JPH0820002A - プレカット用かんな盤 - Google Patents

プレカット用かんな盤

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JPH0820002A
JPH0820002A JP15362994A JP15362994A JPH0820002A JP H0820002 A JPH0820002 A JP H0820002A JP 15362994 A JP15362994 A JP 15362994A JP 15362994 A JP15362994 A JP 15362994A JP H0820002 A JPH0820002 A JP H0820002A
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ruler
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Yoshikazu Obara
好和 小原
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MIYAGAWA KOKI KK
Miyagawa Koki Co Ltd
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MIYAGAWA KOKI KK
Miyagawa Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 素材を適切な送材態様で移送して切削加工す
る。 【構成】 かんな盤本体10には素材Wの一側面の上下
端に送材方向と平行な同一平面内で接する定規面がそれ
ぞれ形成された上下定規41,24と、中心軸が定規面
に垂直な垂線を送材方向側へ傾けた斜線と平行となった
状態でそれぞれ設置されたテ−ブルロ−ラ20および送
りロ−ラ36とを設置する。素材Wがテ−ブルロ−ラ2
0および送りロ−ラ36によって押送されるときに素材
Wの上下端を両定規41,24に押しつけようとする力
が素材Wに加わり、素材Wの一側面の上下端が両定規4
1,24に押しつけられた状態で素材Wが移送されて切
削加工される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は木造建物用の横架材や
柱材等の構造材を作製する目的で木材の素材をプレカッ
トするときに適用されるプレカット用かんな盤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来では、帯のこ盤を使用して製材所で
切断加工した長方形断面の素材に各種継手加工や仕口加
工を施した加工材が木造建物用の構造材として多用され
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】製材所で切断加工され
た素材は寸法のばらつきが大きいばかりでなく、切断加
工後の乾燥によって素材にそり,曲がり,捩れ等が発現
し、このそり,曲がり,捩れが継手加工,仕口加工の精
度不良や、建物構造の精度不良の原因となっている。
【0004】素材の精度を良化するためには素材の四面
切削加工が必要となるが、既存の自動一面かんな盤,直
角二面かんな盤,モルダ−等の木工機械を使用して素材
を切削加工する場合にはこれらの木工機械ではそり,曲
がり,捩れ等が発現した素材のスム−スな送材が困難と
なったり、加工が困難となる問題点や、送材が可能とな
ったとしても削り代が過大となったり、仕上がり断面寸
法が過少となったり、逆に削り残し部分が発生して再加
工が必要となる問題点がある。例えば、図12(A),
(B)に示す従来型直角二面かんな盤では、素材の長方
形断面の長辺を縦にして加工すると、素材74の下面全
体がテ−ブル71に接し、素材の側面が定規72に接
し、素材の曲がりが助長された状態で素材74が傾いて
送りロ−ラ73によって移送されて切削加工されるの
で、加工材75の仕上がり断面寸法が過少となって歩留
まりが大幅に低下する不具合がある。
【0005】さらに、上記木工機械では素材の切削加工
は多くの場合素材の長方形断面の長辺を横にした状態で
行われるが、木造建物用の構造材を作製する自動プレカ
