JPH0819963A - 水研ベルトサンダー - Google Patents

水研ベルトサンダー

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JPH0819963A
JPH0819963A JP15123494A JP15123494A JPH0819963A JP H0819963 A JPH0819963 A JP H0819963A JP 15123494 A JP15123494 A JP 15123494A JP 15123494 A JP15123494 A JP 15123494A JP H0819963 A JPH0819963 A JP H0819963A
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roller
polishing
water
polishing belt
belt
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JP15123494A
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Inventor
Soichi Ichikawa
総一 市川
Shinji Ichikawa
進二 市川
Yoshiyuki Kato
芳幸 加藤
Morihiro Mizutani
守宏 水谷
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ICHIKAWA TORIYOUTEN KK
Original Assignee
ICHIKAWA TORIYOUTEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 研磨ベルトを洗浄しても、駆動ローラの空回
りを招くことなく、支障無く研磨作業を行なえる水研ベ
ルトサンダーを提供すること。 【構成】 従動ローラ5と駆動ローラ13とが水平方向
に並設される。研磨ベルト24は、外周面側を研磨面と
して従動ローラ5・駆動ローラ13に巻き掛けられ、従
動ローラ5と駆動ローラ13との間をワーク研磨部位S
とし、洗浄液W0で洗浄されつつ循環駆動して、ワーク
Aを研磨する。駆動ローラ13の部位の研磨ベルト24
の外周面側には、回動自在な水切りローラ39が圧接さ
れる。洗浄液W0は、洗浄水W1にエアAを混入させた
ミスト状として、研磨部位Sと駆動ローラ13との間の
研磨ベルト24の下方に配置されたノズル30から、上
向きに研磨ベルト24の外周面に吹き付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合板・木工品の各種塗
装面の研磨や合成樹脂材・金属材等のワークの研削・バ
リ取り等の研磨作業を手作業で行なうベルトサンダーに
関し、特に研磨ベルトを洗浄しつつワークを研磨する湿
式タイプのベルトサンダー(この湿式タイプのベルトサ
ンダーを水研ベルトサンダーという)に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、ベルトサンダーは、合
板等の各種塗装面を手作業で研磨するものとして知られ
ており、従来のベルトサンダーは、従動ローラと駆動ロ
ーラとが水平方向に並設されるとともに、従動ローラと
駆動ローラとの間の上方にテンションローラが配設さ
れ、研磨ベルトが、外周面側を研磨面として従動ローラ
・駆動ローラ・テンションローラに巻き掛けられ、従動
ローラと駆動ローラとの間をワーク研磨部位とし、循環
駆動して、ワークを研磨するように構成されていた。
【0003】しかし、従来のベルトサンダーは、洗浄水
を使用せずに研磨する乾式タイプであり、木工加工時
に、研磨ベルトに目詰まりを生じさせて研磨後の品質を
低下させたり、摩擦熱により研磨ベルトの耐久性を低下
させたり、粉塵を発生させて作業環境を悪化させる等の
問題があった。
【0004】上記問題を解決すべく、特公昭51−12
158号公報に記載されているように、研磨時に発生す
るスラッヂ等の粉塵の除去や摩擦熱の冷却のために、研
