JPH0820546A - 経皮吸収促進剤及び皮膚外用剤 - Google Patents

経皮吸収促進剤及び皮膚外用剤

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JPH0820546A
JPH0820546A JP17766694A JP17766694A JPH0820546A JP H0820546 A JPH0820546 A JP H0820546A JP 17766694 A JP17766694 A JP 17766694A JP 17766694 A JP17766694 A JP 17766694A JP H0820546 A JPH0820546 A JP H0820546A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(A)、(B)および(C)で表され
るアミンオキシドの一種または二種以上を有効成分とす
る薬効成分の経皮吸収促進剤。 (式中R1、R2およびR3のうち少なくとも一個は炭
素数24〜36の直鎖または分岐のアルキル基あるいは
アルケニル基を表し、残りはメチル基を表す。また、R
4およびR5は炭素数24〜36の直鎖または分岐のア
ルキル基あるいはアルケニル基を表し、nは1〜5の整
数を表す。) 【効果】 本発明に係わる経皮吸収促進剤および皮膚外
用剤は、薬効成分の経皮吸収促進効果に優れ、かつ安全
性、使用感触も良好なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は経皮吸収促進剤およびこ
れを含有する皮膚外用剤に関する。さらに詳しくは、特
定のアミンオキシドを有効成分とする経皮吸収促進剤、
および該経皮吸収促進剤成分と薬効成分とを含有する皮
膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から薬効成分の投与方法としては、
経口投与や注射による投与等がひろく行われてきた。し
かしながら経口投与の場合には吸収が不十分であった
り、効果の持続をはかるために一時的に必要以上に高い
体内濃度になったり、胃腸障害や食欲不振等の副作用を
ひきおこすなどの欠点があった。また、注射による投与
では吸収速度は速いが医師等の専門家が行わなければな
らなかった。近年、このような副作用や欠点を改善する
ために経皮投与方法による外用製剤が開発されてきてい
る。しかしそのような外用製剤が開発されてきている。
しかしそのような外用製剤においても、未だ充分な経皮
吸収が得られない場合が多く満足出来る状態とは言いが
たい。すなわち皮膚の表面は皮膚角質層と呼ばれ、本来
体外からの異物の侵入を防御するバリヤーとしての生理
的機能を有するものであるため、ただ単に従来外用製剤
に常用されてきた基剤中に薬効成分を配合しただけで
は、充分な経皮吸収性が得られない。
【0003】これを改良するために近年、各種の経皮吸
収促進剤が提案されている。たとえば、ジメチルスルホ
キシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、メチルデシルスルホキシド等が公知であるが、これ
らのものは経皮吸収促進効果、安全性、使用感の点で充
分なものとは言いがたい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は上記問題
点に鑑み、薬効成分の経皮吸収促進効果に優れ、かつ安
全性、使用感の点でも満足出来る経皮吸収促進剤を開発
すべく鋭意研究した結果、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の請求項
1は、一般式(A)、(B)および(C)で表されるア
ミンオキシドの一種または二種以上を有効成分とする薬
効成分の経皮吸収促進剤である。 一般式(A):
【化5】 (式中R1、R2およびR3のうち少なくとも一個は炭
素数24〜36の直鎖または分岐のアルキル基あるいは
アルケニル基を表し、残りはメチル基を表す。) 一般式(B):
【化6】 (式中R4は炭素数24〜36の直鎖または分岐のアル
キル基あるいはアルケニル基を表す。) 一般式(C):
【化7】 (式中R5は炭素数24〜36の直鎖または分岐のアル
キル基あるいはアルケニル基を表し、nは1から5の整
数を表す。) 本発明の請求項2は、上記一般式(A)、(B)および
(C)で表されるアミンオキシドの一種または二種以上
と、薬効成分とを含有することを特徴とする皮膚外用剤
である。本発明の請求項3は、上記一般式(A)、
(B)および(C)で表されるアミンオキシドの一種ま
たは二種以上と、一般式(D)で表されるアミンオキシ
ドと、薬効成分とを含有することを特徴とする皮膚外用
剤である。 一般式(D):
