JPH08200056A - エキゾーストマニホールド - Google Patents

エキゾーストマニホールド

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JPH08200056A
JPH08200056A JP7007490A JP749095A JPH08200056A JP H08200056 A JPH08200056 A JP H08200056A JP 7007490 A JP7007490 A JP 7007490A JP 749095 A JP749095 A JP 749095A JP H08200056 A JPH08200056 A JP H08200056A
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JP
Japan
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exhaust
manifold
exhaust gas
flow
body pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP7007490A
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English (en)
Inventor
Makoto Yokota
誠 横田
Hisashi Miwa
壽 三輪
Hidekazu Higuchi
英一 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Takaoka Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin Takaoka Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Takaoka Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin Takaoka Co Ltd
Priority to JP7007490A priority Critical patent/JPH08200056A/ja
Publication of JPH08200056A publication Critical patent/JPH08200056A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2240/00Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being
    • F01N2240/20Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being a flow director or deflector

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  • Exhaust Silencers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は複数気筒を有するエンジンの排気系と
して用いられるエキゾーストマニホールドに関し、エン
ジン出力の低下及び亀裂や変形の発生を防止すると共に
静粛性を向上させることを目的とする。 【構成】エンジン11に設けられた複数の排気ポート14a
〜14c から排出される排気ガスが導入されるマニホール
ド本体管16の内部に、排気ポート14a 〜14c から排出さ
れる排気ガスの流れを下流側(A1方向) に指向させるガ
イド部材17,18 を設ける。また、ガイド部材17,18 をL
字状管とし、その流入側開口部17b,18b が排気ポート14
a 〜14c に接続されると共に、流出側開口部17c,18c が
マニホールド本体管16内に自由端とされた構成する。ま
た、ガイド部材17,18 の曲がり部17a,17b に、上流側排
気ポートから排出された排気ガスの流れを許容する貫通
孔21a,21b,22a,22b を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエキゾーストマニホール
ドに係り、特に複数気筒を有する内燃機関(エンジン)
の排気系として用いられるエキゾーストマニホールドに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関(エンジン)の排気系
を構成するエキゾーストマニホールドは、エンジンに気
筒数に応じて設けられた排気ポートから排出された排気
ガスを1本にまとめて触媒及び消音器(マフラー)に送
る機能を有している。
【0003】従来のエキゾーストマニホールドとして
は、例えば特開平63−162918号公報に開示され
