JPH0820587B2 - マイクロフィルムリーダのオートフォーカス方法 - Google Patents

マイクロフィルムリーダのオートフォーカス方法

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JPH0820587B2
JPH0820587B2 JP62048680A JP4868087A JPH0820587B2 JP H0820587 B2 JPH0820587 B2 JP H0820587B2 JP 62048680 A JP62048680 A JP 62048680A JP 4868087 A JP4868087 A JP 4868087A JP H0820587 B2 JPH0820587 B2 JP H0820587B2
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  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Variable Magnification In Projection-Type Copying Machines (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Focusing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、CCDラインセンサなどのイメージセンサを
用いて合焦判別するマイクロフィルムリーダのオートフ
ォーカス方法に関するものである。
(発明の技術的背景) CCDラインセンサなどのイメージセンサを用いたオー
トフォーカス方法として、イメージセンサの各画素の受
光量を時系列出力信号として出力し、この出力信号から
コントラスト信号を求め、このコントラスト信号が最大
となる位置を合焦位置とする方法が提案されている。例
えば時系列信号の高周波成分を絶対値化し、この絶対値
信号を積分してコントラスト信号とする方法が知られて
いる(特開昭55−76311号)。
しかし実際の出力信号には種々の雑音が含まれる。例
えば特定の画素に明るさの不均一が生じる固定パター雑
音や、イメージセンサ内部から発生する内部雑音、ある
いはプリアンプ雑音等が含まれる。内部雑音とプリアン
プ雑音とはランダム雑音であり、出力信号に常に含まれ
得る。これに対して固定パターン雑音はィメージセンサ
特定の画素に対して現れる。
これらの雑音のため、前記のような方法でコントラス
ト信号を求める場合、読出し時間が長くなるとランダム
雑音による影響が大きくなり、また積分する時間あるい
は範囲が変わるとこのランダム雑音だけでなく固定パタ
ーン雑音の影響も大きくなる。このため制御精度が低下
するという問題があった。
また実際の情報の検出に寄与する画素(有効画素とい
う)の出力信号(有効出力信号という)は読出し時間の
始点から終点までの全範囲に広がるものではなく、読出
し時間内の一定時間範囲に限定されたものとなる。例え
ば第3図に示す転送パルスA、A間の読出し時間T0に対
し、出力信号Bのうち有効出力信号B1は時間T1に限定さ
れ、他の範囲は無効出力信号B2、B3となる。無効出力信
号B2、B3の電圧はほぼ零であるのに対し有効出力信号B1
の電圧は正になる。このため出力信号B2とB1の間および
B1とB3の間で出力信号Bはステップ状に変化する。従っ
てこの出力信号Bの高周波成分Cには、このステップ部
分による大きな疑似信号C1、C2が含まれ、前記従来技術
に従ってこの高周波成分Cの絶対値を積分したのでは、
疑似信号C1、C2による誤差が発生するという問題があっ
た。
さらにマイクロフィルムリーダでは、原稿をマイクロ
フィルムに撮影した時に原稿の周囲に対応する部分が投
影画像では黒枠となって表われる。このため、この黒枠
と原稿の画像との境界が読取り出力信号Bにステップ状
の変化を発生させ、これが前記と同様な疑似信号C1、C2
を発生させる。
(発明の目的) 本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、
ラインセンサの出力信号の高周波成分を絶対値化し、こ
の絶対値を積分して合焦判別するにあたり、ラインセン
サの出力信号に含まれる雑音や疑似信号の影響を無く
し、合焦制御精度を向上させることができるマイクロフ
ィルムリーダのオートフォーカス方法を提供することを
目的とする。
(発明の構成) 本発明によればこの目的は、マイクロフィルム投影画