【化8】 (式中R6は炭素数8から18の直鎖または分岐のアル
キル基あるいはアルケニル基を表す。) 以下、本発明の構成について詳述する。
【0006】本発明において用いられる一般式(A)で
表されるアミンオキシドの具体例としては、ジメチル−
2−デシルテトラデシルアミンオキシド、メチルジ−2
−デシルテトラデシルアミンオキシド、トリ−2−デシ
ルテトラデシルアミンオキシド、ジメチル−2−ドデシ
ルヘキサデシルアミンオキシド、メチル−2−ドデシル
ヘキサデシルアミンオキシド、トリ−2−ドデシルヘキ
サデシルアミンオキシド、ジメチル−2−テトラデシル
オクタデシルアミンオキシド、メチル−2−テトラデシ
ルオクタデシルアミンオキシド、トリ−2−テトラデシ
ルオクタデシルアミンオキシド、ジメチル−2−ヘキサ
デシルエイコサニルアミンオキシド、メチル−2−ヘキ
サデシルエイコサニルアミンオキシド、トリ−2−ヘキ
サデシルエイコサニルアミンオキシド等を挙げることが
出来る。
【0007】本発明において用いられる一般式(B)で
表されるジヒドロキシエチルアルキルアミンオキシドの
具体例としてはジヒドロキシエチル−2−デシルテトラ
デシルアミンオキシド、ジヒドロキシエチル−2−ドデ
シルヘキサデシルアミンオキシド、ジヒドロキシエチル
−2−テトラデシルオクタデシルアミンオキシド、ジヒ
ドロキシエチル−2−ヘキサデシルエイコサニルアミン
オキシド等を挙げることが出来る。
【0008】本発明において用いられる一般式(C)で
表されるジメチルアルキルポリオキシエチレンアミンオ
キシドの具体例としてはジメチル−2−デシルテトラデ
シルポリオキシエチレン(3EO)アミンオキシド、ジ
メチル−2−ドデシルヘキサデシルポリオキシエチレン
(2EO)アミンオキシド、ジメチル−2−テトラデシ
ルオクタデシルポリオキシエチレン(3EO)アミンオ
キシド、ジメチル−2−ヘキサデシルエイコサニルポリ
オキシエチレン(2EO)アミンオキシド等を挙げるこ
とが出来る。
【0009】本発明において用いられる一般式(D)で
表される中鎖の炭化水素基を有するジメチルアルキルア
ミンオキシドの具体例としてはジメチルラウリルアミン
オキシド、ジメチルミリスチルアミンオキシド、ジメチ
ルセチルアミンオキシド、ジメチルステアリルアミンオ
キシド、ジメチルオレイルアミンオキシド、メチルジラ
ウリルアミンオキシド等を挙げることが出来る。
【0010】本発明の経皮吸収促進剤の利用によって薬
効が増大しうる薬効成分を例示すると次のものが挙げら
れる。すなわち、プレドニゾン、デキサメタゾン、β−
グリチルリチン酸、β−グリチルリチン酸ジカリウム、
グリチルリチン酸モノアンモニウム、β−グリチルレチ
ン酸、グリチルレチン酸ステアリル等のステロイド系抗
炎症剤、インドメタシン、フルフェナム酸、メフェナム
酸、トラネキサム酸等の非ステロイド系抗炎症剤、クロ
ルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、プロメタジン等
の抗ヒスタミン剤、スルファモノメトキシン、スルファ
メチゾール等のサルファ剤、ペニシリン、セファロスポ
リン、エリスロマイシン、テトラサイクリン、クロラム
フェニコール、ストレプトマイシン等の抗生物質、ナフ
チオメート、クロトリマゾール等の抗真菌剤、5−ナフ
チオウラシル、シクロホスファミド、ブスルファン、ア
クチノマイシン等の抗悪性腫瘍剤、モルヒネ、コデイ
ン、ナロルフィン、ペンタゾシン、アスピリン、アセト
アニリド、アミノピリン等の鎮痛剤、プロスタグランジ
ン類製剤、バルビタール、チオペンタール等の催眠剤お
よび鎮静剤、クロルプロマジン、レセルピン、クロルジ
アゼボキシド等の抗精神病剤、クロルゾキサゾン、レボ
ドパ等の抗パーキンソン病剤、ジキトキシン、ジゴキシ
ン等の強心剤、塩酸プロカインアミド、塩酸プロプラノ
ール等の抗不整脈剤、ジピリダモール、亞硝酸アミル等
の抗狭心症剤、ジアゾキサイド、ミノキシジル、レセル
ピン、硝酸グアネチジン等の抗高血圧剤、パラアミノベ
ンゾエートエステル等の紫外線抑制剤、ハイドロキノ
ン、アルブチン、ビタミンC、ビタミンCエステル、ビ
タミンCリン酸マグネシウム、ビタミンCグルコシド、
パラハイドロキシシンナメート等のメラニン生成抑制
剤、8−メトキシソラーレン等の乾せんPUVA治療
剤、レチノール、レチン酸等のビタミンA類、ビタミン
Aエステル、ビタミンE等のビタミン類、インシュリ
ン、エストラジオール、メチルテストステロン等のホル
モン剤、診断薬、パッチテスト用アレルゲン、ヒノキチ
オール、防虫剤、殺虫剤、および保湿剤、角質柔軟剤、
染毛剤等の化粧料に用いられる効果成分である。これら
のうち非水溶性の薬効成分に本発明の経皮吸収促進剤
は、特に有効である。
