JPH08201306A - ディスク外観検査方法及びその装置 - Google Patents

ディスク外観検査方法及びその装置

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JPH08201306A
JPH08201306A JP7010559A JP1055995A JPH08201306A JP H08201306 A JPH08201306 A JP H08201306A JP 7010559 A JP7010559 A JP 7010559A JP 1055995 A JP1055995 A JP 1055995A JP H08201306 A JPH08201306 A JP H08201306A
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disk
disc
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camera
line sensor
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Yutaka Kaneko
金子  豊
Ryuji Sakida
隆二 崎田
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラインセンサのデータ蓄積時間でのディスク
の回転時の内外周の移動距離の差による分解能の差を補
正する。 【構成】 カメラ7の撮像レンズ10の光軸8をディス
ク1の半径方向の垂線9に対してその半径方向に傾斜さ
せるとともに、撮像レンズ10の焦点をディスク1の有
効領域の最外周R2に合わせる。また、ディスク1の画
像取り込み部分の照度が、ディスク1の半径方向の位置
と撮像レンズ10の入射瞳との光学的距離の二乗に反比
例するように、ディスク1を照明するようする。さら
に、ラインセンサ11を撮像レンズ10によるディスク
1の像面に一致するように撮像レンズ10に対して傾斜
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク、コンパク
トディスク等の光透過性樹脂成形品の樹脂成形時に生ず
る歪みや傷を検査する場合に用いられるディスク外観検
査方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平3−78647号公報や特
開平5−273140号公報に記載されているように、
ディスクの一方の面に光源を配設し、ディスクの他方の
面にそのディスクの半径方向に沿うラインセンサを有す
るカメラを配設し、ディスクを回転させながらディスク
を透過する光をカメラに入射することにより、ディスク
の欠陥を検査するようにした方法及び装置が開発されて
いる。これらの従来例によれば、図6に示すように、ラ
インセンサを用いてもディスク1を回転させることによ
り、ディスク1の全領域の検査を行うことができるとさ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図6において、dはラ
インセンサの受光視野であるが、この受光視野dはディ
スク1の回転により、T0 からT0 +δtに至る時間内
に角度θだけ相対的に移動する。図7では、ディスク1
に対して受光視野dを移動させた状態を示している。こ
のδtなる時間は、ラインセンサのライン周波数をfと
すると1/fである。ディスク1の有効領域の最内周の
半径をR1、最外周の半径をR2とすると、周方向の読
み取りピッチは最内周でR1・θ、最外周でR2・θと
なる。ちなみに、R1を22mm、R2を59mmとす
ると、最内周と最外周とでは読み取りピッチが約2.7
倍も異なり、読み取りの分解能に差が生じてしまう。
【0004】ここで、図7を参照して移動物体での分解
能の考え方について述べる。ディスク1を含む移動物体
での分解能は、ラインセンサの蓄積時間での移動物体の
移動距離(図6におけるR1・θ,R2・θ)に大きく
左右される。厳密には、移動物体の移動距離のみなら
ず、受光部(ラインセンサ)の開口部(アパーチャ)の
大きさ、結像レンズの特性、光量(信号)スレッシュ等
の影響を受ける。例えば、図7に示すように、受光蓄積
時間を50%としてスレッシュを引くと、分解能は受光
部の大小に係らず移動物体の移動距離(読み取りピッ
チ)に相当する。しかし、分解能は前述した各種のパラ
メータに影響されるため、実質的な分解能は、物体の移
動距離(R1・θ,R2・θ)と受光視野(d1,d
2)との和に近似する。したがって、周方向の分解能と
して、物体の移動距離と受光部の和が実質的な分解能の
尺度として扱えることになる。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ディスクを回転させ、前記ディスクの半径方向に沿って
配置したラインセンサを有するカメラにより前記ディス
クを撮像し、撮像結果により異常を判定するようにした
ディスク外観検査方法において、前記カメラの撮像レン
ズの光軸を前記ディスクの半径方向の垂線に対してその
半径方向に傾斜させるとともに、前記撮像レンズの焦点
を前記ディスクの有効領域の最外周に合わせた状態で前
記ディスクを撮像するようにしたディスク外観検査方法
である。
【0006】請求項2記載の発明は、ディスクを回転さ
せるディスク駆動部と、前記ディスクの半径方向に沿っ
て配置されたラインセンサを有するカメラとを具備する
ディスク外観検査装置において、前記ディスクの有効領
域の最内周をR1、最外周の半径をR2、前記ディスク
が前記ラインセンサのライン周波数fの逆数に対応する
時間δtに回転する角度をθ、前記ディスクの最内周を
撮像する前記ラインセンサの画素の受光視野をd1、前
記ディスクの最外周を撮像する前記ラインセンサの画素