ットラインでは素材の幅方向の中心が加工の基準となっ
ており、また、多くの素材をストックすることができる
ように素材の長方形断面の長辺を縦にした状態で継手加
工や仕口加工から行われるので、既存の木工機械を自動
プレカットラインに接続する場合には素材をその長方形
断面の長辺を横から縦に変換させた状態で自動プレカッ
トラインに送込む必要がある。
【0006】本発明は、そり,曲がり,捩れ等が発現し
た素材であっても、素材を適切な送材態様で移送して適
切な切削加工を可能にすることを課題とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、かん
な盤本体には、長方形断面を有する素材の一側面の一部
に送材方向と平行な同一平面内で接する定規面がそれぞ
れ形成された上下1対の定規と、中心軸が前記定規面に
垂直な垂線を送材方向側へ傾けた斜線と平行となった状
態で設置され、回転しながら素材の下面に圧接して素材
を送材方向へ押送する複数個のテ−ブルロ−ラと、中心
軸が前記定規面に垂直な垂線を送材方向側へ傾けた斜線
と平行となった状態で設置され、回転しながら素材の上
面に圧接して素材を送材方向へ押送する複数個の送りロ
−ラとを設けた構成を有する。
【0008】請求項2の発明は、かんな盤本体には素材
の下面を切削する下かんな刃を有する下面切削ユニット
と、素材の上面を切削する上かんな刃を有する上面切削
ユニットとをそれぞれ昇降動可能に設置するとともに、
前記両切削ユニットの間隔を調整して前記両切削ユニッ
トを連結するねじ機構と、前記両切削ユニットに対して
作動時に上方への推力を加えるバランスシリンダとを設
けた構成を有する。
【0009】
【作用】請求項1のかんな盤では、素材の下端および上
端がテ−ブルロ−ラおよび送りロ−ラによって送材方向
へ押送されるときに素材の下端および上端を定規の定規
面側へ押しつけようとする力が素材に加わり、素材の一
側面の上下部がそれぞれ両定規面に押しつけられた状態
で素材が移送されて切削加工される。
【0010】請求項2のかんな盤では、下面切削ユニッ
トと上面切削ユニットとの間隔、および下かんな刃と上
かんな刃との間隔が両切削ユニットを連結するねじ機構
によって調整され、バランスシリンダが作動すると、両
切削ユニットがその間隔を保ったままバランスシリンダ
によって押し上げられる。
【0011】
【発明の効果】請求項1によれば、各テ−ブルロ−ラの
中心軸および各送りロ−ラの中心軸が送材方向と直交す
る垂線を送材方向側へ傾けた斜線と平行となっているの
で、素材の一側面の上下部を両定規面にそれぞれ押しつ
けた状態で素材を適切な送材態様で的確に移送して切削
加工することができ、厚さ方向にそりが形成された素材
であっても、素材を両定規に押しつけながら削り代が最
小となる姿勢で安定に移送して切削加工することがで
き、切削加工工程での歩留りを良化することができる。
【0012】また、2つの定規が素材の一側面に上下2
箇所で接した状態で素材が移送されるので、素材をその
長方形断面の長辺を縦にして移送および切削加工するこ
とができ、この切削加工ラインを木造建物の構造材用の
自動プレカットラインに組込むことが可能となる。
【0013】また、送材時に両定規が素材の側面にそれ
ぞれ局部的に接した状態となり、素材の下端および上端
がテ−ブルロ−ラおよび送りロ−ラによって積極的に押
送されるので、各形態の素材を常に上下2箇所で送材方
向へ案内して押送することができ、断面形状が定規側へ
凸曲したそりを有する素材であっても、その素材を適切
な姿勢で安定に移送することができる。
【0014】請求項2によれば、両切削ユニットが所定
の間隔を保った状態で両切削ユニットに対して必要時に
バランスシリンダによって上方への推力を加えることが
できるので、長手方向にそりが形成された素材をそりが
無くなるようにして切削加工したり、そりに沿って切削
加工したりすることができ、加工材の仕上がり形状を良
化する切削加工や、加工材の歩留りを良化する切削加工
を選択的に行うことができる。
【0015】
【実施例1】次に、本発明の1実施例を図1〜図11に
したがって説明する。長方形断面を有する木材の素材を
プレカットして構造材用の加工材を作製するプレカット
