JPH08201489A - Squid磁束計 - Google Patents

Squid磁束計

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JPH08201489A
JPH08201489A JP7012065A JP1206595A JPH08201489A JP H08201489 A JPH08201489 A JP H08201489A JP 7012065 A JP7012065 A JP 7012065A JP 1206595 A JP1206595 A JP 1206595A JP H08201489 A JPH08201489 A JP H08201489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
squid
superconducting
detection coil
input coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP7012065A
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English (en)
Inventor
Megumi Shinada
恵 品田
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Priority to JP7012065A priority Critical patent/JPH08201489A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の接続用基板を用いた接続方法に対して
配線作業等の作業性を損なうことなく、磁束計測結果に
混入するノイズを減少させることのできるSQUID磁
束計を提供する。 【構成】 入力コイル3をSQUIDリング1と同一の
基板上に形成し、その入力コイル3を、接続用基板10
を介して検出コイル2と接続するとともに、その接続用
基板10は、複数の微細な島状の銅パターン11a,1
1bの上に一様なハンダ層12a,12bが形成された
構造であり、ハンダ層12a,12bは、入力コイル3
との間を超伝導ボンディングにより、検出コイル2との
間をハンダ付けにより接続した構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体磁気や地磁気など
の微小磁束を検出するためのSQUID磁束計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】SQUIDを用いた磁束計においては、
一般に、被測定磁束を直接SQUIDリングで拾わず、
SQUIDリングと磁気的に結合された入力コイルと、
その入力コイルと超伝導接続される検出コイルとからな
る超伝導閉ループである、磁束トランス等と称される入
力回路を用い、検出コイルで拾った被測定磁束を入力コ
イルを介してSQUIDリングに伝達することが多用さ
れる。
【0003】入力コイルは、上記のようにSQUIDリ
ングに対して磁気的に結合する必要があるため、通常、
SQUIDリングに近接配置する必要のある変換コイル
(もしくはフィードバックコイル)等とともにSQUI
Dリングと同一の基板上にそれぞれ超伝導薄膜によって
形成され、これらでいわゆるSQUID素子を形成す
る。そして、そのSQUID素子内の入力コイルの両端
は、ボビン等に巻回された検出コイルの両端と超伝導接
続される。
【0004】ここで、以上の構成において、超伝導薄膜
のパターンニングによるSQUID素子と、通常の超伝
導線である検出コイルとをハンダ付け等によって直接接
続した場合には、SQUID素子に対して熱的な応力が
加わるなどの問題があるばかりでなく、微小なSQUI
D素子に対して通常の超伝導線をハンダ付けすることは
作業性の点からも極めて困難である。そこで従来、装置
製作の作業性と装置の耐久性の面から、図2に平面図
(A)およびその要部拡大断面図(B)を例示するよう
に、銅(Cu )配線21a,21bの上にそれぞれハン
ダメッキ層22a,22bを形成したパターンを持つ接
続用基板20をSQUID素子と検出コイルとの間に介
在させ、この接続用基板20のハンダメッキ層22a,
22bとSQUID素子の入力コイル間を超伝導ボンデ
ィングで、同じくハンダメッキ層22a,22bと検出
コイル間はハンダ付けでそれぞれ接続する方法が採用さ
れている。ここで、銅は液体ヘリウム温度(4.2K)
では超伝導状態にはならないので、ハンダメッキ層22
a,22bによって検出コイルと入力コイルとの超伝導
接続を確保している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、接続基板2
0上の銅配線21a,21bは、上記のように装置を動
