JPH08202800A - 作業工具管理システム - Google Patents

作業工具管理システム

Info

Publication number
JPH08202800A
JPH08202800A JP7008701A JP870195A JPH08202800A JP H08202800 A JPH08202800 A JP H08202800A JP 7008701 A JP7008701 A JP 7008701A JP 870195 A JP870195 A JP 870195A JP H08202800 A JPH08202800 A JP H08202800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carry
code
data carrier
work tool
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7008701A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Kitatsume
正弘 北爪
Yasuhiko Morita
安彦 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokimec Inc filed Critical Tokimec Inc
Priority to JP7008701A priority Critical patent/JPH08202800A/ja
Publication of JPH08202800A publication Critical patent/JPH08202800A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】軌道内への作業工具の置き忘れを確実にチェッ
クして列車通過時に事故に結び付く危険姓を防止する。 【構成】作業工具に装着するデータキャリアと手元操作
器で構成される。データキャリアには、作業工具固有の
IDコードが予め書込みにより記憶される。手元操作器
は、作業工具を現場に搬入する際にデータキャリアのI
Dコードを読取って搬入テーブル56を作成し、作業工
具を作業現場から搬出する際にデータキャリアのIDコ
ードを読取って搬出テーブル60を作成し、搬入テーブ
ル56と搬出テーブル60の比較で不一致のIDコード
から未搬出の作業工具の存在を知らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軌道内での保線作業等
に使用する作業工具の管理に使用する作業工具管理シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、列車軌道の保線作業にあっては、
保線作業の内容に応じて必要な作業工具を準備して作業
現場に搬入し、作業が終了したならば、使用した作業工
具を現場から搬出し、元の保管倉庫等に戻すようにして
いる。この保線作業に使用する作業工具の現場への搬入
と現場からの搬出については、チェックリスト等の使用
により厳密な管理が行われ、作業工具の置き忘れを防止
するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、保線作
業は作業区間が比較的長く、また夜間の作業が多いた
め、厳密に管理していても、使用した作業工具等を軌道
内に置き忘れたままにしてしまう恐れがある。もし軌道
内に作業工具を置き忘れていると、列車通過時に事故に
結び付く危険性がある。また人為的なチェックであるこ
とから、見落してしまう場合もあり得る。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、軌道内への作業工具の置き忘れを確
実にチェックして列車通過時に事故に結び付く危険性を
防止する作業工具管理システムを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。尚、対応する実施例の番
号を括弧内に示す。本発明のシステムは、ハンマー(1
6)等の作業工具に装着するデータキャリア(18)
と、手元操作器(10)で構成される。データキャリア
(18)には、作業工具固有のIDコードが予め書込み
により記憶される。手元操作器(10)は、作業工具を
現場に搬入する際にデータキャリア(18)のIDコー
ドを読取って搬入テーブル(56)を作成し、作業工具
を作業現場から搬出する際にデータキャリア(18)の
IDコードを読取って搬出テーブル(60)を作成し、
搬入テーブル(56)と搬出テーブル(60)の比較で
不一致のIDコードから未搬出の作業工具の存在を知ら
せる。
【0006】この手元操作器(10)は、データキャリ
