JPH08201961A - カーテン塗布装置及び塗布方法 - Google Patents

カーテン塗布装置及び塗布方法

Info

Publication number
JPH08201961A
JPH08201961A JP1397795A JP1397795A JPH08201961A JP H08201961 A JPH08201961 A JP H08201961A JP 1397795 A JP1397795 A JP 1397795A JP 1397795 A JP1397795 A JP 1397795A JP H08201961 A JPH08201961 A JP H08201961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
liquid
curtain
support
coating liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1397795A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Kunii
斉 国井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP1397795A priority Critical patent/JPH08201961A/ja
Publication of JPH08201961A publication Critical patent/JPH08201961A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】写真フィルム等の帯状支持体へ液状組成物を塗
布するに際し塗布液をカーテン状に案内落下させる時、
ウエブに塗布される塗布液に派生する凸状部の発生を防
止する塗布装置及び塗布方法を提供する。 【構成】少なくとも1層からなる塗布液22を流下せしめ
る一対のエッジガイド22A,22Bと、支持体に対し、塗布
が開始される前には、エッジガイド下端部22Cと、支持
体との間の所定位置に存在して塗布液を回収し、所定位
置から退避する事により塗布を開始させる、液受け手段
33とを含み、支持体の搬送される方向に直交する方向か
ら見て、エッジガイド下端部22の水平に対する角度、
液受け手段33の退避する方向の水平に対する角度に、
下記条件式(1)で示す関係が成り立つカーテン塗布装
置A1。 条件式(1) |−|≦20°

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、写真用フィル
ム、写真用印画紙、磁気記録テープ、接着テープ、オフ
セット版等の製造において、連続走行している帯状支持
体に自由落下塗布液膜で薄膜状となった各種液状の組成
物を用いてカーテン塗布を行う塗布装置及び塗布方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一定の速度で走行する帯状支持体
(以下ウエブと云う)に液状物をカーテン塗布方法を用
いて塗布する方法が知られている。前記カーテン塗布方
法は、特開平4-212951号、特開平3-65266号、等が知ら
れており、又、液供給手段より流出した液状液を自由落
下させ、該液状液によって形成されたカーテン膜の両端
を案内する案内手段を設け、ウエブに対し液状液の塗布
を開始する前に、該液状液を回収する液受け板を前記液
供給手段とウエブ間に設け、前記液受け板を前後させる
事で前記ウエブに対する塗布の開始、終了を行うように
した方法として特開平3-94863号が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のようにウエブに
液状液を自由落下させ、前記ウエブに衝突させて塗布液
を塗布する方法は、一般に前記ウエブに対し極めて薄い
一定の膜厚で塗布されるため、特に写真用フィルムや、
印画紙等に用いる感光材料の塗布に多く用いられてい
る。前記カーテン塗布開始手段では、数種類の塗布開始
手段が知られているが、その内の一手段として、液状物
の両端を案内する案内手段により、前記ウエブ上の塗布
位置に案内し、先ず塗布液を回収する液受け板にて塗布
液を回収し、次いで液受け板を退避させる事により、前
記塗布液をウエブに衝突させて塗布を開始する方法があ
る。
【0004】図7、図8は前記手段により塗布開始され
