JPH08205735A - 延縄用幹縄および釣糸 - Google Patents
延縄用幹縄および釣糸Info
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- JPH08205735A JPH08205735A JP7013230A JP1323095A JPH08205735A JP H08205735 A JPH08205735 A JP H08205735A JP 7013230 A JP7013230 A JP 7013230A JP 1323095 A JP1323095 A JP 1323095A JP H08205735 A JPH08205735 A JP H08205735A
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- yarn
- synthetic resin
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
- Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】柔軟性に富み、作業性、所謂糸さばきに優れた
延縄用幹縄および釣糸を提供することを目的とする。 【構成】ポリエステルを材料とし、長軸/短軸=7.0
となった断面が偏平で8000デニールのモノフィラメ
ントからなる糸条2を12本用いて製紐し、延縄用幹縄
を得る。
延縄用幹縄および釣糸を提供することを目的とする。 【構成】ポリエステルを材料とし、長軸/短軸=7.0
となった断面が偏平で8000デニールのモノフィラメ
ントからなる糸条2を12本用いて製紐し、延縄用幹縄
を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、まぐろなどの大型の魚
を釣るのに使用される延縄用幹縄および他の一般的な釣
糸に関するものである。
を釣るのに使用される延縄用幹縄および他の一般的な釣
糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からまぐろなどの大型の魚を釣るの
に使用される延縄の幹縄としては、例えばナイロンから
なる断面が真円のマルチフィラメントを多数本まとめた
束を3本用いて3子撚りしてなるものが知られている。
に使用される延縄の幹縄としては、例えばナイロンから
なる断面が真円のマルチフィラメントを多数本まとめた
束を3本用いて3子撚りしてなるものが知られている。
【0003】しかしながら、3子撚りにより作られた延
縄用幹縄は、柔軟性に乏しく、撚り糸特有の癖、即ち糸
癖を有し、作業中にキンクが入りやすく、幹縄のからま
りが発生するなどして延縄用幹縄の投入、巻き上げ作業
がスムーズに行なえず、操業性が悪いという問題があっ
た。
縄用幹縄は、柔軟性に乏しく、撚り糸特有の癖、即ち糸
癖を有し、作業中にキンクが入りやすく、幹縄のからま
りが発生するなどして延縄用幹縄の投入、巻き上げ作業
がスムーズに行なえず、操業性が悪いという問題があっ
た。
【0004】この問題を解決するために、断面が真円の
合成樹脂からなるモノフィラメントを8〜12本用いて
製紐してなる延縄用幹縄が提案されているが、前記モノ
フィラメントを用いて製紐してなる延縄用幹縄は硬くな
りすぎ、作業性が非常に悪いという問題があった。
合成樹脂からなるモノフィラメントを8〜12本用いて
製紐してなる延縄用幹縄が提案されているが、前記モノ
フィラメントを用いて製紐してなる延縄用幹縄は硬くな
りすぎ、作業性が非常に悪いという問題があった。
【0005】さらに、延縄用幹縄以外の他の一般的な釣
糸において、強度を上げるために例えば断面が真円の合
成樹脂からなるモノフィラメントを8〜12本用いて製
紐してなるものも知られているが、この場合も延縄用幹
縄と同様に硬くなりすぎ、作業性が非常に悪いという問
題があった。
糸において、強度を上げるために例えば断面が真円の合
成樹脂からなるモノフィラメントを8〜12本用いて製
紐してなるものも知られているが、この場合も延縄用幹
縄と同様に硬くなりすぎ、作業性が非常に悪いという問
題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、柔軟性に富み、作業性、所謂糸さ
ばきに優れた延縄用幹縄および釣糸を提供することを目
的とするものである。
題を解決するもので、柔軟性に富み、作業性、所謂糸さ
ばきに優れた延縄用幹縄および釣糸を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の延縄用幹縄は、合成樹脂からなる糸条を複数
本用いて製紐してなる延縄用幹縄であって、各糸条は、
長軸/短軸=2.0〜10.0の範囲にある断面が偏平
のモノフィラメントからなることを要旨とするものであ
