両紐片2b,2cと止片2dを形成するための
切欠穴である。尚、上記両紐片2b,2cと止片2d
は、図6の第2実施例に示すような直線の切り込み5
b,6bを入れて形成してもよい。
【0024】上記紐片2bと2cの長さは、その試着用
フェースカバー1を頭部に被った場合に、使用者の顎の
下部で両紐片2b,2cを結ぶことができる長さに設定
されている。
【0025】具体的には、上記前面構成片2の横幅L1
は約40〜45cmに形成され、前面構成片2の縦幅L
2 は約30〜35cmに形成され、両紐片2b,2cの
夫々の長さL3 は約15〜20cmに形成され、紐片2
b,2cの夫々の幅L4 は約3〜6cmに形成されてい
る。
【0026】後面構成片3の横幅は上記前面構成片2に
おける横幅L1 と同長に形成され、縦幅は前面構成片2
の縦幅L2 より若干短く形成されている。図1,図4に
おいて、点線3aはその後面構成片3の下縁を示す。
【0027】上記前面構成片2と後面構成片3の両側部
は相互にヒート溶接又は接着剤により接着されており、
両構成片2,3により下端に開口部9を有する袋状に形
成されている。Wはその接着部を示す。
【0028】上記両構成片2,3の上部両角部7,8は
円弧状に欠除されているとともにヒート溶接又は接着剤
により閉止されている。Wはその接着部を示す。上記両
構成片2及び3の使用材料としては、使い捨て可能な安
価なものであること、被った場合に外部が透けて見える
ものであること、通気性を有するものであること、必要
な強度を有するものであること及び若干の伸びを有する
ものであることが要求される。
【0029】したがって、上記の要求を満たす不織布、
紙、フィルム等を使用する。これらの使用材料として望
ましい実施例を以下に説明する。 〔不織布〕不織布に用いられる繊維としては、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリアミド、共重合ポリエステ
ル、共重合ポリアミド、及びポリエチレンとポリプロピ
レン、ポリエチレンとポリエステル等の複合繊維、捲縮
繊維等を単一又は2種以上の混合、積層として用いる。
【0030】そして、上記の繊維を使用して、公知の方
法、例えば、スパンボンド法、メルトブロー法、機械交
絡法、注状流交絡法、サーマルボンド法、フラッシュ紡
糸法等により不織布を形成する。
【0031】また、着用するときに、伸びるが破けない
こと、風合いが柔らかくフィット性に富むこと、簡単に
装着できること、製袋加工が容易であり安価に形成でき
ることなどが望ましいので、不織布は、目付が5〜50
g/m2 であり、好ましくは10〜40g/m2 であ
る。目付が5g/m2 未満の場合は構成繊維量が少な
く、間隙が大きいため通気性・透視性が良いが、一方強
度が小さく破れ易く、且つ化粧品等の汚れが生じる問題
がある。また、目付が50g/m2 以上の場合は強度が
大きく破れ難いが、一方通気性、透視性が不足するとと
もにコスト高などの問題が生じる。
【0032】また、不織布の引張強力は0.1kg/5
cm以上、好ましくは0.3kg/5cm以上である。
引張強力が0.1kg/5cm未満では装着するときに
破れ易くなり、取扱い性が悪い。
【0033】したがって、構成繊維が少ない低目付で、
強力が大きく、かつ延び易く、ヒートシール性に富む、
例えば、スパンボンド方式の長繊維不織布、捲縮繊維か
らなる嵩高性長繊維不織布、鞘芯型複合繊維不織布等が
好ましい。また、部分熱圧着を有する合成長繊維不織布
を使用するとよい。
【0034】上記部分熱圧着は、例えば、エンボス彫刻
ロールと平滑ロールとの組合せ等により行われる。不織
布の要求機能に応じてエンボス彫刻模様、形状、間隔、
及び温度、接圧などの製造条件等が決められる。尚、部
分熱圧着面積率は、2〜30%、好ましくは5〜15%
である。
【0035】また、上記捲縮繊維は、例えば、バイメタ
ル型域は、偏心鞘芯型などの複合紡糸、異形断面からな
る紡糸、偏った温度勾配の冷却を有する紡糸等で得られ
る。例えば、2〜30個/25mmの顕在捲縮を有する
連続フィラメントである。
【0036】更に、加熱・延伸等により発現する潜在捲
縮を有する繊維も含まれる。 〔フィルム〕厚さ10〜50μm、好ましくは12〜3
0μmの熱可塑性樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、塩化ビニール、塩化ビニリデン、ポリアミド及
び複合フィルム、多層フィルム、微多孔膜フィルム等を
用いる。
【0037】また、通気性を得るために、公知の方法に
