JPH08204340A - 回路基板の実装構造 - Google Patents

回路基板の実装構造

Info

Publication number
JPH08204340A
JPH08204340A JP7008911A JP891195A JPH08204340A JP H08204340 A JPH08204340 A JP H08204340A JP 7008911 A JP7008911 A JP 7008911A JP 891195 A JP891195 A JP 891195A JP H08204340 A JPH08204340 A JP H08204340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inductor line
conductor
circuit board
metal layer
board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7008911A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Ninomiya
幸夫 二宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP7008911A priority Critical patent/JPH08204340A/ja
Publication of JPH08204340A publication Critical patent/JPH08204340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】インダクター線路を伝搬する信号の減衰を極め
て小さいものとし、所定のフィルター特性や共振特性を
発揮することができる回路基板の実装構造を提供するこ
とにある。 【構成】接地導体5及び電源導体6を有する絶縁基体1
の表面にタングステン、モリブデンの少なくとも一種を
主成分とする金属から成り、且つ露出表面に7μΩ・c
m以下の電気抵抗率を有するメッキ金属層8が被着され
たインダクター線路7を形成して成る回路基板Aと、表
面に金属膜12aが形成された母基板Bとから成り、母
基板B上に回路基板Aを、該回路基板Aのメッキ金属層
8と母基板Bの金属膜12aとが間に所定間隔をあけて
対向し、且つ接地導体5または電源導体6と金属膜12
aとが電気的接続するようにして実装させた

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インダクター線路を有
する回路基板の母基板上への実装構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】近時、携帯電話等の通信機器は小型、高密
度化が急激に進んでおり、該通信機器に搭載される回路
基板も小型化、多機能化が要求されている。このため通
信機器に搭載される回路基板はその内部及び表面にコン
デンサーやインダクター等の受動部品の一部を一体的に
形成するようになってきた。
【0003】かかる受動部品が一体的に形成された回路
基板は、一般に配線導体を有する絶縁基体の内部にタン
グステン、モリブデン等の高融点金属粉末から成る広面
積の接地導体及び電源導体を、間に絶縁基体の一部を挟
み対向するように埋設させることによって接地導体及び
電源導体を電極とするコンデンサーが回路基板に一体的
に形成され、また絶縁基体内部に同じくタングステン、
モリブデン等の高融点金属粉末から成る所定長さのイン
ダクター線路を蛇行形状やコイル形状に被着形成させる
ことによって回路基板にインダクターが一体的に形成さ
れている。
【0004】またこの回路基板は、接地導体又は電源導
体とインダクター線路とを間に絶縁基体の一部を挟んで
電磁カップリングさせることによりインダクター線路の
特性インピーダンスが所定の値となるよう調整してお
り、前記接地導体及び電源導体より形成されるコンデン
サー及びインダクター線路により形成されるインダクタ
ーがフィルターや共振回路の一部として機能する。
【0005】更にこの回路基板は、他の回路基板や電子
部品とともに母基板上に実装され、この母基板を携帯電
話等の通信機器に搭載することとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の回路基板は、インダクター線路がタングステン、モ
リブデン等の高融点金属で形成されており、該タングス
テン、モリブデン等はその電気抵抗率が約15μΩ・c
m程度と比較的高いこと、インダクター線路の幅及び長
さが所定のインダクタンスを得るために細く長いものに
なっていること等からインダクター線路の電気抵抗値が
極めて大きな値となってしまい、その結果、インダクタ
ー線路に電気信号を伝搬させると該電気信号はインダク
ター線路の電気抵抗が大きいことに起因して大きく減衰
し、これによって回路基板が所定のフィルター特性や共
振特性を十分に発揮することができないという欠点を誘
発した。
【0007】そこで、前記インダクター線路を絶縁基体
の表面に被着させるとともに該インダクター線路の露出
表面に金等の良導電性の金属をメッキ法により被着さ
せ、これによってインダクター線路の電気抵抗値を低く
