JPH08187008A - 移動農機 - Google Patents

移動農機

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Publication number
JPH08187008A
JPH08187008A JP1981595A JP1981595A JPH08187008A JP H08187008 A JPH08187008 A JP H08187008A JP 1981595 A JP1981595 A JP 1981595A JP 1981595 A JP1981595 A JP 1981595A JP H08187008 A JPH08187008 A JP H08187008A
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JP
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horizontal
rotary
working machine
cylinder
tilling
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Application number
JP1981595A
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English (en)
Inventor
Takaaki Sudo
藤 孝 明 須
Osamu Nakagawa
川 治 中
Takuji Mega
鹿 卓 司 妻
Akihiko Kitabayashi
林 明 彦 北
Akihiko Maezawa
沢 明 彦 前
Shinkichi Fujisawa
沢 新 吉 藤
Masahiko Miyamoto
本 雅 彦 宮
Kimihiro Koshi
公 浩 輿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
IHI Shibaura Machinery Corp
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
IHI Shibaura Machinery Corp
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Publication date
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  • Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] 対地作業機(14)の両側部を左右の水平
シリンダ(65)(65)によって逆方向に昇降させて
左右傾斜調節させ、水平シリンダ(65)による水平制
御動作を敏速に行わせる。 [構成] トラクタ(1)に対地作業機(14)を昇
降自在に支持させると共に、対地作業機(14)を左右
傾斜調節自在に支持させる左右の水平シリンダ(65)
(65)を設ける移動農機において、高速走行により耕
耘作業を行うときに左右の水平シリンダ(65)(6
5)を互に逆の方向に作動させて対地作業機(14)の
水平制御を自動的に行うコントローラ(79)を設けた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耕耘作業を行う耕耘ロー
タリ作業機またはプラウなどをトラクタによって牽引す
る移動農機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラクタの後側に耕耘ロータリ作
業機またはプラウなどを昇降自在に装設し、このロータ
リ作業機などによって耕耘作業を行うが、耕耘作業時の
トラクタ走行速度を速くしてできるだけ早く作業を終了
することが望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、走行
速度を早くすることにより耕耘作業能率を向上させるこ
とができるが、ロータリ作業機を左右傾斜調節して耕盤
に略平行に支持する水平シリンダを設けた場合、走行速