る。また本発明の延縄用幹縄は、合成樹脂からなる糸条
を複数本用いて製紐してなる延縄用幹縄であって、各糸
条は、長軸/短軸=2.0〜10.0の範囲にある断面
が偏平のモノフィラメントを芯糸とし、この芯糸の周り
を合成樹脂からなるマルチフィラメントにより包み込ん
でなることを要旨とするものである。また本発明の延縄
用幹縄は、合成樹脂からなる糸条を複数本用いて製紐し
てなる延縄用幹縄であって、長軸/短軸=2.0〜1
0.0の範囲にある断面が偏平のモノフィラメントを芯
糸とし、この芯糸の周りを合成樹脂からなるマルチフィ
ラメントにより包み込んでなる糸条と、マルチフィラメ
ントのみの複数本の糸条とからなることを要旨とするも
のである。また本発明の釣糸は、合成樹脂からなる糸条
を複数本用いて製紐してなる釣糸であって、各糸条は、
長軸/短軸=2.0〜10.0の範囲にある断面が偏平
のモノフィラメントからなることを要旨とするものであ
る。また本発明の釣糸は、合成樹脂からなる糸条を複数
本用いて製紐してなる釣糸であって、各糸条は、長軸/
短軸=2.0〜10.0の範囲にある断面が偏平のモノ
フィラメントを芯糸とし、この芯糸の周りを合成樹脂か
らなるマルチフィラメントにより包み込んでなることを
要旨とするものである。さらに本発明の釣糸は、合成樹
脂からなる糸条を複数本用いて製紐してなる釣糸であっ
て、長軸/短軸=2.0〜10.0の範囲にある断面が
偏平のモノフィラメントを芯糸とし、この芯糸の周りを
合成樹脂からなるマルチフィラメントにより包み込んで
なる糸条と、マルチフィラメントのみの複数本の糸条と
からなることを要旨とするものである。
に本発明の延縄用幹縄は、合成樹脂からなる糸条を複数
本用いて製紐してなる延縄用幹縄であって、各糸条は、
長軸/短軸=2.0〜10.0の範囲にある断面が偏平
のモノフィラメントからなることを要旨とするものであ
る。また本発明の延縄用幹縄は、合成樹脂からなる糸条
を複数本用いて製紐してなる延縄用幹縄であって、各糸
条は、長軸/短軸=2.0〜10.0の範囲にある断面
が偏平のモノフィラメントを芯糸とし、この芯糸の周り
を合成樹脂からなるマルチフィラメントにより包み込ん
でなることを要旨とするものである。また本発明の延縄
用幹縄は、合成樹脂からなる糸条を複数本用いて製紐し
てなる延縄用幹縄であって、長軸/短軸=2.0〜1
0.0の範囲にある断面が偏平のモノフィラメントを芯
糸とし、この芯糸の周りを合成樹脂からなるマルチフィ
ラメントにより包み込んでなる糸条と、マルチフィラメ
ントのみの複数本の糸条とからなることを要旨とするも
のである。また本発明の釣糸は、合成樹脂からなる糸条
を複数本用いて製紐してなる釣糸であって、各糸条は、
長軸/短軸=2.0〜10.0の範囲にある断面が偏平
のモノフィラメントからなることを要旨とするものであ
る。また本発明の釣糸は、合成樹脂からなる糸条を複数
本用いて製紐してなる釣糸であって、各糸条は、長軸/
短軸=2.0〜10.0の範囲にある断面が偏平のモノ
フィラメントを芯糸とし、この芯糸の周りを合成樹脂か
らなるマルチフィラメントにより包み込んでなることを
要旨とするものである。さらに本発明の釣糸は、合成樹
脂からなる糸条を複数本用いて製紐してなる釣糸であっ
て、長軸/短軸=2.0〜10.0の範囲にある断面が
偏平のモノフィラメントを芯糸とし、この芯糸の周りを
合成樹脂からなるマルチフィラメントにより包み込んで
なる糸条と、マルチフィラメントのみの複数本の糸条と
からなることを要旨とするものである。
【0008】以下、本発明を詳細に説明すると、上記の
延縄用幹縄や釣糸における断面が偏平のモノフィラメン
トはナイロン、ポリエステル、ポリオレフィンなどの合
成樹脂を材料として作られている。また、この断面が偏
平のモノフィラメントを芯糸とし、この芯糸の周りをマ
ルチフィラメントで包み込む場合、このマルチフィラメ
ントも断面が偏平のモノフィラメントと同様ナイロン、
ポリエステル、ポリオレフィンなどの合成樹脂を材料と
して作られている。さらに、複数本の糸条をマルチフィ
ラメントのみで作成する場合、このマルチフィラメント
もナイロン、ポリエステル、ポリオレフィンなどの合成
樹脂を材料として作られている。
延縄用幹縄や釣糸における断面が偏平のモノフィラメン
トはナイロン、ポリエステル、ポリオレフィンなどの合
成樹脂を材料として作られている。また、この断面が偏
平のモノフィラメントを芯糸とし、この芯糸の周りをマ
ルチフィラメントで包み込む場合、このマルチフィラメ
ントも断面が偏平のモノフィラメントと同様ナイロン、
ポリエステル、ポリオレフィンなどの合成樹脂を材料と
して作られている。さらに、複数本の糸条をマルチフィ
ラメントのみで作成する場合、このマルチフィラメント
もナイロン、ポリエステル、ポリオレフィンなどの合成