磨ベルトに洗浄水を吹き付け、洗浄水吹き付け後の研磨
ベルトを回動自在な水切りローラと受けローラとで挟持
するようにして、洗浄水を絞り取るように構成すること
が考えられる。
【0005】この場合、洗浄水を絞り取るように、研磨
ベルトを水切りローラと受けローラとで挟持することか
ら、研磨ベルトには抵抗がかかり易い。そのため、駆動
ローラが空回りしないように、研磨ベルトを高いテンシ
ョンで従動ローラや駆動ローラ等に巻き掛ける必要が生
ずる。
【0006】しかし、このように高いテンションで研磨
ベルトを従動ローラや駆動ローラ等に巻き掛けること
は、手作業で研磨するベルトサンダーに応用することが
できない。なぜなら、手作業で研磨するベルトサンダー
では、従動ローラと駆動ローラとの間の研磨部位におけ
る研磨ベルトを押し下げ、押し下げた研磨ベルトをワー
クに当てて研磨するため、研磨ベルトを高いテンション
で張れば、研磨部位の研磨ベルトをワーク側に押し下げ
ることができず、ワークを研磨できなくなってしまうか
らである。
【0007】そしてさらに、手作業で研磨するベルトサ
ンダーの研磨ベルトに洗浄水を吹き付けた場合には、研
磨ベルトが低いテンションで張られているため、駆動ロ
ーラの外周面に洗浄水が付着すれば、直ちに、駆動ロー
ラが空回りしてしまう問題も生じ、洗浄水を利用した湿
式タイプに従来のベルトサンダーを変更することは、従
来、困難と考えられていた。
【0008】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、研磨ベルトを洗浄しても、駆動ローラの空回りを招
くことなく、支障無く研磨作業を行なえる水研ベルトサ
ンダーを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水研ベルト
サンダーは、従動ローラと駆動ローラとが水平方向に並
設され、研磨ベルトが、外周面側を研磨面として前記従
動ローラ・駆動ローラに巻き掛けられ、前記従動ローラ
と駆動ローラとの間の下部側をワーク研磨部位とし、洗
浄液で洗浄されつつ循環駆動して、ワークを研磨する水
研ベルトサンダーであって、前記駆動ローラ部位の前記
研磨ベルト外周面側に、回動自在な水切りローラが圧接
され、前記洗浄液が、洗浄水にエアを混入させたミスト
状として、前記研磨部位と前記駆動ローラとの間の前記
研磨ベルトの下方に配置されたノズルから、上向きに前
記研磨ベルト外周面に吹き付けられていることを特徴と
する。
【0010】また、前記水切りローラの外周面における
前記駆動ローラから遠ざかる側の近傍に、前記水切りロ
ーラ外周面に洗浄水を吹き付けるノズルを配設して、前
記水切りローラの下方に、前記水切りローラ外周面に当
接するスクレーパを配設するようにしても良く、さら
に、前記駆動ローラ外周面に、ゴム層を形成しても良
い。
【0011】
【発明の作用・効果】本発明に係る水研ベルトサンダー
では、研磨ベルトが、駆動ローラの駆動力によって、駆
動ローラ・従動ローラを経て循環駆動されるとともに、
従動ローラと駆動ローラとの間の研磨部位で押し下げら
れて、移動中の研磨ベルトの外周面により、ワークが研
磨される。また、研磨ベルトは、研磨部位と駆動ローラ
との間の下方のノズルからミスト状洗浄液を吹き付けら
れ、ミスト状洗浄液のエアにより研磨ベルトに付着した
スラッヂが浮かされ、ミスト状洗浄液の洗浄水によりス
ラッヂが除去されるとともに、駆動ローラ部位で、駆動
ローラと水切りローラとで研磨ベルトが絞られるように
して、スラッヂを含んだ洗浄水の除去が行なわれる。
【0012】そして、本発明の水研ベルトサンダーで
は、研磨ベルトを洗浄する洗浄液が、洗浄水単体で無
く、エアを混入したミスト状洗浄液としていることか
ら、使用する洗浄水自体の量が少なく、研磨ベルトが低
いテンションで張られて、研磨ベルトに低い圧接力で水
切りローラが圧接されても、水切りローラで容易に洗浄
水の除去が行なえ、ワークに洗浄水が付着することを極
力防止することができる。
【0013】また、洗浄水が、研磨部位と駆動ローラと
の間の研磨ベルトの下方に配置されたノズルから上方に
吹き上げられて、研磨ベルトに吹き付けられることか
