JPH08201444A - 高調波信号処理装置 - Google Patents

高調波信号処理装置

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Publication number
JPH08201444A
JPH08201444A JP7011476A JP1147695A JPH08201444A JP H08201444 A JPH08201444 A JP H08201444A JP 7011476 A JP7011476 A JP 7011476A JP 1147695 A JP1147695 A JP 1147695A JP H08201444 A JPH08201444 A JP H08201444A
Authority
JP
Japan
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effective value
harmonic
voltage
phase
fundamental wave
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7011476A
Other languages
English (en)
Inventor
Kouji Fukuou
浩司 福王
Kenji Fujino
健治 藤野
Hisayuki Uchiike
久幸 内池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
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Publication of JPH08201444A publication Critical patent/JPH08201444A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/40Arrangements for reducing harmonics

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  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高調波の混入方向を検出するための演算が簡
単で、しかも環境変化による検出誤差が生じにくい高調
波信号処理装置を実現する。 【構成】 電源が発生するアナログ信号の電圧及び電流
をそれぞれデジタル信号に変換81,82し、変換した
電圧及び電流の中から高調波成分をデジタルバンドパス
フィルタ83,84により取り出す。取り出した電圧の
位相を(90−α)°だけシフト85する。位相シフト
された電圧とデジタルバンドパスフィルタを通過後の電
流を掛け算する86。この掛け算値から求められた瞬時
電力値を一定時間にわたって足し算する87。足し算値
は、電流の位相が電圧の位相に対してlagα°〜le
ad(180−α)°の範囲内にあるときは正の値をと
り、この範囲内にないときは負の値をとる。足し算値の
符号をもとに配電線のどちらの方向から高調波が混入し
ているかを検出する88。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源の電力を供給する
配電線の任意の位置に接続され、どちらの方向から配電
線に高調波が混入しているかを検出する高調波信号処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電源の電力を供給する配電線に高調波が
混入すると、電源が発生する交流電圧や交流電流の波形
が歪む。高調波信号処理装置は、配電線のいくつかの場
所で高調波の検出を行い、配電線に接続されている機器
の中でどの機器が高調波を混入しているかを見つけ出す
ために用いられる装置である。
【0003】図8は従来における高調波信号処理装置の
構成例を示した図である。図8で、1及び2は配電線か
ら供給されるアナログ信号の電圧及び電流から高調波成
分を取り出すアナログバンドパスフィルタである。3は
アナログバンドパスフィルタ1を通過した後の電圧とア
ナログバンドパスフィルタ2を通過した後の電流がゼロ
の値を同じ方向に通過する時間の差を測り、測った値か
ら位相値を計算する位相検出器である。4は位相検出器
3で検出した位相値から高調波の混入方向を判別する高
調波方向判別器である。この高調波方向判別器4は検出
した位相値に対して、その値がlagα°〜lead
