JPH08199700A - 壁用パネル - Google Patents

壁用パネル

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Publication number
JPH08199700A
JPH08199700A JP7028705A JP2870595A JPH08199700A JP H08199700 A JPH08199700 A JP H08199700A JP 7028705 A JP7028705 A JP 7028705A JP 2870595 A JP2870595 A JP 2870595A JP H08199700 A JPH08199700 A JP H08199700A
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JP
Japan
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lateral
wall panel
wall
fireproof
inner space
Prior art date
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Pending
Application number
JP7028705A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Ono
辰雄 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisso Industries Co Ltd
Original Assignee
Nisso Industries Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08199700A publication Critical patent/JPH08199700A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 その搬送時や建て込み時の操作性を良くし
て、壁式組立工法によって建築物を築造する際の利用に
最適となるようにする。 【構成】 適宜肉厚の耐火材からなり横方向の四方が囲
まれると共に上下端で開口して縦方向及び横方向に同一
幅となる内空部を有する中空平板状に形成された耐火被
覆体1と、縦方向及び横方向の適宜の強度を有しながら
耐火被覆体1の内空部1aに縦方向に配在され該耐火被
覆体1の上下開口端にその上下端面が露呈される柱体2
と、柱体2の外周を被覆しながら耐火被覆体1の内空部
1aに充填された断熱材3と、からなり、耐火被覆体1
の横方向端部がさねはぎ等の連繋構造Jに設定されてな
る一方で、柱体2が耐火被覆体1の上下端に隣接される
上方横部材U及び下方横部材LにボルトB利用で連結さ
れるようにボルト螺合部21を有してなると共に耐火被
覆体1の内空部1aにおいて該耐火被覆体1の横方向端
部に近隣するように位置決められてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、壁式組立工法によっ
て建築物を築造する際に利用する壁用パネルの改良に関
する。
【0002】
【従来技術とその問題点】近年の建築物としての住宅
は、従来の在来工法による他に、工場生産された部材を
現場で組み立てるようにする組立工法によって築造され
ることが多いが、この組立工法が在来工法に比較して有
利とされるのは、大旨、工期の大幅な短縮化にある。
【0003】そして、この組立工法は、築造される建築
物に使用する部材の特性から、木質系,コンクリート系
及び鉄骨系に大別され、一般に、木質系が耐震性で優
れ、コンクリート系及び鉄骨系が耐火性で優れると言わ
れている。
【0004】また、この組立工法は、壁式組立工法及び
骨組式組立工法に大別され、壁式組立工法では、工場生
産された壁体、即ち、壁用パネル同志を直接連結するよ
うにして、所望の大きさの建築物を構築するとしてい
る。
【0005】それに対して、骨組式組立工法では、敷地
に予め構築された柱や梁等の構造部材に工場生産された
壁用パネルを連結して、所望の大きさの建築物を築造す
るとしている。
【0006】それ故、骨組式組立工法にあっては、敷地
に予め柱や梁等の構造部材からなる部分を構築すること
が必須になり、その分、壁式組立工法に比較して、工期
が長期化され易くなる不利がある。
【0007】それに対して、壁式組立工法では、上記し
た構造部分を必須としない分だけ工期的に有利となる
が、反面、壁用パネル自体を所謂耐力壁構造に設定する
ことが必須になる。