用かんな盤は、素材が投入される投入コンベア1と、素
材Wの長方形断面の長辺を縦にした状態で素材Wの上下
面および左右両側面を切削加工するかんな盤本体10
と、切削加工された加工材を取出す取出しコンベア8と
によって構成されている。
【0016】投入コンベア1において、定位置に設置さ
れた横長状の下フレ−ム2上にはこの下フレ−ム2に取
付けられた昇降シリンダ4およびリンクを備えた昇降機
構3によって下フレ−ム2に連結されて送材方向へ配列
された複数個の上フレ−ム5が昇降動可能に設置されて
いる。
【0017】昇降シリンダ4のピストンロッド4aが進
動すると、各上フレ−ム5が一斉に上昇し、ピストンロ
ッド4aが退動すると、各上フレ−ム5が一斉に下降す
る。
【0018】各上フレ−ム5にはこの上フレ−ム5によ
って回転可能に支持されて送材方向へ配列された複数個
の搬入ロ−ラ6が平行状に横架されている。各搬入ロ−
ラ6はロ−ラ駆動モ−タ7によって一斉に回転駆動さ
れ、昇降機構3によって駆動されて各搬入ロ−ラ6の上
面が各上フレ−ム5の上面の上方および下方へ変位する
ように昇降機構3によって昇降制御される。
【0019】取出しコンベア8は送材方向へ配列されて
ロ−ラ駆動モ−タ80によって一斉に回転駆動される複
数個の搬出ロ−ラ81を備えている。
【0020】かんな盤本体10において、その下端に設
置されたベ−ス11は投入コンベア1の下フレ−ム2お
よび取出しコンベア8のフレ−ムにそれぞれ連結され、
このベ−ス11上には送材方向へ配列された3つのコラ
ム12が立設されている。
【0021】各コラム12の内側面にはベ−ス11の上
方に設置された下面切削ユニット15の下ユニットフレ
−ム15aと、下面切削ユニット15の上方に設置され
た上面切削ユニット30の上ユニットフレ−ム30aと
をそれぞれ上下方向への移動可能に支持するガイドレ−
ル12がそれぞれ垂直状に取付けられている。
【0022】下面切削ユニット15の下ユニットフレ−
ム15aには送材方向と直交する水平な回転軸心の回り
を回転して素材Wの下面を切削する下かんな刃22と、
この下かんな刃22を回転駆動する下かんな軸駆動モ−
タ23とが取付けられている。
【0023】下ユニットフレ−ム15aの上端には素材
Wの一側面の下端に接して素材Wを送材方向へ案内する
下定規24が水平状に取付けられ、この下定規24には
送材方向と平行な定規面24aが形成されている。
【0024】下ユニットフレ−ム15aにはこのユニッ
トフレ−ム15aに結合されたテ−ブル昇降モ−タ17
によって回転駆動されるねじ棒16aと、このねじ棒1
6aが螺嵌されたナット16bと、このナット16bに
結合されたリンク16cとを有する昇降機構16が取付
けられている。
【0025】下面切削ユニット15の下ユニットフレ−
ム15aにリンクによって連結されて昇降機構16によ
って駆動されて昇降するテ−ブル18には送材方向へ配
列されたテ−ブルロ−ラユニット19が取付けられてい
る。
【0026】各テ−ブルロ−ラユニット19は送材方向
へ配列されて回転しながら素材Wの下面に圧接して素材
Wの下端を送材方向へ押送する複数個1組のテ−ブルロ
−ラ20と、各組のテ−ブルロ−ラ20を回転駆動する
ロ−ラ駆動モ−タ21とをそれぞれ備えている。
【0027】テ−ブル18およびテ−ブルロ−ラ20は
昇降機構16によって上下方向へ移動調整され、投入コ
ンベア1の各搬入ロ−ラ6の上面の高さは下かんな刃2
2の図示右方の2組のテ−ブルロ−ラ20の上面の高さ
と等しくなるように調整される。上かんな刃22の上端
面の高さとこのテ−ブルロ−ラ20の上面の高さとの差
が上かんな刃22が切削する素材Wの下面の削り代H3
となる。
【0028】各テ−ブルロ−ラ20は図7に示すよう
に、その各中心軸a1が下定規24の定規面24aに垂
直な垂線b1を送材方向(図示P方向)側へ角度Aだけ
傾けた斜線c1とそれぞれ平行となった状態でそれぞれ
設置されている。
【0029】各テ−ブルロ−ラ20が回転しながら素材
Wの下面に圧接して素材Wを押送するときに、素材Wを
下定規24に押しつけようとする力が素材Wに加わり、
素材Wはその一側面の下端付近が各テ−ブルロ−ラ20
によって定規面24aに押しつけられた状態で送材方向
