JP2889123B2 - プレカット用かんな盤の制御装置及び制御方法 - Google Patents

プレカット用かんな盤の制御装置及び制御方法

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JP2889123B2
JP2889123B2 JP6157229A JP15722994A JP2889123B2 JP 2889123 B2 JP2889123 B2 JP 2889123B2 JP 6157229 A JP6157229 A JP 6157229A JP 15722994 A JP15722994 A JP 15722994A JP 2889123 B2 JP2889123 B2 JP 2889123B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレカット用かんな盤
の制御装置及び制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木造住宅の構造材である横架材、
柱材等は、様々な寸法(幅、高さ、長さ)が規定されて
いる。そのため、横架材、柱材等の切削加工において
は、作業者がその都度、さしがねやノギス等で素材の寸
法を計測したあと、かんな盤等の切削加工機械を、素材
が目的の幅および高さに仕上がるように調整してから、
素材をかんな盤等の切削加工機械に投入し切削加工を行
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のかんな盤に
よる切削加工に際して、作業者がその都度、さしがねや
ノギス等で素材の寸法を計測したあと、かんな盤等の切
削加工機械を、素材が目的の幅および高さに仕上がるよ
うに調整する必要があるため、作業工数が大きく生産性
が低いという問題がある。そこで本発明では、素材の寸
法計測、仕上がり寸法の自動的な判定、かんな盤の仕上
がり寸法の自動設定、及び素材の自動投入を行うことに
より、省力化を図り、生産性を向上させることを解決す
べき技術的課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、載置
されたプレカット加工前の素材をかんな盤本体に投入す
る投入コンベアと、その投入コンベアに載置された前記
素材の外形寸法を計測する計測装置と、前記素材をかん
な加工して所定の寸法に仕上げるときの複数の仕上がり
寸法を登録した仕上がり寸法登録手段と、前記登録され
た複数の仕上がり寸法と前記素材の外形寸法とを比較
し、同素材の外形寸法に対応した仕上がり寸法を自動的
に判定する仕上がり寸法判定手段と、前記自動的に判定
された仕上がり寸法に前記素材を仕上げるために前記か
んな盤本体でかんな加工をさせる制 御デ−タを演算する
制御デ−タ演算手段と、前記投入コンベアから前記かん
な盤本体に投入された前記素材を前記制御デ−タに基づ
いてかんな加工をさせる制御手段とを備えることであ
る。
【0005】
【作用】上記構成のプレカット用かんな盤の制御装置に
よれば、投入コンベアに載置されたプレカット加工前の
素材の外形寸法を計測装置で計測し、前記素材をかんな
加工して所定の寸法に仕上げるときの基準寸法となる予
め登録された複数の仕上がり寸法と前記外形寸法とを比
較し、計測された同素材の外形寸法に対応した仕上がり
寸法を自動的に判定したうえ、自動的に判定された仕上
がり寸法に前記素材を仕上げるためにかんな盤本体でか
んな加工をさせる制御デ−タを求めたあと、前記投入コ
ンベアから前記かんな盤本体に投入された前記素材を前
記制御デ−タに基づいてかんな加工をさせる
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、プレカット用かんな盤の全体的な構
成を示した正面図である。図1に示すように、木造住宅
の構造材である横架材、柱材等となる素材が載置され、
幅、高さが計測されたあと、同素材をかんな盤本体1に
投入する投入コンベア2が設けられている。また、投入
コンベア2に載置された素材の幅及び高さを計測する計