(180−α)°の範囲に入っていれば1を、入ってい
なければ0の論理値信号を出力する。検出範囲がlag
0°〜lead180°でなくlagα°〜lead
(180−α)°となっているのは、配電線、電圧用ト
ランス、電流用トランス等によって生じる位相誤差−α
を補償するためである。
【0004】図8のような構成の場合、位相値を求める
ことにより混入方向を検出しているため、検出のための
演算が面倒になるという問題点があった。また、位相値
はアナログ信号で与えられるため、温度変化などの環境
変化による検出誤差が生じやすい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した問題
点を解決するためになされたものであり、デジタル回路
で求めた電力値の符号から高調波の混入方向を検出する
という検出方式をとることにより、高調波の混入方向を
検出するための演算が簡単で、しかも環境変化による検
出誤差が生じにくい検出方式になった高調波信号処理装
置を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は次のとおりの構
成になった高調波信号処理装置である。 (1)電源の電力を供給する配電線の任意の位置に接続
され、配電線にどちらの方向から高調波信号が混入して
いるかを検出する高調波信号処理装置において、配電線
から供給されるアナログ信号の電圧及び電流をそれぞれ
デジタル信号に変換するA/D変換器と、このA/D変
換器で変換した電圧及び電流に含まれる高調波成分を取
り出すデジタルバンドパスフィルタと、このデジタルバ
ンドパスフィルタを通過した後の電圧の位相を(90−
α)°(ただし、αはアナログ信号の電圧及び電流に生
じる位相誤差の補正量)だけシフトする位相シフタと、
この位相シフタを通過した後の電圧と前記デジタルバン
ドパスフィルタを通過した後の電流を掛け算する掛け算
器と、この掛け算器の掛け算値から求められた瞬時電力
値を一定時間にわたって足し算し、電流の位相が電圧の
位相に対してlagα°〜lead(180−α)°の
範囲内にあるときは正の値をとり、この範囲内にないと
きは負の値をとる足し算値を算出する積分器と、この積
分器で求めた足し算値の符号をもとに配電線のどちらの
方向から高調波信号が混入しているかを検出する方向検
出手段と、を具備したことを特徴とする高調波信号処理
装置。 (2)前記A/D変換器で変換した電圧に含まれるn次
高調波成分(ただし、nは整数)を取り出すn次バンド
パスフィルタと、前記A/D変換器で変換した電圧に含
まれるm次高調波成分(ただし、mは整数)を取り出す
m次バンドパスフィルタと、前記n次バンドパスフィル
タで取り出したn次高調波成分の実効値を算出する第1
の実効値算出手段と、前記m次バンドパスフィルタで取
り出したm次高調波成分の実効値を算出する第2の実効
値算出手段と、を具備したことを特徴とする(1)記載
の高調波信号処理装置。 (3)前記A/D変換器で変換した電圧に含まれる基本
波成分を取り出す基本波抽出用バンドパスフィルタと、
前記A/D変換器で変換した電圧から基本波成分を除去
する基本波除去用ハイパスフィルタと、前記基本波抽出
用バンドパスフィルタで取り出した基本波成分の実効値
を算出する第1の実効値算出手段と、前記基本波除去用
ハイパスフィルタを通過した基本波成分を除く高調波成
分の実効値を算出する第2の実効値算出手段と、前記第
2の実効値算出手段で算出した実効値を前記第1の実効
値算出手段で算出した実効値で除算して歪率を算出する
除算手段と、を具備したことを特徴とする(1)記載の
高調波信号処理装置。 (4)前記A/D変換器で変換した電圧に含まれる直流
成分を除去して全高調波成分を取り出す直流成分除去用
ハイパスフィルタと、前記A/D変換器で変換した電圧
から基本波成分を除去する基本波除去用ハイパスフィル
タと、前記直流成分除去用ハイパスフィルタを通過した
全高調波成分の実効値を算出する第1の実効値算出手段
と、前記基本波除去用ハイパスフィルタを通過した基本
波成分を除く高調波成分の実効値を算出する第2の実効
値算出手段と、前記第2の実効値算出手段で算出した実
効値を前記第1の実効値算出手段で算出した実効値で除
算して全歪率を算出する除算手段と、を具備したことを
特徴とする(1)記載の高調波信号処理装置。
【0007】
【作用】第1の発明では、電源が発生するアナログ信号
の電圧及び電流をそれぞれデジタル信号に変換し、変換
