JPH08205610A - 移動農機 - Google Patents

移動農機

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JPH08205610A
JPH08205610A JP3933295A JP3933295A JPH08205610A JP H08205610 A JPH08205610 A JP H08205610A JP 3933295 A JP3933295 A JP 3933295A JP 3933295 A JP3933295 A JP 3933295A JP H08205610 A JPH08205610 A JP H08205610A
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Takaaki Sudo
藤 孝 明 須
Osamu Nakagawa
川 治 中
Tomofumi Ochi
智 知 文 越
Katsunori Kato
藤 勝 則 加
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 枕地旋回スイッチ(63)のオンによって
旋回時に走行速度を自動的に減速させる枕地旋回制御が
全自動スイッチ(62)のオンだけでも行えるようにし
た。 [構成] 走行車(1)に対地作業機(14)を昇降
自在に装設させる移動農機において、圃場枕地で対地作
業機(14)を上昇させて走行車(1)に方向転換させ
るときに走行速度を自動的に低下させる枕地旋回スイッ
チ(63)を設けると共に、農作業自動制御をオンオフ
する全自動スイッチ(62)のオン操作により、枕地旋
回スイッチ(63)がオフであってもオンのときと同一
動作を行わせるコントローラ(69)を設けたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば耕耘作業を行う耕
耘ロータリ作業機またはプラウなどを牽引するトラクタ
またはコンバインまたは田植機などの移動農機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばトラクタの後側に耕耘ロー
タリ作業機またはプラウなどを昇降自在に装設し、この
ロータリ作業機などによって耕耘作業を行うが、耕耘作
業時のトラクタ走行速度を速くしてできるだけ早く作業
を終了することが望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、走行
速度を早くすることにより耕耘作業能率を向上させるこ
とができるが、圃場枕地で方向転換させて次工程に移動
するとき、作業機の上昇及び下降操作、並びに操向ハン
ドル操作などに加え、走行速度の減速及び増速操作を行
う必要がある等の取扱い操作上の問題が生じる。また、
圃場枕地で旋回するときに走行速度を自動的に減速させ
る枕地旋回スイッチを設けることにより、運転操作の簡
略化を容易に行えるが、枕地旋回スイッチのオン操作を
作業者が忘れる不具合がある。さらに、圃場枕地で旋回
するときに走行速度を自動的に減速させても、作業者の
能力または圃場条件などに適応した減速動作を容易に得
られない等の問題が生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、走行
車に対地作業機を昇降自在に装設させる移動農機におい
て、圃場枕地で対地作業機を上昇させて走行車に方向転
換させるときに走行速度を自動的に低下させる枕地旋回
スイッチを設けると共に、農作業自動制御をオンオフす
る全自動スイッチのオン操作により、枕地旋回スイッチ
がオフであってもオンのときと同一動作を行わせるコン
トローラを設けたもので、枕地旋回スイッチのオンによ
って旋回時に走行速度を自動的に減速させる枕地旋回制
御が全自動スイッチのオンだけでも行われるから、枕地
旋回スイッチのオン操作を忘れても枕地旋回を適正速度
で行い得、従来に比べて高速走行作業における圃場枕地
での旋回操作の簡略化並びに取扱い操作性の向上などを
容易に図り得るものである。
【0005】また、走行車に対地作業機を昇降自在に装
設させる移動農機において、圃場枕地で対地作業機を上
昇させて走行車を方向転換させるときに走行速度を自動