の受光視野をd2とした場合に、 d1+R1・θ=d2+R2・θ なる条件の下に、前記カメラの撮像レンズの光軸を前記
ディスクの半径方向の垂線に対してその半径方向に傾斜
させるとともに、前記撮像レンズの焦点を前記ディスク
の有効領域の最外周に合わせた状態で前記カメラを設置
したディスク外観検査装置である。
【0007】請求項3記載の発明は、ディスクを回転さ
せるディスク駆動部と、前記ディスクの半径方向に沿っ
て配置されたラインセンサを有するカメラとを具備する
ディスク外観検査装置において、前記ディスクの有効領
域の最内周をR1、最外周の半径をR2、前記ディスク
が前記ラインセンサのライン周波数fの逆数に対応する
時間δtに回転する角度をθ、前記ディスクの最内周を
撮像する前記ラインセンサの画素の受光視野をd1、前
記ディスクの最外周を撮像する前記ラインセンサの画素
の受光視野をd2とした場合に、 d1(d1+R1・θ)=d2(d2+R2・θ) なる条件の下に、前記カメラの撮像レンズの光軸を前記
ディスクの半径方向の垂線に対してその半径方向に傾斜
させるとともに、前記撮像レンズの焦点を前記ディスク
の有効領域の最外周に合わせた状態で前記カメラを設置
したディスク外観検査装置である。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ディスクの画像取り込み部分の照度が、前
記ディスクの半径方向の位置と撮像レンズの入射瞳との
光学的距離の二乗に反比例するように、前記ディスクを
照明するようにしたディスク外観検査方法である。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項2又は3記
載の発明において、ディスクの半径方向に沿うライン型
の照明光源を前記ディスクに対向配置し、ディスクの画
像取り込み部分の照度が、前記ディスクの半径方向の位
置と撮像レンズの入射瞳との光学的距離の二乗に反比例
するように、前記照明光源を前記ディスクの表面に対し
て傾斜させたディスク外観検査装置である。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、照明光源の長さを、ディスク上の有効領域
での前記照明光源への投影長さより長い値に定めたディ
スク外観検査装置である。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、カメラの撮像レンズの光軸をディスクの半
径方向の垂線に対してその半径方向の内側に傾斜させた
ディスク外観検査装置である。
【0012】請求項8記載の発明は、ディスクを回転さ
せ、前記ディスクの半径方向に沿って配置したラインセ
ンサを有するカメラにより前記ディスクを撮像し、撮像
結果により異常を判定するようにしたディスク外観検査
方法において、前記カメラの撮像レンズの光軸を前記デ
ィスクの半径方向の垂線に対してその半径方向に傾斜さ
せるとともに、前記ラインセンサを前記カメラの撮像レ
ンズによる前記ディスクの像面に一致するように前記撮
像レンズに対して傾斜させた状態で前記ディスクを撮像
するようにしたディスク外観検査方法である。
【0013】請求項9記載の発明は、ディスクを回転さ
せるディスク駆動部と、前記ディスクの半径方向に沿っ
て配置されたラインセンサを有するカメラとを具備する
ディスク外観検査装置において、前記ディスクの有効領
域の最内周をR1、最外周の半径をR2、前記ディスク
が前記ラインセンサのライン周波数fの逆数に対応する
時間δtに回転する角度をθ、前記ディスクの有効領域
最内周結像倍率miによる受光視野をd1、前記ディス
クの最外周結像倍率moによる受光視野をd2とした場
合に、 d1+R1・θ=d2+R2・θ なる条件の下に、前記カメラの撮像レンズの光軸を前記
ディスクの半径方向の垂線に対してその半径方向に傾斜
させるとともに、前記ラインセンサを前記カメラの撮像
レンズによる前記ディスクの像面に一致するように前記
撮像レンズに対して傾斜させた状態で前記カメラを設置
したディスク外観検査装置である。
【0014】請求項10記載の発明は、ディスクを回転
させるディスク駆動部と、前記ディスクの半径方向に沿
って配置されたラインセンサを有するカメラとを具備す
るディスク外観検査装置において、前記ディスクの有効
領域の最内周をR1、最外周の半径をR2、前記ディス
クが前記ラインセンサのライン周波数fの逆数に対応す
る時間δtに回転する角度をθ、前記ディスクの有効領
域最内周結像倍率miによる受光視野をd1、前記ディ
スクの最外周結像倍率moによる受光視野をd2とした
場合に、 d1(d1+R1・θ)=d2(d2+R2・θ) なる条件の下に、前記カメラの撮像レンズの光軸を前記
ディスクの半径方向の垂線に対してその半径方向に傾斜
させるとともに、前記ラインセンサを前記カメラの撮像
レンズによる前記ディスクの像面に一致するように前記
撮像レンズに対して傾斜させた状態で前記カメラを設置
したディスク外観検査装置である。
【0015】請求項11記載の発明は、請求項8記載の
発明において、ディスクの半径方向の各位置での前記カ
メラの撮像レンズによる結像倍率をmとするとき、ディ
スクの画像取り込み部分の照度が1+mの二乗に反比例
するように、前記ディスクを照明するようにしたディス
ク外観検査方法である。
【0016】請求項12記載の発明は、請求項7又は9
記載の発明において、ディスクの半径方向に沿うライン
型の照明光源を前記ディスクに対向配置し、前記ディス
クの半径方向の各位置での前記カメラの撮像レンズによ
る結像倍率をmとするとき、ディスクの画像取り込み部
分の照度が1+mの二乗に反比例するように、前記照明
光源を前記ディスクの表面に対して傾斜させたディスク
外観検査装置である。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明によれば、撮像レンズの光
軸をディスクの半径方向の垂線に対してその半径方向に