した電圧及び電流の中から高調波成分をデジタルバンド
パスフィルタにより取り出す。取り出した電圧の位相を
(90−α)°だけシフトする。位相シフトされた電圧
とデジタルバンドパスフィルタを通過後の電流を掛け算
する。この掛け算値から求められた瞬時電力値を一定時
間にわたって足し算する。足し算値は、電流の位相が電
圧の位相に対してlagα°〜lead(180−α)
°の範囲内にあるときは正の値をとり、この範囲内にな
いときは負の値をとる。足し算値の符号をもとに配電線
のどちらの方向から高調波が混入しているかを検出す
る。第2の発明では、A/D変換器で変換した電圧に含
まれるn次高調波成分とm次高調波成分を取り出し、こ
れらの実効値を求める。第3の発明では、基本波成分を
取り出し、この実効値を求める。また、基本波成分を除
く高調波成分を取り出し、この実効値を求める。そし
て、後者の実効値を前者の実効値で除算して歪率を求め
る。第4の発明では、直流成分を除去して全高調波成分
を取り出し、この実効値を求める。また、基本波成分を
除く高調波成分を取り出し、この実効値を求める。そし
て、後者の実効値を前者の実効値で除算して全歪率を求
める。
【0008】
【実施例】以下、図面を用いて本発明を説明する。図1
は本発明の一実施例を示した構成図である。図1におい
て、5は電源の電力を供給する配電線、6は配電線5か
ら電圧を検出する電圧用トランス(以下、PTとい
う)、7は配電線5から電流を検出する電流用トランス
(以下、CTという)である。8はA/D変換器とデジ
タル信号処理回路を有する電力演算回路である。この電
力演算回路8は、例えばモノリシック集積回路で構成さ
れる。9は電力演算回路8を動作させるための演算プロ
グラムを格納したメモリである。このメモリ9は、例え
ばROMで構成される。
【0009】このように構成した方向検出装置で、PT
6とCT7は配電線5から電圧、電流をアナログ信号と
して検出し電力演算回路8に出力する。電力演算回路8
は内蔵しているA/D変換器によって、入力された電
圧、電流をそれぞれデジタル信号に変換する。さらに、
電力演算回路8はアドレスを指定することによってメモ
リ9から演算プログラムを読み出し、その動作を繰り返
すことにより演算プログラムの実行を進め、高調波の混
入方向を表す論理値信号を出力する。このように、必要
な演算をすべてメモリ9中の演算プログラムとすること
により、回路構成の簡素化だけでなく、信頼性の向上、
誤差の減少、調整時間の節約という効果も実現できる。
【0010】図2は図1の電力演算回路8の具体的構成
例を示した図である。図2で、81及び82はA/D変
換器であり、それぞれPT6及びCT7によって検出し
た電圧及び電流をデジタル信号に変換する。83及び8
4はA/D変換器81及び82によってデジタル信号に
変換された電圧及び電流に含まれる高調波成分を取り出
すデジタルバンドパスフィルタである。85はバンドパ
スフィルタ83を通過後の電圧の位相を(90−α)°
(ただし、αは電圧及び電流に生じる位相誤差の補正
量)だけ進める位相シフタである。86は位相シフタ8
5により位相を進めた電圧とバンドパスフィルタ84を
通過後の電流を掛け算して瞬時電力を計算する掛け算器
である。87は掛け算器86で計算した瞬時電力を一定
時間にわたって足し算して電力を計算する積分器であ
る。ここでいう一定時間とは、電圧または電流の周期の
整数倍の時間である。88は積分器87で計算した電力
の符号ビットを取り出し、この符号ビットから高調波の
混入方向を検出し、検出結果を混入方向を表す論理値信
号として出力する方向検出手段である。
【0011】位相シフタ85により電圧の位相を(90
−α)°進めるのは、電圧と電流の位相差がlagα°
〜lead(180−α)°のときに積分器87の出力
である電力値が正となるように補正するためである。検
出範囲をlag0°〜lead180°でなくlagα
°〜lead(180−α)°とするのは、配電線、電
圧用トランス、電流用トランスによって生じる位相誤差
−αを補償するためである。
【0012】PT6とCT7によって検出した電圧の位
相と電流の位相の差は、配電線に混入された高調波に応
じて変化する。ところで、配電線に接続された高調波信
号処理装置は、配電線、電圧用トランス及び電流用トラ
ンスを介して電圧と電流を得ている。これらの配電線、
電圧用トランス及び電流用トランスも負荷となり、電圧
Vと電流iとの間に位相誤差−αを生じさせる。この位
