JPH08202478A - 信号収集装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】嵌合可能な２個の信号接続用コネクタを対向側
に設け、一方のコネクタにのみ当該信号変換器の出力信
号を接続し、残った端子を他方の信号接続用コネクタに
一台の信号変換器出力信号分の端子をずらして１対１に
接続する。 【効果】必要な計器を必要な台数だけコネクタ接続する
だけの簡単な構成で、安価かつ生産効率の良い信号収集
装置が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はプロセス監視制御システ
ムに用いる信号収集装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】プロセス監視制御システムでは、様々の
プロセス信号を一括収集し制御用コンピュータによりプ
ラントを集中監視制御する方法が用いられている。

【０００３】従来のプロセス監視制御システムにおける
プロセス信号の収集は、一般に図４に示す方法が用いら
れている。図４において、１Ａ〜１Ｋはプロセス信号を
プロセス監視制御システムの標準アナログ信号ＤＣ１〜
５ＶまたはＤＣ４〜２０ｍＡの信号に変換するための信
号変換器、２は信号変換器を１６台実装可能な変換器収
納ケージ、３は変換器からの信号を収集するためのプリ
ント配線板、４は収集した信号を上位コンピュータに一
括出力するための出力コネクタである。ここにプリント
配線板３のプリント配線は図５に示す様に構成してい
る。図４に示す信号収集方法は以下に示す通りである。

【０００４】（１）信号変換器１Ａ〜１Ｋはプロセス信
号をＤＣ１〜５ＶまたはＤＣ４〜２０ｍＡの信号に変換
し、プリント配線板３のそれぞれの信号接続コネクタに
信号接続される。

【０００５】（２）プリント配線板３の信号接続コネク
タに接続された信号変換器１Ａ〜１Ｋからの信号は、プ
リント配線により出力コネクタ４に集められる。

【０００６】（３）出力コネクタに集められら信号は一
括して監視制御用の上位コンピュータに接続されプラン
ト制御される。

【０００７】近年の半導体技術の進展は目覚ましく、特
にマイクロコンピュータは急激に進化しておりパーソナ
ルコンピュータ（以後パソコンと称す。）の性能向上，
価格低下が進んでいる。この影響がプロセス監視制御シ
ステムにも出始まっている。即ち、従来、大型コンピュ
ータで集中制御していたシステムから、制御の単位を中
小規模のブロックに分け、ブロック毎にパソコンを監視
制御コンピュータして分散システムとして構築するダウ
ンサウジングシステムに移行しつつある。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】従来例で示した信号収
集装置には以下の問題点がある。

【０００９】多数（１６台）の信号変換器を信号収集機
能を有したケージに収納して用いる方式であるため、信
号変換器が１６台以下の小規模ダウンサイジングシステ
ム、たとえば信号変換器１０台のシステムでも１６台収
納用のケージを用いることになり、実装効率が悪くなる
と共に原価高となる問題がある。

【００１０】この対策として、信号変換器を収納するケ
ージの種類を多くし対応する方法が考えられるが、変換
器の収納台数に合わせてケージを準備する生産方法は、
生産機種が増加し生産効率が悪く原価高にもつながる。

【００１１】本発明の目的は、上記問題を解決した小規
模ダウンサイジングシステム用の小型、安価な信号収集
装置を簡単な構成で実現することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は信号変換器の構成として同一端子数で嵌合
可能な２個の信号接続用コネクタを対向側に設け、一方
のコネクタにのみ信号変換器の出力信号を接続し、残っ
た端子を他方の信号接続用コネクタに一台の信号変換器
出力信号分の端子をずらして１対１に接続し、システム
に必要な信号変換器をコネクタ連結接続する。

【００１３】

【作用】対向側に嵌合可能な信号接続用コネクタを具備
しているため、必要な信号変換器を順次機械的に結合す
るだけで、全部の信号変換器の出力信号を一台の信号変
換器の信号接続用コネクタに収集できる。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１，図２、および
図３を用いて以下説明する。

【００１５】図１は信号収集装置単体（信号変換器）の
内部信号接続図、図２は信号収集装置単体（信号変換
器）の斜視図、また図３は信号収集装置（信号変換器を
複数台数接続したとき）の信号収集方法の説明図であ
る。