アのIDコードを読取って搬入テーブル(56)を作成
する搬入テーブル作成手段(54)と、作業工具を作業
現場から搬出する際にデータキャリア(18)のIDコ
ードを読取って搬出テーブル(60)を作成する搬出テ
ーブル作成手段(58)と、搬入テーブル(56)と搬
出テーブル(60)を比較し、不一致のIDコードを判
別する照合比較手段(62)と、照合比較手段(62)
で判別した不一致のIDコードに基づいて未搬出の作業
工具の存在を知らせる表示手段(14)とを備える。
【0007】また手元操作器(10)は、データキャリ
ア(18)のIDコードとデータキャリア(18)を装
着した作業工具の名称との対応を示すID・名称登録テ
ーブル(50)を作成するテーブル登録手段(48)を
有し、不一致のIDコードを判別した際に、ID・名称
登録テーブル(50)を参照して未搬出の作業工具の名
称を表示する。
【0008】このテーブル登録手段(50)は、通信手
段(26)を介して他の装置で作成されたID・名称登
録テーブル情報を受信してテーブル登録することもでき
る。手元操作器(10)は、更に、作業工具のデータキ
ャリア(18)にIDコードを書込むID書込手段(5
2)を備える。更に、手元操作器(10)は、他の手元
操作器で作成された搬入テーブルと搬出テーブルの情報
を通信手段(26)を介して取得し、これを含めた搬入
テーブルと搬出テーブルを作成する。
【0009】
【作用】このような本発明の作業工具管理システムによ
れば、次の作用が得られる。まず現場に作業工具を搬入
する際に、手元操作器によって工具に装着しているデー
タキャリアのIDコードを読取って搬入テーブルを作成
しておくことで、現場に搬入した工具リストが得られ
る。
【0010】作業が終了して工具を現場から搬出する際
は、搬入時と同様、搬出した工具のデータキャリアのI
Dコードを読取って搬出テーブルを作成することで、実
際に搬出する工具リストが得られる。この読取りが済ん
だならば、搬入テーブルと搬出テーブルの各IDコード
を比較照合する。この照合でもし不一致のIDコードが
判別されると、このIDコードの工具を現場に置き忘れ
ていることから、工具の置き忘れを警報し、同時に置き
忘れた工具の名称を表示する。
【0011】このため工具の搬入と搬出をチェックリス
ト等により人為的に管理していなくとも、作業終了後の
搬出時に簡単かつ確実に置き忘れの有無が判り、軌道内
への置き忘れによる事故を確実に防止できる。また工具
のデータキャリアに対するIDコードの書込みも、手元
操作器を使用して簡単にできる。更に、IDコードと工
具名称のテーブル登録は、手元操作器でもできるし、パ
ソコン等の他の装置で作成したものを転送して登録する
こともできる。
【0012】更に、1台の手元操作器では、工具IDコ
ードの読取に時間がかかることから、複数の手元操作器
による読取を可能とし、手元操作器のもつ通信機能によ
り1つの手元操作器に読取情報を収集して処理すること
ができる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の作業工具管理システムで使用
される手元操作器の外観を示す。手元操作器10は持運
び自在なハンディタイプのユニットであり、上部に操作
ユニット12と表示ユニット14を設けている。操作ユ
ニット12の部分には複数の操作器が配置される。操作
ユニット12上に配置される操作キーとしては、例えば
0〜9の数字キー、アルファベット26文字の英文字キ
ー、カタカナ50字のカタカナキー、更に必要に応じて
適宜のファクションキーが設けられる。
【0014】表示ユニット14はバックライト付きの液
晶ディスプレイが使用され、手元操作器10に必要な各
種の情報を表示する。更に、手元操作器10の表示ユニ
ット12側の例えば先端部には、作業工具に装着してい
るデータキャリアとの間で電磁誘導結合により読み書き
を行うためのコイルユニット15が内蔵されている。図
2は本発明で管理する作業工具に対するデータキャリア
の装着状態の一例を示している。ここで作業工具として
はハンマー16を例にとっており、ハンマー16の柄の
部分に、取付バンド20によりデータキャリア18を装
着している。データキャリア18は回路ユニットを樹脂
により埋込み成形した例えばコイン型のユニットであ
り、取付バンド20に一体に装着されている。
【0015】取付バンド20としては、任意の着脱自在
なバンドを使用することができる。例えば「インシュロ
ックタイ」として知られたケーブル結束用のバンドを使
用することができる。また、データキャリア18の収納
部分は作業中に物が当たったり衝撃が加わることから、
ゴム等の弾性部材でコーティングした状態で取付バンド