【0008】その結果、壁式組立工法では、壁用パネル
が木質系,コンクリート系あるいは鉄骨系のいずれに設
定されるとしても、耐力壁構造に設定されることからそ
の全体重量が大きくなり易くなり、従って、その搬送時
や建て込み時の操作性を悪くすることになる不具合があ
る。
【0009】この発明は、前記した事情に鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、その搬送
時や建て込み時の操作性を良くして、壁式組立工法によ
って建築物を築造する際の利用に最適となる壁用パネル
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明に係る壁用パネルの構成を、適宜肉厚
の耐火材からなり横方向の四方が囲まれると共に上下端
で開口して縦方向及び横方向に同一幅となる内空部を有
する中空平板状に形成された耐火被覆体と、縦方向及び
横方向の適宜の強度を有しながら耐火被覆体の内空部に
縦方向に配在され該耐火被覆体の上下開口端にその上下
端面が露呈される柱体と、柱体の外周を被覆しながら耐
火被覆体の内空部に充填された断熱材と、からなり、耐
火被覆体の横方向端部がさねはぎ等の連繋構造に設定さ
れてなる一方で、柱体が耐火被覆体の上下端に隣接され
る上方横部材及び下方横部材にボルト利用で連結される
ようにボルト螺合部を有してなると共に耐火被覆体の内
空部において該耐火被覆体の横方向端部に近隣するよう
に位置決められてなるとする。
【0011】そして、好ましくは、柱体が耐火被覆体の
内空部において該耐火被覆体の両方の横方向端部にそれ
ぞれ近隣するように位置決められてなるとし、要する場
合には、両方の柱体がブレース部材で連結されてなると
する。
【0012】また、要するとき、柱体が縦方向の強度部
材に設定されてなるとし、耐火被覆体が横方向に適宜の
角度あるいは曲率で屈曲されてコーナー用に設定されて
なるとする。
【0013】
【作用】それ故、該壁用パネルは、これが、例えば、土
台としての下方横部材上に立設されると共にボルト利用
で該下方横部材に連結される一方で、上端に隣接される
梁としての上方横部材にボルト利用で連結されるとき、
所謂壁を形成する。
【0014】このとき、壁用パネルは、その横方向端部
のさねはぎ等の連繋構造を利用して横方向に適宜枚数が
連続配置されることで、所望の長さに延長される壁を形
成する。
【0015】また、壁用パネルが連繋構造を利用して横
方向に適宜枚数が連続配置されるとき、各連繋構造部分
における脆弱さが内部に有する柱体で修正する傾向に補
強される。
【0016】そして、コーナー用に設定された壁用パネ
ルを適宜に配置することで、壁で仕切られた所望の空間
を形成する。
【0017】また、該壁用パネルは、これが壁とされる
とき、内部に有する柱体が縦方向の強度部材に設定され
ていることで、耐力壁として機能する。
【0018】このとき、壁用パネルにおいて、内部の柱
体が耐火被覆体の内空部において該耐火被覆体の両方の
横方向端部にそれぞれ近隣するように位置決められてな
るときには、上記連繋構造部分における脆弱さを一層補
強するように機能する。
【0019】そして、上記両方の柱体がブレース部材で
連結されているときには、その壁用パネルにおいては、
横方向の全長に亙って補強されることになり、上記した
補強性能が維持されるのは勿論のこと、耐力壁としての
機能を一層増大する。
【0020】そして、該壁用パネルは、これが壁とされ
るとき、耐火被覆体によって耐火壁となって内外の火炎
を遮断し、断熱材によって断熱壁となって内外の温度を
遮断する。
【0021】尚、該壁用パネルは、上記した手順と逆の
手順で、上方横部材及び下方横部材から分離される。
【0022】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいてこの発明を
詳細に説明するが、図1及び図2に示すように、この発
明の一実施例に係る壁用パネルWは、耐火被覆体1と、
柱体2と、断熱材3と、を有して平板状に形成されてお
り、図3に示すように、柱体2を介して、例えば、土台
としての下方横部材L及び梁としての上方横部材Uにボ
ルトB利用でそれぞれ連結されることで、所謂直線部用
の壁を形成するように設定されている。
【0023】耐火被覆体1は、該壁用パネルWが内外の
火炎を遮断する耐火壁として機能し得るように設定され
ているもので、この実施例においては、適宜肉厚の耐火
材、例えば、0.4m/m厚の鋼板材からなり、横方向
の四方が囲まれると共に上下端が開口端とされて開口
し、縦方向及び横方向に同一幅、例えば、略60m/m
幅となる内空部1aを有する中空平板状に形成されてい
る。