測装置3が投入コンベア2の傍に設置されている。更
に、かんな盤本体1で所定の仕上がり寸法に切削された
素材を取り出すための取り出しコンベア4がかんな盤本
体1の下流に設置されている。
【0007】上記かんな盤本体1、投入コンベア2、及
び取り出しコンベア4を駆動制御する制御盤5が、かん
な盤本体1の要所に取着されている。この制御盤5には
シ−ケンサ−が内蔵されており、そのシ−ケンサ−の仕
上がり寸法登録部には、横架材、柱材等の仕上がり寸法
が登録されている。その登録デ−タは次のような値にな
っている。 横架材 幅 90,105,120,135mm 高さ 90,105,120,135,150〜39
0mm(30mm間隔) 柱材寸法 幅 90,105,120,135,150mm 高さ 90,105,120,135,150mm
【0008】前記計測装置3には、後述するように素材
の幅寸法、及び高さ寸法に対応した数のパルス信号を出
力する後述のエンコ−ダが設けられており、それぞれの
エンコ−ダから出力されたパルス信号が制御盤5のシ−
ケンサ−に入力され、カウントされるため、投入コンベ
ア2に載置された素材の幅寸法、及び高さ寸法が計測さ
れる。
【0009】次に、図2、図3及び図4を参照しながら
計測装置3の構成と作用について説明する。図2は計測
装置3の側面図であり、図3は計測装置3により素材W
の高さと幅とを計測する計測状態を示した側面図であ
り、また、図4は計測装置3の正面図である。
【0010】図2に示すように、搬送面にロ−ラが配列
された投入コンベア2の基台には、コラム11が取着さ
れており、コラム11には、フレ−ム12を昇降自在に
支持するガイドレ−ル13が取り付けられている。フレ
−ム12は素材Wの高さを計測する枠であって、その上
端面には素材Wの高さを計測する高さ計測シリンダ14
が縦状に取り付けられている。この高さ計測シリンダ1
4は、先端にクランパ15を取着したシリンダロッド1
4a(図2参照)を備え、投入コンベア2に載置された
素材Wの高さを計測するとき、シリンダロッド14aが
伸出され、クランパ15が素材Wの上端面に当接され
る。この際、シリンダロッド14aの伸出が進行する
と、フレ−ム12を持ち上げ、フレ−ム下部12aが素
材Wの底面に当接して素材Wを上下から挟んだ形にな
り、高さの計測が行われる。
【0011】上記高さ計測シリンダ14にはエンコ−ダ
が装備されており、そのエンコ−ダはシリンダロッド1
4aの伸出量に応じた数のパルス信号を出力する。その
信号は前述のシ−ケンサ−に入力され、カウントされる
ため、投入コンベア2に載置された素材Wの高さが計測
される。この高さ計測において、シ−ケンサ−は、シリ
ンダロッド14aが伸出ゼロのときをカウント原点値と
してインクリメントする。
【0012】次に、投入コンベア2に載置された素材W
の幅寸法を計測する構成について説明する。前記フレ−
ム12の下部に取り付けられたガイドシャフト16は、
キャリパ17,18を水平移動可能に支持する案内部材
である。そして、キャリパ17には幅計測シリンダ19
が取り付けられている。またキャリパ18は、ガイドシ
ャフト16に摺動可能に挿通されているとともに、幅計
測シリンダ19のシリンダロッド19aの先端に取り付
けられ、幅計測シリンダ19の駆動によりキャリパ17
と接近、離反する。幅計測シリンダ19にはエンコ−ダ
が装備されており、そのエンコ−ダはシリンダロッド1
9aの伸縮量に応じた数のパルス信号を出力する。その
信号は前述のシ−ケンサ−に入力され、カウントされる
ため、投入コンベア2に載置された素材Wの幅が計測さ
れる。この幅計測において、シ−ケンサ−はシリンダロ
ッド19aが最大に伸出したときをカウント原点値とし
てインクリメントする。
【0013】図3は、投入コンベア2に載置された素材
Wの高さ寸法、及び幅寸法を計測している状態を示した
計測装置3の側面図である。以下、この計測装置3によ
る素材Wの高さ寸法、及び幅寸法の計測作用を説明す
る。投入コンベア2に素材Wが載置されると、図示して
いないリミットスイッチがオンされ、その載置検知信号