相誤差−αは、高調波とは無関係に生じる位相誤差であ
る。
【0013】ここで、検出範囲をlagα°〜lead
(180−α)°に設定した理由を説明する。図3は電
圧と電流のベクトル図である。PT6及びCT7によっ
て検出した電圧及び電流ををあらわすベクトルをV及び
iとする。いま、電圧Vの位相が図の位置にあるとす
る。配電線、電圧用トランス及び電流用トランスの影響
により、電圧Vと電流iとの間に位相誤差−αが生じ
る。電圧Vから位相をα°だけずらした軸をlとする。
位相シフタ85は電圧Vの位相を(90−α)°だけ進
める。位相を進めた電圧をV′とする。電圧V′がある
軸mの方向は軸lと直交する方向になる。掛け算器86
は電圧V′と電流iとを掛ける。掛け算によって得られ
た電流iの軸mへの写影は次のとおりになる。 電圧Vと電流iの位相差が、lagα°〜lead
(180−α)°の範囲内にあれば正になる。 電圧Vと電流iの位相差が、lagα°〜lead
(180−α)°の範囲内になければ負になる。 ここで、軸lを境にしてb側(電圧V′と同一側)を
正、c側(電圧V′と逆側)を負とする。このことか
ら、検出範囲をlagα°〜lead(180−α)°
に設定した。
【0014】このようにして検出した高調波の混入方向
により高調波が図1のA方向から混入されているかB方
向から混入されているかを判別できる。
【0015】図2のデジタルバンドパスフィルタの特性
を説明する。図2で、デジタルバンドパスフィルタ8
3,84の次数をN、フィルタの特性を決める係数列を
An,Bn、デジタルバンドパスフィルタ83,84の
nサンプリング周期前の入出力値をXn,Ynとする
と、デジタルバンドパスフィルタの今回のサンプリング
周期の出力値Y0は(1)式で表される。 (1)式において、An,Bnを適切に設定することによ
り、バタワース、チェビシェフ、逆チェビシェフ、また
は連立チェビシェフのN次デジタルバンドパスフィルタ
を構成することができる。
【0016】図2の位相シフタの特性を説明する。位相
シフタ85の位相シフト量を決める定数をC、位相シフ
タ85の前回のサンプリングの入出力値をX1,Y1、
今回のサンプリング周期の入力値をX0とすると、位相
シフタ85の今回のサンプリング周期の出力値Y0は
(2)式で表される。 Y0=C(Y1+X0)−X1 (2) (2)式において、Cの値を適切に設定することにより、
振幅を変えずに対象とする周波数の信号の位相を90°
進める位相シフタを構成することができる。
【0017】なお、図4に示すようにメモリ9を電力演
算回路8に内蔵した構成にしてもよい。
【0018】図5は本発明の他の実施例の要部構成図で
ある。この実施例は、図1の高調波信号処理装置に図5
に示す回路を付加して特定の高調波のレベルを測定でき
る構成にした高調波信号処理装置である。図5で、10
は図1のA/D変換器81で変換した電圧に含まれるn
次高調波成分(ただし、nは整数)を取り出すn次バン
ドパスフィルタ、11はA/D変換器81で変換した電
圧に含まれるm次高調波成分(ただし、mは整数)を取
り出すm次バンドパスフィルタである。13はn次バン
ドパスフィルタ10で取り出したn次高調波成分の実効
値を算出する実効値算出手段、14はm次バンドパスフ
ィルタ11で取り出したm次高調波成分の実効値を算出
する実効値算出手段である。このようにして特定の高調
波を取り出してその実効値を算出する。図5の高調波信
号処理装置は次のような場合に使用する。例えば、モー
タの駆動回路に用いる進相コンデンサに対して5次高調
波、7次高調波等は悪影響を及ぼす。これにより、進相
コンデンサが十分な進相を行わなくなる。この結果、無
効電力が増えてモータの発熱量が多くなり、火災や爆発
につながることがある。図5の高調波信号処理装置で
は、5次高調波、7次高調波等を抽出し、その実効値を
測定することにより、5次高調波、7次高調波等がフォ
トダイオードに対してどれだけ影響を及ぼすかをチェッ
クできる。
【0019】図5の実施例によれば、FFT(高速フー
リエ変換)演算を行う高価なシステムを用いることな
く、安価で簡略な回路で特定の高調波の信号レベルをチ
ェックできる。
【0020】図6は本発明の他の実施例の要部構成図で
ある。この実施例は、図1の高調波信号処理装置に図6
に示す回路を付加して歪率を測定できる構成にした高調
波信号処理装置である。図6で、14はA/D変換器8
1で変換した電圧に含まれる基本波成分を取り出す基本