るカーテン塗布装置Aのウエブ進行方向で、塗布位置の
下流側より見た斜視図を示す。図7は、注液装置1より
単層もしくは複数層の塗布液2を落下させ、更に落下塗
布液の案内部材であるエッジガイド2A、2Bの一側面
で落下する塗布液の両端を案内させながらカーテン状に
自由落下させ、前記塗布液2の落下地点に液受け板3を
傾斜して設け、該液受け板3の下位置に回転するバッキ
ングローラ4にウエブ5を懸架配置し、前記注液装置1
よりカーテン状に自由落下する前記塗布液2を、前記液
受け板3で受けながら他方に流下させている。そして前
記液受け板3を矢示の方向に退避移動させる事により、
前記塗布液2を前記ウエブ5面に対し塗布を開始するよ
うに構成している。
【0005】図8は前記液受け板3を塗布液2の落下地
点より退避移動させて塗布を開始した図で、前記塗布液
2はエッジガイド2A、2Bの両側面で案内されながら
ウエブ5に順次塗布される。そして塗布を中止する場合
は、図7に示すように再び前記液受け板3を前記塗布液
2の落下地点に移動し、塗布液2を受けて他方に流下さ
せる。このようにカーテン塗布装置は自然落下するカー
テン状の塗布液を、前記エッジガイド2A、2Bの一側
面で自然落下するカーテン状の塗布液の両端を案内させ
ながら自由落下させ、ウエブ5に対し塗布液2を薄膜状
に塗布する事が出来る。
【0006】図9(a)、(b)、(c)は、前記塗布
液2がエッジガイド2A、2Bで自然落下するカーテン
状の塗布液の両端を案内させながらウエブ5に塗布され
る状態(片側のみを図示)を、ウエブ5の搬送方向から
見た一部を示す図である。
【0007】図9(a)は、前記塗布液2がエッジガイ
ド2B一側面で案内されながらカーテン状に落下し、液
受け板3で受けている状態である。次に図9(b)に示
すように前記液受け板3を前記塗布液2の落下部より退
避移動させ、前記塗布液2がウエブ5に塗布を開始す
る。その際、又前記液受け板3の移動時に、前記サイド
ビード2Dが機械的に引き伸ばされ、前記サイドビード
2Dに於ける塗布液2の表面張力が瞬間的に高まって塗
布液2が収縮作用を起こし、図示のように、前記エッジ
ガイド2Bの下端部2Cと、前記カーテン状に形成して
落下する塗布液2との間で塗布液2の膜が大きく破れる
膜切れ21が発生する。該現象は、塗布液2の動的表面張
力が高い程発生し易く、特に塗布液2の最上層や、最下
層の動的表面張力が55(dyne/cm)を越えると発生し易
くなる。又前記ウエブ5に塗布される塗布液2の、最上
層,最下層の動的表面張力が55dyne以下に於いても、塗
布液2で形成されるカーテン膜の単位巾当たりの流量が
秒当たり2cc/cm以下、或いは前記以上の流量に於い
て、塗布液2の平均粘度が40cp以上の場合とくに発生し
易くなる。尚ここで述べた動的表面張力とは、S.P.Lin
氏等の考案した方法であるカーテン膜に於ける動的表面
張力測定法によって測定したものである。そして図9
(c)に示すように、前記膜切れ21により、凸状部221
がウエブ5に塗布された塗布液2の一部に発生してしま
う。前記凸状部22は、通常の塗布液2で形成した膜厚部
より厚いため、通常の乾燥速度で乾燥すると極めて乾燥
しにくく、通常の膜厚部が乾燥した後、前記ウエブ5を
巻き取った位置でも未乾燥となっている場合があり、前
記ウエブ5に付着してしまう。そこで本願発明者らは鋭
意研究の結果、以下の事を発見したのである。即ち、図
9(a)に示すように、前記エッジガイド2Bの下端部
2Cにできるサイドビード2Dを液受け板3の移動時に
機械的に引き伸ばさない様に前記下端部2Cの形状を改
善すれば前記の凸状部221が発生しにくくなる事を発見
した。
【0008】又、サイドビード2Dが、機械的に引き伸
ばされる現象は、次の場合にも発生する事が判明した。
即ち、先行のウエブと、後続したウエブとの継目部分を
テープ等により接合した場合には、該テープの厚さによ
り前記テープ表面と、ウエブ表面に形成される段差や、
前記テープ表面と、ウエブ表面の表面張力の差が前記継
目部分に存在する事になる。
【0009】前記のような継目部分が、カーテン状に落
下する落下塗布液膜の落下部分を通過する際、落下塗布
液膜下部分が全巾的にウエブ5の進行方向に引寄せられ
るため、前記サイドビード2Dが機械的に引き伸ばされ
る事になる。従って前記サイドビード2Dに於ける塗布
液2の表面張力が瞬間的に高まって、塗布液2が収縮作