抑えることが考えられる。
【0008】しかしながら、インダクター線路の露出表
面に良導電性の金属から成るメッキ金属層を被着させて
もインダクター線路を伝搬する信号の周波数が高いもの
になると該信号はインダクター線路と接地導体たは電源
導体との電磁カップリングによる表皮効果によって接地
導体又は電源導体と対向する側、即ちメッキ金属層が被
着されていない側に集中して流れるようになり、その結
果、伝搬する信号は依然としてインダクター線路の有す
る大きな電気抵抗によって大きな減衰を受けるという欠
点を有する。
【0009】
【発明の目的】本発明は、上記諸欠点に鑑み案出された
ものであり、インダクター線路を伝搬する信号の減衰を
小さくし、所定のフィルター特性や共振特性を発揮する
ことができる回路基板の実装構造を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は接地導体及び電
源導体を有する絶縁基体の表面にタングステン、モリブ
デンの少なくとも一種を主成分とする金属から成り、且
つ露出表面に7μΩ・cm以下の電気抵抗率を有するメ
ッキ金属層が被着されたインダクター線路を形成して成
る回路基板と、表面に金属膜が形成された母基板とから
成り、母基板上に回路基板を、該回路基板のメッキ金属
層と母基板の金属膜とが間に所定間隔をあけて対向し、
且つ接地導体または電源導体と金属膜とが電気的接続す
るようにして実装させたことを特徴とするものである。
【0011】また本発明は前記インダクター線路の露出
表面に被着させたメッキ金属層の厚みをt、電気抵抗率
をσ、透磁率をμ、インダクター線路を伝搬する信号の
周波数をωとしたとき、メッキ金属層の厚みtがt≧3
(2/ωμσ)1/2 を満足することを特徴とするもので
ある。
【0012】
【作用】本発明の回路基板の実装構造は、接地導体及び
電源導体を有する絶縁基体の表面にタングステン、モリ
ブデンの少なくとも一種を主成分とする金属から成り、
且つ露出表面に7μΩ・cm以下の電気抵抗率を有する
メッキ金属層が被着されたインダクター線路を形成して
成る回路基板を、表面に金属膜が形成された母基板上
に、該回路基板のメッキ金属層と母基板の金属膜とが間
に所定間隔をあけて対向し、且つ接地導体または電源導
体と金属膜とが電気的接続するようにして実装させたこ
とからインダクター線路を伝搬する信号は、該インダク
ター線路と母基板に設けた金属膜との間の電磁カップリ
ングによる表皮効果によって金属膜と対向する良導電性
(電気抵抗値が小さい)のメッキ金属層を伝搬すること
となり、その結果、インダクター線路を伝搬する信号は
インダクター線路の電気抵抗値が小さいことから大きな
減衰を受けることはない。
【0013】特に前記メッキ金属層の厚みをt、電気抵
抗率をσ、透磁率をμ、インダクター線路を伝搬する信
号の周波数をωとした時、メッキ金属層の厚みtをt≧
3(2/ωμσ)1/2 とするとインダクター線路を伝搬
する信号のほとんどが良導電性(電気抵抗値が小さい)
のメッキ金属層を伝搬することとなり、これによってイ
ンダクター線路を伝搬する信号の減衰を極小となすこと
ができる。
【0014】
【実施例】次に本発明の回路基板の実装方法を添付図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明の回路基板の実
装構造の一実施例を示し、図中、Aは回路基板、Bは母
基板である。前記回路基板Aは母基板B上に実装されて
いる。
【0015】前記回路基板Aは半導体素子やSAW素子
等の電子部品を搭載するとともにその内部及び表面にコ
ンデンサーやインダクターが形成されており、絶縁基体
1と該絶縁基体1に被着させた配線導体2とから構成さ
れている。
【0016】前記絶縁基体1はその上面に半導体素子や
SAW素子等の電子部品が搭載される搭載部1aを有
し、該搭載部1aには半導体素子やSAW素子等の電子
部品3が搭載される。
【0017】前記絶縁基体1は酸化アルミニウム質焼結
体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭
化珪素質焼結体、ガラスセラミックス焼結体等の電気絶
縁材料から成り、例えば酸化アルミニウム質焼結体から
成る場合は、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化カルシ
ウム、酸化マグネシウム等の原料粉末に適当なバインダ
ー、溶剤を添加混合して泥漿状となすとともにこれを従
来周知のドクターブレード法を採用してシート状となす
ことによってセラミックグリーンシートを得、しかる
後、前記セラミックグリーンシートを打ち抜き加工法等
により適当な形状に打ち抜くとともに必要に応じて複数
枚を積層し、最後に前記セラミックグリーンシートを還
元雰囲気中約1600℃の温度で焼成することによって
製作される。
【0018】また前記絶縁基体1はその搭載部1aから
底面にかけて導出する配線導体2が被着形成されてお
り、該配線導体2の搭載部1a周辺部位には半導体素子
やSAW素子等の電子部品3の各電極がボンディングワ
イヤー4を介して電気的に接続され、また配線導体2の
絶縁基体1の底面に導出した部位は後述する母基板Bの
回路配線12に接続される。
【0019】前記配線導体2はタングステン、モリブデ