【0011】これらの薬効成分は、本発明の経皮吸収促
進剤中に混合して用いて皮膚に塗布することにより速や
かに皮膚に吸収される。局所作用を目的とする薬物であ
れば、皮膚内に深く浸透して優れた効果を発揮し、全身
作用を目的とする薬物であれば、薬物が血中に移行する
ので同様に優れた効果を発揮する。使用対象は、主とし
て人体用であるが、その他の動物、昆虫、植物等に適用
することにより薬理効果が期待される薬物、農薬、成長
ホルモン等の基剤、助剤としても有効である。薬効成分
の配合量は、薬物の種類、投与の方法、投与の目的等に
よって異なるものであり一概にはいえないが、概ね経皮
吸収促進剤1重量部に対して、薬効成分0.001〜5
0重量部である。
【0012】上記の経皮吸収促進剤は、薬効成分を適宜
混合してそのまま用いても良いが、使用感触や適用のし
易さ、安全性等を勘案して一般には適当な皮膚外用剤
中、例えばクリーム製剤、乳液製剤、軟膏製剤、ゲル製
剤、ローション製剤、粘着テープ剤等の基剤中に配合し
て用いられる。その場合の各々の構成成分の配合量は、
同じく薬効成分の種類などによって異なるが、概ね以下
の範囲が好ましい配合量範囲である。すなわち、本発明
のアミンオキシドの配合量は外用剤中0.001〜10
重量%、より好ましくは0.01〜5重量%である。薬
効成分の配合量は0.001〜10重量%、より好まし
くは0.01〜5重量%である。
【0013】本発明に係わる薬効成分の経皮吸収促進外
用製剤中には、上記の必須構成成分の他に一般に医薬
品、医薬部外品、化粧品等に配合される成分を配合する
ことが出来る。それらの成分としては、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ジグ
リセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン、エリス
リトール、ペンタエリスリトール、イソプレングリコー
ル、ヘキシレングリコール、ソルビトール、マルチトー
ル、マンニット、マルトース、グルコース、ショ糖、乳
糖、トレハロース、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸
ナトリウム等の保湿剤、流動パラフィン、軽質流動イソ
パラフィン、スクワラン、ワセリン、セレシン、マイク
ロクリスタリンワックス、固形パラフィン等の炭化水素
油、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、環状ジメチルポリシロキサン、高分子量ジメチ
ルポリシロキサン、トリメチルシロキシシリケート、架
橋メチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコー
ン、アミノ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等の
シリコーン油、パーフロロポリエーテル、パーフロロデ
カリン、パーフロロヘキサン等のフッ素油、エタノー
ル、イソプロパノール、オレイルアルコール、セタノー
ル、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、バチルアルコール、2−デシ
ルテトラデシルアルコール、2−ヘキシルドデカノール
等のアルコール類、ゴマ油、ヒマシ油、ツバキ油、オリ
ーブ油、マカデミアナッツ油、綿実油、紅花油、月見草
油、ヤシ油、パーム油、アボカド油、ホホバ油等の植物
油、ラノリン、牛脂、馬油、ミンク油等の動物油、ビー
スワックス、モクロウ、カルナバロウ、キャンデリラロ
ウ等の蝋類、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベ
ヘニン酸、リノール酸、12−ヒドロキシステアリン酸、
γ−リノレン酸、エイコサペンタエン酸等の高級脂肪
酸、トリイソオクタン酸グリセリド、トリイソステアリ
ン酸グリセリド、トリイソオクタン酸トリメチロールプ
ロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパ
ン、テトライソオクタン酸ペンタエリスリトール、イソ
プロピルミリステート、イソオタン酸セチル、パルミチ
ン酸イソオクチル、トリミリスチン酸グリセリド、イソ
ステアリン酸イソステアリル、リンゴ酸ジイソステアリ
ル、オレイン酸オレイル等のエステル油、クエン酸、乳
酸、リン酸等の酸類、カセイソーダ、カセイカリ、トリ
エタノールアミン等のアルカリ類、高級アルキル硫酸エ
ステル塩、高級アルキルエーテル硫酸エステル塩、高級
脂肪酸アミドスルホン酸塩、高級アルキルスルホコハク
酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アシルグルタミ