よる穴明け加工を行った有孔フィルムなどを用いる。更
に、熱可塑性樹脂をネット状に押し出し成形したプラス
チックネットなども用いることができる。
【0038】〔紙〕洋紙、和紙、化学繊維紙、合成紙等
を用いる。特に、本発明の試着用フェースカバーを安価
に得る方法の一つとして、熱接着製袋機を用いる場合に
は、ヒートシール性に富む化学繊維合成紙が好ましい。
【0039】また、上記不織布、フィルム、紙におい
て、その使用材料の特性は、通気性が10cm3 /cm
2 /sec以上、好ましくは50〜1000cm3 /c
2 /sec(JIS−L−1096A法、フランジュ
ール形試験機を用いる)のものを使用する。通気孔が1
0cm3 /cm2 /sec未満では顔面を被覆する為、
息苦しくなってくるなどの問題が生じるためである。
【0040】更に、材料の伸長性が高い材料を使用す
る。例えば、試着用フェースカバーの製品側面方向に対
して両手で広げられる力が約0.5〜2kgで10〜1
00%伸長できると好ましい。更に、少なくとも一方が
低荷重で伸長できることが良い。このように、試着用フ
ェースカバーの側面方向が両手で容易に広げられること
は試着者のサイズが自由に変えられ、又、個人の好みで
ゆったりサイズを好む時は、大きく広げて使用し、ぴっ
たりサイズを好むときは、ほとんど広げないで使用する
などの選択ができる。
【0041】更に、使用材料として、部分熱圧着をした
ものを使用すると強度を大きくしてより破れにくくする
ことができる。また、毛髪がまつわりつかないように、
静電気の帯電防止加工を施すとよい。次に本第1実施例
の試着用フェースカバー1の使用方法について説明す
る。
【0042】この試着用フェースカバー1を衣服販売店
の試着室内等に備え置く。使用時には、先ず、その試着
用フェースカバー1を、その止片2dを顔面側にして、
前面構成片2と後面構成片3間の下端開口部9より図5
に示すように頭部10に被る。この被りにより、両構成
片2,3によって頭部及び顔面更には首部が包被され
る。次で、両紐片2b,2cを図5に示すように、止片
2dの前面(表面)に回し、試着者の顎の下部で、顎に
引っ掛かる程度に軽く結ぶ。これにより、両構成片2,
3とから構成された下端開口部9が縮径され、かつ止片
2dが顎の下面に係止し、その試着用フェースカバー1
の上方への抜け外れが阻止される。このとき、止片2d
は顎から首に沿って曲り、上記の抜け外れが防止される
とともに首部を被覆する。
【0043】上記の被り状態で、例えば首周りの小さな
セーターを着用すると、そのセーターの胴部は勿論、そ
の首周り部は試着用フェースカバー1の外面を摺動し、
試着者の顔面、頭髪、首部に直接触れることなく通過す
る。また、そのセーターを脱衣する場合には紐片2b,
2cの結びと止片2dの顎への係止により、その試着用
フェースカバー1がセーターと共に抜け外れることがな
く、脱衣時においてもそのセーターが試着用フェースカ
バー1の外面を摺動する。
【0044】したがって、着用及び脱衣時に、試着者の
顔面、首部、頭髪に施した化粧品等が試着衣に付着する
ことがなく、更に整髪された髪形の乱れも防止できる。
また、試着用フェースカバー1を被っている間において
も、その材質を上記のような透視性のものを使用するこ
とによって、試着状態を見ることができ、また、通気性
のあるものを使用することにより、息苦しさもない。更
に伸びのあるものを使用することにより、被りやすくな
る。
【0045】更に、両角部7,8が欠除されているの
で、被った場合に、両構成片2,3が広がりやすく、更
に、角が尖ってつの(角)状になるのを防止し見栄えが
良くなる。
【0046】図7は本発明の第3実施例を示す。本実施
例は上記第1実施例における両紐片2b,2cと止片2
dを形成する切欠穴5,6を製造時に予め形成すること
なく、前面構成片2の下端を延長した延長片2aに、上
記の切欠穴5,6の周縁に沿った位置に切断用のミシン
目10,11を刻設したものである。このミシン目とし
ては、例えば、ミシン目の相互の間隔(接続部)は、
0.1〜10mm、好ましくは0.2〜5mmで行われ
る。間隔が、0.1mm以下の場合は、強力が不足し、
一方10mm以上では強力が大きくなり切断が困難とな
るからである。例えば、図1の寸法の場合には、上記間
隔を5箇所設けて切断を容易にする。その他の構造は上
記第1実施例と同様であるため、同一部分には同一符号
を付してその構造の説明を省略する。
【0047】該第3実施例のものにおいては、これを多
数枚(例えば100枚)同じ向きに重合してその両紐片