度が早くなることによって水平シリンダによる水平制御
動作が遅くれ易くなり、水平制御動作が不適正に行われ
る等の不具合が生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、トラ
クタに対地作業機を昇降自在に支持させると共に、対地
作業機を左右傾斜調節自在に支持させる左右の水平シリ
ンダを設ける移動農機において、高速走行により耕耘作
業を行うときに左右の水平シリンダを互に逆の方向に作
動させて対地作業機の水平制御を自動的に行うコントロ
ーラを設けたもので、対地作業機の両側部を左右の水平
シリンダによって逆方向に昇降させて左右傾斜調節する
から、水平シリンダによる水平制御動作を敏速に行わせ
得、走行速度の高速化により水平制御動作が遅れる等の
不具合をなくし得ると共に、水平制御動作によって対地
作業機の支持高さが殆んど変化することがなく、対地作
業機を所定高さに容易に支持し得るものである。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1は耕耘制御回路図、図2は全体の側面図、図
3は同平面図、図4は耕耘ロータリ作業機部の側面図で
ある。図中(1)は走行車であるトラクタであり、エン
ジン(2)を内設させるボンネット(3)両側に左右の
前走行輪(4)(4)を装設させ、前記ボンネット
(3)後部に操向ハンドル(5)を設け、該ハンドル
(5)後方に運転席(6)を設置させ、運転席(6)両
側外方に左右の後走行輪(7)(7)を装設させると共
に、運転席(6)前側のステップ(8)に左右ブレーキ
ペダル(9)(9)及びクラッチペダル(10)を配設
させ、作業者が運転席(6)に座乗して走行移動するよ
うに構成している。
【0006】また、前記走行輪(4)(7)を駆動する
ミッションケース(11)にロワリンク(12)及びト
ップリンク(13)を介して耕耘ロータリ作業機(1
4)を取付け、該作業機(14)をトラクタ(1)後側
に昇降自在に装設させるもので、走行主変速レバー(1
5)と、前記作業機(14)を手動操作で昇降させるポ
ジションコントロールレバー(16)と、前記作業機
(14)を非作業上昇位置及び耕耘作業下降位置にワン
タッチ動作で昇降させる昇降スイッチ(17)を、運転
席(6)の右側に配置させると共に、走行副変速レバー
(18)と、前記作業機(14)への出力を変更させる
PTO変速レバー(19)を、運転席(6)の左側に配
置させる。
【0007】さらに、図4乃至図7に示す如く、前記作
業機(14)の中央にギアボックス(20)を配置し、
トラクタ(1)のPTO軸(21)から動力を伝えると
共に、前記ギアボックス(20)側面より両側方にビー
ム(22)を突出し、該ビーム(22)のそれぞれの中
途部に支持プレート(23)を固設し、該支持プレート
(23)の前端にはロワリンク(12)を連結させ、支
持プレート(23)後端にはデプスフレーム(24)の
前端を枢支し、該デプスフレーム(24)後端側に左右
尾輪(25)(25)を設けている。
【0008】前記ビーム(22)の外側端にチェーンケ
ース(26)上部とサイドサポート(27)上部が固設
され、該チェーンケース(26)下部とサイドサポート
(27)下部の間に耕耘爪軸(28)が横架され、該耕
耘爪軸(28)上にナタ爪よりなる多数のロータリ爪
(29)…が側面視で放射状に植設されると共に、該ロ
ータリ爪(29)の回転軌跡上方がロータリカバー(3
0)によって覆われ、両側はサイドカバー(31)によ
って覆われている。そして、該耕耘爪軸(28)はギア
ボックス(20)内のギア、ビーム(22)内の伝動
軸、チェーンケース(26)内のスプロケット及びチェ
ーンを介して駆動され、ロータリ爪(29)…が回転さ
れることによって耕耘ができると共に、ハンドル(3
2)の回転操作によって耕耘爪軸(28)軸芯を中心に
ロータリカバー(30)を前後に回転させることができ
るようにしている。
【0009】そして、前記ビーム(22)に固定するプ
レート(33)を前方に突設させ、該プレート(33)
前端に支持杆(34)が横架され、該支持杆(34)に
取付プレート(35)が固定され、該取付プレート(3
