JPH08205537A - 超低周波電源装置 - Google Patents
超低周波電源装置Info
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- JPH08205537A JPH08205537A JP2587895A JP2587895A JPH08205537A JP H08205537 A JPH08205537 A JP H08205537A JP 2587895 A JP2587895 A JP 2587895A JP 2587895 A JP2587895 A JP 2587895A JP H08205537 A JPH08205537 A JP H08205537A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 装置のコストダウンを図り、歪のない出力の
試験用電源を得る。 【構成】 スイッチング電圧制御回路4は、汎用の交流
電源1を受け入れてこれを十分高い周波数でスイッチン
グし、目的とする超低周波の周期で出力電圧が増減する
交流を得る。変圧器5はこれを所望の高電圧に昇圧す
る。波形整形回路7は変圧器5の出力からその包絡線に
相当する出力を得る。帰還回路20は基準波と装置の出
力とを比較し、スイッチング電圧制御回路4のスイッチ
ング周期を制御して出力波形の安定化を図る。
試験用電源を得る。 【構成】 スイッチング電圧制御回路4は、汎用の交流
電源1を受け入れてこれを十分高い周波数でスイッチン
グし、目的とする超低周波の周期で出力電圧が増減する
交流を得る。変圧器5はこれを所望の高電圧に昇圧す
る。波形整形回路7は変圧器5の出力からその包絡線に
相当する出力を得る。帰還回路20は基準波と装置の出
力とを比較し、スイッチング電圧制御回路4のスイッチ
ング周期を制御して出力波形の安定化を図る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高電圧機器の電気試験
等に使用される超低周波電源装置に関する。
等に使用される超低周波電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高電圧機器や電力ケーブル等の交流絶縁
試験において、交流電源を機器やケーブルに接続する
と、その静電容量が大きいと、その交流電流が大きく電
源の容量が非常に大きくなる。このため電力ケーブルの
ような静電容量が特に大きな場合は交流試験の代わりに
直流試験を行っていた。しかし、本来の交流試験をする
ための1手段として、その周波数を0.1Hz程度に
し、試験電源の容量を小さくする方法がいろいろ考えら
れた。このような装置は、例えば商用電源を超低周波に
同期して駆動されるスライダックを用いて振幅変調し、
その出力を昇圧した後、包絡線を得るような回路によっ
て構成される(特開平3−178561号公報、特開昭
62−111785号公報)。また、この他に直流高圧
電源からインバータ方式で所望の周波数の交流を得る構
成のものも紹介されている(特開昭63−202277
号公報、特開昭63−65383号公報)。
試験において、交流電源を機器やケーブルに接続する
と、その静電容量が大きいと、その交流電流が大きく電
源の容量が非常に大きくなる。このため電力ケーブルの
ような静電容量が特に大きな場合は交流試験の代わりに
直流試験を行っていた。しかし、本来の交流試験をする
ための1手段として、その周波数を0.1Hz程度に
し、試験電源の容量を小さくする方法がいろいろ考えら
れた。このような装置は、例えば商用電源を超低周波に
同期して駆動されるスライダックを用いて振幅変調し、
その出力を昇圧した後、包絡線を得るような回路によっ
て構成される(特開平3−178561号公報、特開昭
62−111785号公報)。また、この他に直流高圧
電源からインバータ方式で所望の周波数の交流を得る構
成のものも紹介されている(特開昭63−202277
号公報、特開昭63−65383号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の超低周波電源装置には次のような解決すべき課
題があった。超低周波でスライダックを駆動し商用電源
を振幅変調する構成の装置では、スライダックを機械的
に駆動しながら所望の波形の出力電圧を得る。従って、
機械的なメカニズムが必要となり、比較的大型化する
他、出力信号波形の歪等が問題となる。また、一度その
出力電圧を最大まで昇圧し、次に電圧を降下させるに
は、被試験物の静電容量に充電した電荷を放電しなくて
はならず、降下時に放電抵抗を挿入するか、常時放電抵
抗を出力端に接続しておかなくてはならず、その分だけ
電源の容量が大きくなる欠点があった。
な従来の超低周波電源装置には次のような解決すべき課
題があった。超低周波でスライダックを駆動し商用電源
を振幅変調する構成の装置では、スライダックを機械的
に駆動しながら所望の波形の出力電圧を得る。従って、
機械的なメカニズムが必要となり、比較的大型化する
他、出力信号波形の歪等が問題となる。また、一度その
出力電圧を最大まで昇圧し、次に電圧を降下させるに
は、被試験物の静電容量に充電した電荷を放電しなくて
はならず、降下時に放電抵抗を挿入するか、常時放電抵
抗を出力端に接続しておかなくてはならず、その分だけ
電源の容量が大きくなる欠点があった。
【0004】一方、インバータはモータ制御等で広く確
立した技術が使用され、理想に近い波形の出力を得るこ
とができるが、電力機器の電気試験等のように極めて高
い電圧を出力するためには、耐圧の大きなスイッチ素子
をいくつも使用し、コストが高くなる他、高調波の処理
も大がかりになるといった解決すべき課題があった。
立した技術が使用され、理想に近い波形の出力を得るこ
とができるが、電力機器の電気試験等のように極めて高
い電圧を出力するためには、耐圧の大きなスイッチ素子
をいくつも使用し、コストが高くなる他、高調波の処理
も大がかりになるといった解決すべき課題があった。
【0005】本発明は以上の点に着目してなされたもの
