JPH08205285A - スピーカ - Google Patents

スピーカ

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Publication number
JPH08205285A
JPH08205285A JP1391095A JP1391095A JPH08205285A JP H08205285 A JPH08205285 A JP H08205285A JP 1391095 A JP1391095 A JP 1391095A JP 1391095 A JP1391095 A JP 1391095A JP H08205285 A JPH08205285 A JP H08205285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voice coil
coil bobbin
speaker
coil
outer peripheral
Prior art date
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Pending
Application number
JP1391095A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Takewa
弘行 武輪
Isao Kakubari
勲 角張
Yutaka Torii
豊 鳥井
Shuji Saeki
周二 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP1391095A priority Critical patent/JPH08205285A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボイスコイル部の熱伝導率を高め、コイルで
発生した熱を逃がすことによって大電力による連続駆動
を可能にすること。 【構成】 ボイスコイルボビン21は、アルミニウムや
チタン等の薄い箔やガラス繊維強化プラスチックシート
23上に薄膜単結晶ダイヤモンド24をコーティング
し、円筒状に形成したものであり、コイル9は、ボイス
コイルボビン21の外周面に絶縁皮膜を構成した導体を
単層または複層に巻線固着したものである。ボイスコイ
ルボビン21に回巻されたコイル9に駆動電流が与えら
れると、コイル9で発生した熱がボイスコイルボビン2
1に伝導する。ボイスコイルボビンシート23には単結
晶ダイヤモンド24がコーティングされているので、こ
のダイヤモンドの熱伝導率が非常に高く容易に空気中に
熱が放熱される。このためコイルの温度上昇が抑えら
れ、大電力による連続駆動が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大入力用の音響再生装
置に関し、特に耐入力特性の高いスピーカに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、コンサートホールや屋外音響再生
システムでは電気的補助手段により大音量を再生する音
響再生装置が用いられている。このような用途の再生装
置に使用されるものを含めて、スピーカの構造は図11
に示す様なものが多い。このような一般的な従来のスピ
ーカについて図面を参照しながら説明する。
【0003】図11は従来のスピーカの構造を示す半断
面図である。本図において環状のフレーム2の下端部に
は、センターポール3、磁石4、トッププレート5を含
む環状磁気回路6が形成されている。センターポール3
の上方外周部とトッププレート5の内周部の環状の空隙
7には、高密度の磁束が形成され、ボイスコイルボビン
8が上下動自在に保持されている。ボイスコイルボビン
8は一般的には薄紙を円筒状に成形した部材で、その下
端部外周にはコイル9が回巻されている。コイル9は音
響の駆動電流が印加されると、電磁力を発生してボイス
コイルボビン8をピストン振動させるもので、例えばア
ルミニウムや銅等の線材で形成される。ボイスコイルボ
ビン8の下端部を除く外周部には補強紙10が巻かれて
おり、ボイスコイルボビンの剛性を向上させている。こ
のようなボイスコイルボビン8に振動板11とサスペン
ション12が固着される。振動板11はエッジ13を介
してフレーム2に取り付けられ、サスペンション12は
フレーム2に直接取り付けられ振動自在に保持されてい
る。このように構成されたスピーカ1において、ボイス
コイルに音楽信号に比例した駆動電流が印加されると、
この駆動電流と空隙中の磁束により駆動力が発生し、サ
スペンション12とエッジ13に保持された振動板11
が上下に振動し、音を出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示す従来のスピーカ1においては、高出力の音圧を出