へ押送される。
【0030】上面切削ユニット30の上ユニットフレ−
ム30aには下かんな刃22の回転軸心と平行な回転軸
心の回りを回転して素材Wの上面を切削加工する上かん
な刃39と、この上かんな刃39を回転駆動する上かん
な軸モ−タ40とが取付けられている。
【0031】上ユニットフレ−ム30aの下端には下定
規24の直上に下定規24と平行に設置され、素材Wの
一側面に上端に接して素材Wを送材方向へ案内する上定
規41が水平状に取付けられ、この上定規41には送材
方向と平行で下定規24の定規面24aと同一平面内に
配置された定規面41aが形成されている。
【0032】上ユニットフレ−ム30aにはこの上ユニ
ットフレ−ム30aによって支持されてその上端部から
垂下された1対のねじ棒31の上端部が遊転可能に結合
され、この両ねじ棒31の下端付近は下面切削ユニット
15の下ユニットフレ−ム15aに固定された左右1対
のナット32にそれぞれ螺嵌され、両ねじ棒31の上端
にはベベルギヤ33が固定されている。両切削ユニット
15,30は両ねじ棒31および両ナット32によって
共同昇降動可能に連結されている。
【0033】上ユニットフレ−ム30aの一端には上面
切削ユニット昇降モ−タ34が取付けられ、この上面切
削ユニット昇降モ−タ34の正逆回転が各対のベベルギ
ヤ33を介して両ねじ棒31に伝達されて両ねじ棒31
は正逆方向へ回転駆動される。
【0034】両ねじ棒31が上面切削ユニット昇降モ−
タ34によって正逆に回転駆動されると、上面切削ユニ
ット15が両ねじ棒31とともに昇降して両切削ユニッ
ト15,30の間隔および上下かんな刃39,22の間
隔が拡縮する。
【0035】加工材の仕上がり厚さH2は素材Wの長方
形断面の長辺を縦にしたときの素材Wの厚さH1と、素
材Wの歪の大きさとに基づいて設定され、素材Wの厚さ
H1と仕上がり厚さH2との差の約1/2がそれぞれ下
かんな刃22による下面の削り代H3および上かんな刃
39による上面の削り代H4となる。
【0036】仕上がり厚さH2の設定に際し、下かんな
刃22の上端面と上かんな刃39の下端面との間隔が仕
上がり厚さH2となるように上面切削ユニット昇降モ−
タ34が駆動されて上面切削ユニット30の昇降位置が
調整される。
【0037】上ユニットフレ−ム30aに取付けられて
送材方向へ配列された4つの送りロ−ラユニット35
は、上端部が上ユニットフレ−ム30aに結合された1
対のロ−ラ加圧シリンダ38と、この両ロ−ラ加圧シリ
ンダ38のピストンロッドの下端にそれぞれ結合され、
回転しながら素材Wの上面に圧接して素材Wの上端を送
材方向へ押送する1対の送りロ−ラ36と、この両送り
ロ−ラ36を回転駆動するロ−ラ駆動モ−タ37とをそ
れぞれ備えている。
【0038】各加圧シリンダ38は第2減圧弁V2を介
して空圧源79に並列に接続され、各ロ−ラ加圧シリン
ダ38が送りロ−ラ36を介して素材Wを押下げる推力
を第2減圧弁V2によって調整することができる。
【0039】上かんな刃39の図示右方の各送りロ−ラ
36はその下面が上かんな刃39の下面より若干低くな
った状態で設置されて素材の移送時に素材Wの上面に接
して押し上げられる。
【0040】各送りロ−ラ36は図8に示すようにその
各中心軸a2が上定規41の定規面41aに垂直な垂線
b2を送材方向(P方向)側へ角度Aだけ傾けた斜線c
2とそれぞれ平行となった状態でそれぞれ設置されてい
る。
【0041】各送りロ−ラ36が回転しながら素材Wの
上面に圧接して素材Wの下端を押送するときに素材Wを
上定規41に押しつけようとする力が素材Wに加わり、
素材Wはその一側面の上端付近が送りロ−ラ36によっ
て定規面41aに押しつけられた状態で送材方向へ押送
される。
【0042】ベ−ス11の上面にはエア圧で作動し、作
動時に下面切削ユニット15および上面切削ユニット3
0に対して上方への補助推力を加えて両切削ユニット1
5,30を持ち上げる1対のバランスシリンダ14が上
向き状に固定され、下面切削ユニット15のユニットベ
−ス15aは両バランスシリンダ14のピストンロッド
上に上方への変位可能に設置されている。
【0043】両バランスシリンダ14は空圧源79に接