が前記シ−ケンサ−に入力される。その載置検知信号を
入力したシ−ケンサ−は、高さ計測シリンダ14に対し
て、内蔵タイマ−の設定時間、駆動信号(高さ計測指令
信号)を出力する。
【0014】高さ計測シリンダ14は、シ−ケンサ−か
らの駆動信号(計測指令信号)によりシリンダロッド1
4aが伸出されるため、シリンダロッド14a先端のク
ランパ15が素材Wの上面に当接する。シリンダロッド
14aは更に伸びようとするため、フレ−ム12を持ち
上げ、フレ−ム下部12aが素材Wの底面に当接して素
材Wを上下から挟んだ形になる。この状態になるまでの
高さ計測シリンダ14のエンコ−ダからのパルス信号の
インクリメント値に基づいて、素材Wの高さが計測され
る。尚、上記のようにフレ−ム12が持ち上げられるこ
とによって、キャリパ17,18の上部が素材Wの下面
より上に上がった状態になる。
【0015】シ−ケンサ−の内蔵タイマ−等で設定され
た素材Wの高さ計測時間が経過すると、上記のように素
材Wを保持したまま、シ−ケンサ−は幅計測シリンダ1
9に対して、内蔵タイマ−の設定時間、駆動信号(幅計
測指令信号)を出力する。シ−ケンサ−から幅計測シリ
ンダ19に対して駆動信号(幅計測指令信号)が出力さ
れると、幅計測シリンダ19はシリンダロッド19aを
引き込む動作を開始し、キャリパ17,18が互いに接
近して素材Wを挟み込む。
【0016】上記シ−ケンサ−は、上記状態になるまで
の幅計測シリンダ19のエンコ−ダからのパルス信号の
インクリメント値に基づいて、素材Wの幅を計測する。
以上のようにして、素材Wの高さ及び幅の計測が終了す
ると、シ−ケンサ−は幅計測シリンダ19のシリンダロ
ッド19aを伸出させ、キャリパ17,18を互いに離
反させる。また、高さ計測シリンダ14のシリンダロッ
ド14aを引き込み、クランパ15を素材Wの上面から
離反させ、更にフレ−ム下部12aを素材Wの下面から
離反させる。その結果、計測装置3による素材Wの高さ
寸法、及び幅寸法の計測動作が完了し、素材Wは投入コ
ンベア2により搬送可能な状態になる。
【0017】素材Wが投入コンベア2により搬送可能な
状態になると、シ−ケンサ−は投入コンベア2を駆動さ
せ、素材Wをかんな盤本体1に搬送する。以下、図5及
び図6を参照しながら、かんな盤本体1について説明す
る。図5において、かんな盤本体1の下端に設置された
ベ−ス21は投入コンベア2の下フレ−ムおよび取出し
コンベア4のフレ−ムにそれぞれ連結され、このベ−ス
21上には送材方向へ配列された3つのコラム22が立
設されている。
【0018】各コラム22の内側面にはベ−ス21の上
方に設置された下面切削ユニット25の下ユニットフレ
−ム25aと、下面切削ユニット25の上方に設置され
た上面切削ユニット40の上ユニットフレ−ム40aと
をそれぞれ上下方向への移動可能に支持するガイドレ−
ル23がそれぞれ垂直状に取付けられている。
【0019】下面切削ユニット25の下ユニットフレ−
ム25aには、送材方向と直交する水平な回転軸心の回
りを回転して素材Wの下面を切削する下かんな刃32
と、この下かんな刃32を回転駆動する下かんな軸駆動
モ−タ33とが取付けられている。
【0020】下ユニットフレ−ム25aの上端には素材
Wの一側面の下端に接して素材Wを送材方向へ案内する
下定規34が水平状に取付けられ、この下定規34には
送材方向と平行な定規面が形成されている。
【0021】下ユニットフレ−ム25aには、この下ユ
ニットフレ−ム25aに結合されたテ−ブル昇降モ−タ
27によって回転駆動されるねじ棒26aと、このねじ
棒26aが螺嵌されたナット26bと、このナット26
bに結合されたリンク26cとを有する昇降機構26が
取付けられている。
【0022】下面切削ユニット25の下ユニットフレ−
ム25aにリンクによって連結され昇降機構26によっ
て駆動されて昇降するテ−ブル28には送材方向へ配列
されたテ−ブルロ−ラユニット29が取付けられてい
る。
【0023】各テ−ブルロ−ラユニット29は、送材方
向へ配列されて回転しながら素材Wの下面に接して素材