力する際のコイル9の駆動電流は大きく、この電流によ
って発生するジュール熱も大きい。このため、コイル9
を含めてボイスコイルボビン8が発熱するという問題が
あった。これらの上昇温度は駆動電流に比例する。この
ような温度上昇により、コイル9の絶縁層が熱により破
壊されて絶縁不良を生じたり、コイル巻線間の接着力が
低下するためにコイルが破損するという問題もあった。
さらに長時間大電力で駆動した場合、コイル9の熱がサ
スペンション12や振動板11に伝達され、サスペンシ
ョン12や振動板11が発火することがあるという問題
もあった。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、スピーカのボイスコイルの温度上昇に
より、スピーカの性能が劣化するのを防止することを目
的とする。特にスピーカのボイスコイルを冷却すること
により、より大きな駆動電流で連続的に高出力の音響パ
ワーを出力することのできるスピーカを実現することを
目的する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1記載の発
明は、空気振動を与える振動板、前記振動板に接合され
た円筒状のボイスコイルボビン、前記ボイスコイルボビ
ンに回巻されたコイル、前記ボイスコイルボビンの外周
部に位置する環状のトッププレート、前記ボイスコイル
ボビンの内部に挿入されるセンターポールを有するスピ
ーカにおいて、前記ボイスコイルボビンは、アルミニウ
ムやチタン等の薄い箔やガラス繊維強化プラスチックシ
ート上に薄膜単結晶ダイヤモンドをコーティングし、円
筒状に形成したものであり、前記コイルは、前記ボイス
コイルボビンの外周面に絶縁皮膜を構成した導体を単層
または複層に巻線固着したものであることを特徴とす
る。
【0007】本願の請求項2記載の発明は、空気振動を
与える振動板、前記振動板に接合された円筒状のボイス
コイルボビン、前記ボイスコイルボビンに回巻されたコ
イル、前記ボイスコイルボビンの外周部に位置する環状
のトッププレート、前記ボイスコイルボビンの内部に挿
入されるセンターポールを有するスピーカにおいて、前
記コイルは、前記ボイスコイルボビンの外周面に絶縁皮
膜を構成した導体を単層または複層に巻線固着し、前記
巻線固着した部分の外周面に銅粉、銀粉を主体とする熱
伝導性の高い薄膜をコーティングしたものであることを
特徴とする。
【0008】本願の請求項3記載の発明は、請求項2記
載の発明において、コーティング材が単結晶ダイヤモン
ド薄膜であることを特徴とする。
【0009】本願の請求項4記載の発明は、空気振動を
与える振動板、前記振動板に接合された円筒状のボイス
コイルボビン、前記ボイスコイルボビンに回巻されたコ
イル、前記ボイスコイルボビンの外周部に位置する環状
のトッププレート、前記ボイスコイルボビンの内部に挿
入されるセンターポールを有するスピーカにおいて、前
記コイルは、前記ボイスコイルボビンの外周面に、薄膜
単結晶ダイヤモンドで絶縁皮膜を構成した導体を単層ま
たは複層に巻線固着したものであることを特徴とする。
【0010】本願の請求項5記載の発明は、空気振動を
与える振動板、前記振動板に接合された円筒状のボイス
コイルボビン、前記ボイスコイルボビンに回巻されたコ
イル、前記ボイスコイルボビンの外周部に位置する環状
のトッププレート、前記ボイスコイルボビンの内部に挿
入されるセンターポールを有するスピーカにおいて、前
記ボイスコイルボビンは、アルミニウムやチタン等の薄
い箔やガラス繊維強化プラスチックシートを円筒状に形
成したものであり、ボイスコイルボビンの下端部を除く
コイルが固着されていない部分に放熱用のひだを有する
金属箔からなる補強部材を固着したことを特徴とする。
【0011】本願の請求項6記載の発明は、請求項5記
載の発明において、補強部材が、薄箔上に薄膜単結晶ダ
イヤモンドをコーティングしたものであることを特徴と
する。
【0012】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1記載の
発明によれば、ボイスコイルボビンに回巻されたコイル
に駆動電流が与えられると、コイルが電磁力を受けて振
動板がボイスコイルボビンとともに一体に振動する。そ
のときコイルで発生した熱がボイスコイルボビンに伝導
する。ボイスコイルボビンには単結晶ダイヤモンドがコ
ーティングされているので、このダイヤモンドの熱伝導
率が非常に高く、容易に空気中に熱が放熱される。
【0013】また本願の請求項2記載の発明によれば、
コイルの外周部が熱伝導率の高い銅粉、銀粉を主体とす
る薄膜コーティング材で構成されているため、コイルの
熱がコーティング材を介して空気中に放熱される。
【0014】また本願の請求項3記載の発明によれば、
コーティング材が薄膜単結晶ダイヤモンドであるため、
より放熱効果が高まるものである。