続された第1減圧弁V1に並列に接続され、両バランス
シリンダ14が両切削ユニット15,30を持ち上げる
補助推力を第1減圧弁V1によって調整することができ
る。
【0044】上側へ凸円弧状に湾曲したそりが長手方向
に形成された素材Wの切削加工に際し、この素材Wの中
央部付近がテ−ブルロ−ラ20,送りロ−ラ36間に把
持されて素材Wの両端部が投入コンベア1および取出し
コンベア8によって支えられた状態では、素材Wのそり
を押えつけたときの曲げ反発力の大きさと、素材Wに加
えられる両切削ユニット15,30の合計重量との差に
よって素材のそり形態が変化するが、両バランスシリン
ダ14を作動させて両切削ユニット15,30に対して
上方への推力を加えると、両切削ユニット15,30が
素材Wを押下げる力が減少して素材Wのそり形態の変化
が少なくなるので、両バランスシリンダ14が両切削ユ
ニット15,30に加える補助推力および各送りロ−ラ
36が素材Wのそりを押えつける推力を第1,第2減圧
弁V1,V2によって調整して素材の切削加工時のそり
形態を所望の形態に設定することができる。
【0045】ベ−ス11上の取出しコンベア8側端部に
は側面加工ユニットフレ−ム50が立設され、この側面
加工ユニットフレ−ム50には送材方向と直交する材幅
方向に沿って水平状に設置された上下2対のガイドレ−
ル51が固定されている。
【0046】側面加工フレ−ム50の一端部付近には上
下1対のガイドレ−ル51によって案内される右ユニッ
トフレ−ム60aを備えた右面切削ユニット60が材幅
方向への水平移動可能に支持され、側面加工フレ−ム5
0の他端部付近には上下1対のガイドレ−ル51によっ
て案内される左ユニットフレ−ム64aを備えた左面切
削ユニット64が材幅方向への水平移動可能に結合され
ている。
【0047】側面加工フレ−ム50の一端部には右ユニ
ット移動モ−タ54が取付けられ、右ユニット移動モ−
タ54の出力軸に結合された右ユニット移動ねじ棒52
は右面切削ユニット60の右ユニットフレ−ム60aに
固定された右ユニット移動ナット53に螺嵌されてい
る。
【0048】左ユニット移動モ−タ57は右面切削ユニ
ット60の右ユニットフレ−ム60aに取付けられ、左
ユニット移動モ−タ57の出力軸に結合された左ユニッ
ト移動ねじ棒55は左面切削ユニット64の左ユニット
フレ−ム64aに固定された左ユニット移動ナット56
に螺嵌されている。
【0049】右面切削ユニット60は右ユニット移動モ
−タ54の正逆回転によって左面切削ユニット64とと
もに材幅方向へ水平移動し、左面切削ユニット64は左
ユニット移動モ−タ57の正逆回転によって材幅方向へ
水平移動する。
【0050】右面切削ユニット60の右ユニットフレ−
ム60aには垂直な回転軸心の回りを回転して素材の右
面を切削加工する右かんな刃61と、この右かんな刃6
1を回転駆動する右かんな軸駆動モ−タ62とが取付け
られている。
【0051】右ユニットフレ−ム60aには素材Wの一
側面に接して加工材の移送方向を規定する右面切削ユニ
ット定規63が固定され、この右面切削ユニット定規6
3には送材方向と平行で右かんな刃61の左端面にほぼ
整合された右定規面63aが形成され、この右定規面6
3aが右面切削後の加工材の材幅方向の基準面となる。
【0052】左面切削ユニット64の左ユニットフレ−
ム64aには垂直な回転軸心の回りを回転して素材Wの
左面を切削加工する左かんな刃65と、この左かんな刃
65を回転駆動する左かんな軸駆動モ−タ66とが取付
けられている。
【0053】左ユニットフレ−ム64aには左面切削後
の加工材の幅方向の横ずれを阻止する左面切削ユニット
定規67が固定され、この左面切削ユニット定規67に
は送材方向と平行で左かんな刃の右端面にほぼ整合され
た左定規面67aが形成されている。
【0054】右かんな刃61の左端面と両定規24,4
1の定規面24a,41aとの間隔が素材Wの右側面の
削り代B3となり、右面切削ユニット60の材幅方向の
移動調整により素材Wの右側面の削り代B3が設定され
る。
【0055】右かんな刃61と左かんな刃65との間隔
が加工材の仕上がり幅B2となり、左面切削ユニット6
4の材幅方向の移動調整によって仕上がり幅B2および