傾斜させ、且つ、撮像レンズの焦点をディスクの最外周
に合わせることにより、ラインセンサのデータ蓄積時間
でのディスクの回転時の内外周の移動距離の差による分
解能の差が補正される。
【0018】請求項2記載の発明によれば、ディスクの
有効領域の最外周に対応する受光視野と最内周に対応す
る受光視野との要因を含んだ状態で、ラインセンサのデ
ータ蓄積時間でのディスクの回転時の内外周の移動距離
の差による分解能の差が補正される。
【0019】請求項3記載の発明によれば、ディスクの
周方向の分解能とディスクの半径方向の分解能との積を
等しくしているため、ディスクの有効面積の全域で略等
しい欠陥検出が可能となる。
【0020】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明による効果と同様の効果が得られるとともに、
撮像レンズの傾きによるディスクの半径方向の位置から
撮像レンズの入射瞳までの距離の差で生ずるラインセン
サ面上の照度分布の傾きが、照明光源からの照明分布の
傾きによって補正される。これにより、画像信号のS/
N比が向上する。
【0021】請求項5記載の発明によれば、請求項2又
は3記載の発明による効果と同様の効果が得られるとと
もに、撮像レンズの傾きによるディスクの半径方向の位
置から撮像レンズの入射瞳までの距離の差で生ずるライ
ンセンサ面上の照度分布の傾きが、照明光源の傾きによ
って補正される。これにより、画像信号のS/N比が向
上する。
【0022】請求項6記載の発明によれば、ディスクの
有効領域における最内周から最外周に至るまでの全域を
余裕をもって照明することが可能となるため、最内周及
び最外周でのシェーディングが小さくなり、平坦な照明
が可能となる。
【0023】請求項7記載の発明によれば、照明光源を
ディスクの内周側に寄せるスペースに制限があっても、
ディスクの有効領域の最内周よりディスクの中心寄りを
余裕をもって照明することが可能となる。
【0024】請求項8記載の発明によれば、ディスクの
像面にラインセンサが一致するため、鮮明な撮像画像が
得られる。また、空間的な高周波成分に強い画像信号が
得られる。
【0025】請求項9記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様に、ディスクの有効領域の最外周R2に
対応する受光視野d2と最内周R1に対応する受光視野
d1との要因を含んだ状態で、ラインセンサのデータ蓄
積時間でのディスクの回転時の内外周の移動距離の差に
よる分解能の差を補正することができる。しかも、ディ
スクの像面にラインセンサが一致するため、分解能の補
正を結像状態で行うことができる。
【0026】請求項10記載の発明によれば、請求項3
記載の発明と同様に、ディスクの周方向の分解能と像の
ぼけとの積(ディスクの周方向の移動距離を含めたライ
ンセンサの一画素が見る面積、すなわち、ディスクの周
方向の分解能と半径方向の分解能との積)を等しくして
いるため、ディスクの有効面積の全域で略等しい欠陥検
出が可能となる。しかも、ディスクの像面にラインセン
サが一致するため、分解能の補正を結像状態で得ること
ができる。
【0027】請求項11記載の発明によれば、請求項8
記載の発明による効果と同様の効果が得られるととも
に、撮像レンズの傾きによるディスクの半径方向の位置
から撮像レンズの入射瞳までの距離の差で生ずるライン
センサ面上の照度分布の傾きが、照明光源からの照明分
布の傾きによって補正される。これにより、画像信号の
S/N比が向上する。
【0028】請求項12記載の発明によれば、請求項7
又は9記載の発明による効果と同様の効果が得られると
ともに、撮像レンズの傾きによるディスクの半径方向の
位置から撮像レンズまでの距離の差で生ずるラインセン
サ面上の照度分布の傾きが、照明光源の傾きによって補
正される。これにより、画像信号のS/N比が向上す
る。
【0029】
【実施例】請求項1記載の発明の一実施例を図1及び図
2に基づいて説明する。1は透光性の合成樹脂により成
形されたディスクである。このディスク1を回転させる
ディスク駆動部2は、モータ3とこのモータ3の回転軸
4に直結されたハブ5とよりなり、このハブ5にディス
クが着脱自在に保持される。モータ3の近傍には、ディ
スク1の半径方向に長い照明光源6が設けられ、この照
明光源6の上方にはディスク1を撮像するカメラ7が設
けられている。このカメラ7は、光軸8がディスク1の
半径方向の垂線9に対して半径方向の外側にαなる角度
をもって傾斜された撮像レンズ10と、ディスク1の半
径方向に沿って多数の受光素子を配列したラインセンサ
11とよりなる。このように撮像レンズ10の光軸8が
傾斜されたカメラ7のフォーカス面12はディスク1の
表面に対してαなる角度をもって傾斜されているが、焦
点はディスク1の有効領域の最外周R2に合わされてい
る。
【0030】そして、モータ3によりディスク1を回転
させ、この過程でディスク1を透過した照明光源からの
光を撮像レンズ10でラインセンサ11に撮像するが、
成形時にディスク1にウエルドラインやフローマーク等
の歪みが発生していると、ラインセンサ11からの出力
が変化するため、ディスク1の欠陥が判別される。
【0031】このときのラインセンサ11の撮像領域を
図2に示す。この場合、ディスク1の最外周R2に焦点
を合わせているため、最外周R2から最内周R1に向か
うに従い焦点がずれる。すなわち、画像がぼけるためラ
インセンサ11の一画素が受光する空間領域(受光視
野)はディスク1の内周に近づくに従い広くなる。図2
において、d1はディスク1の有効領域の最内周R1で
のラインセンサ11の受光視野、d2は最外周R2での
受光視野であるが、この受光視野d1,d2はディスク
1の回転により、T0 からT0 +δtに至る時間内に角
度θだけ相対的に移動する。図2では、ディスク1に対