的に低下させる枕地旋回スイッチと、対地作業機を非作
業位置に上昇させて圃場枕地で旋回するときの走行速度
を設定する旋回速度変更部材を設けたもので、圃場枕地
における旋回走行速度を作業者の能力または圃場条件な
どに応じて設定し得、作業者の能力または圃場条件など
に適応した自動減速動作を容易に得られ、高速走行での
作業から圃場枕地での方向転換動作にスムーズに移行さ
せ得るものである。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1は耕耘制御回路図、図2は全体の側面図、図
3は同平面図、図4は耕耘ロータリ作業機部の側面図で
ある。図中(1)は走行車であるトラクタであり、エン
ジン(2)を内設させるボンネット(3)両側に左右の
前走行輪(4)(4)を装設させ、前記ボンネット
(3)後部に操向ハンドル(5)を設け、該ハンドル
(5)後方に運転席(6)を設置させ、運転席(6)両
側外方に左右の後走行輪(7)(7)を装設させると共
に、運転席(6)前側のステップ(8)に左右ブレーキ
ペダル(9)(9)及びクラッチペダル(10)を配設
させ、作業者が運転席(6)に座乗して走行移動するよ
うに構成している。
【0007】また、前記走行輪(4)(7)を駆動する
ミッションケース(11)にロワリンク(12)及びト
ップリンク(13)を介して耕耘ロータリ作業機(1
4)を取付け、該作業機(14)をトラクタ(1)後側
に昇降自在に装設させるもので、走行主変速レバー(1
5)と、前記作業機(14)を手動操作で昇降させるポ
ジションコントロールレバー(16)と、前記作業機
(14)を非作業上昇位置及び耕耘作業下降位置にワン
タッチ動作で昇降させる昇降スイッチ(17)を、運転
席(6)の右側に配置させると共に、走行副変速レバー
(18)と、前記作業機(14)への出力を変更させる
PTO変速レバー(19)を、運転席(6)の左側に配
置させる。
【0008】さらに、図4乃至図7に示す如く、前記作
業機(14)の中央にギアボックス(20)を配置し、
トラクタ(1)のPTO軸(21)から動力を伝えると
共に、前記ギアボックス(20)側面より両側方にビー
ム(22)を突出し、該ビーム(22)のそれぞれの中
途部に支持プレート(23)を固設し、該支持プレート
(23)の前端にはロワリンク(12)を連結させ、支
持プレート(23)後端にはデプスフレーム(24)の
前端を枢支し、該デプスフレーム(24)後端側に左右
尾輪(25)(25)を設けている。
【0009】前記ビーム(22)の外側端にチェーンケ
ース(26)上部とサイドサポート(27)上部が固設
され、該チェーンケース(26)下部とサイドサポート
(27)下部の間に耕耘爪軸(28)が横架され、該耕
耘爪軸(28)上にナタ爪よりなる多数のロータリ爪
(29)…が側面視で放射状に植設されると共に、該ロ
ータリ爪(29)の回転軌跡上方がロータリカバー(3
0)によって覆われ、両側はサイドカバー(31)によ
って覆われている。そして、該耕耘爪軸(28)はギア
ボックス(20)内のギア、ビーム(22)内の伝動
軸、チェーンケース(26)内のスプロケット及びチェ
ーンを介して駆動され、ロータリ爪(29)…が回転さ
れることによって耕耘ができると共に、ハンドル(3
2)の回転操作によって耕耘爪軸(28)軸芯を中心に
ロータリカバー(30)を前後に回転させることができ
るようにしている。
【0010】そして、前記ビーム(22)に固定するプ
レート(33)を前方に突設させ、該プレート(33)
前端に支持杆(34)が横架され、該支持杆(34)に
取付プレート(35)が固定され、該取付プレート(3
5)に切断刃(36)の上部が固定されている。なお、
切断刃(36)を左右幅方向でロワーリンク(12)よ
り機外側方に4本装着すると共に、切断刃(36)の中
間部は後方に湾曲させ、前後に傾斜させる切断刃(3
6)の直線形下部を前記ロータリ爪(29)の回転軌跡
の前部内に後傾形に臨ませている。つまり、側面視にお
いて切断刃(36)の下部がロータリ爪(29)の回転
軌跡の前部でオーバーラップするように配置させると共
に、切断刃(36)とこれに隣り合うロータリ爪(2
9)の左右方向間隔は狭くして残耕ができないようにし