素材Wの左側面の削り代B4が設定される。
【0056】側面加工フレ−ム50に固定されたテ−ブ
ルロ−ラユニット19dは送材方向へ配列されて加工材
の下面に接する複数個のテ−ブルロ−ラ20dを備え、
この各テ−ブルロ−ラ20dの上面の高さは取出しコン
ベア8の搬出ロ−ラ81の上面の高さと一致している。
【0057】素材Wの切削加工に際し、素材Wは両定規
24,41によって案内されて送材方向へ移動しなが
ら、下かんな刃22,上かんな刃39,右かんな刃6
1,左かんな刃65によって下面,上面,右側面,左側
面の順に切削され、素材厚さH1が仕上がり厚さH2と
なって素材幅B1が仕上がり幅B2となるように切削加
工される。
【0058】長手方向にそりが形成されてそり量が大き
い素材Wの切削加工に際し、素材のそり量をC1とし、
素材のそりを押えつけたときの反発力をR1とし、両バ
ランスシリンダ14による上方への推力をF1とし、8
個のロ−ラ加圧シリンダ38による下方への推力をF2
とし、下面切削ユニット15の重量と上面切削ユニット
30の重量とを合わせた合計重量をM1とし、重量M1
から推力F1を差引いたみかけの重量をM2とすると、
素材Wのそりを修正して真直な加工材に仕上げる場合に
は第1減圧弁V1の設定圧力を0にして推力F1を0に
し、重量M1とみかけの重量M2とを等しくし、第2減
圧弁V2の設定圧力を調整して推力F2をみかけの重量
M2より小さくする。
【0059】この場合には、素材Wはそりが矯正されな
い状態で移送および切削加工され、素材Wの上下面の削
り代が素材Wの曲がり形態に対応して素材Wの進行に伴
って漸増乃至漸減し、素材Wの反発力R1に対して推力
F2が小さい程そりが真直に修正される。
【0060】また、加工材の歩留りを良くするために素
材Wをそりに合わせて切削する場合には第2減圧弁V2
の設定圧力を送材に充分な推力F2が確保されるように
調整し、第1減圧弁V1の設定圧力を調整して推力F1
を大きくし、みかけの重量M2が推力F2より小さくな
るようにする。
【0061】この場合、素材厚さH1が小さく、反発力
R1が推力F2より小さいと、素材Wは弾性変形した状
態で切削され、加工後弾性復元して、加工材はそりが残
ったままの状態となる。
【0062】また、素材厚さH1が大きく、反発力R1
が推力F2より大きいと、上下面切削ユニット15,3
0および素材Wが推力F1によって持ち上げられ、素材
Wはそりに沿って切削加工される。
【0063】なお、上記実施例では、かんな盤を、素材
Wの4面を下上かんな刃22,39,左右かんな刃6
1,65によって切削加工する4面かんな盤として説明
したが、かんな盤を、素材Wの上下面を下上かんな刃2
2,39によって切削加工する上下2面かんな盤とした
り、素材Wの下面および右側面を下かんな刃22および
右かんな刃61によって切削加工する直角2面かんな盤
として使用するようにしてもよい。
【0064】続いて、上記した構成を有する実施例の作
用と効果を説明する。本例ではかんな盤本体10には、
長方形断面を有する素材Wの一側面の一部に送材方向と
平行な同一平面内で接する定規面41a,24aがそれ
ぞれ形成された上下1対の定規41,24と、中心軸a
1が定規面24aに垂直な垂線b1を送材方向側へ傾け
た斜線c1と平行となった状態で設置され、回転しなが
ら素材Wの下面に圧接して素材Wを送材方向へ押送する
複数個のテ−ブルロ−ラ20と、中心軸a2が定規面4
1aに垂直な垂線b2を送材方向側へ傾けた斜線c2と
平行となった状態で設置され、回転しながら素材Wの上
面に圧接して素材Wを送材方向へ押送する複数個の送り
ロ−ラ36とを設け、かんな盤本体10には素材Wの下
面を切削する下かんな刃22を有する下面切削ユニット
15と、素材の上面を切削する上かんな刃39を有する
上面切削ユニット30とをそれぞれ昇降動可能に設置す
るとともに、両切削ユニット15,30の間隔を調整し
て両切削ユニット15,30を連結するねじ機構と、両
切削ユニット15,30に対して作動時に上方への推力
を加えるバランスシリンダ14とを設けてある。
【0065】このため、各テ−ブルロ−ラ20の中心軸
a1および各送りロ−ラ36の中心軸a2が送材方向と
直交する垂線b1,b2を送材方向側へ傾けた斜線c