Wを送材方向へ押送するテ−ブルロ−ラ30と、各組の
テ−ブルロ−ラ30を回転駆動するロ−ラ駆動モ−タ3
1(図6参照)とを備えている。
【0024】テ−ブル28及びテ−ブルロ−ラ30は昇
降機構26によって上下方向へ移動調整され、投入コン
ベア2の各搬入ロ−ラの上面の高さは下かんな刃32の
図示右方の2組のテ−ブルロ−ラ30の上面の高さと等
しくなるように調整される。下かんな刃32の上端面の
高さと、このテ−ブルロ−ラ30の上面の高さとの差
が、下かんな刃32が切削する素材Wの下面の削り代H
3となる。
【0025】各テ−ブルロ−ラ30が回転しながら素材
Wの下面に圧接して素材Wを押送するときに、素材Wを
下定規34に押しつけようとする力が素材Wに加わるた
め、素材Wは、その定規面34aに押しつけられた状態
で送材方向へ押送される。
【0026】上面切削ユニット40の上ユニットフレ−
ム40aには下かんな刃32の回転軸心と平行な回転軸
心の回りを回転して素材Wの上面を切削加工する上かん
な刃49と、この上かんな刃49を回転駆動する上かん
な軸モ−タ50とが取付けられている。
【0027】上ユニットフレ−ム40aの下端には下定
規34の直上に下定規34と平行に設置され、素材Wの
一側面に上端に接して素材Wを送材方向へ案内する上定
規51が水平状に取付けられ、この上定規51には送材
方向と平行で下定規34の定規面34aと同一平面内に
定規面51aが形成されている。
【0028】上ユニットフレ−ム40aにはこの上ユニ
ットフレ−ム40aによって支持され、その上端部から
垂下された1対のねじ棒41の上端部が遊転可能に結合
され、この両ねじ棒41の下端付近は下面切削ユニット
25の下ユニットフレ−ム25aに固定された左右1対
のナット42にそれぞれ螺嵌され、両ねじ棒41の上端
にはベベルギヤ43が固定されている。両切削ユニット
25,40は両ねじ棒41および両ナット42によって
共同昇降動可能に連結されている。
【0029】上ユニットフレ−ム40aの一端には上面
切削ユニット昇降モ−タ44が取付けられ、この上面切
削ユニット昇降モ−タ44の正逆回転が各対のベベルギ
ヤ43を介して両ねじ棒41に伝達され、両ねじ棒41
を正逆方向へ回転駆動されるように構成されている。
【0030】両ねじ棒41が上面切削ユニット昇降モ−
タ44によって正逆に回転駆動されると、上面切削ユニ
ット25が両ねじ棒41とともに昇降して両切削ユニッ
ト25,40の間隔および上下かんな刃49,32の間
隔が拡縮する。
【0031】素材Wの仕上がり厚さH2は長方形断面の
長辺を縦にしたときの、素材Wの厚さH1と素材Wの歪
の大きさとに基づいて設定され、素材Wの厚さH1と仕
上がり厚さH2との差の約1/2がそれぞれ下かんな刃
32による下面の削り代H3および上かんな刃49によ
る上面の削り代H4となる。
【0032】仕上がり厚さH2の設定に際し、下かんな
刃32の上端面と上かんな刃49の下端面との間隔が仕
上がり厚さH2となるように上面切削ユニット昇降モ−
タ44が駆動され、上面切削ユニット40の昇降位置が
調整される。
【0033】上ユニットフレ−ム40aに取付けられて
送材方向へ配列された4つの送りロ−ラユニット45
は、上端部が上ユニットフレ−ム40aに結合された1
対のロ−ラ加圧シリンダ48と、この両ロ−ラ加圧シリ
ンダ48のピストンロッドの下端にそれぞれ結合され、
素材Wの上面に圧接して素材Wの下端を送材方向へ押送
する1対の送りロ−ラ46と、この両送りロ−ラ46を
回転駆動するロ−ラ駆動モ−タ47(図6参照)とをそ
れぞれ備えている。
【0034】各加圧シリンダ48は図示していない減圧
弁を介して空圧源に並列に接続され、各ロ−ラ加圧シリ
ンダ48が送りロ−ラ46を介して素材Wを押下げる推
力を減圧弁によって調整することができる。
【0035】上かんな刃49の図示右方の各送りロ−ラ
46は、その下面が上かんな刃49の下面より若干低く
なった状態で設置されて素材Wの移送時に素材Wの上面
に接して押し上げられる。各送りロ−ラ46が回転しな