して受光視野d1,d2を移動させた状態を示してい
る。このδtなる時間は、ラインセンサ11のライン周
波数をfとすると1/fである。
【0032】以上のように、撮像レンズ10の光軸8を
ディスク1の半径方向の垂線9に対してその半径方向に
傾斜させ、且つ、撮像レンズ10の焦点をディスク1の
最外周R2に合わせることにより、ラインセンサ11の
データ蓄積時間でのディスク1の回転時の内外周の移動
距離の差による分解能の差を補正することができる。
【0033】次に、請求項2記載の発明の一実施例を図
1及び図2に基づいて説明する。前記実施例と同一部分
は同一符号を用い説明も省略する(以下同様)。請求項
2記載の発明は、ディスク1の周方向の分解能を均等化
することを目的とする。
【0034】すなわち、ディスク1の有効領域の最内周
をR1、最外周の半径をR2、ディスク1がラインセン
サ11のライン周波数fの逆数に対応する時間δtに回
転する角度をθ、ディスク1の最内周R1を撮像するラ
インセンサ11の画素の受光視野をd1、ディスク1の
最外周R2を撮像するラインセンサ11の画素の受光視
野をd2とした場合に、 d1+R1・θ=d2+R2・θ なる条件の下に、カメラ7の撮像レンズ10の光軸8を
ディスク1の半径方向の垂線9に対してその半径方向
(外側)に傾斜させるとともに、撮像レンズ10の焦点
をディスク1の有効領域の最外周R2に合わせた状態で
カメラ7を設置したディスク外観検査装置の実施例であ
る。
【0035】このような構成によれば、ディスク1の有
効領域の最外周R2に対応する受光視野d2と最内周R
1に対応する受光視野d1との要因を含んだ状態で、ラ
インセンサ11のデータ蓄積時間でのディスク1の回転
時の内外周の移動距離の差による分解能の差が補正され
る。すなわち、ディスク1の内外周の周速度の差に係ら
ず周方向の分解能を略等しくすることができる。
【0036】次に、請求項3記載の発明の一実施例を図
1及び図2に基づいて説明する。請求項3記載の発明
は、ディスク1全面での分解能を均等化することを目的
とするものである。
【0037】すなわち、 d1(d1+R1・θ)=d2(d2+R2・θ) なる条件の下に、カメラ7の撮像レンズ10の光軸8を
ディスク1の半径方向の垂線9に対してその半径方向
(外側)に傾斜させるとともに、撮像レンズ10の焦点
をディスク1の有効領域の最外周R2に合わせた状態で
カメラ7を設置したディスク外観検査装置の実施例であ
る。
【0038】前記実施例の構成は、ディスク1の周方向
の分解能が均等化されたが、像のぼけに方向性がないの
で、アウトフォーカス(像のぼけ)がディスク1の半径
方向の分解能を低下させている。しかし、本実施例によ
れば、ディスクの周方向の分解能と像のぼけとの積(デ
ィスク1の周方向の移動距離を含めたラインセンサ11
の一画素が見る面積、すなわち、ディスク1の周方向の
分解能と半径方向の分解能との積)を等しくしているた
め、ディスク1の有効面積の全域で略等しい欠陥検出が
可能となる。
【0039】次に、請求項4ないし6記載の発明の一実
施例を図3に基づいて説明する。本実施例は、ディスク
1の画像取り込み部分の照度が、ディスク1の半径方向
の位置と撮像レンズ10の入射瞳との光学的距離の二乗
に反比例するように、ディスク1をカメラ7の反対側の
面から照明してディスク1の外観検査を行う。
【0040】このために、ディスク1の半径方向に沿う
ライン型の照明光源6をディスク1を間にしてカメラ7
に対向配置し、ディスク1の画像取り込み部分の照度
が、前記ディスク1の半径方向の位置と撮像レンズ10
の入射瞳との光学的距離の二乗に反比例するように、照
明光源6をディスク1の表面に対してβなる角度をもっ
て傾斜させてある。図中、SR1はディスク1の最内周
R1側の位置と撮像レンズ10の入射瞳との光学的距
離、SR2はディスク1の最内周R2側の位置と撮像レ
ンズ10の入射瞳との光学的距離である。これにより、
ディスク1に対する照明光源6の距離は内周側で短く外
周側で長くなる。また、照明光源6の長さL2は、ディ
スク1上の有効領域での照明光源6への投影長さL1よ
り長い値に定められている。
【0041】このような構成によれば、撮像レンズ10
の傾きによるディスク1の半径方向の位置から撮像レン
ズ10の入射瞳までの距離の差(SR1−SR2)で生
ずるラインセンサ11面上の照度分布の傾きが、照明光
源6からの照明分布の傾きによって補正される。これに
より、画像信号のS/N比が向上する。
【0042】また、照明光源6の長さL2が、ディスク
1上の有効領域での照明光源6への投影長さL1より長
い値に定められているため、ディスク1の有効領域にお
ける最内周R1から最外周R2に至るまでの全域を余裕
をもって照明することが可能となる。これにより、ディ
スク1の最内周R1及び最外周R2でのシェーディング
が小さくなり、平坦な照明が可能となる。
【0043】次に、請求項7記載の発明の一実施例を図
4に基づいて説明する。請求項7記載の発明は、カメラ
7の撮像レンズ10の光軸8をディスク1の半径方向の
垂線9に対してその半径方向の内側にαなる角度をもっ
て傾斜させ、撮像レンズ10の焦点をディスク1の有効
領域の最外周R2に合わせ、ディスク1の半径方向の位
置と撮像レンズ10の入射瞳との光学的距離の二乗に反
比例するように、照明光源6をディスク1の表面に対し
てβなる角度をもって傾斜させたディスク外観検査装置
である。
【0044】このような構成によれば、ディスク1の中
心にモータ3が存在するため、照明光源6をディスク1
の内周側に寄せるスペースに制限があっても、前記実施
例の場合よりも、照明光源6の長さL2をディスク1上
の有効領域での照明光源6への投影長さL1より余裕を
もって長くすることができ、したがって、ディスク1の
最内周R1及び最外周R2でのシェーディングが小さく
なる現象を、より効果的に防止することが可能である。