1,c2と平行となっているので、素材Wの一側面の上
下部を両定規面24a,41aにそれぞれ押しつけた状
態で素材を適切な送材態様で的確に移送して切削加工す
ることができ、厚さ方向にそりが形成された素材であっ
ても、素材Wを両定規24,41に押しつけながら削り
代が最小となる姿勢で安定に移送して切削加工すること
ができ、切削加工工程での歩留りを良化することができ
る。
【0066】また、2つの定規24,41が素材Wの一
側面に上下2箇所で接した状態で素材Wが移送されるの
で、素材Wをその長方形断面の長辺を縦にして移送およ
び切削加工することができ、この切削加工ラインを木造
建物の構造材用の自動プレカットラインに組込むことが
可能となる。
【0067】また、送材時に両定規24,41が素材W
の側面にそれぞれ局部的に接した状態となり、素材Wの
下端および上端がテ−ブルロ−ラ20および送りロ−ラ
36によって積極的に押送されるので、各形態の素材を
常に上下2箇所で送材方向へ案内して移送することがで
き、断面形状が定規側へ凸曲したそりを有する素材であ
っても、その素材を適切な姿勢で安定に移送することが
できる。
【0068】さらに、両切削ユニット15,30が所定
の間隔を保った状態で両切削ユニット15,30に対し
て必要時にバランスシリンダ14によって上方への推力
を加えることができるので、長手方向にそりが形成され
た素材をそりが無くなるようにして切削加工したり、そ
りに沿って切削加工したりすることができ、加工材の仕
上がり形状を良化する切削加工や、加工材の歩留りを良
化する切削加工を選択的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示すもので、かんな盤の要
部の正面図である。
【図2】投入コンベアおよび取出しコンベアの正面図で
ある。
【図3】かんな盤本体の正面図である。
【図4】かんな盤本体の側面図である。
【図5】下面切削ユニットの平面図である。
【図6】上面切削ユニットの平面図である。
【図7】テ−ブルロ−ラの設置状態を誇張的に説明する
要部の平面図である。
【図8】送りロ−ラの設置状態を誇張的に説明する要部
の平面図である。
【図9】左右側面切削ユニットの側面図である。
【図10】送材状態を説明する要部の側面図である。
【図11】バランスシリンダおよびロ−ラ加圧ロ−ラの
空気圧回路図である。
【図12】従来の直角2面かんな盤による送材状態を説
明する要部の側面図である。
【符号の説明】
10 かんな盤本体 14 バランスシリンダ 15 下面切削ユニット 20 テ−ブルロ−ラ 22 下かんな刃 24 下定規 30 上面切削ユニット 31 ねじ棒 32 ナット 36 送りロ−ラ 39 上かんな刃 41 上定規

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かんな盤本体には、長方形断面を有する
    素材の一側面の一部に送材方向と平行な同一平面内で接
    する定規面がそれぞれ形成された上下1対の定規と、中
    心軸が前記定規面に垂直な垂線を送材方向側へ傾けた斜
    線と平行となった状態で設置され、回転しながら素材の
    下面に圧接して素材を送材方向へ押送する複数個のテ−
    ブルロ−ラと、中心軸が前記定規面に垂直な垂線を送材
    方向側へ傾けた斜線と平行となった状態で設置され、回
    転しながら素材の上面に圧接して素材を送材方向へ押送
    する複数個の送りロ−ラとを設けたことを特徴とするプ
    レカット用かんな盤。
  2. 【請求項2】 かんな盤本体には素材の下面を切削する
    下かんな刃を有する下面切削ユニットと、素材の上面を
    切削する上かんな刃を有する上面切削ユニットとをそれ
    ぞれ昇降動可能に設置するとともに、前記両切削ユニッ
    トの間隔を調整して前記両切削ユニットを連結するねじ
    機構と、前記両切削ユニットに対して作動時に上方への
    推力を加えるバランスシリンダとを設けたことを特徴と
    する請求項1記載のプレカット用かんな盤。
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