がら素材Wの上面に圧接して素材Wの下端を押送すると
きに素材Wを上定規51に押しつけようとする力が素材
Wに加わり、素材Wはその一側面の上端付近が送りロ−
ラ46によって定規面51aに押しつけられた状態で送
材方向へ押送される。
【0036】ベ−ス21の上面にはエア圧で作動し、作
動時に下面切削ユニット25および上面切削ユニット4
0に対して上方への推力を加えて同切削ユニット25を
持ち上げる1対のバランスシリンダ24が上向き状に固
定され、下面切削ユニット25のユニットフレ−ム25
aは両バランスシリンダ24のピストンロッド上に載置
された状態で上方への変位可能に設置されている。
【0037】両バランスシリンダ24は図示していない
空圧源に接続された減圧弁に並列に接続され、両バラン
スシリンダ24が両切削ユニット25,40を持ち上げ
る推力を同減圧弁によって調整することができる。
【0038】上側へ凸円弧状に湾曲したそりが長手方向
に形成された素材Wの切削加工に際し、この素材Wの中
央部付近がテ−ブルロ−ラ30、送りロ−ラ46間に把
持されて素材Wの両端部が投入コンベア2および取出し
コンベア4によって支えられた状態では、素材Wのそり
を押えつけたときの曲げ反発力の大きさと、素材Wに加
えられる両切削ユニット25,40の合計重量との差に
よって素材のそり形態が変化するが、両バランスシリン
ダ24を作動させて両切削ユニット25,40に対して
上方への推力を加えると、両切削ユニット25,40が
素材Wを押下げる力が減少して素材Wのそり形態の変化
が少なくなるので、両バランスシリンダ24が両切削ユ
ニット25,40に加える推力および各送りロ−ラ46
が素材Wのそりを押えつける推力を二つの減圧弁によっ
て調整し、素材Wの切削加工時のそり形態を所望の形態
に設定することができる。
【0039】ベ−ス21上の取出しコンベア4側端部に
は側面加工ユニットフレ−ム60が立設され、この側面
加工ユニットフレ−ム60には送材方向と直交する材幅
方向に沿って水平状に設置された上下2対のガイドレ−
ル61が固定されている。
【0040】側面加工ユニットフレ−ム60の一端部付
近には上下1対のガイドレ−ル61によって案内される
右ユニットフレ−ム70aを備えた右面切削ユニット7
0が材幅方向への水平移動可能に支持され、側面加工ユ
ニットフレ−ム60の他端部付近には上下1対のガイド
レ−ル61によって案内される左ユニットフレ−ム74
aを備えた左面切削ユニット74が材幅方向への水平移
動可能に結合されている。
【0041】側面加工ユニットフレ−ム60の一端部に
は右ユニット移動モ−タ64が取り付けられ、右ユニッ
ト移動モ−タ64の出力軸に結合された右ユニット移動
ねじ棒62は右面切削ユニット70の右ユニットフレ−
ム70aに固定された右ユニット移動ナット63に螺嵌
されている。
【0042】左ユニット移動モ−タ67は、右面切削ユ
ニット70の右ユニットフレ−ム70aに取り付けら
れ、左ユニット移動モ−タ67の出力軸に結合された左
ユニット移動ねじ棒65は左面切削ユニット74の左ユ
ニットフレ−ム74aに固定された左ユニット移動ナッ
ト66に螺嵌されている。
【0043】右面切削ユニット70は右ユニット移動モ
−タ64の正逆回転によって左面切削ユニット74とと
もに材幅方向へ水平移動し、左面切削ユニット74は左
ユニット移動モ−タ67の正逆回転によって材幅方向へ
水平移動する。
【0044】右面切削ユニット70の右ユニットフレ−
ム70aには垂直な回転軸心の回りを回転して素材の右
面を切削加工する右かんな刃71と、この右かんな刃7
1を回転駆動する右かんな軸駆動モ−タ(図示せず)と
が取付けられている。
【0045】右ユニットフレ−ム70aには素材Wの一
側面に接して加工材の移送方向を規定する右面切削ユニ
ット定規73が固定され、この右面切削ユニット定規7
3には送材方向と平行で右かんな刃71の左端面にほぼ
整合された右定規面が形成され、この右定規面が右面切
削後の加工材の材幅方向の基準面となる。
【0046】左面切削ユニット74の左ユニットフレ−