【0024】因に、該耐火被覆体1は、所謂壁を形成す
るものであるから、通常壁の高さとされる一定の縦長
さ、例えば、略2,610m/mの縦長さ寸法を有する
ように設定されるが、その横長さについては、900m
/mの横長さを基準寸法にし、変形として、例えば、4
50m/mの横長さ寸法を有するように設定される。
【0025】尚、耐火被覆体1は、該壁用パネルWが外
壁用とされる場合には、その耐火性能からすれば鋼板材
で形成されるのが好ましいが、該壁用パネルWが内壁用
とされる場合には、耐火性能で多少劣るとしても、その
重量の低減を図り操作性を良くするためにアルミ板材で
形成されるとしても良い。
【0026】上記耐火被覆体1は、この実施例にあって
は、その横方向端部がさねはぎ等の連繋構造Jに設定さ
れてなるとするもので、該連繋構造Jは、図示例のさね
はぎとされる場合に、一方が凸状部1bに設定され、こ
れに照準されることになる他方が凹状部1cに設定され
てなるとしている。
【0027】尚、上記連繋構造Jは、図4に示すよう
に、二枚の壁用パネルWを連続配置するときに、位置合
わせを容易にするのは勿論のこと、相互間において壁厚
方向のずれを生じないようにし、しかも、その接続部分
に隙間を出現させないで光や空気の漏れを生じさせない
ようにする等のためであるから、上記した図示例のさね
はぎ以外の連繋構造が採用されるとしても良いこと勿論
である。
【0028】また、図示しないが、上記連繋構造Jにあ
っては、所謂突き合わせ状態におかれる凸状部1bと凹
状部1cとの間に適宜のシール部材を介装させて、特
に、上記した空気の漏れを効果的に阻止するようにして
も良いこと勿論である。
【0029】柱体2は、該壁用パネルWにおける横方向
の端部を補強する補強部材として機能すると共に、該壁
用パネルWにおける縦方向の連結部材として機能するよ
うに設定され、さらに、この実施例にあっては、該壁用
パネルWにおける縦方向の強度部材として機能するよう
に設定されている。
【0030】そのため、該柱体2は、縦方向及び横方向
の所定の強度を有しながら耐火被覆体1の内空部1aに
縦方向に配在され、その上下端面が耐火被覆体1の上下
開口端に露呈されるとしている。
【0031】即ち、先ず、前記したように、該壁用パネ
ルWにおいて、耐火被覆体1における両方の横方向端部
は、連繋構造Jを構成するために凸状部1bあるいは凹
状部1cを有するように設定されている。
【0032】それ故、耐火被覆体1において、その両方
の横方向端部は、その中間部に比較して、壁厚方向に脆
弱化されていることになり、従って、この耐火被覆体1
における両方の横方向端部は、何等かの形で補強される
必要がある。
【0033】そして、この要請に応じ得るように、柱体
2が耐火被覆体1の内空部1aにおいて該耐火被覆体1
の横方向端部に近隣するように位置決められてなると
し、該柱体2の配設で上記した連繋構造J部分における
脆弱さを修正する傾向に補強するとしている。
【0034】因に、柱体2は、この実施例において、耐
火被覆体1の内空部1aにおいて該耐火被覆体1におけ
る図中で左側となる一方の横方向端部に近隣するように
位置決められているが、これに代えて、図5に示すよう
に、耐火被覆体1の内空部1aにおいて該耐火被覆体1
における両方の横方向端部にそれぞれ近隣するように複
数、即ち、図示例のように、二本配設されていても良
い。
【0035】そして、この場合には、上記した連繋構造
J部分における脆弱さを一層強大に補強し得ることにな
り、さらに、図6に示すように、上記両方の柱体2がブ
レース部材4で連結さるときには、該壁用パネルWにあ
っては、上記した補強性能が強化傾向に維持されるのは
勿論のこと、横方向の全長に亙って補強されることにな
って、後述する該壁用パネルWが耐力壁構造に設定され
るときの強度を一層増大させることになる。
【0036】尚、柱体2は、これが単に補強部材とされ
る場合には、例えば、1.2m/m厚の鋼材製の50m
/m角の角パイプからなり、これが後述する縦方向の強
度部材を兼ねる場合には、例えば、3.2m/m厚の鋼
材製の50m/m角の角パイプからなるとする。
【0037】そして、上記柱体2は、これが補強部材と
される、即ち、後述する縦方向の強度部材とされない限
り、例えば、アルミ材製の角パイプや丸パイプ等で構成
されても良い。
【0038】次に、該壁用パネルWは、前記したよう
に、例えば、土台としての上方横部材U及び梁としての
下方横部材LにボルトBを利用して連結されることで壁
を形成するとしているから、このボルトB連結の際の連
結部材として柱体2が配在されている。
【0039】そのため、該柱体2は、この実施例にあっ