で、波形の整った回路コストの比較的安価な超低周波電
源装置を提供することを目的とするものである。
で、波形の整った回路コストの比較的安価な超低周波電
源装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の超低周波電源装
置は、汎用電源周波数の交流電源を受け入れて、その電
圧を、汎用電源周波数よりも充分に低い超低周波の周期
で増減させて出力するスイッチング電圧制御回路と、装
置が最終的に出力する電圧信号を検出して、基準波と比
較した結果をスイッチング電圧制御部の電圧制御端子に
帰還させて装置の出力を補正し、基準波と同じ波形の出
力を発生させる帰還回路とを備えたことを特徴とするも
のである。
置は、汎用電源周波数の交流電源を受け入れて、その電
圧を、汎用電源周波数よりも充分に低い超低周波の周期
で増減させて出力するスイッチング電圧制御回路と、装
置が最終的に出力する電圧信号を検出して、基準波と比
較した結果をスイッチング電圧制御部の電圧制御端子に
帰還させて装置の出力を補正し、基準波と同じ波形の出
力を発生させる帰還回路とを備えたことを特徴とするも
のである。
【0007】また、本発明は、汎用電源周波数の交流電
圧を、その汎用電源周波数よりも充分に低い超低周波の
周期で増減させた信号を受け入れて、要求される出力電
圧に昇圧する変圧器と、この変圧器の出力側に直列に挿
入されて、任意のタイミングで双方向の電流を断続して
出力信号の波形整形を行う波形整形回路と、この波形整
形回路の動作を制御する同期制御回路とを備え、波形整
形回路は、変圧器の出力側でアノードを向け合って互い
に直列接続された一対の整流素子と、カソードを向け合
って互いに直列接続された一対の整流素子とを、その両
端を繋いで互いに並列接続し、かつ、2組の整流素子の
それぞれの中間接続点間を連結するように、アノードを
向け合った接続点にはカソードを接続し、カソードを向
け合った接続点にはアノードを接続した半導体スイッチ
ング素子を挿入して構成され、同期制御回路は、汎用周
波数の電源波形に同期して生成された、波形整形回路の
半導体スイッチング素子をオンオフ制御するトリガパル
スを出力することを特徴とするものである。
圧を、その汎用電源周波数よりも充分に低い超低周波の
周期で増減させた信号を受け入れて、要求される出力電
圧に昇圧する変圧器と、この変圧器の出力側に直列に挿
入されて、任意のタイミングで双方向の電流を断続して
出力信号の波形整形を行う波形整形回路と、この波形整
形回路の動作を制御する同期制御回路とを備え、波形整
形回路は、変圧器の出力側でアノードを向け合って互い
に直列接続された一対の整流素子と、カソードを向け合
って互いに直列接続された一対の整流素子とを、その両
端を繋いで互いに並列接続し、かつ、2組の整流素子の
それぞれの中間接続点間を連結するように、アノードを
向け合った接続点にはカソードを接続し、カソードを向
け合った接続点にはアノードを接続した半導体スイッチ
ング素子を挿入して構成され、同期制御回路は、汎用周
波数の電源波形に同期して生成された、波形整形回路の
半導体スイッチング素子をオンオフ制御するトリガパル
スを出力することを特徴とするものである。
【0008】また、本発明は、汎用電源周波数の交流電
源を受け入れて、その電圧を、汎用電源周波数よりも充
分に低い超低周波の周期で増減させて出力するスイッチ
ング電圧制御回路と、装置の最終的に出力する電圧信号
を検出して、基準出力電圧信号と比較した結果をスイッ
チング電圧制御部の電圧制御端子に帰還させる帰還回路
と、スイッチング電圧制御回路の出力を受け入れて、要
求される出力電圧に昇圧する変圧器と、この変圧器の出
力側に直列に挿入されて、任意のタイミングで双方向の
電流を断続して出力信号の波形整形を行う波形整形回路
と、この波形整形回路の動作を制御する同期制御回路と
を備え、波形整形回路は、変圧器の出力側でアノードを
向け合って互いに直列接続された一対の整流素子と、カ
ソードを向け合って互いに直列接続された一対の整流素
子とを、その両端を繋いで互いに並列接続し、かつ、2
組の整流素子のそれぞれの中間接続点間を連結するよう
に、アノードを向け合った接続点にはカソードを接続
し、カソードを向け合った接続点にはアノードを接続し
た半導体スイッチング素子を挿入して構成され、同期制
御回路は、汎用周波数の電源波形に同期して生成され
た、波形整形回路の半導体スイッチング素子をオンオフ
制御するトリガパルスを出力することを特徴とするもの
である。
源を受け入れて、その電圧を、汎用電源周波数よりも充
分に低い超低周波の周期で増減させて出力するスイッチ
ング電圧制御回路と、装置の最終的に出力する電圧信号
を検出して、基準出力電圧信号と比較した結果をスイッ
チング電圧制御部の電圧制御端子に帰還させる帰還回路
と、スイッチング電圧制御回路の出力を受け入れて、要
求される出力電圧に昇圧する変圧器と、この変圧器の出
力側に直列に挿入されて、任意のタイミングで双方向の
電流を断続して出力信号の波形整形を行う波形整形回路
と、この波形整形回路の動作を制御する同期制御回路と
を備え、波形整形回路は、変圧器の出力側でアノードを
向け合って互いに直列接続された一対の整流素子と、カ
ソードを向け合って互いに直列接続された一対の整流素
子とを、その両端を繋いで互いに並列接続し、かつ、2
組の整流素子のそれぞれの中間接続点間を連結するよう
に、アノードを向け合った接続点にはカソードを接続
し、カソードを向け合った接続点にはアノードを接続し
た半導体スイッチング素子を挿入して構成され、同期制
御回路は、汎用周波数の電源波形に同期して生成され
た、波形整形回路の半導体スイッチング素子をオンオフ
制御するトリガパルスを出力することを特徴とするもの
である。
【0009】
【作用】スイッチング電圧制御回路は汎用の交流電源を
受け入れてこれを十分高い周波数でスイッチングし、目
的とする超低周波の周期で出力電圧が増減する交流を得
る。変圧器はこれを所望の高電圧に昇圧する。波形整形
回路は変圧器の出力からその包絡線に相当する出力を得