ン等を主成分とする高融点金属粉末から成り、電子部品
3の各電極を母基板Bに電気的に接続する作用を為す。
【0020】前記配線導体2は前記タングステン等の高
融点金属粉末に適当なバインダー、溶剤を添加混合して
得た金属ペーストを前記絶縁基体1となるセラミックグ
リーンシートに従来周知のスクリーン印刷法等の厚膜手
法を採用して所定パターンに印刷塗布しておくことによ
って絶縁基体1の搭載部1aから絶縁基体1底面にかけ
て被着形成される。
【0021】また前記絶縁基体1の内部には前記配線導
体2の一部と電気的に接続される広面積の接地導体5及
び電源導体6が両者間に絶縁基体1の一部を挟み対向す
るようにして埋設されている。
【0022】前記接地導体5及び電源導体6はこれらの
間に挟まれた絶縁基体1の一部を誘電体として形成され
る平行平板コンデンサーの各電極として作用し、接地導
体5、電源導体6、及び絶縁基体1の一部で形成される
コンデンサーは、フィルターや共振回路等の一部を構成
する。
【0023】前記接地電極5及び電源導体6はタングス
テン、モリブデン等を主成分とする高融点金属粉末から
成り、前記メタライズ配線層2と同様の方法、即ち、前
記タングステン等の高融点金属粉末に適当なバインダ
ー、溶剤を添加混合して得た金属ペーストを前記絶縁基
体1となるセラミックグリーンシートに従来周知のスク
リーン印刷法等の厚膜手法を採用して所定パターンに印
刷塗布しておくことによって絶縁基体1の内部に間に絶
縁基体1の一部を挟んで対向するようにして埋設形成さ
れる。
【0024】更に前記絶縁基体1の下面には凹部1bが
形成されており、該凹部1b底面には前記配線導体2の
一部に電気的に接続されたインダクター線路7が被着形
成されている。
【0025】前記インダクター線路7は絶縁基体1の凹
部1b底面に所定長さで蛇行して、或いは渦巻状に形成
され、これによりインダクターを形成する作用を為し、
フィルターや共振器等の一部を構成する。
【0026】尚、前記インダクター線路7はタングステ
ン、モリブデン等を主成分とする高融点金属粉末から成
り、配線導体2及び接地導体5、電源導体6と同様の方
法、即ち前記タングステン等の高融点金属粉末に適当な
バインダー、溶剤を添加混合して得た金属ペーストを前
記絶縁基体1となるセラミックグリーンシートに従来周
知のスクリーン印刷法等の厚膜手法を採用して所定パタ
ーンに印刷塗布しておくことによって絶縁基体1の凹部
1b底面に蛇行して、或いは渦巻状に被着形成される。
【0027】また前記インダクター線路7の露出する外
表面には電気抵抗率7μΩ・cm以下の良導電性のメッ
キ金属層8がメッキ法により被着されている。
【0028】前記メッキ金属層8はインダクター線路7
と後述する母基板Bの金属膜12aとの電磁カップリン
グによる表皮効果によりインダクター線路7の電気抵抗
を低いものとする作用を為し、その電気抵抗率が7μΩ
・cmを越えるとインダクター線路7の電気抵抗を低い
ものとすることが困難となる傾向にあることから前記メ
ッキ金属層8はその電気抵抗率が7μΩ・cm以下のも
のに特定される。
【0029】前記電気抵抗率が7μΩ・cm以下のメッ
キ金属層8としては、例えば、金、銀、銅、ロジウム、
ニッケル、アルミニウム、コバルト、亜鉛等が例示で
き、更にこれら合金や積層体でもよい。
【0030】更に前記メッキ金属層8はその厚みをt、
電気抵抗率をσ、透磁率をμとし、インダクター線路7
を伝搬する信号の周波数をωとした時、t≧3(2/ω
μσ)1/2 となるような厚みとしておくと後述する母基
板Bに設けた金属膜12との電磁カップリングによる表
皮効果によりインダクター線路7を伝搬する信号の殆ど
全てを良導電性(電気抵抗値が小さい)であるメッキ金
属層8内を伝搬させることができ、これによってインダ
クター線路7を伝搬する信号の減衰を極めて小さいもの
となすことが可能となる。従って、前記インダクター線
路7に被着させるメッキ金属層8はその厚み、電気抵抗
率、透磁率をそれぞれt、σ、μとし、インダクター線
路7を伝搬する信号の周波数をωとした時、t≧3(2
/ωμσ)1/2 となるような厚みとしておくことが好ま
しい。
【0031】前記回路基板Aを構成する絶縁基体1の上
面にはまた金属等から成る蓋体10が半田、樹脂、ガラ
ス等の封止材を介して接合されており、該蓋体10によ
って絶縁基体1の凹部1a底面に搭載された電子部品3
が気密に封止される。
【0032】前記電子部品3が搭載封止された回路基板
Aは更に母基板B上に実装される。
【0033】前記回路基板Aが実装される母基板Bは、
例えばガラス−エポキシ等の電気絶縁材料から成る支持
基板11の上面に銅等の金属から成る回路配線12を被
着させて成り、回路基板Aや図示しない他の回路基板、
電子部品等を搭載支持するとともに回路配線12により
前記回路基板Aや他の回路基板、電子部品等を相互に或
いは外部に電気的に接続する作用を為す。
【0034】前記母基板Bへの回路基板Aの実装は、前
記回路基板Aの配線導体2で、回路基板Aの下面に導出
した部位を母基板Bの回路配線12に半田等の接続手段
を介して電気的、機械的に接続することによって行われ
る。
【0035】また前記母基板Bは回路配線12の一部が
回路基板Aの接地導体5又は電源導体6に配線導体2を