【００１６】図１において、信号変換器の内部は、第一
の信号接続用コネクタＣＮ１の１−２番端子に信号変換
器の出力信号が接続されている。そして、３番端子以後
は、第二の信号接続コネクタＣＮ２の１番端子から順番
に接続されている。たとえば、ＣＮ１の３番端子がＣＮ
２の１番端子に、ＣＮ１の４番端子がＣＮ２の２番端子
といった具合に順番にずらして接続され、最後はＣＮ１
の１６番端子がＣＮ２の１４番端子に接続されている。
この二個の信号接続コネクタは、例えば図２に示すよう
に信号変換器の左側面にＣＮ１（たとえば凸側）、右側
面にＣＮ２（たとえば凹側）といった具合に配置してい
る。このため、右側面方向（ＣＮ２側）から他の信号変
換器の信号接続コネクタＣＮ１を介して連結できる。こ
のように、必要に応じて順次信号変換器を信号変換コネ
クタを介して連結できる。

【００１７】以上のように連結された信号変換器の信号
のつながり方、および信号の取り出し方について、図３
を用いて説明する。図３は、１Ａから１Ｈまでの８台の
信号変換器を１Ａ，１Ｂ，１Ｃ，……１Ｈと左側から順
に信号接続コネクタを介して結合接続した例を示すもの
である。前述の通り、各信号変換器の内部において信号
接続コネクタＣＮ１の１−２番端子に当該信号変換器の
出力信号が接続されている。まず、信号変換器１Ａの出
力信号は、信号変換器１Ａの信号接続コネクタＣＮ１の
１−２番端子にそのまま接続されている。次に、信号変
換器１Ｂの出力信号は、信号変換器１ＢのＣＮ１の１−
２端子，信号変換器１ＡのＣＮ２の１−２端子を介して
信号変換器１ＡのＣＮ１の３−４端子に接続される。ま
た、信号変換器１Ｃの出力信号は、信号変換器１ＣのＣ
Ｎ１の１−２端子，信号変換器１ＢのＣＮ２の１−２端
子，信号変換器１ＢのＣＮ１の３−４端子，信号変換器
１ＡのＣＮ２の３−４端子を介して信号変換１ＡのＣＮ
１の５−６端子に接続される。このように、信号変換器
を順次接続し、最後の信号変換器１Ｈの出力信号は、信
号変換器１Ｇ，１Ｆ，１Ｅ，１Ｄ，１Ｃ，１Ｂを介して
信号変換器１ＡのＣＮ１の１５−１６端子に集められ
る。このように、信号変換器を順次コネクタ接続してい
くことにより、信号変換器１ＡのＣＮ１には１番端子か
ら順に信号変換器の出力が１Ａ，１Ｂ，１Ｃ，……１Ｈ
の順に集めるられる。この信号変換器１ＡのＣＮ１を上
位コンピュータ（パソコン）などに接続することにより
信号の収集が達成できる。

【００１８】以上の説明は、信号変換器の出力信号を収
集する場合の例で説明したが、この限りではない。入力
信号を収集する場合にも適用できることは勿論である。

【００１９】また、信号は必ずしもアナログ信号である
必要はない。リレー接点の様なデジタル信号にも適用で
きることは勿論である。

【００２０】

【発明の効果】本発明による信号収集装置によれば、計
器のデータ収集するための専用の収納ケージを必要とせ
ず、必要な計器を直接コネクタ接続してゆくだけで計器
一台の出力コネクタに信号を集めることができる。

【００２１】本発明によれば、安価で実装効率に優れ、
かつ生産効率の良い信号収集装置が実現でき、プロセス
監視制御システム上有益である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の信号収集装置単体の内部信号の接続
図。

【図２】本発明の信号収集装置単体の斜視図。

【図３】本発明の信号収集装置の信号収集方法の説明
図。

【図４】従来の信号収集装置の説明図。

【図５】従来の信号収集装置の信号収集用プリント配線
板の接続図。

【符号の説明】

１…信号収集装置単体（信号変換器）、ＣＮ１…信号収
集装置単体の第一のコネクタ、ＣＮ２…信号収集装置単
体の第二のコネクタ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】入出力信号端子を有する複数の計器を具備
   した信号収集装置において、前記個々の計器に外部信号
   接続用の同一端子数で嵌合可能な凸側コネクタと凹側コ
   ネクタとを前記計器の左右，上下、または前後の外面に
   それぞれ同一個数具備し、前記コネクタの凹凸いずれか
   片側にのみ前記計器の入出力信号を接続し、残りの端子
   を他方の集合端子コネクタに計器一台分の入出力信号分
   をずらして１対１に接続するようにし、必要計器を前記
   コネクタを介して順次結合することにより全部の計器の
   信号を一台の計器のコネクタに集めることを特徴とする
   信号収集装置。
2. 【請求項２】請求項１において、前記計器としてプロセ
   ス信号を受けて統一されたアナログ信号に変換する信号
   変換器を用いた信号収集装置。