5)に切断刃(36)の上部が固定されている。なお、
切断刃(36)を左右幅方向でロワーリンク(12)よ
り機外側方に4本装着すると共に、切断刃(36)の中
間部は後方に湾曲させ、前後に傾斜させる切断刃(3
6)の直線形下部を前記ロータリ爪(29)の回転軌跡
の前部内に後傾形に臨ませている。つまり、側面視にお
いて切断刃(36)の下部がロータリ爪(29)の回転
軌跡の前部でオーバーラップするように配置させると共
に、切断刃(36)とこれに隣り合うロータリ爪(2
9)の左右方向間隔は狭くして残耕ができないようにし
ている。但し、外側2本の切断刃(36)(36)はロ
ータリ爪(29)と偏心爪(37)の間に設ける。ま
た、切断刃(36)の後面とロータリカバー(30)の
間には仕切板(38)が配設されている。即ち、該仕切
板(38)は切断刃(36)の背面に固設されており、
仕切板(38)をロータリカバー(30)に接近させ
て、藁や雑草等が入り込み絡み付かないようにしてい
る。また、仕切板(38)は三角形状に構成されて、上
部の辺はロータリカバー(30)の内側の形状に合わ
せ、前部の辺は切断刃(36)の後面の形状に合わせて
密着して固定できるようにし、後部の辺は円弧状として
藁等を下方へ導く形状としている。そして、仕切板(3
8)の幅(板厚)は切断刃(36)の幅より狭くして、
藁や雑草等が絡みつかないようにしている。
【0010】さらに、ロータリ爪(29)上側のロータ
リカバー(30)後端に第1支点軸(39)を介して鋼
板製第1リヤカバー(40)を上下方向に揺動自在に連
結させ、第1リヤカバー(40)後端にゴム製第2リヤ
カバー(41)前端を固定させ、下方に均し空間(4
2)を形成する第2リヤカバー(41)後端に鋼板製第
3リヤカバー(43)前端を固定させると共に、第1リ
ヤカバー(40)後端部の第2支点軸(44)と第3リ
ヤカバー(43)前端部の第3支点軸(45)を左右一
対のリンク(46)(46)によって連結させ、第3支
点軸(45)と略同軸上に第4支点軸(47)を設け、
第4支点軸(47)に第1吊下ロッド(48)下端を連
結させ、第3リヤカバー(43)後端部の第5支点軸
(49)に左右一対の第2吊下ロッド(50)下端を連
結させ、第1リヤカバー(40)の支持体(51)に第
1及び第2吊下ロッド(48)(50)上端側を昇降自
在に取付け、各吊下ロッド(48)(50)と第3リヤ
カバー(43)によって側面視三角形を形成させ、また
第2及び第3及び第5支点軸(44)(45)(49)
を結ぶ線によって側面視三角形を形成させたもので、第
2支点軸(44)または第3支点軸(45)を中心に第
3リヤカバー(43)を上方移動させ、第2支点軸(4
4)及び支持体(51)の吊下ロッド(48)(50)
連結部を支点とした前記カバー(43)及び各ロッド
(48)(50)の両てこ機構の動作により各ロッド
(48)(50)の下方突張りによって前方移動が規制
される第3リヤカバー(43)を後上方に移動させ、第
3リヤカバー(43)両側部が平面視で前後移動するフ
ローティング動作を行わせる。また、第5支点軸(4
9)と第1リヤカバー(40)の支持体(51)間に左
右一対のガスダンパ(52)を連結させたもので、全ス
トローク略一定のバネ定数が得られかつストロークも大
きく形成できるガスダンパ(52)によって第3リヤカ
バー(43)を支持させ、トラクタ(1)が左右に傾い
ても第3リヤカバー(43)の左右均等な加圧によって
耕耘面を均すことができるように構成している。
【0011】また、前記吊下ロッド(48)(50)上
端側を支持体(51)…の軸受体(53)…に遊嵌挿入
させ、軸受体(53)…の上面側に当接するピン(5
4)…を前記ロッド(48)(50)に植設させ、前記
ロッド(48)(50)の下方抜出しを防ぎ、第3リヤ
カバー(43)の前方移動を制限すると共に、スプリン
グ(55)(55)を巻装させた左右一対のロッド(5
6)(56)下端を第1リヤカバー(40)上面に連結
させ、前記ロッド(56)上端側をロータリカバー(3
0)の支持体(57)に摺動自在に取付け、第1リヤカ
バー(40)をスプリング(55)によって下方に弾圧