介して電気的に接続されており、該配線基板Aの接地導
体5又は電源導体6に接続された回路配線12の一部が
インダクター線路7と電磁カップリングを形成するため
の広面積の金属膜12aとして、母基板Aに実装された
回路基板Aのインダクター線路7下方にメッキ金属層8
と所定の間隔をあけて対向するように延出している。
【0036】前記金属膜12aは母基板B上に実装され
た回路基板Aのインダクター線路7と電磁カップリング
を作ることによりインダクター線路7の特性インピーダ
ンスを所定の値に整合させる作用を為すとともにインダ
クター線路7に被着されたメッキ金属層8と対向するよ
うに配置されることにより、回路配線12とインダクタ
ー線路7との電磁カップリングによる表皮効果を該メッ
キ金属層8側に発生させる作用を為し、これによりイン
ダクター線路7を伝搬する信号は、電気抵抗の低い良導
電性のメッキ金属層8を主に伝搬することとなり、その
結果、インダクター線路7を伝搬する信号が大きく減衰
することはなく、所定のフィルター特性や共振回路特性
を発揮させることができる。
【0037】尚、この場合、図1に示すように絶縁基体
1に埋設した接地導体5のインダクター線路7に対向す
る部分を予め所定幅除去しておくと、前記接地導体5と
インダクター線路7との電磁カップリングが極めて小さ
いものとなり、その結果、該接地導体5とインダクター
線路7との電磁カップリングによりインダクター線路7
の絶縁基体1側、即ちメッキ金属層8が被着されていな
い側に引き起こされる表皮効果は殆ど現れず、インダク
ター線路7を伝搬する信号の殆ど全てが電気抵抗の低い
良導電性のメッキ金属層8を伝搬することになり、イン
ダクター線路7を伝搬する信号減衰を更に小さいものと
することができる。従って、絶縁基体1に埋設した接地
導体5のインダクター線路7に対向する部分を予め所定
幅除去しておくことが好ましい。
【0038】かくして本発明の回路基板の実装構造によ
ると、絶縁基体1の搭載部1aに半導体素子やSAW素
子等の電子部品3が搭載された回路基板Aを、該回路基
板Aのインダクター線路7に被着させたメッキ金属層8
と母基板B上に設けられた金属膜12aとが所定間隔を
あけて対向するようにして実装させることによりインダ
クター線路7と金属膜12aとの電磁カップリングによ
る表皮効果がメッキ金属層8側に発生することとなる。
【0039】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば
種々の変更が可能であることはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】本発明の回路基板の実装構造は、接地導
体及び電源導体を有する絶縁基体の表面にタングステ
ン、モリブデンの少なくとも一種を主成分とする金属か
ら成り、且つ露出表面に7μΩ・cm以下の電気抵抗率
を有するメッキ金属層が被着されたインダクター線路を
形成して成る回路基板を、表面に金属膜が形成された母
基板上に、該回路基板のメッキ金属層と母基板の金属膜
とが間に所定間隔をあけて対向し、且つ接地導体または
電源導体と金属膜とが電気的接続するようにして実装さ
せたことからインダクター線路を伝搬する信号は、該イ
ンダクター線路と母基板に設けた金属膜との間の電磁カ
ップリングによる表皮効果によって金属膜と対向する良
導電性(電気抵抗値が小さい)のメッキ金属層を伝搬す
ることとなり、その結果、インダクター線路を伝搬する
信号はインダクター線路の電気抵抗値が小さいことから
大きな減衰を受けることはなく、これによって所定のフ
ィルター特性や共振回路特性を発揮させることが可能と
なる。
【0041】特に前記メッキ金属層の厚みをt、電気抵
抗率をσ、透磁率をμ、インダクター線路を伝搬する信
号の周波数をωとした時、メッキ金属層の厚みtをt≧
3(2/ωμσ)1/2 とするとインダクター線路を伝搬
する信号のほとんどが良導電性(電気抵抗値が小さい)
のメッキ金属層を伝搬することとなり、これによってイ
ンダクター線路を伝搬する信号の減衰を極小としてより
高いフィルター特性や共振回路特性を実現させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路基板の実装構造の一実施例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・絶縁基体 5・・・・・・接地導体 6・・・・・・電源導体 7・・・・・・インダクター線路 8・・・・・・メッキ金属層 12a・・・・・金属膜 A・・・・・・回路基板 B・・・・・・母基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接地導体及び電源導体を有する絶縁基体の
    表面にタングステン、モリブデンの少なくとも一種を主
    成分とする金属から成り、且つ露出表面に7μΩ・cm
    以下の電気抵抗率を有するメッキ金属層が被着されたイ
    ンダクター線路を形成して成る回路基板と、表面に金属
    膜が形成された母基板とから成り、母基板上に回路基板
    を、該回路基板のメッキ金属層と母基板の金属膜とが間
    に所定間隔をあけて対向し、且つ接地導体または電源導