【0045】次に、請求項8記載の発明の一実施例を図
5に基づいて説明する。請求項8記載の発明は、カメラ
7の撮像レンズ10の光軸8をディスク1の半径方向の
垂線9に対してその半径方向(内側)にαなる角度をも
って傾斜させるとともに、ラインセンサ11を撮像レン
ズ10によるディスク1の像面に一致するように撮像レ
ンズ10の光軸8に対して傾斜させ、ディスク1の外観
検査を行うようにした。なお、前記実施例と同様に、照
明光源6もディスク1の表面に対してβなる角度をもっ
て傾斜されている。
【0046】すなわち、撮像レンズ10の焦点距離、前
側主点、後側主点をそれぞれf、H、H’とし、ディス
ク1の被検査面から前側主点Hまでの距離をa(最内周
R1ではai、最外周R2側ではao)とし、後側主点
H’からラインセンサ11の結像面までの距離をb(最
内周R1対応側ではbi、最外周対応側ではbo)とす
ると、ラインセンサ11の結像面の位置は、 1/a+1/b=1/f である。したがって、 ディスク1の最内周R1側の領域の結像倍率は、mi=
bi/ai ディスク1の最外周R2側の領域の結像倍率は、mo=
bo/ao である。この場合、それぞれの結像倍率が、図1におい
て説明した受光視野d1,d2になるように撮像レンズ
10の光軸8が傾けられている。
【0047】このように、ディスク1の像面にラインセ
ンサ11が一致するため、鮮明な撮像画像が得られる。
また、空間的な高周波成分に強い画像信号が得られる。
【0048】次に、請求項9記載の発明の一実施例を図
5に基づいて説明する。請求項9記載の発明は、前記結
像倍率miによる受光視野をd1、前記結像倍率moに
よる受光視野をd2とした場合に、 d1+R1・θ=d2+R2・θ なる条件の下に、カメラ7の撮像レンズ10の光軸8を
ディスク1の半径方向の垂線9に対してその半径方向
(内側)に傾斜させるとともに、ラインセンサ11を撮
像レンズ10によるディスク1の像面に一致するように
撮像レンズ10の光軸8に対して傾斜させた状態でカメ
ラ7を設置したディスク外観検査装置である。
【0049】このような構成によれば、請求項2記載の
発明と同様に、ディスク1の有効領域の最外周R2に対
応する受光視野d2と最内周R1に対応する受光視野d
1との要因を含んだ状態で、ラインセンサ11のデータ
蓄積時間でのディスク1の回転時の内外周の移動距離の
差による分解能の差が補正される。しかも、ディスク1
の像面にラインセンサ11が一致するため、分解能の補
正が結像状態でなされる。
【0050】さらに、請求項10記載の発明の一実施例
を図5に基づいて説明する。請求項10記載の発明は、
前記結像倍率miによる受光視野をd1、前記結像倍率
moによる受光視野をd2とした場合に、 d1(d1+R1・θ)=d2(d2+R2・θ) なる条件の下に、カメラ7の撮像レンズ10の光軸8を
ディスク1の半径方向の垂線9に対してその半径方向
(内側)に傾斜させるとともに、ラインセンサ11を撮
像レンズ10によるディスク1の像面に一致するように
撮像レンズ10の光軸8に対して傾斜させた状態でカメ
ラ7を設置したディスク外観検査装置である。
【0051】このような構成によれば、請求項3記載の
発明と同様に、ディスク1の周方向の分解能と像のぼけ
との積(ディスク1の周方向の移動距離を含めたライン
センサ11の一画素が見る面積、すなわち、ディスク1
の周方向の分解能と半径方向の分解能との積)を等しく
しているため、ディスク1の有効面積の全域で略等しい
欠陥検出が可能となる。しかも、ディスク1の像面にラ
インセンサ11が一致するため、分解能の補正が結像状
態でなされる。
【0052】次に、請求項11記載の発明の一実施例を
図5に基づいて説明する。請求項11記載の発明は、請
求項8記載の発明において、ディスク1の半径方向の各
位置での撮像レンズ10による結像倍率をmとすると
き、ディスク1の画像取り込み部分の照度が1+mの二
乗に反比例するように、ディスク1をカメラ7の反対側
の面から照明するようにしたディスク外観検査方法であ
る。
【0053】このディスク検査方法によれば、請求項8
記載の発明による効果が得られるとともに、撮像レンズ
10の傾きによるディスク1の半径方向の位置から撮像
レンズ10の入射瞳までの距離の差で生ずるラインセン
サ11面上の照度分布の傾きが、照明光源6からの照明
分布の傾きによって補正される。これにより、画像信号
のS/N比が向上する。
【0054】請求項12記載の発明の一実施例を図5に
基づいて説明する。請求項12記載の発明は、請求項7
又は9記載の発明において、ディスク1の半径方向に沿
うライン型の照明光源6をディスク1を間にしてカメラ
7に対向配置し、ディスク1の半径方向の各位置での撮
像レンズ10による結像倍率をmとするとき、ディスク
1の画像取り込み部分の照度が1+mの二乗に反比例す
るように、照明光源6をディスク1の表面に対してβな
る角度をもって傾斜させたディスク外観検査装置であ
る。
【0055】このような構成によれば、請求項7又は9
記載の効果が得られるとともに、撮像レンズ10の傾き
によるディスク1の半径方向の位置から撮像レンズ10
までの距離の差で生ずるラインセンサ11面上の照度分
布の傾きが、照明光源6の傾きによって補正される。こ
れにより、画像信号のS/N比が向上する。
【0056】また、レンズによる像の照度は光源の輝度
に比例することが知られている。すなわち、均一の照度
では、結像倍率が小さいレンズの外周側では像照度が高
く、結像倍率が大きい内周側の像照度が低くなる。そこ
で、結像倍率が小さいディスク1の外周側の照度を相対
的に低く、結像倍率が大きい内周側の照度を高くするよ
うにする。このために、図3に示すように、照明光源6
をディスク1の内周側で近く外周側で遠くなるように傾
けて配置し、ディスク1の照度を内周程高くなるように
補正することもできる。
【0057】この場合、ディスク1を透過する照明光源