するように構成している。
【0012】また、前記第3リヤカバー(43)上面に
レーキ支持体(58)を着脱自在に固定させ、該支持体
(58)に固定させるレーキ(59)を第3リヤカバー
(43)後方に延出させると共に、図6に示す如く、第
2吊下ロッド(50)上端側を取付ける支持体(51)
の軸(60)に前記ガスダンパ(52)上端を連結さ
せ、第2吊下ロッド(50)とガスダンパ(52)を可
及的に接近させて略平行に設けると共に、前記デプスフ
レーム(24)後端に支持フレーム(61)を介して左
右一対の尾輪(25)(25)を取付け、左右尾輪(2
5)(25)間に前記レーキ(59)を配設させるもの
で、枕地方向転換時に畦などにレーキ(59)が衝突す
るのを前記尾輪(25)によって防止すると共に、路上
走行または上方に持上げての保守作業などにおいてレー
キ(59)左右外側のバンパとして尾輪(25)を兼用
させるように構成している。
【0013】さらに、ロータリ爪(29)の回転軌跡上
端と略同じ高さまたはそれ以上に高い位置に第1支点軸
(39)を取付け、耕耘作業時に第1支点軸(39)を
中心にリヤカバー(40)(41)(43)が上昇する
ことにより、ロータリ爪(29)の回転軌跡後方でリヤ
カバー(40)(41)(43)下方に大きな面積の均
し空間(42)が形成され、リヤカバー(40)(4
1)(43)によって前方に押す土がロータリ爪(2
9)の土跳ね上げ部に至るのを防止し、高速走行での耕
耘作業によるロータリ爪(29)の耕耘負荷増加を防止
するもので、耕耘作業時、ロータリ爪(29)が地上に
抜出する地点(A)を中心とする半径の円弧線上に、リ
ヤカバー(40)(41)(43)が耕土によって持上
げられて配置され、ロータリ爪(29)の回転軌跡の面
積の約50パーセント以上の大きさの均し空間(42)
をロータリ爪(29)回転軌跡後側とリヤカバー(4
0)(41)(43)の間に形成させ、細かい土塊また
は軽い土塊など小形物がロータリ爪(29)によってロ
ータリカバー(40)(41)下面の高位置に飛散さ
れ、大きい土塊または重い土塊または切り株(稲株)な
ど大形物がロータリ爪(29)によって低い位置に飛散
され、ロータリ爪(29)の飛散による比重分離作用に
よって小形物が上層となり、また大形物が下層となり、
上層の小形物がリヤカバー(41)(43)によって均
平にされ、後方のレーキ(59)によって大形物がさら
に下方に押下げられる。従って、大形物によって培土内
部の通気性及び通水性が良好に保たれると共に、播種ま
たは苗移植に適した状態に培土表層部が小形物によって
形成される。
【0014】さらに、前記耕耘爪軸(28)を中心に同
一円周上に90度の間隔で4本のロータリ爪(29)…
を取付け、各ロータリ爪(29)先端側を交互に左右方
向に向けて湾曲させ、耕耘爪軸(28)の直交平面上で
4本1列のロータリ爪(29)…を耕耘爪軸(28)軸
芯線方向に複数列設けるもので、左右方向で対向させる
ロータリ爪(29)(29)の先端軌跡間に間隙を設
け、ロータリ爪(29)の左右側方湾曲幅を先端軌跡間
隙の約2倍の大きさとし、左右方向のロータリ爪(2
9)(29)基端間隔が先端軌跡間隙の約5倍の大きさ
になるようにロータリ爪(29)を形成している。ま
た、前記ロータリ爪(29)は土を切取った後に掬取る
形状に湾曲させ、ロータリ爪(29)の先端湾曲部の水
平分力により土を横方向に押移動させる力並びにロータ
リ爪(29)の弾力変形の横方向の反撥力により掬取り
土を耕耘爪軸(28)軸芯と略平行な横方向に押出し、
左右ロータリ爪(29)(29)先端軌跡間隙の残耕と
なる部位の土を破砕させ、残耕が形成されるのを防ぐ構
造としたもので、従来のロータリ爪取付け本数の約70
パーセントの本数のロータリ爪(29)…を取付け、ロ
ータリ爪(29)の回転速度を従来の回転速度(1分間
に約200〜400回転)と略同一とし、トラクタ
(1)の走行速度を従来の走行速度(1秒間に約0.5
メートル)の約2倍とし、従来に比べて耕耘負荷を増大
させることなく、作業能率を約2倍にして耕耘作業を行
えるように構成している。また、前記ロータリ爪(2
