JPH08200351A - 自動車の走行機構部分のための玉接手 - Google Patents

自動車の走行機構部分のための玉接手

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JPH08200351A
JPH08200351A JP7261407A JP26140795A JPH08200351A JP H08200351 A JPH08200351 A JP H08200351A JP 7261407 A JP7261407 A JP 7261407A JP 26140795 A JP26140795 A JP 26140795A JP H08200351 A JPH08200351 A JP H08200351A
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JP
Japan
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joint
ball
sliding socket
ball joint
casing
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JP7261407A
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Alfons Nordloh
ノルトロー アルフォンス
Volker Grube
グルーベ フォルカー
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ZF Lemfoerder GmbH
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ZF Lemfoerder GmbH
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 玉接手における不可避的な摩擦モーメントを
減少させる。 【解決手段】 自動車の走行機構部分のための玉接手で
あり，接手ピン（１）に構成されている接手玉体（２）
が，ケーシング（３）の内部で，プラスチックから成る
滑りソケット（４）内に支承されている。滑りソケット
の外面はケーシングの内面によって緊密に取り囲まれて
いる。製作公差を補償するために，滑りソケットの外面
の，少なくとも接手玉体によって大きな負荷を受ける箇
所に，滑りソケットの材料よりも大きな弾性を有する材
料（７）が，凹所内に収容されて，配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は，自動車の走行機構
部分のための玉接手であって，接手ピンに構成されてい
る接手玉体が，ケーシングの内部で，プラスチックから
成る滑りソケット内に支承されており，滑りソケットの
外面はケーシングの内面によって緊密に取り囲まれてい
る形式のものに関する。
【０００２】
【従来の技術】このような形式の玉接手は，ドイツ連邦
共和国特許第 38 28 683 号明細書及び図面に記載され
ている。この場合，滑りソケットの内側の滑り面に潤滑
剤で満たされた溝が設けられているとともに，これらの
溝の範囲において滑りソケットの外面には平らな凹所が
設けられており，これらの凹所によって，滑りソケット
はケーシングに向かって半径方向に変形することがで
き，これによって内側の溝の，製作時に必然的に厚くな
る縁による影響が補償される。ドイツ連邦共和国実用新
案第 74 24 445 号明細書には同じような効果が達成さ
れることが記載されており，この場合滑りソケットの壁
厚が極めてわずかにされていて，滑りソケットの外面に
リブが形成されている。
【０００３】玉接手のための，異なった大きさの弾性を
有する複数の部分から成る滑りソケットはドイツ連邦共
和国特許出願公告第 10 14 441 号明細書及び図面に記
載されている。接手玉体が，潤滑液体で満たされている
弾性材料製の中空体内に配置されている玉接手は，ドイ
ツ連邦共和国特許出願公開第 35 22 013 号明細書及び
図面に記載されている。
【０００４】良好な滑り性質を有していて滑りソケット
の製作に特に適している材料は大きな剛性を有している
ので，接手玉体・ケーシング及び滑りソケットの製作公
差によって，種々の大きさの不都合な摩擦モーメントが
不可避的に生じる。摩擦モーメントをわずかにすると同
時に，大きな負荷を受ける際の軸方向及び半径方向の変
位を極めてわずかにするという要求は次第に強くなって
きており，新しい解決策を探さなければならない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は，玉接手の構造的な変化によって製作公差を補償し，
最初に述べた形式の玉接手における不可避的な摩擦モー
メントを減少させることである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に，本発明の構成では，最初に述べた形式の玉接手にお
いて，滑りソケットの外面の，少なくとも接手玉体によ
って大きな負荷を受ける箇所に，滑りソケットの材料よ
りも大きな弾性を有する材料が，凹所内に収容されて，
配置されているようにした。
【０００７】
【発明の実施の形態】滑りソケットの材料よりも大きな
弾性を有する材料が，少なくとも接手玉体の赤道のとこ
ろで，赤道平面の両側にまたがって延びている凹所内に
収容されているようにすると，有利である。大きな弾性
を有する材料は，環形に連続して，あるいは単に部分的
に，滑りソケットの外面に配置しておくことができ，そ
の場合，大きな弾性を有する材料を収容する凹所の大き
さ及び横断面形状は，その都度の玉接手の構造及び玉接
手の予期される作業負荷に適合するように，選定するこ
とができる。
【０００８】
【実施例】図示の実施例において，玉接手は，接手ピン
１の一端部に構成されている接手玉体２と，ケーシング
３とから成っており，接手玉体２はケーシング３内で滑
りソケット４によって自在に滑り運動可能に支承されて
いる。この場合滑り運動は接手玉体２の外面と滑りソケ
ット４の内面との間で行われる。ケーシング３はその内
面で，滑りソケット４の外面を取り囲んでおり，滑りソ
ケット４は半径方向でケーシング３に支えられている。
接手ピン１に設けられている固定手段５によって，接手
ピン１は自動車の走行機構部分に結合可能であり，固定
手段６によってケーシング３は別の走行機構部分に結合
可能である。
【０００９】製作公差を補償するために，滑りソケット
４の外面とケーシング３の内面との間に，滑りソケット
４の弾性的な材料よりも大きな弾性を有する材料７が配
置されていて，凹所内に収容されており，この凹所は滑
りソケット４の外面に，部分的にあるいは環形に連続し
て，形成されている。図１の実施例では，この大きな弾
性を有する材料７はレンズ形の横断面を有しており，ほ
ぼ接手玉体２の赤道１１の範囲に配置されており，赤道
１１の平面の両側にまたがって延びている。この場合大
きな弾性を有する材料７は，滑りソケット４の周方向で
程度の差こそあれ，大きな長さにわたって，例えば環形
に連続して，配置しておくことができる。大きな弾性を
有する材料７を収容する凹所の横断面形状は，その都度
の玉接手の構造及び主要な作業負荷方向に適合するよう
に，選定することができる。
【００１０】図２に示した実施例においては，玉接手の
接手ピン１は主として軸方向に負荷を受けるようになっ
ており，したがって大きな弾性を有する材料７は，軸方
向の力が接手玉体２とケーシング３との間で伝達される
範囲に配置されている。大きな弾性を有する材料７は比
較的に薄い層として，特定の箇所に，あるいは環形に連
続して，配置されている。この実施例に関連して，図３
に示した実施例においては，大きな弾性を有する材料７
は，ケーシング３の円筒形の内面の範囲にも，また軸方
向の力を伝達する傾斜面の範囲にも，配置されている。
これによって，材料７は玉接手が半径方向に負荷される
場合にも，また軸方向に負荷される場合にも，製作公差
を補償することができる。
【００１１】図１〜図３に示した実施例とかなり異なっ
た実施例が図４に示されている。この実施例では，玉接
手のケーシング３はその円筒形の内面で滑りソケット４
の円筒形の外面を取り囲んでおり，これらの内面と外面
との間には薄い層として構成された大きな弾性を有する
材料７が配置されている。この実施例においても，大き
な弾性を有する材料７は周方向で単に部分的に，あるい
は環形に連続して，配置しておくことができる。
【００１２】図４に示した実施例は，ケーシング３・接
手玉体２及び滑りソケットの形状が図１〜図３の実施例
と異なっている。またシールベローズ８の形状も異なっ
ている。すべての実施例において，この弾性材料から成
るシールベローズ８は，ケーシング３の，接手ピン１が
出ている開いている側の縁と，接手ピン１との間の透き
間を閉じるものであって，その一端部をばねリング９に
よってケーシング３に溝に固定され，かつ他方の端部を
ばねリング１０によって接手ピン１に固定されている。
【００１３】
【発明の効果】以上のように，滑りソケットの外面に大
きな弾性を有する材料を配置したことによって，滑りソ
ケットの弾性に不都合な影響を及ぼすことなしに，製作
公差を補償することができる。製作公差の補償は安価に
行うことができる。滑りソケットは引き続いて一体に構
成することができ，滑りソケットの長年の使用によって
得られた有利な構造を維持することができることは，特
に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施例を，一半部を正面図で，他半部を軸
線平面を通る断面図で示す。
【図２】第２実施例を，一半部を正面図で，他半部を軸
線平面を通る断面図で示す。
【図３】第３実施例を，一半部を正面図で，他半部を軸
線平面を通る断面図で示す。
【図４】第４実施例の，軸線平面を通る断面図である。
【符号の説明】
１ 接手ピン， ２ 接手玉体， ３ ケーシング，
４ 滑りソケット， ５及び６ 固定手段， ７ 材
料， ８ シールベローズ， ９及び１０ ばねリン
グ， １１ 赤道