【0015】また本願の請求項4記載の発明によれば、
コイルの絶縁層が薄膜単結晶ダイヤモンドであるため、
コイルで発生した熱が直接空気中に放熱される。
【0016】また本願の請求項5記載の発明によれば、
ボイスコイルボビンに放熱用のひだを設けた金属箔から
なる補強部材を固着しているため、コイルで発生しボイ
スコイルボビンに伝導した熱が放熱面積が増すために容
易に放熱される。
【0017】また本願の請求項6記載の発明によれば、
放熱用の補強部材に単結晶ダイヤモンド薄膜がコーティ
ングされているため、より放熱効果が高まるものであ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について、ボイスコイ
ル部の構造を中心として図面を参照しながら説明する。
なお本実施例の各図において、従来例と同一の部分は同
一の符号を付けて説明は省略する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例におけるスピ
ーカ20に用いるボイスコイル部21の構造を示す一部
切り欠き斜視図である。本図に示すように、ボイスコイ
ル部21は、円筒形のボイスコイルボビン22の下端部
にコイル9が回巻されたものである。ボイスコイルボビ
ン22は、アルミニウムやチタン等の薄い箔やガラス繊
維強化プラスチックシート23上に薄膜単結晶ダイヤモ
ンド24をコーティングし、円筒状に形成したものであ
る。次にボイスコイルボビン22の下端部外周上に絶縁
皮膜を構成した銅やアルミニウム等によるコイル9を単
層または複層に巻線固着する。
【0020】このような構造のボイスコイル部21をも
つ本実施例のスピーカ20の動作を、図2を用いて説明
する。コイル9に駆動電流が流れると、コイル9の線材
の抵抗によってジュール熱が発生しコイル9自身の温度
が上昇する。コイル9で発生した熱はコーティング材2
4とシート23を通じてボイスコイルボビン22に伝わ
る。コーティング材24は単結晶薄膜ダイヤモンドで構
成されている。単結晶ダイヤモンドの熱伝導率は約60
00(1/W・m-1・-1)である。これは他の熱伝導
率高い金属である銅や銀に比べて10倍以上高く、発生
した熱は容易にボイスコイル全体に伝わる。
【0021】このため、図11に示すボイスコイルボビ
ン8のように、コイル9単体から放射または対流により
周辺の空気中へ拡散する場合に比べ、本実施例のものは
熱の拡散量が大幅に増加する。従ってコイル9の温度上
昇は少なく抑えられる。しかもダイヤモンドは剛性率が
高く、ボイスコイルボビン22は軽量で剛性の高いもの
となり、ピストン振動に伴い発生しがちな機械的座屈に
対しても強くなるという効果も得られる。
【0022】次に、本発明の第2の実施例について、図
3、図4を参照しつつ説明する。図3は第2の実施例に
おけるスピーカ30の構造を示す半断面図であり、図4
はこのスピーカ30に用いられるボイスコイル部31の
構造を示す一部切り欠き側面図である。円筒状に形成し
たボイスコイルボビン8の下端部外周上に、絶縁皮膜を
構成した導体によるコイル9が単層または複層に巻線固
着し、そのコイル9の外周面に銅粉、銀粉を主体とする
熱伝導性の高い薄膜32をコーティングしたものであ
る。
【0023】このような構造のボイスコイル部31をも
つ図3のスピーカ30の動作について説明する。コイル
9に駆動電流が流れると、コイル9の線材の抵抗によっ
てジュール熱が発生しコイル9自身の温度が上昇する。
コイル9で発生した熱はその外周部コーティング薄膜3
2へ伝わる。コーティング薄膜32は銅や銀を主体とし
た熱伝導性の高い材料から構成されているので、コイル
の熱はコーティング材を通じて空気層に伝わり、コイル
9の温度上昇は少なく抑えられる。
【0024】次に、本発明の第3の実施例について図5
を参照しつつ説明する。図5は第3の実施例におけるス
ピーカ40を示す半断面図である。円筒状に形成したボ
イスコイルボビン8の下端部外周上に絶縁皮膜を構成し
た導体によるコイル9が単層または複層に巻線固着し、
そのコイル9の外周面に熱伝導性の高い単結晶ダイヤモ
ンド薄膜42をコーティングしたものである。
【0025】このような構造のボイスコイル部41をも
つ図5のスピーカ40の動作について説明する。コイル
9に駆動電流が流れると、コイル9の線材の抵抗によっ
てジュール熱が発生し、コイル9自身の温度が上昇す
る。コイル9で発生した熱はその外周部コーティング薄
膜42へ伝わる。コーティング薄膜42は熱伝導性の高
い単結晶ダイヤモンド薄膜材料から構成され、高い熱伝
導率を有するので、コイルの熱は容易にコーティング材
を通じて空気層に伝わり、コイル9の温度上昇は少なく
抑えられる。
【0026】次に本発明の第4の実施例について、図
6、図7を参照しつつ説明する。図6は第4の実施例に
おけるスピーカ50の構造を示す半断面図であり、図7