用を起こし、図9(b)に示すように、前記エッジガイ
ド2Bの下端部2Cと、前記カーテン状に落下する落下
塗布液2間で、塗布液2の膜が破れる膜切れ21が発生す
る。この様な現象が起こる動的表面張力は、塗布液2の
カーテン状膜の単位当たりの流量、塗布液2の平均粘度
の傾向は、前記した塗布液2の、最上層,最下層の動的
表面張力が55dyne以下に於いても、塗布液2で形成され
るカーテン膜の単位巾当たりの流量が秒当たり2cc/cm
以下、或いは前記以上の流量に於いて、塗布液2の平均
粘度が40cp以上の場合とくに発生し易くなる欠点があ
る。
【0010】本願発明者は、鋭意研究の結果、前記カー
テン状に落下する落下塗布液2の落下方向と、塗布され
た塗布液2がウエブ5で持去られ、移動する方向(塗布
位置に於けるウエブ5の搬送方法)とのなす角度θ5
を30〜80°とした時に、前記エッジガイド2Bの下端部
2Cに、前記ウエブ5の継目の通過時に於いて、前記サ
イドビード2Dの下端部2C発生する機械的な引き伸ば
しを防止するには、下端部2Cの形状を改善すればよい
事が分かった。
【0011】本発明は、前述の様な欠点を改善するた
め、カーテン塗布装置に於いて、前記塗布液をエッジガ
イドにてカーテン状に案内落下させる時、前記エッジガ
イドの下端部面と、液受け板との配置を考慮して設定す
ることにより、ウエブ5に塗布される塗布液2に派生す
る凸状部221の発生を防止することを第1の目的とする
ものである。
【0012】又、本発明は、前記の様な欠点を改善する
ため、カーテン状に落下する塗布液をエッジガイドにて
カーテン状に案内落下させる時、前記落下する塗布液の
落下方向と、落下して塗布される塗布液がウエブ5にて
持去られる角度を考慮し、且つ、前記エッジガイドの下
端部と、該下端部位置に於けるウエブ5の搬送方向との
配置を考慮した設定すする事によりウエブ5に塗布され
る塗布液に凸状部が発生するを防止する事を第2の目的
としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的のた
め、連続搬送される支持体に対し、少なくとも一層から
なる塗布液を塗布することにより、塗布層を形成するカ
ーテン塗布装置において、少なくとも、前記少なくとも
1層からなる塗布液を流下せしめる一対のエッジガイド
と、前記支持体に対し、塗布が開始される前には、前記
エッジガイド下端部と、前記支持体との間の所定位置に
存在して前記塗布液を回収し、前記所定位置から退避す
る事により塗布を開始させる、液受け手段とを含み、前
記支持体の搬送される方向に直交する方向から見て、前
記エッジガイド下端部の水平に対する角度、前記液受
け手段の退避する方向の水平に対する角度に、下記条
件式(1)で示す関係が成り立つこと。
【0014】条件式(1) |−|≦20° 又は、連続搬送される支持体を、反転ローラによってそ
の搬送方向を変える過程において、前記支持体に対し、
少なくとも一層からなる塗布液をカーテン状に落下せし
める一対のエッジガイドにより、前記塗布液を塗布し
て、塗布層を形成するカーテン塗布装置であって、前記
反転ローラで搬送方向を変える過程において、前記反転
ローラの中心から見て、水平から30度乃至80度の間に、
前記エッジガイド下端部を配置し、前記エッジガイド下
端部の水平に対する角度、前記塗布液が前記支持体に
接触して、塗布される位置における前記支持体の搬送方
向の水平に対する角度の間に、次の条件式(2)で示
す関係が成り立つこと。
【0015】条件式(2) |−|≦20° 及び、連続搬送される支持体を、反転ローラによってそ
の搬送方向を変える過程において、前記支持体に対し、
少なくとも一層からなる塗布液をカーテン状に落下せし
める一対のエッジガイドにより、前記塗布液を塗布し
て、塗布層を形成するカーテン塗布方法において、少な
くとも、前記支持体の接合部分を塗布する場合は、前記
反転ローラの中心から見て、水平から30度乃至80度の間
に、前記エッジガイド下端部を配置し、かつ前記条件式
(2)を満たす条件で塗布を行なうことにより達成され
る。
【0016】
【実施例】先ず請求項1の発明の実施例について説明す
る。図1は本発明のカーテン塗布装置A1の実施例で、
単層もしくは複数層の塗布液22を、注液装置11より落下
させ、更に該塗布液22をエッジガイド22A、22Bの一端
面で、前記塗布液22の両端を案内させながらカーテン状