たものがある。図7は、同公報に開示されたエキゾース
トマニホールド2をエンジン1に接続した状態を示して
いる。図示されるように、エンジン1は複数の気筒3a
〜3cを有しており、各気筒の排気側には排気ポート4
a〜4cが形成されている。各気筒では、吸入工程,圧
縮工程,爆発工程,排気工程が順次繰り返し実施され、
燃料が燃焼することにより発生した排気ガスを排気工程
において排気ポート4a〜4cを介してエンジン外部に
排出する。
【0004】エキゾーストマニホールド2はエンジン1
の排気側に配設されており、上記の公報に開示された構
成においては、複数のマニホールド構成体5〜7を接続
した構成とされている。このエキゾーストマニホールド
2は、マニホールド構成体5〜7を接続した状態で、分
岐配管8a〜8cとマニホールド本体部9とを有した構
成とされており、この各分岐配管8a〜8cはマニホー
ルド本体部9の延在方向に対して直角方向に延出して排
気ポート4a〜4cと接続されている。また、エキゾー
ストマニホールド2のエンジン配設側と異なる端部は、
図示しない消音器に接続されている。
【0005】従来におけるエキゾーストマニホールド2
は、分岐配管8a〜8c及びマニホールド本体部9は共
にパイプ形状とされており、また分岐配管8a〜8cは
単にマニホールド本体部9の側部に接続されるだけの構
成とされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記従来のエ
キゾーストマニホールド2における排気ガスの流れにつ
いて考察すると、各排気ポート4a〜4cから排出され
た排気ガスは、分岐配管8a〜8cに流入し、マニホー
ルド本体部9の分岐配管8a〜8cと対向する壁面9a
に衝突する。
【0007】また、排気ポート4b,4cから排出さ
れ、分岐配管8b,8cを介して壁面9aに衝突した排
気ガスは、図に矢印で示すように二股に別れ、一方は排
気ガスの正常な流れ方向(図中、破線の矢印で示す)に
沿って下流側に流れ、他方は排気ガスの正常な流れ方向
に対し逆流する方向に流れる。
【0008】このように排気ガスがマニホールド本体部
9を逆流すると、上流から正常な方向に流れてくる他排
気ポートからの排気ガスを逆流する排気ガスが妨げる動
作を行う。このため、各排気ポート4a〜4cから排出
された排気ガス間で排気脈動が干渉し、よって各気筒3
a〜3cの体積効率が低下してしまい、エンジン出力が
低下してしまうという問題点が生じる。
【0009】また、マニホールド本体部9の排気ガスが
衝突する部位では、排気ガスの衝突による膜振動が発生
し、これにより壁面9aから不快な打音が発生して静粛
性が劣化するという問題点が生じる。更に、排気ガスは
高温のガスであるため、マニホールド本体部9の排気ガ
スが衝突する壁面9aの温度が他の部分の温度に比べて
高温となり、エキゾーストマニホールド2の各所で温度
差が生じる。このため、排気ガスが衝突する壁面9aと
他の部位との間に熱膨張差が発生し、これに起因した熱
応力によりエキゾーストマニホールド2に亀裂や変形が
発生するおそれが生じる。
【0010】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、複数の排気ポートから排出される排気ガスを全て
下流側に指向させる構成とすることにより、エンジン出
力の低下及び亀裂や変形の発生を防止すると共に静粛性
を向上させたエキゾーストマニホールドを提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では下記の手段を講じたことを特徴とするも
のである。請求項1の発明では、エンジンの排気側に配
設され、前記エンジンに設けられた複数の排気ポートか
ら排出される排気ガスが導入されるマニホールド本体管
と、前記マニホールド本体管の内部に配設されており、
前記複数の排気ポートから排出される排気ガスの流れを
下流側に指向させるガイド部材とを設けたことを特徴と
するものである。
【0012】また、請求項2の発明では、前記ガイド部
材を、一端部が前記排気ポートに接続されると共に、他
端部が前記マニホールド本体管内に自由端とされたL字
状管により構成すると共に、前記L字状管の折曲部分
に、上流側排気ポートから排出された排気ガスの流れを
許容する貫通孔を設けたことを特徴とするものである。
【0013】また、請求項3の発明では、前記貫通孔の
形成縁部に、上流側排気ポートから排出された排気ガス
の流れに沿った方向に突出した突出部を形成してなるこ
とを特徴とするものである。更に、請求項4の発明で
は、前記貫通孔を複数個形成すると共に、前記複数の貫
通孔の形成位置を不均一としたことを特徴とするもので
ある。
【0014】
【作用】上記の各手段は、下記のように作用する。請求
項1の発明によれば、マニホールド本体管の内部に配設
されたガイド部材により、排気ポートから排出される排