2b,2c及び止片2d側を、図8及び図9に示すよう
に、紙片からなる断面冂状のヘッダー12で包み、上記
切欠穴5,6に該当する部分5a,6aにおいて、ヘッ
ダー12と多数枚の試着用フェースカバー1を一括して
綴じ具13で綴じ、ヘッダー12には吊り具14を備
え、日捲りカレンダー状にする。そしてヘッダー12の
前面片12aには、その試着用フェースカバー1の使用
方法及び効用等を印刷にて記載する。
【0048】本第3実施例のものの使用方法は、その多
数枚の試着用フェースカバー1を、そのヘッダー12の
吊り具14により、試着室内等の適宜位置に吊り下げて
おく。この場合、各試着用フェースカバー1は、その両
側上端が綴じ具13,13により水平に保持され、傾く
ことなく垂直姿勢で垂れ下がり、見栄えが良くなる上
に、後述の下方への引き取り操作が容易になる。
【0049】そして、試着時に試着者が前面側の1枚の
試着用フェースカバー1を撮んで下方へ引っ張る。する
と、部分5a,6aが綴じ具13で止められていること
により、ミシン目10,11に沿って切断され、部分5
a,6aをヘッダー12に残して他の部分が引き取り出
される。引き取り出された試着用フェースカバー1は、
上記部分5a,6aが無い、すなわち上記第1実施例の
ような切欠穴5,6が形成され、両紐片2b,2c及び
止片2dを有する形状になる。
【0050】したがって、上記第1実施例で説明したよ
うな使用が可能になる。そして、多数の試着用フェース
カバー1を上記のように順次引っ張って取り出して使用
する。
【0051】更に本第3実施例によれば、多数枚の試着
用フェースカバーを、後面構成片3が重合していない前
面構成片2の延長片2a部で綴じるようにしたので、仮
に後面構成片3も通じて2枚綴じるものに比べて綴じ厚
が半分になる。このことは、試着用フェースカバーの一
綴りの枚数を多くし、使用を至便にすることができる。
【0052】更に、1枚の試着用フェースカバーは1枚
の片で綴じられるため、2枚のものに比べて、綴じ作業
が容易でかつ使用時において各試着用フェースカバーを
引っ張り取る力が半分でよく、その取り操作が楽に行え
る。
【0053】更に、ヘッダー12の吊り具14を介して
試着室の壁面等に設けた掛け具等に吊り下げ置きでき、
試着用フェースカバーを場取らず備え置くことができ
る。更に、1枚の試着用フェースカバー1を引っ張って
取り出す場合に、他の試着用フェースカバー1は綴じ具
13で保持されているので、他の試着用フェースカバー
1が追従して引き取られることがない。
【0054】次に、上記第3実施例の試着用フェースカ
バー1の製造方法について図9により説明する。先ず長
尺の帯状の素材19を図10に示すように、一方を長く
半折した状態で製袋機へ送り、先ず、半折側を20,2
1のようにR状に、また上記20,21の中間部22,
23を直線状に同時にヒートカットする。これにより、
表裏片の重合部23はその切断縁がヒート接着されて袋
状に閉止される。また、上記のミシン目10,11を別
工程で、例えば100枚重ねて、打抜き型で刻設する。
これにより図7に示すような試着用フェースカバー1が
形成される。
【0055】尚、上記の製造時の接着は、材料に応じて
最適方法、接着条件を選定して行われる。例えば、接着
と切断を同時に行える溶断シール方式、超音波方式、加
熱・加圧方式などが生産性も優れ良好に行える。また、
紙においては接着剤により接着する。
【0056】また、図1乃至図4に示す第1実施例の試
着用フェースカバー1を製造する場合は、上記ミシン目
10,11の代わりに該部を別工程で、例えば100枚
重ねて打ち抜き刃で切欠穴5,6を形成する。
【0057】図11乃至図14は本発明の第4実施例を
示す。本第4実施例は、上記第1実施例において、その
上縁4に断面V状のまち24を折曲形成したものであ
る。このまち24の折曲長L5 は所望に設定するもので
あるが、通常3〜10cmが望ましい。
【0058】また、この第4実施例の場合の製造に際し
ては、上記図10の上縁での素材の折り返しを、まちを
入れて折り返せばよい。その他の構造は上記第1実施例
と同様であるため、同一部分に同一符号を付してその構
造の説明は省略する。
【0059】本第4実施例によれば、その試着用フェー
スカバー1を被る際に、その両構成片2と3を前後に開
くことにより、図5の鎖線で示す如く、まち24部の存
在によって両構成片2と3を大きく広げることができ
る。そのため、被りやすく、かつ顔面等に対してゆとり
をもって被ることができ、不快感を減少できる。また、