に自由落下させる。更に前記エッジガイド22A、22Bの
下端に傾斜面22Cを形成し、前記塗布液22の落下地点に
は、液受け板33を前記傾斜面22Cと略平行となるように
移動自在に配置する。前記の様に構成する事により、前
記塗布液22の落下位置に前記液受け板33が図示のように
傾斜配置されている場合は、前記液受け板33は前記塗布
液22を受け、他方に流下させている。55はバッキングロ
ーラ44によって搬送されるウエブで、前記液受け板33を
前記塗布液22の落下位置より移動退避することにより、
前記ウエブ55面上に順次塗布液22の塗布を開始する。
【0017】図2(a)、(b)、(c)は前記エッジ
ガイド22Bの水平面に対し下端に形成した傾斜面22C
と、液受け板33との関係を示す側面図である。先ず図2
(a)は、前記エッジガイド22Bの傾斜面22Cと液受け
板33面との間隔Lで平行状態で保持されている。図2
(b)は、前記エッジガイド22Bの傾斜面22Cに対し、
液受け板33面間の角度θを水平面に対し+20°で配置し
た実施例である。図2(c)は、前記エッジガイド22B
の下端を水平面23Cとし、前記液受け板33面と前記水平
面23Cとの角度θ1を−20°で配置した実施例である。
【0018】図3に示した,,,,の角度に
ついて各々説明する。
【0019】 エッジガイド22B下端22Cの水平に対
する角度 液受け板33の移動方向の水平に対する角度 塗布点(塗布位置、ウエブ55に塗布液22が衝突する
位置)におけるウエブ55の搬送方向の水平に対する角度 液受け板33の水平に対する角度 バッキングローラ44の中心から見た、塗布点の位置
(水平からどれぐらいの角度の位置で塗布されているか
を示す角度) エッジガイド22Bの鉛直に対する角度(=塗布液の
流下方向で、ほぼ鉛直。よって、「鉛直に対する角度」
は、ほぼ0度)。
【0020】又、図3において、角度は30〜90゜、よ
り好ましくは45〜80゜に設定されることが好ましい。た
だし、図中でバッキングローラ44は時計方向・反時計方
向のどちらに回転するものであってもよい。これら以外
の条件では、動的濡れが不安定となったり、前記塗布液
22によって形成されたカーテン膜と、搬送される支持体
との間に空気を巻き込み易くなるため、通常は用いられ
ない。さらに本発明では、図3に示すように、エッジガ
イド22B下端22Cの水平に対する角度と、液受け板33
の移動方向の水平に対する角度とのなす角を、 |−|≦20° さらに好ましくは、 |−|≦10° に設定することする事により、良好に塗布を開始するこ
とができる。
【0021】又、塗布点における、液受け板33の移動方
向の水平に対する角度と、塗布点(塗布位置、ウエブ
55に塗布液が衝突する位置)におけるウエブ55の搬送方
向の水平に対する角度との成す角については特に制約
はないが、 |−|≦20° さらに好ましくは、 |−|≦10° に設定することする事が好ましい。
【0022】更に、液受け手段の水平に対する角度
と、液受け板33の移動方向の水平に対する角度との成
す角については、 |−|≦20° さらに好ましくは、 |−|≦10° に設定することする事が好ましい。
【0023】次に、液受け板33を塗布開始前の位置から
退避させ、塗布を開始するときの移動速度は、1〜100c
m/secで、好ましくは5〜50cm/secに設定する。塗布
点(塗布位置、ウエブ55に塗布液22が衝突する位置)に
おけるウエブ55の搬送方向の水平に対する角度をで示
すが、この角度を水平に対して0 〜60゜に設定し、好
ましくは0 〜45゜に設定する事が好ましい。ただし、図
中でバッキングローラ44は時計方向・反時計方向のどち
らに回転するものであってもよい。
【0024】又前記ウエブ55と、液受け板33との間隔は
5mm以下で、好ましくは2mm以下に設定する。自由落下
する塗布液22がウエブ55に衝突する位置に於ける該ウエ
ブ55面の角度をで示す。該角度を水平面に対して0
〜60°で設定し、好ましくは0〜45°の範囲の角度で設
定する。
【0025】前記エッジガイド22A、22Bの断面形状
は、一般的に円形又は長方形であるが、例えば楕円形、
四角形等の形状でも良い。材質は金属、プラスチック、
セラミック等何れも使用可能である。前記エッジガイド
22A、22Bの下端面22Cは平面で形成されているが、前
記バッキングローラ44の円弧面に合わせた円弧面で形成
してもよい。更に前記液受け板33の移動により、機械的