ンン酸塩、高級アルキルリン酸塩等のアニオン性界面活
性剤、高級アルキル四級アンモニウム塩、脂肪酸アミン
塩、アルキルピリジニウム塩等のカチオン性界面活性
剤、カルボキシベタイン、スルホベタイン、イミダゾリ
ン誘導体等の両性界面活性剤、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレン脂肪酸アミド、ソルビタン脂肪酸エス
テル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリグリセリン脂肪
酸エステル等の非イオン性界面活性剤、粉末、顔料、染
料、防腐防ばい剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレー
ト剤、増粘剤、保湿剤、香料、水等が挙げられる。
【0014】
【発明の効果】本発明に係わる経皮吸収促進剤および皮
膚外用剤は、薬効成分の経皮吸収促進効果に優れ、かつ
安全性、使用感触も良好なものである。
【0015】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0016】薬剤透過性試験 本発明のアミンオキシドについて薬剤透過性試験を行っ
た。実施例1〜3 次の組成からなる薬物試料を調整した。 (1)β−グリチルレチン酸 1.0% (2)被験物質 0.9 (3)エタノール 75.0 (4)精製水 23.1 〔被験物質〕被験物質として、以下のものについて試験
を行った。 実施例1 ジメチル−2−デシルテトラデシルアミンオ
キシド 実施例2 ジメチル−2−ドデシルヘキサデシルアミン
オキシド 実施例3 メチルジ−2−デシルテトラデシルアミンオ
キシド
【0017】比較例1 次の組成からなる薬物試料を調整した。 (1)β−グリチルレチン酸 1.0% (2)エタノール 75.0 (3)精製水 24.0
【0018】比較例2 次の組成からなる薬物試料を調整した。 (1)β−グリチルレチン酸 1.0% (2)ジメチルラウリルアミンオキシド 0.9 (3)エタノール 75.0 (4)精製水 23.1
【0019】〔試験法〕被験物質による薬剤の経皮吸収
促進効果を評価するため、ヘアレスマウスの摘出皮膚を
用いたin vitro拡散セルによる薬剤透過性試験を行っ
た。拡散セル装置は拡散面積2cm2 の垂直膜式二室セ
ルを用いた。10〜15週齢の雄性ヘアレスマウスの背部の
皮膚全層を摘出し拡散セルに装着した。薬物試料側セル
室に薬物試料を2ml、レセプター側セル室に50%エタ
ノール水溶液を2ml入れ、両相を穏やかに攪拌しなが
らセル全体を恒温槽中で32°Cに保った。24時間後
にレセプター液をサンプリングし、高速液体クロマトグ
ラフィーによりレセプター側に透過してきた薬剤量を定
量した。結果は薬剤透過率(%)として表し、表1に示
した。
【0020】
【表1】
【0021】表1の結果より明らかなように、本発明の
経皮吸収促進剤は薬物の皮膚透過促進効果に優れてい
る。
【0022】 実施例4 クリーム (1) デキサメタゾン 0.025% (2) プロピレングリコール 8.0 (3) グリセリン 5.0 (4) 流動パラフィン 1.0 (5) アジピン酸ジイソプロピル 3.0 (6) ジメチル−2−デシルテトラデシルアミンオキシド 5.0 (7) グリセリンモノステアリン酸エステル 1.5 (8) 防腐剤 適量 (9) ベントナイト 6.0 (10) 精製水 残余 〔製法〕(6) に(1) 、(4) 、(5) 、(7) 、(8) を添加
し、70°Cに加温し溶解混合する。これを組成物(A)
とする。 (10) の一部に(2) 、(3) を添加混合する。こ
れを組成物(B)とする。温度を70°Cに保ち組成物
(B)を攪拌しながら組成物(A)を徐々に添加し、予
備乳化した後ホモミキサーで乳化する。これを、あらか
じめ (10) の残部に(9) を添加分散しておいたものに攪
拌しながら加え、冷却クリームを得た。
【0023】 比較例3 クリーム (1) デキサメタゾン 0.025% (2) プロピレングリコール 8.0 (3) グリセリン 5.0 (4) 流動パラフィン 1.0 (5) アジピン酸ジイソプロピル 3.0 (6) グリセリンモノステアリン酸エステル 1.5 (7) 防腐剤 適量 (8) ベントナイト 6.0 (9) 精製水 残余 〔製法〕実施例に準ずる。
【0024】〔試験例〕実施例4及び比較例3で調整し
たクリームについて欠陥収縮作用を比較した。すなわ
ち、健常人男子10名の上背部に、実施例4及び比較例3
で調整したクリーム、更に前記2種類のクリームでデキ
サメタゾンを含まないクリームそれぞれをランダムに割
り付け、パッチテスト用絆創膏(鳥居薬品製)を用いて
塗布し密封貼付した。4時間後絆創膏をはがし試料を除