20に設けておくことが望ましい。
【0016】勿論、作業工具としてはハンマー以外の適
宜の保全作業に使用する工具が含まれ、各工具の形状構
造に見合った適宜の位置に取付バンド20によりデータ
キャリア18を取り付けることになる。図3は本発明の
手元操作器の回路実施例を示す。手元操作器10内には
制御手段としてMPU24が内蔵されている。MPU2
4に対しては、操作ユニット12、表示ユニット14、
リーダライタユニット22および通信インタフェースユ
ニット26が設けられる。また電源部30が内蔵され、
マンガン電池またはニカド電池により動作電源を供給す
る。
【0017】リーダライタユニット22にはデータキャ
リア18との読み書きに使用するコイルユニット15が
設けられる。また、通信インタフェースユニット26に
は他の手元操作器10またはパソコンと接続するための
コネクタ部28が設けられる。図4は手元操作器10に
設けたリーダライタユニット22の実施例をデータキャ
リア18と共に示す。
【0018】手元操作器10のリーダライタユニット2
2には、変調部32、伝送部34および相関演算部36
が設けられる。また、作業工具に装着されるデータキャ
リア18には、伝送部38、制御部42、メモリ44、
擬似ランダム信号発生部46が設けられる。データキャ
リア18の伝送部38にもリーダライタユニット22と
同様、コイルユニット40が設けられている。
【0019】手元操作器10のMPU24は、リーダラ
イタユニット22をインタフェースとしてデータキャリ
ア18のメモリ44に対する読み書きを実行することが
できる。MPU24からの各種のコマンド、アドレス、
データは、変調部32でFSK変調されて伝送部34に
与えられ、コイルユニット15,40による電磁誘導結
合を介して非接触でデータキャリア18に伝送される。
【0020】データキャリア18の制御部42は伝送部
38で受信復調したコマンドを解読し、メモリ44に対
する処理を実行する。例えばライトコマンドであれば、
続いて得られるアドレスデータでメモリ44の書き込み
アドレスを指定し、続いて伝送される書込データのメモ
リ44に対する書込みを行う。本発明におけるデータキ
ャリア18のメモリ44に対する書込みは、手元操作器
10による作業工具のIDコードの書込みとなる。
【0021】メモリ44としては不揮発性メモリを使用
し、例えばE2 PROMを使用する。E2 PROMの書
込シーケンスは ライトコマンド発行 書込アドレス・セットコマンド発行 書込データのビット数分のデータ転送コマンドの発行 となる。またE2 PROMからIDコードを読み出すた
めのリードシーケンスは リードコマンドの発行 IDコード記憶アドレスのセットコマンドの発行 IDコードのビット数分のデータ返送コマンドの発行 となる。
【0022】データキャリア18からのリードデータの
リーダライタユニット22に対する伝送は、スペクトラ
ム拡散通信により行っている。データキャリア18に設
けた擬似ランダム信号発生部46は、データビット0と
1の各々に対応して予め2種類の擬似ランダム信号D
0,D1が準備されている。メモリ44よりデータビッ
ト0が読み出されると、擬似ランダム信号発生部46は
対応する擬似ランダム信号D0を発生し、伝送部38を
介してリーダライタユニット22に返送する。また、メ
モリ44よりデータビット1が出力されると、これに対
応する擬似ランダム信号D1を発生し、リーダライタユ
ニット22に返送する。
【0023】データキャリア18の擬似ランダム信号発
生部46に対応して、リーダライタユニット22には相
関演算部36が設けられる。相関演算部36にはデータ
キャリア18の擬似ランダム信号発生部46のデータビ
ット0,1に対応したと同じ擬似ランダム信号D0,D
1が基準信号として予め保持されている。相関演算部3
6は伝送部34から得られる受信信号と、予め保持した
データビット0,1の基準擬似ランダム信号D0,D1
との間の自己相関計算を行い、所定の閾値を越える自己
相関値が得られた側のビット0または1を復元ビットと
してMPU24に出力する。
【0024】また、相関演算部36はビット0,1の両
方について所定の閾値を越える自己相関値が得られた場
合には、大きい方の自己相関値のビットを復元して出力
する。これによって、同時に複数のデータキャリアから
の擬似ランダム信号を受信しても、データキャリアとの
間の距離に差がある限り、最も近い位置にあるデータキ
ャリアの擬似ランダム信号に基づくビットを復元でき
る。
【0025】図5は本発明の手元操作器10に設けたM
PU24機能を示す。MPU24にの機能は、次の4つ