る。帰還回路は基準波と装置の出力とを比較し、スイッ
チング電圧制御回路のスイッチング周期を制御して出力
波形の安定化を図る。
受け入れてこれを十分高い周波数でスイッチングし、目
的とする超低周波の周期で出力電圧が増減する交流を得
る。変圧器はこれを所望の高電圧に昇圧する。波形整形
回路は変圧器の出力からその包絡線に相当する出力を得
る。帰還回路は基準波と装置の出力とを比較し、スイッ
チング電圧制御回路のスイッチング周期を制御して出力
波形の安定化を図る。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は、本発明の超低周波電源装置実施例を示
す結線図である。この装置は、交流電源1によって最終
的に装置の出力端子3に超低周波高電圧を出力させるた
めのものである。この装置には交流電源1を受け入れる
スイッチング電圧制御回路4とその出力を昇圧する変圧
器5と、変圧器5の出力側に挿入された波形整形回路
7、フィルター回路10および帰還回路20を備え、こ
の他に波形整形回路7を制御するための同期制御回路3
0が設けられている。
明する。図1は、本発明の超低周波電源装置実施例を示
す結線図である。この装置は、交流電源1によって最終
的に装置の出力端子3に超低周波高電圧を出力させるた
めのものである。この装置には交流電源1を受け入れる
スイッチング電圧制御回路4とその出力を昇圧する変圧
器5と、変圧器5の出力側に挿入された波形整形回路
7、フィルター回路10および帰還回路20を備え、こ
の他に波形整形回路7を制御するための同期制御回路3
0が設けられている。
【0011】交流電源1は汎用電源周波数の商用電源で
ある。スイッチング電圧制御回路4の構成は、図2に具
体的に示す。この回路は、入力端子48A,48Bに交
流電源を接続し、制御端子50,51に入力する制御信
号に従って出力端子49A,49Bに出力する交流電圧
を増減する構成の装置である。即ち、この装置は、4個
のFET(電界効果トランジスタ)41A〜41Dと、
これらのFETにそれぞれ並列に接続されたバイパス用
のダイオード42A〜42Dと、FETのオンオフタイ
ミングを制御するドライバ43と、ドライバ43のオン
オフ周期を制御するデューティ比コントローラ44を備
えている。なお、出力側には出力の平滑化のために、コ
イル45,46とコンデンサ47とが設けられている。
ある。スイッチング電圧制御回路4の構成は、図2に具
体的に示す。この回路は、入力端子48A,48Bに交
流電源を接続し、制御端子50,51に入力する制御信
号に従って出力端子49A,49Bに出力する交流電圧
を増減する構成の装置である。即ち、この装置は、4個
のFET(電界効果トランジスタ)41A〜41Dと、
これらのFETにそれぞれ並列に接続されたバイパス用
のダイオード42A〜42Dと、FETのオンオフタイ
ミングを制御するドライバ43と、ドライバ43のオン
オフ周期を制御するデューティ比コントローラ44を備
えている。なお、出力側には出力の平滑化のために、コ
イル45,46とコンデンサ47とが設けられている。
【0012】このスイッチング電圧制御回路4は、出力
の前半の2分の1サイクルではFET41Aがオンし、
FET41Aとダイオード42Bによって図の左から右
方向に電流を流す。また、後半の2分の1サイクルでは
FET41Bがオンし、FET41Bとダイオード42
Aによって逆方向に電流を流す。これによって、いずれ
の場合にも半波整流回路が形成される。一方、電源電圧
信号の2分の1サイクル(半波分)に着目したとき、ド
ライバ43は電源電圧信号よりも非常に短い周期でFE
T41Aや41Bをオンオフし入力信号を短いパルス波
形に分割する。これによって、図の上側に示したよう
に、半波中のオン時間、即ちデューティ比に応じた出力
電圧が得られる。従って、例えば各半波ごとに、このデ
ューティ比(パルス幅)を増加させれば、元の正弦波電
圧に近づき、コイル45,46やコンデンサ47による
フィルター回路の出力電圧は大きくなる。また、デュー
ティ比を小さくすればオン時間が短く、フィルター回路
の出力電圧は小さくなる。即ち、このデューティ比によ
り出力端子49A,49B間の出力電圧の制御が可能と
なる。
の前半の2分の1サイクルではFET41Aがオンし、
FET41Aとダイオード42Bによって図の左から右
方向に電流を流す。また、後半の2分の1サイクルでは
FET41Bがオンし、FET41Bとダイオード42
Aによって逆方向に電流を流す。これによって、いずれ
の場合にも半波整流回路が形成される。一方、電源電圧
信号の2分の1サイクル(半波分)に着目したとき、ド
ライバ43は電源電圧信号よりも非常に短い周期でFE
T41Aや41Bをオンオフし入力信号を短いパルス波
形に分割する。これによって、図の上側に示したよう
に、半波中のオン時間、即ちデューティ比に応じた出力
電圧が得られる。従って、例えば各半波ごとに、このデ
ューティ比(パルス幅)を増加させれば、元の正弦波電
圧に近づき、コイル45,46やコンデンサ47による
フィルター回路の出力電圧は大きくなる。また、デュー
ティ比を小さくすればオン時間が短く、フィルター回路
の出力電圧は小さくなる。即ち、このデューティ比によ
り出力端子49A,49B間の出力電圧の制御が可能と
なる。
【0013】なお、FET41C,41Dの動作は、次
のとおりである。FET41A,41Bとダイオード4
2A,42Bにより構成される半波整流回路はコンデン
サ47を半サイクルごとに充電する。デューティ比コン
トローラ44によるオフ時間には、ドライバ43がFE
T41C又は41Bを交互にオンさせて、ダイオード4
2C,42Dを含む放電回路を形成する。こうして、こ
の回路により正負半サイクルごとにコンデンサ47を放
電させ、順次FET41A,42Bのパルス分割動作を
容易にする。
のとおりである。FET41A,41Bとダイオード4
2A,42Bにより構成される半波整流回路はコンデン
サ47を半サイクルごとに充電する。デューティ比コン
トローラ44によるオフ時間には、ドライバ43がFE