作温度に冷却した状態でも常伝導状態であり、検出コイ
ルと入力コイルとの超伝導接続のためには不要である
が、ハンダメッキ層22を形成するために必要となる。
しかし、このような超伝導閉ループの近傍にこのような
常伝導の金属が介在すると、その金属に生ずる渦電流な
どから超伝導閉ループに電磁ノイズが入り込み、計測結
果のS/Nが劣化してしまうという問題が生じる。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
ので、従来の接続用基板を用いた接続方法に対して製作
の作業性を損なうことなく、磁束計測結果に混入するノ
イズ成分を減少させることのできる構造を持つSQUI
D磁束計の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの構成を、実施例図面である図1を参照しつつ説明す
ると、本発明のSQUID磁束計は、検出コイル2で拾
った被測定磁束を、その検出コイル2と超伝導閉ループ
を形成し、かつ、SQUIDリング1と磁気的に結合さ
れた入力コイル3を介してSQUIDリング1に伝達す
るSQUID磁束計において、入力コイル3とSQUI
Dリング1とが超伝導薄膜によって同一の基板上に形成
されいるとともに、その入力コイル3と検出コイル2と
が接続用基板10を介して相互に接続され、その接続用
基板10は、複数の微細な島状の銅パターン11a,1
1bの上に一様なハンダ層12a,12bが形成されて
なり、そのハンダ層12a,12bに対して、入力コイ
ル3が超伝導ボンディングにより、検出コイル2はハン
ダ付けによってそれぞれ接続されていることによって特
徴づけられる。
【0008】
【作用】超伝導閉ループの近傍の常伝導金属が存在する
場合、超伝導閉ループに入る電磁ノイズの大きさは、常
伝導金属の超伝導閉ループに対する距離のほか、常伝導
金属の面積によって変化し、常伝導金属の面積が小さい
程、超伝導閉ループに対する距離が遠い程、それぞれノ
イズは減少する。
【0009】本発明では、接続用基板10の銅パターン
11a,11bを、互いに独立した微細な島状のパター
ンとすることによって、作業性を維持すべく全体として
のパターン面積を小さくすることなく、使用状態におい
て常伝導金属である銅の実際の合計面積を減少させると
ともに、銅パターン11a,11bの各島はそれぞれの
面積が極めて小さくなるため、そこに流れる渦電流も減
少する結果、検出コイル3と入力コイル2からなる超伝
導閉ループに入るノイズが減少する。
【0010】ここで、ハンダメッキ層12a,12b
は、銅パターン11a,11bの互いに独立した島間の
間隙を適当な寸法としておくことによって、これらをブ
リッジ状に跨がる一様なパターンとすることができ、超
伝導接続の確保に問題はない。
【0011】
【実施例】図1は本発明実施例の全体構成を示す模式図
(A)と、その接続用基板10の構成を示す平面図
(B)、そのハンダメッキ層12a,12bを除去して
示す銅パターン11a,11bの平面図、および同じく
接続用基板10の要部拡大断面図(C)である。
【0012】SQUIDリング1は例えばNb等の超伝導
体の薄膜によって形成されたDC−SQUIDリングで
あり、このSQUIDリング1は、同じくNb等の超伝導
体薄膜からなる入力コイル3および変換コイル4ととも
に共通の基板上にパターニングされ、これらでSQUI
D素子5を形成している。
【0013】SQUID素子5のSQUIDリング1お
よび変換コイル4は、それぞれ磁束ロック法等に基づく
SQUID駆動回路6に接続されているとともに、入力
コイル3の両端は後述する接続用基板10に接続されて
いる。
【0014】検出コイル2は、この例においてはボビン
2aの外周に超伝導線を巻回した一次微分型のコイルで
あり、その両端は上記した入力コイル3と同様に接続用
基板10の両端に接続され、この接続用基板10を介し
て検出コイル2と入力コイル3の両端が相互に接続され
て超伝導閉ループを形成しおり、検出コイル2で拾った
外部磁束は入力コイル3を介してSQUIDリング1に
伝達される。
【0015】接続用基板10は、例えばガラスエポキシ
基板10aの表面に銅パターン11aおよび11bを介
してハンダメッキ層12a,12bを形成したもので、
各銅パターン11a,11bは、それぞれ多数個の微細
な互いに独立した島状のパターンの集合によって形成さ
れている。その各島間の間隙は、その上からハンダメッ
キを施したときに、メッキ層が各島間でブリッジを形成
する程度である。そして、その各銅パターン11a,1
1bの上に、それぞれ各島状パターンを跨いでブリッジ
するように一様なハンダメッキ層12a,12bが形成
されている。
【0016】検出コイル2の両端は、この接続用基板1
0のハンダメッキ層12aおよび12bに対してそれぞ