気ガスは下流側に流れるようガイドされるため、排気ガ
スが逆流することを防止できると共に排気ガスが直接マ
ニホールド本体管に衝突することを防止することができ
る。
【0015】これにより、排気ガス間の排気脈動の発生
は防止されエンジン出力の低下を防止することができ
る。また、排気ガスが直接マニホールド本体管と衝突す
ることにより発生する膜振動を防止でき、よって静粛性
の向上を図ることができる。更に、排気ガスが直接マニ
ホールド本体管と衝突しないため、エキゾーストマニホ
ールドに局所的に温度差が発生することはなくなり、よ
って熱応力に起因した亀裂や変形の発生を防止すること
ができる。
【0016】また、請求項2の発明によれば、高温の排
気ガスの流れを案内するガイド部材の一方の端部がマニ
ホールド本体管内において自由端とされているため、ガ
イド部材が排気ガスの熱により熱膨張してもこれを妨げ
る力は発生しない。このため、ガイド部材及びマニホー
ルド本体管に熱応力が発生するのを防止でき、よってエ
キゾーストマニホールドに亀裂や変形が発生するのを防
止することができる。
【0017】また、L字状管の折曲部分に上流側排気ポ
ートから排出された排気ガスの流れを許容する貫通孔を
設けることにより、上流側排気ポートから排出された排
気ガスは貫通孔を通り下流側に流れるため、ガイド部材
が上流側排気ポートから排出された排気ガスの流れを妨
げることを防止できる。よって、ガイド部材を設けて
も、上流側排気ポートの体積効率が低下するようなこと
はない。
【0018】また、請求項3の発明によれば、貫通孔の
形成縁部に上流側排気ポートから排出された排気ガスの
流れに沿った方向に突出した突出部を形成することによ
り、排気ガスは突出部によりその流れを下流側に指向さ
れるため、貫通孔から排気ガスが上流側に逆流してしま
うことを防止することができる。
【0019】更に、請求項4の発明によれば、複数の貫
通孔の形成位置を不均一としたことにより、排気ガスの
流れは均一化されず攪乱されるため、排気ガスの偏流の
発生を防止することができる。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施例について図面と共に説明
する。図1は本発明の第1実施例であるエキゾーストマ
ニホールド10をエンジン11に取り付けた状態を示す
部分切截した概略構成図である。尚、本実施例ではエン
ジン11として3気筒のエンジンを例に挙げて説明する
ものとする。
【0021】エンジン11は、図示されるように複数の
気筒13a〜13cを有しており、各気筒の排気側には
排気ポート14a〜14cが形成されている。各気筒で
は、吸入工程,圧縮工程,爆発工程,排気工程が順次繰
り返し実施される。そして、排気工程において排気バル
ブ15a〜15cが開弁することにより、爆発工程で発
生した高温高圧の排気ガスを排気ポート14a〜14c
を介してエキゾーストマニホールド10に向け排出す
る。
【0022】エキゾーストマニホールド10はエンジン
11の排気側に配設されている。このエキゾーストマニ
ホールド10は例えばステンレス鋼等の耐熱金属により
形成されており、またマニホールド本体管16とガイド
部材17,18等により構成されている。
【0023】マニホールド本体管16は、エンジン11
の排気側側面に沿って延在するよう取り付けられてお
り、その下流側端部にはフランジ部19が配設されてい
る。このフランジ部19には、触媒及び消音器に接続さ
れた排気配管(図示せず)が接続される。
【0024】エンジン11で発生して排気ガスは、マニ
ホールド本体管16及び後述するガイド部材17,18
に案内されて下流側に流れフランジ部19に至り、排気
配管を介して触媒及び消音器に送り込まれる。尚、以下
の説明において、図中矢印A1で示す方向を下流方向,
矢印A2で示す方向を上流方向として説明するものとす
る。
【0025】ガイド部材17,18は、例えばステンレ
ス鋼等の耐熱金属によりなるパイプ部材よりなり、また
曲がり部17a,18aを形成することによりL字形状
とされたL字状管により構成されている。但し、この曲
がり部17a,18aは、図示されるように角部を有す
る折り曲げ形状ではなく、湾曲状に折り曲げられた形状
とされている。
【0026】このガイド部材17,18の一端開口部1
7b,18b(以下、流入側開口部17b,18bとい
う)はマニホールド本体管16の側壁に固定されてお
り、また他端開口部17c,18c(以下、流出側開口
部17c,18cという)はマニホールド本体管16内
に開口した構成とされている。この際、流出側開口部1
7c,18cはフランジ部19と対向するよう配設方向
が選定されている。
【0027】また、ガイド部材17,18は、流入側開
口部17b,18bのみがマニホールド本体管16に固
定されることによりマニホールド本体管16に支持され
ており、流出側開口部17c,18cはマニホールド本