T41C又は41Bを交互にオンさせて、ダイオード4
2C,42Dを含む放電回路を形成する。こうして、こ
の回路により正負半サイクルごとにコンデンサ47を放
電させ、順次FET41A,42Bのパルス分割動作を
容易にする。
【0014】図3には、このスイッチング電圧制御回路
の出力電圧波形のグラフを示す。上記のスイッチング電
圧制御回路によれば、この図に示すように、前半の2分
の1サイクルでは、半波整流された正極性の正弦波状に
増減する半波列が得られ、後半の2分の1サイクルで
は、半波整流された負極性の正弦波状に増減する半波列
が得られる。その包絡線が超低周波の電圧波形となる。
の出力電圧波形のグラフを示す。上記のスイッチング電
圧制御回路によれば、この図に示すように、前半の2分
の1サイクルでは、半波整流された正極性の正弦波状に
増減する半波列が得られ、後半の2分の1サイクルで
は、半波整流された負極性の正弦波状に増減する半波列
が得られる。その包絡線が超低周波の電圧波形となる。
【0015】このために、図2に示したドライバ43
は、交流電源の周波数即ち50Hzよりも十分高い周波
数、例えば数十KHzでFET41A〜41Dをオンオ
フ制御する。そのオン時間のトータルがデューティ比を
決め、このデューティ比がデューティ比コントローラ4
4によって制御される。
は、交流電源の周波数即ち50Hzよりも十分高い周波
数、例えば数十KHzでFET41A〜41Dをオンオ
フ制御する。そのオン時間のトータルがデューティ比を
決め、このデューティ比がデューティ比コントローラ4
4によって制御される。
【0016】図4には、図2に示したスイッチング電圧
制御回路の制御信号と出力電圧との関係を示す。なお、
この図の4*は、図2に示す回路のデューティ比コント
ローラ44を除外した部分の回路で、デューティ比コン
トローラ44から例えば端子52を介して図2に示した
ドライバ43に時間とともに直線的に増加する制御信号
を入力したとすると、この図に見られるような出力が得
られる。即ち、入力端子48A,48Bに交流電源が接
続されると、その半周期ごとに電圧制御が行われ、出力
電圧が端子52に入力する制御信号に対応して次第に増
加していく。従って、デューティ比コントローラ44か
ら出力する制御電圧を増減することによって、図2に示
す回路の出力電圧の包絡線波形や周波数を自由に制御で
きる。本発明では、この波形を理想的な正弦波に近くす
るために、図1に示す帰還回路20を設け、その出力を
デューティ比コントローラ44に入力してフィードバッ
ク制御を行っている。
制御回路の制御信号と出力電圧との関係を示す。なお、
この図の4*は、図2に示す回路のデューティ比コント
ローラ44を除外した部分の回路で、デューティ比コン
トローラ44から例えば端子52を介して図2に示した
ドライバ43に時間とともに直線的に増加する制御信号
を入力したとすると、この図に見られるような出力が得
られる。即ち、入力端子48A,48Bに交流電源が接
続されると、その半周期ごとに電圧制御が行われ、出力
電圧が端子52に入力する制御信号に対応して次第に増
加していく。従って、デューティ比コントローラ44か
ら出力する制御電圧を増減することによって、図2に示
す回路の出力電圧の包絡線波形や周波数を自由に制御で
きる。本発明では、この波形を理想的な正弦波に近くす
るために、図1に示す帰還回路20を設け、その出力を
デューティ比コントローラ44に入力してフィードバッ
ク制御を行っている。
【0017】再び、図1に戻って、帰還回路の構成を説
明する。帰還回路20は、装置の出力端子3の部分から
出力信号波形を取り出す分圧抵抗26と絶縁増幅器21
と、この信号を全波整流する全波整流器22とを備えて
いる。また、この他に標準となる超低周波信号を発生す
る基準波発生器25と、2台の絶縁増幅器21と、この
出力を全波整流する全波整流器23を備えている。両絶
縁増幅器21は、装置の出力端子3や基準電圧発生器2
5と帰還回路20内部との間の電気的な絶縁を図るため
のもので、帰還制御に必要な電圧に降圧した出力を得
る。基準波発生器25は、目的とする超低周波の波形を
生成するオッシレータ等から構成される。
明する。帰還回路20は、装置の出力端子3の部分から
出力信号波形を取り出す分圧抵抗26と絶縁増幅器21
と、この信号を全波整流する全波整流器22とを備えて
いる。また、この他に標準となる超低周波信号を発生す
る基準波発生器25と、2台の絶縁増幅器21と、この
出力を全波整流する全波整流器23を備えている。両絶
縁増幅器21は、装置の出力端子3や基準電圧発生器2
5と帰還回路20内部との間の電気的な絶縁を図るため
のもので、帰還制御に必要な電圧に降圧した出力を得
る。基準波発生器25は、目的とする超低周波の波形を
生成するオッシレータ等から構成される。
【0018】図5に、帰還回路の主要部結線図を示す。
上記帰還回路20の全波整流器22,23は、この図に
示すようにそれぞれブリッジ状に接続された4個のダイ
オード22A〜22Dと、23A〜23Dにより構成さ
れる。全波整流器22は装置の出力を入力端子25A,
25Bにより受け入れて全波整流し、直流に変換して出
力する。また、全波整流器23は基準波を端子26A,
26Bから受け入れて全波整流し、直流に変換して出力
する。これら全波整流器22,23の出力は、先に説明
したスイッチング電圧制御回路のデューティ比コントロ
ーラ44に入力する。
上記帰還回路20の全波整流器22,23は、この図に
示すようにそれぞれブリッジ状に接続された4個のダイ
オード22A〜22Dと、23A〜23Dにより構成さ
れる。全波整流器22は装置の出力を入力端子25A,
25Bにより受け入れて全波整流し、直流に変換して出
力する。また、全波整流器23は基準波を端子26A,
26Bから受け入れて全波整流し、直流に変換して出力
する。これら全波整流器22,23の出力は、先に説明
したスイッチング電圧制御回路のデューティ比コントロ
ーラ44に入力する。
【0019】ここで、両者の差が検出され、図に示す補
正信号28が得られる。この補正信号をパルス幅制御信