上記のような両角部7,8の切欠と相まって、このまち
24部の広がりが容易になる。
【0060】また、上記図6に示す第2実施例及び図7
乃至図9に示す第3実施例においても、本第4実施例の
ような、まち24部を形成してもよい。図15は本発明
の第5実施例を示す。
【0061】本第5実施例は、上記第1実施例における
両角部7,8の欠除を施さないもので、両角部25,2
5を残したものである。本実施例においては、上記両角
部7,8の欠除による効果は発揮されないが、その他の
上記の効果は発揮できる。
【0062】また、本第5実施例においても、上記第3
実施例のようなミシン目10,11を形成したり、第4
実施例のようなまち24部を折曲形成してもよい。
【0063】
【発明の効果】以上のようであるから、請求項1記載の
発明によれば、その試着用フェースカバーを被ることに
より、顔面、頭髪、首部に付着した化粧品等が試着衣に
付着することを防止できるとともに髪の乱れを防止で
き、かつ、紐片を止片の前面でかつ顎の下部で結ぶこと
により、試着した衣服を脱衣する場合に、その被った試
着用フェースカバーが衣服と共に抜け外れることが防止
されるは勿論、特に次のような効果を発揮する。
【0064】上記紐片及び止片を前面構成片の素材と一
体、すなわち単一素材で形成したので、長尺の前面構成
片素材と長尺の後面構成片素材を重合して送りつつ製袋
機で袋状に製袋して、上記の紐片と止片を備えた試着用
フェースカバーを連続的に形成でき、その試着用フェー
スカバーを極めて安価に製造できる。すなわち、仮にカ
バー部と紐とを別材で形成してこれらをカバーの製袋工
程とは別工程で接着するものに比べて、安価に製造でき
る。そのため、衣服販売店でサービス品として提供され
る使い捨ての試着用フェースカバーとして実現性があ
る。このように使い捨てにできることは試着者にとって
衛生的である。
【0065】更に、試着用フェースカバーを使い捨てに
すると廃棄物の処理が問題となるが、本発明においては
試着用フェースカバー全体を単一素材で形成できるた
め、廃棄時に部材の分別が不必要になり、回収処理や材
料のリサイクル使用が容易になる。
【0066】請求項2記載の発明によれば、前面構成片
と後面構成片を1枚の素材を折り返して形成したので、
この折り返し状態で製袋機にかけることにより、該両構
成片の上縁の接着工程を省くことができ、一層安価に製
造できる。
【0067】請求項3記載の発明によれば、更に両構成
片の上部両角部が欠除されているので、その試着用フェ
ースカバーを被る場合に、両構成片を広げやすくなり、
その被り操作が容易になる上に被った状態においてその
角部が尖らず見栄えが良くなる。
【0068】請求項4記載の発明によれば、まちを形成
したことにより、更に両構成片の広がりが良くなり、試
着用フェースカバーが被りやすく、頭部、顔面に対しゆ
とりができるので髪形及び化粧崩れの心配がなく被るこ
とができ、また、被って試着する場合も上記の心配がな
い。
【0069】請求項5及び6記載の発明によれば、多数
の試着用フェースカバーをカレンダー式に吊り下げてお
いて、その一枚一枚引っ張って取り出すことにより、上
記請求項1記載のような試着用フェースカバーとして使
用できる。したがって、多数枚の試着用フェースカバー
を試着室等の壁に吊り下げて一枚一枚使用でき、その使
用が至便になる上に試着用フェースカバーの備えつけが
容易になる。更に、使用時の一枚毎の引っ張り取りが楽
に行える。
【0070】請求項7記載の発明によれば、上記のよう
な試着用フェースカバーを安価な不織布、フィルム、紙
で形成でき、上記のように安価に製造できることと相ま
ってその試着用フェースカバーの単価が低減でき、使い
捨て用の試着用フェースカバーとしての実現性を一層高
くすることができる。
【0071】請求項8記載の発明によれば、更に通気性
を確保して被った場合の息苦しさによる不快感を低減で
きる。請求項9及び12記載の発明によれば、更に透視
性がありかつ被り時に破れない強度を有する安価な不織
布で上記のような試着用フェースカバーを形成できる。
【0072】請求項10記載の発明によれば、一層強度
が大きい試着用フェースカバーを提供できる。そして、
請求項11記載の発明によれば、更に両構成片に伸縮性
が生じ、その試着用フェースカバーの被りや外しが容易
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す前面図。
【図2】図1におけるA−A線断面図。
【図3】図1におけるB−B線断面図。