に分離される。 登録機能 工具搬入時の読出機能 工具搬出時の読出機能 通信機能 ここで登録機能は A.データキャリアに対するIDコードの登録 B.IDコードと工具名称のテーブル登録 C.IDコードと名称の登録テーブルの読出表示 D.外部接続したパソコンで作成したIDコードと名称
のテーブル転送による登録 がある。
【0026】まず、登録機能を実現するためMPU24
にはID書込部52が設けられ、操作ユニット12によ
る指示のもとに、リーダライタユニット22を経由して
データキャリア18に所定のIDコードを書き込むこと
ができる。また、テーブル登録部48が設けられ、デー
タキャリアに登録したIDコードに対応する工具名称の
ID・名称登録テーブル50を作成することができる。
【0027】このID・名称登録テーブル50の内容
は、必要に応じて表示ユニット14に表示することがで
きる。更に、通信インタフェースユニット26に対し、
コネクタ部28を介して外部装置としてパソコンを接続
し、パソコン側でID・名称登録テーブル50を作成し
ている場合、操作ユニット12の操作時でインタフェー
スユニット26を経由してパソコン側で作成したテーブ
ル情報を読み込んでID・名称登録テーブル50を作成
することができる。
【0028】次に、作業工具の現場搬入時のテーブル作
成のため、搬入テーブル作成部54と搬入テーブル56
が設けられる。搬入テーブル作成部54は、工具搬入時
の操作ユニット12のモード設定でリーダライタユニッ
ト22を使用して工具に装着しているデータキャリアの
メモリからIDコードを読み出して搬入テーブル56に
格納する。
【0029】また、現場から作業工具を搬出した際のテ
ーブル作成のため、搬出テーブル作成部58と搬出テー
ブル60が設けられる。搬出テーブル作成部58は搬出
時における操作ユニット12のモード設定で動作し、リ
ーダライタユニット22を使用してデータキャリアのメ
モリから搬出された工具のIDコードを読み出して搬出
テーブル60に格納する。
【0030】照合比較部62は搬出テーブル60の作成
終了後に起動し、搬入テーブル56と搬出テーブル60
のIDコードを比較照合し、搬入テーブル56には格納
されているが搬出テーブル60には登録されていない置
き忘れ工具のIDコードを判別する。照合比較部62で
判別された置き忘れ工具のIDコードは、判別結果格納
テーブル64に与えられる。
【0031】同時に、ID・名称登録テーブル50を置
き忘れ工具のIDコードを使用して参照し、置き忘れた
工具名称を読み出して判別結果格納テーブル64に格納
する。判別結果格納テーブル64に格納された置き忘れ
工具のIDコードと名称は、操作ユニット12による指
示のもとに表示ユニット14に表示され、同時に図示し
ない音響警報部を動作して警報出力を行わせる。
【0032】搬入テーブル作成部54による搬入テーブ
ル56の作成および搬出テーブル作成部58による搬出
テーブル60の作成については、通信インタフェース・
ユニット26を使用して他の手元操作器10で読取り作
成したテーブル情報を受信し、この受信テーブル情報を
加えたテーブル作成も行うことができる。これは作業工
具が多数ある場合には1つの手元操作器10では読取作
業が煩雑であることから、複数の手元操作器によるID
コードの読取りを可能とする。そして最終的に、読取り
に使用した手元操作器をコネクタ部28によりケーブル
接続し、特定の手元操作器10に他の手元操作器のテー
ブル情報を読出転送させて1つのテーブル情報を作成す
ることができる。
【0033】図6は図5のMPU24で作成されるID
・名称登録テーブル50の一例を示す。本発明で使用す
るIDコードは例えば16ビットであり、したがってI
Dコードは00000〜65535までの65536種
類を使用することができる。そして、特定のIDコード
について作業工具の名称を例えばアルファベットのキャ
ラクタコードにより名称登録する。また、アルファベッ
トや数字を使用した名称の作成も可能である。
【0034】図7はMPU24で作成する搬入テーブル
56と搬出テーブル60を併せて示している。搬入テー
ブル56および搬出テーブル60は例えば000〜12
7で示す128の登録エリアをもっており、これで1回
の作業で登録する作業工具の数が128個であることが
分る。図8のフローチャートは手元操作器10の全体的
な処理を示している。まずステップS1〜S6におい
て、操作モードがIDコードの書込モードか、テーブル
登録モードか、テーブル表示モードか、搬入モードか、
搬出モードか、あるいは通信モードかを判別している。
ステップS1でIDコードの書込モードが判別される
と、ステップS7のIDコードの書込処理に進む。
【0035】ステップS1のIDコードの書込モードの
設定は、例えば操作ユニット12の登録キーを押し、次