ら、研磨ベルトの内周面側の駆動ローラと当接する面
に、洗浄水が付着し難く、研磨ベルトの研磨面となる外
周面側に付着した洗浄水が水切りローラにより充分除去
されることとあいまって、駆動ローラの空回りを防止す
ることができる。
【0014】したがって、本発明の水研ベルトサンダー
では、研磨ベルトを洗浄しても、駆動ローラの空回りを
招くことなく、支障無く研磨作業を行なうことができ
る。そして勿論、研磨ベルトを洗浄できるために、研磨
ベルトの目詰まりを防止できて研磨後のワークの品質低
下を防止でき、また、摩擦熱による研磨ベルトの耐久性
低下を防止でき、さらに、粉塵の発生を防止できて作業
環境の悪化を防止することができる。
【0015】また、水切りローラの外周面における駆動
ローラから遠ざかる側の近傍に、水切りローラ外周面に
洗浄水を吹き付けるノズルを配設して、水切りローラの
下方に、水切りローラ外周面に当接するスクレーパを配
設するように構成した場合には、水切りローラが押し付
けられることにより、研磨ベルトから水切りローラに移
し代えられた濡れたスラッヂ等を洗浄水で洗い流すこと
ができて、一層、研磨ベルトの目詰まりを防止でき、使
用当初と同様な状態で研磨ベルトを使用することができ
る。そのため、均一な研磨面を長期間確保することがで
きる。さらに、スクレーパによって、水切りローラ自体
の水切りや付着したスラッヂ等の除去が行なえることか
ら、水切りローラに洗浄水を吹き付けても、研磨ベルト
の水切りや目詰まり防止を円滑に行なうことができるこ
ととなる。
【0016】さらにまた、駆動ローラ外周面に、ゴム層
を形成した場合には、駆動ローラ外周面に対して、研磨
ベルト内周面がスリップし難くなり、駆動性を向上させ
ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0018】実施例の水研ベルトサンダーMは、図1・
2に示すように、従動ローラ5と駆動ローラ13とが水
平方向に並設されるとともに、従動ローラ5と駆動ロー
ラ13との間の上方にテンションローラ22が配設さ
れ、研磨ベルト24が、外周面側を研磨面として従動ロ
ーラ5・駆動ローラ13・テンションローラ22に巻き
掛けられている。
【0019】従動ローラ5は、鋼製として前後方向に配
設される軸4に固着され、軸4は、フレーム1に固定さ
れた軸受3・3に回動自在に支持されている。
【0020】駆動ローラ13は、外周面にニトリルゴム
やウレタンゴム等からなるゴム層13a(ゴム硬度JI
SA50〜70)を固着させた鋼製として、前後方向に
配設される軸12に固着されている。軸12は、フレー
ム1に固定される軸受11・11に回動自在に支持され
るとともに、後端にプーリ10を固着させている。プー
リ10は、プーリ8とともにベルト9が巻き掛けられ、
プーリ8は、フレーム1に固定された駆動モータ7の駆
動軸7aに固着されている。
【0021】テンションローラ22は、鋼製として前後
方向に配設される軸21に固着され、軸21は、ブラケ
ット19・19にそれぞれ固定された軸受20・20に
回動自在に支持され、ブラケット19・19は、軸受1
5・15に回動自在に支持された軸16に対して固定さ
れている。軸受15・15は、フレーム1に固定され、
軸16には、左方へ延びるロッド17が固定されて、ロ
ッド17には、移動調整可能にウェイト18が配設され
ている。
【0022】そして、従動ローラ5と駆動ローラ13と
の間の下方には、ワークWを配置させる作業台52が配
設され、作業台52上を、ワーク研磨部位Sとしてい
る。
【0023】なお、28は、その軸27を、フレーム1
に固定された軸受26・26に回動可能に支持させた案
内ローラであり、この案内ローラ28は、研磨ベルト2
4を案内するものであり、ワーク研磨時や非研磨時にわ
たって、研磨ベルト24の押し下げ量が変化しても、研
磨ベルト24と後述するノズル30との距離を、変化さ
せないようにするために、配設されている。
【0024】駆動ローラ13の下方には、フレーム1に
固定された受皿31が配設され、この受皿31は、洗浄
後の後述する洗浄水W1・W2(汚水)を受けるもので
