JPH082000Y2 - マスターシリンダ - Google Patents

マスターシリンダ

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JPH082000Y2
JPH082000Y2 JP1989110772U JP11077289U JPH082000Y2 JP H082000 Y2 JPH082000 Y2 JP H082000Y2 JP 1989110772 U JP1989110772 U JP 1989110772U JP 11077289 U JP11077289 U JP 11077289U JP H082000 Y2 JPH082000 Y2 JP H082000Y2
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JP
Japan
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secondary piston
casing
piston
metal rod
master cylinder
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JP1989110772U
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JPH0349157U (ja
Inventor
武仁 伊藤
守 鈴木
Original Assignee
リズム自動車部品製造株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はマスターシリンダに関し、詳しくはセカンダ
リーピストンを樹脂化したタンデム型のマスターシリン
ダに関する。
(従来の技術) 近時、タンデム型のマスターシリンダにおいては、軽
量化および低コスト化を図るためにピストンを樹脂から
形成する試みがなされている。
この種のマスターシリンダとしては、例えば、ケーシ
ング内に軸方向に移動可能にプライマリーピストンおよ
びセカンダリーピストンを設け、これらのうちセカンダ
リーピストンを硬質の樹脂から形成している。そして、
該ピストンによってケーシング内を2つの圧油室に区画
し、リザーバタンクからのブレーキ油を該油圧室を介し
てフロントおよびリヤのホイールシリンダに供給してい
る。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このようなマスターシリンダにあって
は、特に、セカンダリーピストンが樹脂で形成されるた
め、車両への実装時における油室内のエアー抜き作業あ
るいはブレーキ失陥によりセカンダリーピストンがケー
シングに衝合されると、該衝合部分でセカンダリーピス
トンが破損し易いという問題があった。
(考案の目的) そこで本考案は、ケーシングの底部に衝合するセカン
ダリーピストンの一部を金属で構成することにより、衝
合部分が破損しないようセカンダリーピストンの強度を
向上させることを目的としている。
(課題を解決するための手段) 本考案によるマスターシリンダは上記目的達成のた
め、(1)有底筒状のケーシングと、ケーシング内で軸
方向に移動可能に設けられたプライマリーピストンおよ
び樹脂より形成されたセカンダリーピストンを備え、前
記セカンダリーピストンに軸方向一端からケーシングの
底部に向って突出する金属製の突出部を設け、セカンダ
リーピストンが該突出部を介してケーシングに衝合する
ようにしたことを特徴としており、また、(2)前記突
出部がセカンダリーピストンに一端部を埋設された金属
棒の他端部で構成され、該金属棒の一端部外周に凹状又
は凸状の抜け止め部を形成したことを特徴としているも
のである。
(作用) 本考案では、セカンダリーピストンに軸方向一端から
ケーシングの底部に向って突出する金属製の突出部が設
けられ、エアー抜き作業時やブレーキの失陥時等にセカ
ンダリーピストンが突出部を介してケーシングに衝合さ
れる。したがって、セカンダリーピストンの強度が十分
に確保され、破損等が確実に防止される。
また、前記突出部がセカンダリーピストンに一端部を
埋設された金属棒の他端部で構成され、該金属棒の一端
部外周に凹状又は凸状の抜け止めが形成される。したが
って、金属棒は衝撃を受けるにも拘らずピストンに強固
に保持される。
(実施例) 以下、本考案を図面に基づいて説明する。
図は本考案に係るマスターシリンダの一実施例を示す
図である。
まず、構成を説明する。同図において、1はケーシン
グであり、ケーシング1の内部にはプライマリーピスト
ン2および樹脂から形成されたセカンダリーピストン3
が軸方向に移動可能に設けられている。プライマリーピ
ストン2は図外のブレーキペダルからの操作力を受けて
図中左行するものであり、両ピストン2、3によって第
1油圧室4および第2油圧室5が画成されており、第
1、2油室4、5にはそれぞれ第1スプリング6および
第2のスプリング7が縮設されている。第1スプリング
6はリテーナ8a、8bを介して摺動部材9に収縮自在に支
持されている。第2スプリング7は一端がリテーナ10を
介してセカンダリーピストン3に当接しているとともに
他端がケーシング1の底部1aに当接しており、セカンダ
リーピストン3を図中右方向に付勢している。
ケーシング1にはブレーキ油が貯留されたリザーバタ