て、前記した図3に示すように、その上下端部にボルト
螺合部21を有してなるとし、該ボルト螺合部21の端
面を耐火被覆体1の上下開口端に露呈させている。
【0040】そして、上記ボルト螺合部21は、この実
施例にあって、9m/m厚の鋼材製のプレートからな
り、上記角パイプの上下端を閉塞するように配設されて
溶接等で角パイプの上下端に一体に連設され、かつ、そ
の中央に前記ボルトBの螺合を許容する螺条孔21aを
有している。
【0041】一方、この発明に係る壁用パネルWは、そ
の用法を勘案すると、敷地上等に予め立設された構造部
材としての柱を利用するものでなく、組立工法として
は、壁式組立工法によることになる。
【0042】従って、該壁用パネルWは、耐力壁構造に
設定されていることが要請され、該要請に応じるべく、
この実施例にあって、柱体2は、前記したように、所謂
肉厚の角パイプからなり、縦方向の強度部材に設定され
ている。
【0043】ところで、在来工法は勿論のこと、骨組式
組立工法の場合もそうであるが、一般に、建築物を築造
する際の縦方向の強度部材は、大旨、1,800m/m
の間隔で配置され、その中間には縦方向の強度部材とさ
れない間柱(マバシラ)が配置されるとしている。
【0044】そうだとすると、この発明に係る壁用パネ
ルWを利用して建築物を築造する際にあっても、耐力壁
構造に設定される壁用パネルWは、所謂一枚置きに配置
されれば良いことになり、間には非耐力壁構造に設定さ
れる間壁(マカベ)が配置されれば足りることになる。
【0045】そこで、間壁として利用される壁用パネル
Wでは、前記した実施例のように、柱体2が縦方向に強
度部材とされる場合に比較して、薄肉の角パイプで構成
されて、連結部材でありながら補強部材としての所定の
強度を有するように形成されているのみで良いことにな
る。
【0046】従って、該壁用パネルWが耐力壁構造に設
定される場合、柱体2は、前記した補強部材としての柱
体2に比較して、厚肉の角パイプで構成され、この場合
に、該柱体2は、補強部材としても当然機能することに
なる。
【0047】尚、この実施例の柱体2は、これが連結部
材としても機能するのは勿論であって、従って、該柱体
2の上下端にも補強部材としての柱体2と同様に形成さ
れたボルト螺合部21を有してなる。
【0048】そして、該柱体2は、これが強度部材とさ
れる場合にも、前記した実施例のように、耐火被覆体1
における両方の横方向端部にそれぞれ近隣するように複
数配設されているとしても良く、この場合には、耐力壁
構造を強化し、また、上記両方の柱体2がブレース部材
4で連結さるときには、耐力壁構造が該壁用パネルWの
横方向の全長に亙って一層強化されることになる。
【0049】因に、上記柱体2は、後述する断熱材3を
耐火被覆体1の内空部1aに充填することによって、所
定の位置及び状態に定着されるが、断熱材3の充填に至
るまでの間は、適宜の手段で耐火被覆体1に所謂仮止め
されること勿論である。
【0050】断熱材3は、柱体2の外周を被覆しながら
耐火被覆体1の内空部1aに充填されるもので、この実
施例にあっては、ロックウールからなるとしており、そ
の結果、該壁用パネルWが壁とされるとき、該断熱材3
によって断熱壁となって内外の温度を遮断することにな
る。
【0051】それ故、該断熱材3は、壁用パネルWが外
壁に利用されるときには、上記の不燃材としてのロック
ウールからなるのが好ましいことになるが、該壁用パネ
ルWが内壁に利用されるときには、ロックウールに代え
て、発砲ウレタン等の可燃材あるいは難燃材となる合成
樹脂材で構成されるとしても良い。
【0052】断熱材3がロックウールあるいは発砲ウレ
タン等の合成樹脂材で構成されることで、該壁用パネル
W全体の重量の低減化を図り得ることになり、該壁用パ
ネルWの搬送や取り扱い時における操作性を向上させる
ことになる。
【0053】尚、断熱材3は、前述した通り、その耐火
被覆体1の内空部1aへの充填によって、柱体2を恒久
的に所定位置に定着させ、このとき、柱体2の上下端を
該壁用パネルWの上下端に露呈させること勿論である。
【0054】以上のように形成されたこの実施例に係る
壁用パネルWは、その構成材料及び寸法から総じて軽量
化されていることになり、これを建て込むときには、人
手による建て込み作業を可能にすることになるが、要す
る場合には、クレーン車を利用する等の動力利用で建て
込まれる。
【0055】その場合に、該壁用パネルWは、その上端
にボルトBの螺合を許容するボルト螺合部21を露呈し
ているから、図示しないが、該ボルト螺合部21に丸環
付きボルトを仮螺合する等して、上記クレーン車利用に
よる吊り上げ作業を可能にし得ることになる。