樹脂を材料として作られている。
【0009】各種太さの延縄用幹縄が考えられるが、断
面が偏平のモノフィラメントのみによって延縄用幹縄を
構成する場合、モノフィラメントの繊度は200〜20
00デニールのものが好適である。また、断面が偏平の
モノフィラメントを芯糸とし、この芯糸の周りをマルチ
フィラメントで包み込んで延縄用幹縄を構成する場合、
芯糸の繊度は200〜2000デニールのものが好適で
あり、この芯糸の周りを包み込むマルチフィラメントの
繊度は500〜8000デニールのものが好適であっ
て、このマルチフィラメントは6〜16本使用される。
さらに、芯糸の周りをマルチフィラメントで包み込んで
なる糸条と、マルチフィラメントのみの複数本の糸条と
によって延縄用幹縄を構成する場合、マルチフィラメン
トのみの複数本の各糸条を構成するマルチフィラメント
の繊度は1000〜8000デニールのものが好適であ
って、このマルチフィラメントは4〜6本使用される。
そして、延縄用幹縄を構成する各糸条のトータルデニー
ルが100000〜120000デニールとなるように
調整され、外径が約4.5mmとなるように製紐して、
約600kgの引っ張り強力を有する延縄用幹縄を得
た。
面が偏平のモノフィラメントのみによって延縄用幹縄を
構成する場合、モノフィラメントの繊度は200〜20
00デニールのものが好適である。また、断面が偏平の
モノフィラメントを芯糸とし、この芯糸の周りをマルチ
フィラメントで包み込んで延縄用幹縄を構成する場合、
芯糸の繊度は200〜2000デニールのものが好適で
あり、この芯糸の周りを包み込むマルチフィラメントの
繊度は500〜8000デニールのものが好適であっ
て、このマルチフィラメントは6〜16本使用される。
さらに、芯糸の周りをマルチフィラメントで包み込んで
なる糸条と、マルチフィラメントのみの複数本の糸条と
によって延縄用幹縄を構成する場合、マルチフィラメン
トのみの複数本の各糸条を構成するマルチフィラメント
の繊度は1000〜8000デニールのものが好適であ
って、このマルチフィラメントは4〜6本使用される。
そして、延縄用幹縄を構成する各糸条のトータルデニー
ルが100000〜120000デニールとなるように
調整され、外径が約4.5mmとなるように製紐して、
約600kgの引っ張り強力を有する延縄用幹縄を得
た。
【0010】延縄用幹縄以外の他の一般的な釣糸におい
て、断面が偏平のモノフィラメントのみによって釣糸を
構成する場合、モノフィラメントの繊度は100〜12
00デニールのものが好適である。また、断面が偏平の
モノフィラメントを芯糸とし、この芯糸の周りをマルチ
フィラメントで包み込んで釣糸を構成する場合、芯糸の
繊度は50〜500デニールのものが好適であり、この
芯糸の周りを包み込むマルチフィラメントの繊度は50
〜2000デニールのものが好適であって、このマルチ
フィラメントは4〜16本使用される。さらに、芯糸の
周りをマルチフィラメントで包み込んでなる糸条と、マ
ルチフィラメントのみの複数本の糸条とによって釣糸を
構成する場合、マルチフィラメントのみの複数本の各糸
条を構成するマルチフィラメントの繊度は500〜50
00デニールのものが好適であって、このマルチフィラ
メントは4〜16本使用される。そして、釣糸を構成す
る各糸条のトータルデニールが1200〜2000デニ
ールとなるように調整され、外径が約0.5mmとなる
ように製紐して、約25kgの引っ張り強力を有する釣
糸を得た。
て、断面が偏平のモノフィラメントのみによって釣糸を
構成する場合、モノフィラメントの繊度は100〜12
00デニールのものが好適である。また、断面が偏平の
モノフィラメントを芯糸とし、この芯糸の周りをマルチ
フィラメントで包み込んで釣糸を構成する場合、芯糸の
繊度は50〜500デニールのものが好適であり、この
芯糸の周りを包み込むマルチフィラメントの繊度は50
〜2000デニールのものが好適であって、このマルチ
フィラメントは4〜16本使用される。さらに、芯糸の
周りをマルチフィラメントで包み込んでなる糸条と、マ
ルチフィラメントのみの複数本の糸条とによって釣糸を
構成する場合、マルチフィラメントのみの複数本の各糸
条を構成するマルチフィラメントの繊度は500〜50
00デニールのものが好適であって、このマルチフィラ
メントは4〜16本使用される。そして、釣糸を構成す
る各糸条のトータルデニールが1200〜2000デニ
ールとなるように調整され、外径が約0.5mmとなる
ように製紐して、約25kgの引っ張り強力を有する釣
糸を得た。
【0011】上記のように延縄用幹縄や他の一般的な釣
糸に使用される断面が偏平のモノフィラメントを図1に
示しており、断面が偏平のモノフィラメント1の長軸の
長さをa、短軸の長さをbとした場合、2.0〜10.