体管16に支持されることなくマニホールド本体管16
内に位置した構成とされている。即ち、ガイド部材1
7,18は、流入側開口部17b,18bのみが支持さ
れ、流出側開口部17c,18cは自由端とされた構成
とされている。
【0028】上記構成のエキゾーストマニホールド10
は、エンジン11の排気側部位に図示しないボルトを用
いて固定される。この固定状態において、ガイド部材1
7は排気ポート14bに接続し、またガイド部材18
は、排気ポート14bに接続される。
【0029】また、最上流側の排気ポート14aと対向
するマニホールド本体管16には接続開口20が形成さ
れており、この接続開口20を介して排気ポート14a
とマニホールド本体管16は連通する構成とされてい
る。更に、マニホールド本体管16の接続開口20と対
向する部位には湾曲形状とされた曲がり部16aが形成
されている。
【0030】一方、各ガイド部材17,18の曲がり部
17a,18aには、複数の貫通孔21a,21b,2
2a,22bが形成されている。この各貫通孔21a,
21b,22a,22bは、マニホールド本体管16の
軸方向(A1,A2方向)に貫通した孔であり、上流側
の排気ポートから排出された排気ガスの通路となる孔で
ある。即ち、貫通孔21a,21b,22a,22bは
流出側開口部17c,18cと対向する位置(A2方向
端部)に形成されている。
【0031】この複数の貫通孔21a,21b,22
a,22bの内、貫通孔21a,21bは比較的大きな
径寸法とされており、マニホールド本体管16の略中央
位置に位置するよう形成されている。また、複数の貫通
孔22a,22bは、貫通孔21a,21bに比べて小
径とされており、貫通孔22a,22bの回りを囲繞す
るように配設されている。尚、本実施例では小径の貫通
孔21a,21bは、等間隔で貫通孔22a,22bを
囲繞するよう形成されている。
【0032】続いて、上記構成とされたエキゾーストマ
ニホールド10の作用について説明する。エンジン11
が稼働すると、各気筒13a〜13cにおいて燃料が燃
焼することにより発生した排気ガスが各排気ポート14
a〜14cに排出される。以下、各排気ポート14a〜
14cに排出された排気ガスの挙動について説明する。
【0033】最上流側に位置する排気ポート14aに流
入した排気ガスは、接続開口20からマニホールド本体
管16に流入する。この際、排気ポート14aはマニホ
ールド本体管16の延出方向(A1,A2方向)に対し
て直角方向に延在する構成であるため、排気ガスはマニ
ホールド本体管16の側方より流入する構成となる。
【0034】しかるに、マニホールド本体管16の接続
開口20と対向する部位には曲がり部16aが形成され
ているため、側方より流入する排気ガスは曲がり部16
aに案内されてその流路をA1方向に変換しフランジ部
19に向け流れる。また、排気ポート14b及び排気ポ
ート14cに流入した排気ガスは、排気ポート14b,
14cがガイド部材17,18の流入側開口部17b,
18bと接続されているため、マニホールド本体管16
に直接流入するのではなく先ずガイド部材17,18に
流入する。
【0035】前記したように、ガイド部材17,18は
曲がり部17a,18aを有したL字配管とされてい
る。このため、ガイド部材17,18に流入した排気ガ
スは、曲がり部17a,18aに案内されてその流路を
下流側(A1方向)に変換し、フランジ部19に向け流
れる。
【0036】このように、排気ポート14b,14cか
ら排出される排気ガスは、ガイド部材17,18により
下流側に流れるようガイドされるため、排気ガスが逆流
する(A2方向に流れる)ことを防止できる。よって、
上流側から流れてくる排気ガスとガイド部材17または
ガイド部材18から流出する排気ガスとの間で排気干渉
及び排気脈動が発生することを防止することができる。
これにより、各気筒13a〜13cにおける体積効率の
低下を防止でき、エンジン出力の低下を防ぐことができ
る。
【0037】また、排気ポート14b,14cから排出
される高圧の排気ガスが、直接マニホールド本体管16
に衝突しない構成となるため、従来排気ガスが直接マニ
ホールド本体管と衝突することにより発生していた膜振
動の発生を防止でき、よって静粛性の向上を図ることが
できる。
【0038】尚、排気ポート14b,14cから排出さ
れる排気ガスは、ガイド部材17,18の曲がり部17
a,18aに衝突するが、曲がり部17a,18aは湾
曲形状とされているため衝撃の度合いは小さく、よって
膜振動を防止できる。更に、高温の排気ガスが直接マニ
ホールド本体管16と衝突しない構成となることによ
り、マニホールド本体管16に局所的に温度差が発生す
ることを防止することができる。よって、マニホールド
本体管16の熱分布が均一化し、マニホールド本体管1
6に熱応力が発生することを防止できる。これにより、