ンク11が取付けられており、リザーバタンク11はケーシ
ング1に形成された第1供給孔1bおよび第2供給孔1cを
介しそれぞれ図示状態で第1、2油室4、5に連通して
いる。このため、リザーバタンク11からのブレーキ油は
該供給孔1b、1cを介して第1、2油室に供給される。ま
た、プライマリーピストン2およびセカンダリーピスト
ン3にはそれぞれプライマリーカップ12およびセカンダ
リーカップ13が嵌着されており、これらカップ12、13は
各ピストン2、3が図中左方向に移動したとき各供給孔
1b、1cを閉止して第1、2油室4、5内のブレーキ油圧
をケーシング1に形成された第1吐出孔1dおよび第2吐
出孔1eを介してフロントおよびリヤのホイールシリンダ
に供給する。
一方、セカンダリーピストン3は金属棒14をインサー
ト成形したものであり、金属棒14の一端部がセカンダリ
ーピストン3に埋設されている。この金属棒14の一端部
の外周には抜け止め部としての凸部14aがローレットと
して形成されており、金属棒14がピストン3から抜け出
るのを防止している。また、金属棒14の他端部はピスト
ン3の一端部からケーシング1の底部1aに向って突出す
る突出部14bとして設けられており、この突出部14bはピ
ストン3がケーシング1の底部1a側に移動したとき底部
1aに衝合する。
次に、作用を説明する。
車両の制動時、ブレーキペダル踏力又はこれを倍力し
た操作力がプライマリーピストン2に加えられると、プ
ライマリーピストン2は第1スプリング6の付勢力に抗
して図中左行し、プライマリーカップ12が第1供給孔1b
を閉止する。このため、第1供給孔1bと第1油圧室4と
の連通が遮断され第1油圧室4内のブレーキ油圧が第1
吐出孔1dを介してフロントホイールシリンダに供給され
る。また、セカンダリーピストン3は第1油圧室4のブ
レーキ油圧の高まりに応じて図中左行し、セカンダリー
カップ13が第2供給孔1cを閉止する。このため、第2供
給孔1cと第2油圧室5との連通が遮断され第2油圧室5
内のフレーム油圧が第2吐出孔1eを介してリヤホイール
シリンダに供給される。
一方、例えばリヤ側のブレーキ系統が失陥したときに
は、第2油圧室5のブレーキ油圧が低くなるため、セカ
ンダリーピストン3は第1油圧室4のブレーキ油圧を受
けて図中左行し、突出部14bが底部1aに衝合される。こ
のため、第1油圧室4のブレーキ油圧によってフロント
ホイールシリンダにブレーキ油圧を供給して前輪の制動
力によって車両を制動させる。この間、セカンダリーピ
ストン3は第1油圧室4のブレーキ油圧等を受けて金属
棒14の突出部14bを底部1aに衝合させるが突出部14bが、
金属製であるためセカンダリーピストン3の強度は十分
に確保されており、セカンダリーピストン3が破損する
ことがない。また、金属棒14の一端部に凸部14aを形成
しているため、衝撃による緩み等によって金属棒14がセ
カンダリーピストン3から抜け出るのを防止することが
できる。
なお、本実施例では金属棒14に凸部14aを設けている
が、金属棒14に凹部を設けるようにしても良い。
(効果) 本考案によれば、セカンダリーピストンに軸方向一端
からケーシングの底部に向って突出する金属製の突出部
を設け、セカンダリーピストンが該突出部を介してケー
シングに衝合するようにしているので、セカンダリーピ
ストンの強度を十分に確保してエアー抜き作業時やブレ
ーキの失陥時等にセカンダリーピストンが破損するのを
防止することができる。また、前記突出部をセカンダリ
ーピストンに一端部を埋設された金属棒の他端部で構成
し、該金属棒の一端部外周に凹状又は凸状の抜け止めを
形成しているので、金属棒をピストンに強固に取付ける
ことができ、金属棒がピストンから抜け出ることを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案に係るマスターシリンダの一実施例を示すそ
の断面図である。 1……ケーシング、2……プライマリーピストン、3…
…セカンダリーピストン、14……金属棒、14a……凸
部、14b……突出部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】有底筒状のケーシングと、ケーシング内で
    軸方向に移動可能に設けられたプライマリーピストンお
    よび樹脂より形成されたセカンダリーピストンを備え、
    前記セカンダリーピストンに軸方向一端からケーシング
    の底部に向かって突出する金属製の突出部を設け、セカ
    ンダリーピストンが該突出部を介してケーシングに衝合
    するようにしたことを特徴とするマスターシリンダ。
  2. 【請求項2】前記突出部がセカンダリーピストンに一端
    部を埋設された金属棒の他端部で構成され、該金属棒の
    一端部外周に凹状又は凸状の抜け止め部を形成したこと
    を特徴とする請求項1記載のマスターシリンダ。
JP1989110772U 1989-09-20 1989-09-20 マスターシリンダ Expired - Lifetime JPH082000Y2 (ja)

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JPH0349157U JPH0349157U (ja) 1991-05-13
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