0の範囲にあることが必要であり、好ましくは4.0〜
8.0の範囲である。a/bが2.0未満であると、真
円に近くなって、剛性が強くなり、製紐した延縄用幹縄
や釣糸が硬くなりすぎ、作業性が低下するという問題が
あり、a/bが10.0を超えると、柔軟性が増し、あ
たかもマルチフィラメントのみで製紐した状態となり、
からまりやすく、糸さばきが悪くなるという問題があ
る。
糸に使用される断面が偏平のモノフィラメントを図1に
示しており、断面が偏平のモノフィラメント1の長軸の
長さをa、短軸の長さをbとした場合、2.0〜10.
0の範囲にあることが必要であり、好ましくは4.0〜
8.0の範囲である。a/bが2.0未満であると、真
円に近くなって、剛性が強くなり、製紐した延縄用幹縄
や釣糸が硬くなりすぎ、作業性が低下するという問題が
あり、a/bが10.0を超えると、柔軟性が増し、あ
たかもマルチフィラメントのみで製紐した状態となり、
からまりやすく、糸さばきが悪くなるという問題があ
る。
【0012】図2〜図4に本発明により得られた延縄用
幹縄(または釣糸)の異なった例を示しており、図2に
示す延縄用幹縄(または釣糸)は断面が偏平なモノフィ
ラメントからなる糸条2を12本用いて製紐することに
より作製されている。また、図3に示す延縄用幹縄(ま
たは釣糸)は断面が偏平なモノフィラメントからなる芯
糸3をマルチフィラメント4で包み込んでなる糸条5を
12本用いて製紐することにより作製されている。さら
に、図4に示す延縄用幹縄(または釣糸)は断面が偏平
なモノフィラメントからなる芯糸6をマルチフィラメン
ト7で包み込んでなる糸条8を6本用い、マルチフィラ
メント9のみの糸条10を6本用いて製紐することにより
作製されている。
幹縄(または釣糸)の異なった例を示しており、図2に
示す延縄用幹縄(または釣糸)は断面が偏平なモノフィ
ラメントからなる糸条2を12本用いて製紐することに
より作製されている。また、図3に示す延縄用幹縄(ま
たは釣糸)は断面が偏平なモノフィラメントからなる芯
糸3をマルチフィラメント4で包み込んでなる糸条5を
12本用いて製紐することにより作製されている。さら
に、図4に示す延縄用幹縄(または釣糸)は断面が偏平
なモノフィラメントからなる芯糸6をマルチフィラメン
ト7で包み込んでなる糸条8を6本用い、マルチフィラ
メント9のみの糸条10を6本用いて製紐することにより
作製されている。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0014】実施例1 ポリエステルを材料とし、長軸/短軸=7.0となるよ
うに、断面が偏平で8000デニールのモノフィラメン
トからなる糸条を12本用いて製紐し、延縄用幹縄を作
製した。
うに、断面が偏平で8000デニールのモノフィラメン
トからなる糸条を12本用いて製紐し、延縄用幹縄を作
製した。
【0015】実施例2 ポリエステルを材料とし、長軸/短軸=7.0となるよ
うに、断面が偏平で1600デニールのモノフィラメン
ト1本を芯糸に用い、その周囲をポリエステルからなる
(1000デニール/96f)×7本のマルチフィラメ
ントで包み込んでなる糸条を12本用いて製紐し、延縄
用幹縄を作製した。
うに、断面が偏平で1600デニールのモノフィラメン
ト1本を芯糸に用い、その周囲をポリエステルからなる
(1000デニール/96f)×7本のマルチフィラメ
ントで包み込んでなる糸条を12本用いて製紐し、延縄
用幹縄を作製した。
【0016】実施例3 ポリエステルを材料とし、長軸/短軸=7.0となるよ
うに、断面が偏平で1600デニールのモノフィラメン
ト1本を芯糸に用い、その周囲をポリエステルからなる
(1000デニール/96f)×7本のマルチフィラメ
ントで包み込んでなる糸条を6本用い、マルチフィラメ
ントのみの糸条を6本用いて製紐し、延縄用幹縄を作製
した。
うに、断面が偏平で1600デニールのモノフィラメン
ト1本を芯糸に用い、その周囲をポリエステルからなる
(1000デニール/96f)×7本のマルチフィラメ
ントで包み込んでなる糸条を6本用い、マルチフィラメ
ントのみの糸条を6本用いて製紐し、延縄用幹縄を作製
した。
【0017】比較例1 ポリエステルを材料とし、断面が真円の8000デニー
ルのモノフィラメントからなる糸条を12本用いて製紐
し、延縄用幹縄を作製した。
ルのモノフィラメントからなる糸条を12本用いて製紐
し、延縄用幹縄を作製した。
【0018】比較例2 ポリエステルからなる(1000デニール/96f)×