マニホールド本体管16に亀裂や変形が発生することを
防止でき、エキゾーストマニホールド10の熱疲労強度
は向上し、エキゾーストマニホールド10の信頼性を向
上させることができる。
【0039】ここで、本実施例の構成では、高温の排気
ガスがガイド部材17,18に導入されるため、ガイド
部材17,18の熱による影響が問題となる。しかる
に、ガイド部材17,18は、上記したように流入側開
口部17b,18bのみが支持され、流出側開口部17
c,18cは自由端とされた構成とされている。
【0040】従って、ガイド部材17,18が高温の排
気ガスにより高温化され熱膨張しても、自由端とされた
流出側開口部17c,18cが変位するのみであり、ガ
イド部材17,18及びマニホールド本体管16に熱応
力が発生することはない。また、高温の排気ガスが最も
ガイド部材17,18に熱的影響を与えるのは、ガイド
部材17,18の曲がり部17a,18aである。しか
るに、周知のようにパイプの折り曲げ部分は強度が高い
ため、曲がり部17a,18aの強度も高い。よって、
ガイド部材17,18内における熱分布差に起因して曲
がり部17a,18aに熱応力が発生しても、この曲が
り部17a,18aに亀裂や変形が発生するようなこと
はない。
【0041】一方、マニホールド本体管16の内部にガ
イド部材17,18を設けることにより、ガイド部材1
7,18が上流側から流れてくる排気ガスの流れを妨げ
ることが考えられる。しかるに、ガイド部材17,18
の曲がり部17a,18aには、前記したようにA1,
A2方向にガイド部材17,18の壁部を貫通する貫通
孔21a,21b,22a,22bが形成されている。
【0042】この貫通孔21a,21b,22a,22
bは、上流側から流れてくる排気ガスの流れ方向に沿っ
た方向(A1,A2方向)に貫通した孔であるため、上
流側から流れてくる排気ガスに対する流体抵抗は小さい
構成となっている。従って、上流側から流れてくる排気
ガスは、貫通孔21a,21b,22a,22bを通り
下流側に流れていくため、ガイド部材17,18が排気
ガスの流れを妨げるようなことはない。
【0043】また、ガイド部材17,18に貫通孔21
a,21b,22a,22bを形成することにより、ガ
イド部材17,18に流入した排気ガスがこの貫通孔2
1a,21b,22a,22bを通り上流側(A2方
向)に流出することが考えられる。
【0044】しかるに、ガイド部材17,18に形成さ
れている曲がり部17a,18aは比較的大きな曲率を
有しているため、排気ガスはガイド部材17,18に流
入した直後よりその流れを案内される。また、排気ガス
は高圧を有しているため、強い慣性を有した流れとなっ
ており、貫通孔21a,21b,22a,22bから漏
れ出す排気ガスの量は少ない。
【0045】よって、ガイド部材17,18に貫通孔2
1a,21b,22a,22bを設けても、この貫通孔
21a,21b,22a,22bから上流側に流出する
排気ガス量は少なく、これが問題となるようなことはな
い。更に、貫通孔21a,21b,22a,22bの径
寸法を排気ポート14b,14cの断面に対して1/5
〜1/10程度の小孔とすることにより、ガイド部材1
7,18内における衝撃波の発生を防止することが可能
となり、高い消音効果を実現することができる。
【0046】続いて、本発明の第2実施例について説明
する。図2は本発明の第2実施例であるエキゾーストマ
ニホールド10Aをエンジン11に取り付けた状態を示
す部分切截した概略構成図である。尚、本実施例におい
て、図1を用いて説明した第1実施例と同一構成につい
ては同一符号を付してその説明を省略する。
【0047】前記した第1実施例に係るエキゾーストマ
ニホールド10では、上流側から流れてくる排気ガスの
流れをガイド部材17,18が妨げることを防止するた
めの構成として、ガイド部材17,18に貫通孔21
a,21b,22a,22bを形成した構成を示した。
【0048】しるかに、第1実施例においては単にガイ
ド部材17,18に貫通孔21a,21b,22a,2
2bが形成されただけの構成であったため、ガイド部材
17,18に流入した高圧の排気ガスが貫通孔21a,
21b,22a,22bを介して上流側(A2方向)へ
流出するおそれがある。この排気ガスの上流側への流出
量は、前記した通りさほど大きなものではないが、若干
なりとも排気干渉が発生しエキゾーストマニホールド1
0の機能上望ましいものではない。
【0049】そこで、本実施例では、貫通孔21a,2
1b,22a,22bの形成縁部に、上流側排気ポート
から排出された排気ガスの流れに沿った方向(A1,A
2方向)に突出するよう突出部23,24を形成したこ
とを特徴とするものである。尚、図2においては、ガイ
ド部材17に設けられた突出部23,24のみが図示さ
れているが、ガイド部材18においても同様の突出部が