ている。但し、外側2本の切断刃(36)(36)はロ
ータリ爪(29)と偏心爪(37)の間に設ける。ま
た、切断刃(36)の後面とロータリカバー(30)の
間には仕切板(38)が配設されている。即ち、該仕切
板(38)は切断刃(36)の背面に固設されており、
仕切板(38)をロータリカバー(30)に接近させ
て、藁や雑草等が入り込み絡み付かないようにしてい
る。また、仕切板(38)は三角形状に構成されて、上
部の辺はロータリカバー(30)の内側の形状に合わ
せ、前部の辺は切断刃(36)の後面の形状に合わせて
密着して固定できるようにし、後部の辺は円弧状として
藁等を下方へ導く形状としている。そして、仕切板(3
8)の幅(板厚)は切断刃(36)の幅より狭くして、
藁や雑草等が絡みつかないようにしている。
【0011】さらに、ロータリ爪(29)上側のロータ
リカバー(30)後端に第1支点軸(39)を介して鋼
板製第1リヤカバー(40)を上下方向に揺動自在に連
結させ、第1リヤカバー(40)後端にゴム製第2リヤ
カバー(41)前端を固定させ、下方に均し空間(4
2)を形成する第2リヤカバー(41)後端に鋼板製第
3リヤカバー(43)前端を固定させると共に、第1リ
ヤカバー(40)後端部の第2支点軸(44)と第3リ
ヤカバー(43)前端部の第3支点軸(45)を左右一
対のリンク(46)(46)によって連結させ、第3支
点軸(45)と略同軸上に第4支点軸(47)を設け、
第4支点軸(47)に第1吊下ロッド(48)下端を連
結させ、第3リヤカバー(43)後端部の第5支点軸
(49)に左右一対の第2吊下ロッド(50)下端を連
結させ、第1リヤカバー(40)の支持体(51)に第
1及び第2吊下ロッド(48)(50)上端側を昇降自
在に取付け、各吊下ロッド(48)(50)と第3リヤ
カバー(43)によって側面視三角形を形成させ、また
第2及び第3及び第5支点軸(44)(45)(49)
を結ぶ線によって側面視三角形を形成させたもので、第
2支点軸(44)または第3支点軸(45)を中心に第
3リヤカバー(43)を上方移動させ、第2支点軸(4
4)及び支持体(51)の吊下ロッド(48)(50)
連結部を支点とした前記カバー(43)及び各ロッド
(48)(50)の両てこ機構の動作により各ロッド
(48)(50)の下方突張りによって前方移動が規制
される第3リヤカバー(43)を後上方に移動させ、第
3リヤカバー(43)両側部が平面視で前後移動するフ
ローティング動作を行わせる。また、第5支点軸(4
9)と第1リヤカバー(40)の支持体(51)間に左
右一対のガスダンパ(52)を連結させたもので、全ス
トローク略一定のバネ定数が得られかつストロークも大
きく形成できるガスダンパ(52)によって第3リヤカ
バー(43)を支持させ、トラクタ(1)が左右に傾い
ても第3リヤカバー(43)の左右均等な加圧によって
耕耘面を均すことができるように構成している。
【0012】また、前記吊下ロッド(48)(50)上
端側を支持体(51)…の軸受体(53)…に遊嵌挿入
させ、軸受体(53)…の上面側に当接するピン(5
4)…を前記ロッド(48)(50)に植設させ、前記
ロッド(48)(50)の下方抜出しを防ぎ、第3リヤ
カバー(43)の前方移動を制限すると共に、スプリン
グ(55)(55)を巻装させた左右一対のロッド(5
6)(56)下端を第1リヤカバー(40)上面に連結
させ、前記ロッド(56)上端側をロータリカバー(3
0)の支持体(57)に摺動自在に取付け、第1リヤカ
バー(40)をスプリング(55)によって下方に弾圧
するように構成している。
【0013】また、前記第3リヤカバー(43)上面に
レーキ支持体(58)を着脱自在に固定させ、該支持体
(58)に固定させるレーキ(59)を第3リヤカバー
(43)後方に延出させると共に、図6に示す如く、第
2吊下ロッド(50)上端側を取付ける支持体(51)
の軸(60)に前記ガスダンパ(52)上端を連結さ
せ、第2吊下ロッド(50)とガスダンパ(52)を可
及的に接近させて略平行に設けると共に、前記デプスフ
レーム(24)後端に支持フレーム(61)を介して左
右一対の尾輪(25)(25)を取付け、左右尾輪(2