【0056】上記したところは、壁用パネルWが建築物
の直線壁部への配置用とされる場合を例にしたものであ
るが、建築物のコーナー部には、以下のように構成され
たコーナー用の壁用パネルCが利用される。
【0057】即ち、該コーナー用の壁用パネルCは、図
7に示すように、耐火被覆体1と、柱体2と、断熱材3
と、を有してなり、その基本的な構成を前記した実施例
の壁用パネルWと同一とし、そして、前記した実施例の
壁用パネルWと同様に、例えば、土台としての上方横部
材U及び梁としての下方横部材LにボルトBを利用して
連結され、所謂コーナー壁を形成するように設定されて
いる。
【0058】それ故、要する場合を除いて、この実施例
においてその構成の同一となる部分については、図中に
同一の符号を付するのみとして、その詳しい説明を省略
し、以下には、この実施例において特徴となるところを
中心に説明する。
【0059】即ち、耐火被覆体1は、この実施例にあっ
て、横方向に適宜の角度、即ち、図示例にあっては、9
0度の角度に屈曲されてなるとし、柱体2は、耐火被覆
体1の内空部1aにおいて該耐火被覆体1の少なくとも
一方の横方向の端部に近隣するように立設され、断熱材
3は、柱体2の外周を被覆しながら耐火被覆体1の内空
部1aに充填されている。
【0060】耐火被覆体1の屈曲形態については、上記
角度が広狭変更されるものとしても良く、また、図8に
示すように、複数段に屈曲されるとし、さらには、図9
に示すように、適宜の曲率で屈曲されて、所謂丸身を帯
びるようにする等、任意に設定されても良い。
【0061】尚、この実施例の耐火被覆体1にあって
も、その横方向端部には、連繋構造Jを構成すべく、前
記した壁用パネルWの場合と同じ向きに凸状部1bある
いは凹状部1cを有している。
【0062】柱体2の配設本数については、図示例で
は、一方側に配設される一本とされているが、これに代
えて、両側に配設される二本とされても良く、その強度
については、縦方向の強度部材とされる場合にそれに応
じ、また、連繋構造J部分の補強部材とされる場合にそ
れに応じるように設定されること勿論である。
【0063】尚、この実施例の柱体2にあっても、その
上下端に前記した実施例におけるボルト螺合部21と同
様に構成されたボルト螺合部21を有してなること勿論
である。
【0064】断熱材3の構成材料については、前記した
実施例と同様に、不燃材たるロックウールあるいは発砲
ウレタン等の可燃材あるいは難燃材となる合成樹脂材で
構成されること勿論である。
【0065】ところで、以上のように形成されたこの実
施例に係るコーナー用の壁用パネルCにあっては、前記
した壁用パネルWの場合と異なり、必ずしも、耐力壁構
造とされることを要しない。
【0066】何故なら、前記した壁用パネルWは、これ
が耐力壁とされるときには、その要請に応じられるよう
に形成された柱体2を有してなる訳であるから、図10
に示すように、コーナー用の壁用パネルCを所謂前後か
ら挟むように直線部用の壁用パネルWを隣設する場合に
は、前後のいずれか一方、即ち、図中で下方となる壁用
パネルWが二本の高強度の柱体2を有するものとされる
ことで、該コーナー用の壁用パネルCを耐力壁構造とし
なくても済むことになるからである。
【0067】そして、例えば、建築物が複数階のものと
される場合等、要する場合には、該コーナー用の壁用パ
ネルCが耐力壁構造に設定される、即ち、柱体2が縦方
向の強度部材に設定され、さらには、柱体2が両側配置
の複数本とされるとすることで、力学的に一層好ましい
状況を現出できるのは勿論である。
【0068】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、その
構成からして材料の選択によってその軽量化が容易に可
能になるから、該壁用パネルの搬送時や建て込み時の操
作性に優れることになる利点がある。
【0069】また、この発明によれば、さねはぎ等の連
繋構造が利用されるから、その複数枚の連続配置の際
に、位置合わせを容易にするのは勿論のこと、相互間に
おいて壁厚方向のずれを生じさせず、しかも、その接続
部分に隙間を出現させないで光や空気の漏れを生じさせ
ない利点がある。
【0070】そして、この発明によれば、耐火被覆体内
に配在される柱体によって、連繋構造を形成することで
脆弱化されることになる耐火被覆体の横方向の両端部を
補強し得ることになると共に、該柱体を介してボルト利
用で下方横部材及び上方横部材に連結し得るようにした
から、柱体を建て方向の強度部材に設定することで、該
壁用パネルを耐力壁構造向きに設定できる利点がある。
【0071】さらに、耐火被覆体内において所謂両側に