に数字キーの「1」を押すと、ステップS7のIDコー
ド書込処理に進む。IDコード書込処理にあっては、I
Dコードの数字ボタンを押すと、押した数字が表示ユニ
ット14に表示される。入力したIDコードの数字がよ
ければ実行キーを押す。これによって、セットしたID
コードがデータキャリア18に書き込まれる。
【0036】勿論、書込時には図2の例えばハンマー1
6に装着したデータキャリア18に図1の手元操作器1
0の先端のコイルユニット15を近付けた状態で実行キ
ーの押し下げを行う。更に、ステップS7のIDコード
書込処理にあっては、書込終了後にデータキャリアから
自動的にIDコードを読み出し、セットしたIDコード
と照合し、正しい書込みが行われたかどうかの確認処理
を行うようにしてもよい。
【0037】次にステップS2でテーブル登録モードが
判別されると、ステップS8のテーブル登録処理に進
む。テーブル登録モードの設定は、例えば登録キーを押
し、次に数字キーの「2」を押すと、表示ユニット14
にIDコードと工具名称のリストを記憶するテーブル登
録モードとなる。このテーブル登録モードでは、IDコ
ード0番から65535番まで登録することができる。
【0038】登録操作は数字キーによりIDコードを入
力し、続いて実行キーを押すと、テーブルにIDコード
が登録される。次にシフトキーと数字キーの組合せで例
えばアルファベットをセットして、工具名称を入力す
る。表示された工具名称が正しければ、実行キーを押す
と、先に入力したIDコードにリンクして工具名称が登
録される。勿論、実行キーではなく取消キーを押せば、
IDコードや名称は消去され、再度入力することができ
る。
【0039】次にステップS3のテーブル表示モードが
判別されると、ステップS9のテーブル表示処理が行わ
れる。操作ユニット12によるテーブル表示モードの設
定は、例えば登録キーを押し、次に数字キーの「3」を
押すと、ステップS9のテーブル表示処理に進み、ステ
ップS8で作成したID・名称登録テーブルのリストを
呼び出して表示するモードとなる。
【0040】この状態でIDコードを数字キーにより入
力して実行キーを押すと、入力したIDコードに付けら
れた工具名称が表示される。この表示状態でスクロール
キーを押すと、次のIDコードと工具名称が表示され、
次々と登録されたリスト内容を表示することができる。
ステップS4で搬入モードが判別されると、ステップS
10の搬入工具読取処理に進む。操作ユニット12によ
る搬入モードのセットは、例えば搬入読取キーを押すこ
とでセットされる。この搬入モードの状態で手元操作器
10を工具に装着しているデータキャリア18に当てる
と、データキャリア18に記憶されているIDコードを
読み取って表示し、同時にテーブル登録が行われる。全
てのデータキャリアの読取りが終わったならば、実行キ
ーを押して電源を切ればよい。
【0041】図9はステップS10の搬入工具読取処理
の詳細を示す。まずステップS1で、搬入テーブル56
の内容をクリアする初期化が行われる。続いてステップ
S2で、作業工具のデータキャリアからのIDコードの
読取りが行われ、ステップS3で、読み取ったIDコー
ドを搬入テーブル56に登録する。ステップS4にあっ
ては、実行キーの押しによる読取終了の有無をチェック
しており、全ての読取りが終了するまでステップS2〜
S4の処理を繰り返す。
【0042】ステップS4で実行キーの押しにより読取
終了が判別されると、ステップS5に進み、登録内容の
整理、例えばテーブル内容をID番号順に並べるソーテ
ィングなどを行って、一連の処理を終了する。再び図8
を参照するに、ステップS5の搬出モードが判別される
と、ステップS11に示す搬出工具読取照合処理が行わ
れる。搬出モードの設定は例えば搬出読取キーを押すこ
とでできる。この搬出モードの設定状態で、作業現場か
ら搬出してきた作業工具のデータキャリアに手元操作器
10を当てると、データキャリアのIDコードを読み取
って表示し、同時にテーブル登録を行う。
【0043】全てのデータキャリアの読取りが終了した
ならば、判定キーを押すとテーブル照合処理が行われ
る。この照合処理により、一致しないIDコードがあっ
た場合には警報音を発すると同時に、不一致となったI
Dコード道具名、月日、時間を表示する。表示が画面に
入りきらない場合はスクロールマークを表示する。スク
ロールキーを押せば、表示されていない残りの不一致と
なったIDコード道具名を1つずつ順番に表示する。表
示終了後であっても再度判定キーを押せば、同じ再表示
が行われる。
【0044】図10は搬出モードにおける搬入工具読取
照合処理の詳細を示す。まずステップS1で、搬出テー
ブル60の内容を全てクリアする初期化を行う。続いて