形成されている。
【0050】突出部23,24の詳細を図3及び図4に
示す。図3は、図2におけるA−A線に沿う矢視図であ
り、また図4は図3におけるB−B線に沿う断面図であ
る。各図に示されるように、突出部23,24は各貫通
孔21a,21b,22a,22bの縁部をA1方向に
突出させた構成となっている。
【0051】この突出部23,24は、例えば予め貫通
孔21a,21b,22a,22bの径寸法を規定の径
寸法よりも小さく形成しておき、この貫通孔21a,2
1b,22a,22bに対してフレア加工(プレス加
工)を行うことにより形成することができる。また、各
突出部23,24の突出量は、図4に示されるように、
曲がり部17b,18bにより案内された排気ガスの流
れ(図中、実線の矢印で示す)に沿った、具体的には曲
がり部17b,18bの湾曲形状に沿った突出量となる
よう構成されている。
【0052】突出部23,24を上記のように構成する
ことにより、上流側から流れてきた排出ガスは、第1実
施例と同様に貫通孔21a,21b,22a,22bを
通り下流へ流れる(図中、破線の矢印で示す)。また、
排気ポート14b,14cから流入した排気ガスは、突
出部23,24が曲がり部17b,18bの湾曲形状に
沿った構成であるためこの突出部23,24に案内され
て流れる。よって、排気ガスが貫通孔21a,21b,
22a,22bを通り上流側へ逆流することを、より確
実に防止することが可能となる。
【0053】これにより、逆流排気干渉を更に低減する
ことができ、エンジン出力性能を更に向上させることが
可能となる。続いて、本発明の第3実施例について説明
する。図5は本発明の第3実施例であるエキゾーストマ
ニホールド10Bをエンジン11に取り付けた状態を示
す部分切截した概略構成図である。尚、本実施例におい
ても、図1を用いて説明した第1実施例と同一構成につ
いては同一符号を付してその説明を省略する。
【0054】前記した第1実施例に係るエキゾーストマ
ニホールド10では、ガイド部材17,18に貫通孔2
1a,21b,22a,22bを形成するに際し、貫通
孔21a,21bの回りに貫通孔22a,22bが等間
隔で囲繞されるよう配設する構成とされていた。
【0055】しかるに、第1実施例のように各貫通孔2
1a,21b,22a,22bの形成位置を規則正しく
配置した構成では、ガイド部材17,18内における排
気ガスの流れが一定化してしまい、フランジ部19に至
った状態で排気ガスの流れが偏流となり、これに起因し
て温度分布が生じてしまう。具体的には、排気ガスが強
く流れる部分における温度は高温となり、また排気ガス
の流れが弱い部分における温度は低くなる。よって、排
気ガスの高温部分がエキゾーストマニホールド10の下
流側に配設された排気管や触媒に導入された場合には、
排気管及び触媒に熱劣化が発生するおそれがある。
【0056】そこで、本実施例に係るエキゾーストマニ
ホールド10Bでは、ガイド部材17(18)に形成さ
れる貫通孔25,26を不均一に設けたことを特徴とす
るものである。尚、図5においては、ガイド部材17に
設けられた貫通孔25,26のみが図示されているが、
ガイド部材18においても同様の突出部が形成されてい
る。
【0057】貫通孔25,26の詳細を図6に示す。図
6は、図5におけるC−C線に沿う矢視図である。各図
に示されるように、貫通孔26は貫通孔25の周囲に等
間隔に配設されてはおらず、不均一に配設されている。
このように、複数の貫通孔25,26の形成位置を不均
一としたことにより、排気ガスの流れは均一化されず攪
乱されるため、排気ガスの偏流の発生を防止することが
できる。これにより、フランジ部19に至った状態で排
気ガスの温度分布は均一化されており、よってエキゾー
ストマニホールド10Bの下流側に配設される排気管及
び触媒等の熱劣化の発生を防止することができる。
【0058】尚、本実施例においては、貫通孔25の周
囲に配設される複数の貫通孔26の配設位置を不均一と
した構成を示したが、不均一とする構成は貫通孔25,
26の形成位置に限定されるものではなく、例えば各貫
通孔の径寸法や形状を変更する構成としてもよく、また
ガイド部17,18で各貫通孔の配設位置,大きさ,形
状,形成数等を異ならせる構成としてもよい。
【0059】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、下記の種々
の効果を実現することができる。請求項1の発明によれ
ば、排気ガスが逆流することを防止できる共に排気ガス
が直接マニホールド本体管に衝突することを防止するこ
とができるため、排気ガス間の排気脈動の発生は防止さ
れエンジン出力の低下を防止することができる。
【0060】また、排気ガスが直接マニホールド本体管
と衝突することにより発生する膜振動を防止でき静粛性
の向上を図ることができる。更に、排気ガスが直接マニ