号として伝達し、その補正信号が大きい場合即ち基準波
電圧の方が検出電圧より大きい場合はその出力パルス幅
が大きくなるような制御が行われる。即ち、パルス幅制
御回路から成るデューティ比コントローラ44の働きに
より、そのパルス幅がドライバ43に伝達され、基準波
と検出電圧が等しくなるようなパルス幅制御がされる。
正信号28が得られる。この補正信号をパルス幅制御信
号として伝達し、その補正信号が大きい場合即ち基準波
電圧の方が検出電圧より大きい場合はその出力パルス幅
が大きくなるような制御が行われる。即ち、パルス幅制
御回路から成るデューティ比コントローラ44の働きに
より、そのパルス幅がドライバ43に伝達され、基準波
と検出電圧が等しくなるようなパルス幅制御がされる。
【0020】こうして、図3に示すような出力が図1に
示すスイッチング電圧制御回路4から得られると、変圧
器5はこの電圧を機器の試験用として必要な高電圧に昇
圧する。波形整形回路7はこの変圧器5の出力側におい
て、任意のタイミングで電流を断続し、出力信号の波形
整形を行う。これによって、図3の包絡線に相当する超
高周波電圧が装置の出力端子3から取り出される。フィ
ルター回路10は波形整形回路7の出力するオンオフ波
形を正弦波にするためのものである。
示すスイッチング電圧制御回路4から得られると、変圧
器5はこの電圧を機器の試験用として必要な高電圧に昇
圧する。波形整形回路7はこの変圧器5の出力側におい
て、任意のタイミングで電流を断続し、出力信号の波形
整形を行う。これによって、図3の包絡線に相当する超
高周波電圧が装置の出力端子3から取り出される。フィ
ルター回路10は波形整形回路7の出力するオンオフ波
形を正弦波にするためのものである。
【0021】また、図1に戻って、波形整形回路7は、
変圧器5の出力側でアノードを向け合って互いに直列接
続された一対の整流素子7A,7Bと、カソードを向け
合って互いに直列接続された一対の整流素子7C,7D
とを、その両端を繋いで互いに並列接続している。これ
ら2組の整流素子7A〜7Dのそれぞれの中間接続点7
1,72間を連結するように、アノードを向け合った接
続点71にはカソードを接続し、カソードを向け合った
接続点72にはアノードを接続した半導体スイッチング
素子8を挿入して構成している。従って、この回路は、
サイリスタ等の半導体スイッチング素子8がオンする
と、ダイオード7A,7D又はダイオード7B,7Cに
より双方向に電流を流すことができるスイッチング回路
として動作する。
変圧器5の出力側でアノードを向け合って互いに直列接
続された一対の整流素子7A,7Bと、カソードを向け
合って互いに直列接続された一対の整流素子7C,7D
とを、その両端を繋いで互いに並列接続している。これ
ら2組の整流素子7A〜7Dのそれぞれの中間接続点7
1,72間を連結するように、アノードを向け合った接
続点71にはカソードを接続し、カソードを向け合った
接続点72にはアノードを接続した半導体スイッチング
素子8を挿入して構成している。従って、この回路は、
サイリスタ等の半導体スイッチング素子8がオンする
と、ダイオード7A,7D又はダイオード7B,7Cに
より双方向に電流を流すことができるスイッチング回路
として動作する。
【0022】図6に、波形整形回路7の動作説明図を示
す。図(a)に示すように、半波整流され昇圧された図
の破線に示すような電圧が変圧器5から出力されるが、
この包絡線に沿う出力を得るために、波形整形回路7は
この図に示すように規則的にオンオフを繰り返す。即
ち、時刻t1からt2の間、変圧器5の出力する充電電
流は、変圧器15の出力端子より7A,8,7D,1
1,13を通じて流れてコンデンサ13を充電する。こ
れにより、フィルターコンデンサ13の端子電圧が図6
に示すように上昇する。そして、時刻t2を過ぎるとこ
の端子電圧が減少を開始し、その放電電流は11,1
2,26を経由しようとする。しかし、このときフィル
ター回路のコンデンサ13及び被試験物の静電容量と分
圧抵抗26による回路の時定数が極めて大きいため、短
時間では電圧降下は微小である。
す。図(a)に示すように、半波整流され昇圧された図
の破線に示すような電圧が変圧器5から出力されるが、
この包絡線に沿う出力を得るために、波形整形回路7は
この図に示すように規則的にオンオフを繰り返す。即
ち、時刻t1からt2の間、変圧器5の出力する充電電
流は、変圧器15の出力端子より7A,8,7D,1
1,13を通じて流れてコンデンサ13を充電する。こ
れにより、フィルターコンデンサ13の端子電圧が図6
に示すように上昇する。そして、時刻t2を過ぎるとこ
の端子電圧が減少を開始し、その放電電流は11,1
2,26を経由しようとする。しかし、このときフィル
ター回路のコンデンサ13及び被試験物の静電容量と分
圧抵抗26による回路の時定数が極めて大きいため、短
時間では電圧降下は微小である。
【0023】従って、時刻t2から時刻t3まで、実質
的にその電圧が維持される。半導体スイッチング素子8
は、この時刻t3の直前で交流の2分の1サイクルに合
わせて図の0゜〜90゜の間オンする。ここで、変圧器
5の出力電圧は更に増加するため、出力もこれに従って
増加し、時刻t4でピークに達し、再びスイッチング素
子8がオフする。ここで、時刻t2以後と同様に、コン
デンサ13の電圧が出力電圧として維持され、その後、
再び時刻t5以降、次のピークに向かって出力電圧が上
昇する。このようなラインをたどることによって、装置
の出力端子3から超低周波高電圧に該当する包絡線の電
圧信号が出力される。
的にその電圧が維持される。半導体スイッチング素子8
は、この時刻t3の直前で交流の2分の1サイクルに合
わせて図の0゜〜90゜の間オンする。ここで、変圧器
5の出力電圧は更に増加するため、出力もこれに従って
増加し、時刻t4でピークに達し、再びスイッチング素
子8がオフする。ここで、時刻t2以後と同様に、コン
デンサ13の電圧が出力電圧として維持され、その後、
再び時刻t5以降、次のピークに向かって出力電圧が上