ム74aには垂直な回転軸心の回りを回転して素材Wの
左面を切削加工する左かんな刃75と、この左かんな刃
75を回転駆動する左かんな軸駆動モ−タ76とが取付
けられている。
【0047】左ユニットフレ−ム74aには左面切削後
の加工材の幅方向の横ずれを阻止する左面切削ユニット
定規77が固定され、この左面切削ユニット定規77に
は送材方向と平行で左かんな刃75の右端面にほぼ整合
された左定規面が形成されている。
【0048】右かんな刃71の内端面と両定規34,5
1の定規面34a,51aとの間隔が素材Wの右側面の
削り代B3となり、右面切削ユニット70の材幅方向の
移動調整により削り代B3が設定される。
【0049】右かんな刃71と左かんな刃75との間隔
が加工材の仕上がり幅B2となり、左面切削ユニット7
4の材幅方向の移動調整によって仕上がり幅B2および
素材Wの左側面の削り代B4が設定される。
【0050】側面加工フレ−ム60に固定されたテ−ブ
ルロ−ラユニット29dは送材方向へ配列されて加工材
の下面に接する複数個のテ−ブルロ−ラ30dを備え、
この各テ−ブルロ−ラ30dの上面の高さは取り出しコ
ンベア4の搬出ロ−ラの上面の高さと一致している。
【0051】素材Wの切削加工に際し、素材Wは両定規
34,51によって案内されて送材方向へ移動しなが
ら、下かんな刃32,上かんな刃49,右かんな刃7
1,左かんな刃75によって下面,上面,右側面,左側
面の順に切削され、素材厚さH1が仕上がり厚さH2と
なって素材幅B1が仕上がり幅B2となるように切削加
工される。そして、切削加工されたあとの素材Wは、取
り出しコンベア4により取り出され、取り出し側に送り
だされる。尚、取り出しコンベア4側に図示していない
加工材の自動取り出し装置を付加して、各種継手、仕口
加工を行う自動プレカットラインと接続可能にした場合
には、かんな盤の無人化運転とともに、各種継手、仕口
加工ラインの無人化を実現することができる。
【0052】次に、図8を参照しながら前記シ−ケンサ
−によるプレカット用かんな盤の制御について説明す
る。ステップS1において、前述の計測装置3により、
投入コンベア2に載置された素材Wの高さ及び幅寸法が
計測され、その計測信号がシ−ケンサ−に入力される
と、シ−ケンサ−は、素材Wの実際の高さ及び幅寸法を
計測する。
【0053】ステップS2において、前述した横架材と
柱材の登録寸法と、素材Wの実際の寸法とを比較し、ス
テップS3において、計測値と同じか、計測値よりも、
すぐ下の寸法を仕上がり寸法として決定する。ステップ
S4において、素材Wの実際の高さ及び幅寸法と、決定
した仕上がり寸法における高さ及び幅の寸法との差のほ
ぼ1/2を、かんな盤本体1の下かんな刃32及び右か
んな刃71の削り代ろにする演算を行う。
【0054】ステップS5において、シ−ケンサ−は、
かんな盤本体1の右かんな刃(右軸)71の削り代ろ
(図7のB3寸法)を設定し、ステップS6において、
仕上がり幅寸法(図7のB2寸法)を設定する。
【0055】一方、ステップS7において、シ−ケンサ
−は、かんな盤本体1の下かんな刃(下軸)32の削り
代ろ(図5のH3寸法)を設定し、ステップS8におい
て、仕上がり高さ寸法(図5のH2寸法)を設定する。
【0056】ステップS9において、シ−ケンサ−は、
各かんな刃(かんな軸)、即ち、下かんな刃32、上か
んな刃49、右かんな刃71、左かんな刃74などの駆
動部を起動させ、ステップS10に示すように素材Wを
移送させ、切削加工させる。
【0057】ステップS11において加工が完了する
と、ステップS12に示すように次の素材Wが投入コン
ベア2に載置されている場合に、ステップS1に戻っ
て、ステップS12までの処理を繰り返す一方、次の素
材Wが無い場合は、同制御を終わる。
【0058】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、投入コンベア
に載置されたプレカット加工前の素材の外形寸法を計測
装置で計測し、前記素材をかんな加工して所定の寸法に
仕上げるときの基準寸法となる複数の仕上がり寸法と前