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 自動車の走行機構部分のための玉接手で
    あって，接手ピンに構成されている接手玉体が，ケーシ
    ングの内部で，プラスチックから成る滑りソケット内に
    支承されており，滑りソケットの外面はケーシングの内
    面によって緊密に取り囲まれている形式のものにおい
    て，滑りソケット（４）の外面の，少なくとも接手玉体
    （２）によって大きな負荷を受ける箇所に，滑りソケッ
    ト（４）の材料よりも大きな弾性を有する材料（７）
    が，凹所内に収容されて，配置されていることを特徴と
    する，自動車の走行機構部分のための玉接手。
  2. 【請求項２】 滑りソケット（４）の材料よりも大きな
    弾性を有する材料（７）が，少なくとも接手玉体（２）
    の赤道（１１）のところで，赤道平面の両側にまたがっ
    て延びている凹所内に収容されていることを特徴とす
    る，請求項１記載の玉接手。
  3. 【請求項３】 大きな弾性を有する材料（７）が，半径
    方向で大きな負荷を受ける箇所に部分的に配置されてい
    て，滑りソケット（４）の外面の凹所内に収容されてい
    ることを特徴とする，請求項２記載の玉接手。
  4. 【請求項４】 大きな弾性を有する材料（７）が，単数
    又は複数の環形の凹所内に収容されていて，周方向で連
    続して配置されていることを特徴とする，請求項２記載
    の玉接手。
  5. 【請求項５】 大きな弾性を有する材料（７）が滑りソ
    ケット（４）の外面にスリーブ状に取り付けられてい
    て，接手玉体（２）の赤道（１１）の平面の両側にまた
    がって，ほぼ滑りソケット（４）の軸方向全高にわたっ
    て延びていることを特徴とする，請求項１記載の玉接
    手。
JP7261407A 1994-10-10 1995-10-09 自動車の走行機構部分のための玉接手 Pending JPH08200351A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4436428.8 1994-10-10
DE4436428A DE4436428C2 (de) 1994-10-12 1994-10-12 Kugelgelenk für Fahrwerksteile in Kraftfahrzeugen

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08200351A true JPH08200351A (ja) 1996-08-06

Family

ID=6530568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7261407A Pending JPH08200351A (ja) 1994-10-10 1995-10-09 自動車の走行機構部分のための玉接手

Country Status (5)

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US (1) US5601305A (ja)
EP (1) EP0707158A3 (ja)
JP (1) JPH08200351A (ja)
KR (1) KR0177859B1 (ja)
DE (1) DE4436428C2 (ja)

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