に塗布液22の引き伸ばしがされない形状であれば、特に
図示はしないが多少湾曲した面でも良い。
【0026】又、前記液受け板33の移動手段としては特
に図示されていないが、油圧等を用いたシリンダによる
移動手段が好ましい、例えば特開平1-304076号に開示さ
れている様な円運動する液受け板の移動方法でも、接近
近似して上記条件を充たせば同様の効果が得られる。液
受け板33の移動方向で、図1ではウエブ55の移動方向と
逆方向に移動するように構成されているが、前記ウエブ
55の移動方向と同方向でもよい。
【0027】図4(a)、(b)、(c)は、本発明の
構成により塗布液22をウエブ55に塗布する状態を示すも
のである。前記塗布液22がエッジガイド22A、22Bで両
端を案内されながらウエブ55に塗布される状態(片側の
み図示)を示す。図4(a)は、前記塗布液22がエッジ
ガイド22Bにてカーテン状に案内落下し、液受け板33で
受け、塗布液22のサイドビード22Dは前記下端部22C迄
案内され、前記液受け板33にて一方に流下している状態
である。次に図4(b)に示すように前記液受け板33を
前記塗布液22の落下部より退避移動させ、前記塗布液22
がウエブ55に塗布を開始する。その際、又前記液受け板
33の移動時に、前記サイドビード22Dが機械的に引き伸
ばされこと無く、円滑に落下し、前記サイドビード22D
に液切れを生じることがない。従って図4(c)に示す
ように、ウエブ55上お塗布液22の端部に図9(c)に示
すような凸状部が全く発生せず、円滑な塗布と乾燥を行
う事ができる。
【0028】下記表1は前記本実施例における層数、動
的表面張力、流量、平均粘度の各条件1、2に於ける数
値を示す。
【0029】
【表1】
【0030】前記表1の各条件により前記角度,,
,の各角度で比較した結果の実施例を表2、表3に
各々示す。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】以上の様に表2に示す様にに於いては角
度が25〜65°が前記条件1、2共に良好であり、表3に
於いては、於いては角度が10〜50°が前記条件1、2
共に良好であった。
【0034】更に下記表4は表2、3で示した×、○、
○△、に於いて、液受け板33の移動回数と、カーテン膜
状の塗布液22が破れる回数を示す。
【0035】
【表4】
【0036】次に請求項2記載の発明の実施例を説明す
る。図5に於いて、前記ウエブ55の端部を接続する為の
継手部材55Aを設けたものである。本実施例も図1同
様、カーテン塗布装置A1用いた実施例で、単層若しく
は複数層の塗布液22を、注液装置11(図1と同じ)より
落下させ、更に該塗布液22をエッジガイド22A、22Bの
一端面で、前記塗布液22の両端を案内させながらカーテ
ン状に自由落下させる。本実施例に於いて、図示した角
度はバッキングローラ44の中心から見た、塗布点の位
置(水平からどれぐらいの角度の位置で塗布されている
かを示す角度)は、30〜80゜に設定する事が好まし
い。さらに、エッジガイド22Bの下端22Dの水平に対す
る角度と、塗布点(塗布位置、支持体に塗布液が衝突
する位置)における支持体の搬送方向の水平に対する角
度とのとの成す角については、 |−|≦20° に設定する。
【0037】更に前記エッジガイド22A、22Bの下端に
傾斜面22Dを形成し、前記塗布液22の落下地点の接線L
3と前記エッジガイド22A、22Bの下端傾斜面22D延長
線L2とは水平位置より平行か又は+20°乃至−20°に
設定する。
【0038】そして、下記表5で、前記カーテン塗布装
置A1に於いて、層数、動的表面張力、流量、平均粘
度、コーティング速度、ウエブ厚、継手部材厚を各々条
件3、4の数値を示す。
【0039】
【表5】
【0040】上記表5の数値により塗布を行ったとこ
ろ、下記表6、7の様な条件3、4に示すような結果を
得る事が出来た。
【0041】
【表6】
【0042】以上表6に示す様にに於いては角度が30
°、に於いては0〜60°、−は−30〜+30°の角
度に設定した場合、条件3、4の結果、は、10°より
50°、−8は、−20〜+20°が良好であった。
【0043】次に下記表7に示す様に、に於いては角
度が−10〜+70°、に於いても前記同様に角度が−10
〜+70°に設定し、−を0°とした時、条件3、4
に於ける結果は+10〜+60°の範囲が良好であった。