5)(25)間に前記レーキ(59)を配設させるもの
で、枕地方向転換時に畦などにレーキ(59)が衝突す
るのを前記尾輪(25)によって防止すると共に、路上
走行または上方に持上げての保守作業などにおいてレー
キ(59)左右外側のバンパとして尾輪(25)を兼用
させるように構成している。
【0014】さらに、ロータリ爪(29)の回転軌跡上
端と略同じ高さまたはそれ以上に高い位置に第1支点軸
(39)を取付け、耕耘作業時に第1支点軸(39)を
中心にリヤカバー(40)(41)(43)が上昇する
ことにより、ロータリ爪(29)の回転軌跡後方でリヤ
カバー(40)(41)(43)下方に大きな面積の均
し空間(42)が形成され、リヤカバー(40)(4
1)(43)によって前方に押す土がロータリ爪(2
9)の土跳ね上げ部に至るのを防止し、高速走行での耕
耘作業によるロータリ爪(29)の耕耘負荷増加を防止
するもので、耕耘作業時、ロータリ爪(29)が地上に
抜出する地点(A)を中心とする半径の円弧線上に、リ
ヤカバー(40)(41)(43)が耕土によって持上
げられて配置され、ロータリ爪(29)の回転軌跡の面
積の約50パーセント以上の大きさの均し空間(42)
をロータリ爪(29)回転軌跡後側とリヤカバー(4
0)(41)(43)の間に形成させ、細かい土塊また
は軽い土塊など小形物がロータリ爪(29)によってロ
ータリカバー(40)(41)下面の高位置に飛散さ
れ、大きい土塊または重い土塊または切り株(稲株)な
ど大形物がロータリ爪(29)によって低い位置に飛散
され、ロータリ爪(29)の飛散による比重分離作用に
よって小形物が上層となり、また大形物が下層となり、
上層の小形物がリヤカバー(41)(43)によって均
平にされ、後方のレーキ(59)によって大形物がさら
に下方に押下げられる。従って、大形物によって培土内
部の通気性及び通水性が良好に保たれると共に、播種ま
たは苗移植に適した状態に培土表層部が小形物によって
形成される。
【0015】さらに、前記耕耘爪軸(28)を中心に同
一円周上に90度の間隔で4本のロータリ爪(29)…
を取付け、各ロータリ爪(29)先端側を交互に左右方
向に向けて湾曲させ、耕耘爪軸(28)の直交平面上で
4本1列のロータリ爪(29)…を耕耘爪軸(28)軸
芯線方向に複数列設けるもので、左右方向で対向させる
ロータリ爪(29)(29)の先端軌跡間に間隙を設
け、ロータリ爪(29)の左右側方湾曲幅を先端軌跡間
隙の約2倍の大きさとし、左右方向のロータリ爪(2
9)(29)基端間隔が先端軌跡間隙の約5倍の大きさ
になるようにロータリ爪(29)を形成している。ま
た、前記ロータリ爪(29)は土を切取った後に掬取る
形状に湾曲させ、ロータリ爪(29)の先端湾曲部の水
平分力により土を横方向に押移動させる力並びにロータ
リ爪(29)の弾力変形の横方向の反撥力により掬取り
土を耕耘爪軸(28)軸芯と略平行な横方向に押出し、
左右ロータリ爪(29)(29)先端軌跡間隙の残耕と
なる部位の土を破砕させ、残耕が形成されるのを防ぐ構
造としたもので、従来のロータリ爪取付け本数の約70
パーセントの本数のロータリ爪(29)…を取付け、ロ
ータリ爪(29)の回転速度を従来の回転速度(1分間
に約200〜400回転)と略同一とし、トラクタ
(1)の走行速度を従来の走行速度(1秒間に約0.5
メートル)の約2倍とし、従来に比べて耕耘負荷を増大
させることなく、作業能率を約2倍にして耕耘作業を行
えるように構成している。また、前記ロータリ爪(2
9)の土中突入地点に対し側面視で重複する位置で前記
切断刃(36)を土中に突入させ、切断刃(36)の土
中突入部を後方傾斜支持させ、かつ切断刃(36)の左
右両面を幅を有する偏平面で形成し、牽引により切断刃
(36)が土中に進入する下向きの力と、切開される土
が復元力によって切断刃(36)側面に圧接する力が、
切断刃(36)の抜出し抵抗力として発生し、ロータリ
爪(29)の土中突入抵抗の反力と略等しいか若干大き
い切断刃(36)の抜出し抵抗力により、土中突入抵抗
の反力によって耕耘ロータリ作業機(14)全体が上方
に持上げられるのを防ぎ、ロータリ爪(29)が土中突
入によって発生する衝撃を緩和させるように構成してい
る。なお、耕耘爪軸(28)後方側では、リヤカバー