像からフォーカスゾーンを設定し、設定可変な蓄積時間
に対して読出し時間を可変とし、前記蓄積時間内にイメ
ージセンサに入射する前記フォーカスゾーンの投影画像
情報を読出し時間内に時系列出力信号として読出し、前
記投影画像のバックグラウンド領域に対応する出力信号
に基づいて露光量の調整を行った後、この出力信号をろ
波して得た高周波成分を全波整流し、この全波整流信号
を前記イメージセンサの有効画素に対する有効出力信号
の前後端を除く範囲内で積分し、この積分値を用いて合
焦判別することを特徴とするマイクロフィルムリーダの
オートフォーカス方法、により達成される。ここに有効
出力信号は黒枠を除いた原稿の画像に対する出力信号も
含む。
(作用) マイクロフィルムの投影画像では、予め設定したフォ
ーカスゾーンのマイクロフィルム投影画像に含まれてい
るバックグラウンド領域の明るさにより露光量を決定す
ることができるから、このバックグラウンド領域に対す
るイメージセンサの出力信号に基づいてこの露光量が適
切になるように露光量の調整を行う。その後イメージセ
ンサで読取った時系列出力信号の高周波成分には、雑音
や疑似信号C1、C2が含まれるので、この高周波成分の全
波整流信号を積分すると、この雑音および疑似信号C1
C2の影響が含まれることになるが、積分を疑似信号C1
C2を含まない有効出力信号の範囲に限定することによ
り、この雑音の影響の大部分は除去でき、また疑似信号
C1、C2による影響は完全に除去できる。この積分値は画
像のコントラストを示す信号として採用され、このコン
トラスト信号が最大となる位置に投影レンズを移動させ
れば合焦となる。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例であるリーダプリンタの全
体概略図、第2図はそのオートフォーカス制御装置のブ
ロック図、第3図は各部出力波形図、第4図は動作の流
れ図である。
第1、2図において符号10はマイクロフイッシュやマ
イクロロールフィルムなどのマイクロ写真の原画であ
る。12は光源であり、光源12の光はコンデンサレンズ1
4、防熱フィルタ16、反射鏡18を介して原画10の下面に
導かれる。リーダモードにおいては、原画10の透過光
(画像投影光)は、投影レンズ20、反射鏡22、24、26に
よって透過型スクリーン28に導かれ、このスクリーン28
に原画10の拡大投影像を結像する。プリンタモードにお
いては、反射鏡24は第1図仮想線位置に回動し、投影光
は反射鏡22、30、32によってPPC方式のスリット露光型
プリンタ34に導かれる。プリンタ34の感光ドラム36の回
転に同期して反射鏡22、30が移動し、感光ドラム366上
に潜像が形成される。この潜像は所定の極性に帯電され
たトナーにより可視像化され、このトナー像が転写紙38
に転写される。
40はゾーン設定手段であり、フォーカスゾーンを示す
マーク42と、このマーク42をスクリーン28上で移動させ
るための手動のつまみ44とを備える。ゾーンの位置aは
位置検出部46で検出されて制御手段48に送出される。
50はフォーカス制御用光学系であり、画像投影光の光
軸上に配置された半透鏡52と、投影レンズ54と、イメー
ジセンサとしてのCCDラインセンサ56と、サーボモータ5
8とを備える。投影レンズ20を通過した投影光の一部は
半透鏡52により投影レンズ54を通してラインセンサ56に
導かれる。ラインセンサ56はモータ58により光軸に直交
する方向へ移動可能となっている。また投影レンズ54
は、投影光がスクリーン28あるいは感光ドラム36の投影
面上に合焦する位置に投影レンズ20を置いた時に、ライ
ンセンサ56の受光面上にも正確に結像するように、その
焦点距離が決められている。
オートフォーカス機構は投影レンズ20を光軸方向に進
退動させるサーボモータ60を備え、投影光がスクリーン
28あるいは感光ドラム36の投影面上に正しく結像するよ
うに制御手段48により焦点制御される。
制御手段48は第2図に示すように構成される。62は入
力インターフェース、64はCPU、66は出力インターフェ
ース、68はクロックである。このクロック68はラインセ
ンサ56として2相CCDを用いる場合には例えば1メガHZ
の2相クロックパルスbを出力する。70は減算カウンタ
であり、蓄積時間と読出し時間T0とにそれぞれ対応する
クロックパルスbのパルス数N0、N(T0)とが所定のタ
イミングにCPU64により設定される。パルス数N0は露光
量を適切にするようにCPU64により制御される可変なも