あり、受皿31には、下部にニップル31aが形成さ
れ、ニップル31aには、汚水を図示しない貯溜タンク
へ流出させるホース32が接続されている。
【0025】受皿31には、研磨部位Sと駆動ローラ1
3との間で、駆動ローラ13の下方からずれた位置に、
吹き上げて研磨ベルト24の外周面に洗浄液W0を吹き
付けるノズル30・30が、研磨ベルト24の幅方向に
配設されている。これらのノズル30・30からは、洗
浄水W1とエアAとが混合されたミスト状の洗浄液W0
が吐出されることとなる。実施例の場合には、洗浄水W
1は水が使用され、2つのノズル30・30からは、水
W1の流量を0.5〜1.0 l/min、エア圧を1.2〜
2.4Kg/cm2、エア消費量が、300〜600 l/minの
範囲として、ミスト状洗浄液W0が吐出されている。
【0026】そして、駆動ローラ13の部位における研
磨ベルト24の外周面側には、回動自在な水切りローラ
39が圧接されている。この水切りローラ39は、両端
から突出する軸部39aを支持ロッド37・37にそれ
ぞれ固定された軸受38に回動可能に支持させ、外周面
にニトリルゴム層39b(ゴム硬度JISA40〜6
0)を固着させている。
【0027】各支持ロッド37は、ブラケット33に固
定された案内スリーブ34を貫通して左方へ突出し、相
互に連結杆36で連結されている。ブラケット33は、
フレーム1に固定されている。連結杆36には、ブラケ
ット33に保持されたエアシリンダ35のピストンロッ
ド35aが固定され、エアシリンダ35の作動により、
連結杆36・支持ロッド37・37を介して、水切りロ
ーラ39が、駆動ローラ13の部位における研磨ベルト
24の外周面側に、圧接されることとなる。
【0028】なお、実施例の場合、エアシリンダ35の
作動圧は、3.8〜5Kg/cm2として、水切りローラ39
の押圧力は、40〜53Kgf の範囲としている。
【0029】さらに、各支持ロッド37・37の軸受3
8・38相互は、水切りローラ39と干渉しないよう
に、逆U字形の連結ブラケット43で連結され、さら
に、軸受38・38には、上下に挿通する懸架ロッド4
1・41が配設されている。これらの相互の懸架ロッド
41・41は、上端で連結板44で連結されるととも
に、下端で保持ロッド45で連結されている。そして、
それぞれ、連結板44と軸受38との間に圧縮コイルば
ね42を外装させて、上方へ付勢されている。
【0030】この保持ロッド45には、押え板46と保
持ロッド45に螺合する止め具48・48とによって、
ウレタンゴム製のスクレーパ47(ゴム硬度JISA8
0〜100)が保持されている。このスクレーパ47
は、コイルばね42・42の付勢力によって、水切りロ
ーラ39の下部外周面に全長にわたって圧接されてい
る。この圧接力は、実施例の場合、5.5〜7.0kgf
としている。
【0031】また、水切りローラ39の上部側の外周面
における駆動ローラ13から遠ざかる側の近傍には、フ
レーム1に固定されたシャワーノズル50が配設されて
いる。このシャワーノズル50は、下部に多数の吐出口
を備えたパイプから形成され、水切りローラ39の外周
面の全長にわたって洗浄水W2を吹き付けるものであ
る。実施例の場合、洗浄水W2は、水であり、シャワー
ノズル50からの流量は、1〜3 l/minとしている。
【0032】なお、54は、フレーム1に固定されて、
研磨部位Sを除いた研磨ベルト24の周囲を覆うカバー
である。
【0033】この実施例の水研サンダーMの使用態様に
ついて説明すると、まず、作業台52の上面にワークX
を載置し、ロッド17に保持されたウェイト18の位置
を調整して、パッドPを利用して研磨ベルト24を押し
下げてワークXを研磨し易いようにする。なお、実施例
の場合には、研磨ベルト24は、700〜800gの押
圧力でワークXに接触可能とするように、低いテンショ
ンで貼られている。
【0034】そして、ノズル30やシャワーノズル50
から洗浄液W0・洗浄水W2が吐出するように、所定の
ポンプやコンプレッサを作動させるとともに、駆動モー
タ7を作動させる。