6の光を撮像レンズ10で結像する状態に限られるもの
ではなく、照明光源6からの光をディスク1の表面で反
射させ、その反射光を撮像レンズ10で結像する構造に
も適用することが可能である。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、カメラの撮像レ
ンズの光軸をディスクの半径方向の垂線に対してその半
径方向に傾斜させるとともに、撮像レンズの焦点をディ
スクの有効領域の最外周に合わせた状態でディスクを撮
像するようにしたので、ラインセンサのデータ蓄積時間
でのディスクの回転時の内外周の移動距離の差による分
解能の差を補正することができる。
【0059】請求項2記載の発明は、ディスクの有効領
域の最内周をR1、最外周の半径をR2、ディスクがラ
インセンサのライン周波数fの逆数に対応する時間δt
に回転する角度をθ、ディスクの最内周を撮像するライ
ンセンサの画素の受光視野をd1、ディスクの最外周を
撮像するラインセンサの画素の受光視野をd2とした場
合に、 d1+R1・θ=d2+R2・θ なる条件の下に、カメラの撮像レンズの光軸をディスク
の半径方向の垂線に対してその半径方向に傾斜させると
ともに、撮像レンズの焦点をディスクの有効領域の最外
周に合わせたので、ディスクの有効領域の最外周に対応
する受光視野と最内周に対応する受光視野との要因を含
んだ状態で、ラインセンサのデータ蓄積時間でのディス
クの回転時の内外周の移動距離の差による分解能の差を
補正することができる。
【0060】請求項3記載の発明は、ディスクの有効領
域の最内周をR1、最外周の半径をR2、ディスクがラ
インセンサのライン周波数fの逆数に対応する時間δt
に回転する角度をθ、ディスクの最内周を撮像するライ
ンセンサの画素の受光視野をd1、ディスクの最外周を
撮像するラインセンサの画素の受光視野をd2とした場
合に、 d1(d1+R1・θ)=d2(d2+R2・θ) なる条件の下に、カメラの撮像レンズの光軸をディスク
の半径方向の垂線に対してその半径方向に傾斜させると
ともに、撮像レンズの焦点をディスクの有効領域の最外
周に合わせたので、ディスクの周方向の分解能とディス
クの半径方向の分解能との積を等しくすることができ、
したがって、ディスクの有効面積の全域で略等しい欠陥
検出を行うことができる。
【0061】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ディスクの画像取り込み部分の照度が、デ
ィスクの半径方向の位置と撮像レンズの入射瞳との光学
的距離の二乗に反比例するように、ディスクを照明する
ようにしたので、請求項1記載の発明による効果と同様
の効果が得られるとともに、撮像レンズの傾きによるデ
ィスクの半径方向の位置から撮像レンズの入射瞳までの
距離の差で生ずるラインセンサ面上の照度分布の傾き
を、照明光源からの照明分布の傾きによって補正するこ
とができ、これにより、画像信号のS/N比を向上させ
ることができる。
【0062】請求項5記載の発明は、請求項2又は3記
載の発明において、ディスクの半径方向に沿うライン型
の照明光源をディスクに対向配置し、ディスクの画像取
り込み部分の照度が、ディスクの半径方向の位置と撮像
レンズの入射瞳との光学的距離の二乗に反比例するよう
に、照明光源をディスクの表面に対して傾斜させたの
で、請求項2又は3記載の効果が得られるとともに、撮
像レンズの傾きによるディスクの半径方向の位置から撮
像レンズの入射瞳までの距離の差で生ずるラインセンサ
面上の照度分布の傾きを、照明光源の傾きによって補正
することができ、これにより、画像信号のS/N比を向
上させることができる。
【0063】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、照明光源の長さを、ディスク上の有効領域
での照明光源への投影長さより長い値に定めたので、デ
ィスクの有効領域における最内周から最外周に至るまで
の全域を余裕をもって照明することができ、これによ
り、最内周及び最外周でのシェーディングを小さくし、
平坦な照明を行うことができる。
【0064】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、カメラの撮像レンズの光軸をディスクの半
径方向の垂線に対してその半径方向の内側に傾斜させた
ので、照明光源をディスクの内周側に寄せるスペースに
制限があっても、ディスクの有効領域の最内周よりディ
スクの中心寄りを余裕をもって照明することが可能とな
る。
【0065】請求項8記載の発明は、カメラの撮像レン
ズの光軸を前記ディスクの半径方向の垂線に対してその
半径方向に傾斜させるとともに、ラインセンサをカメラ
の撮像レンズによるディスクの像面に一致するように撮
像レンズに対して傾斜させた状態でディスクを撮像する
ようにしたので、鮮明な撮像画像を得ることができ、ま
た、空間的な高周波成分に強い画像信号を得ることがで
きる。
【0066】請求項9記載の発明は、ディスクの有効領
域の最内周をR1、最外周の半径をR2、ディスクがラ
インセンサのライン周波数fの逆数に対応する時間δt
に回転する角度をθ、ディスクの有効領域最内周結像倍
率miによる受光視野をd1、ディスクの最外周結像倍
率moによる受光視野をd2とした場合に、 d1+R1・θ=d2+R2・θ なる条件の下に、カメラの撮像レンズの光軸をディスク
の半径方向の垂線に対してその半径方向に傾斜させると
ともに、ラインセンサをカメラの撮像レンズによるディ
スクの像面に一致するように撮像レンズに対して傾斜さ
せた状態でカメラを設置したので、請求項2記載の発明
と同様に、ディスクの有効領域の最外周R2に対応する
受光視野d2と最内周R1に対応する受光視野d1との
要因を含んだ状態で、ラインセンサのデータ蓄積時間で
のディスクの回転時の内外周の移動距離の差による分解