ステップS2に進み、作業現場から搬出した作業工具に
装着しているデータキャリア18に手元操作器10を当
ててID番号を読み取る。読み取ったID番号はステッ
プS3で搬出テーブル60に登録される。
【0045】このステップS2,S3の読取登録処理
を、ステップS4で読取終了と判別されるまで、即ち読
取終了で判定キーを押すまで繰り返す。ステップS4で
判定キーの押しにより読取終了が判別されると、ステッ
プS5に進み、搬入テーブル56と搬出テーブル60の
各IDコードの比較照合が行われる。この比較照合によ
り、ステップS6で、不一致となるID、即ち搬入テー
ブル56にはあるが搬出テーブル60にはないIDコー
ドを判別すると、ステップS7に進み、不一致IDコー
ドを判定結果テーブル64に登録する。
【0046】続いてステップS8で、不一致コードでI
D・名称登録テーブル50を参照して工具名称を求め、
判別結果格納テーブル64に登録する。続いてステップ
S9で警報出力と判定結果の表示を行う。一方、ステッ
プS6で不一致IDコードがなかった場合には、ステッ
プS10に進み、搬入の正常終了の表示を行う。ここ
で、搬入した作業工具のデータキャリアからのIDコー
ドの読取作業にあっては、手元操作器で同じデータキャ
リアを2回読み取ってしまうような場合もあることか
ら、この二重読取りを防止するため、例えばデータキャ
リア18側に感熱駆動などにより書替え可能な表示シー
トを設け、手元操作器10による読取りで「OK」など
のマークを表示させ、二重読取りを防止するようにして
もよい。
【0047】また二重読取りの防止としては、読み取っ
たIDコードを直ちにテーブル登録せずに、既に登録し
たテーブル内容との照合を行い、同一IDコードが登録
済みの場合には改めて登録せず、二重読取りを行ったこ
とのエラーメッセージを表示するようにしてもよい。こ
の点は工具搬入時の搬入テーブル56を作成するための
読取処理についても全く同様である。
【0048】再び図8を参照するに、ステップS6で通
信モードが判別されると、ステップS12に進み、搬出
工具情報収集処理を実行する。この通信モードの設定
は、1台の手元操作器10で作業工具に付けたデータキ
ャリアからIDコードを読み取るのには時間がかかる場
合、複数の手元操作器10を用いてデータキャリアから
IDコードを読み取り、最終的に1台の手元操作器10
に通信してまとめる処理となる。
【0049】具体的には、読取りが終了した後に親器と
しての手元操作器に、子機としての他の手元操作器をコ
ード接続し、各手元操作器の通信キーを押して通信モー
ドを設定する。続いて数字キーの「1」を押すと、ステ
ップS4の搬入モードでのデータ転送モードがセットさ
れ、数字キーの「2」を押すと、ステップS5の搬出モ
ードでのデータ転送モードが設定される。
【0050】この状態で実行キーを押すと、子機として
の手元操作器から親機としての手元操作器に対しテーブ
ル情報のデータ転送が開始される。データ転送が終了す
ると、表示と音声で終了通知が行われる。尚、上記の実
施例は保線作業に使用する作業工具の管理を例にとるも
のであったが、本発明はこれに限定されず、任意の物品
を特定の場所に搬入し再び元に戻したり別の場所に移す
ような場合の管理について、そのまま適用することがで
きる。
【0051】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、保線作業などで作業工具を現場に搬入する際と作業
終了後に現場から搬出する際の各々で、読み取ったID
コードの照合比較から現場に工具が置き忘れられている
か否かチェックすることができ、軌道内への工具の置き
忘れによる事故を確実に防止することができる。
【0052】また、手元操作器を工具に装着しているデ
ータキャリアに押し当てるという簡単な操作で読取りお
よび照合ができるため、搬入および搬出時の工具管理の
作業負担を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手元操作器の説明図
【図2】データキャリアを装着したハンマーの説明図
【図3】手元操作器の全体構成を示したブロック図
【図4】手元操作器のリーダライタユニットをデータキ
ャリアと共に示したブロック図
【図5】手元操作器の機能を示したブロック図
【図6】ID・名称登録テーブルの説明図
【図7】搬入/搬出テーブルの説明図
【図8】手元操作器の全体処理を示したフローチャート
【図9】搬入モードにおける搬入工具読取処理を示した
フローチャート
【図10】搬出モードにおける工具読取照合処理を示し
たフローチャート
【符号の説明】