ホールド本体管と衝突しないため、エキゾーストマニホ
ールドに局所的に温度差が発生することはなくなり、よ
って熱応力に起因した亀裂や変形の発生を防止すること
ができる。
【0061】また、請求項2の発明によれば、ガイド部
材が排気ガスの熱により熱膨張してもこれを妨げる力は
発生しないため、ガイド部材及びマニホールド本体管に
熱応力が発生するのを防止でき、よってエキゾーストマ
ニホールドに亀裂や変形が発生するのを防止することが
できる。
【0062】また、ガイド部材が上流側排気ポートから
排出された排気ガスの流れを妨げることを防止でき、よ
ってガイド部材による上流側排気ポートの体積効率が低
下することを防止することができる。また、請求項3の
発明によれば、貫通孔から排気ガスが上流側に逆流して
しまうことを防止することができ、排気干渉の発生を抑
制することができる。
【0063】更に、請求項4の発明によれば、排気ガス
の流れは均一化されず攪乱されるため、排気ガスの偏流
の発生を防止することができ、よってエキゾーストマニ
ホールドの下流側に配設される排気管及び触媒等の熱劣
化の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるエキゾーストマニホ
ールドをエンジンに配設した状態を示す図である。
【図2】本発明の第2実施例であるエキゾーストマニホ
ールドをエンジンに配設した状態を示す図である。
【図3】図2におけるA−A矢視図である。
【図4】図3におけるB−B線に沿う断面図である。
【図5】本発明の第3実施例であるエキゾーストマニホ
ールドをエンジンに配設した状態を示す図である。
【図6】図5におけるC−C矢視図である。
【図7】従来のエキゾーストマニホールドの一例をエン
ジンに配設した状態を示す図である。
【符号の説明】
10,10A,10B エキゾーストマニホールド 11 エンジン 13a〜13c 気筒 14a〜14c 排気ポート 16 マニホールド本体管 16a,17a,18a 曲がり部 17,18 ガイド部材 17b,18b 流入側開口部 17c,18c 流出側開口部 19 フランジ部 20 接続開口 21a,21b,22a,22b,25,26 貫通孔 23,24 突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 英一 愛知県豊田市高丘新町天王1番地 アイシ ン高丘株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気側に配設され、前記エン
    ジンに設けられた複数の排気ポートから排出される排気
    ガスが導入されるマニホールド本体管と、 前記マニホールド本体管の内部に配設されており、前記
    複数の排気ポートから排出される排気ガスの流れを下流
    側に指向させるガイド部材とを具備することを特徴とす
    るエキゾーストマニホールド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエキゾーストマニホール
    ドにおいて、 前記ガイド部材を、一端部が前記排気ポートに接続され
    ると共に、他端部が前記マニホールド本体管内に自由端
    とされたL字状管により構成すると共に、 前記L字状管の折曲部分に、上流側排気ポートから排出
    された排気ガスの流れを許容する貫通孔を設けたことを
    特徴とするエキゾーストマニホールド。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエキゾーストマニホール
    ドにおいて、 前記貫通孔の形成縁部に、上流側排気ポートから排出さ
    れた排気ガスの流れに沿った方向に突出した突出部を形
    成してなることを特徴とするエキゾーストマニホール
    ド。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のエキゾーストマニホール
    ドにおいて、 前記貫通孔を複数個形成すると共に、前記複数の貫通孔
    の形成位置を不均一としたことを特徴とするエキゾース
    トマニホールド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008202536A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Toyota Motor Corp 排気マニホールド
WO2013058700A1 (en) * 2011-10-20 2013-04-25 Scania Cv Ab Exhaust manifold for exhaust gases from a multi cylinder combustion engine

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