波抽出用バンドパスフィルタ、15はA/D変換器81
で変換した電圧から基本波成分を除去する基本波除去用
ハイパスフィルタである。16は基本波抽出用バンドパ
スフィルタ14で取り出した基本波成分の実効値を算出
する実効値算出手段、17は基本波除去用ハイパスフィ
ルタ15を通過した基本波成分を除く高調波成分の実効
値を算出する実効値算出手段である。18は実効値算出
手段17で算出した実効値を実効値算出手段16で算出
した実効値で除算して歪率を算出する除算手段である。
除算手段18は次式の演算を行う。
【数1】 1:基本波の振幅、Ei:i次高調波の振幅、N:整数
【0021】図6の実施例によれば、FFT演算を行う
高価なシステムを用いることなく、安価で簡略な回路で
高調波の歪率を測定できる。
【0022】図7は本発明の他の実施例の要部構成図で
ある。この実施例は、図1の高調波信号処理装置に図7
に示す回路を付加して全歪率を測定できる構成にした高
調波信号処理装置である。図7で、19はA/D変換器
81で変換した電圧に含まれる直流成分を除去して全高
調波成分を取り出す直流成分除去用ハイパスフィルタ、
20はA/D変換器81で変換した電圧から基本波成分
を除去する基本波除去用ハイパスフィルタである。21
は直流成分除去用ハイパスフィルタ19を通過した全高
調波成分の実効値を算出する実効値算出手段、22は基
本波除去用ハイパスフィルタ20を通過した基本波成分
を除く高調波成分の実効値を算出する実効値算出手段で
ある。23は実効値算出手段22で算出した実効値を実
効値算出手段21で算出した実効値で除算して全歪率を
算出する除算手段である。除算手段23は次式の演算を
行う。
【数2】
【0023】図7の実施例によれば、FFT演算を行う
高価なシステムを用いることなく、安価で簡略な回路で
高調波の全歪率を測定できる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば次の効果が得られる。 図1の実施例では次の効果が得られる。従来例では、
アナログ回路で位相値を求め、求めた位相値が所定の範
囲に入っているかいないかによって高調波の混入方向を
検出していた。このため、検出のための演算が面倒にな
る。また、アナログ回路で求めた位相値は、温度等の環
境変化による誤差が生じやすい。これに対して本発明で
は、デジタル回路で電力値を求め、求めた電力値の符号
から高調波の混入方向を検出している。この検出方式に
よれば、わざわざ位相値を求めることなく、電力値の符
号だけで判別している。このため、従来例に比べて方向
検出のための演算が簡単になる。また、従来例のような
アナログ信号の位相値から検出するのではなく、デジタ
ル信号の電力値の符号から検出しているため、環境変化
による検出誤差が生じにくくなる。すなわち、本発明
は、アナログ信号処理で方向検出をしていた従来例をデ
ジタル信号処理に変えただけでなく検出方式も異なるも
のである。これらのことから本発明によれば、高調波の
混入方向を検出するための演算が簡単で、しかも環境変
化による検出誤差が生じにくい検出方式になった方向検
出装置を実現できる。 図5、図6および図7の実施例によれば、FFT演算
を行う高価なシステムを用いることなく、安価で簡略な
回路で特定の高調波の信号レベルのチェックと、高調波
の歪率及び全歪率の測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した構成図である。
【図2】図1の装置の要部構成図である。
【図3】図1の装置に供給される電圧と電流のベクトル
図である。
【図4】本発明の他の実施例の構成図である。
【図5】本発明の他の実施例の要部構成図である。
【図6】本発明の他の実施例の要部構成図である。
【図7】本発明の他の実施例の要部構成図である。
【図8】従来における高調波信号処理装置の構成例を示
した図である。
【符号の説明】
5 配電線 10 n次バンドパスフィルタ 11 m次バンドパスフィルタ 12,13,16,17,21,22 実効値算出手段 14 基本波抽出用バンドパスフィルタ 15,20 基本波除去用ハイパスフィルタ 18,23 除算手段 19 直流成分除去用ハイパスフィルタ 81,82 A/D変換器 83,84 デジタルバンドパスフィルタ 85 位相シフタ 86 掛け算器 87 積分器 88 方向検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内池 久幸 福島県原町市高見町2丁目24番地 横河エ レクトロニクス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源の電力を供給する配電線の任意の位