のである。パルス数N(T0)は同様にCPU64により設定
される可変なものであり、蓄積時間のパルス数N0に等し
く設定する。すなわちこの一定の転送パルス間隔の一つ
を蓄積時間とし、これに続く転送パルス間隔を読出し時
間とすることができる。カウンタ70はカウンタ値が0に
なると転送パルスAを出力する。72はドライバであり、
蓄積時間内にラインセンサ56の受光部に蓄積された電荷
を転送パルスAと、このパルスAより十分に短かいクロ
ックパルスbと同じ周期の読出しパルスcとをラインセ
ンサ56へ送出する。ラインセンサ56は、転送パルスA、
A間を有効蓄積時間として受光部に蓄積した電荷を、そ
の次の転送パルスA、A間の読出し時間T0に転送部へ一
度に転送した後、読出しパルスcによって時系列出力信
号Bを出力する。
74は減算カウンタである。このカウンタ74は後記積分
回路84が積分を開始するタイミングt1を検出するもので
ある。すなわちこのタイミングt1までに要するクロック
パルスbのカウント数N(t1)が設定され、転送パルス
Aに同期してクロックパルスbを減算し、カウント数が
0になると積分開始信号dを積分回路84に送出する。76
は減算カウンタである。このカウンタ76には有効出力信
号Bのうち画像が含まれる確率の高い領域の終りのタイ
ミングt2を示すクロックパルスbのカウント数N(t2
が設定され、このタイミングt2には信号eを出力する。
ラインセンサ56の出力信号Bは信号処理回路78で各画
素の特性のバラツキの影響が補正されかつ波形整形され
た後、高域通過フィルタ(HPF)80に入力される。出力
信号Bは第3図に示すように画素の出力を含まない無効
出力信号B2,B3と有効な画素の出力を含む有効出力信号B
1と含み、出力信号B1とB2との間及びB1とB3との間でス
テップ状に変化する。この出力信号BはHPF80でろ波さ
れて高周波成分Cのみが全波整流回路82に入力される。
この高周波成分Cは第3図に示すように疑似信号C1、C2
を含み、これを全波整流した後の信号Dは同様に疑似信
号C1、C2を含むものとなる。
84は積分回路であって、全波整流信号Dを積分するも
のである。この積分回路84は前記カウンタ74がタイミン
グt1で出力する積分開始信号dによって積分開始する。
86はサンプルホールド回路であり、このサンプルホー
ルド回路86は前記カウンタ76が出力する信号eに基づい
てこのタイミングt2の時の積分値Eを記憶してCPU64に
送出する。このため全波整流信号Dの積分は信号dから
信号eまでの間、すなわち第3図にT3で示す期間だけで
行われることになる。従って、疑似信号C1、C2の影響だ
けでなく、有効出力信号B内のうち画像の無い部分(バ
ックグラウンド)の出力信号や、無効出力信号B2に含ま
れる雑音による影響を全く受けることがない。
このようにして求めた積分値Eは、読出し時間T0が終
了する時の転送パルスAによってA/D変換器88、入力イ
ンターフェース62を通ってCPU64に読込まれる。
次に本実施例の動作を説明する。制御手段48は、まず
ゾーン設定手段40で設定されたゾーンの位置aを読込ん
で、このゾーンに対応する領域の投影光がラインセンサ
56に入射するようにサーボモータ58を制御する。使用者
は、反射鏡24を第1図実線位置においたリーダモードを
選択し、目標原画をスクリーン28に投影させる(ステッ
プ100)。この投影光の一部は半透鏡52によってライン
センサ56に導かれる。
制御手段48は次にラインセンサ56の出力に基づいて露
光量測定を行う(ステップ102)。すなわち信号処理回
路78の出力信号B′はインターフェース62を介してCPU6
4に読込まれ、CPU64で露光量制御が行われる。露光量が
適正でなければ(ステップ104)光量を変更し(ステッ
プ106)、再度露光量測定を行う。この露光量の調整
は、例えばラインセンサ56の各画素の出力電圧のうち、
バックグラウンド領域に対応する画素の電圧を選んでこ
れが所定電圧になるように光源12の光量を調整したり蓄
積時間を変更することにより行われる。
次に制御手段48はラインセンサ56に入力された投影光
に画像が含まれるか否かを判断する(ステップ108)。
この判断は、例えば画像の白黒の反転回数が所定値以上
であるか否かにより行なわれ、所定値以上であれば画像
有りと判断する(ステップ110)。画像無しと判断した
時には、制御手段48はブザーやランプなどの警報を発し
フォーカスゾーンの変更を要求する(ステップ112)。
使用者はスクリーン28を見ながらつまみ44を操作し、投