柱体が配在されるとき、上記した補強機能が増大される
のは勿論のこと、該壁用パネルにおける耐力壁構造とし
ての強度も増大されることになり、さらに上記両側の柱
体がブレース部材で連結される場合には、補強機能及び
耐力壁構造としての強度が大幅に増大されることになる
利点がある。
【0072】そしてまた、この発明によれば、柱体の上
下端に形成のボルト螺合部が耐火被覆体の上下開口端に
露呈する構成とされているから、該ボルト螺合部に適宜
の丸環付きボルト等の適宜の吊り具を着脱できることに
なり、クレーン車を利用する等の動力利用による建て込
み作業が可能になる利点もある。
【0073】そしてさらに、この発明によれば、直線部
用の壁用パネルに併せてコーナー用の壁用パネルを適宜
に利用することで、所謂壁で仕切られた所望の空間を形
成し得るのは勿論のこと、該壁が耐火被覆体によって耐
火壁となって内外の火炎を遮断し、断熱材によって断熱
壁となって内外の温度を遮断する利点がある。
【0074】その結果、この発明によれば、その搬送時
や建て込み時の操作性を良くして、壁式組立工法によっ
て建築物を築造する際の利用に最適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る直線部用の壁用パネ
ルを一部切り欠いて示す平面図である。
【図2】図1の壁用パネルを一部切り欠いて示す正面図
である。
【図3】図1の壁用パネルを連続した状態を一部切り欠
いて示す概略平面図である。
【図4】他の実施例に係る直線部用の壁用パネルを示す
平面図である。
【図5】他の実施例の直線部用の壁用パネルを一部切り
欠いて示す縦断面図である。
【図6】中間部を省略した柱体を示す拡大部分縦断面図
である。
【図7】他の実施例に係るコーナー用の壁用パネルを示
す平面図である。
【図8】他の実施例に係るコーナー用の壁用パネルを示
す概略平面図である。
【図9】他の実施例に係るコーナー用の壁用パネルを示
す概略平面図である。
【図10】図7に示すコーナー用の壁用パネルを直線部
用の壁用パネルに連続した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 耐火被覆体 1a 中空部 1b さねはぎを構成する凸部 1c さねはぎを構成する凹部 2 柱体 3 断熱材 4 ブレース部材 21 ボルト螺合部 B ボルト C コーナー用の壁用パネル J 連繋構造 L 下方横部材 U 上方横部材 W 直線部用の壁用パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 B D 604 G 605 M C D 611 B 621 L 632 B C D H 645 B F 2/00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜肉厚の耐火材からなり横方向の四方
    が囲まれると共に上下端で開口して縦方向及び横方向に
    同一幅となる内空部を有する中空平板状に形成された耐
    火被覆体と、縦方向及び横方向の適宜の強度を有しなが
    ら耐火被覆体の内空部に縦方向に配在され該耐火被覆体
    の上下開口端にその上下端面が露呈される柱体と、柱体
    の外周を被覆しながら耐火被覆体の内空部に充填された
    断熱材と、からなり、耐火被覆体の横方向端部がさねは
    ぎ等の連繋構造に設定されてなる一方で、柱体が耐火被
    覆体の上下端に隣接される上方横部材及び下方横部材に
    ボルト利用で連結されるようにボルト螺合部を有してな
    ると共に耐火被覆体の内空部において該耐火被覆体の横
    方向端部に近隣するように位置決められてなる壁用パネ
  2. 【請求項2】 柱体が耐火被覆体の内空部において該耐
    火被覆体の両方の横方向端部にそれぞれ近隣するように
    位置決められてなることを特徴とする請求項1の壁用パ
    ネル
  3. 【請求項3】 柱体が耐火被覆体の内空部において該耐
    火被覆体の両方の横方向端部にそれぞれ近隣するように
    位置決められると共に両方の柱体がブレース部材で連結
    されてなることを特徴とする請求項1の壁用パネル
  4. 【請求項4】 柱体が縦方向の強度部材に設定されてな
    ることを特徴とする請求項1,請求項2または請求項3
    の壁用パネル
  5. 【請求項5】 耐火被覆体が横方向に適宜の角度あるい
    は曲率で屈曲されてコーナー用に設定されてなることを
    特徴とする請求項1,請求項2または請求項4の壁用パ
    ネル
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