10:手元操作器 12:操作ユニット 14:表示ユニット 15,40:コイルユニット 16:ハンマー 18:データキャリア 20:バンド 22:リーダライタユニット 24:MPU 26:通信インタフェース・ユニット 28:コネクタ部 30:電源部 32:変調部 34,38:伝送部 36:相関演算部 42:制御部 44:メモリ 46:擬似ランダム信号発生部 48:テーブル登録部 50:ID・名称登録テーブル 52:ID書込部 54:搬入テーブル作成部 56:搬入テーブル 58:搬出テーブル作成部 60:搬出テーブル 62:照合比較部 64:判別結果格納テーブル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業工具に装着され、固有のIDコードを
    記憶したデータキャリアと、 作業工具を作業場所に搬入する際に、前記データキャリ
    アのIDコードを読取って搬入テーブルを作成し、前記
    作業工具の作業現場から搬出する際に前記データキャリ
    アのIDコードを読取って搬出テーブルを作成し、前記
    搬出テーブルと搬入テーブルの比較で不一致のIDコー
    ドから未搬出の作業工具の存在を知らせる手元操作器
    と、 を備えたことを特徴とする作業工具管理システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の作業工具管理システムに於
    いて、前記手元操作器は、 前記データキャリアのIDコードを読取って搬入テーブ
    ルを作成する搬入テーブル作成手段と、 前記作業工具を作業現場から搬出する際に前記データキ
    ャリアのIDコードを読取って搬出テーブルを作成する
    搬出テーブル作成手段と、 前記搬出テーブルと搬入テーブルを比較し、不一致のI
    Dコードを判別する照合比較手段と、 前記照合比較手段で判別した不一致のIDコードに基づ
    いて未搬出の作業工具の存在を知らせる表示手段と、を
    備えたことを特徴とする作業工具管理システム。
  3. 【請求項3】請求項2記載の作業工具管理システムに於
    いて、前記手元操作器は、更に、前記データキャリアの
    IDコードと該データキャリアを装着した作業工具の名
    称との対応を示すID・名称登録テーブルを作成するテ
    ーブル登録手段を有し、前記不一致のIDコードを判別
    した際に、前記ID・名称登録テーブルを参照して未搬
    出の作業工具の名称を表示することを特徴とする作業工
    具管理システム。
  4. 【請求項4】請求項3記載の作業工具管理システムに於
    いて、前記手元操作器のテーブル登録手段は、通信手段
    を介して他の装置で作成されたID・名称登録テーブル
    情報を受信してテーブル登録することを特徴とする作業
    工具管理システム。
  5. 【請求項5】請求項2記載の作業工具管理システムに於
    いて、 前記手元操作器は、更に、作業工具のデータキャリアに
    IDコードを書込むID書込手段を備えたことを特徴と
    する作業工具管理システム。
  6. 【請求項6】請求項2記載の作業工具管理システムに於
    いて、 前記手元操作器は、更に、他の手元操作器で作成された
    搬入テーブル情報及び又は搬出テーブルを取得する通信
    手段を有し、前記搬入又は搬出テーブル作成手段は、該
    通信手段で取得したテーブル情報を含めた搬入又は搬出
    テーブルを作成することを特徴とする作業工具管理シス
    テム。
JP7008701A 1995-01-24 1995-01-24 作業工具管理システム Pending JPH08202800A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7008701A JPH08202800A (ja) 1995-01-24 1995-01-24 作業工具管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7008701A JPH08202800A (ja) 1995-01-24 1995-01-24 作業工具管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08202800A true JPH08202800A (ja) 1996-08-09

Family

ID=11700246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7008701A Pending JPH08202800A (ja) 1995-01-24 1995-01-24 作業工具管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08202800A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005214678A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Toshiba Plant Systems & Services Corp 入出管理システムおよび入出管理方法