    置に接続され、配電線にどちらの方向から高調波信号が
    混入しているかを検出する高調波信号処理装置におい
    て、 配電線から供給されるアナログ信号の電圧及び電流をそ
    れぞれデジタル信号に変換するA/D変換器と、 このA/D変換器で変換した電圧及び電流に含まれる高
    調波成分を取り出すデジタルバンドパスフィルタと、 このデジタルバンドパスフィルタを通過した後の電圧の
    位相を(90−α)°(ただし、αはアナログ信号の電
    圧及び電流に生じる位相誤差の補正量)だけシフトする
    位相シフタと、 この位相シフタを通過した後の電圧と前記デジタルバン
    ドパスフィルタを通過した後の電流を掛け算する掛け算
    器と、 この掛け算器の掛け算値から求められた瞬時電力値を一
    定時間にわたって足し算し、電流の位相が電圧の位相に
    対してlagα°〜lead(180−α)°の範囲内
    にあるときは正の値をとり、この範囲内にないときは負
    の値をとる足し算値を算出する積分器と、 この積分器で求めた足し算値の符号をもとに配電線のど
    ちらの方向から高調波信号が混入しているかを検出する
    方向検出手段と、を具備したことを特徴とする高調波信
    号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記A/D変換器で変換した電圧に含ま
    れるn次高調波成分(ただし、nは整数)を取り出すn
    次バンドパスフィルタと、 前記A/D変換器で変換した電圧に含まれるm次高調波
    成分(ただし、mは整数)を取り出すm次バンドパスフ
    ィルタと、 前記n次バンドパスフィルタで取り出したn次高調波成
    分の実効値を算出する第1の実効値算出手段と、 前記m次バンドパスフィルタで取り出したm次高調波成
    分の実効値を算出する第2の実効値算出手段と、を具備
    したことを特徴とする請求項1記載の高調波信号処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記A/D変換器で変換した電圧に含ま
    れる基本波成分を取り出す基本波抽出用バンドパスフィ
    ルタと、 前記A/D変換器で変換した電圧から基本波成分を除去
    する基本波除去用ハイパスフィルタと、 前記基本波抽出用バンドパスフィルタで取り出した基本
    波成分の実効値を算出する第1の実効値算出手段と、 前記基本波除去用ハイパスフィルタを通過した基本波成
    分を除く高調波成分の実効値を算出する第2の実効値算
    出手段と、 前記第2の実効値算出手段で算出した実効値を前記第1
    の実効値算出手段で算出した実効値で除算して歪率を算
    出する除算手段と、を具備したことを特徴とする請求項
    1記載の高調波信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記A/D変換器で変換した電圧に含ま
    れる直流成分を除去して全高調波成分を取り出す直流成
    分除去用ハイパスフィルタと、 前記A/D変換器で変換した電圧から基本波成分を除去
    する基本波除去用ハイパスフィルタと、 前記直流成分除去用ハイパスフィルタを通過した全高調
    波成分の実効値を算出する第1の実効値算出手段と、 前記基本波除去用ハイパスフィルタを通過した基本波成
    分を除く高調波成分の実効値を算出する第2の実効値算
    出手段と、 前記第2の実効値算出手段で算出した実効値を前記第1
    の実効値算出手段で算出した実効値で除算して全歪率を
    算出する除算手段と、を具備したことを特徴とする請求
    項1記載の高調波信号処理装置。
JP7011476A 1995-01-27 1995-01-27 高調波信号処理装置 Withdrawn JPH08201444A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102866295A (zh) * 2011-07-06 2013-01-09 无锡物联网产业研究院 电力信号感应系统

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