(40)(41)(43)の均平力の反力(持上げ力)
に対向してロータリ爪(29)抜出し力の反力が発生
し、各反力の均衡によって耕耘姿勢を安定させる。
【0016】さらに、図1に示す如く、耕耘深さ制御及
び水平制御及び下げクッション制御を自動的に行わせる
全自動スイッチ(62)と、ロータリ作業機(14)の
非耕耘作業位置上昇によってエンジン(2)回転を下げ
る枕地旋回スイッチ(63)と、昇降スイッチ(17)
と、エンジン(2)の回転数を増減させる電子ガバナの
調速モータ(64)を作動させるエンジン出力回路(6
5)と、ロワーリンク(12)を介してロータリ作業機
(14)を昇降させる油圧昇降シリンダ(66)を制御
するための電磁油圧昇降バルブ(67)を作動させる昇
降回路(68)を、マイクロコンピュータで構成する耕
耘コントローラ(69)に接続させるもので、ロータリ
作業機(14)の耕耘深さを略一定に保つ耕耘深さ制御
と、ロータリ作業機(14)の左右傾斜を略水平(一
定)に保つ水平制御と、ロータリ作業機(14)を高速
下降させた後に低速下降させて着地衝撃を少なくする下
げクッション制御を、全自動スイッチ(62)のオンに
より自動的に行わせる。また、昇降シリンダ(66)に
よって昇降させるロータリ作業機(14)の支持高さ
(耕耘作業位置乃至非耕耘作業位置)を検出するポテン
ショメータ型リフトアームセンサ(70)を、前記耕耘
コントローラ(69)に接続させるもので、全自動スイ
ッチ(62)のオン操作または枕地旋回スイッチ(6
3)のオン操作の少なくともいずれか一方の操作によ
り、ロータリ作業機(14)の上昇によってエンジン
(2)回転を下げ、かつ下降によってエンジン(2)回
転を上げる動作を自動的に行わせるように構成してい
る。なお、前記調速モータ(64)に代えて調速ソレノ
イドを電子ガバナに設けてもよいと共に、前記リフトア
ームセンサ(70)に代えて昇降検出スイッチを設けて
もよい。
【0017】上記から明らかなように、走行車であるト
ラクタ(1)に対地作業機である耕耘ロータリ作業機
(14)を昇降自在に装設させる移動農機において、圃
場枕地でロータリ作業機(14)を上昇させてトラクタ
(1)に方向転換させるときに走行速度を自動的に低下
させる枕地旋回スイッチ(63)を設けると共に、農作
業自動制御をオンオフする全自動スイッチ(62)のオ
ン操作により、枕地旋回スイッチ(63)がオフであっ
てもオンのときと同一動作を行わせる耕耘コントローラ
(69)を設け、枕地旋回スイッチ(63)のオンによ
って旋回時に走行速度を自動的に減速させる枕地旋回制
御が全自動スイッチ(62)のオンだけでも行われ、枕
地旋回スイッチ(63)のオン操作を忘れても枕地旋回
を適正速度で行えるように構成している。
【0018】さらに、圃場枕地での旋回走行速度を作業
者が初期設定する可変抵抗器型の速度設定器(71)
を、前記耕耘コントローラ(69)に接続させ、前記ス
イッチ(62)(63)のオンにより旋回時に低下させ
るエンジン(2)回転数を速度設定器(71)によって
調節するもので、圃場枕地でロータリ作業機(14)を
上昇させてトラクタ(1)を方向転換させるときに走行
速度を自動的に低下させる枕地旋回スイッチ(63)
と、ロータリ作業機(14)を非作業位置に上昇させて
圃場枕地で旋回するときの走行速度を設定する旋回速度
変更部材である速度設定器(71)を設け、圃場枕地に
おける旋回走行速度を作業者の能力または圃場条件など
に応じて設定することにより、作業者の能力または圃場
条件などに適応した自動減速動作を得られるように構成
している。
【0019】本実施例は上記の如く構成しており、図8
のフローチャートに示す如く、全自動スイッチ(62)
をオン操作すると、ロータリ作業機(14)の耕耘深さ
を略一定に保つ耕耘深さ制御動作と、ロータリ作業機
(14)の左右傾斜を略水平(一定)に保つ水平制御動
作と、ロータリ作業機(14)を高速下降させた後に低
速下降させて着地衝撃を少なくする下げクッション制御
動作が自動的に行われる。また、全自動スイッチ(6
2)のオン操作及び枕地旋回スイッチ(63)のオン操
作の少なくともいずれか一方の操作が行われていると