9)の土中突入地点に対し側面視で重複する位置で前記
切断刃(36)を土中に突入させ、切断刃(36)の土
中突入部を後方傾斜支持させ、かつ切断刃(36)の左
右両面を幅を有する偏平面で形成し、牽引により切断刃
(36)が土中に進入する下向きの力と、切開される土
が復元力によって切断刃(36)側面に圧接する力が、
切断刃(36)の抜出し抵抗力として発生し、ロータリ
爪(29)の土中突入抵抗の反力と略等しいか若干大き
い切断刃(36)の抜出し抵抗力により、土中突入抵抗
の反力によって耕耘ロータリ作業機(14)全体が上方
に持上げられるのを防ぎ、ロータリ爪(29)が土中突
入によって発生する衝撃を緩和させるように構成してい
る。なお、耕耘爪軸(28)後方側では、リヤカバー
(40)(41)(43)の均平力の反力(持上げ力)
に対向してロータリ爪(29)抜出し力の反力が発生
し、各反力の均衡によって耕耘姿勢を安定させる。
【0015】さらに、図8に示す如く、前記ミッション
ケース(11)上面に油圧リフト(62)を設け、油圧
リフト(62)の昇降シリンダ(63)によって左右リ
フトアーム(64)(64)を上下に揺動させると共
に、左右リフトアーム(64)(64)と左右ロワーリ
ンク(12)(12)を左右水平シリンダ(65)(6
5)によって連結させ、左右リフトアーム(64)と連
動させて左右ロワーリンク(12)(12)を上下に揺
動させ、非耕耘作業位置乃至耕耘作業位置にロータリ作
業機(14)を昇降させる一方、互に逆方向に略等量連
動作動する左右水平シリンダ(65)(65)のピスト
ン(66)(66)出入により左右ロワーリンク(1
2)(12)を各別に上下に揺動させ、圃場耕盤と略平
行になるようにロータリ作業機(14)を左右に傾斜調
節するように構成している。
【0016】さらに、図9に示す如く、昇降シリンダ
(63)を作動制御する電磁油圧昇降バルブ(67)
と、左右水平シリンダ(65)(65)を作動制御する
電磁油圧水平バルブ(68)と、エンジン(2)によっ
て駆動する油圧ポンプ(69)と、フロープライオリテ
ィー大流量バルブ(70)及び中流量バルブ(71)及
び小流量バルブ(72)と、各大中小流量バルブ(7
0)(71)(72)のいずれかを介して昇降及び水平
バルブ(67)(68)に油圧ポンプ(69)からの作
動油を供給する電磁油圧油量切換バルブ(73)を設け
る。そして、中立位置の油量切換バルブ(73)と中流
量バルブ(71)を介して油圧ポンプ(69)を昇降及
び水平バルブ(67)(68)に連通させ、水平シリン
ダ(65)を作動させる水平制御油量と昇降シリンダ
(63)を作動させる昇降制御油量を一定割合に維持
し、水平シリンダ(65)及び昇降シリンダ(63)の
両方を所定の速度で作動させると共に、油量切換バルブ
(73)を切換えることにより大流量バルブ(70)ま
たは小流量バルブ(72)を介して油圧ポンプ(69)
が昇降及び水平バルブ(67)(68)に接続されるも
ので、大流量バルブ(70)を介して油圧ポンプ(6
9)を昇降及び水平バルブ(67)(68)に連通させ
ることにより、水平制御油量が増加して水平シリンダ
(65)動作速度が早くなり、かつ昇降制御油量が減少
して昇降シリンダ(63)動作速度が遅くなると共に、
小流量バルブ(72)を介して油圧ポンプ(69)を昇
降及び水平バルブ(67)(68)に連通させることに
より、前記と逆に、水平制御油量が減少して水平シリン
ダ(65)動作速度が遅くなり、かつ昇降制御油量が増
加して昇降シリンダ(63)動作速度が早くなるように
構成している。
【0017】前記のように水平シリンダ(65)動作速
度が早くなることにより、高速走行によって耕耘作業を
行っても、水平シリンダ(65)の水平制御動作が追従
して適正に行われると共に、このときに昇降シリンダ
(63)動作速度が遅くなっても、ロータリ作業機(1
4)を非耕耘作業位置にまで上昇させることがないか
ら、昇降動作に不具合が生じない。また、昇降シリンダ
(63)動作が早くなることにより、圃場枕地でのロー
タリ作業機(14)の非耕耘作業位置乃至耕耘作業位置
への昇降動作が敏速に行われると共に、このときに水平
シリンダ(65)動作速度が遅くなっても、耕耘作業を