記外形寸法とを比較し、計測された同素材の外形寸法に
対応した仕上がり寸法を自動的に判定したうえ、自動的
に判定された仕上がり寸法に前記素材を仕上げるために
かんな盤本体でかんな加工をさせる制御デ−タを求めた
あと、前記投入コンベアから前記かんな盤本体に投入さ
れた前記素材を前記制御デ−タに基づいてかんな加工を
させることができるため、素材が変わる毎に、作業者
が、さしがね、ノギス等で素材の高さや幅を計るという
従来の作業が不要となり、作業者の手間が大幅に省かれ
ることから省力化が実現され、生産性を向上させること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレカット用かんな盤の全体的な構成を示した
正面図である。
【図2】計測装置の側面図である。
【図3】計測装置により素材寸法を測定している測定状
態図である。
【図4】計測装置の正面図である。
【図5】かんな盤本体の正面図である。
【図6】かんな盤本体の側面図である。
【図7】側面加工ユニットの側面図である。
【図8】プレカット用かんな盤の制御フロ−チャ−ト図
である。
【符号の説明】
1 かんな盤本体 2 投入コンベア 3 計測装置 4 取り出しコンベア 5 制御盤 14 高さ計測シリンダ 19 幅計測シリンダ W 素材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B27C 1/04 B23Q 15/00 B27C 1/00 B27C 1/02 B27C 1/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 載置されたプレカット加工前の素材をか
    んな盤本体に投入する投入コンベアと、その投入コンベ
    アに載置された前記素材の外形寸法を計測する計測装置
    と、前記素材をかんな加工して所定の寸法に仕上げると
    きの基準寸法となる複数の仕上がり寸法を登録した仕上
    がり寸法登録手段と、前記登録された複数の仕上がり寸
    法と前記素材の外形寸法とを比較し、同素材の外形寸法
    に対応した仕上がり寸法を自動的に判定する仕上がり寸
    法判定手段と、前記自動的に判定された仕上がり寸法に
    前記素材を仕上げるために前記かんな盤本体でかんな加
    工をさせる制御デ−タを演算する制御デ−タ演算手段
    と、前記投入コンベアから前記かんな盤本体に投入され
    た前記素材を前記制御デ−タに基づいてかんな加工をさ
    せる制御手段とを備えたことを特徴とするプレカット用
    かんな盤の制御装置。
  2. 【請求項2】 計測装置は、素材の高さを計測する高さ
    計測シリンダを取り付けたフレ−ムが、コラムに昇降自
    在に取り付けられている一方、素材の幅を計測する幅計
    測シリンダを設けた幅計測ユニットが上記フレ−ムに取
    り付けられ、同フレ−ムとともに昇降し、更に、幅計測
    シリンダが取り付けられたキャリパ及び幅計測シリンダ
    のシリンダロッドの先端に取り付けられたキャリパが、
    それぞれ水平移動可能に支持されたことを特徴とする請
    求項1に記載のプレカット用かんな盤の制御装置。
  3. 【請求項3】 投入コンベアに載置されたプレカット加
    工前の素材の外形寸法を計測し、前記素材をかんな加工
    して所定の寸法に仕上げるときの基準寸法となる予め登
    録された複数の仕上がり寸法と前記外形寸法とを比較
    し、同素材の外形寸法に対応した仕上がり寸法を自動的
    に判定したうえ、前記自動的に判定された仕上がり寸法
    に前記素材を仕上げるためにかんな盤本体でかんな加工
    をさせる制御デ−タを求めたあと、前記投入コンベアか
    ら前記かんな盤本体に投入された前記素材を前記制御デ
    −タに基づいてかんな加工をさせることを特徴とするプ
    レカット用かんな盤の制御方法。
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