き、エンジン(2)最高回転で高速走行(1秒間に約
1.0メートル)により高速耕耘が行われるトラクタ
(1)が圃場枕地に到達し、昇降スイッチ(17)によ
りロータリ作業機(14)が上昇操作されると、昇降バ
ルブ(67)制御によって昇降シリンダ(66)が作業
機上昇動作を行い、ロータリ作業機(14)を非耕耘作
業位置に上昇させ、全自動スイッチ(62)または枕地
旋回スイッチ(63)の一方または両方がオンの状態
で、リフトアームセンサ(70)入力によりロータリ作
業機(14)の非耕耘作業位置が確認されることによ
り、調速モータ(64)減速制御によりエンジン(2)
回転数下げ動作が行われ、エンジン(2)回転数を速度
設定器(71)の旋回速度入力に基づいて低下させ、作
業者の能力または圃場条件に適した走行速度に減速させ
る。そして、操向ハンドル(5)操作によってトラクタ
(1)を約180旋回させ、次工程作業位置に移動させ
る。
【0020】また、次工程耕耘作業の開始により、昇降
スイッチ(17)によるロータリ作業機(14)下降操
作が確認されると、昇降バルブ(67)制御によって昇
降シリンダ(66)が作業機下降動作を行い、ロータリ
作業機(14)を耕耘作業位置に下降させると共に、調
速モータ(64)増速制御によりエンジン(2)回転数
上げ動作が行われ、エンジン(2)回転数を元の最高回
転に戻し、次工程での高速耕耘が開始される。
【0021】さらに、図9は他の実施例を示すもので、
耕耘深さ制御及び水平制御及び下げクッション制御及び
枕地旋回制御を自動的に行わせる全自動スイッチ(6
2)と、ロータリ作業機(14)の耕耘深さを略一定に
保つ耕耘深さ制御を停止させる耕深制御オフスイッチ
(72)と、ロータリ作業機(14)の左右傾斜を略水
平(一定)に保つ水平制御を停止させる水平制御オフス
イッチ(73)と、ロータリ作業機(14)を高速下降
させた後に低速下降させて着地衝撃を少なくする下げク
ッション制御を停止させるクッション制御オフスイッチ
(74)と、枕地旋回時にエンジン(2)回転を下げて
走行速度を減速させる枕地旋回制御を停止させる枕地旋
回制御オフスイッチ(75)を、耕耘コントローラ(6
9)に接続させる。そして、図10のフローチャートに
示す如く、ロータリ作業機(14)の耕耘深さを略一定
に保つ耕耘深さ自動制御を耕深制御オフスイッチ(7
2)のオンにより中止させ、またロータリ作業機(1
4)の左右傾斜を略水平(一定)に保つ自動水平制御を
水平制御オフスイッチ(73)のオンにより中止させ、
またロータリ作業機(14)を高速下降させた後に低速
下降させて着地衝撃を少なくする下げクッション自動制
御をクッション制御オフスイッチ(74)のオンにより
中止させ、また枕地旋回時にエンジン(2)回転を下げ
て走行速度を減速させる枕地旋回自動制御を枕地旋回制
御オフスイッチ(75)のオンにより中止させるもの
で、全自動スイッチ(62)のオンにより全ての自動制
御を作動させると共に、各オフスイッチ(72)〜(7
5)のオン操作により、作業者の選択によって任意の自
動制御を中止させ、自動制御のオン操作忘れをなくすよ
うに構成することも行える。
【0022】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、走行車(1)に対地作業機(14)を昇降自在に装
設させる移動農機において、圃場枕地で対地作業機(1
4)を上昇させて走行車(1)に方向転換させるときに
走行速度を自動的に低下させる枕地旋回スイッチ(6
3)を設けると共に、農作業自動制御をオンオフする全
自動スイッチ(62)のオン操作により、枕地旋回スイ
ッチ(63)がオフであってもオンのときと同一動作を
行わせるコントローラ(69)を設けたもので、枕地旋
回スイッチ(63)のオンによって旋回時に走行速度を
自動的に減速させる枕地旋回制御が全自動スイッチ(6
2)のオンだけでも行われるから、枕地旋回スイッチ
(63)のオン操作を忘れても枕地旋回を適正速度で行
うことができ、従来に比べて高速走行作業における圃場
枕地での旋回操作の簡略化並びに取扱い操作性の向上な
どを容易に図ることができるものである。
【0023】また、走行車(1)に対地作業機(14)
を昇降自在に装設させる移動農機において、圃場枕地で