中止しているから、水平制御動作に不具合が生じない。
【0018】さらに、図1に示す如く、エンジン(2)
を高回転維持して高速耕耘作業を行わせる高速耕耘スイ
ッチ(74)と、ロータリ作業機(14)の非耕耘作業
位置上昇によってエンジン(2)回転を下げる枕地旋回
スイッチ(75)と、昇降スイッチ(17)と、エンジ
ン(2)の回転数を増減させる電子ガバナの調速モータ
(76)を作動させるエンジン出力回路(77)と、ロ
ワーリンク(12)を介してロータリ作業機(14)を
昇降させる油圧昇降シリンダ(63)を制御するための
電磁油圧昇降バルブ(67)を作動させる昇降回路(7
8)を、マイクロコンピュータで構成する耕耘コントロ
ーラ(79)に接続させる。また、昇降シリンダ(6
3)によって昇降させるロータリ作業機(14)の支持
高さ(耕耘作業位置乃至非耕耘作業位置)を検出するポ
テンショメータ型リフトアームセンサ(80)を、前記
耕耘コントローラ(79)に接続させるもので、ロータ
リ作業機(14)の上昇によってエンジン(2)回転を
下げ、かつ下降によってエンジン(2)回転を上げる動
作を自動的に行わせるように構成している。
【0019】また、トラクタ(1)またはロータリ作業
機(14)に取付けてロータリ作業機(14)の左右傾
斜を検出する水平センサ(81)と、左右水平シリンダ
(65)(65)のピストン(66)出入量を夫々検出
する左右位置センサ(82)(83)と、左右水平シリ
ンダ(65)(65)を同時に逆方向動作させるための
水平バルブ(68)を作動させる水平制御回路(84)
と、圃場枕地を耕耘するときにオンにする枕地耕耘スイ
ッチ(85)を、前記耕耘コントローラ(79)に接続
させるもので、トラクタ(1)に対地作業機である耕耘
ロータリ作業機(14)を昇降自在に支持させると共
に、ロータリ作業機(14)を左右傾斜調節自在に支持
させる左右の水平シリンダ(65)(65)を設ける移
動農機において、高速走行により耕耘作業を行うときに
左右の水平シリンダ(65)(65)を互に逆の方向に
作動させてロータリ作業機(14)の水平制御を自動的
に行う耕耘コントローラ(79)を設け、水平センサ
(81)の検出結果に基づきロータリ作業機(14)の
両側部を左右の水平シリンダ(65)(65)によって
逆方向に昇降させて自動的に左右傾斜調節し、従来の単
一水平シリンダ水平制御に比べ、水平シリンダ(65)
による水平制御動作を敏速に行わせ、走行速度の高速化
により水平制御動作が遅れる等の不具合をなくすと共
に、ロータリ作業機(14)左右幅中央を中心に左右側
を昇降させる水平制御動作によってロータリ作業機(1
4)の支持高さが殆んど変化することがなく、ロータリ
作業機(14)を所定高さに支持させた状態で水平制御
動作を行えるように構成している。なお、左右位置セン
サ(82)(83)は、いずれか一方だけを用いても、
上記同様に水平制御が行える。
【0020】また、前記油量切換バルブ(73)を作動
させる油量切換回路(85)を、前記耕耘コントローラ
(79)に接続させるもので、トラクタ(1)に対地作
業機である耕耘ロータリ作業機(14)を昇降自在に支
持させる昇降シリンダ(63)を設けると共に、ロータ
リ作業機(14)を左右傾斜調節自在に支持させる水平
シリンダ(65)を設ける移動農機において、昇降シリ
ンダ(63)の昇降制御油量と水平シリンダ(65)の
水平制御油量を、作業モードによって自動的に変更する
耕耘コントローラ(79)を設け、高速走行で耕耘作業
を行うときに水平シリンダ(65)の油圧駆動力を大き
くして水平制御動作を行うと共に、圃場枕地で旋回する
ときに昇降シリンダ(63)の油圧駆動力を大きくして
昇降動作を行い、昇降及び水平シリンダ(63)(6
5)の各機能を損うことなく各シリンダ(63)(6
5)の駆動に必要な油圧力を低減させ、油圧ポンプ(6
9)の容量を小さくして油圧駆動構造の簡略化並びに製
造コストの低減などを図れるように構成している。
【0021】本実施例は上記の如く構成するもので、図
10のフローチャートに示す如く、高速耕耘スイッチ
(74)をオンにして高速耕耘作業を指令すると、エン