昇する。このようなラインをたどることによって、装置
の出力端子3から超低周波高電圧に該当する包絡線の電
圧信号が出力される。
【0024】図6(b)に示す後半の2分の1サイクル
は充電電流を変圧器5に回生する制御が行われる。即
ち、t7,t8間では13,11,7B,8,7C,E
3に放電電流が流れ、フィルターコンデンサ13の出力
電圧は降下する。なお、このようなスイッチング素子の
オンオフ制御をするために、図1に示す同期制御回路3
0が設けられる。この同期制御回路30には、交流電源
1から同期信号を生成する同期回路31と、帰還回路2
0の基準波発生器25の出力を受け入れて同期信号選択
のための信号を出力する矩形波生成回路35が設けられ
る。また、この他に2つのアンドゲート32,33と、
オアゲート34と、絶縁トランス36が設けられる。
は充電電流を変圧器5に回生する制御が行われる。即
ち、t7,t8間では13,11,7B,8,7C,E
3に放電電流が流れ、フィルターコンデンサ13の出力
電圧は降下する。なお、このようなスイッチング素子の
オンオフ制御をするために、図1に示す同期制御回路3
0が設けられる。この同期制御回路30には、交流電源
1から同期信号を生成する同期回路31と、帰還回路2
0の基準波発生器25の出力を受け入れて同期信号選択
のための信号を出力する矩形波生成回路35が設けられ
る。また、この他に2つのアンドゲート32,33と、
オアゲート34と、絶縁トランス36が設けられる。
【0025】図7と図8には、この同期制御回路30を
含めた図1に示す回路各部の信号波形を示す。各信号に
付した記号は、図1中の該当箇所に記入してある。この
図7と図1を参照しながらその動作を説明する。図7の
信号E1が例えば50Hzの交流電源信号である。同期
回路31は、微分回路等から構成され、この交流電源の
信号E1の負から正へ極性が切り替わるタイミングでト
リガパルスP1を生成する。また、この他に、正から負
に極性が切り替わる部分でタイミングパルスP2を生成
する。基準波発生器25からは図7のE2に示す波形の
信号が出力される。矩形波生成回路35は、この信号を
コンパレータ等を利用して矩形波に変換する。
含めた図1に示す回路各部の信号波形を示す。各信号に
付した記号は、図1中の該当箇所に記入してある。この
図7と図1を参照しながらその動作を説明する。図7の
信号E1が例えば50Hzの交流電源信号である。同期
回路31は、微分回路等から構成され、この交流電源の
信号E1の負から正へ極性が切り替わるタイミングでト
リガパルスP1を生成する。また、この他に、正から負
に極性が切り替わる部分でタイミングパルスP2を生成
する。基準波発生器25からは図7のE2に示す波形の
信号が出力される。矩形波生成回路35は、この信号を
コンパレータ等を利用して矩形波に変換する。
【0026】そして、正極性の矩形波P3とそれと丁度
反対極性の矩形波P4とを生成する。矩形波P3とパル
スP1とはアンドゲート32に供給され、両者の論理積
がとられる。また、矩形波P4とトリガパルスP2はア
ンドゲート33に入力し、両者の論理積がとられる。こ
の結果、図7に示すように、アンドゲート32からは、
丁度超低周波の0゜〜90゜までの4分の1サイクルの
間、パルスP1がパルスP5となって出力する。超低周
波の90゜〜270゜のサイクルでパルスP2がパルス
P6となって出力する。更に、超低周波の270゜〜3
60゜の1/4サイクルでパルスP1がパルスP5とな
って出力する。図6に示すように、パルスP5は交流電
源の0〜90゜の間、サイリスタをオンさせる。
反対極性の矩形波P4とを生成する。矩形波P3とパル
スP1とはアンドゲート32に供給され、両者の論理積
がとられる。また、矩形波P4とトリガパルスP2はア
ンドゲート33に入力し、両者の論理積がとられる。こ
の結果、図7に示すように、アンドゲート32からは、
丁度超低周波の0゜〜90゜までの4分の1サイクルの
間、パルスP1がパルスP5となって出力する。超低周
波の90゜〜270゜のサイクルでパルスP2がパルス
P6となって出力する。更に、超低周波の270゜〜3
60゜の1/4サイクルでパルスP1がパルスP5とな
って出力する。図6に示すように、パルスP5は交流電
源の0〜90゜の間、サイリスタをオンさせる。
【0027】一方、超低周波の立下がり部分の2分の1
サイクル即ち90゜〜270゜の間では、交流電源の1
80゜〜270゜の間、サイリスタ8をオンさせる。従
って、この位相のずれたパルスを得るために、図1に示
すようなアンドゲート32,33が設けられる。図7に
示すパルスP5及びP6は、図1に示す同期制御回路3
0のオアゲート34を通り、絶縁トランス36を経てサ
イリスタ8のゲートに送り込まれる。その結果、変圧器
5から出力される図8に示した波形E3が、波形整形回
路7によって図8に示すE4のような波形とされる。そ
して、フィルター回路10の作用によりE5に示すよう
な滑らかな正弦波となって出力される。
サイクル即ち90゜〜270゜の間では、交流電源の1
80゜〜270゜の間、サイリスタ8をオンさせる。従
って、この位相のずれたパルスを得るために、図1に示
すようなアンドゲート32,33が設けられる。図7に
示すパルスP5及びP6は、図1に示す同期制御回路3
0のオアゲート34を通り、絶縁トランス36を経てサ
イリスタ8のゲートに送り込まれる。その結果、変圧器
5から出力される図8に示した波形E3が、波形整形回
路7によって図8に示すE4のような波形とされる。そ
して、フィルター回路10の作用によりE5に示すよう
な滑らかな正弦波となって出力される。
【0028】ところで、負荷として装置の出力端子3に
電力ケーブルが接続されると、電力ケーブルはその出力
電流により充放電を周期的に繰り返す。この放電電流
は、フィルター回路10、波形整形回路7及び変圧器5
の2次側コイルを通って回生されるため、変圧器5の出
力容量が最小に抑えられる。充放電電流による抵抗損失
を更に抑えるために、フィルター回路の抵抗11をコイ
ルに置き換えてもよい。