能の差を補正することができる。しかも、ディスクの像
面にラインセンサが一致するため、分解能の補正を結像
状態で行うことができる。
【0067】請求項10記載の発明は、ディスクの有効
領域の最内周をR1、最外周の半径をR2、ディスクが
ラインセンサのライン周波数fの逆数に対応する時間δ
tに回転する角度をθ、ディスクの有効領域最内周結像
倍率miによる受光視野をd1、ディスクの最外周結像
倍率moによる受光視野をd2とした場合に、 d1(d1+R1・θ)=d2(d2+R2・θ) なる条件の下に、カメラの撮像レンズの光軸をディスク
の半径方向の垂線に対してその半径方向に傾斜させると
ともに、ラインセンサをカメラの撮像レンズによるディ
スクの像面に一致するように撮像レンズに対して傾斜さ
せた状態でカメラを設置したので、請求項3記載の発明
と同様に、ディスクの周方向の分解能と像のぼけとの積
(ディスクの周方向の移動距離を含めたラインセンサの
一画素が見る面積、すなわち、ディスクの周方向の分解
能と半径方向の分解能との積)を等しくしているため、
ディスクの有効面積の全域で略等しい欠陥検出が可能と
なる。しかも、ディスクの像面にラインセンサが一致す
るため、分解能の補正を結像状態で得ることができる。
【0068】請求項11記載の発明は、請求項8記載の
発明において、ディスクの半径方向の各位置でのカメラ
の撮像レンズによる結像倍率をmとするとき、ディスク
の画像取り込み部分の照度が1+mの二乗に反比例する
ように、ディスクを照明するようにしたので、請求項8
記載の発明による効果を得ることができるとともに、撮
像レンズの傾きによるディスクの半径方向の位置から撮
像レンズの入射瞳までの距離の差で生ずるラインセンサ
面上の照度分布の傾きを、照明光源からの照明分布の傾
きによって補正することができ、これにより、画像信号
のS/N比を向上させることができる。
【0069】請求項12記載の発明は、請求項7又は9
記載の発明において、ディスクの半径方向に沿うライン
型の照明光源を前記ディスクに対向配置し、ディスクの
半径方向の各位置でのカメラの撮像レンズによる結像倍
率をmとするとき、ディスクの画像取り込み部分の照度
が1+mの二乗に反比例するように、照明光源をディス
クの表面に対して傾斜させたので、請求項7又は9記載
の効果が得られるとともに、撮像レンズの傾きによるデ
ィスクの半径方向の位置から撮像レンズ10までの距離
の差で生ずるラインセンサ11面上の照度分布の傾き
を、照明光源の傾きによって補正することができる。こ
れにより、画像信号のS/N比を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1ないし3記載の発明の一実施例におけ
る一部を断面にした正面図である。
【図2】図1のディスクとラインセンサの受光視野との
関係を示す平面図である。
【図3】請求項4ないし6記載の発明の一実施例におけ
る一部を断面にした正面図である。
【図4】請求項7記載の発明の一実施例における一部を
断面にした正面図である。
【図5】請求項8ないし12記載の発明の一実施例にお
ける一部を断面にした正面図である。
【図6】従来のディスクとラインセンサの受光視野との
関係を示す平面図である。
【図7】移動物体の移動距離と分解能との関係を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 ディスク駆動部 6 照明光源 7 カメラ 8 撮像レンズの光軸 9 ディスクの半径方向の垂線 10 撮像レンズ 11 ラインセンサ R1 最内周 R2 最外周
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 1/00 G11B 7/26 8721−5D

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを回転させ、前記ディスクの半
    径方向に沿って配置したラインセンサを有するカメラに
    より前記ディスクを撮像し、撮像結果により異常を判定
    するようにしたディスク外観検査方法において、前記カ
    メラの撮像レンズの光軸を前記ディスクの半径方向の垂
    線に対してその半径方向に傾斜させるとともに、前記撮
    像レンズの焦点を前記ディスクの有効領域の最外周に合
    わせた状態で前記ディスクを撮像するようにしたことを
    特徴とするディスク外観検査方法。
  2. 【請求項2】 ディスクを回転させるディスク駆動部
    と、前記ディスクの半径方向に沿って配置されたライン
    センサを有するカメラとを具備するディスク外観検査装
    置において、前記ディスクの有効領域の最内周をR1、
    最外周の半径をR2、前記ディスクが前記ラインセンサ
    のライン周波数fの逆数に対応する時間δtに回転する
    角度をθ、前記ディスクの最内周を撮像する前記ライン
    センサの画素の受光視野をd1、前記ディスクの最外周
    を撮像する前記ラインセンサの画素の受光視野をd2と
    した場合に、 d1+R1・θ=d2+R2・θ なる条件の下に、前記カメラの撮像レンズの光軸を前記
    ディスクの半径方向の垂線に対してその半径方向に傾斜
    させるとともに、前記撮像レンズの焦点を前記ディスク
    の有効領域の最外周に合わせた状態で前記カメラを設置
    したことを特徴とするディスク外観検査装置。
  3. 【請求項3】 ディスクを回転させるディスク駆動部
    と、前記ディスクの半径方向に沿って配置されたライン
    センサを有するカメラとを具備するディスク外観検査装
    置において、前記ディスクの有効領域の最内周をR1、
    最外周の半径をR2、前記ディスクが前記ラインセンサ
    のライン周波数fの逆数に対応する時間δtに回転する
    角度をθ、前記ディスクの最内周を撮像する前記ライン