対地作業機(14)を上昇させて走行車(1)を方向転
換させるときに走行速度を自動的に低下させる枕地旋回
スイッチ(63)と、対地作業機(14)を非作業位置
に上昇させて圃場枕地で旋回するときの走行速度を設定
する旋回速度変更部材(71)を設けたもので、圃場枕
地における旋回走行速度を作業者の能力または圃場条件
などに応じて設定でき、作業者の能力または圃場条件な
どに適応した自動減速動作を容易に得ることができ、高
速走行での作業から圃場枕地での方向転換動作にスムー
ズに移行させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】耕耘制御回路図。
【図2】全体の側面図。
【図3】同平面図。
【図4】耕耘ロータリ作業機の側面図。
【図5】ロータリ爪部の側面図。
【図6】リヤカバーの平面図。
【図7】ロータリ爪部の背面図。
【図8】耕耘制御フローチャート。
【図9】図1の変形例を示す耕耘制御回路図。
【図10】前図のフローチャート。
【符号の説明】
(1) トラクタ(走行車) (14) 耕耘ロータリ作業機(対地作業機) (62) 全自動スイッチ (63) 枕地旋回スイッチ (69) コントローラ (71) 速度設定器(旋回速度変更部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越 智 知 文 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマーディ ーゼル株式会社内 (72)発明者 加 藤 勝 則 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマーディ ーゼル株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車に対地作業機を昇降自在に装設さ
    せる移動農機において、圃場枕地で対地作業機を上昇さ
    せて走行車に方向転換させるときに走行速度を自動的に
    低下させる枕地旋回スイッチを設けると共に、農作業自
    動制御をオンオフする全自動スイッチのオン操作によ
    り、枕地旋回スイッチがオフであってもオンのときと同
    一動作を行わせるコントローラを設けたことを特徴とす
    る移動農機。
  2. 【請求項2】 走行車に対地作業機を昇降自在に装設さ
    せる移動農機において、圃場枕地で対地作業機を上昇さ
    せて走行車を方向転換させるときに走行速度を自動的に
    低下させる枕地旋回スイッチと、対地作業機を非作業位
    置に上昇させて圃場枕地で旋回するときの走行速度を設
    定する旋回速度変更部材を設けたことを特徴とする移動
    農機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006320252A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Yanmar Co Ltd 乗用トラクタの走行速度制御装置
JP2009189256A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Kubota Corp 作業車の走行変速構造
JP2018120491A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 ヤンマー株式会社 経路生成システム、及びそれによって生成された経路に沿って作業車両を走行させる自律走行システム

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US11274931B2 (en) 2017-01-27 2022-03-15 Yanmar Power Technology Co., Ltd. Route generation system, and autonomous travel system causing work vehicle to travel along route generated thereby

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