はスピーカ50に用いられるボイスコイル部51の構造
を示す側面図である。ボイスコイル51は円筒状に形成
されたボイスコイルボビン8の下端部外周上にコイル5
2が回巻されている。コイル52は、図7(a)に示す
ようにボイスコイル部51に巻回されている。図7
(b)は、図7(a)に示すA部分の断面図であるが、
同図に示すようにアルミニウムや銅等の導体53上に薄
膜単結晶ダイヤモンドで絶縁皮膜54を構成した導体を
単層または複層に巻線固着したものである。
【0027】このように構成されたスピーカ50におい
て、コイル52に駆動電流が流れると、コイル52の線
材53の抵抗によってジュール熱が発生し、コイル52
自身の温度が上昇する。コイルの線材53で発生した熱
はその外周部絶縁皮膜54へ伝わる。絶縁皮膜膜54は
熱伝導性の高い単結晶ダイヤモンド薄膜材料から構成さ
れている。単結晶ダイヤモンドの熱伝導率は約6000
(1/W・m-1・-1)と、銀や銅の450(1/W・
-1・-1)に比べ10倍以上、さらにコイルの絶縁材
である高分子ポリマーの0.2(1/W・m-1・-1
に比べると12000倍以上の熱伝導率を有するので、
コイルの熱は容易にコーティング材を通じて空気層に伝
わり、コイル9の温度上昇は少なく押さえられる。
【0028】次に、本発明の第5の実施例について、図
8、図9を参照しつつ説明する。図8は第5の実施例に
おけるスピーカ60の構造を示す半断面図であり、図9
はスピーカ60に用いられるボイスコイル部61の構造
を示す斜視図である。ボイスコイル61は、アルミニウ
ムやチタン等の薄い箔やガラス繊維強化プラスチックシ
ートを、円筒状に形成したボイスコイルボビン8の下端
部外周上にコイル9を巻線固着している。ボイスコイル
ボビン8の下端部を除く、コイル9が固着されていない
部分に放熱用のひだ62を有する金属箔からなる補強部
材63を固着した構造である。
【0029】また、図10は本発明の第6の実施例にお
けるボイスコイル部の補強部材を示す一部切り欠き斜視
図である。本実施例のボイスコイル部71は、第5の実
施例のボイスコイル部61の補強部材63上に単結晶ダ
イヤモンド薄膜72を形成したものである。
【0030】このような構造のボイスコイル部61、7
1をもつスピーカの動作について説明する。コイル9に
駆動電流が流れると、コイル9の線材の抵抗によってジ
ュール熱が発生し、コイル9自身の温度が上昇する。コ
イル9で発生した熱はボイスコイルボビン8、補強部材
63、72に伝わる。補強部材63、72は熱伝導特性
に優れた金属箔で構成されており、さらに第6の実施例
では金属の10倍以上の熱伝導特性を有する単結晶ダイ
ヤモンド薄膜72がさらにその上に形成されている。し
かも、補強部材63、72上には、表面積を増し放熱効
果を高めるためのひだ62が構成されている。このた
め、コイル9に発生した熱は容易にボイスコイル全体に
伝わる。さらに、このひだ62によって表面積を増して
いるため、空気との接触面積が増加し、放熱効果が高く
なる。このため、図11に示すボイスコイルボビン8の
ように、コイル9単体から放射または対流により周辺の
空気中へ拡散する場合に比べ、本実施例のものは熱の拡
散量が大幅に増加する。従って、コイル9の温度上昇は
少なく抑えられる。しかも、放熱用のひだ62が補強リ
ブとして働くため、ボイスコイル部61、71は軽量で
剛性の高いものとなり、ピストン振動に伴って発生しが
ちな機械的座屈に対しても強くなるという効果も得られ
る。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本願の請求
項1記載の発明によれば、熱伝導率の高いダイヤモンド
薄膜がボイスコイルの発生熱を効率よく空気中へ伝搬す
るため、コイルの温度上昇が抑えられる。またダイヤモ
ンドが高剛性であるため、ボイスコイルボビンの座屈強
度が増し、振動に対し機械的座屈強度が向上する。
【0032】また本願の請求項2、請求項3記載の発明
によれば、コイル外周部の空気と接触する部分の熱伝導
率が高くなるため、コイルの温度上昇が抑えられる。
【0033】また本願の請求項4記載の発明によれば、
コイル外周部の熱伝導率のあまり良くない高分子ポリマ
ーに代わって、熱伝導率の非常に高い単結晶ダイヤモン
ドを用いているため、コイルの発生熱が容易に空気やボ
ビンに伝搬され、放熱効果が高くなるものである。
【0034】また本願の請求項5、請求項6記載の発明
によれば、ボビンに取り付けた補強部材のひだにより、
空気との接触面積が増加するため、コイルの温度上昇が
抑えられる。また、ひだが補強リブとして作用するの
で、ボイスコイルボビンの座屈強度が増し、振動に対し
機械的座屈強度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるスピーカのボイ
スコイル部の構造を示す斜視図