8本のマルチフィラメントのみからなる糸条を12本用
いて製紐し、延縄用幹縄を作製した。
8本のマルチフィラメントのみからなる糸条を12本用
いて製紐し、延縄用幹縄を作製した。
【0019】表1に実施例1,2,3および比較例1,
2に基づき作製された延縄用幹縄の柔軟度および耐摩耗
性を示す。
2に基づき作製された延縄用幹縄の柔軟度および耐摩耗
性を示す。
【0020】
【表1】
【0021】なお、柔軟度は次の試験方法により評価し
た。即ち、図5に示すように、試験片11の一端を固定
し、他端に上部より力を加えて、その試験片11の他端の
動く間隔が3cmに達したときの応力(g)を(株)島
津製作所製のオートグラフ試験器で測定して、その数値
で評価した。
た。即ち、図5に示すように、試験片11の一端を固定
し、他端に上部より力を加えて、その試験片11の他端の
動く間隔が3cmに達したときの応力(g)を(株)島
津製作所製のオートグラフ試験器で測定して、その数値
で評価した。
【0022】また、耐摩耗性は図6に示すように、試験
用の幹縄12の一端を30rpmのストロークを有する機
器13に取り付け、幹縄12の他端には2kgの荷重14をつ
けて、幹縄12の摩耗性を評価する部分はエメリーペーパ
ーCC−800CW番15を巻いた支持棒16と直角に接触
するようにして、10分間摩耗試験した後、(株)島津
製作所製のオートグラフ試験器で強力を測定して、ブラ
ンクに対する保持率で評価した。
用の幹縄12の一端を30rpmのストロークを有する機
器13に取り付け、幹縄12の他端には2kgの荷重14をつ
けて、幹縄12の摩耗性を評価する部分はエメリーペーパ
ーCC−800CW番15を巻いた支持棒16と直角に接触
するようにして、10分間摩耗試験した後、(株)島津
製作所製のオートグラフ試験器で強力を測定して、ブラ
ンクに対する保持率で評価した。
【0023】表1からも、実施例1〜3により作製され
た延縄用幹縄は、比較例1および2により作製された延
縄用幹縄よりも硬すぎもせず、また柔らかすぎもせず、
適度な硬さを有し、且つ優れた耐摩耗性を有しているこ
とが分かる。
た延縄用幹縄は、比較例1および2により作製された延
縄用幹縄よりも硬すぎもせず、また柔らかすぎもせず、
適度な硬さを有し、且つ優れた耐摩耗性を有しているこ
とが分かる。
【0024】ところで、以上述べた実施例は、延縄用幹
縄についての実施例であるが、上記と同様の断面が偏平
なモノフィラメントを用いて、図2〜図4に示す断面構
造と同じ断面構造を持つように延縄用幹縄以外の他の一
般的な釣糸を構成することも可能である。
縄についての実施例であるが、上記と同様の断面が偏平
なモノフィラメントを用いて、図2〜図4に示す断面構
造と同じ断面構造を持つように延縄用幹縄以外の他の一
般的な釣糸を構成することも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、長軸/短
軸=2.0〜10.0の範囲にある断面が偏平のモノフ
ィラメントを用いて製紐することにより、適度な硬さを
有し、作業性、所謂糸さばきに優れた延縄用幹縄および
釣糸を提供することができる。
軸=2.0〜10.0の範囲にある断面が偏平のモノフ
ィラメントを用いて製紐することにより、適度な硬さを
有し、作業性、所謂糸さばきに優れた延縄用幹縄および
釣糸を提供することができる。
【図1】本発明の断面が偏平なモノフィラメントの断面
図である。
図である。
【図2】本発明の第1の例による延縄用幹縄の断面図で
ある。
ある。
【図3】本発明の第2の例による延縄用幹縄の断面図で
ある。
ある。
【図4】本発明の第3の例による延縄用幹縄の断面図で
ある。
ある。
【図5】柔軟度評価方法を示す説明図である。
【図6】耐摩耗性評価方法を示す説明図である。
1 モノフィラメント 2 糸条 3 芯糸 4 マルチフィラメント 5 糸条 6 芯糸 7 マルチフィラメント 8 糸条 9 マルチフィラメント 10 糸条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01D 5/30 Z D02G 3/44 D04C 1/12
Claims (6)
- 【請求項1】 合成樹脂からなる糸条を複数本用いて製
紐してなる延縄用幹縄であって、各糸条は、長軸/短軸
=2.0〜10.0の範囲にある断面が偏平のモノフィ
ラメントからなることを特徴とする延縄用幹縄。 - 【請求項2】 合成樹脂からなる糸条を複数本用いて製