【0035】すると、研磨ベルト24が、駆動モータ7
による駆動ローラ13の駆動力によって、駆動ローラ1
3・テンションローラ22・従動ローラ5・案内ローラ
28を経て循環駆動されることから、従動ローラ5と駆
動ローラ13との間の研磨部位SでパットPを利用して
研磨ベルト24を押し下げれば、移動中の研磨ベルト2
4の外周面により、ワークXが研磨されることとなる。
【0036】また、研磨ベルト24は、ノズル30・3
0からミスト状洗浄液W0を吹き付けられ、ミスト状洗
浄液W0のエアAにより研磨ベルト24に付着したスラ
ッヂが浮かされ、ミスト状洗浄液W0の洗浄水W1によ
りスラッヂが除去されるとともに、駆動ローラ13の部
位で、駆動ローラ13と水切りローラ39とで研磨ベル
ト24が絞られるようにして、スラッヂを含んだ洗浄水
W1の除去が行なわれることとなる。
【0037】その際、実施例の水研ベルトサンダーMで
は、研磨ベルト24を洗浄する洗浄液W0が、洗浄水W
1単体で無く、エアAを混入したミスト状洗浄液W0と
していることから、使用する洗浄水W1自体の量が少な
く、研磨ベルト24が低いテンションで張られて、研磨
ベルト24に低い圧接力で水切りローラ39が圧接され
ても、水切りローラ39で容易に洗浄水W1の除去が行
なえ、ワークXに洗浄水W1が付着することを極力防止
することができる。
【0038】ちなみに、同様な研磨ベルト24の洗浄効
果が得られるように、エアAを混入させない洗浄水W1
を単独使用する場合には、実施例の洗浄水W1の使用量
に比べて、10〜20倍の使用量が必要となってしま
う。但し、エアAを混入させないようにした場合には、
水切りローラ39による研磨ベルト24からの洗浄水W
1の除去が不十分となり、駆動ローラ13の空回りや、
ワークXとの間に水が介在して研磨不能となる、等の支
障が生じてしまい、実際上では、研磨作業を行なえな
い。
【0039】また、洗浄液W0が、研磨部位Sと駆動ロ
ーラ13との間の研磨ベルト24の下方に配置されたノ
ズル30から上方に吹き上げられて、研磨ベルト24に
吹き付けられることから、研磨ベルト24の内周面側の
駆動ローラ13と当接する面に、洗浄水W1が付着し難
く、研磨ベルト24の研磨面となる外周面側に付着した
洗浄水W1が水切りローラ39により充分除去されるこ
ととあいまって、駆動ローラ13の空回りを防止するこ
とができ、既述の発明の作用・効果の欄で述べたと同様
な効果を得ることができる。
【0040】また、実施例の水研ベルトサンダーMで
は、水切りローラ39の外周面における駆動ローラ13
から遠ざかる側の近傍に、水切りローラ39の外周面に
洗浄水W2を吹き付けるシャワーノズル50を配設し
て、水切りローラ39の下方に、水切りローラ39の外
周面に当接するスクレーパ47を配設している。
【0041】そのため、水切りローラ39が研磨ベルト
24に押し付けられることにより、研磨ベルト24から
水切りローラ39に移し代えられた濡れたスラッヂ等を
洗浄水W2で洗い流すことができて、一層、研磨ベルト
24の目詰まりを防止でき、使用当初のままの状態で研
磨ベルト24を使用することができることから、均一な
研磨面を長期間確保することができる。さらに、スクレ
ーパ47によって、水切りローラ39自体の水切りや付
着したスラッヂ等の除去が行なえることから、水切りロ
ーラ39に洗浄水W2を吹き付けても、研磨ベルト24
の水切りや目詰まり防止を円滑に行なうことができるこ
ととなる。
【0042】さらにまた、駆動ローラ13の外周面に
は、ニトリルゴム等からなるゴム層13aが形成されて
おり、駆動ローラ13の外周面に対して、研磨ベルト2
4の内周面がスリップし難くなり、駆動性を向上させる
ことができる。
【0043】なお、実施例では、スクレーパ47を、水
切りローラ39を保持した軸受38・38で懸架するよ
うに構成したものを示したが、勿論、受皿31側のフレ
ーム1から所定のブラケットを突出させて、このブラケ
ットに保持ロッド45や押え板46・止め具48等を固
定させ、スクレーパ47を水切りローラ39に圧接する
ように構成しても良い。
【0044】また、実施例のスクレーパ47は、水切り