れハンダ付けによって形成されたハンダチップ13a,
13bにより接続され、入力コイル3の両端は、同じく
このハンダメッキ層12aおよび12bに対して超伝導
ボンディングワイヤ14a,14bを介して超伝導ホン
ディングされている。
【0017】以上の本発明実施例によると、検出コイル
2と入力コイル2とからなる超伝導閉ループに近接する
常伝導金属である銅パターン11a,11bが、それぞ
れ互いに独立した微細な島状パターンによって構成され
ているため、ハンダメッキ層12a,12bの面積を図
2に示したものと同等としても、銅パターン11a,1
1bの実際の合計面積は各島の間隙分だけ減少するとと
もに、その各島は個々に微小な面積であるため、そこに
発生する渦電流も極めて小さくなり、超伝導閉ループに
入るノイズは大幅に減少する。
【0018】なお、以上の実施例では、検出コイル2を
一次微分型のものとしたが、1ターンのコイル、あるい
は二次微分型のコイルとしてもよいことは勿論である。
また、本発明は、DC−SQUIDに限られることな
く、RF−SQUIDにも同様に適用し得ることは言う
までもない。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
互いに独立した微細な島状パターンの集合からなる銅パ
ターンの上に一様にハンダメッキ層を形成してなる接続
用基板を介して、検出コイルと入力コイルの両端を相互
に接続しているから、これらのコイルによって形成され
る超伝導閉ループに近接する常伝導金属である銅パター
ンの実際の面積が、各島の間隙分だけ減少するととも
に、この銅の各島はそれぞれ全体の銅パターンに対して
微細であるが故にそこに流れる渦電流も小さくなるた
め、超伝導閉ループに入るノイズは、一様な銅パターン
上にハンダメッキを施した従来のこの種の接続用基板を
用いる場合に比して、ハンダメッキ層の面積を同等とし
ても大幅に減少する。その結果、製作の作業性を損なう
ことなく、ノイズの少ない高精度のSQUID磁束計を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の全体構成を示す模式図(A)
と、その接続用基板10の平面図(B)並びにそのハン
ダメッキ層12a,12bを除去して示す銅パターン1
1a,11bの平面図、および接続用基板10の要部拡
大断面図(C)
【図2】検出コイルと入力コイルとを接続する従来の接
続用基板の平面図(A)と縦断面図(B)
【符号の説明】
1 SQUIDリング 2 検出コイル 3 入力コイル 4 変換コイル 5 SQUID素子 6 SQUID駆動回路 10 接続用基板 11a,11b 銅パターン 12a,12b ハンダメッキ層 13a,13b ハンダチップ 14a,14b 超伝導ボンディングワイヤ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】本発明実施例の全体構成を示す模式図(A)
と、その接続用基板10の平面図(B)並びにそのハン
ダメッキ層12a,12bを除去して示す銅パターン1
1a,11bの平面図(C)、および接続用基板10の
要部拡大断面図(D)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出コイルで拾った被測定磁束を、その
    検出コイルと超伝導閉ループを形成し、かつ、SQUI
    Dリングと磁気的に結合された入力コイルを介してSQ
    UIDリングに伝達するSQUID磁束計において、上
    記入力コイルとSQUIDリングとが超伝導薄膜によっ
    て同一の基板上に形成されいるとともに、その入力コイ
    ルと検出コイルとが接続用基板を介して相互に接続さ
    れ、その接続用基板は、複数の微細な島状の銅パターン
    の上に一様なハンダ層が形成されてなり、そのハンダ層
    に対して、上記入力コイルが超伝導ボンディングによ
    り、上記検出コイルはハンダ付けによってそれぞれ接続
    されていることを特徴とするSQUID磁束計。
JP7012065A 1995-01-27 1995-01-27 Squid磁束計 Pending JPH08201489A (ja)

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JP7012065A JPH08201489A (ja) 1995-01-27 1995-01-27 Squid磁束計

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JP7012065A Pending JPH08201489A (ja) 1995-01-27 1995-01-27 Squid磁束計

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