紐してなる延縄用幹縄であって、各糸条は、長軸/短軸
=2.0〜10.0の範囲にある断面が偏平のモノフィ
ラメントを芯糸とし、この芯糸の周りを合成樹脂からな
るマルチフィラメントにより包み込んでなることを特徴
とする延縄用幹縄。 - 【請求項3】 合成樹脂からなる糸条を複数本用いて製
紐してなる延縄用幹縄であって、長軸/短軸=2.0〜
10.0の範囲にある断面が偏平のモノフィラメントを
芯糸とし、この芯糸の周りを合成樹脂からなるマルチフ
ィラメントにより包み込んでなる糸条と、マルチフィラ
メントのみの複数本の糸条とからなることを特徴とする
延縄用幹縄。 - 【請求項4】 合成樹脂からなる糸条を複数本用いて製
紐してなる釣糸であって、各糸条は、長軸/短軸=2.
0〜10.0の範囲にある断面が偏平のモノフィラメン
トからなることを特徴とする釣糸。 - 【請求項5】 合成樹脂からなる糸条を複数本用いて製
紐してなる釣糸であって、各糸条は、長軸/短軸=2.
0〜10.0の範囲にある断面が偏平のモノフィラメン
トを芯糸とし、この芯糸の周りを合成樹脂からなるマル
チフィラメントにより包み込んでなることを特徴とする
釣糸。 - 【請求項6】 合成樹脂からなる糸条を複数本用いて製
紐してなる釣糸であって、長軸/短軸=2.0〜10.
0の範囲にある断面が偏平のモノフィラメントを芯糸と
し、この芯糸の周りを合成樹脂からなるマルチフィラメ
ントにより包み込んでなる糸条と、マルチフィラメント
のみの複数本の糸条とからなることを特徴とする釣糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7013230A JP2578326B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 延縄用幹縄および釣糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7013230A JP2578326B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 延縄用幹縄および釣糸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08205735A true JPH08205735A (ja) | 1996-08-13 |
JP2578326B2 JP2578326B2 (ja) | 1997-02-05 |
Family
ID=11827391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7013230A Expired - Lifetime JP2578326B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 延縄用幹縄および釣糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2578326B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09154457A (ja) * | 1995-12-05 | 1997-06-17 | Yotsuami:Kk | 延縄用幹縄および釣糸 |
JP2002253093A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-10 | Yotsuami:Kk | 偏平状釣糸 |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP7013230A patent/JP2578326B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09154457A (ja) * | 1995-12-05 | 1997-06-17 | Yotsuami:Kk | 延縄用幹縄および釣糸 |
JP2002253093A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-10 | Yotsuami:Kk | 偏平状釣糸 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2578326B2 (ja) | 1997-02-05 |
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