JP2006159311A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Fujitsu Support & Service Kk 工具等管理システム
JP2006309690A (ja) * 2004-08-27 2006-11-09 Tokyo Electric Power Co Inc:The Icタグの装着方法および工具類にicタグを装着するための熱収縮チューブ
JP2007257098A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Hitachi Ltd 作業工具管理方法,作業工具管理システム及び作業工具

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005214678A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Toshiba Plant Systems & Services Corp 入出管理システムおよび入出管理方法
JP2006309690A (ja) * 2004-08-27 2006-11-09 Tokyo Electric Power Co Inc:The Icタグの装着方法および工具類にicタグを装着するための熱収縮チューブ
JP2006159311A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Fujitsu Support & Service Kk 工具等管理システム
JP2007257098A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Hitachi Ltd 作業工具管理方法,作業工具管理システム及び作業工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101960896B (zh) 通过通讯网络简化登记电子产品及验证和管理相关信息的系统和方法
US7388489B2 (en) System and method for managing data on an RFID tag associated with a product
WO2003081519A3 (en) Portable electronic authorization system and method
JPH08272924A (ja) Icカード
JPH11504748A (ja) 自己診断又は監視のための端末及び方法、ならびに該端末又は方法に使用される携帯品
CN101086767A (zh) 电子驾照车载智能监视系统
JPH08202800A (ja) 作業工具管理システム
JP2750746B2 (ja) 携帯用端末装置の不正使用防止方式
CN106627844A (zh) 一种生产线上的tpms配对系统及配对方法
JP2002342544A (ja) クレーンの作業管理方法及び同システム
JP2007257279A (ja) 操作支援システムおよび操作支援方法
JP2008052638A (ja) 電子機器及び電子機器の設定システム
JP2001067226A (ja) プログラムダウンロードシステム
US20240227466A9 (en) System and method for setting multiple tire sensor identification codes using handheld device
JP2657751B2 (ja) 鍵管理装置
CN102252743B (zh) 基于射频识别技术的标定系统和方法
KR100476244B1 (ko) 신용결제시스템
JP3227819B2 (ja) 非接触式カードを用いたゲートシステム
KR100729565B1 (ko) 알에프아이디를 이용한 차고지 증명시스템
JP2578844B2 (ja) 配達終了チェック装置
JP2999532B2 (ja) 生産管理システム
JP2654374B2 (ja) 無線選択呼出受信機
TW202423728A (zh) 設定輪胎傳感器識別碼的系統及其方法
JP2514642Y2 (ja) インテリジェントカード装置
KR970012231A (ko) 스마트카드를 이용한 투/개표 관리장치 및 방법