影像の画像が有る位置にマーク42が重なるようにマーク
42を移動する。
次に制御手段48はこのラインセンサ56の出力に基づい
てオートフォーカス制御を行う。前記のように、出力信
号Bから高域通過フィルタ80、整流回路82、積分回路8
4、サンプルホールド回路86を介して積分値Eがアナロ
グ量として求められ(ステップ114)、これがデジタル
変換されコントラスト信号FとしてCPU64に入力され
る。CPU64はこの積分値Eが最大となる投影レンズ20の
位置を求める。すなわち最初の積分値Eを記憶し、投影
レンズ20を微小距離移動し(ステップ116)、再び積分
値E1を求め(ステップ118)、この積分値E1が最大値で
あるか否かにより合焦位置か否かを求める(ステップ12
0)。
この合焦状態でプリンタモードにすれば(ステップ12
2)、反射鏡24が第1図仮想線位置に回動し、転写紙38
に画像が転写されてハードコピーが得られる。
以上の実施例は積分回路84の積分の始点のタイミング
t1を疑似信号C1より遅らせ、積分終点のタイミングt2
疑似信号C2より前の画像が含まれる確率の高い範囲まで
としたものである。このため疑似信号C1、C2の影響を全
く受けることがない。またこのタイミングt1とt2の範囲
外の出力信号Bに含まれる雑音の影響を全く受けない。
この結果正確なコントラスト信号Fを求めることができ
る。
なおこの読出し時間T0の全範囲を積分期間とした場合
の積分値Eは、第3図に仮想線E′として示すように疑
似信号C1、C2や雑音の影響を受けるものである。
またイメージセンサはCCDラインセンサに限られるも
のではなく、MOS型ラインセンサ、あるいはエリアセン
サであってもよい。
(発明の効果) 本発明、以上のように、イメージセンサの出力信号の
高周波成分を全波整流し、この全波整流信号を積分する
にあたり、ラインセンサの無効出力信号と有効出力信号
の変化時に生じる疑似信号を除く疑似信号の一定範囲内
でのみ積分するようにしたから、疑似信号による影響
や、マイクロフィルム投影画像の黒枠と原稿画像との境
界による影響を受けることがない。また雑音による影響
はほとんど無くすことができ、コントラスト信号が最大
となる位置に投影レンズを移動させることにより正確な
合焦判別が可能となる。
またこのオートフォーカス制御に先行して、フォーカ
スゾーンのバックグラウンド領域に対応する出力信号に
基づいて露光量の調整を行うから、その後のオートフォ
ーカス制御を一層精度良く行うことができる。ここにマ
イクロフィルム投影画像ではバックグラウンド領域の明
るさから投影画像の露光量を決めることができるから、
オートフォーカス制御に用いるイメージセンサ出力を利
用して露光量の調整が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるリーダプリンタの全体
概略図、第2図はそのオートフォーカス制御装置のブロ
ック図、第3図は各部出力波形図、第4図は動作の流れ
図である。 10……原画、 56……一次元固体イメージセンサ、 80……高域通過フィルタ、 82……全波整流回路、 84……積分回路、T0……読出し時間。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/04 111

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロフィルム投影画像からフォーカス
    ゾーンを設定し、設定可変な蓄積時間に対して読出し時
    間を可変とし、前記蓄積時間内にイメージセンサに入射
    する前記フォーカスゾーンの投影画像情報を読出し時間
    内に時系列出力信号として読出し、前記投影画像の、バ
    ックグラウンド領域に対応する出力信号に基づいて露光
    量の調整を行った後、この出力信号をろ波して得た高周
    波成分を全波整流し、この全波整流信号を前記イメージ
    センサの有効画素に対する有効出力信号の前後端を除く
    範囲内で積分し、この積分値を用いて合焦判別すること
    を特徴とするマイクロフィルムリーダのオートフォーカ
    ス方法。
JP62048680A 1987-03-05 1987-03-05 マイクロフィルムリーダのオートフォーカス方法 Expired - Fee Related JPH0820587B2 (ja)

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