電力ケーブルが接続されると、電力ケーブルはその出力
電流により充放電を周期的に繰り返す。この放電電流
は、フィルター回路10、波形整形回路7及び変圧器5
の2次側コイルを通って回生されるため、変圧器5の出
力容量が最小に抑えられる。充放電電流による抵抗損失
を更に抑えるために、フィルター回路の抵抗11をコイ
ルに置き換えてもよい。
【0029】即ち、出力電圧の0゜〜90゜までの1/
4サイクルは正電圧によるフィルター回路のコンデンサ
13や負荷電力ケーブルの充電期間、次の90゜〜18
0゜の1/4サイクルはコンデンサ等から変圧器5側へ
の回生期間、180゜〜270゜の1/4サイクルは逆
極性の負電圧の充電期間で270゜〜360゜の1/4
サイクルはその回生期間となる。
4サイクルは正電圧によるフィルター回路のコンデンサ
13や負荷電力ケーブルの充電期間、次の90゜〜18
0゜の1/4サイクルはコンデンサ等から変圧器5側へ
の回生期間、180゜〜270゜の1/4サイクルは逆
極性の負電圧の充電期間で270゜〜360゜の1/4
サイクルはその回生期間となる。
【0030】本発明は以上の実施例に限定されない。上
記波形整形回路7を同様の機能を持つ別の構成のスイッ
チング回路に置き換えても差し支えない。また、波形整
形回路7はそのままにして、スイッチング電圧制御回路
4を、同様の電圧信号を出力する機能を持つ回路に置き
換えても差し支えない。また、波形整形回路の半導体ス
イッチング素子8は、高圧対策として、複数のサイリス
タを直列接続して貫通型CTパルストランス方式で制御
するようにしてもよい。更に、上記入力用の電源周波数
が高周波であればより波形が整いかつ装置の小型化も可
能である。
記波形整形回路7を同様の機能を持つ別の構成のスイッ
チング回路に置き換えても差し支えない。また、波形整
形回路7はそのままにして、スイッチング電圧制御回路
4を、同様の電圧信号を出力する機能を持つ回路に置き
換えても差し支えない。また、波形整形回路の半導体ス
イッチング素子8は、高圧対策として、複数のサイリス
タを直列接続して貫通型CTパルストランス方式で制御
するようにしてもよい。更に、上記入力用の電源周波数
が高周波であればより波形が整いかつ装置の小型化も可
能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明した本発明の超低周波電源装置
は、汎用電源周波数の交流電源を受け入れて、その電圧
を、汎用電源周波数よりも充分に低い超低周波の周期で
増減させて出力するスイッチング電圧制御回路と、装置
が最終的に出力する電圧信号を検出して、基準波と比較
した結果をスイッチング電圧制御部の電圧制御端子に帰
還させて装置の出力を補正する帰還回路とを備えたの
で、超低周波の基準電圧の波形に等しい超低周波の高電
圧の出力が可能である。
は、汎用電源周波数の交流電源を受け入れて、その電圧
を、汎用電源周波数よりも充分に低い超低周波の周期で
増減させて出力するスイッチング電圧制御回路と、装置
が最終的に出力する電圧信号を検出して、基準波と比較
した結果をスイッチング電圧制御部の電圧制御端子に帰
還させて装置の出力を補正する帰還回路とを備えたの
で、超低周波の基準電圧の波形に等しい超低周波の高電
圧の出力が可能である。
【0032】また、汎用電源周波数の交流電圧を、その
汎用電源周波数よりも充分に低い超低周波の周期で増減
させた信号を受け入れて、要求される出力電圧に昇圧す
る変圧器と、この変圧器の出力側に直列に挿入されて、
任意のタイミングで双方向の電流を断続して出力信号の
波形整形を行う波形整形回路と、この波形整形回路の動
作を制御する同期制御回路とを備え、波形整形回路は、
変圧器の出力側でアノードを向け合って互いに直列接続
された一対の整流素子と、カソードを向け合って互いに
直列接続された一対の整流素子とを、その両端を繋いで
互いに並列接続し、かつ、2組の整流素子のそれぞれの
中間接続点間を連結するように、アノードを向け合った
接続点にはカソードを接続し、カソードを向け合った接
続点にはアノードを接続した半導体スイッチング素子を
挿入して構成され、同期制御回路は、汎用周波数の電源
波形に同期して生成された、波形整形回路の半導体スイ
ッチング素子をオンオフ制御するトリガパルスを出力す
れば、包絡線が超低周波を構成するような電源出力を比
較的簡単な回路で正弦波の超低周波にすることができ
る。
汎用電源周波数よりも充分に低い超低周波の周期で増減
させた信号を受け入れて、要求される出力電圧に昇圧す
る変圧器と、この変圧器の出力側に直列に挿入されて、
任意のタイミングで双方向の電流を断続して出力信号の
波形整形を行う波形整形回路と、この波形整形回路の動
作を制御する同期制御回路とを備え、波形整形回路は、
変圧器の出力側でアノードを向け合って互いに直列接続
された一対の整流素子と、カソードを向け合って互いに
直列接続された一対の整流素子とを、その両端を繋いで
互いに並列接続し、かつ、2組の整流素子のそれぞれの
中間接続点間を連結するように、アノードを向け合った
接続点にはカソードを接続し、カソードを向け合った接
続点にはアノードを接続した半導体スイッチング素子を
挿入して構成され、同期制御回路は、汎用周波数の電源
波形に同期して生成された、波形整形回路の半導体スイ
ッチング素子をオンオフ制御するトリガパルスを出力す
れば、包絡線が超低周波を構成するような電源出力を比
較的簡単な回路で正弦波の超低周波にすることができ
る。
【0033】また、負荷ケーブルの静電容量の放電電流
を半導体スイッチにより電源側に回生させるので電力損
失が少なく効率がよい。更に、安定化された超低周波電
源であるため、入力電圧の変動や負荷状態の変動による
出力の変動が極めて小さいという効果もある。
を半導体スイッチにより電源側に回生させるので電力損
失が少なく効率がよい。更に、安定化された超低周波電
源であるため、入力電圧の変動や負荷状態の変動による
出力の変動が極めて小さいという効果もある。
【図1】本発明の超低周波電源装置実施例を示す結線図
である。
である。