ジン(2)最高回転で高速走行(1秒間に約1.0メー
トル)により高速耕耘が行われると共に、トラクタ
(1)が圃場枕地に到達して昇降スイッチ(17)によ
りロータリ作業機(14)上昇操作を行うと、昇降バル
ブ(67)制御によって昇降シリンダ(63)が作業機
上昇動作を行い、ロータリ作業機(14)を非耕耘作業
位置に上昇させ、枕地旋回スイッチ(75)がオンの状
態で、リフトアームセンサ(80)入力によりロータリ
作業機(14)の非耕耘作業位置が確認されることによ
り、調速モータ(76)減速制御によりエンジン(2)
回転数下げ動作が行われ、エンジン(2)回転数を約3
0パーセント低下させ、枕地旋回に適した走行速度に減
速させると共に、左右位置センサ(82)(83)出力
に基づき水平シリンダ(65)(65)を作動させ、ト
ラクタ(1)に対してロータリ作業機(14)を略平行
に支持する水平制御中立復帰動作を行わせる。なお、前
記した水平制御中立復帰動作に代え、ロータリ作業機
(14)を前工程と逆の方向(前工程左傾のときは右傾
とし、前工程右傾のときは左傾とする)に傾斜させ、往
復走行による耕耘作業を行うこともできる。
【0022】また、次工程耕耘作業の開始により、昇降
スイッチ(17)によるロータリ作業機(14)下降操
作が確認されると、水平センサ(81)の検出結果に基
づき水平シリンダ(65)(65)を作動させる自動水
平制御を自動的に開始すると共に、昇降バルブ(67)
制御によって昇降シリンダ(63)が作業機下降動作を
行い、ロータリ作業機(14)を耕耘作業位置に下降さ
せると共に、調速モータ(76)増速制御によりエンジ
ン(2)回転数上げ動作が行われ、エンジン(2)回転
数を元の最高回転に戻し、次工程での高速耕耘が開始さ
れる。
【0023】さらに、図11のフローチャートに示す如
く、高速耕耘スイッチ(74)がオフで高速耕耘作業が
行われていないとき、油量切換バルブ(73)が中立に
保持され、水平シリンダ(65)の水平制御油量と昇降
シリンダ(63)の昇降制御油量を一定保持する中流量
バルブ(71)を介し、油圧ポンプ(69)からの作動
油が昇降及び水平バルブ(67)(68)に分配され
る。また、高速耕耘スイッチ(74)がオンのときでエ
ンジン(2)最高回転により高速耕耘作業が行われるこ
とにより、ロータリ作業機(14)が耕耘作業位置に下
降のとき、または枕地耕耘スイッチ(85)がオンのと
き、油量切換バルブ(73)が切換えられ、水平シリン
ダ(65)の水平制御油量を増加させかつ昇降シリンダ
(63)の昇降制御油量を減少させる大流量バルブ(7
0)を介し、水平バルブ(68)側に分配する油圧ポン
プ(69)からの作動油量を増加させ、水平シリンダ
(65)動作速度を早くし、かつ昇降バルブ(63)側
に分配する油圧ポンプ(69)からの作動油量を減少さ
せ、昇降シリンダ(63)動作速度を遅くする。さら
に、高速耕耘スイッチ(74)がオンのときでエンジン
(2)最高回転により高速耕耘作業が行われる場合で、
ロータリ作業機(14)が下降していないとき、または
枕地耕耘スイッチ(85)がオンになっていないとき、
油量切換バルブ(73)が切換えられ、水平シリンダ
(65)の水平制御油量を減少させかつ昇降シリンダ
(63)の昇降制御油量を増加させる小流量バルブ(7
2)を介し、水平バルブ(68)側に分配する油圧ポン
プ(69)からの作動油量を減少させ、水平シリンダ
(65)動作速度を遅くし、かつ昇降バルブ(63)側
に分配する油圧ポンプ(69)からの作動油量を増加さ
せ、昇降シリンダ(63)動作速度を早くする。
【0024】さらに、図12のフローチャートに示す如
く、高速耕耘スイッチ(74)がオンのときで、ロータ
リ作業機(14)が下降しているとき、左右位置センサ
(82)(83)入力並びに水平センサ(81)入力に
よりロータリ作業機(14)の左または右方向傾斜が判
断され、ロータリ作業機(14)の傾斜変化量が所定以
上のとき、油量切換バルブ(73)の切換により、水平
シリンダ(65)の水平制御油量を増加させかつ昇降シ
リンダ(63)の昇降制御油量を減少させる大流量バル
ブ(70)を介し、昇降及び水平バルブ(67)(6