去し、更に4時間放置した後判定した。判断基準はステ
ロイドの血管収縮作用に伴う蒼白現象により次の基準に
よって各基剤の平均スコアを求めた。結果を表3に示
す。
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】結果より明らかな様に実施例のクリームが
血管収縮作用に優れていることがわかる。
【0028】 実施例5 ゲル (1) インドメタシン 1.0% (2) エチルアルコール 50.0 (3) カルボキシビニルポリマー 1.2 (4) ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 1.5 (5) ジメチル−2−ドデシルヘキサデシルアミンオキシド 1.0 (6) ジイソプロパノールアミン 0.35 (7) 精製水 残余 〔製法〕(2) に(1) 、(4) 、(5) を溶解し、これに(7)
に(3) を溶解したものを加えよく混合する。この混合物
に(6) を添加し、よく攪拌混合しゲルを得た。
【0029】 比較例4 ゲル (1) インドメタシン 1.0% (2) エチルアルコール 50.0 (3) カルボキシビニルポリマー 1.2 (4) ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 1.5 (5) ジイソプロパノールアミン 0.35 (6) 精製水 残余 〔製法〕実施例5に準ずる。
【0030】比較例5 市販のインドメタシン1%含有の軟膏(ゲル状外用剤)
【0031】〔試験例〕上記ゲル基剤について、カラゲ
ニン浮抑制率試験によりその薬効を調べ比較した。すな
わち、生後6周齢のウイスター系雄性ラット5匹を1群
とし、まず各群のラットの右後肢容積をラット後肢足蹠
浮腫容積測定装置KM−357(夏目製作所製)を用い
て測定し、その後試料0.2gをラットの右後肢に塗布
する。2時間後に、同部位に1%カラゲニンナトリウム
塩0.05mlを皮下に注射し、カラゲニンナトリウム
塩注射3時間後に右後肢容積を測定し、試料塗布前の右
後肢容積との差を足浮腫容積とし、下式により足浮腫抑
制率を算出した。 ただし、VC 及びVt はそれぞれコントロール群(被験
試料無塗布)、被験試料塗布群の平均足浮腫容積を示
す。試験結果を表4に示す。
【0032】
【表4】
【0033】表4より明らかなように実施例のゲル基剤
はカラゲニン浮腫抑制作用に優れていることがわかる。
【0034】 実施例6 ローション (1) 95%エタノール 50.0% (2) ジメチル−2−ドデシルヘキサデシルアミンオキシド 1.0 (3) ジメチルラウリルアミンオキシド 0.5 (4) ラウリル硫酸ナトリウム 0.06 (5) β−グリチルレチン酸 1.0 (6) 硬化ヒマシ油エチレンオキサイド(40モル)付加物 0.5 (7) 香料および色素 適量 (8) 精製水 残部 実施例のローションは、薬剤の経皮吸収性に優れ、使用
感に優れるものであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(A)、(B)および(C)で表さ
    れるアミンオキシドの一種または二種以上を有効成分と
    する薬効成分の経皮吸収促進剤。 一般式(A): 【化1】 (式中R1、R2およびR3のうち少なくとも一個は炭
    素数24〜36の直鎖または分岐のアルキル基あるいは
    アルケニル基を表し、残りはメチル基を表す。) 一般式(B): 【化2】 (式中R4は炭素数24〜36の直鎖または分岐のアル
    キル基あるいはアルケニル基を表す。) 一般式(C): 【化3】 (式中R5は炭素数24〜36の直鎖または分岐のアル
    キル基あるいはアルケニル基を表し、nは1から5の整
    数を表す。)
  2. 【請求項2】請求項1の経皮吸収促進剤と、薬効成分と
    を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】請求項1の経皮吸収促進剤と、一般式
    (D)で表されるアミンオキシドと、薬効成分とを含有
    することを特徴とする皮膚外用剤。 一般式(D): 【化4】 (式中R6は炭素数8から18の直鎖または分岐のアル
    キル基あるいはアルケニル基を表す。)
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011184412A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Nippon Menaade Keshohin Kk 乳化組成物およびこれを含有する皮膚外用剤

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