【図4】図1の実施例の斜視図。
【図5】図1の実施例の使用状態を示す側面図。
【図6】本発明の第2実施例を示す前面図。
【図7】本発明の第3実施例を示す前面図。
【図8】図7の実施例の試着用フェースカバーを多数枚
綴ってヘッダーで吊り下げた状態を示す斜視図。
【図9】図8の状態での前面図。
【図10】図7に示す実施例の試着用フェースカバーの
製造方法を説明する図。
【図11】本発明の第4実施例を示す前面図。
【図12】図11におけるC−C線断面図。
【図13】図11におけるD−D線断面図。
【図14】図11に示す実施例の斜視図。
【図15】本発明の第5実施例を示す前面図。
【符号の説明】
2…前面構成片 2a…延長片 2b,2c…紐片 2d…止片 3…後面構成片 4…上縁 5a,5b…ミシン目で囲まれた部分 10,11…ミ
シン目 12…ヘッダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 芳春 大阪府大阪市北区堂島浜1丁目2番6号 旭化成工業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面構成片と、後面構成片とで下端が開
    口する袋状に形成し、前面構成片の下端両側部に紐片
    を、中央部には止片を、夫々前面構成片の素材を延長し
    て一体に垂設したことを特徴とする試着用フェースカバ
    ー。
  2. 【請求項2】 前面構成片と後面構成片が、夫々の上縁
    で折り返された1枚の素材で形成されている請求項1記
    載の試着用フェースカバー。
  3. 【請求項3】 前面構成片と後面構成片の上部両角部を
    欠除して該欠除部を閉塞した請求項1又は2記載の試着
    用フェースカバー。
  4. 【請求項4】 上部に断面V状のまちを設けた請求項1
    又は2又は3記載の試着用フェースカバー。
  5. 【請求項5】 前面構成片の下端を延長した延長片の両
    側部に逆U字状のミシン目を刻設し、該ミシン目に沿っ
    て切断することにより紐片と止片が形成されるようにし
    た請求項1〜4のいずれかに記載の試着用フェースカバ
    ー。
  6. 【請求項6】 多数の試着用フェースカバーを重合し、
    この重合状態において各試着用フェースカバーのミシン
    目で囲まれた部分を一括して綴ってヘッダーで吊り下げ
    るようにした請求項5記載の試着用フェースカバー。
  7. 【請求項7】 前面構成片と後面構成片と紐片と止片
    を、不織布又はフィルム又は紙で形成した請求項1〜6
    のいずれかに記載の試着用フェースカバー。
  8. 【請求項8】 前面構成片と後面構成片と紐片と止片
    を、通気性が10cm 3 /cm2 /sec以上を有する
    材料からなる請求項1〜6のいずれかに記載の試着用フ
    ェースカバー。
  9. 【請求項9】 前面構成片と後面構成片と紐片と止片
    を、目付が5〜50g/m2 の不織布で形成した請求項
    1〜6のいずれかに記載の試着用フェースカバー。
  10. 【請求項10】 前面構成片と後面構成片と紐片と止片
    を、部分熱圧着を有する合繊長繊維不織布からなる請求
    項1〜6のいずれかに記載の試着用フェースカバー。
  11. 【請求項11】 前面構成片と後面構成片と紐片と止片
    を、捲縮繊維からなる嵩高性長繊維不織布で形成した請
    求項1〜6のいずれかに記載の試着用フェースカバー。
  12. 【請求項12】 前面構成片と後面構成片と紐片と止片
    を、引張強力が0.1kg/5cm以上の不織布で形成
    した請求項1〜6のいずれかに記載の試着用フェースカ
    バー。
JP27320596A 1996-10-16 1996-10-16 試着用フェースカバー Pending JPH10117843A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010058517A (ja) * 2009-10-28 2010-03-18 Asahi Kasei Fibers Corp 積層加工紙

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JP2010058517A (ja) * 2009-10-28 2010-03-18 Asahi Kasei Fibers Corp 積層加工紙

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