    センサの画素の受光視野をd1、前記ディスクの最外周
    を撮像する前記ラインセンサの画素の受光視野をd2と
    した場合に、 d1(d1+R1・θ)=d2(d2+R2・θ) なる条件の下に、前記カメラの撮像レンズの光軸を前記
    ディスクの半径方向の垂線に対してその半径方向に傾斜
    させるとともに、前記撮像レンズの焦点を前記ディスク
    の有効領域の最外周に合わせた状態で前記カメラを設置
    したことを特徴とするディスク外観検査装置。
  4. 【請求項4】 ディスクの画像取り込み部分の照度が、
    前記ディスクの半径方向の位置と撮像レンズの入射瞳と
    の光学的距離の二乗に反比例するように、前記ディスク
    を照明するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    ディスク外観検査方法。
  5. 【請求項5】 ディスクの半径方向に沿うライン型の照
    明光源を前記ディスクを間にしてカメラに対向配置し、
    ディスクの画像取り込み部分の照度が、前記ディスクの
    半径方向の位置と撮像レンズの入射瞳との光学的距離の
    二乗に反比例するように、前記照明光源を前記ディスク
    の表面に対して傾斜させたことを特徴とする請求項2又
    は3記載のディスク外観検査装置。
  6. 【請求項6】 照明光源の長さを、ディスク上の有効領
    域での前記照明光源への投影長さより長い値に定めたこ
    とを特徴とする請求項5記載のディスク外観検査装置。
  7. 【請求項7】 カメラの撮像レンズの光軸をディスクの
    半径方向の垂線に対してその半径方向の内側に傾斜させ
    たことを特徴とする請求項6記載の発明のディスク外観
    検査装置。
  8. 【請求項8】 ディスクを回転させ、前記ディスクの半
    径方向に沿って配置したラインセンサを有するカメラに
    より前記ディスクを撮像し、撮像結果により異常を判定
    するようにしたディスク外観検査方法において、前記カ
    メラの撮像レンズの光軸を前記ディスクの半径方向の垂
    線に対してその半径方向に傾斜させるとともに、前記ラ
    インセンサを前記カメラの撮像レンズによる前記ディス
    クの像面に一致するように前記撮像レンズに対して傾斜
    させた状態で前記ディスクを撮像するようにしたことを
    特徴とするディスク外観検査方法。
  9. 【請求項9】 ディスクを回転させるディスク駆動部
    と、前記ディスクの半径方向に沿って配置されたライン
    センサを有するカメラとを具備するディスク外観検査装
    置において、前記ディスクの有効領域の最内周をR1、
    最外周の半径をR2、前記ディスクが前記ラインセンサ
    のライン周波数fの逆数に対応する時間δtに回転する
    角度をθ、前記ディスクの有効領域最内周結像倍率mi
    による受光視野をd1、前記ディスクの最外周結像倍率
    moによる受光視野をd2とした場合に、 d1+R1・θ=d2+R2・θ なる条件の下に、前記カメラの撮像レンズの光軸を前記
    ディスクの半径方向の垂線に対してその半径方向に傾斜
    させるとともに、前記ラインセンサを前記カメラの撮像
    レンズによる前記ディスクの像面に一致するように前記
    撮像レンズに対して傾斜させた状態で前記カメラを設置
    したことを特徴とするディスク外観検査装置。
  10. 【請求項10】 ディスクを回転させるディスク駆動部
    と、前記ディスクの半径方向に沿って配置されたライン
    センサを有するカメラとを具備するディスク外観検査装
    置において、前記ディスクの有効領域の最内周をR1、
    最外周の半径をR2、前記ディスクが前記ラインセンサ
    のライン周波数fの逆数に対応する時間δtに回転する
    角度をθ、前記ディスクの有効領域最内周結像倍率mi
    による受光視野をd1、前記ディスクの最外周結像倍率
    moによる受光視野をd2とした場合に、 d1(d1+R1・θ)=d2(d2+R2・θ) なる条件の下に、前記カメラの撮像レンズの光軸を前記
    ディスクの半径方向の垂線に対してその半径方向に傾斜
    させるとともに、前記ラインセンサを前記カメラの撮像
    レンズによる前記ディスクの像面に一致するように前記
    撮像レンズに対して傾斜させた状態で前記カメラを設置
    したことを特徴とするディスク外観検査装置。
  11. 【請求項11】 ディスクの半径方向の各位置での前記
    カメラの撮像レンズによる結像倍率をmとするとき、デ
    ィスクの画像取り込み部分の照度が1+mの二乗に反比
    例するように、前記ディスクを照明するようにしたこと
    を特徴とする請求項8記載のディスク外観検査方法。
  12. 【請求項12】 ディスクの半径方向に沿うライン型の
    照明光源を前記ディスクに対向配置し、前記ディスクの
    半径方向の各位置での前記カメラの撮像レンズによる結
    像倍率をmとするとき、ディスクの画像取り込み部分の
    照度が1+mの二乗に反比例するように、前記照明光源
    を前記ディスクの表面に対して傾斜させたことを特徴と
    する請求項7又は9記載のディスク外観検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019049544A (ja) * 2017-09-08 2019-03-28 住友化学株式会社 検査装置および検査方法
WO2021024319A1 (ja) * 2019-08-02 2021-02-11 株式会社日立ハイテク 欠陥検査装置および欠陥検査方法

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