ローラ39の最下端に圧接されるように配置されている
が、このスクレーパ47は、ノズル50からの洗浄水W
2が吹き付けられる部位より下方における駆動ローラ1
3と当接するまでの、水切りローラ39の外周面に、圧
接されるように配置されれば良い。
【0045】さらに、実施例では、研磨ベルト24を案
内する案内ローラ28を配設した場合を示したが、研磨
ベルト24を押し下げて研磨加工する際、押し下げ距離
が小さい等して、ノズル30・30と研磨ベルト24と
の距離が変化しても、研磨ベルト24の洗浄効果が低下
しない場合には、案内ローラ28を省いても良い。
【0046】さらにまた、実施例では、案内ローラ28
の他に、研磨ベルト24をテンションローラ22にも巻
き掛けた場合を示したが、研磨ベルトが従動ローラと駆
動ローラとのみに巻き掛けられるベルトサンダーに本発
明を応用することができ、テンションローラ22・案内
ローラ28等のローラ群の使用・不使用は、適宜、選択
すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す水研ベルトサンダーの
正面図である。
【図2】同実施例の平面図である。
【図3】同実施例の要部を示す正面図である。
【図4】同実施例の要部を示す平面図である。
【図5】同実施例の要部を示す側面図である。
【符号の説明】
5…従動ローラ、 13…駆動ローラ、 13a…ゴム層、 24…研磨ベルト、 30…ノズル、 39…水切りローラ、 47…スクレーパ、 50…シャワーノズル、 W0…洗浄液、 W1・W2…洗浄水、 A…エア、 S…研磨部位、 X…ワーク、 M…水研ベルトサンダー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 守宏 静岡県浜松市都田町7947番地の3 株式会 社ケージーケー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 従動ローラと駆動ローラとが水平方向に
    並設され、 研磨ベルトが、外周面側を研磨面として前記従動ローラ
    ・駆動ローラに巻き掛けられ、前記従動ローラと駆動ロ
    ーラとの間の下部側をワーク研磨部位とし、洗浄液で洗
    浄されつつ循環駆動して、ワークを研磨する水研ベルト
    サンダーであって、 前記駆動ローラ部位の前記研磨ベルト外周面側に、回動
    自在な水切りローラが圧接され、 前記洗浄液が、洗浄水にエアを混入させたミスト状とし
    て、前記研磨部位と前記駆動ローラとの間の前記研磨ベ
    ルトの下方に配置されたノズルから、上向きに前記研磨
    ベルト外周面に吹き付けられていることを特徴とする水
    研ベルトサンダー。
  2. 【請求項2】 前記水切りローラの外周面における前記
    駆動ローラから遠ざかる側の近傍に、前記水切りローラ
    外周面に洗浄水を吹き付けるノズルが配設され、 前記水切りローラの下方に、前記水切りローラ外周面に
    当接するスクレーパが配設されていることを特徴とする
    請求項1記載の水研ベルトサンダー。
  3. 【請求項3】 前記駆動ローラ外周面に、ゴム層が形成
    されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2
    記載の水研ベルトサンダー。
JP15123494A 1994-07-01 1994-07-01 水研ベルトサンダー Withdrawn JPH0819963A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104827014A (zh) * 2015-04-13 2015-08-12 安庆旭东工贸有限责任公司 一种履带式小型落砂机
CN110370137A (zh) * 2019-08-05 2019-10-25 朱科技 一种铝型材表面自动化处理机械
JPWO2021106321A1 (ja) * 2019-11-27 2021-06-03

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