【0044】
【表7】
【0045】更に下記表8は表6、7で示した×、○、
○△、に於いて、ウエブ55の端部を接続する為の継手部
材55A通過回数と、カーテン膜状の塗布液22が破れる回
数を示す。
【0046】
【表8】
【0047】
【発明の効果】以上、本発明は、次の様な効果を有す
る。
【0048】請求項1記載の発明によれば、エッジガイ
ド下端と液受けの移動方向との位置関係(角度関係)を
規定したため、塗布開始にあたって、カーテン膜がエッ
ジガイドから剥離することがなく、そのため、サイド厚
膜が生じない。さらに、塗布開始が良好な状態で開始さ
れるから、通常の塗布も良好かつ安定な状態を保ちう
る。
【0049】請求項2及び3記載の発明によれば、支持
体の接合部分を塗布する場合にも、カーテン膜に大きな
影響を与えることがないので、常に良好な塗布を行なう
ことができるので、接合部分ごとに塗布故障が生じるこ
とがないので、生産性が向上し、低コスト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカーテン塗布装置を示す正面図。
【図2】本発明のエッジガイドの下端と、液受け板の配
置を示す側面図。
【図3】本発明のエッジガイドの下端と、液受け板及び
ウエブとの角度を示す配置図。
【図4】本発明のカーテン塗布層の塗布順序を示す構成
図。
【図5】本発明の他のカーテン塗布装置を示す正面図。
【図6】図5のカーテン塗布装置の塗布状態を示す構成
図。
【図7】従来のカーテン塗布装置を示す斜視図。
【図8】従来のカーテン塗布装置の塗布状態を示す斜視
図。
【図9】従来のカーテン塗布層の塗布順序を示す構成
図。
【符号の説明】
1,11 注液装置 22 塗布液 2A,2B,22A,22B エッジガイド 22C 下端部 3,33 液受け板 4,44 バッキングローラ 5,55 ウエブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続搬送される支持体に対し、少なくと
    も一層からなる塗布液を塗布することにより、塗布層を
    形成するカーテン塗布装置において、少なくとも、前記
    少なくとも1層からなる塗布液を流下せしめる一対のエ
    ッジガイドと、前記支持体に対し、塗布が開始される前
    には、前記エッジガイド下端部と、前記支持体との間の
    所定位置に存在して前記塗布液を回収し、前記所定位置
    から退避する事により塗布を開始させる、液受け手段と
    を含み、前記支持体の搬送される方向に直交する方向か
    ら見て、前記エッジガイド下端部の水平に対する角度
    、前記液受け手段の退避する方向の水平に対する角度
    に、下記条件式(1)で示す関係が成り立つことを特
    徴とするカーテン塗布装置。 条件式(1) |−|≦20°
  2. 【請求項2】 連続搬送される支持体を、反転ローラに
    よってその搬送方向を変える過程において、前記支持体
    に対し、少なくとも一層からなる塗布液をカーテン状に
    落下せしめる一対のエッジガイドにより、前記塗布液を
    塗布して、塗布層を形成するカーテン塗布装置であっ
    て、前記反転ローラで搬送方向を変える過程において、
    前記反転ローラの中心から見て、水平から30度乃至80度
    の間に、前記エッジガイド下端部を配置し、前記エッジ
    ガイド下端部の水平に対する角度、前記塗布液が前記
    支持体に接触して、塗布される位置における前記支持体
    の搬送方向の水平に対する角度の間に、次の条件式
    (2)で示す関係が成り立つことを特徴とするカーテン
    塗布装置。 条件式(2) |−|≦20°
  3. 【請求項3】 連続搬送される支持体を、反転ローラに
    よってその搬送方向を変える過程において、前記支持体
    に対し、少なくとも一層からなる塗布液をカーテン状に
    落下せしめる一対のエッジガイドにより、前記塗布液を
    塗布して、塗布層を形成するカーテン塗布方法におい
    て、少なくとも、前記支持体の接合部分を塗布する場合
    は、前記反転ローラの中心から見て、水平から30度乃至
    80度の間に、前記エッジガイド下端部を配置し、かつ前
    記条件式(2)を満たす条件で塗布を行なうことを特徴
    とするカーテン塗布方法。