8)に油圧ポンプ(69)を接続させる一方、ロータリ
作業機(14)の傾斜変化量が所定以下のとき、油量切
換バルブ(73)の切換により、水平シリンダ(65)
の水平制御油量を減少させかつ昇降シリンダ(63)の
昇降制御油量を増加させる小流量バルブ(72)を介
し、昇降及び水平バルブ(67)(68)に油圧ポンプ
(69)を接続させる。そして、ロータリ作業機(1
4)が左側に傾斜する左傾のとき、左水平シリンダ(6
5)の左上げ動作と右水平シリンダ(65)の右下げ動
作によりロータリ作業機(14)の左傾を修正すると共
に、ロータリ作業機(14)が右側に傾斜する右傾のと
き、左水平シリンダ(65)の左下げ動作と右水平シリ
ンダ(65)の右上げ動作によりロータリ作業機(1
4)の右傾を修正し、ロータリ作業機(14)を略水平
に支持して耕耘作業を行わせる。
【0025】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、トラクタ(1)に対地作業機(14)を昇降自在に
支持させると共に、対地作業機(14)を左右傾斜調節
自在に支持させる左右の水平シリンダ(65)(65)
を設ける移動農機において、高速走行により耕耘作業を
行うときに左右の水平シリンダ(65)(65)を互に
逆の方向に作動させて対地作業機(14)の水平制御を
自動的に行うコントローラ(79)を設けたもので、対
地作業機(14)の両側部を左右の水平シリンダ(6
5)(65)によって逆方向に昇降させて左右傾斜調節
するから、水平シリンダ(65)による水平制御動作を
敏速に行わせることができ、走行速度の高速化により水
平制御動作が遅れる等の不具合をなくすことができると
共に、水平制御動作によって対地作業機(14)の支持
高さが殆んど変化することがなく、対地作業機(14)
を所定高さに容易に支持できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】耕耘制御回路図。
【図2】全体の側面図。
【図3】同平面図。
【図4】耕耘ロータリ作業機の側面図。
【図5】ロータリ爪部の側面図。
【図6】リヤカバーの平面図。
【図7】ロータリ爪部の背面図。
【図8】油圧リフト部の平面図。
【図9】昇降及び水平制御油圧回路図。
【図10】耕耘制御フローチャート。
【図11】昇降水平油量制御フローチャート。
【図12】水平制御フローチャート。
【符号の説明】
(1) トラクタ(走行車) (14) 耕耘ロータリ作業機(対地作業機) (65) 水平シリンダ (79) コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 妻 鹿 卓 司 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 北 林 明 彦 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 前 沢 明 彦 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 藤 沢 新 吉 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 宮 本 雅 彦 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 輿 公 浩 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタに対地作業機を昇降自在に支持
    させると共に、対地作業機を左右傾斜調節自在に支持さ
    せる左右の水平シリンダを設ける移動農機において、高
    速走行により耕耘作業を行うときに左右の水平シリンダ
    を互に逆の方向に作動させて対地作業機の水平制御を自
    動的に行うコントローラを設けたことを特徴とする移動
    農機。
JP1981595A 1995-01-11 1995-01-11 移動農機 Pending JPH08187008A (ja)

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