    体と金属膜とが電気的接続するようにして実装させたこ
    とを特徴とする回路基板の実装構造。
  2. 【請求項2】前記インダクター線路の露出表面に被着さ
    せたメッキ金属層の厚みをt、電気抵抗率をσ、透磁率
    をμ、インダクター線路を伝搬する信号の周波数をωと
    したとき、メッキ金属層の厚みtがt≧3(2/ωμ
    σ)1/2 を満足することを特徴とする請求項1に記載の
    回路基板の実装構造。
JP7008911A 1995-01-24 1995-01-24 回路基板の実装構造 Pending JPH08204340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7008911A JPH08204340A (ja) 1995-01-24 1995-01-24 回路基板の実装構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7008911A JPH08204340A (ja) 1995-01-24 1995-01-24 回路基板の実装構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08204340A true JPH08204340A (ja) 1996-08-09

Family

ID=11705855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7008911A Pending JPH08204340A (ja) 1995-01-24 1995-01-24 回路基板の実装構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08204340A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1549121A2 (en) * 2003-12-26 2005-06-29 TDK Corporation Inductor element containing circuit board and power amplifier module

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1549121A2 (en) * 2003-12-26 2005-06-29 TDK Corporation Inductor element containing circuit board and power amplifier module
EP1549121A3 (en) * 2003-12-26 2007-09-26 TDK Corporation Inductor element containing circuit board and power amplifier module
US7368998B2 (en) 2003-12-26 2008-05-06 Tdk Corporation Inductor element containing circuit board and power amplifier module

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6424233B1 (en) Complex electronic component with a first multilayer filter having a cavity in which a second filter is mounted
US7649252B2 (en) Ceramic multilayer substrate
JPH02284501A (ja) 表面実装型ストリップライン共振器
JPH08204340A (ja) 回路基板の実装構造
JPH11176987A (ja) 高周波用電力増幅器
JP3854095B2 (ja) 多層回路基板
JPH08172252A (ja) 回路基板
JP4009169B2 (ja) 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置
JPH08172253A (ja) 回路基板
JP3085622B2 (ja) 電子素子搭載用基板の製造方法
JP4249601B2 (ja) 配線基板
JP3323056B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP4272570B2 (ja) 高周波用伝送線路
JP2001144392A (ja) 配線基板
JP4395227B2 (ja) 配線基板
JP3638528B2 (ja) 半導体素子収納用パッケージ
JP4953684B2 (ja) 配線基板およびそれを用いた電子装置
JP2000208885A (ja) 配線基板
JP3921078B2 (ja) 配線基板
JP2003068932A (ja) 配線基板
JP2001077541A (ja) 多層配線基板
JP2003198074A (ja) 多数個取りセラミック配線基板の分割方法
JPH05327154A (ja) 配線基板
JP2001085848A (ja) 多層配線基板
JP2003163571A (ja) 弾性表面波フィルタ用パッケージ