JP1397795A 1995-01-31 1995-01-31 カーテン塗布装置及び塗布方法 Pending JPH08201961A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1397795A JPH08201961A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 カーテン塗布装置及び塗布方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1397795A JPH08201961A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 カーテン塗布装置及び塗布方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08201961A true JPH08201961A (ja) 1996-08-09

Family

ID=11848293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1397795A Pending JPH08201961A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 カーテン塗布装置及び塗布方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08201961A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2156898B1 (en) * 2004-09-09 2013-07-31 Avery Dennison Corporation Curtain coating system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2156898B1 (en) * 2004-09-09 2013-07-31 Avery Dennison Corporation Curtain coating system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0609535B1 (en) Composite liquid application device
JP2581975B2 (ja) 塗布装置
US4024302A (en) Method for coating running webs having projecting splices
US5318804A (en) Extrusion type coater and coating method
EP0176632A1 (en) Method and apparatus for curtain coating
EP0452959B1 (en) Method of application
US4933215A (en) Method and apparatus for coating webs
US5136970A (en) Coating apparatus with vertically movable solution receiver
JPH021550B2 (ja)
JPH02174965A (ja) 重層塗布方法及び装置
JPH08201961A (ja) カーテン塗布装置及び塗布方法
JP2514847B2 (ja) 塗布装置
US20020026895A1 (en) Coating apparatus for a traveling web
JPH0321370A (ja) カーテン塗布の塗布巾変更装置
JP4053769B2 (ja) 塗布方法
JP2002086050A (ja) 塗布方法及び塗布製品
JP2001087695A (ja) 塗布装置
JPH0365266A (ja) 塗布方法及び装置
JP3765144B2 (ja) スライド塗布装置及びそれを用いた感光材料の製造方法
JP4736276B2 (ja) インクジェット記録装置
JPS6014624B2 (ja) 塗布方法
JPH01224925A (ja) 磁気記録媒体製造用磁性液の塗布装置
JPH0862774A (ja) 塗布方法及び塗布装置
JPH1034048A (ja) カーテン塗布装置
JP3713939B2 (ja) 多層画像形成基材の製造方法