【図2】本発明の装置に使用するスイッチング電圧制御
回路の結線図である。
回路の結線図である。
【図3】スイッチング電圧制御回路の出力信号波形説明
図である。
図である。
【図4】スイッチング電圧制御回路の動作説明図であ
る。
る。
【図5】帰還回路の主要部結線図である。
【図6】波形整形回路の動作説明図である。
【図7】本発明の装置の各部の信号波形図(その1)で
ある。
ある。
【図8】本発明の装置の各部の信号波形図(その2)で
ある。
ある。
1 交流電圧 4 スイッチング電圧制御回路 5 変圧器 7 波形整形回路 10 フィルター回路
フロントページの続き (72)発明者 笠原 敏夫 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 汎用電源周波数の交流電源を受け入れ
て、その電圧を、前記汎用電源周波数よりも充分に低い
超低周波の周期で増減させて出力するスイッチング電圧
制御回路と、 装置が最終的に出力する電圧信号を検出して、基準波と
比較した結果を前記スイッチング電圧制御部の電圧制御
端子に帰還させて装置の出力を補正し、前記基準波と同
じ波形の出力を発生させる帰還回路とを備えたことを特
徴とする超低周波電源装置。 - 【請求項2】 汎用電源周波数の交流電圧を、その汎用
電源周波数よりも充分に低い超低周波の周期で増減させ
た信号で変調された電圧を受け入れて、要求される出力
電圧に昇圧する変圧器と、 この変圧器の出力側に直列に挿入されて、任意のタイミ
ングで双方向の電流を断続して出力信号の波形整形を行
う波形整形回路と、 この波形整形回路の動作を制御する同期制御回路とを備
え、 前記波形整形回路は、 前記変圧器の出力側でアノードを向け合って互いに直列
接続された一対の整流素子と、カソードを向け合って互
いに直列接続された一対の整流素子とを、その両端を繋
いで互いに並列接続し、かつ、前記2組の整流素子のそ
れぞれの中間接続点間を連結するように、アノードを向
け合った接続点にはカソードを接続し、カソードを向け
合った接続点にはアノードを接続した半導体スイッチン
グ素子を挿入して構成され、 前記同期制御回路は、 前記汎用周波数の電源波形に同期して生成された、前記
波形整形回路の半導体スイッチング素子をオンオフ制御
するトリガパルスを出力することを特徴とする超低周波
電源装置。 - 【請求項3】 汎用電源周波数の交流電源を受け入れ
て、その電圧を、前記汎用電源周波数よりも充分に低い
超低周波の周期で増減させて出力するスイッチング電圧
制御回路と、 装置の最終的に出力する電圧信号を検出して、基準電圧
信号と比較した結果を前記スイッチング電圧制御部の電
圧制御端子に帰還させる帰還回路と、 前記スイッチング電圧制御回路の出力を受け入れて、要
求される出力電圧に昇圧する変圧器と、 この変圧器の出力側に直列に挿入されて、任意のタイミ
ングで双方向の電流を断続して出力信号の波形整形を行
う波形整形回路と、 この波形整形回路の動作を制御する同期制御回路とを備
え、 前記波形整形回路は、 前記変圧器の出力側でアノードを向け合って互いに直列
接続された一対の整流素子と、カソードを向け合って互
いに直列接続された一対の整流素子とを、その両端を繋
いで互いに並列接続し、かつ、前記2組の整流素子のそ
れぞれの中間接続点間を連結するように、アノードを向
け合った接続点にはカソードを接続し、カソードを向け
合った接続点にはアノードを接続した半導体スイッチン
グ素子を挿入して構成され、 前記同期制御回路は、 前記汎用周波数の電源波形に同期して生成された、前記
波形整形回路の半導体スイッチング素子をオンオフ制御
するトリガパルスを出力することを特徴とする超低周波
電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02587895A JP3342220B2 (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 超低周波電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02587895A JP3342220B2 (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 超低周波電源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08205537A true JPH08205537A (ja) | 1996-08-09 |
JP3342220B2 JP3342220B2 (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=12178049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02587895A Expired - Fee Related JP3342220B2 (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 超低周波電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3342220B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1304753A1 (en) * | 2000-07-03 | 2003-04-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Polyelectrolyte fuel cell |
JP2008518395A (ja) * | 2004-10-21 | 2008-05-29 | エレクトロニック シアター コントロールス インコーポレイテッド | 正弦波調光器制御方法 |
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1995
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