【図2】本発明の第1の実施例におけるスピーカの構造
を示す半断面図
【図3】本発明の第2の実施例におけるスピーカの構造
を示す半断面図
【図4】本発明の第2の実施例におけるスピーカのボイ
スコイル部の構造を示す側面図
【図5】本発明の第3の実施例におけるスピーカの構造
を示す半断面図
【図6】本発明の第4の実施例におけるスピーカの構造
を示す半断面図
【図7】(a)は本発明の第4の実施例におけるボイス
コイル部の構造を示す側面図 (b)はコイル用導体の断面図
【図8】本発明の第5の実施例におけるスピーカの構造
を示す半断面図
【図9】本発明の第5の実施例におけるスピーカのボイ
スコイル部の構造を示す斜視図
【図10】本発明の第6の実施例におけるスピーカのボ
イスコイル部の構造を示す斜視図
【図11】従来のスピーカの構造例を示す半断面図
【符号の説明】
2 フレーム 3 センターポール 4 磁石 5 トッププレート 6 環状磁気回路 7 空隙 8 ボイスコイルボビン 9 コイル 11 振動板 12 サスペンション 13 エッジ 1、20、30、50、60 スピーカ 21、31、51、61、71 ボイスコイル部 22 ボイスコイルボビン 23 シート 24 単結晶ダイヤモンド薄膜 32 コーティング薄膜 52 コイル 53 導体 54 単結晶ダイヤモンド薄膜絶縁層 62 ひだ 63 補強部材 72 単結晶ダイヤモンド薄膜
フロントページの続き (72)発明者 佐伯 周二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気振動を与える振動板、前記振動板に接
    合された円筒状のボイスコイルボビン、前記ボイスコイ
    ルボビンに回巻されたコイル、前記ボイスコイルボビン
    の外周部に位置する環状のトッププレート、前記ボイス
    コイルボビンの内部に挿入されるセンターポールを有す
    るスピーカにおいて、 前記ボイスコイルボビンは、アルミニウムやチタン等の
    薄い箔やガラス繊維強化プラスチックシート上に薄膜単
    結晶ダイヤモンドをコーティングし、円筒状に形成した
    ものであり、 前記コイルは、前記ボイスコイルボビンの外周面に絶縁
    皮膜を構成した導体を単層または複層に巻線固着したも
    のであることを特徴とするスピーカ。
  2. 【請求項2】空気振動を与える振動板、前記振動板に接
    合された円筒状のボイスコイルボビン、前記ボイスコイ
    ルボビンに回巻されたコイル、前記ボイスコイルボビン
    の外周部に位置する環状のトッププレート、前記ボイス
    コイルボビンの内部に挿入されるセンターポールを有す
    るスピーカにおいて、 前記コイルは、前記ボイスコイルボビンの外周面に絶縁
    皮膜を構成した導体を単層または複層に巻線固着し、前
    記巻線固着した部分の外周面に銅粉、銀粉を主体とする
    熱伝導性の高い薄膜をコーティングしたものであること
    を特徴とするスピーカ。
  3. 【請求項3】コーティング材が単結晶ダイヤモンド薄膜
    であることを特徴とする請求項2記載のスピーカ。
  4. 【請求項4】空気振動を与える振動板、前記振動板に接
    合された円筒状のボイスコイルボビン、前記ボイスコイ
    ルボビンに回巻されたコイル、前記ボイスコイルボビン
    の外周部に位置する環状のトッププレート、前記ボイス
    コイルボビンの内部に挿入されるセンターポールを有す
    るスピーカにおいて、 前記コイルは、前記ボイスコイルボビンの外周面に、薄
    膜単結晶ダイヤモンドで絶縁皮膜を構成した導体を単層
    または複層に巻線固着したものであることを特徴とする
    スピーカ。
  5. 【請求項5】空気振動を与える振動板、前記振動板に接
    合された円筒状のボイスコイルボビン、前記ボイスコイ
    ルボビンに回巻されたコイル、前記ボイスコイルボビン
    の外周部に位置する環状のトッププレート、前記ボイス
    コイルボビンの内部に挿入されるセンターポールを有す
    るスピーカにおいて、 前記ボイスコイルボビンは、アルミニウムやチタン等の
    薄い箔やガラス繊維強化プラスチックシートを円筒状に
    形成したものであり、ボイスコイルボビンの下端部を除
    くコイルが固着されていない部分に放熱用のひだを有す
    る金属箔からなる補強部材を固着したことを特徴とする
    スピーカ。
  6. 【請求項6】補強部材は薄箔上に薄膜単結晶ダイヤモン
    ドをコーティングしたものであることを特徴とする請求
    項5記載のスピーカ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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